JP4199987B2 - 部品保持装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、部品保持装置に係り、特に、ノズルの交換可能な部品保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の部品保持装置としての電子部品保持装置は、主に、微小サイズの部品としての電子部品の保持及び搬送を行い、当該微小な電子部品を回路形成手段基板や他の電子部品に搭載する製造或いは組み立て工程おいて使用されるものである。
従来の電子部品保持装置100が備える交換可能なノズル101の保持機構周辺の構造を図11に示す(例えば、特許文献1参照)。この電子部品保持装置100は、着脱可能なノズル101と、中空内部を図示しない吸気手段により負圧とすることが可能であってその先端部(図11における下端部)でノズル101の保持を行う保持軸102と、保持軸102の先端部の周囲に装備される筒状のスリーブ103と、スリーブ103を保持軸102の先端部側に押圧する押圧バネ104と、押圧されるスリーブ103の所定位置以上の移動を規制するストッパ105と、保持軸102の先端部の側壁に設けられた貫通穴106内に格納されたノズル101を保持するためのボール107と、装着状態のノズル101がその中心線に沿って回転しないように規制する回転ストッパ108とを備えている。
【0003】
上記ノズル101は、その中心線に沿って貫通穴が形成され、電子部品Tの保持を行う先端部は先細に形成されている。また、ノズル101の後端部(図11における上端部)は、その後端面に近づくにつれてその円形断面が小径となる形状に形成され、これにより、後端部にテーパ周面110を形成している。
このテーパ周面110上には、前述した回転ストッパ108の先端部が挿入される受け溝と、ボール107の一部が嵌り込む凹溝109が形成されている。
【0004】
保持軸102は、図示しない移動機構により支持されており、作業の必要性に応じて、X,Y,Z方向に沿って移動が行われる。なお、Z方向とは保持軸102の長手方向、X,Y方向とはZ方向にいずれも直交する方向をいう。
保持軸102は、筒状を呈し、その先端面に近づくにつれて内径が広がる形状に形成され、これにより、先端部の内側にテーパ周面111を形成している。このテーパ周面111は、保持軸102の先端部にノズル101を挿入することによりノズル101の後端部に設けられたテーパ周面110と面接触させることが可能である。また、かかるノズル101の挿入により、ノズル101の内部貫通穴が保持軸102の中空内部と連通し、当該中空内部が負圧とされることにより、ノズル101の先端部から空気吸引が行われ、電子部品Tを保持することが可能となる。
【0005】
保持軸102の先端部近傍に設けられた前述の貫通穴106は、その外側開口部はスリーブ103により塞がれ、内側開口部はボール107の通過ができない程度に絞られている。また、保持軸102の貫通穴106が設けられている位置は、その壁面厚さがボール107の直径よりもやや小さく設定され、貫通穴106の外側開口部がスリーブ103により塞がれることで、ボール107は、その一部が貫通穴106の内側開口部からテーパ周面111において突出した状態となる。そして、この貫通穴106は装着されたノズル101の凹溝109が臨む位置に設けられており、ボール107の突出部分が凹溝109に嵌合し、装着後のノズル101の脱離を防止する構造となっている。
【0006】
さらに、スリーブ103の内周面における図11の下端部側には、ボール107の逃げ溝112が形成されている。従って、スリーブ103を押圧バネ104に抗して図11における上方に移動させることで、逃げ溝112が保持軸102の貫通穴106の外側開口部に臨む位置に合わせることができ、これにより、ボール107は、その一部が逃げ溝112内に侵入し、ノズル101側から退避するので、当該ノズル101の凹溝109はボール107による嵌合状態が解除され、ノズル101を保持軸102から抜脱することが可能となる。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−200585号公報 (第3図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の電子部品保持装置100は、スリーブ103を押圧バネ104に抗して上方に移動させることでノズル101の保持状態の解除を行う構成のため、使用時におけるノズル101の不慮の脱落を防止するために押圧バネ104は強力な押圧力をもってスリーブ103の移動を制限する必要があった。
一方、上記従来の電子部品保持装置100では、移動機構が保持軸102をZ方向へ移動させてスリーブ103を操作し、ノズル101の解除を行うため、上記押圧バネ104の弾性が大きいと、移動機構のZ方向への駆動源に大きな出力が必要となり、装置の大型化や装置の生産コストの増加を招く、という不都合が生じていた。
【0009】
また、従来の電子部品保持装置100は、ノズル101の着脱に際し、上述のように押圧バネ104の弾性に抗した操作が必要なため、かかる操作時において、保持軸102,スリーブ103,ボール107等、ノズル101の着脱にかかわる各部において摺動を生じ、その結果、摩耗による劣化が生じやすい、という不都合があった。
【0010】
