JP4197149B2 - スパッタリング装置 - Google Patents

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本発明は、プラズマを利用したスパッタリング装置に関するものである。
真空中でプラズマを発生させて基板に成膜を行う技術として、スパッタリング技術がある。なかでも成膜速度向上や低ガス圧での成膜を実現するために、ターゲット裏面に磁場発生装置を設置してマグネトロン放電を行うマグネトロンスパッタが一般的である。
図12は従来のマグネトロンスパッタ装置を示している。
図12において、1は真空チャンバー、2は成膜されるべき材料からなるターゲット、3はバッキングプレートである。
4は磁場発生装置で、前記ターゲット2の裏面に設置することによってターゲット2上に高密度なプラズマを発生させることができる。一般的には永久磁石が用いられる。
5は成膜をうける基板、6はガス導入装置、7は排気装置、8は排気口、9はバルブ、10は防着板、11はアースシールド、12は電源である。4A,4Bは磁場発生装置4の磁極である。
成膜手順は下記の通りである。
排気口8を通して真空チャンバー1の内部をいったん高真空としたのちに、ガス導入装置6により一定流量に制御されたスパッタリングガスを真空チャンバー1に導入する。
ターゲット2に対向する位置に基板5を設置して電源12によりバッキングプレート3に高電圧を印加する。これによりターゲット上に高密度プラズマが発生する。プラズマから引き出されたイオンは加速してターゲット2に衝突してスパッタリングを起こし、ターゲット2から飛び出したスパッタリング粒子は対向する基板5へ付着して薄膜を形成する。
ターゲット2の裏面に設置した磁場発生装置4から生じる磁力線が効果的に電子をトラップすることによってガスの電離を促進し、より高密度なプラズマを発生させて高速に成膜することが可能である。
しかしながら、このような構成では、磁力線がターゲット2の表面と平行になる付近の領域が成膜にともなって、図13に侵食部16として示したように選択的に侵食され、その最深部がバッキングプレート3にまで到達したときに、ターゲット外周部に多くの未使用材料が残ってしまう。
さらに、ターゲット材料の利用効率を向上するためにマグネトロン磁石を回転する方法が用いられてきたが、この方法を用いることによってターゲット2の中心部における利用効率は向上するが、外周部における利用効率向上の効果は低かった。
また、ターゲットの形状としては(特許文献1)のようにターゲット表面の位置をシールドより基板側に設置し、ターゲット表面側にシールド内径よりも径の大きいリングを設置した例がある。チャンバー内部材を可動にする例としては(特許文献2)がある。
特開平10−212574号公報 特開2003−129233公報
外周部における利用効率向上の効果を向上するためには、磁場発生装置をターゲットの外周側に移動させてターゲット外周もスパッタリングさせれば良いと想像できるが、十分な効果を得るために磁極をアースシールドにかかるまで移動させた場合、プラズマ中の電子閉じ込めが悪化するために成膜レートが低下したり、場合によってはプラズマが消滅してしまうこともある。また、プラズマの閉じ込めを良くしようとしてアースシールドの内径を大きくすると、プラズマより入射するイオンがバッキングプレートをスパッタリングしてしまい、膜中に不純物として取り込まれるという不具合を生じる。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、成膜レートを低下させることなくターゲット材料利用効率を向上させるスパッタリング装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載のスパッタリング装置は、真空チャンバーと、前記真空チャンバー内に設置されたターゲットと、前記ターゲットに直流または高周波電圧を印加する電源と、前記ターゲットの裏面側に配置された磁場発生装置と、前記ターゲットの外周側に配置されたアースシールドとを有し、前記真空チャンバー内部にプラズマを発生させて、前記ターゲットの表面側に配置された基板に薄膜を形成するスパッタリング装置において、前記ターゲットは凸形状であって、その凸部の上表面と下表面との高さの差をH、上表面の外周端と下表面の外周端との間の距離をWとしたとき、“0.5 ≦ H / W ≦ 2.0”の関係を満たし、前記アースシールドは、一方向にのみ延び、その上面が前記ターゲットの上表面よりも低く、かつ下表面よりも高く設置されていることを特徴とする。
