JP4199731B2 - 光記録媒体、光情報処理装置および光記録再生方法 - Google Patents

光記録媒体、光情報処理装置および光記録再生方法 Download PDF

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Description

本発明は、光ディスクや光カード等、情報が光学的に記録・再生される光記録媒体と、光記録媒体に対して情報を記録・再生するための光情報処理装置および光記録再生方法に関するものである。
近年、社会の情報化が進むにつれて、大容量な外部記憶装置が望まれている。光学的な情報の記録においては、光の波長と対物レンズの開口数で決まる回折限界が存在するため、従来、記録ピットのサイズの縮小による高密度化には限界があった。このような問題を解決するために、複数の記録層を有する多層光記録媒体が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。しかし、このような多層型の光記録媒体に使用される記録層には、光に対して一定の反射率および透過率を有する半透明な膜が用いられていたため、目的の記録層以外の記録層での光反射による光損失が生じていた。また、入射する光の進行方向上流側を上、下流側を下とした場合、目的の記録層よりも下層に位置する層にも透過光が達するため、さらに光損失が生じることとなっていた。
そこで、このような問題を解決するために、記録層に非線形光学特徴を有する非線形物質を用いた多層光記録媒体が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
図11は、従来の多層光記録媒体の断面構成を示している。図11の光記録媒体は、第1光透過膜10と第2光透過膜14の間に位置した第1記録層12と、第2光透過膜14をはさみ第1記録層12と対向する位置に形成された第2記録層16とを有する。さらに、第1記録層12にはガイド溝12Aが設けられている。第1記録層12は、光の強さが強くなるにつれて非線形的に大きくなる反射率を有する非線形反射物質で形成されている。このような性質を有する非線形反射物質としては、a−Si、InSb、ZnTe、ZnSe、CdSSe、GaAs、GaSbなどがある。このような非線形反射物質で第1記録層12を形成する場合、第1記録層12は、|(n−ns)/(n+ns)|2によって変わる反射率を有する。ここで、nsは光透過膜10および光透過膜14の屈折率であり、nは非線形反射物質である第1記録層12の屈折率である。ここで用いている非線形反射物質とは、光強度によって屈折率が変化する現象が生じる材料、いわゆる非線型光学効果の大きな材料である。
このような光記録媒体の光学的特性を説明する。第1記録層12がアクセスされる場合、光スポットが第1記録層12に形成されるために第1記録層12に照射される光ビームは比較的に強くなる。このときの第1記録層12の反射率が、例えば40%であるとする。一方、第2記録層16がアクセスされる時には、照射される光スポットが第2記録層16上に形成されるために第1記録層12に照射される光は比較的弱くなる。このときの第1記録層12の反射率を例えば30%とすると、第1記録層12は入射光の30%を反射させ、70%を第2記録層16側に透過させることになる。従って、効率よく第2記録層16のアクセスが行える。
特開平5−151591号公報 特開2000−3529号公報
しかし、上記従来の技術では、その反射率変化は30%から40%と、わずか10%の変化しかない。これは、第1記録層12や第2記録層16に非線型光学効果を有する材料を用いていることによる限界で、さらなる多層化に対しては光量が不足するという課題があった。また、上記従来の技術は、予め情報が記録された読み出し専用メモリ(ROM)についてのものである。従って、この技術を利用して情報の記録に必要なエネルギーを確保し、記録可能な多層光記録媒体を実現することは困難であった。
本発明の第1の光記録媒体は、波長λ0を有する光の照射により情報の記録または再生を行う記録層を複数含む多層の光記録媒体であって、前記複数の記録層のうち少なくとも一つの記録層が可変吸収膜を含んでおり、前記可変吸収膜は、電子のエネルギーがバンド構造を有し、電子のバンド間遷移による光吸収において吸収スペクトルの吸収端が温度の上昇に従い長波長側に移動する材料を含み、かつ、膜温度が第1の温度の時には波長λ0を有する光に対して第1の吸収率を有し、膜温度が前記第1の温度よりも高い第2の温度の時には、波長λ0を有する光に対して前記第1の吸収率よりも高い第2の吸収率を有することを特徴としている。