本発明は、装置の小型化を図ることをその目的とする。また、本発明は、装置の生産コストの低減を図ることを他の目的とする。さらに、本発明は、装置各部の摩耗劣化を抑制することをさらに他の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、ノズル(20)の先端部で空気の吸引により部品を保持する部品保持装置(10)であって、ノズルが着脱可能であるノズル装着部(31)と、未使用時の前記ノズルを保持するノズル台と、を備え、前記ノズルの後端側に後端側テーパ外周面(23)を有する挿入凸部(26)を設けると共に,前記ノズルの先端側に先端側テーパ外周面を設け、前記ノズル装着部に前記挿入凸部の前記後端側テーパ外周面と面接触するテーパ内周面(33)を有する受け側凹部(37)を設けると共に、前記ノズル台に前記ノズルの先端側テーパ外周面と面接触するテーパ内周面を備えた格納穴(71)を設け、前記ノズル装着部と前記ノズルとの間に磁気吸引力を発生させて前記ノズルの装着を行う第一の磁気回路形成手段(36A,例えば図6参照)と、前記ノズル台と前記ノズルとの間に磁気吸引力を発生させて前記ノズルの保持を行う第二の磁気回路形成手段(75A)と、を備え、前記第一の磁気回路形成手段は、前記ノズル装着部の下端部中央に装備された非磁性体で筒状に形成されたコラム(35A)と、前記コラムの周囲に装備されたリング状の永久磁石(34A)と、を備え、前記コラムに前記受け側凹部が形成され、前記第二の磁気回路形成手段は、前記ノズル台の上端部中央に装備された非磁性体で筒状に形成されたボビン(74A)と、前記ボビンの外周に装備された電磁石(73A)と、を備え、前記ボビンに、前記格納穴が形成されている、という構成を採っている。
【0015】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記電磁石の周囲に永久磁石(76B)を設け、前記ノズル台に保持された前記ノズルを前記前記ノズル装着部に装着させる際に、前記電磁石に当該電磁石の周囲に設けられた永久磁石の磁界をうち消すように通電する、という構成を採っている。
【0016】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記ノズル装着部から前記ノズルを脱離させる際に、前記ノズル装着部と前記ノズルとの間に正圧状態を形成可能な第一の空気回路形成手段(36)と、前記ノズル台から前記ノズルを脱離させる際に、前記ノズル台と前記ノズルとの間に正圧状態を形成可能な第二の空気回路形成手段(75)と、を備える、という構成を採っている。
なお、「正圧」とは、大気圧より高圧な状態をいうものとする。かかる定義は、特許請求の範囲の記載を含む本明細書の記載全てにおいて同様とする。また、「負圧」とは、大気圧に満たない低圧状態をいうものとする。かかる定義は、特許請求の範囲の記載を含む本明細書の記載全てにおいて同様とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]
(実施の形態の全体構成)
本発明の実施の形態を図1〜図5に基づいて説明する。本実施形態たる部品保持装置としての電子部品保持装置10は、半導体チップのような小型の部品としての電子部品Tを空気吸引を行うノズル20の先端部にて保持し、搬送する装置であり、例えば、電子部品Tの基板への組み付け作業において、電子部品Tの供給源となるパーツフィーダから組み付けのための各作業を行うための各ステージへ電子部品Tの搬送を行うために使用される。
【0022】
電子部品保持装置10は、図1に示すように、電子部品Tをその先端部で吸着するノズル20と、ノズル20を着脱自在に保持するノズル保持機構30と、このノズル保持機構30と共にノズル20を図1における上下方向(Z軸方向とする)に沿って往復移動させるノズル昇降機構40と、ノズル20に対してZ軸方向を中心とする角度調整を行う角度調整機構50と、ノズル20の先端部における吸気を供給する吸気供給機構60と、上記各機構30,40,50,60を支持するフレーム11と、フレーム11を水平面(Z軸方向を法線とする面)に平行な互いに直交する二方向(X軸方向とY軸方向とする)に沿って移動させる図示しないX−Y移動機構と、未使用時のノズル20を保持するノズル台70とを備えている。
以下、各部を詳説する。
【0023】
(ノズル昇降機構)
上記ノズル昇降機構40は、後述するノズル保持機構30のスライドシャフト31をZ軸方向を中心に回転自在に保持するスライドブラケット41と、フレーム11に対してスライドブラケット41のZ軸方向の移動を可能とするリニアガイド42と、スライドブラケット41のZ軸方向移動の駆動源となるZ軸モータ43と、Z軸モータ43の回転駆動力をZ軸方向への移動力に返還してスライドブラケット41に伝達するボールネジ機構44とを有している。
【0024】
上記スライドブラケット41は、スライドシャフト31の長手方向がZ軸方向に平衡となる状態で支持している。そして、スライドブラケット41にはボールネジ機構44の直動移動体が連結されており、Z軸モータ43の出力軸に連結されたボールネジ軸の回転駆動によりZ軸方向への駆動力を受け、スライドシャフト31の移動が行われる。
【0025】
(角度調整機構)
角度調節機構50は、スライドシャフト31の中心線と同一軸となるように当該スライドシャフト31の上端部に連結されたスプライン軸51と、ノズル20に対するZ軸方向を中心とする角度調整の駆動源となる角度調節モータ52と、フレーム11によりZ軸方向を中心として回転可能に支持されると共にスプライン軸51をZ軸方向に沿って移動自在に支持する外筒54と、角度調節モータ52の出力軸から外筒53にトルク伝達を行うタイミングベルト53とを有している。
【0026】
