JP4197624B2 - 車両周辺視認装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両の外部を撮像可能な位置に設置される車両周辺視認装置に関する。
【0002】
【背景技術】
複数の視野方向を同時に撮像可能なカメラ装置として、図14及び図15に示すものが提案されている。
【0003】
このカメラ装置は、図14及び図15の如く、回路基板100上に搭載されたCCD等の撮像素子101と、この撮像素子101に対して集光するためのレンズ系102と、左右側方から取り込んだ光110a,110bをレンズ系102側に集光しながら反射する一対のプリズム(光学素子)103a,103bとを備え、これらが、透明窓106a〜106cを有する防水ケースとしての筐体104の所定の収納空間105内に収納されてなる。この筐体104は、撮像素子101、レンズ系102及びプリズム103a,103bを外部から視認して目立たなくするために、例えば、自動車の前部バンパ直上のグリル等に埋め込まれて設置される。
【0004】
レンズ系102は、例えば、水平撮像視野範囲が80°程度、また垂直撮像視野範囲が60°程度に設定され、その光軸L1は撮像素子101の中心軸L2に対し所定の寸法だけ(例えば約0.6mm)下方にずらして配置されている。これは自動車の前方直下方向を撮像するよう、側方視野と下方視野の撮像範囲を調整するためで、カメラ装置全体を前傾したのと同様の効果がある。
【0005】
一対のプリズム103a,103bは、例えばガラス等の透明体が使用され、図14のように平面視断面視三角形の略三角柱状に形成され、且つ、前方直下の方向が図15のように上記の垂直撮像視野範囲で切り欠けられた側面視台形に形成されて、レンズ系102の前面でその垂直撮像視野範囲を上方から約半分覆うように設置されている。そして、この両プリズム103a,103bは、図14の如く、レンズ系102の光軸L1を軸として互いに平面視線対称に設置されている。この各プリズム103a,103bは、透明窓106a〜106cに対向する視野側面116a,116bとレンズ系102に対向する背面116c,116dとが光透過面となっている。また、各プリズム103a,103bの視野側面116a,116bと反対側(内側)の側面116e,116fは、アルミニウム蒸着がされて鏡面とされ、さらに蒸着面を覆うように黒色塗料により保護膜が形成された構成とされている。
【0006】
これにより、自動車前部から見た左右の景観は、図14の如く、光110a,110bとして筐体104の透明窓106a,106bを通過してプリズム103a,103bの視野側面116a,116bから内部に進入し、その反対側の側面116e,116fで反射した後に、さらに視野側面116a,116bで全反射して、背面116c,116dからレンズ系102に向けて出射される。このように、左右側方の映像は2回反射を行うことにより、各映像は鏡像反転せずに撮像されるため、図16の如く、表示パネル121に表示した場合に、実際の左右方向の景観と各映像122,123との左右関係が保たれる。
【0007】
また、自動車の前方直下の景観は、図15の如く、プリズム103a,103bの下方が切り欠けているため、この前方直下からの光113が透明窓106cを通過して筐体104内に進入した後、プリズム103a,103bによって鏡像反転されることなく直接にレンズ系102に入射される。この場合、前方直下の映像124は、図16に示すように、プリズム103a,103bによって鏡像反転されることなく結像するので、実際の左右方向の景観との左右関係が保たれる。
【0008】
なお、図14〜図16に示した提案例は未公開であるが、このような複数の視野方向を同時に撮像可能なカメラ装置を開示する刊行物としては、例えば、特許文献1がある。
【0009】
【特許文献1】
特開2000−89301号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
図14〜図16に示した提案例のように、レンズ系102の近傍にプリズム103a,103bを設置した構成では、このプリズム103a,103bの保持方法が課題となる。
【0011】
即ち、図14のような略三角柱状のプリズム103a,103bは、一対を一組として装着されるが、その装着位置は図14のように、平面視でレンズ系102の中心軸L2に対して精度良く対応するように対称配置される必要がある。
【0012】
また垂直方向については、図15のように、上述のように、両軸L1,L2の位置関係を精度良く設定することが要求される。
【0013】
そして、かかるカメラ装置を車両に装着する場合は、車両の走行時等の振動に対して位置ずれが生じないようにすることが重要である。
【0014】