本発明のスパッタリング装置によれば、成膜レートを低下させることなく、ターゲット材料利用効率を向上させることができる。
以下、本発明の各実施の形態を図1〜図11に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1〜図4は本発明の(実施の形態1)のスパッタリング装置を示す。
なお、従来例を示した図12と同様の作用を成すものには同一の符号を付けて説明する。
図12に示したターゲット2は中央部から外周部にわたって厚みが均一であったのに対して、図1に示すように(実施の形態1)におけるターゲット2Aは、外周部2Oの厚みを中央部2Iの厚みよりも薄く形成されている点が図12とは異なっている。成膜されるべき材料からなるターゲット2Aは、外周部2Oと中央部2Iの間に段差部2Bを設けることによって外周部2Oの厚みを中央部2Iの厚みよりも薄くしている。
バッキングプレート3はターゲット2Aを保持しており、一般的には銅材料からなっているが、成膜すべき材料がAlやCu等の熱伝導の良い材料の場合にはターゲット2Aとバッキングプレート3とを一体として製作して使用する場合もある。
また、図12に示したアースシールド11は、その表面がターゲット2の面より高い位置に設置されていたが、この(実施の形態1)におけるアースシールド11Aはその表面がターゲット2A中央部2Iの表面より低い位置に設置されている点が異なっている。
また、ターゲット2Aの上に高密度なプラズマを発生させることを目的としてターゲット2Aの裏面に設けられた磁場発生装置4は、磁極をターゲット2Aの前記外周部2Oに設けられている。この磁場発生装置4は永久磁石でもよいし電磁石を使用したりこれらを組み合わせてもよい。
5は成膜をうける基板、6はガス導入装置、7は排気装置、8は排気口、9はバルブ、10は防着板、12は電源であり、直流電源や高周波電源を用いる。
成膜手順は下記の通りである。
排気口8を通して真空チャンバー1の内部をいったん高真空としたのちガス導入装置6により一定流量に制御されたスパッタリングガスを導入する。スパッタリングガスは一般的にはArやXe等の希ガスが用いられる。以下Arを使用した例について述べる。
ターゲット2Aに対向する位置に成膜を受ける基板5を設置して電源12によりバッキングプレート3に高電圧を印加する。これによりターゲット2Aの上に図2に示すように高密度のプラズマ21が発生する。
プラズマ21から引き出されたイオンは加速してターゲット2Aに衝突してスパッタリングを起こし、ターゲット2Aから飛び出したスパッタリング粒子は対向する基板5へ付着して薄膜を形成する。
ターゲット2A上に発生するプラズマは磁場発生装置4から生じる磁力線が効果的に電子をトラップすることによってガスの電離を促進している。
詳しくは、磁力線がターゲット表面と平行になる付近の領域に高密度なプラズマ生成される。一般的な平板状のターゲット2の場合(図12の場合)、プラズマとターゲットの間には非常に幅の狭いシースが形成され、この領域に大きな電場が生じる。このためプラズマからターゲットに向かうArイオンは概ね垂直にターゲットに衝突する。よって、ターゲット上に生成されたプラズマの密度が概ねそのままターゲットの侵食形状に対応することになる。ターゲット材料の利用効率を向上するために、単純に磁場発生装置4を外周に移動させて外周部までスパッタリングしようとするとプラズマが消滅してしまう。これは電子がアースシールドに逃げてしまい電離確率が低下することによって放電維持が不可能になるためである。