上記スプライン軸51の外周と外筒54の内側には、互いに係合するスプライン溝がZ軸方向に沿うように形成されている。従って、スプライン軸51は、フレーム11に対してZ軸方向を中心に回転自在であると共にZ軸方向に沿って移動することが可能となる。また、外筒54に伝達されるトルクは、スプライン構造によりスプライン軸51にも伝達される。
一方、スプライン軸51に連結されたスライドシャフト31は、スプライン軸51と共にZ軸方向を中心に回転することでその角度調節が可能である。また、スライドブラケット41と共にスライドシャフト31がZ軸方向に移動する場合であっても、スプライン軸51はZ軸方向に移動可能であることから妨げとならない。
【0027】
(吸気供給機構)
スライドシャフト31は、その中心線に沿って内部が中空に形成されており、吸気供給機構60は、かかるスライドシャフト31を介してノズル20に対する吸気の供給を行う。かかる吸気供給機構60は、図示しない負圧の発生源(例えば吸気ポンプやエジェクター等)からスライドシャフト31の上端部に負圧状態を伝達する吸排気チューブ61と、当該吸排気チューブ61とスライドシャフト31の上端部との気密状態を維持するオイルシール62と、吸排気チューブ61の途中に設けられたエアフィルタ63とを有している。
かかる構成により、吸気供給機構60は、ノズル20の先端部における吸気供給を行うことを可能とする。
【0028】
(ノズル及びノズル保持機構)
ノズル20は、その長手方向に沿って貫通穴22が形成され(図2に示す)、ノズル20の全体形状は、かかる貫通穴22を中心とする回転体形状となっている。また、ノズル20の長手方向の一端部(図2における下端部、以下これをノズル先端部とする)には管状部材21が設けられ、その周囲には先端側テーパ外周面24が形成されている。また、ノズル20の長手方向の他端部(図2における下端部、以下これをノズル後端部とする)には、円錐台形状の挿入凸部26が形成されており、その周囲の表面には後端側テーパ外周面23が形成されている。さらに、ノズル20の長手方向中間部には先端側テーパ外周面24と後端側テーパ外周面23との間にはフランジ部25が設けられている。そして、ノズル20の後端部側の挿入凸部26からスライドシャフト31に装着される。
【0029】
ノズル20の貫通穴22は管状部材21の中空内部と連なっており、ノズル20の後端部側において貫通穴22に負圧状態が伝達されると、管状部材21の先端部から吸気が行われる。そして、これにより電子部品Tの保持が行われる。
また、ノズル20の先端側テーパ外周面24は、ノズル20の長手方向中間部から先端部に向かって外径を小さくする形状とすることでその表面に形成される。後端側テーパ外周面23は、挿入凸部26をノズル20の長手方向中間部から後端部に向かって外径を小さくする形状に形成することでその表面に形成される。
【0030】
ノズル保持機構30は、ノズル装着部としてのスライドシャフト31と、スライドシャフト31の下端部に有底穴を形成する受け側凹部37と、この受け側凹部37内に負圧状態と正圧状態を形成する第一のノズル吸引手段としての第一の空気回路形成手段36とを有している。
上記スライドシャフト31は、その長手方向がZ軸方向に沿うようにスライドブラケット41に支持されると共に長手方向に沿ってその中心部が貫通され、ノズル20の貫通穴22に負圧状態を伝達する保持圧用流路32が形成されている。
【0031】
さらに、受け側凹部37は、円錐台を嵌め込むことが可能な形状に設けられた有底穴により形成されている。即ち、受け側凹部37が形成する有底穴は、スライドシャフト31の下端面から奥側(図2における上側)に向かうに従ってその内径が小さくなる形状に形成され、これにより、その内部にテーパ内周面33が形成される。
また、スライドシャフト31の中心線に対するテーパ内周面33の傾斜角度は、前述したノズル20の中心線に対する後端側テーパ外周面23の傾斜角度と等しく設定されている。さらに、受け側凹部37の底面内径は、ノズル20の挿入凸部26の図2における上端部の外径と等しいか若干小さく設定されている。これにより、受け側凹部37のテーパ内周面33と挿入凸部26の後端側テーパ外周面23とは、そのほぼ全面が面接触した状態で挿入凸部26を受け側凹部37に挿入することができる。
【0032】
第一の空気回路形成手段36は、正圧状態及び負圧状態を発生する図示しない吸排気源(例えば吸排気ポンプ、エジェクター等)を始点とする吸排気流路35と、この吸排気流路35の出口となるテーパ内周面33に設けられた複数の吸排気口34とを形成している。この第一の空気回路形成手段36を通じて、受け側凹部37の内部を負圧とすることでノズル20の吸着装備を行うことができ、受け側凹部37の内部を正圧とすることで装着状態にあるノズル20を脱離させることができる。
【0033】
図3はノズル保持機構30の分解斜視図、図4は後述する下側コラム31aの方向を変えてみた斜視図である。スライドシャフト31は、その下端部が全体から分離可能で当該全体と外径を等しくする二つの円柱体である下側コラム31aと上側コラム31bとを備えている。
上側コラム31bは、その中心を貫通して設けられた保持圧用流路32と、その底面に設けられた当該円形の底面と同心となる環状溝35bと、当該環状溝35bの溝底面から上側コラム31bの上面までに設けられた貫通穴35aと、環状溝35bよりも外側において上側コラム31bの上面から下面にかけて貫通して放射状に四つ設けられた各コラム連結用ネジ31eの挿通穴31cとを備えている。
【0034】