そこで、この発明の課題は、複数のプリズムを位置精度良く保持し、且つ振動に対する位置ずれを防止し得る車両周辺視認装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、請求項1に記載の発明は、車両の外部を撮像可能な位置に設置される車両周辺視認装置であって、単一の撮像素子と、該撮像素子の正面に配置するレンズ系と、前記レンズ系の前側に配置され各々異なる複数の視野からの光を撮像手段に導く複数の光学素子と、前記光学素子を保持する光学素子保持手段とを備え、前記光学素子保持手段は、開口部から前記各光学素子を前記レンズ系の光軸に対し垂直な方向から挿入して当該各光学素子を収納する収納体と、前記開口部を閉塞する蓋体と、前記蓋体が前記開口部を閉塞した状態で前記収納体内で前記各光学素子を付勢して位置決めするための付勢部材とを備えるものである。
【0016】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両周辺視認装置であって、前記付勢部材が、バネを含む金属成形体であるものである。
【0017】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の車両周辺視認装置であって、前記蓋体が、前記付勢部材と同一の金属成形体で形成され、前記付勢部材が、前記蓋体に一体形成されたものである。
【0018】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の車両周辺視認装置であって、前記蓋体及び前記付勢部材が、同一の樹脂成形体で一体形成されたものである。
【0019】
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の車両周辺視認装置であって、前記蓋体と前記収納体とがヒンジ部としての連結部で連結されて一体成形されたものである。
【0020】
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の車両周辺視認装置であって、前記収納体内で前記各光学素子を互いに分離する分離壁が設けられたものである。
【0021】
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の車両周辺視認装置であって、前記収納体が、前記レンズ系の光軸に対して、前記各光学素子を適正な位置に位置決めするための光軸位置決め手段を有するものである。
【0022】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の車両周辺視認装置であって、前記光軸位置決め手段が前記収納体の底壁である。
【0023】
請求項9に記載の発明は、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の車両周辺視認装置であって、前記各光学素子は、背面が前記レンズ系に向けられ、一の側面が前記各光学素子の外側前方の側方視野に向けられた視野側面とされ、他の側面が当該視野側面と反対側の内側前方に向けられたプリズムであり、前記側方視野からの光が、前記プリズムの前記他の側面と前記視野側面とでそれぞれ反射されて前記背面から前記レンズ系へ出射されるものである。
【0024】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の車両周辺視認装置であって、前記収納体の底壁が、一方向から他方向に底深となるよう傾斜して形成され、前記付勢部材が、前記プリズムを前記一方向から前記他方向に付勢して当該他方向側の前記収納体の内壁に押し付けて位置決めする前方付勢体を含むものである。
【0025】
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の車両周辺視認装置であって、前記プリズムの底部が、当該車両周辺視認装置の前下方向から前記レンズ系に向かう光を回避するよう傾斜して形成され、前記収納体の底壁が、前記プリズムの底部に対応して、後方から前方に向けて底深となるよう傾斜して形成され、前記前方付勢体が、前記プリズムの背面の一部を前方に付勢して当該前方側の前記収納体の内壁に押し付けて位置決めするものである。
【0026】
請求項12に記載の発明は、請求項10または請求項11に記載の車両周辺視認装置であって、前記付勢部材が、前記蓋体が前記開口部を閉塞した状態で、前記蓋体と前記プリズムとの間に配置されて、前記プリズムの上面を下方に付勢することで、前記プリズムを、前記収納体の前記底壁の底深方向に案内する下方付勢体を含むものである。
【0027】
請求項13に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の車両周辺視認装置であって、前記光学素子保持手段が、前記蓋体と前記収納体とを互いに係合する係合手段をさらに備え、前記係合手段が、前記収納体の側面に形成された側面視略楔形の係合爪と、前記蓋体に形成されて前記係合爪に係合する係合環とを備え、前記係合爪の上部が、前記係合環の先端の当接時に当該先端を外方向に案内するよう傾斜して形成され、前記係合環の先端に、前記係合爪の上部の傾斜への引っかかりを防止するとともに摘み代として機能するよう外方向に折り曲げて形成された折り曲げ部が形成されるものである。
【0028】
