JP4196508B2 - 洗浄水供給装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、水洗便器などの衛生設備機器に洗浄水を供給する洗浄水供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、水洗便器に洗浄水を供給するための洗浄水供給装置は、定流量弁、分配弁、水洗便器の洗浄水供給口からの汚水逆流防止のため負圧破壊弁(バキュームブレーカー)等を備えており、負圧破壊弁の弁作動時に大気開放口から溢れた漏れ水は水洗便器の上部に別途配設された排出管路を通り、洗浄水供給装置の取付基板に設けた排水溝から水洗便器のボール面まで導かれて排出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の洗浄水供給装置においては、それが便器本体に設けられた機能部品等の収納部に収納されている。しかし、この収納部の高さが低い水洗便器の場合前記排出管路を配設するスペースの確保が難しい。また、前記排出管路が洗浄水供給装置とは別体で外部取付となるため見栄えも悪く水洗便器全体をスッキリとした形状にすることが困難であった。
【0004】
本発明の目的は、洗浄水供給装置を便器本体に設けられた収納部に収納する水洗便器であっても前記収納部の高さが低くでき、負圧破壊弁から溢れた漏れ水の排出経路が露出することなくスッキリしたデザインの水洗便器を実現できる洗浄水供給装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
本発明の洗浄水供給装置は、複数の出力ポート部と、この複数の出力ポート部に対して予め設定された順序で洗浄水を供給する洗浄水供給手段と、前記複数の出力ポート部の各々に対をなして連絡して配設した複数の負圧破壊弁とを備え、前記複数の負圧破壊弁の大気連絡部からの溢水を前記複数の出力ポート部の前記洗浄水供給手段から洗浄水の供給を受けていない出力ポート部に排出することを特徴とする。
このような構成により、溢水の排出処理が洗浄水供給装置自体で行うことができ、別途溢水の排出経路を設ける必要がなく洗浄水供給装置がコンパクトになる。
【0006】
また、本発明の洗浄水供給装置は、 第1出力ポート部と、第2出力ポート部と、前記第1、2出力ポート部に対して排他的に洗浄水を供給する洗浄水供給手段と、前記第1出力ポート部に連絡した第1負圧破壊弁と、前記第2出力ポート部に連絡した第2負圧破壊弁とを備え、前記第1負圧破壊弁の大気連絡部からの溢水を前記第2出力ポート部に、前記第2負圧破壊弁の大気連絡部からの溢水を前記第1出力ポート部に排出することを特徴とする。このような構成により、溢水の排出処理が洗浄水供給装置自体で行うことができ、別途溢水の排出経路を設ける必要がなく洗浄水供給装置がコンパクトになる。
【0007】
また、第1負圧破壊弁の大気連絡部及び前記第2負圧破壊弁の大気連絡部から溢れた水を受ける溢水収容部を備え、この溢水収容部を介して前記第1負圧破壊弁の大気連絡部と前記第2負圧破壊弁の大気連絡部とを連絡したことを特徴とする。このような構成により、負圧破壊弁の大気連絡部からの溢水の排出経路を簡単に形成することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面にもとづいて説明する。
図1は洗浄水供給装置を備えた水洗式大便器の概略構成図である。図2は洗浄水供給装置のリム部給水時の状態を示す縦断面図である。図3は洗浄水供給装置のジェット給水時の状態を示す縦断面図である。17は水洗式大便器で、1は洗浄水供給装置である。水洗式大便器17は、ボール部上縁のリム部17aから洗浄水を吐出してボール部17bを洗浄するリム洗浄と、ボール部17bの底部に配設したジェット吐出ノズル17cから洗浄水をトラップ部17dに向って直接吐出して汚物、汚水を搬送するジェット洗浄とを行う構成としている。