下側コラム31aは、その上面の各挿通穴31cに対応する位置に設けられた四つの有底のネジ穴31dと、その中央部を貫通すると共に上面から下面にかけてその内径が大きくなるように設けられた受け側凹部37と、上側コラム31bの環状溝35bに対応する位置において下側コラム31aの上面から下面にかけて貫通する四つの貫通穴35cとを備えている。また、各貫通穴35cの下面側の開口部には封止部材35dが圧入或いはロウ付け等されて、気密性をもって封止されている。なお、各貫通穴35cについては封止部材35dを設ける代わりに有底としても良い。
さらに、下側コラム31a(図4)は、その外周面から受け側凹部37までを貫通すると共に各貫通穴35cと個別に交差する貫通穴35eを備えており、各貫通穴35eの外周面側の開口部には封止部材35fが圧入或いはロウ付け等されて、気密性をもって封止されている。
【0035】
上記構造の上側コラム31bの下面と下側コラム31aの上面とを重ねた状態でこれらを各コラム連結用ネジ31eにより連結すると、保持圧用流路32と受け側凹部37とが連通した状態となる。また、貫通穴35a,環状溝35b,四つの貫通穴35c及び四つの貫通穴35eが全て連通した状態となり、これらが前述した吸排気流路35を構成することとなる。
なお、図3,4に示す構造は吸排気流路35を形成するための一例であって、特にこのような形成方法に限定するものではない。例えば、ロストワックス等の工法を用いれば上記各コラム31a,31bに分割することなく吸排気流路35を形成することが可能である。
【0036】
(ノズル台)
次に、ノズル台70について図5に基づいて説明する。ノズル台70は、図示しないX−Y移動機構がフレーム11を介してノズル20を搬送可能な範囲内に配置されている。
ノズル台70は、上面が平滑なブロックであり、その上面にはノズル20をその先端側から格納可能な格納穴71が形成されている。さらに、ノズル台70は、未使用となる(スライドシャフト31から取り外される)ノズル20をノズル台70側に吸着する第二のノズル吸引手段としての第二の空気回路形成手段75を備えている。
【0037】
格納穴71は、ノズル台70の上面中央部に貫通して設けられている。なお、かかる格納穴71は、ノズル20の先端部を保護するためのものであり、ノズル20の格納時においてノズル20の先端部がいずれにも接触しない深さが確保できれば貫通していなくとも良い。
かかる格納穴71は、上面側が、当該上面から下方に向かうに従ってその内径が小さくなる形状に形成され、これにより、その内部にテーパ内周面72が形成される。このテーパ内周面72は、格納穴71の中心線に対するテーパ内周面72の傾斜角度が、前述したノズル20の中心線に対する先端側テーパ外周面24の傾斜角度と等しく設定されている。さらに、テーパ内周面72の最小となる部位の内径と最大となる部位の内径とは、それぞれノズル20の先端側テーパ外周面24の最小となる部位の外径と最大となる部位の外径と等しく設定されている。さらに、格納穴71は、テーパ内周面72よりも下方の部位にあっては、その深さ方向について一様にノズル20の管状部材21の外径よりも大きな内径に設定されている。
このため、格納穴71のテーパ内周面72とノズル20の先端側テーパ外周面24とのほぼ全面を面接触させた状態でノズル20を格納穴71に挿入することができると共に、管状部材21の周囲にあっては格納穴71の内壁が非接触状態となるので、管状部材21及びその先端部について保護することが可能である。
【0038】
第二の空気回路形成手段75は、正圧状態及び負圧状態を発生する図示しない吸排気源(例えば、吸排気ポンプ、エジェクター等)を始点とする吸排気流路74と、この吸排気流路74の出口となるノズル台70の上面に複数の吸排気口73とを形成している。各吸排気口73は、格納穴71の周囲であって格納時のノズル20のフランジ部25の下面に臨む位置に設けられており、第二の空気回路形成手段75により負圧状態とすることでノズル20の吸着格納を行うことができ、正圧とすることで格納状態にあるノズル20を脱離させることができる。なお、各吸排気口73の配置については、格納穴71のテーパ内周面72に設けても良い。
【0039】
(電子部品保持装置の動作説明)
上記構成からなる電子部品保持装置10の動作を図1及び図5に基づいて説明する。
まず、スライドシャフト31へのノズル20の装着が行われる場合には、図示しないX−Y移動機構によりフレーム11及びこれに支持される各構成をノズル台70まで移動する。そして、ノズル昇降機構40のZ軸モータ43の駆動によりスライドブラケット41と共にスライドシャフト31を降下させる。そして、スライドシャフト31の下端部がノズル台70に格納されたノズル20の挿入凸部26に接近した状態で第一の空気回路形成手段36の吸排気源を吸気状態で駆動させる。また、ノズル台70の第二の空気回路形成手段75の吸排気源を排気状態で駆動させる。
さらに、スライドシャフト31を降下させると、ノズル20の挿入凸部26がスライドシャフト31の受け側凹部37内に侵入する。このとき、受け側凹部37は第一の空気回路形成手段36により負圧状態にあり、ノズル20は第二の空気回路形成手段75による排気により上方に押圧されているので、ノズル20はスライドシャフト31側に移動し、受け側凹部37内に挿入凹部26が嵌合する(図5(A)の状態)。
さらに、受け側凹部37内にはテーパ内周面33が形成され、ノズル20には後端側テーパ外周面23が形成されているので、テーパ面同士が摺接し案内され、例えば、スライドシャフト31がノズル台70に格納されているノズル20に対して多少の位置ずれを生じていても、ノズル20は正確に受け側凹部37内に導かれる。
【0040】