請求項14に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の車両周辺視認装置であって、前記光学素子保持手段が、前記蓋体と前記収納体とを互いに係合する係合手段をさらに備え、前記係合手段が、前記収納体の側面に形成された側面視略楔形の係合爪と、前記蓋体に形成されて前記係合爪に係合する係合環とを備え、前記係合爪と前記係合環とが互いに係合する状態で、前記係合環の下辺部が前記係合爪の下端の根本部に当接する際に、前記係合環の下辺部の上端が前記係合爪の下端の根本部に食い込むのを防止するよう、前記係合爪の下端に面当接する面当接片が前記係合環の下辺部の上端に形成されたものである。
【0029】
請求項15に記載の発明は、請求項13に記載の車両周辺視認装置であって、前記係合爪と前記係合環とが互いに係合する状態で、前記係合環の下辺部が前記係合爪の下端の根本部に当接する際に、前記係合環の下辺部の上端が前記係合爪の下端の根本部に食い込むのを防止するよう、前記係合爪の下端に面当接する面当接片が前記係合環の下辺部の上端に形成されたものである。
【0030】
【発明の実施の形態】
{第1の実施の形態}
<構成>
この発明の第1の実施の形態に係る車両周辺視認装置は、図14及び図15に示したように、一対で一組のプリズム103a,103bを用いたカメラ装置の構成に対し、特に図1〜図3のように、両プリズム103a,103bを保持するためのプリズム保持手段(光学素子保持手段:プリズムホルダ)1を付加した構成をとっている。この実施の形態で適用される撮像素子101、レンズ系102、プリズム103a,103b及び筐体104は、図14及び図15で説明した提案例と同様のものが使用されるため、ここでは、プリズム保持手段1を中心に説明する。
【0031】
図1は、プリズム保持手段1と両プリズム103a,103bとを示す平面視断面図、図2は同じくその側面視断面図、図3は車両周辺視認装置の分解斜視図である。
【0032】
このプリズム保持手段1は、図14及び図15に示した筐体104内に例えば、背面開口から挿入されて収納固定されるもので、図1〜図3の如く、両プリズム103a,103bを収納する上面開放状の収納体3と、この収納体3の上面開放部を閉塞する蓋体(プリズムキャップ)5と、この蓋体5に設けられて収納体3内での各プリズム103a,103bを押し付け固定する付勢部材7と、蓋体5を収納体3に係合させる係合部材9とを備える。
【0033】
収納体3は、筐体104の内壁に当接して固定されるようになっており、例えば、PC−GF20(ISO標記)等を使用した樹脂で射出成形されたものである。そして、この収納体3は、図1〜図3の如く、略三角柱状の各プリズム103a,103bの内側の側面116e,116fに二辺で当接してこの各プリズム103a,103bを位置決めする平面視略二等辺三角形状の前方当接体11と、この前方当接体11の後先端部から後方に延設されて両プリズム103a,103bの背面116c,116d側の内側隅部同士を隔絶分離するための分離壁13と、各プリズム103a,103bの底面15に当接する底壁17と、各プリズム103a,103bの外側の視野側面116a,116bの位置規制を行う枠体19と、蓋体5の後端部に当接して当該蓋体5の収納体3に対する前後方向の位置決めを行う後方当接体21と、レンズ系102を収納する背面開放の後部収納部25とが一体形成されてなる。
【0034】
前方当接体11は、図1の如く、平面視で、前方に向けて末広がりとされるとともに、左右対称とされる二等辺三角形状に形成され、前方から後方にかけて平面視で傾斜する面が各プリズム103a,103bの内側の側面116e,116fに当接することにより、各プリズム103a,103bの前方内方向への位置規制を行う。尚、前方当接体11の下端部は、図15において、前方直下からレンズ系102に直接に入射される光113を閉塞しないように、底壁17と同様に前方から後方にかけて上向きに傾斜するよう形成される。
【0035】
分離壁13は、2個のプリズム103a,103bが振動などで相互に接触するのを防止すると共に、各プリズム103a,103bの位置決めを適正に行うためのもので、前方当接体11の後端部から後方に延設されている平面板である。
【0036】
底壁17は、上面開放から両プリズム103a,103bが収納される際に、この各プリズム103a,103bを載置するためのもので、図2の如く、前方から後方にかけて上向きに傾斜するよう形成される。かかる傾斜の形状は、前方直下からレンズ系102に直接に入射される光113を閉塞しないようにするためと、付勢部材7により各プリズム103a,103bを上方から下方へ付勢した場合に、各プリズム103a,103bが傾斜した底壁17の上面に当接することで前方に付勢するようにするためである。そして、底壁17は、レンズ系102の光軸L1に対して、各プリズム103a,103bを適正な高さ位置に配置するための光軸位置決め手段として機能する。
【0037】
枠体19は、各プリズム103a,103bの外側の視野側面116a,116bの各辺端部に当接することで、各プリズム103a,103bの前方外方向への位置規制を行う。枠体19は、各プリズム103a,103bとその側方外側面を閉塞することがないように窓枠19aが形成されている。
【0038】
