JP4198026B2 - 接続キャップを用いた電線接続方法 - Google Patents

接続キャップを用いた電線接続方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4198026B2
JP4198026B2 JP2003362864A JP2003362864A JP4198026B2 JP 4198026 B2 JP4198026 B2 JP 4198026B2 JP 2003362864 A JP2003362864 A JP 2003362864A JP 2003362864 A JP2003362864 A JP 2003362864A JP 4198026 B2 JP4198026 B2 JP 4198026B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cap
connection cap
connection
wire
conductive sleeve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003362864A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005129326A (ja
Inventor
忠久 坂口
雅則 大沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2003362864A priority Critical patent/JP4198026B2/ja
Publication of JP2005129326A publication Critical patent/JP2005129326A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4198026B2 publication Critical patent/JP4198026B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)

Description

本発明は、電線端部に電線の芯線部を絶縁保護する接続キャップを接続させる接続キャップを用いた電線接続方法に関するものである。
従来、この種の接続キャップを用いた電線接続方法の一例としては、図6及び図7に開示されているものが知られている(例えば、特許文献1,2)。
図6に示される接続キャップ(特許文献1)40は、同心状の大径部41aと小径部41bとから成るキャップ本体41と、小径部41bに内装された導電性スリーブ43とから構成されている。キャップ本体41は、熱収縮性の合成樹脂材で成形され、先端側に閉塞された奥壁41cを有し、後端側に電線45端部を挿入させるための開口42を有している。導電性スリーブ43は、銅等の導電性材料を構成材料とし、小径部41bに密に嵌入されている。
接続キャップ40には、2本の電線45端部が後端側の開口42から奥側に挿入されるとともに、皮剥きされて露出した芯線部45aが小径部41bに挿入される。
電線45端部に接続キャップ40を接続する際は、ワイヤハーネス結わき工程において、小径部41bの外周を図示しない加圧工具で加圧し、キャップ本体41とともに導電性スリーブ43を縮径させて、芯線部45aを圧着する。さらに、ホットガン等の加熱器でキャップ本体41の大径部41aを加熱し、大径部41aを収縮させて、電線45の絶縁被覆部45bを大径部41aの内面に密着状態に圧着させる。
図7に示される接続キャップ50(特許文献2)は、キャップ本体51に電線固定用の舌片51bを一体形成したものである。キャップ本体51は、第1の従来例に示されたキャップ本体41と同様に、絶縁性の合成樹脂材から成形され、先端側に閉塞された奥壁51aを有し、後端側に開口52を有している。
ワイヤハーネス幹線55からは、分岐線56が分岐されており、分岐線56の絶縁被覆部56bが取り除かれて露出した芯線部56aは、超音波溶接等の方法で溶接されて、スプライス部56cとなっている。
分岐線56の端部に接続キャップ50を接続する際は、ワイヤハーネス結わき工程において、スプライス部56cをキャップ本体51の開口52から挿入し、絶縁被覆部56bを電線固定用の舌片51bに重ね、テープ57を分岐線56及び舌片51bの周囲に巻回して、分岐線56に接続キャップ50を接続する。そして、接続キャップ50は、ワイヤハーネス幹線55に沿うように曲げられ、幹線55とともにテープ57巻きされて、保持されるようになっている。
実開平5−50662号公報(第4−5頁、第2図) 特開平9−137881号公報(第3−4頁、第8図)
しかしながら、上記従来の接続キャップ40,50を用いた電線接続方法では、解決すべき以下の問題点がある。
第1の従来例は、接続キャップ40の小径部41bを加圧工具で加圧し、電線45端部に接続キャップ40を接続するものであるが、加圧工具は具体的にどのような工具を意味するものなのか、また、加圧工具を用いてどのようにして圧縮するものなのかは不明である。加圧工具を含む設備が大きい場合には、広い作業スペースが必要になり、また、圧縮加工が簡易な方法で行われるものでない場合は、ワイヤハーネス結わき工程の歩留まりを招くことになり、作業性が悪くなる心配がある。
第2の従来例では、接続キャップ50を分岐線56に固定するためのテープ巻き作業と、接続キャップ50をワイヤハーネス幹線55に保持するためのテープ巻き作業の2回のテープ巻きが必要になるとともに、芯線部56aの溶接作業が必要になり、第1の従来例と同様に、ワイヤハーネス結わき工程の歩留まりを招き、作業性が悪くなるという心配がある。