ノズル20が装着されると、ノズル20が取り外されるまでずっと第一の空気回路形成手段36によるノズル保持圧である所定の負圧状態が継続される。そして、ノズル昇降機構40のZ軸モータ43の駆動によりスライドブラケット41と共にスライドシャフト31を所定の搬送高さまで上昇させる。そして、X−Y移動機構によりフレーム11及びこれに支持される各構成を電子部品Tの受け取り位置まで移動する。そして、ノズル昇降機構40によりノズル20が下降されると共に吸気供給機構60の負圧発生源の駆動により吸排気チューブ61,スライドシャフト31内の保持圧用流路32を介してノズル20内が負圧となり、その先端部を吸引状態として電子部品Tの吸着が行われる。
【0041】
さらに、電子部品Tの吸着状態を維持しつつ、そして、ノズル昇降機構40のZ軸モータ43の駆動によりスライドブラケット41と共にスライドシャフト31を所定の搬送高さまで上昇させる。そして、X−Y移動機構によりフレーム11及びこれに支持される各構成を電子部品Tの搬送目的位置まで移動する。そして、ノズル昇降機構40によりノズル20が下降されると共に必要があれば角度調節機構50の角度調節モータ52の駆動によりノズル20を回転させて電子部品Tの向きを調節し、さらにノズル20を下降させると共に所定位置において吸気供給機構60の負圧発生源の駆動を停止し、ノズル20の先端部から電子部品Tを解放する。ノズル装着部後、ノズル20はノズル昇降機構40により上昇させて、上述と同様の動作により新たな電子部品Tの吸着と搬送を繰り返す。
【0042】
電子部品Tに対する作業が完了し、ノズル20を取り外す際には、X−Y移動機構によりフレーム11及びこれに支持される各構成をノズル台70まで移動する。そして、ノズル昇降機構40のZ軸モータ43の駆動によりスライドシャフト31を降下させる。そして、ノズル20の先端部がノズル台70の格納穴71内に侵入した状態で第一の空気回路形成手段36の吸排気源を排気状態で駆動させる。また、同時にノズル台70の第二の空気回路形成手段75の吸排気源を吸気状態で駆動させる。
このとき、ノズル台70の各吸排気口73は第二の空気回路形成手段75により吸引状態にあり、受け側凹部37内は第一の空気回路形成手段36による排気によりノズル20を取り外し方向に押圧するので、ノズル20は格納穴71側に移動する。
さらに、格納穴71内にはテーパ内周面72が形成され、ノズル20には先端側テーパ外周面24が形成されているので、テーパ面同士が摺接し案内され、例えば、ノズル20の先端部が格納穴71に対して多少の位置ずれを生じていても、ノズル20は正確に格納穴71内に導かれる(図5(B)の状態)。
【0043】
(第1の実施形態の効果)
上記電子部品保持装置10では、ノズル20の挿入凸部26の周囲に後端側テーパ外周面23を設け、受け側凹部37内にテーパ内周面33を設けたので、ノズル20をスライドシャフト31の先端部に装着する際に、後端側テーパ外周面33がテーパ内周面33に当接し、受け側凹部33の中心線に挿入凸部26の中心線が一致する方向に案内されるので、相互間を精度良く位置決めして装着することが可能である。
また、同様にして、ノズル20に先端側テーパ外周面24を設け、格納穴71内にテーパ内周面72を設けたので、ノズル20をノズル台70の格納穴71内に格納する際に、先端側テーパ外周面24がテーパ内周面72に当接し、格納穴71の中心線にノズル20の中心線が一致する方向に案内されるので、相互間を精度良く位置決めして格納することが可能である。
【0044】
また、第一の空気回路形成手段36の負圧によりノズル20を受け側凹部37に吸引装着し、且つ装着状態の維持を図るので、ノズル20の重量のみに応じた出力の吸排気源があれば足り、装置の小型化、生産コストの低減を図ることが可能である。
さらに、このとき、ノズル台70では格納されたノズル20に対して第二の空気回路形成手段75により正圧が出力されるので、スライドシャフト31に対するノズル20の装着をより迅速且つ円滑に行うことが可能となる。
【0045】
さらに、ノズル台70では、第二の空気回路形成手段75の負圧によりノズル20を格納穴71に吸引し、スライドシャフト31では保持されていたノズル20に対して第一の空気回路形成手段36により正圧が出力されるので、ノズル台70に対するノズル20の格納をより迅速且つ円滑に行うことが可能となる。
【0046】
[第2の実施形態]
第2の実施形態たる部品保持装置としての電子部品保持装置を図6に基づいて説明する。かかる電子部品保持装置の構成の内、前述した電子部品保持装置10と同一の構成については、同符号を付して重複する説明は省略するものとする。かかる構成では、第一のノズル吸引手段が第一の空気回路形成手段36に替えて第一の磁気回路形成手段36Aを有し、ノズル台70Aが第二の空気回路形成手段75に替えて第二の磁気回路形成手段75Aを有する点が主に異なっている。従って、これらの点を主に説明することとする。
【0047】
本実施形態の電子部品保持装置のスライドシャフト31Aは、その中心線に沿って保持圧用流路32が貫通状態で形成されており、前述したスライドシャフト31とほぼ同様の構造を備えているが、その下端部の構造は、上記第一の磁気回路形成手段36Aを設けるために若干異なっている。
即ち、上記第一の磁気回路形成手段36Aは、スライドシャフト31Aの下端部中央に装備された非磁性体で筒状に形成されたコラム35Aと、当該コラム35Aの周囲に装備されたリング状の永久磁石34Aと、この永久磁石34Aの外周に設けられた非磁性体で形成された筒状の磁石カバー37Aとを有している。上記コラム35Aは、その内側にスライドシャフト31と同じ受け側凹部37が形成されている。従って、コラム35Aの内側には前述と同じテーパ内周面33が形成されている。永久磁石34Aは、S極が下方に向けられた状態で配設されている。そして、コラム35Aと永久磁石34Aと磁石カバー37Aとはその下面部が同一面上となるように設定されている。