そして、枠体19、前方当接体11、分離壁13及び底壁17から、各プリズム103a,103bを収納するための上面開放の収納空間26が形成される。そして、枠体19と前方当接体11の外側面とのなす角は、各プリズム103a,103bの前端隅部の頂角に対応して設定される。これにより、各プリズム103a,103bを前方へ付勢したときには、枠体19と前方当接体11とで形成される各収納空間26内で前方に押し付けられて位置決めされることになる。
【0039】
後方当接体21は、図2の如く、蓋体5の後端部が当接して蓋体5の後方への位置規制を行うもので、分離壁13の上端部に一体形成される(図2)とともに、枠体19の後端部に一体形成されている(図1)。
【0040】
後部収納部25は、背面開放の箱形に形成されており、図3の如く、レンズ系102を収納した後、背面の支持部材24にねじ等の固定部材を用いて固定されることで、撮像素子101が搭載される回路基板100上に位置決めされる。
【0041】
尚、前方当接体11、分離壁13、底壁17、枠体19、後方当接体21及び後部収納部25は、金型を用いるなどして樹脂により一体成形されて構成される。
【0042】
蓋体5は、枠体19、前方当接体11、分離壁13及び底壁17により形成される上面開放の収納空間26に対して、上面開放部を閉塞する板体であり、図4にその斜視図を示す。
【0043】
付勢部材7は、蓋体5から各プリズム103a,103bの上面を下方に付勢する一対の下方付勢体33と、蓋体5の後端辺から各プリズム103a,103bの背面上端部を前方に付勢する一対の前方付勢体35とを備える。
【0044】
下方付勢体33は、蓋体5の板面31の一部が一辺を除いて短冊状等に切断され、非切断とされた一辺が下側に折曲されることで、下側に付勢力を有する板ばね状に構成されたものである。
【0045】
前方付勢体35は、蓋体5の後端辺から下方に延設されて板ばね状に構成されており、各プリズム103a,103bの背面上端部を前方に付勢する。ここで、図2のように、前方付勢体35がプリズム103a,103bより背面側に配されると共に、その後端部が後方当接体21に当接することで、蓋体5が収納体3の上部で前後方向の規制が行われる。
【0046】
係合部材9は、前方当接体11の前面部の外側面の上端に突出形成された断面視楔形の前部係合爪41と、左右の枠体19の外側面の上端に突出形成された断面視楔形の一対の側部係合爪43と、蓋体5の端部から下側に向けて延設されて各係合爪41,43にそれぞれ係合するための枠状の係合環45,47とを備える。そして、蓋体5側の両側端部に形成された両方の係合環47が収納体3側の両方の側部係合爪43に係合することで、蓋体5が収納体3の上部で側方への規制が行われると同時に、係合環47が断面楔形の側部係合爪43に一旦係合した後はその外れが防止される。また、前方付勢体35がプリズム103a,103bより背面側に配されることで、蓋体5の収納体3の上部での前後方向の規制が行われるため、係合環45が断面楔形の前部係合爪41に一旦係合した後はその外れが防止される。
【0047】
尚、付勢部材7の下方付勢体33及び前方付勢体35と、係合部材9の係合環45,47とは、蓋体5に一体形成されており、例えばSUS等の弾性を有する金属材料を用いて形成される。
【0048】
<組み立て方法>
まず、図3において、収納体3の枠体19、前方当接体11、分離壁13及び底壁17から形成される上面開放の収納空間26に対して、各プリズム103a,103bを上方から挿入して収納する。
【0049】
この時点では、付勢部材7が装着されていないため、各プリズム103a,103bの収納空間26内での位置規制が行われていない。
【0050】
次に、蓋体5を収納体3の上方から接近させ、その後端部に延設されている付勢部材7の前方付勢体35の先端を、収納空間26の後端部付近に近づけ、プリズム103a,103bの背面116c,116dと後方当接体21との間の間隙に挿入する。
【0051】
そのまま、蓋体5を収納体3側へ押圧すると、蓋体5の前端部及び側部にそれぞれ形成されている各係合環45,47の下端が、収納体3側の断面楔形の各係合爪41,43に当接し、各係合爪41,43の傾斜面に案内されて、各係合環45,47が外側に押し広げられる。そして、各係合環45,47の内周が各係合爪41,43の頂部を超えた時点で、各係合環45,47の弾性復元力により、各係合環45,47の内周内に各係合爪41,43が収まって、これらが互いに係合する(図2)。この場合、蓋体5側の両側端部に形成された両方の係合環47が収納体3側の両方の側部係合爪43に係合することで、蓋体5が収納体3の上部で側方への規制が行われると同時に、係合環47が断面楔形の側部係合爪43に一旦係合した後はその外れが防止される。また、前方付勢体35がプリズム103a,103bより背面側に配されることで、蓋体5の収納体3の上部での前後方向の規制が行われるため、係合環45が断面楔形の前部係合爪41に一旦係合した後はその外れが防止される。
【0052】
そして、かかる状態では、図2の如く、蓋体5に形成された下方付勢体33がプリズム103a,103bの上面を下方に付勢する。ここで、収納体3の底壁17が、前方から後方にかけて上向きに傾斜するよう形成されているため、下方付勢体33により各プリズム103a,103bを下方へ付勢した場合に、各プリズム103a,103bが傾斜した底壁17の上面に当接することで、プリズム103a,103bを前方に案内して押圧する。