本発明の第2の光記録媒体は、波長λ0を有する光の照射により情報の記録または再生を行う記録層を複数含む多層の光記録媒体であって、前記複数の記録層のうち少なくとも一つの記録層が、可変吸収膜と、前記可変吸収膜の熱が伝達可能な程度に前記可変吸収膜に近接して配置された記録膜と、を含んでおり、前記可変吸収膜は、電子のエネルギーがバンド構造を有し、電子のバンド間遷移による光吸収において吸収スペクトルの吸収端が温度の上昇に従い長波長側に移動する材料を含み、かつ、膜温度が第1の温度の時には波長λ0を有する光に対して透明で、膜温度が前記第1の温度よりも高い第2の温度の時には波長λ0を有する光を吸収し、前記記録膜は、膜温度が前記第1の温度の時には波長λ0を有する光の少なくとも一部を吸収して発熱し、所定の温度で光学特性が変化することを特徴としている。
本発明の光情報処理装置は、本発明の第1または第2の光記録媒体と、波長λ0を有する光を出射する光源と、前記光源から出射された前記光を、前記光記録媒体に含まれる目的の記録層に集光する集光光学系と、前記光記録媒体で反射した光を検出する光検出器と、を含み、前記光源から出射された前記光の照射により前記可変吸収膜に光吸収増加部を形成し、前記光吸収増加部の温度を上昇させることにより情報の記録または再生を行うことを特徴としている。
本発明の光記録再生方法は、本発明の第1または第2の光記録媒体に対して情報の記録および再生を行う光記録再生方法であって、波長λ0を有する光を目的の記録層に集光し、前記記録層に含まれる可変吸収膜に光吸収増加部を形成し、前記光吸収増加部の温度を上昇させることにより、前記記録層に対して情報の記録再生を行うことを特徴としている。
本発明の第1および第2の光記録媒体、光情報処理装置および光記録再生方法によれば、記録層が複数含まれる多層光記録媒体であっても記録に必要なエネルギーを確保することができるので、大容量化が実現できる。さらに、記録された情報の再生時に、十分な再生光量を得ることもできる。
本発明の第1の光記録媒体においては、前記可変吸収膜は、前記第1の温度において、前記材料における電子のバンド間遷移による光吸収により波長λ0を有する光を吸収することが好ましいが、不純物による光吸収によって波長λ0を有する光を吸収しても構わない。
本発明の第1の光記録媒体においては、前記可変吸収膜を含む記録層が記録膜をさらに含んでおり、前記記録膜は、前記可変吸収膜の熱が伝達可能な程度に前記可変吸収膜に近接して配置されており、かつ、所定の温度で光学特性が変化することが好ましい。記録材料を適宜選択できるので、記録の安定性向上や、記録効率のさらなる向上および再生光量のさらなる増加を実現できるからである。
本発明の第1の光記録媒体においては、前記可変吸収膜が、所定の温度で光学特性が変化することが好ましい。可変吸収膜が記録膜としても機能できるため、別途記録膜を形成する必要がなくなるからである。
本発明の第1の光記録媒体においては、前記複数の記録層がn層(nは2以上の整数)含まれ、前記複数の記録層それぞれが前記可変吸収膜を含んでおり、光照射側から第m層目(mは1<m≦nの整数)の記録層を第m記録層とする場合、前記第1の温度において、波長λ0を有する光に対する前記第m記録層の反射率Rmと前記第m記録層に含まれる可変吸収膜の吸収率Amとが、以下の関係を満たすことが好ましい。
m=Rn/(n−m+1) …(1)
m=An/(n−m+1) …(2)
上記式(1)および式(2)を満たすことにより、記録層ごとに記録光の強度を変化させなくても、各記録層での吸収光量をほぼ同じにできるからである。
本発明の第1および第2の光記録媒体においては、前記可変吸収膜が、Bi23と、As23と、TeO2およびNa2Oを含む混合ガラスと、TeO2およびWO3を含む混合ガラスと、TeO2およびFe23を含む混合ガラスと、TeO2およびCuOを含む混合ガラスと、TeO2、CaO、およびWO3を含む混合ガラスと、アルミニウム・ガリウム・ヒ素(AlGaAs)化合物半導体と、アルミニウム・ガリウム・インジウム・ヒ素(AlGaInAs)化合物半導体とからなる群から選択される少なくとも一つを含むことが好ましい。