また、ノズル20は、磁性体材料(鉄、ニッケル等)から形成され、永久磁石34Aによりスライドシャフト31Aの下端部に装着される。なお、ノズル20については、フランジ部25のみを磁性体材料から形成しても良い。
【0048】
また、本実施形態の電子部品保持装置のノズル台70Aは、その中心線に沿ってノズル20の格納穴71が貫通状態で形成されており、前述したノズル台70とほぼ同様の構造を備えているが、その上端部の構造は、上記第二の磁気回路形成手段75Aを設けるために若干異なっている。
即ち、上記第二の磁気回路形成手段75Aは、ノズル台70Aの上端部中央に装備された非磁性体で略筒状に形成されたボビン74Aと、当該ボビン74Aの外周に装備された電磁石73Aとを有している。
上記ボビン74Aは、その内側にノズル台70と同じ格納穴71が形成されている。従って、ボビン74Aの内側には前述と同じテーパ内周面72が形成されている。
電磁石73Aは、図示しない電源及びその供給回路と接続されており、通電によりノズル20を引き寄せる磁気吸引力を発生する。
【0049】
上記構成では、ノズル20をスライドシャフト31Aに装着する場合には、ノズル台70Aの電磁石73Aの通電を行った状態でスライドシャフト31Aをノズル20の真上に位置決めして上方から降下させる。そして、ノズル20の挿入凸部26が受け側凹部37に挿入された状態で電磁石73Aの通電を切る。ノズル20は、第一の磁気回路形成手段36Aの永久磁石34Aにより形成される磁界M1により吸引されて、スライドシャフト31Aへの装着が行われる(図6(A))。
【0050】
また、スライドシャフト31からノズル20を取り外す際には、ノズル台70Aの上方からスライドシャフト31Aを下降させてノズル20の先端部を格納穴71に挿入する(図6(B))。そして、永久磁石34Aの磁力を超える磁界M2を発生する電流を電磁石73Aに通電し、スライドシャフト31Aを上昇させることでノズル20を取り外し、ノズル20をノズル台70Aに格納する(図6(C))。なお、格納後は電磁石73Aの通電を切っても良いが、再びノズル装着を行うためにスライドシャフト31Aの下降が行われる前に通電を再開することが望ましい。ノズル20が飛び出して装着不良を発生することを防止するためである。
【0051】
上記構成では、ノズル台70A側のみに電磁石73Aを装備し、スライドシャフト31A側には永久磁石34Aを装着することから、電源や制御手段等を一つとすることが可能となり、部品点数の軽減を図り、また制御や操作の簡易化を図ることが可能となり、生産性、操作性の向上を図ることが可能である。また、電磁石を一つのみとすることから消費電力の低減をも図ることが可能である。
なお、電磁石をスライドシャフト31A側に設け、永久磁石をノズル台70A側に設けても良い。但し、スライドシャフト31は可動部分が多く、ノズル台70A側に電磁石73Aを設ける方が配線の面から有利である。
また、スライドシャフト31Aとノズル台70Aの双方に電磁石を設ける構成としても、上述と同様の機能を発揮することは可能である。
【0052】
[第3の実施形態]
第3の実施形態たる部品保持装置としての電子部品保持装置を図7に基づいて説明する。かかる電子部品保持装置の構成の内、前述した第1及び第2の実施形態で示した電子部品保持装置と同一の構成については、同符号を付して重複する説明は省略するものとする。
かかる構成は、第二の磁気回路形成手段75Bが前述した第二の磁気回路形成手段75Aの構成に加えて電磁石73Aの周囲にさらに永久磁石76Bを有する点が異なっている。かかる永久磁石76Bは、少なくともその内径がノズル20のフランジ部25の外径よりも小さく設定されていると共に上端側がS極となる向きで配設されている。
【0053】
上記構成では、ノズル20をスライドシャフト31Aに装着する場合には、ノズル台70Aの電磁石73Aの通電を切った状態でスライドシャフト31Aをノズル20の真上に位置決めして上方から降下させる。このとき、永久磁石76Bの磁界によりノズル20は保持されている。そして、ノズル20の挿入凸部26が受け側凹部37に挿入された状態で電磁石73Aを永久磁石76Bによる磁界をうち消すように通電する。ノズル20は、第一の磁気回路形成手段36Aの永久磁石34Aにより形成される磁界M1により吸引されて、スライドシャフト31Aへの装着が行われる(図7(A))。
【0054】
また、スライドシャフト31からノズル20を取り外す際には、ノズル台70Aの上方からスライドシャフト31Aを下降させてノズル20の先端部を格納穴71に挿入する(図7(B))。そして、永久磁石76Bの磁界を強化するように電磁石73Aに通電を行い、永久磁石34Aの磁力を超える磁界M3を発生させる。スライドシャフト31Aを上昇させることでノズル20を取り外し、ノズル20をノズル台70Aに格納する(図7(C))。
【0055】
上記構成では、第2の実施形態の構成の効果に加えて、ノズル台70A側の永久磁石76Bの磁力を小さいものを使用することができる。また、スライドシャフト31A側へのノズル装着の際に、ノズル20の飛び出しを防止することができる。
なお、スライドシャフト31A側にも、永久磁石34Aの磁界を打ち消すための電磁石を設けても良い。かかる電磁石については、スライドシャフト31Aにノズル装着を行う際には、永久磁石34Aの磁界を増大させる通電を行い、ノズル台70Aへの格納の際には永久磁石34Aの磁界をうち消す通電を行う。また、かかる場合には、ノズル台70Aの電磁石を省略しても良い。