これに対してこの(実施の形態1)の場合には、この問題を解決するためにターゲット2Aに段差部2Bを設けることによって外周部2Oの厚みを中央部2Iの厚みよりも薄くし、磁場発生装置4の外周側の磁極4Aを外周部2Oの裏面に配置し、対応する内周側の磁極4Bを中央部2Iの内側に設置したので、この磁極4A−4Bの間に磁力線18による磁気トンネルが形成される。この磁場にトラップされた電子はターゲット2Aの外周部2Oに入射して反射され再び放電空間に戻る。これにより電離確率は保たれ放電も維持可能となる。
一方、アースシールド11Aは、前記プラズマ21に対してその表面がターゲット2Aの中央部2Iの表面よりも遠く、低い位置に設置されており、アースシールド11Aの電位は接地電位であり、負の高電圧を印加したターゲット2Aの中央部2Iの側面との間に大きな電場が形成される。この電場によって前記プラズマ21から引き出されたArイオン20は大きな力を受けターゲット2Aの中心側に向かって曲げられる。
この図2に示すようにプラズマ21はターゲット2Aの外周部2Oよりも外周に広がって存在するが、ここから引き出されるArイオン20は、ターゲット2Aとアースシールド11Aの間に生じる電場の力を受け、ターゲット2Aの中央部2Iの表面や側面に衝突する。このためターゲット2Aの外周部2Oへのスパッタリングレートを低く抑えることができ、図3(a)に示す概略図のようにターゲットの中央部2Iの外周部を効果的に侵食させることができる。19は電子を表している。
また、図4に示したように前記段差部2Bの幅Wと高さHの比は電子の閉じ込め効果、およびターゲット2Aの外周部2Oへのスパッタリングレート抑制に影響を与える。この H / W が大きすぎると段差部2Bを跨いでターゲット2Aの表面で閉じる磁力線が存在しなくなり、電子の閉じ込め効果が低下する。その結果、プラズマ21がターゲット2Aの外周まで広がらない。また逆に、 H / W が小さすぎるとターゲット2Aとアースシールド11との間に生じる電場によってArイオン20が曲げられるために必要な距離を保つことができずに外周部2Oまで激しくスパッタリングされる。一般的な丸型ターゲットを用いた場合、最も効果的な範囲を検討した結果、
0.5 ≦ H / W ≦ 2.0
という関係を得た。
実験においては直径200mmのAlからなるターゲットを用いて、図4に示したH,Wを共に10mmとした場合について効果を調べた。
この場合、スパッタされて成膜に使用されるべき部分は直径180mm、厚み10mmということになる。真空チャンバー内を1.0×10−4Pa以下の真空度になるまで排気を行い、次に真空チャンバー内にマスフローコントローラを通じて一定流量のArガスを導入し1.0Paの雰囲気に調節する。次にバッキングプレートに接続された電源12から直流電圧を印加することでグロー放電が生じる。ターゲット表面にできる磁場形状は、垂直磁場が0になる点を結ぶ曲線を直径140mmの円形となるようにし、外周側に設置される磁極はターゲット中心から半径95mm内に収まるようにした。
プラズマはターゲット2Aの外周部2Oの上空にも広がって維持される。この部分から引き出されるArイオンはアースシールド11Aとターゲット2Aの間に生じる電場によって曲げられるため外周部2Oのスパッタレートは低く抑えられる。放電実験を行った結果、ターゲットの中央部(スパッタされて成膜に使用されるべき部分)の端部までスパッタリングされており、段差領域も膜が再付着することがなかったことから、弱くスパッタリングされていると考えられる。
(実施の形態2)
図5は本発明の(実施の形態2)におけるスパッタリング装置を示す。
なお、図1に示した(実施の形態1)と同じ構成要素については同じ符号を付けて説明する。
この(実施の形態2)では磁場発生装置4が、(実施の形態1)の磁場発生装置4とは異なっている。
ターゲット2Aの上に高密度なプラズマを発生させることを目的としてターゲット2Aの裏面に設けられた磁場発生装置4には、ターゲット2Aに対して磁極4Cの位置が左右方向に移動させる移動手段としてのモータ13が設けられている。この磁場発生装置4の磁極は永久磁石でもよいし電磁石を使用したりこれらを組み合わせてもよい。前記移動手段はモータ13に限られることはなくエアシリンダー等でもよい。