本発明の第1および第2の光記録媒体においては、前記第1の温度が光記録媒体の使用環境温度であることが好ましい。
本発明の光情報処理装置によれば、本発明の第1または第2の光記録媒体に対して情報の記録が可能であり、かつ、記録された情報の再生時に、十分な再生光量を得ることもできる。
本発明の光情報処理装置においては、前記可変吸収膜に形成される前記光吸収増加部が集光される前記光のスポットサイズよりも小さくなるように、前記光源から出射される光の強度を制御する制御部をさらに含むことが好ましい。超解像再生を行うためである。
本発明の光記録再生方法によれば、本発明の第1または第2の光記録媒体に対して情報の記録が可能であり、かつ、記録された情報の再生時に、十分な再生光量を得ることもできる。
本発明の光記録再生方法においては、前記可変吸収膜に形成される前記光吸収増加部が集光される前記光のスポットサイズよりも小さくなるように、前記光の強度を制御することが好ましい。超解像再生を行うためである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に、本発明の実施の形態1の光記録媒体の断面構成が示されている。この光記録媒体は、基板701に、光L0入射側から第1記録層751、第2記録層752、および最終記録層754がこの順に設けられた多層光記録媒体である。各記録層間には、分離層731,732が設けられている。光L0は波長λ0の光であり、本実施の形態の光記録媒体に対して情報の記録または再生を行う際に照射される光である。
第1記録層751と第2記録層752は同様の膜構成になっており、光L0入射側から、記録膜721(722)と可変吸収膜791(792)とがこの順に設けられている。
さらに、第2記録層752と分離層732をはさみ、記録膜723および反射膜702からなる最終記録層754が配置されている。
各記録層751,752,754には、凹凸形状からなるガイド溝が設けられており、このガイド溝は記録の位置を特定するために用いられる。
分離層731,732は光L0に対して透明な材料からなり、例えばPMMA(ポリメチルメタクリレート)が使用できる。
第1記録層751および第2記録層752に含まれる記録膜721,722は、記録光および再生光として用いる波長λ0の光L0に対してほぼ透明であり、所定の温度で未記録状態から記録状態へと変化する性質を有する。ここで、記録状態とは、未記録状態から光学特性が変化した状態を示し、例えば屈折率の変化、消衰係数の変化、形状の変化等の物理的変化または化学的変化により光学特性が変化した状態をいう。記録膜721,722は、波長λ0の光L0に対してほぼ透明であって、かつ、所定の温度で光学特性が変化する材料にて形成されていればよく、有機色素、熱重合性樹脂、熱変形樹脂、および熱分解性樹脂等を用いることができる。具体的には、例えば波長λ0=405nmの場合には、例えば有機色素である2−[7−(1,3−ジハイドロ−5−メトキシ−1,3,3−トリメチル−2H−インドール−2−イリデン)−1,3,5−ヘプタトリエニル]−5−メトキシ−1,3,3−トリメチル−3H−インドリウム過塩素酸塩(例えば、(株)林原生物化学研究所製のNK−2882)等を用いることができる。また、波長λ0=630nmの場合には、例えば2−[2−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]エテニル]ナフト[1,2−d]チアゾ−ル(例えば、(株)林原生物化学研究所製のNK−1886)等を用いることができる。また、アクリル系の熱重合性樹脂、PMMAやポリエステル等の熱変形樹脂、ベンゾトリアゾール等の熱分解性樹脂の場合は、波長405nmおよび波長630nmのどちらの光に対しても使用可能である。
第1記録層751および第2記録層752に含まれる可変吸収膜791,792は、電子のエネルギーがバンド構造を有し、電子のバンド間遷移による光吸収において吸収スペクトルの吸収端が、温度の上昇に従い長波長側(低エネルギー側)に移動する材料からなる。なお、吸収端とは、吸収スペクトルの低エネルギー側の端のことである。