【0053】
そして同時に、蓋体5に形成された前方付勢体35が、プリズム103a,103bの背面116cの上端部を前方に押圧する。
【0054】
このように、プリズム103a,103bが前方に付勢されるので、図1に示すように、各プリズム103a,103bの内側の側面116e,116fは、二等辺三角形状の前方当接体11に当接して前方内方向への位置規制が行われると同時に、各プリズム103a,103bの外側の視野側面116a,116bの各辺端部が、枠体19に当接することで、前方外方向への位置規制が行われる。
【0055】
また、分離壁13により、2個のプリズム103a,103bが振動などで相互に接触するのを防止しているので、振動によって各プリズム103a,103bの位置ずれが生じにくくなる。
【0056】
このように、光学部品としてのプリズム103a,103bの位置決めを精度良く行うことができるため、長期にわたって視認性の良い車両周辺視認装置を提供できる。
【0057】
{第2の実施の形態}
図5はこの発明の第2の実施の形態に係る車両周辺視認装置のプリズム保持手段1と両プリズム103a,103bとを示す側面視断面図である。なお、図5では第1の実施の形態と同様の機能を有する要素については同一符号を付している。この実施の形態の車両周辺視認装置は、図5の如く、下方付勢体33として、第1の実施の形態のような板ばね状の構成ではなく、ウレタン発泡のスポンジ等の発泡樹脂体を適用したものである。
【0058】
この実施の形態においても、第1の実施の形態と同等の機能を得ることができる。その他の構成及び効果も、第1の実施の形態と同様である。
【0059】
{第3の実施の形態}
図6はこの発明の第3の実施の形態に係る車両周辺視認装置のプリズム保持手段1と両プリズム103a,103bとを示す側面視断面図、図7は蓋体5を示す断面図である。なお、図6及び図7では第1の実施の形態と同様の機能を有する要素については同一符号を付している。
【0060】
この実施の形態の車両周辺視認装置では、図6の如く、蓋体(プリズムキャップ)5が樹脂成形品となっている。
【0061】
また、金属バネとしての付勢部材7(下方付勢体33及び前方付勢体35)が蓋体5と別体とされて、蓋体5から独立して使用されている。
【0062】
さらに、蓋体5を収納体3に係合するための係合部材9が第1の実施の形態と異なっている。具体的に、この実施の形態における係合部材9は、蓋体5の側部に外側へ向けて突出形成された断面楔形の係合爪51と、収納体3の開口部上端付近の内周面に穿設された係合溝52とから構成される。
【0063】
この実施の形態においても、第1の実施の形態と同等の機能を得ることができる。その他の構成及び効果も第1の実施の形態と同様のため、説明を省略する。
【0064】
{第4の実施の形態}
図8及び図9はこの発明の第4の実施の形態に係る車両周辺視認装置のプリズム保持手段1と両プリズム103a,103bとを示す側面視断面図であって、図8は蓋体5を開けて収納体3の上面を開放した状態、図9は蓋体5により収納体3の上面を閉塞した状態をそれぞれ示している。両図とも第1の実施の形態と同様の機能を有する要素については同一符号を付している。この実施の形態の車両周辺視認装置は、蓋体(プリズムキャップ)5が収納体3と一体的な樹脂成形品となっており、両者は、前端上端部に形成された連結部(ヒンジ部)55で互いに連結されている。そして、連結部55が図8及び図9のように可撓性を持つことで、蓋体5を収納体3の上面で閉塞できるようになっている。尚、収納体3、蓋体5及び連結部55は、ポリプロピレン等のヒンジ部(連結部55)の形成に適した樹脂材料が使用される。
【0065】
また、係合部材9として、蓋体5における連結部55と逆側に係合爪57が形成されており、この係合爪57において断面楔形に外側へ突出された突出部59が、後方当接体21の下方に潜り込むようにして係合が行われる。この場合、前方付勢体35に代えて、この係合爪57が、プリズム103a,103bと後方当接体21との間に介装されることで、プリズム103a,103bの後方に対する位置規制を行うストッパとして機能しており、同時に、蓋体5の収納体3に対する後方への位置規制を行うストッパとして機能する。
【0066】
さらに、下方付勢体33は、金型等により蓋体5に一体形成される。
【0067】
この実施の形態の場合、収納体3と蓋体5とが一体形成されているので、これらを製造工程時等に別々に管理する必要がなく、便利である。
【0068】
この実施の形態においても、第1の実施の形態と同等の機能を得ることができる。その他の構成及び効果も第1の実施の形態と同様のため、説明を省略する。
【0069】
{第5の実施の形態}
図10及び図11は、この発明の第5の実施の形態に係る車両周辺視認装置の係合部材9を示す側面図である。
【0070】
この係合部材9は、上記の各実施の形態と同等の構成において、蓋体5を収納体3に係合させるものであって、前方当接体11の前面部の外側面の上端や左右の枠体19の外側面の上端に突出形成された断面略視楔形の係合爪61と、この係合爪61に係合する係合環63とを備える。