具体的には、図5の場合には丸型のターゲット2Aの裏面側に、磁場発生装置4として偏心させた2つの異なる極からなる、概ね同心円状に配置されたリング状磁石を前記磁極4Cとして配置し、これをモータ13によって回転させる場合を示している。基板側から見たこの場合の二例を図6(a)(b)に示す。N,Sの文字は磁極の極性を表している。括弧書きのN,Sの表記は内周側と外周側のどちらがNであっても、Sであっても良いことを表している。
このように構成して、成膜中にモータ13によってリング状磁石の磁極4Cを例えば水平面内で矢印17方向に回転させることにより、ターゲット2Aの中央部2Iにおける侵食量も増やすことができ、図3(b)のように利用効率をさらに高めることが可能である。
(実施の形態3)
図7は本発明の(実施の形態3)におけるスパッタリング装置の要部を示す。その他の部分は(実施の形態1)(実施の形態2)と同じである。
上記の各実施の形態では、アースシールド11Aはターゲット2Aとの位置関係を変更することができなかったが、この(実施の形態3)では図7に示すようにアースシールド11Aを矢印22方向に動かして、ターゲット2Aとの位置関係を可変できるように設定されている。
このアースシールド11Aの位置は、ターゲット2Aの消耗に伴って自動的に位置変更するように駆動される。
具体的には、成膜中の運転時間の経過に伴って移動させるように運転される。また、成膜中の積算電力量の変化に伴って移動させるように運転される。アースシールド11Aを矢印22方向に動かせる移動手段としては、モータやエアシリンダー等でよい。
このように、アースシールド11Aを可動にしたことによって、アースシールド11Aとターゲット2Aの間に生じる電場を調整することが可能となり、ターゲット2Aの中央部2Iを効果的に侵食させることができる。
(実施の形態4)
図8は本発明の(実施の形態4)におけるスパッタリング装置を示す。
なお、図1に示した(実施の形態1)と同じ構成要素については同じ符号を付けて説明する。
(実施の形態3)では、アースシールド11Aは成膜中の運転時間の経過に伴ってまたは、成膜中の積算電力量の変化に伴って移動させるように運転したが、予期せぬ変動などによってターゲット消耗の誤差が発生した場合には、正確な位置にアースシールド11Aを移動することができないまま成膜を行ってしまう可能性があったが、この(実施の形態4)では成膜中にターゲットの侵食量を検出し、その検出した時々の侵食量に応じて実際の運転状態にとって適正な位置に自動的に可動させることができるように構成されている点だけが異なっている。
具体的には、アースシールド11Aはターゲット2Aに対して上下方向にその位置を可変できるように移動手段としてのシリンダー装置23によって支持されおり、アースシールド11Aの時々の位置はチャンバー1に取り付けられた位置検出器14によって検出されている。位置検出器14はレーザを用いた変位計等によればよい。
制御装置15は、ターゲット2Aの侵食に伴ってアースシールド11Aの表面とターゲット2Aの中央部2Iの表面の距離を一定に保つように、位置検出器14の検出出力をみながらシリンダー装置23を駆動するように構成されている。
ターゲット2Aの侵食量を検出する上記の具体的なメカニズムは、ターゲット2Aの外周側より位置検出器14がターゲット2Aに向けてレーザを照射し、この反射光をモニタリングすることによって侵食の度合いを検出している。
このように構成したため、ターゲット2Aの侵食量にあわせてアースシールド11Aの位置を自動的に後退させることで、常に概ね同じ電場を保つことができるため、より効果的にターゲット2Aの中央部2Iを侵食させることができる。
上記の(実施の形態1)〜(実施の形態4)では、ターゲットの外周部の厚みを前記ターゲットの中央部の厚みよりも薄くする具体例として、ターゲットの外周部と中央部の間に垂直な面の段差部2Bを形成したが、この段差部2Bは垂直な面ではなく図9の(a)に示すように傾斜した面24で構成したり、図9の(b)に示すように曲面25で構成したり、図9の(c)に示すようにターゲットの角部にC面取り26を行った形状にしても良い。さらに、ターゲットの外周部の厚みを前記ターゲットの中央部の厚みよりも薄くする別の例としては図9の(d)に示すようにターゲットの外周部と中央部の間を結ぶ面27などで構成することもできる。