図2には、本実施の形態における可変吸収膜791,792の分光吸収率曲線の一例が示されている。図2に示すように、可変吸収膜791,792は、吸収率の分光特性が温度に応じて変化する膜であり、膜温度が常温の場合は波長λ0の光に対して低い吸収率(第1の吸収率)を示し、膜温度が上昇すると、吸収端が長波長側に移動するため波長λ0の光に対する吸収率が上昇して高い吸収率(第2の吸収率)示す性質を有する材料にて形成されている。従って、可変吸収膜791,792は、記録光または再生光として波長λ0の光L0が照射された場合、まず小さな吸収率で光吸収し、この光吸収による温度上昇に伴って吸収率の増加が起こるので、常温よりも高い温度では高い吸収率で光を吸収することになる。なお、本明細書において、常温とは、光記録媒体が使用される温度、すなわち光記録媒体の使用環境温度のことである。また、可変吸収膜791,792における常温時の波長λ0の光吸収は、必ずしも可変吸収膜791,792に含まれる上記のような性質を有する材料の電子のバンド間遷移による吸収だけでなく、不純物による吸収を含んでいてもよい。
可変吸収膜791,792は、波長λ0の光L0に対して上記のような性質を有する材料を含んでいることが必要であり、このような材料としては、波長λ0=405nmの場合は、Bi23、TeO2とNa2Oとの混合ガラス、TeO2とWO3との混合ガラス、TeO2とFe23との混合ガラス、TeO2とCuOとの混合ガラス等が挙げられ、その中でもBi23が好ましい。また、波長λ0=630nmの場合は、As23、AlGaAs化合物半導体、AlGaInAs化合物半導体等が挙げられ、その中でもAs23が好ましい。
最終記録層754に含まれる記録膜723は波長λ0の光L0を吸収する材料からなり、波長λ0の光L0の吸収により未記録状態から記録状態へと変化する性質を有する。記録膜723の材料としては、例えば酸化テルル(TeOx)等が使用可能である。また、反射膜702には、Al等を含む金属膜が使用できる。
次に、本実施の形態の光記録媒体に対する情報の記録再生動作について説明する。
図10に、本実施の形態の光記録媒体に対して情報の記録または再生を行うための光情報処理装置の一例が示されている。以下、この光情報処理装置を用いて、本実施の形態の光記録媒体に対して情報を記録再生する方法について説明する。
本実施の形態の光情報処理装置には、放射光源である半導体レーザ101が設けられ、半導体レーザ101から光記録媒体105までの光路中に、コリメートレンズ102と、偏光ビームスプリッタ107と、1/4波長板115と、アクチュエータ112に固定された対物レンズ103とが配置されている。記録時においては、半導体レーザ101からの出射光は、コリメートレンズ102により平行光となり、偏光ビームスプリッタ107を透過し、さらに1/4波長板115により円偏光に変換された後、対物レンズ103により光記録媒体105に集光し、情報が記録される。再生時においては、光記録媒体105に集光された光の反射光が利用される。光記録媒体105で反射された光は、対物レンズ103により平行光に変換され、1/4波長板115により直線偏光に変換されて、偏光ビームスプリッタ107で反射される。偏光ビームスプリッタ107で反射された光は、検出レンズ104で収束光に変換された後、ホログラム素子181により回折・分離され(L1,L2)、光検出器190で検出される。光検出器190は複数の検出領域の受光領域を持ち、それぞれの領域で検出される信号は電気回路504へ入力する。電気回路504は、入力された信号よりデータ信号を取り出す。これにより、情報の再生が行われる。さらに、電気回路504は、対物レンズ103の位置を制御するためのサーボ信号を得てアクチュエータ112を駆動する。なお、電気回路504は、得られたデータ信号の品質が最良になるように、半導体レーザの出力を制御している。
図1には、例えば第2記録層752に情報を記録(または再生)する場合の様子が示されている。光L0は波長λ0を有するレーザ光であり、光情報処理装置の対物レンズ103(図10参照。)により光記録媒体の第2記録層752に集光される。対物レンズ103の位置はアクチュエータ112(図10参照。)により制御される。
まず、情報を記録する場合の動作について、具体的に説明する。
光L0は、基板701、第1記録層751および分離層731を通過して第2記録層752に入射する。光L0は第1記録層751を通過する際に可変吸収膜791により少し吸収されるが、可変吸収膜791面上では集光されていないため発熱のエネルギー密度は低く、可変吸収膜791はほぼ常温に保たれる。従って、光L0は第1記録層751を効率よく透過し、さらに分離層731を透過して、第2記録層752に到達できる。