リム部17aはリム吐水配管18を介して洗浄水供給装置1のリム給水部3aに連結され、ジェット吐出ノズル17cはジェット吐水配管19を介して洗浄水供給装置1のジェット給水部4aに連結されている。
【0009】
洗浄水供給装置1は、一次側給水路2に連結される定流量弁2a、この定流量弁2aの下流側に配設される止水弁機構部2bと分配弁機構部2cを備えている。
分配弁機構部2cは、リム部17aに洗浄水を供給する第1出力ポート部3と連絡する第1分配部11、ジェット吐出ノズル17cに洗浄水を供給する第2出力ポート部4と連絡する第2分配部12と、回転ドラム13とを備え、この回転ドラム13を回転することにより、第1分配室11、第2分配室12に一次側給水路2から排他的に洗浄水を供給するようにしている。
第1分配室11と第1出力ポート部3との境界部にはリム部側の負圧破壊弁5の分配室側弁座5a、第2分配室12と第2出力ポート部4との境界部にジェット側の負圧破壊弁6の分配室側弁座6aを設けている。また、第1、2出力ポート部3、4の上位置に負圧破壊弁5、6の大気連絡部5b、6bがそれぞれ設けられ、その近傍に負圧破壊弁5、6の弁体5c、6cのそれぞれが着座する大気連絡部側弁座5d、6dが設けられている。
前記弁体5c、6cがそれぞれの分配弁側弁座5a、6aと大気連絡部側弁座5d、6dの間を上下移動可能としている。
また、大気連絡部5bと大気連絡部6bとの間には、漏れ水が外部に溢れないよう周囲に縁のついたオーバーフロー水受容部8を設けている。
【0010】
次に、洗浄水供給装置1の動作について説明する。
先ず、リム部17aに洗浄水を供給する場合を図2により説明する。回転ドラム13が回転して、第2分配室12側への給水を停止し、一次側給水路2から第1分配室11を経由して第1出力ポート部3に洗浄水が供給され、リム部給水部3a、リム吐水配管18を経由してリム部17aに洗浄水が供給される。このとき、洗浄水の水圧により負圧破壊弁5の弁体5cが分配室側弁座5aから離座して上方に押し上げられ大気連絡部側弁座5dに着座するまでの一瞬、大気連絡部5bから洗浄水の一部が漏れる。漏れた水はオーバーフロー水受容部8に落下して貯溜される。このとき、他方のジェット側の負圧破壊弁6の弁体6cはその自重により分配室側弁座6aに着座し、大気連絡部6bは第2出力ポート部4、ジェット給水部4aと連通した状態となっており、オーバーフロー水受容部8の上面から溢れた水は、大気連絡部6bに流れ込み、最終的にジェット吐水ノズルの排出される。
【0011】
図4は図2のA−A縦断面図で、矢印で示すようにオーバーフロー水受容部8の上面から溢れた水がジェット側の大気連絡部6b、第2出力ポート部4、ジェット給水部4aへと排出される。
【0012】
次に、ジェット吐出ノズル17cに洗浄水を供給する17aに洗浄水を供給する場合を図3により説明する。
回転ドラム13が回転して、第1分配室11側への給水を停止し、一次側給水路2から第2分配室12を経由して第2出力ポート部4に洗浄水が供給され、ジェット部給水部4a、ジェット吐水配管19を経由してジェット吐水ノズル17cに洗浄水が供給される。このとき、洗浄水の水圧によりジェット側の負圧破壊弁6の弁体6cが分配室側弁座6aから離座して上方に押し上げられ大気連絡部側弁座6dに着座するまでの一瞬、大気連絡部6bから洗浄水の一部が漏れる。漏れた水はオーバーフロー水受容部8に落下して貯溜される。このとき、他方のリム部側の負圧破壊弁5の弁体5cはその自重により分配室側弁座5aに着座し、大気連絡部5bは第1出力ポート部3、リム給水部3aと連通した状態となっており、オーバーフロー水受容部8の上面から溢れた水は、大気連絡部 に流れ込み、最終的にリム部17aに排出される。
【0013】