芯線部56aを溶接接続した場合は、芯線部56aの接触抵抗が小さくなり、電気的性能が高まる効果があるものの、別途溶接装置を設けるための作業スペースが必要になり、この場合もワイヤハーネス結わき工程における作業性が悪くなる心配がある。
本発明は、上記した点に鑑み、ワイヤハーネス結わき工程における歩留まりを招くことなく、ワイヤハーネスの結わき作業性を向上することができ、また、芯線部の絶縁保護性及び電気的接触性を高めることができる接続キャップを用いた電線接続方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、一方に奥壁を有し、他方に開口を有する接続キャップ本体と該接続キャップ本体に内装した導電性スリーブとからなる接続キャップに、該開口から電線を挿入し、該接続キャップの外周を圧縮して、該電線に該接続キャップを接続させる接続キャップを用いた電線接続方法において、前記接続キャップ本体は、前記電線との接続領域において断面略円形状であり、当該接続領域において前記導電性スリーブを内装し、前記電線を組配線する結わき工程内で、圧着用ハンドツールにより、前記接続キャップ本体の前記断面略円形の少なくとも一部を縮径するとともに、前記導電性スリーブの中間部を縮径して、前記導電性スリーブに前記電線を圧着させ、前記接続キャップが外れないように前記電線に接続される仮圧縮処理を実行し、該結わき工程に続く後工程で、圧縮加工装置により該接続キャップの前記縮径された部分を本圧縮することを特徴とする。
上記構成によれば、複数の電線の集結された端部を絶縁性のキャップ本体の開口から奥側に挿入し、電線の芯線部を接続キャップに収めた後、接続キャップの外周を圧縮することで、電線に接続キャップが接続されるとともに、圧着された芯線部が接続キャップにより絶縁保護される。
そして、接続キャップの圧縮加工を、仮圧縮と本圧縮とに分けて行い、仮圧縮を圧着用ハンドツールを用いて行うことにより、簡易に仮圧縮を行うことができ、本圧縮を圧縮加工装置を用いて結わき工程に続く後工程で行うことにより、結わき工程の作業スペースを狭くすることができ、しかも作業効率の良い工程レイアウトで結わき作業を行うことができる。なお、結わき工程とは、コネクタ単位で組配線を行うワイヤハーネス又はサブワイヤハーネスの組立工程(配索工程)をいうものとする。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の接続キャップを用いた電線接続方法において、前記本圧縮を、前記圧縮加工装置であるロータリスエージング装置を用いて行うことを特徴とする。
上記構成によれば、接続キャップの外周を均一に隙間無く圧縮することができ、接続キャップの中に水や塵埃が浸入することを防止することができる。
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、接続キャップの圧縮加工を、仮圧縮と本圧縮とに分けて行い、本圧縮を圧縮加工装置により結わき工程に続く後工程で行うことで、結わき工程の作業スペースが圧縮加工装置によって占有されることがなくなり、作業能率の良い工程レイアウトで結わき作業を行うことができる。したがって、電線の結わき作業を能率的に行うことができ、結わき作業性が向上する。
また、キャップ本体が仮圧縮されると、キャップ本体が縮径するとともに、導電性スリーブもその中間部が縮径し、導電性スリーブにワイヤハーネスの芯線部が圧着し、接続キャップが外れないようにワイヤハーネスに接続される。
また、接続キャップがワイヤハーネスに仮圧縮されることで、結わき工程におけるワイヤハーネスの結わき作業性を低下させることなく、接続キャップを接続することができ、芯線部が絶縁キャップにより保護されるとともに、芯線部の絡みつきや散らけが防止される。
また、請求項2記載の発明によれば、圧縮加工装置がロータリスエージング装置であるから、接続キャップの外周を均一に隙間無く圧縮することができ、接続キャップの中に水や塵埃が浸入することを防止することができる。したがって、接続キャップのシール性が向上し、芯線部の電気的接続の信頼性が向上する。
以下に本発明の実施の形態の具体例を図面を用いて詳細に説明する。
図1〜5は、本発明に係る接続キャップの接続方法の一実施形態を示すものである。
接続キャップは、電気回路を構成する回路要素から引き出された電線とバッテリ等に接続された電線との集結された芯線部27aを絶縁保護するとともに、芯線部27a同士を電気的に接続するための接続部品である。接続される電線は、例えば、モータやソレノイド等の複数のアクチュエータから引き出された電線や、ワイヤハーネスの幹線から分岐された分岐線や、電気接続箱内に収容される電子部品に接続された電線等である。接続される電線数は、回路形態に応じて増減し、本実施形態では、7本の電線からなるワイヤハーネス(電線)27に接続キャップ10が接続されるようになっている。
ワイヤハーネス27は、端部の絶縁被覆部27bが取り除かれ、所望の長さに芯線部27aが露出される。各電線の芯線部27aは、同一方向に向きを揃えられ、散けないように適宜撚り合わされて、接続キャップ10の開口16側から奥側に挿入されるようになっている。
本実施形態の接続キャップ10の接続方法は、先端側に奥壁14aを有し、後端側にラッパ状の開口16を有する接続キャップ10に、ワイヤハーネス27を挿入し、接続キャップ10の外周を均一に圧縮して、ワイヤハーネス27に接続キャップ10を接続する接続キャップ10の接続方法において、ワイヤハーネス27を組配線する結わき工程内で、接続キャップ10をペンチなどの圧着用ハンドツールにより仮圧縮し、ワイヤハーネス27の結わき工程に続く後工程で、接続キャップ10をロータリスエージング装置(圧縮加工装置)20により本圧縮することを特徴とするものである。