第2記録層752に入射した光L0は、記録膜722を透過して可変吸収膜792に入射する。可変吸収膜792は波長λ0を有する光L0に対して低い吸収率を有するため、入射した光L0の一部を吸収し、発熱する。光L0は可変吸収膜792では集光されているので、発熱のエネルギー密度が高い。このため、可変吸収膜792の光L0入射部分の温度が局所的に上昇する。この温度上昇により可変吸収膜792の光L0に対する吸収率が増加し、可変吸収膜792に光吸収増加部741が形成される。光吸収増加部741は、光L0の吸収が増加することによりさらに温度上昇する。最終的には、可変吸収膜792の光吸収増加部741での発熱と記録膜722等への熱の拡散量が平衡になったときに光吸収増加部741の温度上昇が停止する。
可変吸収膜792の光吸収増加部741で生じた熱は、記録膜722に拡散する。この拡散した熱による記録膜722の温度上昇により、記録膜722に情報が記録される。すなわち、この熱拡散により記録膜722の温度が記録膜722の光学特性を変化させる所定の温度(以下、記録温度という。)に達し、記録温度に達した部分に光学特性が変化した部分(記録マーク)が形成される。
次に、第2記録層752の記録膜722に記録された情報を再生する動作について説明する。
入射する光L0により可変吸収膜792の温度および吸収率を増大させることは、記録時と同じである。記録時と異なる点は、可変吸収膜792の発熱による記録膜722の温度上昇を記録温度未満に抑えるように、光L0の強度を制御することである。本実施の形態の光記録媒体に記録された情報の読み出し原理は以下のとおりである。
記録膜722と可変吸収膜792との界面における光L0の反射率Rは以下の式で表される。なお、以下の式において、n0は記録膜722の屈折率、nは可変吸収膜792の屈折率、kは可変吸収膜792の消衰係数である。
R=((N−n0)/(N+n0))2 …(3)
N=(n2+k21/2 …(4)
可変吸収膜792は、常温から温度が上昇すると光L0に対する吸収率が増加する、すなわち消衰係数が増加する。その結果、式(3)および式(4)より、反射率Rが増加して反射光量が増加する。この反射光は記録膜722の記録マークにより変調されて情報の検出に用いられるため、この反射光量の増加により高効率な信号検出が可能となる。
なお、上記では第2記録層752への情報の記録再生について説明したが、第1記録層751への情報の記録再生は、光L0の集光位置を第1記録層751とすることにより、同様に情報の記録再生を行うことができる。
また、最終記録層754への情報の記録再生は、光L0の集光位置を最終記録層754とすることにより行われる。光L0は最終記録層754に到達する前に第1記録層751および第2記録層752に入射するが、可変吸収膜791,792では光L0は集光されていないため発熱領域が分散され温度上昇は小さい。このため光吸収増加部は形成されず、光L0が透過する。情報の記録時は、記録膜723が光L0を吸収することにより温度上昇が起こり記録マークが形成される。情報の再生時は、反射膜702で反射した反射光を検出することにより行われる。
次に、本実施の形態の光記録媒体の可変吸収膜791,792に使用可能な材料であるBi23の特性について、さらに詳しく説明する。図3は、50℃および250℃におけるBi23の吸収率の分光特性を測定した結果を表す図である。石英ガラス表面に真空蒸着法によってBi23の薄膜(厚み800Å)を形成したサンプルに、分光器により分光された光を照射して、その吸収率を測定した。この測定結果から、膜温度が50℃から250℃に上昇すると吸収端が長波長側に移動することが確認でき、記録光および再生光の波長λ0を例えば405nmに設定することにより、情報の記録および再生が可能であることが確認できる。
さらに、この測定用のBi23膜に波長405nmの光を入射させて吸収率の温度特性を測定した結果を図4に示す。この結果より、温度の上昇に従い吸収率が増加して、500℃で約80%の吸収率を示すことが確認できた。