以上、リム部17a、ジェット吐水ノズル17cに洗浄水を供給する動作を行う際、止水弁機構部2bでの開弁初期(吐水初期)及び切替時に負圧破壊弁の弁体5c、6cが大気連絡部側弁座5d、6dに着座するまでの一瞬、一部漏れた水がオーバーフロー水受容部8に溜まるが、この漏れ水をリム部17a給水時はジェット側給水部4aへ、またジェット吐水時にはリム側給水部3aへと排出することにより、各給水部3a、4aを漏れ水の排出経路として有効利用が可能となる。
【0014】
また、以上の実施例においては、洗浄水の供給先としてリム部17aとジェット吐水ノズル17cの2ヶ所の供給先の例で説明したが、供給先が3ヶ所の場合でも適用できる。
また、リム部17aとジェット吐水ノズル17cへ洗浄水を供給する手段として回転ドラム13が回転して供給先を切替える分配弁機構部2cの構成に限定されず、電磁弁、ボールバルブなどの開閉弁をリム部17a用とジェット吐水ノズル17c用と別個に設けて、これらの開閉弁を切替えるなどの手段でもよい。
【0015】
【発明の効果】
本発明の洗浄水供給装置によれば、負圧破壊弁の大気連絡部からの溢水の排出経路として別途配管を敷設することなく、洗浄水供給装置自体の中で一体的に構成でき、低コスト化が図れる。
また、便器本体に洗浄水供給装置を組み込む場合、この装置を収容する収容部の高さを低くでき、すっきりしたデザインの便器が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の洗浄水供給装置と大便器の概略構成図である。
【図2】洗浄水供給装置のリム部側給水時の状態を示す縦断面図である。
【図3】洗浄水供給装置のジェット側給水時の状態を示す縦断面図である。
【図4】図2のA−A縦断面図である。
【符号の説明】
1…洗浄水供給装置
2…一次側給水路
2a…定流量弁
2b…止水弁機構部
2c…分配弁機構部
3…第1出力ポート部
3a…リム給水部
4…第2出力ポート部
4a…ジェット給水部
5…リム部側の負圧破壊弁
6…ジェット側の負圧破壊弁
5a、6a…分配室側弁座
5b、6b…大気連絡部
5c、6c…弁体
5d、6d…大気連絡部側弁座
8…オーバーフロー水受容部
11…第1分配室
12…第2分配室
13…回転ドラム
17…水洗式大便器
17a…リム部
17b…ボール部
17c…ジェット吐出ノズル
17d…トラップ部
18…リム吐水配管
19…ジェット吐水配管
Claims (4)
- 複数の出力ポート部と、この複数の出力ポート部に対して予め設定された順序で洗浄水を供給する洗浄水供給手段と、前記複数の出力ポート部の各々に対をなして連絡して配設した複数の負圧破壊弁とを備え、前記複数の負圧破壊弁の大気連絡部からの溢水を前記複数の出力ポート部の前記洗浄水供給手段から洗浄水の供給を受けていない出力ポート部に排出することを特徴とする洗浄水供給装置。
- 前記複数の負圧破壊弁の大気連絡部から溢れた水を受ける溢水収容部を備え、この溢水収容部を介して各大気連絡部が連絡したことを特徴とする請求項1記載の洗浄水供給装置。
- 第1出力ポート部と、第2出力ポート部と、前記第1、2出力ポート部に対して排他的に洗浄水を供給する洗浄水供給手段と、前記第1出力ポート部に連絡した第1負圧破壊弁と、前記第2出力ポート部に連絡した第2負圧破壊弁とを備え、前記第1負圧破壊弁の大気連絡部からの溢水を前記第2出力ポート部に、前記第2負圧破壊弁の大気連絡部からの溢水を前記第1出力ポート部に排出することを特徴とする洗浄水供給装置。
- 前記第1負圧破壊弁の大気連絡部及び前記第2負圧破壊弁の大気連絡部から溢れた水を受ける溢水収容部を備え、この溢水収容部を介して前記第1負圧破壊弁の大気連絡部と前記第2負圧破壊弁の大気連絡部とを連絡したことを特徴とする請求項3記載の洗浄水供給装置。
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