なお、図示しない圧着用ハンドツールは、ペンチ等の簡易な圧着用工具であれば種々の工具を用いることができる。本圧着用の圧縮加工装置としては、接続キャップ10の外周を隙間無く均一に圧縮することができるロータリスエージング装置20が好適する。装置の駆動方式には、ダイス21及びバッカ22を旋回させるスピンドルドライブ方式が適用される。スピンドルドライブ方式は、フライホイールやプーリ等を必要とせず、部品点数が少ない点で、装置全体を小型化でき、小径の加工素材を高精度に加工することができるからである。
接続キャップ10の圧縮加工が、仮圧縮と本圧縮とによって行われるとともに、本圧縮がワイヤハーネス結わき工程に続く後工程で行われるから、結わき工程の作業スペースがロータリスエージング装置20によって占有されることがなくなり、作業能率の良い工程レイアウトでワイヤハーネス27の結わき作業を行うことができる。また、結わき工程において、接続キャップ10の接続作業の終了を待たずに済むから、結わき作業における歩留まりの発生を防止することもできる。
また、仮圧縮は、簡易工具である圧着用ハンドツールにより行われるから、結わき工程に仮圧縮を行うための作業スペースを新たに設ける必要がなく、しかも簡易に仮圧縮を行うことができ、ワイヤハーネス27の結わき作業性を損なうことが防止される。
以下に、接続キャップ10の主要構成部分及びその作用並びに接続キャップの接続方法について、順次詳細に説明する。
図1等に示されるように、接続キャップ10は、先端側に閉塞された半球状の奥壁14aを有し、後端側にワイヤハーネス27の芯線部27aを挿入させるための開口16(図2)を有するキャップ本体14と、キャップ本体14の内側に内装され、芯線部27aに接続する導電性スリーブ17とを備えている。
キャップ本体14は、ポリ塩化ビニル、ナイロン、ポリエチレン等の絶縁性の合成樹脂材料を構成材料とし、射出成形法にて成形されたものである。導電性スリーブ17は、銅等の導電性金属材料を構成材料としている。
キャップ本体14は、先端側の小径部15aと、開口側の大径部15bとからなっている。小径部15aは、円筒状に形成され、内側に導電性スリーブ17が内装されるとともに、芯線部27aが配置される。奥壁14aは、半球状に形成されているから、後述するロータリスエージング装置20の相対向するダイス(加圧工具)21間に接続キャップ10をスムーズに挿入することができるようになっている。
大径部15bは、開口側に向かうにしたがい漸次拡径するテーパ筒状に形成され、絶縁被覆部27bが配置される。このように、大径部15bをテーパ筒状に形成し、開口側を広く形成することで、芯線部27aを引っ掛かりなくキャップ本体14に挿入することができ、しかもキャップ本体14に適用できるハーネスサイズが広がり、接続キャップ10の種類が削減され、コストを低減することができる。
大径部15bの開口16側は、長く延出形成されていて、ワイヤハーネス27の絶縁被覆部27bを圧着する被覆圧着部14bとなっている。キャップ本体14が圧縮されると、絶縁被覆部27bと被覆圧着部14bとが隙間なく密着して、キャップ本体14のシール性が向上し、キャップ本体14内への水や塵埃の浸入が防止されるようになっている。
また、キャップ本体14の開口側寄りの内面に、導電性スリーブ17の抜けを防止するための係止突起を突設してもよい。係止突起を設けることで、キャップ本体14が圧縮されても、導電性スリーブ17がキャップ本体14の開口側に押し出されて抜け出すことが防止され、芯線部27a同士の電気的接続と接続キャップ10の取り付けを確実に行うことができる。なお、キャップ本体14に係止突起を設けた実施の形態については、他の出願で詳細に説明することとし、本明細書での説明を省略することとする。
図2に示されるように、導電性スリーブ17は、一方から他方にかけて貫通する挿通孔18を有し、この挿通孔18に芯線部27aが挿通されるようになっている。挿通孔18の内径は、芯線部27aの外径より大きい寸法に形成され、芯線部27aを挿通させる際に引っかからないようになっている。
本実施形態の導電性スリーブ17は、上述したようにキャップ本体14の開口16から挿入され、奥側に内装されるものである。導電性スリーブ17をキャップ本体14に圧入する前に、キャップ本体14の内面に接着剤を塗布しておき、導電性スリーブ17をキャップ本体14に接着固定することも可能である。また、キャップ本体14を熱収縮性の合成樹脂材料で成形し、導電性スリーブ17を内装した後に、キャップ本体14の外周を熱して縮径させることで、導電性スリーブ17を固定することもできる。また、導電性スリーブ17をキャップ本体14にインサート成形にて一体化することもできる。以上のように、導電性スリーブ17をキャップ本体14に固着することで、キャップ本体14の圧縮加工時における導電性スリーブ17の抜けを防止することもできる。
図3には、ワイヤハーネス27の結わき工程内において、キャップ本体14の小径部15aが圧着用ハンドツールにより矢印の方向に仮圧縮された状態が示されている。上述したように、キャップ本体14は、絶縁性の合成樹脂材料を構成材料とし、導電性スリーブ17は、銅等の導電性金属材料を構成材料としているから、加圧力によりキャップ本体14及び導電性スリーブ17は容易に変形する。
キャップ本体14の小径部15aが仮圧縮されると、キャップ本体14が縮径するとともに、導電性スリーブ17もその中間部が縮径し、導電性スリーブ17にワイヤハーネス27の芯線部27aが圧着し、接続キャップ10が外れないようにワイヤハーネス27に接続される。
このように、接続キャップ10がワイヤハーネス27に仮圧縮されることで、結わき工程におけるワイヤハーネス27の結わき作業性を低下させることなく、接続キャップ10を接続することができ、芯線部27aが絶縁キャップ10により保護されるとともに、芯線部27aの絡みつきや散らけが防止される。