以上の結果から、このような材料を用いて可変吸収膜791,792が形成された場合、光スポット照射開始時の常温においては可変吸収膜791,792が低い吸収率により入射光の一部を吸収し、その光吸収に伴い温度上昇が起こる。この温度上昇により吸収率が増加し、さらなる光吸収により温度が上昇する。このように、可変吸収膜791,792の光スポットが照射された領域に光吸収増加部741が形成されるので、この領域での発熱が記録膜に拡散されて記録膜に記録マークを形成できる。このような記録方法によれば、多層光記録媒体であっても記録に必要なエネルギーを確保することができ、大容量化が実現できる。また、可変吸収膜791,792に形成される光吸収増加部741は消衰係数が大きくなっているので、記録膜721,722との界面での反射率も増加し、十分な再生光量も得ることができる。
なお、本実施の形態では、記録層が3層積層された光記録媒体について説明したが、記録層の数はこれに限定されず、少なくとも2層含まれていればよい。また、最終記録層754の膜構成もこれに限定されず、第1記録層751および第2記録層752と同様の膜構成であってもよい。
また、本実施の形態の光記録媒体においては、各記録層の吸収光量が光入射側からの層数に関係なく全ての記録層でほぼ同じになるように、各記録層の反射率および可変吸収膜の吸収率を設定することが好ましい。目的とする記録層ごとに記録光の強度を変化させなくてもすむからである。例えば、本実施の形態の光記録媒体において、最終記録層754が、第1記録層751および第2記録層752と同様に可変吸収膜791,792を有する膜構成である場合、各記録層751,752の反射率および各可変吸収膜791,792の吸収率は、以下のような関係を有することが好ましい。なお、以下の関係式において、第1記録層751の反射率をR1、可変吸収膜791の吸収率をA1とし、第2記録層752の反射率をR2、可変吸収膜792の吸収率をA2とし、最終記録層754の反射率をR3、可変吸収膜の吸収率をA3とする。
1=R3/3
1=A3/3
2=R3/2
2=A3/2
以上の関係をほぼ満たすように各記録層および可変吸収膜を形成すれば、記録層に関係なく記録光の強度をほぼ一定にできる。
また、本実施の形態においては、可変吸収膜791,792が常温時に波長λ0の光L0をわずかに吸収する材料にて形成されているが、常温時に波長λ0の光L0に対して透明な材料(図5に示すような分光吸収率特性を有する材料)にて形成してもよい。この場合、記録膜721,722を、常温において波長λ0の光L0に対しわずかな吸収を示す材料(例えばTeOxやTe−O−Pd等)にて形成することにより、光スポット照射開始時の発熱を記録膜721,722で行い、この発熱により可変吸収膜791,792の温度を上昇させて可変吸収膜791,792の吸収率を増加させ、可変吸収膜791,792に吸収増加部741を形成する。可変吸収膜791,792および記録膜721,722をこのように形成すれば、波長λ0の光の吸収率を急激に変化させることができるので、各記録層の選択をより確実に行うことができる。
また、本実施の形態の光記録媒体によれば、回折限界以下の記録マークの再生、いわゆる超解像再生も可能となる。以下に、本実施の形態の光記録媒体に対する超解像再生について説明する。
図8は、本実施の形態の光記録媒体を用いて超解像再生を行う方法を説明する断面図である。なお、図8には、第1記録層751に集光する様子が示されている。本実施の形態の光記録媒体においては、可変吸収膜791に形成される吸収増加部741を光L0のスポットサイズよりも小さくすることが可能である。図9に、光強度および可変吸収膜の消衰係数と光スポット領域との関係が示されている。本実施の形態の光記録媒体に光が照射される場合、通常の集光状態での光強度分布は図9に示すようなガウス関数に近い単峰形状になる。従って、可変吸収膜791において消衰係数が飽和していない状態、つまり温度上昇により消衰係数が増加する状態では、可変吸収膜791の消衰係数は、光強度の大きい光スポットの中心部ほど大きく,周辺部で小さくなる。そこで、消衰係数が大きくなる部分に形成される光吸収増加部741が光L0のスポットサイズよりも小さく形成されるように光強度を制御することにより、図8に示すような超解像再生が実現できる。
(実施の形態2)
図6に、本発明の実施の形態2の光記録媒体の断面構成が示されている。この光記録媒体は、基板701に、光L0入射側から第1記録層として機能する可変吸収膜793、第2記録層として機能する可変吸収膜794、および最終記録層754がこの順に設けられた多層光記録媒体である。各記録層間には、分離層731,732が設けられている。可変吸収膜793,794は、実施の形態1の光記録媒体(図1参照。)の記録膜721と可変吸収膜791、記録膜722と可変吸収膜792を、それぞれ一つの膜で実現するものである。なお、分離層731,732および最終記録層754は実施の形態1の光記録媒体と同様であるので、ここでは説明を省略する。