【0071】
係合爪61の上部65は、係合環63の下端が当接してその下端の外側方向に広がり圧力を加えるため傾斜して形成されている。
【0072】
そして、係合環63の下端には、その下端が係合爪61の上方から矢示方向P1(図10)に近づいて傾斜した上部に当接した際に、引っかかりが生じないように、図10の如く、係合爪61の上部の傾斜に対応する方向に傾斜した折り曲げ部67が延設形成されている。ただし、係合環63に対する折り曲げ部67の角度は、必ずしも係合爪61の上部65の傾斜角度と同一である必要はない。
【0073】
また、この折り曲げ部67は、図11のように係合爪61と係合環63とが係合している状態で、下方から指を入れて摘むことができるようになっており、係合環63を係合爪61から脱却したい場合に、この折り曲げ部67を摘んで係合環63を矢示方向P2に湾曲させ、係合環63と係合爪61との係合を解除できるようになっている。
【0074】
これらのことを考慮して、係合環63に対する折り曲げ部67の角度は約45度程度に設定される。
【0075】
このように構成することで、係合環63の中部に穴が空いていることにより、当該係合環63が薄肉のために、その下端部が係合爪61の上部65に引っかかるのを防止できるとともに、この折り曲げ部67を摘み代として利用して、係合環63と係合爪61との係合を容易に解除することが可能となる。
【0076】
{第6の実施の形態}
図12は、この発明の第6の実施の形態に係る車両周辺視認装置の係合部材9を示す側面図である。
【0077】
係合部材9の係合環71の下辺部73が薄肉である場合は、係合爪61に係合したときに、下辺部73の上端が、係合爪61の下端の根本部75に線状に当接して食い込んでしまうおそれがある。特に、この部位が高温になる場合は、樹脂部材である係合爪61が変形しやすく、係合爪61の下端の根本部75に係合環71の下辺部73の上端が食い込みやすくなる。その結果、係合部材9の部分で寸法的な整合がなくなり、蓋体5が収納体3に対してがたつくおそれがある。
【0078】
そこで、この実施の形態では、係合環71の下辺部73の上端に、当該上端が係合爪61の下端の根本部75に食い込むのを防止するために、係合爪61の下端に面当接するための面当接片77が延設形成されている。
【0079】
かかる面当接片77が係合爪61の下端全体に面当接することで、薄肉の係合環71の下辺部73が係合爪61の下端の根本部75に線状に当接するのを防止でき、係合爪61の下端の根本部75に対して係合環71の下辺部73の上端が食い込むのを防止できる。したがって、係合部材9の部分で寸法的な整合を維持でき、蓋体5が収納体3に対してがたつくのを防止できる。
【0080】
なお、上記各実施の形態において、さらに信頼性を向上させるために、接着材、両面テープなどを併用して各プリズム103a,103bを収納体3に固定しても良い。
【0081】
また、上記各実施の形態では、各プリズム103a,103bを収納体3の上面開放部から挿入していたが、レンズ系102の光軸L1に対して垂直な方向から所定の開口を通じて挿入し、その開口を蓋体5によって閉塞する構造であれば、どのようにしてもよい。例えば、底部側に開口部を配置してもよい。
【0082】
さらに、図13のように、係合環63,71において、第5の実施の形態で説明した折り曲げ部67と、第6の実施の形態の面当接片77とを同時に実現しても差し支えないことは勿論である。
【0083】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、光学素子を保持する光学素子保持手段が、開口部から各光学素子をレンズ系の光軸に対し垂直な方向から挿入して当該各光学素子を収納する収納体と、開口部を閉塞する蓋体と、収納体内で各光学素子を付勢して位置決めするための付勢部材とを備えるので、収納体内で各光学素子が精度良く位置決めされ、レンズ系と各光学素子との位置関係を精度良く行うことができる。
【0084】
この場合、付勢部材としては、請求項2に記載のようなバネを含む金属成形体であってもよく、この場合は、請求項3のように、蓋体と付勢部材とを一体形成してもよい。
【0085】
あるいは、請求項4のように、蓋体と付勢部材とを樹脂成形体で一体形成してもよい。
【0086】
請求項5に記載の発明によれば、蓋体と収納体とがヒンジ部としての連結部で連結されて一体成形されているので、これらを製造工程時等において別々に管理する必要がなく、便利である。
【0087】
請求項6に記載の発明によれば、収納体内で各光学素子を互いに分離する分離壁が設けられているので、複数の光学素子が振動などで相互に接触するのを防止して、各光学素子の位置決めを容易に且つ適正に行うことができる。
【0088】
請求項7に記載の発明によれば、収納体が、レンズ系の光軸に対して、各光学素子を適正な位置に位置決めするための光軸位置決め手段(例えば、請求項8のように収納体の底壁が適用される)を有するので、精度良い光路により車両周辺の景観を結像することができる。
【0089】