また、圧着用ハンドツールは、携帯可能な小型の簡易工具であるから、ロータリスエージング装置20のように作業スペースを占有することもない。また、作業効率の良い工程レイアウトに適宜変更可能であり、ワイヤハーネス27の結わき作業性を向上することができる。
次に、図4又は図5に基づいて、キャップ本体10の本圧縮に用いられるロータリスエージング装置20の主要構成部分及びその動作について説明する。
スエージング加工は、ワイヤハーネス27の結わき工程に続く後工程において、ロータリスエージング装置20を用いて行われる。本圧縮を行う際は、ワイヤハーネス27の結わき作業が終了しているため、歩留まりが発生するという問題も生じない。
図4に示されるように、ロータリスエージング装置20のスピンドル24内には、ダイス21及びバッカ22が当接した状態で可動的に保持されている。本実施形態においては、対向する一対のダイス21,21が配置されている。スピンドル24の中心には、ダイス21内面21aに挟まれるような格好で加工素材としての接続キャップ10が配置される。このように、スピンドル24の回転中心に、接続キャップ10を配置することで、接続キャップ10の外周を全周に渡って均一に打撃することができるようになっている。
図5に示されるように、ダイス21の後端側端部には、テーパ状のアプローチ部21bが形成されていて、接続キャップ10が相対向するダイス21間にスムーズに挿入されるようになっている。
ダイス21の半径方向外側に配置されたバッカ22は、ダイス21とは別体であるが、ダイス21と協動して旋回し、かつ半径方向(中心方向)に移動できるようになっている。旋回は、図示しないモータでスピンドル24を回転させることによって行われる。半径方向への移動は、バッカ22とローラ23との回転接触によって行われる。
バッカ22の外周面は、カム面22aになっている。このカム面22aは、一定の曲率半径に形成されているのではなく、幅方向中央部が半径方向外側に突出している。このため、バッカ22がローラ23に回転接触した際に、中央部の突出量に等しい分だけバッカ22がローラ23によって半径方向に押し込まれ、ダイス21が半径方向に移動するようになっている。
スピンドル24の外周とアウタリング25との間には、球状の前記ローラ23が等間隔で配置され、自転自在に軸支されている。ローラ23の数は、6個であるが、8個であってもよい。ローラ23の数が多いほど、スピンドル1回転当たりの打撃回数が増加して、接続キャップ10の加工率が向上する。
上記のロータリスエージング装置20は以下のように動作する。スピンドル24を回転させることにより、ダイス21及びバッカ22が旋回するとともに、ローラ23が自転する。バッカ22は、ダイス21の半径方向外側に位置しているため、旋回するバッカ22とローラ23とが接触し、バッカ22のカム面22aがローラ23に乗り上げることで、バッカ22の内面がダイス21を半径方向内側に押し込み、接続キャップ10の外周をダイス21が打撃するようになっている。
バッカ22とローラ23とが非接触状態となると、遠心力でバッカ22が半径方向外側に僅かに飛び出して、ダイス21が接続キャップ10から離れた状態となり、ダイス21による打撃が一旦停止する。再び、バッカ22とローラ23とが接触して上記動作が繰り返し行われる。
このようなロータリスエージング装置20を用いた接続キャップ10の本圧縮では、芯線部27aをキャップ本体14内に収容した後に、接続キャップ10をその先端側から相対向するダイス21間に挿入することで、キャップ本体14の周囲が打撃されて、キャップ本体14が圧縮される。
このような接続キャップ10の電線接続方法によれば、接続キャップ10の圧縮加工が、結わき工程内での仮圧縮と、結わき工程に続く後工程での本圧縮とによって2工程に跨って行われ、仮圧縮は、圧着用ハンドツールによって行われるから、簡易に圧縮作業を行うことができ、作業性が向上する。また、本圧縮は、後工程で行われるから、結わき工程の歩留まりの発生が防止され、能率良くワイヤハーネス27の結わき作業を行うことができる。また、本圧縮がロータリスエージング装置を用いて行われるから、キャップ本体14及び導電性スリーブ17が均一に圧縮され、芯線部27a同士の電気抵抗にばらつきが生じなくなり、安定した電気的性能を得ることができる。キャップ本体14に大きな加圧力が偏って作用することもなく、キャップ本体14に割れ等の損傷が生ずることを防止することもできる。
また、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明に係る接続キャップを用いた電線接続方法により、接続キャップが電線端部に挿入された状態を示す斜視図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 図2に示す接続キャップの小径部が圧着用ハンドツールにより仮圧縮された状態を示す断面図である。 図3に示す接続キャップを本圧縮するロータリスエージング装置の正面図である。 同じく図3に示す接続キャップのスエージング加工状態を示す断面図である。 従来の接続キャップの一例が示された断面図である。 従来の接続キャップの他の一例を示し、(a)はスプライス部と接続キャップを示す分解斜視図、(b)はスプライス部を接続キャップにより絶縁保護した状態を示す側面図である。
符号の説明
10 接続キャップ
14 キャップ本体
14a 奥壁
15a 小径部
15b 大径部
17 導電性スリーブ
20 ロータリスエージング装置(圧縮加工装置)
27 ワイヤハーネス(電線)
27a 芯線部
27b 絶縁被覆部