本実施の形態における可変吸収膜793,794は、実施の形態1の光記録媒体における可変吸収膜791,792の特性に加えて、さらに、所定の温度まで温度上昇すると光学特性が変化する性質を有する材料にて形成されている。このような材料の具体例として、例えばAs23が挙げられる。図7は、As23吸収率の分光特性を測定した結果を表す図である。石英ガラス表面に真空蒸着法によってAs23の薄膜(厚み10μm)を形成したサンプルに、分光器により分光された光を照射して、その吸収率を測定した。
この測定結果から、膜温度が30℃から200℃に上昇すると、吸収端が長波長側に移動することが確認できる。As23を用いて可変吸収膜793,794を形成する場合、記録光および再生光の波長を例えば630nmとすると、30℃においては吸収率が約5%であるが、200℃では吸収率が約60%まで増加する。これにより、実施の形態1の場合と同様に、可変吸収膜793,794の光スポットが照射された領域に光吸収増加部741が形成され、この領域で発熱が起こる。また、情報の記録は、可変吸収膜793,794の温度をAs23の融点(300℃)以上に上昇させて急冷し、アモルファス相部分を形成することにより行う。このアモルファス相の部分が記録マークとなる。情報の消去は、可変吸収膜793,794の温度をAs23結晶化温度まで上昇させてこれを除冷し、アモルファス相を結晶相に相転移することにより行う。可変吸収膜793,794に記録された情報の再生は、可変吸収膜793,794に記録マークが形成されない程度のパワーの光を用いて、実施の形態1の場合と同様に行う。
以上のように、本実施の形態の光記録媒体によれば、多層光記録媒体であっても記録に必要なエネルギーを確保することができ、大容量化が実現できる。また、光吸収増加部741は消衰係数が大きくなっているので反射率が増加し、十分な再生光量も得ることができる。
なお、本実施の形態においては、記録光および再生光の波長λ0の例として630nmを用いる場合について説明したが、この限りでなく、他の波長であっても可変吸収膜793,794の材料を適宜選択することにより実現可能である。例えば波長λ0を405nmとする場合は、TeO2−CaO−WO3の混合ガラス等を用いて可変吸収膜793,794を形成できる。
また、本実施の形態の光記録媒体においても、実施の形態1の光記録媒体と同様に超解像再生が可能である。
また、本実施の形態においては記録層が3層の場合について説明したが、少なくとも2層含まれていればよく、さらなる多層化も可能である。
本発明の光記録媒体、光情報処理装置および光記録再生方法によれば、記録層が複数含まれる多層光記録媒体であっても記録に必要なエネルギーを確保することができるので、大容量化が実現できる。さらに、記録された情報の再生時に、十分な再生光量を得ることもできる。
本発明の実施の形態1における光記録媒体の断面構成および情報を記録/再生する様子を示す説明図である。 本発明の実施の形態1における光記録媒体に含まれる可変吸収膜の分光吸収率曲線の一例を示す図である。 Bi23の分光吸収率曲線を示す図である。 Bi23の吸収率の温度特性を示す図である。 本発明の実施の形態1における光記録媒体に含まれる可変吸収膜の分光吸収率曲線の別の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2における光記録媒体の断面構成および情報を記録/再生する様子を示す説明図である。 As23の分光吸収率曲線を示す図である。 本発明の実施の形態1における光記録媒体の一記録層に対し、超解像再生を行う様子を示す説明図である。 光強度および可変吸収膜の消衰係数と光スポット領域との関係を示す図である。 本発明の一実施形態である光情報処理装置の概略構成を示す説明図である。 従来の多層記録媒体の断面図である。

Claims (11)

  1. 波長λ0を有する光の照射により情報の記録または再生を行う記録層を複数含む多層の光記録媒体であって、
    前記複数の記録層のうち少なくとも一つの記録層が可変吸収膜を含んでおり、
