JP4195146B2 - 給水・給湯管の配管方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、給水・給湯管の配管方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、建物内の各所に給湯または給水を行う場合、幹管を敷設し、この幹管の途中に、上記各所に対する枝管を分岐接続した配管を用いている。しかしながら、かかる配管構造では、多数の枝管において、同時に通水を行うと、幹管遠端側の枝管に至る程、吐出量が少なくなって、均等に給湯または給水が困難となり、幹管長さが長く途中での枝管接続本数が多い、ホテル、ビルあるいは高層集団住宅の場合、問題がある。
【0003】
また、上記の配管は、元来、鋼管を段階的に分岐していたので、接続部が増え、多大の工数が必要となるとともに、管路の一部に欠陥が発生した場合、その下流が全て使用できなくなるといった欠点があった。
また、合成樹脂性の裸管で施工すると、配管時に管表面に傷が発生する。
【0004】
そこで、かかる不合理を解消するために鞘管ヘッダ工法と呼ばれる工法が開発されている。この方法は、ヘッダから、給水管等よりやや大きい径の鞘管を、建物内のコンクリート製の床面や壁面内を通じて、台所、洗面所等の所定の場所まで配管しておき、その鞘管内に、給水管等が挿通される(特公平7─43058号公報等)。
【0005】
このような鞘管ヘッダ工法は、マンションや鉄筋コンクリート住宅のような、耐用年数が長い建物では、管の交換が容易にできるので好ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、耐用年数の短い一戸建ての住宅等においては、管を交換することはほとんどなく、鞘管を用いるメリットは小さい。
むしろ、鞘管ヘッダ工法によって給水管等を配管するには、施工時に、可撓性を有する長い給水管等を運びながら作業するので、作業性が悪いという問題があった。
【0007】
さらに、鞘管を用いるため、流水路の開閉により、給水栓または給湯栓の近傍部分において、水圧が急激に変動することがある。給水管等内にて水圧が急激に変動すると、その反動によって、給水管等内を通流する水等が給水管等の内周面に衝突するウォーターハンマー現象が生じる。ウォーターハンマー現象が生じると、給水管等内が大きく振動し、鞘管に衝突して大きな衝撃音が発生するという問題があった。
【0008】
本発明は上記の課題を解決し、作業性に優れ、鞘管を使用することなしに、ウォーターハンマー現象による振動、衝撃音を抑制することができる給水管等の配管方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明1の給水・給湯管の配管方法は、架橋ポリエチレン管本体の外周に、オレフィン系熱可塑性エラストマーからなる剥離可能な緩衝層が、内面周方向に等間隔に先端が尖った突条が長手方向に直線状に管本体外周面に当接して積層されて、コイル状に巻回された給水・給湯管を、ヘッダの枝管口に継手を介して管本体を挿通するにあたり、一方の管端の緩衝層をめくることにより剥離して、所定長さ露出した管本体を継手に挿通してヘッダーの枝管口に接続し、所要長さになるまでコイル状に巻回された給水・給湯管を解いて切断して、給水口に接続するものである。
【0010】
本発明2の給水・給湯管の配管方法は、本発明1の給水・給湯管の配管方法において、前記緩衝層のショア A 硬度が70以下であるものである。
【0011】
(作用)
本発明1の給水・給湯管の配管方法は、架橋ポリエチレン管本体の外周に、オレフィン系熱可塑性エラストマーからなる剥離可能な緩衝層が、内面周方向に等間隔に先端が尖った突条が長手方向に直線状に管本体外周面に当接して積層されて、コイル状に巻回された給水・給湯管を、ヘッダの枝管口に継手を介して管本体を挿通するにあたり、一方の管端の緩衝層をめくることにより剥離して、所定長さ露出した管本体を継手に挿通してヘッダーの枝管口に接続し、所要長さになるまでコイル状に巻回された給水・給湯管を解いて切断して、給水口に接続されるものであるため、架橋ポリエチレン管本体に傷がつきにくく、また、鞘管を使用しないので、ウォーターハンマー現象が発生しにくい。
【0012】
さらに、給水・給湯管がコイル状に巻回されているので、施工現場までの運び込みが容易であり、施工に必要な長さの分だけ解いて施工することができる。
さらに、一方の管端の緩衝層を剥離して継手に挿通しているものであるから、継手には、管本体のみが接続されるので、継手の管本体との接合部における急激な絞り込み(管径の減小)がないので、配管内での段差が少なくてすみ、ウォーターハンマー現象がさらに発生しにくい。
【0013】
本発明2の給水・給湯管の配管方法は、本発明1の給水・給湯管の配管方法において、前記緩衝層のショア A 硬度が70以下であるから、管本体の外周面から容易に剥離させることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の給水管等の配管方法の一例を説明するための一部切欠き断面図である。
図1において1はヘッダ、2は枝管、3は継手、10は給水管、11は管本体、12は緩衝層である。
【0015】
図1に示すように、本発明の給水管等の配管方法に使用する給水管10は、管本体11の外周に、剥離可能な緩衝層12が積層されているものである。
一方、ヘッダ1に設けられた枝管2には、内壁に雌螺子が設けられている。継手3は、一方には雄螺子が設けられ、他方には、管本体11の外径より僅かに小さい締め付けリング4、及び管本体11に嵌合する嵌合部5が設けられ、嵌合部5にはOリング6が嵌め込まれて、管本体11を嵌着できるようになっている。
【0016】
給水管10を配管方法する場合、まず、上記ヘッダ1に設けられた枝管2に、継手3の雄螺子を螺合する。