上記の各実施の形態において、アースシールド11の形状は、アースシールド11Aの先端11Bがターゲットにオーバラップさせない例について記載したが、図10に示すようにオーバラップさせるような形状でも構わない。
(実施の形態5)
図11は本発明の(実施の形態5)におけるスパッタリング装置を示す。
アースシールド11Aとターゲット2の間にフローティング部材28が設置されている。フローティング部材28は金属をフローティングにしても良いし、誘電体を用いても良いが、幾分かはArイオンが入射してスパッタリングされることを考慮すると、ターゲット2の材料と同じ材料からなる部材とし、裏面に絶縁物を設置することでフローティング電位とした方がより好ましい。
この(実施の形態5)の構成によってもターゲット2の外周端部の侵食を促進しターゲット材料利用効率を向上させることができる。
この(実施の形態5)のアースシールド11Aはターゲットとの位置関係を変更することができなかったが、(実施の形態3)または(実施の形態4)と同じように可動させることができるように構成することによって、より効果的である。
なお、膜厚の均一性の良好な成膜を行うためには、従来では十分な大きさのターゲットを使用することが必要であったのに対して、上記の各実施の形態では、小さなターゲットを使用しても膜厚の均一性の良好な成膜を行うことができ、これによって、ターゲット材料の利用効率も向上させることが可能となる。さらに、これによって生産設備を小型化することができるため、メンテナンスなども容易となり、稼働率の向上も期待できる。このような理由から、成膜の低コスト化を達成できる。
本発明のスパッタリング装置は、成膜レートを低下させることなく、ターゲット材料の利用効率を向上させることができ、低コスト成膜を実現することができる。
本発明の実施の形態1におけるスパッタリング装置の構成図 同実施の形態におけるターゲットが侵食される様子を示す概略図 本発明の実施の形態1,実施の形態2におけるターゲット侵食形状を示す図 本発明の実施の形態1におけるターゲット形状を示す図 本発明の実施の形態2におけるスパッタリング装置の構成図 同実施の形態における磁場発生装置の磁極配置を示す平面図 本発明の実施の形態3におけるスパッタリング装置の構成図 本発明の実施の形態4におけるスパッタリング装置の構成図 本発明のターゲットの異なる形態を示す図 本発明のアースシールドの異なる形態のスパッタリング装置の構成図 本発明の実施の形態5におけるスパッタリング装置の構成図 従来のスパッタリング装置例の概略図 従来のスパッタリング装置例におけるターゲット侵食形状を示す図
符号の説明
1 真空チャンバー
2A ターゲット
2B ターゲット2Aの段差部
2O ターゲット2Aの外周部
2I ターゲット2Aの中央部
3 バッキングプレート
4 磁場発生装置
4A,4B,4C 磁極
5 基板
6 ガス導入装置
7 排気装置
8 排気口
9 バルブ
10 防着板
11A アースシールド
12 電源
13 モータ(移動手段
14 位置検出器
15 制御装置
16 侵食部
18 磁力線
20 Arイオン
21 プラズマ
23 シリンダー装置(移動手段)
28 フローティング部材

Claims (1)

  1. 真空チャンバーと、前記真空チャンバー内に設置されたターゲットと、前記ターゲットに直流または高周波電圧を印加する電源と、前記ターゲットの裏面側に配置された磁場発生装置と、前記ターゲットの外周側に配置されたアースシールドとを有し、前記真空チャンバー内部にプラズマを発生させて、前記ターゲットの表面側に配置された基板に薄膜を形成するスパッタリング装置において、
    前記ターゲットは凸形状であって、その凸部の上表面と下表面との高さの差をH、上表面の外周端と下表面の外周端との間の距離をWとしたとき、
    0.5 ≦ H / W ≦ 2.0
    の関係を満たし、
    前記アースシールドは、一方向にのみ延び、その上面が前記ターゲットの上表面よりも低く、かつ下表面よりも高く設置されていることを特徴とする
    スパッタリング装置。
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