Claims (2)

  1. 一方に奥壁を有し、他方に開口を有する接続キャップ本体と該接続キャップ本体に内装した導電性スリーブとからなる接続キャップに、該開口から電線を挿入し、該接続キャップの外周を圧縮して、該電線に該接続キャップを接続させる接続キャップを用いた電線接続方法において、
    前記接続キャップ本体は、前記電線との接続領域において断面略円形状であり、当該接続領域において前記導電性スリーブを内装し、
    前記電線を組配線する結わき工程内で、圧着用ハンドツールにより、前記接続キャップ本体の前記断面略円形の少なくとも一部を縮径するとともに、前記導電性スリーブの中間部を縮径して、前記導電性スリーブに前記電線を圧着させ、前記接続キャップが外れないように前記電線に接続される仮圧縮処理を実行し、
    該結わき工程に続く後工程で、圧縮加工装置により該接続キャップの前記縮径された部分を本圧縮することを特徴とする接続キャップを用いた電線接続方法。
  2. 前記本圧縮を、前記圧縮加工装置であるロータリスエージング装置を用いて行うことを特徴とする請求項1記載の接続キャップを用いた電線接続方法。
JP2003362864A 2003-10-23 2003-10-23 接続キャップを用いた電線接続方法 Expired - Fee Related JP4198026B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003362864A JP4198026B2 (ja) 2003-10-23 2003-10-23 接続キャップを用いた電線接続方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003362864A JP4198026B2 (ja) 2003-10-23 2003-10-23 接続キャップを用いた電線接続方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005129326A JP2005129326A (ja) 2005-05-19
JP4198026B2 true JP4198026B2 (ja) 2008-12-17