【0056】
[第4の実施形態]
第4の実施形態たる部品保持装置としての電子部品保持装置を図8に基づいて説明する。かかる電子部品保持装置の構成の内、第1〜3の実施形態で示した構成と同一の構成については、同符号を付して重複する説明は省略するものとする。
かかる構成では、第一のノズル吸引手段が第一の空気回路形成手段36と共に第一の磁気回路形成手段36Aを有している。また、スライドシャフト31Cはこれら第一の空気回路形成手段36及び第一の磁気回路形成手段36Aを設けるためにスライドシャフト31と若干形状が異なっている。即ち、受け側凹部37が、スライドシャフト31Cの下面の凹部とコラム35Aとにより形成され、スライドシャフト31C側の窪みに吸排気口34が形成されている。
【0057】
さらに、ノズル台70Cが第二の空気回路形成手段75に加えて第二の磁気回路形成手段75Cを有している。かかる第二の磁気回路形成手段75Cは、ノズル台70Cの上端に設けられ、格納穴71の周囲に設けられたリング状の永久磁石73Cと、その周囲に設けられた非磁性体からなる磁石カバー76Cとを有している。
【0058】
上記構成では、ノズル20はスライドシャフト31Cに永久磁石34Aにより装着保持される(図8(A))。また、装着状態にあっては、第一の空気回路形成手段35により受け側凹部37内を負圧状態に維持させて、より強固にノズル20を保持しても良い。
そして、装着されたノズル20をノズル台70Cに格納する際には、ノズル台70C上にスライドシャフト31Cを位置決めし、下降させる。そして、ノズル20がノズル台70Cの格納穴71に完全に嵌合する手前の位置において第一の空気回路形成手段36により受け側凹部37内に正圧を供給する。これにより、受け側凹部37とノズル20の挿入凸部26の間に間隙を生じる。磁気吸引力は、相互間距離の二乗に比例して減衰するので、永久磁石36Aによるノズル保持力は急激に低減し、逆にノズル保持台70C側の永久磁石73Cによるノズル20に対する吸引力は増大する。さらに、このとき、第二の空気回路形成手段75により負圧供給を開始する。これにより、ノズル20は、ノズル台70Cに格納される(図8(B))。
【0059】
そして、スライドシャフト31Cにノズル20の装着を行う場合には、ノズル台70C上にスライドシャフト31Cを位置決めし、下降させる。そして、ノズル20の挿入凸部26が受け側凹部37に完全に嵌合する手前の位置において第二の空気回路形成手段75により正圧を供給する。これにより、格納穴71とノズル20との間に間隙を生じる。これにより、永久磁石73Cによるノズル保持力は急激に低減し、逆にスライドシャフト側の永久磁石34Aによるノズル20に対する吸引力は増大する。さらに、このとき、第一の空気回路形成手段36により負圧供給を開始する。これにより、ノズル20は、スライドシャフト31Cに装着される(図8(C))。
なお、各磁気回路形成手段36A,75Cはぞれぞれ永久磁石に替えて電磁石を使用しても良く、また永久磁石と電磁石とを併用する構成としても良い。また、その場合のノズルの装着動作と格納動作とは前述した第2又は第3の実施形態と同様に行われる。
【0060】
[その他]
図9に示すように、上述した各実施形態で示した各電子部品保持装置にあっては、スライドシャフト31(31A,31B,31Cも同様)に対するノズル20Dの回転を防止する回転防止手段80を新たに備える構成としても良い。かかる回転防止手段80を設ける場合には図10に示すノズル20Dを使用する。このノズル20Dは、前述したノズル20と比較して後端側テーパ外周面23の一部を平坦面27とする点が異なっており、その他の構造は同一である。
【0061】
回転防止手段80は、スライドシャフト31の下端部の外周から受け側凹部37のテーパ内周面33までに設けられた貫通穴形成部81と、この貫通穴形成部により設けられた貫通穴の内部に格納された球体82と、球体82を受け側凹部37側に押圧する押圧バネ83と、押圧バネ83を貫通穴内に保持するストッパとしてのめくらネジ84とを有している。そして、貫通穴は球体82がテーパ内周面33から幾分突出するようにテーパ内周面33側における開口部が絞られた形状で形成されている。
【0062】
かかる構成にあっては、ノズル20Dの平坦面27が突出した球体82に当接するようにノズル20Dの挿入凸部26を受け側凹部37内に挿入される。これにより、ノズル20Dの平坦面27は、上記球体82を介して押圧バネ83の押圧力を受けた状態で当接し、ノズル20Dは保持圧を受けると共に、受け側凹部36内においてノズル20Dはその中心線を軸とする回転が規制される。従って、ノズル20Dの装着後において電子部品Tを保持した場合に、ノズル20Dの不慮の回転により電子部品Tの向きが変動してしまう不都合の発生を低減することが可能となる。
【0063】
なお、上記回転防止手段80及びノズル20Dの平坦部27は複数設けても良い。さらに、スライドシャフト31に高い回転力が生じる場合には、テーパ形状を持つセレーション状の形状としても良い。
【0064】
また、上記各実施形態において、第一の磁気回路形成手段又は第二の磁気回路形成手段としてノズル20の全体又は一部(例えばフランジ部25)を永久磁石とし、スライドシャフト又はノズル台の全体又はノズルと接触する部位を磁性体とする構成としても良い。
【0065】
【発明の効果】