このような技術は、請求項9のように、側方視野からの光が、プリズムの他の側面と視野側面とでそれぞれ反射されて背面からレンズ系へ出射される車両周辺視認装置に好適である。
【0090】
請求項10に記載の発明によれば、収納体の底壁が、一方向から他方向に底深となるよう傾斜して形成され、付勢部材の前方付勢体が、プリズムを一方向から他方向に付勢して当該他方向側の収納体の内壁に押し付けて位置決めするだけで、プリズムの水平方向における位置決めを行うだけでなく、底壁による垂直方向の位置決めを併せて行うことができる。
【0091】
特に、請求項11に記載の発明によれば、プリズムの底部が、当該車両周辺視認装置の前下方向からレンズ系に向かう光を回避するよう傾斜して形成されている場合に、このプリズムの底部に合わせて収納体の底壁を傾斜させれば、前方付勢体でプリズムを一方向から他方向に付勢して当該他方向側の収納体の内壁に押し付けて位置決めするだけで、プリズムの水平方向と垂直方向の位置決めを併せて行うことができる。
【0092】
さらに、請求項12に記載の発明によれば、蓋体が開口部を閉塞した状態で、蓋体とプリズムとの間に配置された下方付勢体が、プリズムの上面を下方に付勢することで、プリズムを、収納体の底壁の底深方向に案内し、プリズムの水平方向と垂直方向の位置決めを併せて行うことができる。
【0093】
請求項13に記載の発明によれば、係合環の中部に穴が空いていることにより、当該係合環が薄肉のために、その下端部が係合爪の上部に引っかかるのを防止できるとともに、この折り曲げ部を摘み代として利用して、係合環と係合爪との係合を容易に解除することが可能となる。
【0094】
請求項14及び請求項15に記載の発明によれば、面当接片が係合爪の下端全体に面当接することで、薄肉の係合環の下辺部が係合爪の下端の根本部に線状に当接するのを防止でき、係合爪の下端の根本部に対して係合環の下辺部の上端が食い込むのを防止できる。したがって、係合部材の部分で寸法的な整合を維持でき、蓋体が収納体に対してがたつくのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る車両周辺視認装置を示す平面視断面図である。
【図2】この発明の第1の実施の形態に係る車両周辺視認装置を示す側面視断面図である。
【図3】この発明の第1の実施の形態に係る車両周辺視認装置を示す分解斜視図である。
【図4】この発明の第1の実施の形態に係る車両周辺視認装置の蓋体及び係合部材の一部を示す斜視図である。
【図5】この発明の第2の実施の形態に係る車両周辺視認装置を示す側面視断面図である。
【図6】この発明の第3の実施の形態に係る車両周辺視認装置を示す側面視断面図である。
【図7】この発明の第3の実施の形態に係る車両周辺視認装置の蓋体を示す側面視断面図である。
【図8】この発明の第4の実施の形態に係る車両周辺視認装置において蓋体が開放された状態を示す側面視断面図である。
【図9】この発明の第4の実施の形態に係る車両周辺視認装置において蓋体が閉塞された状態を示す側面視断面図である。
【図10】この発明の第5の実施の形態に係る車両周辺視認装置における係合部材を示す側面視断面図である。
【図11】この発明の第5の実施の形態に係る車両周辺視認装置における係合部材を示す側面視断面図である。
【図12】この発明の第6の実施の形態に係る車両周辺視認装置の係合部材を示す側面図である。
【図13】変形例に係る車両周辺視認装置の係合部材を示す側面図である。
【図14】提案された車両周辺視認装置を示す平面視断面図である。
【図15】提案された車両周辺視認装置を示す側面視断面図である。
【図16】車両周辺視認装置で撮像された画像を示す図である。
【符号の説明】
1 プリズム保持手段
3 収納体
5 蓋体
7 付勢部材
9 係合部材
101 撮像素子
102 レンズ系
103a,103b プリズム
11 前方当接体
13 分離壁
17 底壁
19 枠体
21 後方当接体
24 支持部材
25 後部収納部
26 収納空間
31 板面
33 下方付勢体
35 前方付勢体
41,43 係合爪
45,47 係合環
51 係合爪
52 係合溝
55 連結部
57 係合爪
59 突出部
61 係合爪
63,71 係合環
65 上部
67 折り曲げ部
73 下辺部
75 根本部
77 面当接片

Claims (15)

  1. 車両の外部を撮像可能な位置に設置される車両周辺視認装置であって、
    単一の撮像素子と、
    該撮像素子の正面に配置するレンズ系と、
    前記レンズ系の前側に配置され各々異なる複数の視野からの光を撮像手段に導く複数の光学素子と、
    前記光学素子を保持する光学素子保持手段と
    を備え、
    前記光学素子保持手段は、開口部から前記各光学素子を前記レンズ系の光軸に対し垂直な方向から挿入して当該各光学素子を収納する収納体と、
    前記開口部を閉塞する蓋体と、
    前記蓋体が前記開口部を閉塞した状態で前記収納体内で前記各光学素子を付勢して位置決めするための付勢部材と
    を備える車両周辺視認装置。
  2. 請求項1に記載の車両周辺視認装置であって、
    前記付勢部材が、バネを含む金属成形体である、車両周辺視認装置。
  3. 請求項2に記載の車両周辺視認装置であって、
    前記蓋体が、前記付勢部材と同一の金属成形体で形成され、
    前記付勢部材が、前記蓋体に一体形成された車両周辺視認装置。
  4. 請求項1に記載の車両周辺視認装置であって、
    前記蓋体及び前記付勢部材が、同一の樹脂成形体で一体形成された車両周辺視認装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の車両周辺視認装置であって、
    前記蓋体と前記収納体とがヒンジ部としての連結部で連結されて一体成形されたことを特徴とする車両周辺視認装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の車両周辺視認装置であって、
    前記収納体内で前記各光学素子を互いに分離する分離壁が設けられたことを特徴とする車両周辺視認装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の車両周辺視認装置であって、
    前記収納体が、前記レンズ系の光軸に対して、前記各光学素子を適正な位置に位置決めするための光軸位置決め手段を有する車両周辺視認装置。
  8. 請求項7に記載の車両周辺視認装置であって、
    前記光軸位置決め手段が前記収納体の底壁である車両周辺視認装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の車両周辺視認装置であって、
    前記各光学素子は、背面が前記レンズ系に向けられ、一の側面が前記各光学素子の外側前方の側方視野に向けられた視野側面とされ、他の側面が当該視野側面と反対側の内側前方に向けられたプリズムであり、
    前記側方視野からの光が、前記プリズムの前記他の側面と前記視野側面とでそれぞれ反射されて前記背面から前記レンズ系へ出射される車両周辺視認装置。
  10. 請求項9に記載の車両周辺視認装置であって、
    前記収納体の底壁が、一方向から他方向に底深となるよう傾斜して形成され、
    前記付勢部材が、前記プリズムを前記一方向から前記他方向に付勢して当該他方向側の前記収納体の内壁に押し付けて位置決めする前方付勢体を含む車両周辺視認装置。
  11. 請求項10に記載の車両周辺視認装置であって、
    前記プリズムの底部が、当該車両周辺視認装置の前下方向から前記レンズ系に向かう光を回避するよう傾斜して形成され、
    前記収納体の底壁が、前記プリズムの底部に対応して、後方から前方に向けて底深となるよう傾斜して形成され、
    前記前方付勢体が、前記プリズムの背面の一部を前方に付勢して当該前方側の前記収納体の内壁に押し付けて位置決めする車両周辺視認装置。
  12. 請求項10または請求項11に記載の車両周辺視認装置であって、
    前記付勢部材が、前記蓋体が前記開口部を閉塞した状態で、前記蓋体と前記プリズムとの間に配置されて、前記プリズムの上面を下方に付勢することで、前記プリズムを、前記収納体の前記底壁の底深方向に案内する下方付勢体を含む車両周辺視認装置。
  13. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の車両周辺視認装置であって、
    前記光学素子保持手段が、前記蓋体と前記収納体とを互いに係合する係合手段をさらに備え、
    前記係合手段が、
    前記収納体の側面に形成された側面視略楔形の係合爪と、
    前記蓋体に形成されて前記係合爪に係合する係合環と
    を備え、
    前記係合爪の上部が、前記係合環の先端の当接時に当該先端を外方向に案内するよう傾斜して形成され、
    前記係合環の先端に、前記係合爪の上部の傾斜への引っかかりを防止するとともに摘み代として機能するよう外方向に折り曲げて形成された折り曲げ部が形成される、車両周辺視認装置。
  14. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の車両周辺視認装置であって、
    前記光学素子保持手段が、前記蓋体と前記収納体とを互いに係合する係合手段をさらに備え、
    前記係合手段が、
    前記収納体の側面に形成された側面視略楔形の係合爪と、
    前記蓋体に形成されて前記係合爪に係合する係合環と
    を備え、
    前記係合爪と前記係合環とが互いに係合する状態で、前記係合環の下辺部が前記係合爪の下端の根本部に当接する際に、前記係合環の下辺部の上端が前記係合爪の下端の根本部に食い込むのを防止するよう、前記係合爪の下端に面当接する面当接片が前記係合環の下辺部の上端に形成された、車両周辺視認装置。
  15. 請求項13に記載の車両周辺視認装置であって、
    前記係合爪と前記係合環とが互いに係合する状態で、前記係合環の下辺部が前記係合爪の下端の根本部に当接する際に、前記係合環の下辺部の上端が前記係合爪の下端の根本部に食い込むのを防止するよう、前記係合爪の下端に面当接する面当接片が前記係合環の下辺部の上端に形成された、車両周辺視認装置。
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