    前記可変吸収膜は、電子のエネルギーがバンド構造を有し、電子のバンド間遷移による光吸収において吸収スペクトルの吸収端が温度の上昇に従い長波長側に移動する材料を含み、前記材料は、Bi 2 3 と、As 2 3 と、TeO 2 およびNa 2 Oを含む混合ガラスと、TeO 2 およびWO 3 を含む混合ガラスと、TeO 2 およびFe 2 3 を含む混合ガラスと、TeO 2 およびCuOを含む混合ガラスと、TeO 2 、CaO、およびWO 3 を含む混合ガラスと、AlGaAs化合物半導体と、AlGaInAs化合物半導体とからなる群から選択される少なくとも一つを主成分とし、
    前記可変吸収膜は、膜温度が第1の温度の時には波長λ0を有する光に対して第1の吸収率を有し、膜温度が前記第1の温度よりも高い第2の温度の時には、波長λ0を有する光に対して前記第1の吸収率よりも高い第2の吸収率を有し、
    前記可変吸収膜は、所定の温度で光学特性が変化して情報が記録される
    ことを特徴とする光記録媒体。
  2. 前記可変吸収膜は、前記第1の温度において、前記材料における電子のバンド間遷移による光吸収により波長λ0を有する光を吸収する請求項1に記載の光記録媒体。
  3. 前記第1の温度が光記録媒体の使用環境温度である請求項1に記載の光記録媒体。
  4. 前記複数の記録層がn層(nは2以上の整数)含まれ、前記複数の記録層それぞれが前記可変吸収膜を含んでおり、光照射側から第m層目(mは1<m≦nの整数)の記録層を第m記録層とする場合、前記第1の温度において、波長λ0を有する光に対する前記第m記録層の反射率Rmと前記第m記録層に含まれる可変吸収膜の吸収率Amとが、
    m=Rn/(n−m+1)
    m=An/(n−m+1)
    の関係を満たす請求項1に記載の光記録媒体。
  5. 請求項に記載の光記録媒体と、
    波長λ0を有する光を出射する光源と、
    前記光源から出射された前記光を、前記光記録媒体に含まれる目的の記録層に集光する集光光学系と、
    前記光記録媒体で反射した光を検出する光検出器と、を含み、
    前記光源から出射された前記光の照射により前記可変吸収膜に光吸収増加部を形成し、前記光吸収増加部の温度を上昇させることにより情報の記録または再生を行うことを特徴とする光情報処理装置。
  6. 前記可変吸収膜に形成される前記光吸収増加部が集光される前記光のスポットサイズよりも小さくなるように、前記光源から出射される光の強度を制御する制御部をさらに含む請求項に記載の光情報処理装置。
  7. 請求項に記載の光記録媒体に対して情報の記録および再生を行う光記録再生方法であって、
    波長λ0を有する光を目的の記録層に集光し、前記記録層に含まれる可変吸収膜に光吸収増加部を形成し、前記光吸収増加部の温度を上昇させることにより、前記記録層に対して情報の記録再生を行うことを特徴とする光記録再生方法。
  8. 前記可変吸収膜に形成される前記光吸収増加部が集光される前記光のスポットサイズよりも小さくなるように、前記光の強度を制御する請求項に記載の光記録再生方法。
  9. 波長λ0を有する光の照射により情報の記録または再生を行う記録層を複数含む多層の光記録媒体であって、
    前記λ0は350≦λ0≦415nmを満たし、
    前記複数の記録層のうち少なくとも一つの記録層がBi23を主成分とする膜を含んでおり、
    前記膜温度が第1の温度の時には波長λ0を有する光に対して第1の吸収率を有し、前記膜温度が前記第1の温度よりも高い第2の温度の時には、波長λ0を有する光に対して前記第1の吸収率よりも高い第2の吸収率を有することを特徴とする光記録媒体。
  10. 請求項に記載の光記録媒体と、
    波長λ0を有する光を出射する光源と、
    前記光源から出射された前記光を、前記光記録媒体に含まれる目的の記録層に集光する集光光学系と、
    前記光記録媒体で反射した光を検出する光検出器と、を含み、
    前記光源から出射された前記光の照射により前記Bi23を主成分とする膜に光吸収増加部を形成し、前記光吸収増加部の温度を上昇させることにより情報の記録または再生を行うことを特徴とする光情報処理装置。
  11. 前記光検出器で検出された信号より得られたデータ信号に応じて、光源の出力を制御する請求項5または10に記載の光情報処理装置。
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