請求項1記載の発明は、ノズルとノズル装着部との間に挿入凸部と受け側凹部とを設けたので、ノズルをノズル装着部に装着する際に、テーパ外周面がテーパ内周面に当接し、受け側凹部の中心線に挿入凸部の中心線が一致する方向に案内され、相互間を精度良く位置決めして装着することが可能である。
また、磁気吸引力によりノズルをノズル装着部に装着し、且つ装着状態の維持を図るので、従来のように出力の大きな駆動手段を不要とし、装置の小型化、生産コストの低減を図ることが可能である。また、ノズルの保持状態を維持する機構を不要とし、かかる理由からも、装置の小型化、生産コストの低減を図ることが可能である。
また、ノズル保持を行う各部の構成について、従来のように押圧バネによる弾性加重を受けた状態での摺接が行われないので、摩耗の発生を抑制し、装置の維持コストの低減並びに長寿命化を図ることが可能である。
また、ノズル台側のみに電磁石を装備し、ノズル装着部側には永久磁石を装着することから、電源や制御手段等を一つとすることが可能となり、部品点数の軽減を図り、また制御や操作の簡易化を図ることが可能となり、生産性、操作性の向上を図ることが可能である。また、電磁石を一つのみとすることから消費電力の低減をも図ることが可能である。
【0066】
請求項2記載の発明は、スライドシャフト側へのノズル装着の際に、ノズルの飛び出しを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の第1の実施形態たる電子部品保持装置を示す側面図である。
【図2】図1に開示した電子部品保持装置が有するノズル保持機構の断面図であり、図2(A)はノズル脱離状態を示し、図2(B)はノズル保持状態を示す。
【図3】ノズル保持機構の分解斜視図である。
【図4】図3に開示した下側コラムを図3とは方向を変えてみた斜視図である。
【図5】電子部品保持装置が有するノズル台の断面図であり、図5(A)はノズル台からのノズル脱離状態を示し、図5(B)はノズル格納状態を示す。
【図6】第2の実施形態の特徴部分の断面図であり、図6(A)はスライドシャフトにノズルが装着された状態を示し、図6(B)は装着状態と格納状態の中間の状態を示し、図6(C)はノズル格納状態を示す。
【図7】第3の実施形態の特徴部分の断面図であり、図7(A)はスライドシャフトにノズルが装着された状態を示し、図7(B)は装着状態と格納状態の中間の状態を示し、図7(C)はノズル格納状態を示す。
【図8】第4の実施形態の特徴部分の断面図であり、図8(A)はスライドシャフトにノズルが装着された状態を示し、図8(B)は装着状態から格納状態に移行した状態を示し、図8(C)は格納状態から装着状態に移行した状態を示す。
【図9】回転防止手段を示す断面図である。
【図10】図9の回転防止手段に使用するノズルを示す斜視図である。
【図11】従来の電子部品保持装置が備える交換可能なノズルの保持機構周辺の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
10 電子部品保持装置(部品保持装置)
20,20D ノズル
23 後端側テーパ外周面(テーパ外周面)
26 挿入凸部
31,31A,31C スライドシャフト(スライドシャフト)
33 テーパ内周面
36 第一の空気回路形成手段
36A 第一の磁気回路形成手段
37 受け側凹部
70,70A,70C ノズル台
73A 電磁石
75 第二の空気回路形成手段
75A,75C 第二の磁気回路形成手段
80 回転防止手段
T 電子部品
Claims (3)
- ノズルの先端部で空気の吸引により部品を保持する部品保持装置であって、
前記ノズルが着脱可能であるノズル装着部と、
未使用時の前記ノズルを保持するノズル台と、を備え、
前記ノズルの後端側に後端側テーパ外周面を有する挿入凸部を設けると共に、前記ノズルの先端側に先端側テーパ外周面を設け、
前記ノズル装着部に前記挿入凸部の前記後端側テーパ外周面と面接触するテーパ内周面を有する受け側凹部を設けると共に、前記ノズル台に前記ノズルの先端側テーパ外周面と面接触するテーパ内周面を備えた格納穴を設け、
前記ノズル装着部と前記ノズルとの間に磁気吸引力を発生させて前記ノズルの装着を行う第一の磁気回路形成手段と、
前記ノズル台と前記ノズルとの間に磁気吸引力を発生させて前記ノズルの保持を行う第二の磁気回路形成手段と、を備え、
前記第一の磁気回路形成手段は、
前記ノズル装着部の下端部中央に装備された非磁性体で筒状に形成されたコラムと、
前記コラムの周囲に装備されたリング状の永久磁石と、を備え、
前記コラムに前記受け側凹部が形成され、
前記第二の磁気回路形成手段は、
前記ノズル台の上端部中央に装備された非磁性体で筒状に形成されたボビンと、
前記ボビンの外周に装備された電磁石と、を備え、
前記ボビンに、前記格納穴が形成されていることを特徴とする部品保持装置。 - 前記電磁石の周囲に永久磁石を設け、
前記ノズル台に保持された前記ノズルを前記前記ノズル装着部に装着させる際に、前記電磁石に当該電磁石の周囲に設けられた永久磁石の磁界をうち消すように通電するように構成したことを特徴とする請求項1記載の部品保持装置。 - 前記ノズル装着部から前記ノズルを脱離させる際に、前記ノズル装着部と前記ノズルとの間に正圧状態を形成可能な第一の空気回路形成手段と、
前記ノズル台から前記ノズルを脱離させる際に、前記ノズル台と前記ノズルとの間に正圧状態を形成可能な第二の空気回路形成手段と、
を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の部品保持装置。
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