Family

ID=34642351

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003362864A Expired - Fee Related JP4198026B2 (ja) 2003-10-23 2003-10-23 接続キャップを用いた電線接続方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4198026B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102006021422B8 (de) * 2006-05-05 2008-06-26 Schunk Ultraschalltechnik Gmbh Verfahren zur Herstellung eines Durchgangs- oder Endknotens sowie Durchgangs- oder Endknoten
KR101581444B1 (ko) * 2014-04-10 2015-12-31 오석환 전기단자의 연결접속부재 및 그 가공방법
DE102015012906A1 (de) * 2015-02-27 2016-09-01 Gentherm Gmbh Hülse, Kontaktier-Einrichtung und Verfahren zum Schweißen von dünnen strangförmigen Leitern mittels Ultraschall

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005129326A (ja) 2005-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4316482B2 (ja) シールド電線のアース処理方法及びアース処理構造
CN100423365C (zh) 电线终端连接结构与电线终端连接方法
US6838620B2 (en) Structure of mounting terminal to covered electric wire and method thereof
JP2009070769A (ja) ワイヤーハーネスおよびその製造方法ならびに絶縁電線の接続方法
JPH0773937A (ja) 同軸ケーブル用コネクタ
US10032544B2 (en) Terminal treatment apparatus for a coaxial cable to separate a sheath from a conductor
JP2007294238A (ja) 端子取付方法及び端子付き同軸ケーブル
JP2009009736A (ja) アルミニウム電線への端子接続構造
JPH04183211A (ja) 電線のストリップ方法及びそれに使用する電線ほぐし装置
KR101441258B1 (ko) 절연 전선의 연결 구조 및 연결 방법
JP4524238B2 (ja) 接地部材及び電線接続ユニット
JP2006156299A (ja) シールド電線のアース処理構造
JP4031288B2 (ja) 被覆電線を端子に溶接するための接合方法
JP4198026B2 (ja) 接続キャップを用いた電線接続方法
JP6373077B2 (ja) 圧着端子付き電線
JP3971138B2 (ja) 全周加締め接続用端子の接続方法
JP4157828B2 (ja) 接続キャップ及びそれを用いた電線接続方法
JP6316230B2 (ja) 接続端子付き電線及びその電線の製造方法
JP2003217784A (ja) 端子の接続方法
JP3909790B2 (ja) シールド電線のドレイン線加工方法
JP2606411Y2 (ja) 中空線の接続構造
JP2021061208A (ja) 電線接続構造
JP2018137151A (ja) ワイヤハーネス
JPH1139969A (ja) シールド線の製造方法及び装置
JPH0134282Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080422

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080708

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080826

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080924

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080930

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4198026

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131010

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees