JP7518666B2 - プリズム筐体、プリズムユニットおよび光学部品 - Google Patents

プリズム筐体、プリズムユニットおよび光学部品 Download PDF

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Description

本発明は、プリズム筐体、プリズムユニットおよび光学部品に関する。
従来から、自動車に車載カメラを搭載し、駐車をサポートしたり、画像認識により衝突防止を図ったりすることが行なわれており、さらにそれを自動運転に利用する試みもなされている。また、このような車載カメラ等のカメラモジュールは、一般に、複数のレンズが光軸に沿って並べられて成るレンズ群と、このレンズ群を収容保持する鏡筒(バレル)と、レンズ群の少なくとも一個所のレンズ間に配置される絞り部材とを有するレンズユニットを備える(例えば、特許文献1参照)。
特開2013-231993号公報
ところで、自動運転に利用されるカメラモジュールを構成するレンズユニットには、所望(任意)の画角に調整したいという要請がある。通常のレンズユニットは軸対象のレンズで構成されており、画角が自ずと決まってくるため、ディストーションを設けてある程度調整することはできるが、その調整にも限界があり、所望の画角に容易に調整することは困難である。
そこで、レンズユニットの物体側において、複数のプリズムを光軸方向に重ねて配置するとともに、プリズムの角度(光軸に対する角度)を調整することによって、画角を任意に調整することが考えられるが、複数のプリズムを光軸方向の所定の位置に配置するとともにプリズムの角度を調整するのは困難である。例えば、各プリズムを保持する筐体を軸方向に並べるにしても、各筐体の位置決めが困難であるとともに、筐体の数が増え、また、筐体を樹脂の射出成形によって形成した場合、筐体には金型の抜き勾配に沿った斜面があるため、この斜面にプリズムを固定しても正確な位置決めや角度調整を行うのは困難である。また、金型の抜き方向を光軸と直交方向とした筐体の場合、抜き方向と直交する面にプリズムを固定すると、プリズムが片持ち梁の状態で支持されるので、当該プリズムの取り付け部が撓んでプリズムが傾いてしまい、プリズムの正確な位置決めや角度調整を行うのは困難である。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、複数のプリズムを正確に位置決めできるとともに、所望の画角に調整できるプリズム筐体、プリズムユニットおよび光学部品を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係るプリズム筐体は、複数のプリズムを軸方向に重ねた状態で保持する筒状のプリズム筐体であって、
筒状の筐体本体と、
前記筐体本体の内面に設けられ、前記複数のプリズムそれぞれの少なくとも軸方向の位置と、軸方向に対する傾きを決める複数の位置傾き決定部とを備えたことを特徴とする。
本発明においては、筐体本体の内面に設けられた位置傾き決定部によって、複数のプリズムそれぞれの少なくとも軸方向の位置と、軸方向に対する傾きを決めることができるので、複数のプリズムを正確に軸方向に位置決めできるとともに、所望の画角に調整できる。
また、本発明の前記構成において、前記筐体本体は樹脂の射出形成によって形成され、
前記位置傾き決定部は、前記筐体本体の対向する内面に前記筐体本体と一体的に形成されたリブによって構成されていてもよい。
このような構成によれば、筐体本体は樹脂の射出成形によって形成されているので、この射出成形の際に、筐体本体の対向する内面にリブを一体的に形成することができる。よって位置傾き決定部を容易に形成できる。
また、本発明の前記構成において、軸方向の一端側を物体側、他端側を像側とすると、
最も像側に位置する前記プリズムの軸方向の位置と、軸方向に対する傾きを決める前記位置傾き決定部は、前記筐体本体の軸方向と直交する直交面に形成された第1リブによって構成され、
最も像側に位置する前記プリズム以外の前記プリズムの軸方向の位置と、軸方向に対する傾きを決める前記位置傾き決定部は、前記筐体本体の軸方向と直交する方向において対向する内面にそれぞれ形成された第2リブによって構成されていてもよい。
このような構成によれば、第1リブが筐体本体の軸方向と直交する直交面に形成されているので、この第1リブに最も像側に位置するプリズムを設置することによって、当該プリズムを、直交面を基準面として安定的に設置できる。また、第2リブが筐体本体の軸方向と直交する方向において対向する内面にそれぞれ形成されているので、この第2リブに最も像側に位置するプリズム以外のプリズムを設置することによって、当該プリズムを安定的に設置できる。
また、本発明の前記構成において、前記プリズムを2個保持し、
像側に位置する前記プリズムの軸方向の位置と、軸方向に対する傾きを決める前記第1リブは、少なくとも3つあり、かつ前記直交面からの高さが同高さであり、
物体側に位置する前記プリズムの軸方向の位置と、軸方向に対する傾きを決める前記第2リブは、軸方向に延在し、かつ軸方向と直交する方向において対向して、物体側の先端部で前記プリズムの長さ方向の一端側において前記プリズムの幅方向端部を支持する第1支持部と、前記プリズムの長さ方向の他端側において前記プリズムの幅方向端部を支持する第2支持部とを有していてもよい。
このような構成によれば、第1リブは、少なくとも3つあり、かつ直交面からの高さが同高さであるため、像側に位置するプリズムを直交面を基準面として安定的に設置できる。
また、第2リブは、第1支持部と第2支持部とを有し、第1支持部は、物体側の先端部でプリズムの長さ方向の一端側においてプリズムの幅方向端部を支持し、第2支持部は、物体側の先端部でプリズムの長さ方向の他端側において前記プリズムの幅方向端部を支持するので、物体側のプリズムを所望の角度で安定的に設置できる。
本発明に係るプリズムユニットは、前記プリズム筐体と、
前記プリズム筐体に、軸方向に重ねた状態に保持された複数のプリズムを備えたことを特徴とする。
本発明においては、プリズム筐体の筐体本体の内面に設けられた位置傾き決定部によって、複数のプリズムそれぞれの少なくとも軸方向の位置と、軸方向に対する傾きを決めることができるので、複数のプリズムを正確に軸方向に位置決めできるとともに、所望の画角に調整できる。
また、本発明の前記構成において、軸方向の一端側を物体側、他端側を像側とすると、前記複数のプリズムは、最も物体側に位置するプリズムから最も像側に位置するプリズムにかけて段階的に幅が狭くなっていてもよい。
この場合、プリズム筐体の内面に設けられる、軸方向に隣り合う位置傾き決定部は、物体側に位置するプリズム位置傾き決定部を構成する第2リブ21,21間の距離の方が、像側に位置するプリズム位置傾き決定部を構成する第1リブ22a,22a間の距離より長いことが好ましい。
このような構成によれば、複数のプリズムは、最も物体側に位置するプリズムから最も像側に位置するプリズムにかけて段階的に幅が狭くなっているので、プリズム筐体の筐体本体内に像側から物体側に向けて順に複数のプリズムを配置する際に、各プリズムをそれぞれの位置傾き決定部に干渉させることなく、一つのプリズム筐体に容易に配置できる。
本発明に係る光学部品は、前記プリズムユニットと、レンズユニットとを備え、
前記レンズユニットの物体側の端部に、前記プリズムユニットの像側の端部が接続されていることを特徴とする。
本発明においては、複数のプリズムを正確に軸方向に位置決めできるとともに、光学ユニットを所望の画角に調整できる。
本発明によれば、複数のプリズムを正確に位置決めできるとともに、所望の画角に調整できる。
本発明の実施形態に係る光学部品を示すもので、斜視図である。 同、側断面図である。 本発明の実施形態にプリズム筐体を示すもので、平面図である。 同、図3におけるA-A線視断面図である。 同、図3におけるB-B線視断面図である。 同、図3におけるC-C線視断面図である。 本発明の実施形態に係るプリズムユニットに設けられるプリズムを示すもので、(a)は物体側に配置されるプリズムの斜視図、(b)は像側に配置されるプリズムの斜視図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
なお、以下で説明する本実施形態のプリズム筐体およびプリズムユニットは、車載カメラ等のカメラモジュール用のものであるが、これに限ることはない。例えば防犯カメラ等のカメラモジュール用のものであってもよい。
図1および図2は、本発明の実施形態に係る光学部品100を示すもので、図1は斜視図、図2は側断面図である。
図3~図6はプリズム筐体13を示すもので、図3は平面図、図4は図3におけるA-A線視断面図、図5は図3におけるB-B線視断面図、図6は図3におけるC-C線視断面図である。
図7は2つのプリズムを示すもので、(a)は物体側に配置されるプリズムの斜視図、(b)は像側に配置されるプリズムの斜視図である。
図1および図2に示すように、光学部品100は、プリズムユニット10とレンズユニット70とを備えている。
プリズムユニット10は、図2に示すように、複数(本実施形態では2個)のプリズム11,12と、これらプリズム11,12を軸方向に所定の角度をもたせて重ねた状態で保持する筒状のプリズム筐体13とを備えている。なお、プリズム筐体13は3個以上のプリズムを軸方向に重ねた状態で保持するものであってもよい。
プリズム筐体13は、図3~図6に示すように、樹脂の射出成形によって四角筒状に形成されている。射出成形の際の金型の抜き方向は図4~図6において上下方向、つまりプリズム筐体13の軸方向である。このため、プリズム筐体13の側壁は金型の抜き勾配に沿って、軸方向に対して傾斜している。
プリズム筐体13の一端側(上端側)を物体側、他端側(下端側)を像側とすると、プリズム筐体13は、四角筒状に形成された筐体本体14と、この筐体本体14の像側(下端側)の端部(下端部)に設けられた円筒状の接続部15とから構成されている。
筐体本体14は、図1に示すように、一側面側において略上半分の側壁が略下半分の側壁より径方向外側に向けて張り出しており、接続部15は筐体本体14の略下半分と同軸に設けられている。そして、図2に示すように、筐体本体14の側壁が上方に向かうほど拡径するように、当該側壁が軸方向に対して金型の抜き勾配の分だけ傾斜しており、円筒状の接続部15の側壁(周壁)が下方に向かうほど拡径するように、当該側壁が金型の抜き勾配の分だけ軸方向に対して傾斜している。
また、プリズム筐体13の接続部15にレンズユニット70の物体側の端部(上端部)を嵌め込んで接続した状態において、レンズユニット70の光軸と、プリズム筐体13の軸とは一致している。
また、プリズム筐体13の下端面には、プリズム筐体13をカメラモジュールのカメラケース等の他の部材に接続する際に、当該他の部材に嵌合させて固定するための複数の固定部16が突出形成されている。
また、プリズム筐体13(筐体本体14)の軸は、レンズユニット70の光軸と一致している。
プリズム11は、図2および図7(a)に示すように、三角柱状に形成された三角プリズムであり、長辺面11a、斜面11b、短辺面11cおよび両端面11dによって三角柱状に形成されている。また、長辺面11aと短辺面11cとのなす角は90°より若干小さくなっているが、90°であってもよいし、90°より若干大きくなっていてもよい。このようなプリズム11は、本実施形態では、外部から斜面11bに入射した光が所定の角度で屈折し、長辺面11aから出射するようになっている。また、プリズム11の幅W1は、長方形状の斜面11bの長辺の長さである。
プリズム12は、図2および図7(b)に示すように、三角柱状に形成された三角プリズムであり、長辺面12a、斜面12b、短辺面12cおよび両端面12dによって三角柱状に形成されている。また、長辺面12aと短辺面12cとのなす角は90°より若干小さくなっているが、90°であってもよいし、90°より若干大きくなっていてもよい。このようなプリズム12は、本実施形態では、プリズム11の長辺面11aから斜面12bに入射した光が所定の角度で屈折し、長辺面12aからレンズユニット70に向けて出射するようになっている。また、プリズム12の幅W2は、長方形状の斜面12bの長辺の長さであり、プリズム11の幅W1より短くなっている。
このようなプリズム11,12は、プリズム筐体13の内部に以下のようにして位置決めされて設置されている。
すなわちまず、図2~図6に示すように、筐体本体14の内部には、2つのプリズム11,12が配置されている。筐体本体14の上端側を物体側、下端側を像側とすると、プリズム11が物体側に配置され、プリズム12が像側に配置されている。
筐体本体14の内面には、2つのプリズム11,12それぞれの少なくとも軸方向の位置と、軸方向に対する傾きを決める位置傾き決定部20,22がそれぞれ設けられている。
位置傾き決定部22は、像側(下端側)に位置するプリズム12の位置傾きを決定するものであり、プリズム筐体13(筐体本体14)の軸方向と直交する直交面13aに形成された第1リブ22aを4つ備えている。図3に示すように、第1リブ22aは、平面視略コ字状に形成され、直交面13aの4つの隅部にそれぞれ設けられている。X方向において対向する第1リブ22a,22a間の距離は、プリズム12の長さL2より短くなっており、Y方向において対向する第1リブ22a,22a間の距離はプリズム12の幅W2より短くなっている。なお、プリズム12の長さL2とは、図7(b)に示すように、長辺面12aの長辺の長さである。
また、4つの第1リブ22aは直交面13aからの高さが全て同高さとなっており、当該4つの第1リブ22aの上面にプリズム12の長辺面12aが設置されている(図2参照)。したがって、図2に示すように、プリズム12は、長辺面12aが4つの第1リブ22aに設置されることで、長辺面12aがプリズム筐体13の軸およびレンズユニット70の光軸に対して直交し、軸方向の位置決めと、軸方向に対する傾きが決定される。
また、位置傾き決定部22は、図3において、プリズム12の水平方向(X方向およびY方向)の位置決めを行うための複数のリブを備えている。
X方向の位置決めを行うリブ22b,22c,22dは筐体本体14のX方向において対向する内面に設けられている。リブ22bは4つあり、筐体本体14のX方向において対向する内面のうちの一方(図3において左方)の内面にY方向に所定間隔で設けられている。また、図5に示すように、リブ22bは直交面13aから軸方向上方に向けて延在しており、互いに平行に配置されている。
リブ22cは2つあり、筐体本体14の対向する内面のうちの他方(図3において右方)の内面にY方方向に所定間隔で設けられている。リブ22dは2つあり、前記他方の内面にY方向に所定間隔で、かつリブ22c,22cを挟む位置に設けられている。
また、リブ22cおよびリブ22dは内面からの高さが等しくなっている。また、図6に示すように、リブ22cおよびリブ22dは直交面13aから軸方向上方に向けて延在しており、互いに平行に配置されている。また、リブ22cはリブ22dより高く形成されている。
また、図3において、Y方向の位置決めを行うリブ22eは、筐体本体14のY方向において対向する内面の双方(両面)に対向して設けられている。また、図4に示すように、リブ22eは直交面13aから軸方向上方に向けて延在している。
そして、図2に示すように、プリズム12の長辺面12aを4つの第1リブ22aに設置した状態において、プリズム12の長辺面12aと斜面12bとの稜線部が4つのリブ22bに当接するとともに、短辺面12cがリブ22c,22dに当接することで、プリズム12のX方向の位置決めがなされ、プリズム12の端面12d,12dがリブ22e,22eに当接することで、プリズム12のY方向の位置決めがなされる。
したがって、プリズム12は、位置傾き決定部22によって、プリズム筐体13(筐体本体14)の軸方向の位置、軸方向に対する傾きおよび水平方向(X方向およびY方向)の位置決めがなされている。そして、このように位置決めされた状態でプリズム12は、プリズム12とリブ22b,22c,22d,22eとの当接部位の少なくとも一部に接着剤を適宜塗布することによって、プリズム筐体13に固定されている。
位置傾き決定部20は、物体側(上端側)に位置するプリズム11の位置傾きを決定するものであり、プリズム筐体13の軸方向と直交する方向(図3においてY方向)において対向する内面にそれぞれ形成された第2リブ21を備えている。
第2リブ21は、Y方向において対向する内面にそれぞれ形成されたリブ21a、リブ21b、リブ21cおよび前記リブ21dを備えている。
リブ21a,21bは第1支持部31を構成し、リブ21c,21dは第2支持部32を構成している。
第1支持部31を構成するリブ21a,21bは、図4に示すように、プリズム筐体13の軸方向に延在し、かつ軸方向と直交する方向(図3においてY方向)おいて対向している。つまり、第1支持部31はY方向において対向して設けられたリブ21a,21aおよびY方向において対向して設けられたリブ21b,21bによって構成されている。
また、図4に示すように、リブ21a,21bは直交面13aから軸方向上方に延在しており、リブ21aがリブ21bより直交面13aからの高さが高くなっている。また、リブ21aの上端部には段差部21sが設けられ、当該段差部21sはリブ21bの上端より若干上方に位置している。
また、図3に示すように、Y方向において対向するリブ21a,21a間の距離およびY方向において対向するリブ21b,21b間の距離は、プリズム11の幅W1より短くなっているが、プリズム12の幅W2より長くなっている。したがって、プリズム12を筐体本体14の上端側から挿入する際に、プリズム12がリブ21a,21a,21b,21bに干渉して、挿入不能となることがない。
そして、リブ21a,21bの先端部(上端部)でプリズム11の長さ方向の一端側においてプリズム11の幅方向端部を支持するようになっている。なお、プリズム11の長さ方向とは、図7(a)に示すように、プリズム11の長辺面11aの長辺方向に沿う方向kであり、プリズム11の長さL1とは、図7(a)に示すように、長辺面11aの長辺の長さである。
プリズム11は、図2に示すように、長辺面11aと短辺面11cとの稜線部がリブ21aの段差部21sに設置されるとともに、当該稜線部の近傍の長辺面11aがリブ21bの先端に設置されている。
また、図4に示すように、第2支持部32を構成するリブ21c,21dは、プリズム筐体13の軸方向に延在し、かつ軸方向と直交する方向(図3においてY方向)おいて対向している。つまり、第2支持部32はY方向において対向して設けられたリブ21c,21cおよびY方向において対向して設けられたリブ21d,21dによって構成されている。
また、リブ21c,21dは直交面13aから軸方向上方に延在しており、リブ21dがリブ21cより直交面13aからの高さが高くなっている。また、リブ21dの上端部には段差部21tが設けられ、当該段差部21tはリブ21bの上端より下方に位置している。
また、図3に示すように、Y方向において対向するリブ21c,21c間の距離およびY方向において対向するリブ21d,21d間の距離は、プリズム11の幅W1より短くなっているが、プリズム12の幅W2より長くなっている。したがって、プリズム12を筐体本体14の上端側から挿入する際に、プリズム12がリブ21c,21c,21d,21dに干渉して、挿入不能となることがない。
そして、リブ21c,21dの先端部(上端部)でプリズム11の長さ方向の他端側においてプリズム11の幅方向端部を支持するようになっている。
プリズム11は、図2に示すように、長辺面11aと短辺面11cとの稜線部がリブ21aの段差部21sに設置されるとともに、当該稜線部の近傍の長辺面11aがリブ21bの先端に設置され、さらに、長辺面11aと斜面11bと稜線部がリブ21dの段差部21tに設置されるとともに、当該稜線部の近傍の長辺面11aがリブ21cの先端に設置されている。
また、位置傾き決定部20は、図3において、プリズム11の水平方向(X方向およびY方向)の位置決めを行うための複数のリブを備えている。
X方向の位置決めを行うリブは、リブ21aの段差部21sより高い部位およびリブ21dの段差部21tより高い部分であり、Y方向の位置決めを行うリブは、プリズム筐体13のY方向の対向する内面に対向して設けられたリブ21e,21eである。リブ21eは、図4に示すように、直交面13aから軸方向上方に向けて延在しており、直交面13aからの高さはリブ21bより高く、リブ21aより低くなっている。
そして、プリズム11をリブ21a,21b,21c,21dに設置した状態において、プリズム11の長辺面12aと斜面12bとの稜線部の両端部がリブ21dの段差部21tより高い部分に当接するとともに、長辺面11aと端面11dとの稜線部の両端部がリブ21aの段差部21sより高い部分に当接することで、プリズム11のX方向の位置決めがなされ、プリズム11の端面11d,11dがリブ21e,21eに当接することで、プリズム11のY方向の位置決めがなされる。
したがって、プリズム11は、位置傾き決定部20によって、プリズム筐体13の軸方向の位置、軸方向に対する傾きおよび水平方向(X方向およびY方向)の位置決めがなされている。そして、このように位置決めされた状態でプリズム11は、プリズム11とリブ21a,21b,21c,21d,21eとの当接部位の少なくとも一部に適宜接着剤を塗布することによって、プリズム筐体13に固定されている。
このようにしてプリズム筐体13に2つのプリズム11,12を設置してプリズムユニット10を構成することによって、レンズユニット70を所望の画角に調整できる。
すなわち、プリズム12はその長辺面12aが第1リブ22aに設置されているので、長辺面12aと斜面12bとのなす角度を適宜設定することによって、プリズム11による光の屈折方向を調整できる。
また、プリズム11はリブ21aの段差部21sおよびリブ21dの段差部21tによって支持されているので、段差部21sおよび段差部21tの高さを調整することによって、プリズム11の長辺面11aの傾き(プリズム筐体13の軸に対する傾き)を調整でき、さらに、プリズム11の長辺面11aと斜面11bとのなす角度を適宜設定することによって、プリズム11による光の屈折方向を調整できる。このようにして、両プリズム11,12を調整することによって、プリズム11,12を正確に軸方向に位置決めできるとともに、所望の画角に調整できる。例えば、レンズユニット70の水平方向の画角を、プリズム11,12によって当該画角より狭い水平方向の画角に調整できる。
上記のようにして構成されたプリズムユニット10は、図1および図2に示すように、レンズユニット70の物体側の端部に、プリズムユニット10の像側の端部が接続されることで、光学部品100となる。
レンズユニット70は、光軸に沿って並べられた複数のレンズと、絞り部材と、これら複数のレンズおよび絞り部材が収納される鏡筒とを備えている。
そして、レンズユニット70の鏡筒の上端部(物体側の端部)をプリズムユニット10の円筒状の接続部15に嵌め込むことによって、プリズムユニット10とレンズユニット70とが接続され、これによって光学部品100が構成される。光学部品100では、レンズユニット70の光軸と、プリズムユニット10のプリズム筐体13の軸とが一致している。
また、光学部品100を備えたカメラモジュールは、外装部品であるカメラケースと、光学部品100のレンズユニット70を保持するマウントと、パッケージセンサ(撮像素子)を備えている。
以上説明したように、本実施形態によれば、筐体本体14の内面に設けられた位置傾き決定部20,22によって、2つのプリズム11,12それぞれの軸方向の位置、図3におけるX方向およびY方向の位置および軸方向に対する傾きを決めることができるので、2つのプリズム11,12を正確に軸方向に位置決めできるとともに、所望の画角に調整できる。
また、筐体本体14は樹脂の射出形成によって形成され、位置傾き決定部20,22は、筐体本体14の対向する内面に筐体本体14と一体的に形成されたリブ21a~21eおよびリブ22a~22dによって構成されているので、射出成形の際に、筐体本体14の対向する内面にリブ21a~22eおよびリブ22a~22dを一体的に形成することができる。よって位置傾き決定部20,22を容易に形成できる。
さらに、像側に位置するプリズム12の軸方向の位置と、軸方向に対する傾きを決める位置傾き決定部22は、筐体本体14の軸方向と直交する直交面13aに形成された第1リブ22aによって構成され、物体側に位置するプリズム11の軸方向の位置と、軸方向に対する傾きを決める位置傾き決定部22は、筐体本体14の軸方向と直交する方向において対向する内面にそれぞれ形成された第2リブ21によって構成されているので、第1リブ22aに像側に位置するプリズム12を設置することによって、当該プリズム12を直交面13aを、基準面として安定的に設置でき、第2リブ21に物体側に位置するプリズム11を設置することによって、当該プリズム11を安定的に設置できる。
また、像側に位置するプリズム12の軸方向の位置と、軸方向に対する傾きを決める第1リブ22aは、4つあり、かつ直交面13aからの高さが同高さであるので、像側に位置するプリズム12を直交面13aを基準面として安定的に設置できる。
また、物体側に位置するプリズム11の軸方向の位置と、軸方向に対する傾きを決める第2リブ21は、軸方向に延在し、かつ軸方向と直交する方向において対向して、物体側の先端部でプリズム11の長さ方向の一端側においてプリズム11の幅方向端部を支持する第1支持部31と、プリズム11の長さ方向の他端側においてプリズム11の幅方向端部を支持する第2支持部32とを有しているので、物体側のプリズム11を所望の角度で安定的に設置できる。
さらに、像側に位置するプリズム12は、物体側に位置するプリズム11より幅が狭くなっているとともに、Y方向において対向するリブ21a,21a間の距離およびY方向において対向するリブ21b,21b間の距離がプリズム12の幅W2より長くなっているので、筐体本体14内に像側から物体側に向けて順にプリズム12,11を配置する際に、プリズム12をプリズム11用の位置傾き決定部20に干渉させることなく、筐体本体14に容易に配置できる。
なお、本実施形態では、筐体本体14の内部に2つのプリズム11,12を設ける場合を例にとって説明したが、筐体本体14の内部に3つ以上のプリズムを設けてもよい。この場合、プリズムの数と同数の位置傾き決定部を筐体本体の内面に設ければよく、さらに、最も像側に位置するプリズムの軸方向の位置と、軸方向に対する傾きを決める位置傾き決定部は、実施形態と同様に、筐体本体14の軸方向と直交する直交面に形成された第1リブ22aによって構成し、最も像側に位置するプリズム以外の2以上のプリズムの軸方向の位置と、軸方向に対する傾きを決める位置傾き決定部は、筐体本体14の軸方向と直交する方向において対向する内面にそれぞれ形成された2以上の第2リブ21によって構成すればよい。
3つ以上のプリズムは、最も物体側に位置するプリズムから最も像側に位置するプリズムにかけて段階的に幅が狭くなっていることが好ましい。
そして、3つ以上のプリズム用の3つ以上の位置傾き決定部では、筐体本体14の対向する内面に対向して設けるリブ間の距離は、物体側の位置傾き決定部ほど大きくなるように設定するのが好ましい。
10 プリズムユニット
11,12 プリズム
13 プリズム筐体
14 筐体本体
15 接続部
20,22 位置傾き決定部
21 第2リブ
22a 第1リブ
31 第1支持部
32 第2支持部
70 レンズユニット
100 光学部品

Claims (5)

  1. 複数のプリズムを軸方向に重ねた状態で保持する筒状のプリズム筐体であって、
    筒状の筐体本体と、
    前記筐体本体の内面に設けられ、前記複数のプリズムそれぞれの少なくとも軸方向の位置と、軸方向に対する傾きを決める複数の位置傾き決定部とを備え
    前記筐体本体は樹脂の射出形成によって形成され、
    軸方向の一端側を物体側、他端側を像側とすると、
    最も像側に位置する前記プリズムの軸方向の位置と、軸方向に対する傾きを決める前記位置傾き決定部は、前記筐体本体の軸方向と直交する直交面に形成された第1リブによって構成され、
    最も像側に位置する前記プリズム以外の他のプリズムの軸方向の位置と、軸方向に対する傾きを決める前記位置傾き決定部は、前記筐体本体の軸方向と直交する方向において対向する内面にそれぞれ形成された第2リブによって構成され、
    前記第2リブは、前記筐体本体の前記プリズムの幅方向において対向する内面にそれぞれ形成されたリブによって構成され、
    前記プリズムの幅方向において対向する前記リブ間の距離は、前記他のプリズムの幅より短く、かつ前記プリズムの幅より長くなっていることを特徴とするプリズム筐体。
  2. 前記プリズムを2個保持し、
    像側に位置する前記プリズムの軸方向の位置と、軸方向に対する傾きを決める前記第1リブは、少なくとも3つあり、かつ前記直交面からの高さが同高さであり、
    物体側に位置する前記プリズムの軸方向の位置と、軸方向に対する傾きを決める前記第2リブは、軸方向に延在し、かつ軸方向と直交する方向において対向して、物体側の先端部で前記プリズムの長さ方向の一端側において前記プリズムの幅方向端部を支持する第1支持部と、前記プリズムの長さ方向の他端側において前記プリズムの幅方向端部を支持する第2支持部とを有していることを特徴とする請求項に記載のプリズム筐体。
  3. 請求項1または2に記載のプリズム筐体と、
    前記プリズム筐体に、軸方向に重ねた状態に保持された複数のプリズムとを備えたことを特徴とするプリズムユニット。
  4. 軸方向の一端側を物体側、他端側を像側とすると、
    前記複数のプリズムは、最も物体側に位置するプリズムから最も像側に位置するプリズムにかけて段階的に幅が狭くなっていることを特徴とする請求項に記載のプリズムユニット。
  5. 請求項3または4に記載のプリズムユニットと、レンズユニットとを備え、
    前記レンズユニットの物体側の端部に、前記プリズムユニットの像側の端部が接続されていることを特徴とする光学部品。
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