一方、図2に示すように、プーリー7にコイル状に巻回された給水管10を、継手3の締め付けリング4と、Oリング6が嵌め込まれた嵌合部5の間に嵌合する。この際、給水管10の一方の管端の緩衝層12を剥離する。給水管10は、所要長さになるまで解いたのち、切断する。
【0017】
給水管に代えて給湯管を配管する場合も同様であるので、説明を省略する。
この際、緩衝層12を、例えば、給水管を青、給湯管を橙に着色しておくと、給水管と給湯管の誤配管を防ぐことができる。
【0018】
図3は、本発明の給水管等の配管方法に使用される給水管の断面図である。
図3に示すように、給水管10は、円筒状の管本体11に、管本体11を覆うように積層された緩衝層12が積層されてなるものである。
緩衝層12には、内側に複数の突条13が周方向に等しい間隔をあけて、長手方向に沿った直線状に設けられている。
各突条13は、緩衝層12と一体に形成されている。各突条13は、先端側になるにつれて、順次、幅方向寸法が小さくなった先鋭的な断面形状になっており、先端は尖った状態になっていて、管本体11に当接されるようになされている。
このようにすることによって、管端部をめくる際、緩衝層12に指を掛けやすいので、簡単にめくることができる。
【0019】
管本体11は、例えば、架橋ポリエチレンによって構成されている。緩衝層12及び突条13は、硬度(ショアA)70以下の熱可塑性樹脂組成物、例えば、ポリエチレン−ポリプロピレン−エチレンプロピレンゴム(EPDM)等のオレフィン系熱可塑性エラストマーによって構成されている。
【0020】
給水管に代えて給湯管を配管する場合も同様であるので、説明を省略するが、給湯管に使用する場合、緩衝層12は、保温材としての効果も有する。
【0021】
【実施例】
本発明を実施例をもってさらに詳細に説明する。
図3に示した、呼び径13mm、外径が17mmの架橋ポリエチレン管(積水化学工業社製、商品名「エスロペックス」)を管本体11とし、オレフィン系熱可塑性エラストマー(三井化学社製、商品名「ミラストマ7030」)からなる突起13付き緩衝層12〔外径21mm、厚み0.7mm、突起13の高さ1.3mm、硬度(ショアA)が70〕の給水管10を製造した。
【0022】
製造された給水管10をプーリー7(図2)に巻き取り、コイル状に巻回した。一方で、図1に示したヘッダ1の枝管2に、継手3を螺合し、上記巻回された給水管10を解きながら、給水管10の管端部の突条13付き緩衝層12をめくって、管本体11を、継手3の締め付けリング4と、Oリング6が嵌め込まれた嵌合部5の間に嵌合した。
【0023】
緩衝層12は容易にめくることができ、管本体11を、簡単にヘッダ1に取り付けることができた。その後、プーリー7を回転させながら、必要長さの給水管10を切断し、給水口に接続した。
【0024】
【発明の効果】
本発明1の給水・給湯管の配管方法は、上述の如き構成となされているので、作業性に優れ、鞘管を使用することなしに、ウォーターハンマー現象による振動、衝撃音を抑制することができる。
本発明2の給水・給湯管の配管方法は、本発明1の給水・給湯管の配管方法において、前記緩衝層のショア A 硬度が70以下であるから、管本体の外周面から容易に剥離させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】 本発明の給水・給湯管の配管方法の一例を説明するための一部切欠き断面図である。
【図2】 本発明の給水・給湯管の配管方法の一例を説明するための側面図である。
【図3】 本発明の給水・給湯管の配管方法に使用される給水管・給湯管の断面図である。
【0026】
【符号の説明】
1 ヘッダ
3 継手
10 給水・給湯)管
11 管本体
12 緩衝層
13 突条
Claims (2)
- 架橋ポリエチレン管本体の外周に、オレフィン系熱可塑性エラストマーからなる剥離可能な緩衝層が、内面周方向に等間隔に先端が尖った突条が長手方向に直線状に管本体外周面に当接して積層されて、コイル状に巻回された給水・給湯管を、ヘッダの枝管口に継手を介して管本体を挿通するにあたり、
一方の管端の緩衝層をめくることにより剥離して、所定長さ露出した管本体を継手に挿通してヘッダーの枝管口に接続し、
所要長さになるまでコイル状に巻回された給水・給湯管を解いて切断して、給水口に接続することを特徴とする給水・給湯管の配管方法。 - 前記緩衝層のショア A 硬度が70以下であることを特徴とする請求項1記載の給水・給湯管の配管方法。
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JP11241699A JP4195146B2 (ja) | 1999-04-20 | 1999-04-20 | 給水・給湯管の配管方法 |
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JP11241699A JP4195146B2 (ja) | 1999-04-20 | 1999-04-20 | 給水・給湯管の配管方法 |
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JP11241699A Expired - Lifetime JP4195146B2 (ja) | 1999-04-20 | 1999-04-20 | 給水・給湯管の配管方法 |
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1999
- 1999-04-20 JP JP11241699A patent/JP4195146B2/ja not_active Expired - Lifetime
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