JP4193751B2 - 回転電機のロータ構造および回転電機並びに動力機構 - Google Patents

回転電機のロータ構造および回転電機並びに動力機構 Download PDF

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Description

本発明は、回転電機に関し、詳しくは、ロータコアを支持するフランジ部が形成されると共に端部に取り付けられる所定の部材により両端が異なる径に形成された中空のロータシャフトを有する回転電機のロータ構造およびこのロータ構造を用いたロータシャフトを備える回転電機並びにこの回転電機からの動力を遊星歯車機構を介して駆動軸に出力する動力機構に関する。
従来、この種の回転電機のロータ構造としては、ロータコアを支持するフランジ部が形成されたロータシャフトを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このロータ構造では、その軽量化を図るために中空のロータシャフトを用いている。
特開2003−191761号公報
ところで、ロータシャフトは、その回転状態を検出するためのセンサが取り付けられたり、遊星歯車機構が取り付けられたりする等取り付けられる部材によって、その形状、特に、径に対する制約を受ける。このため、この制約の範囲内でロータシャフトの形状を設計する必要があり、ときには曲げ剛性が不足して回転電機の駆動や遊星歯車機構の回転などに伴って振動が生じ、ロータシャフトを支持するベアリングを介して回転電機のケースに伝達されて振動や騒音となってあらわれる。ロータシャフトの材質を曲げ剛性が高くなるものに変更したり、接続する遊星歯車機構のギヤの歯面の精度を向上させたり、ケースの剛性を向上させたりすることによって対処することも可能であるが、重量が増加したり大型化したりし、また、コスト面でも不利である。
本発明の回転電機のロータ構造および回転電機並びに動力機構は、重量の増加や大型化を抑制しながら振動や騒音の発生を抑制することのできる回転電機のロータシャフトを提供することを目的とする。
本発明の回転電機のロータ構造および回転電機並びに動力機構は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の第1の回転電機のロータ構造は、
ロータコアを支持するフランジ部が形成されると共に端部に取り付けられる所定の部材により両端が異なる径に形成された中空のロータシャフトを有する回転電機のロータ構造であって、
前記ロータシャフトの前記両端よりも内側の部位が該両端の径よりも大きく略均一な径をもつ円筒形状となるよう該両端から内側に向かう部位に段差部を形成してなる
ことを要旨とする。
この本発明の第1の回転電機のロータ構造では、ロータコアを支持するフランジ部が形成されると共に端部に取り付けられる所定の部材により両端が異なる径に形成された中空のロータシャフトの両端よりも内側の部位が両端の径よりも大きく略均一な径をもつ円筒形状となるよう両端から内側に向かう部位に段差部を形成する。従って、断面二次モーメントを大きくすることができるから、重量の増加や大型化を抑制しながら曲げ剛性を向上させることができる。この結果、ロータシャフトに基づく振動や騒音の発生を抑制することができる。
こうした本発明の第1の回転電機のロータ構造において、前記フランジ部を前記両端よりも内側の略中央に形成してなるものとすることもできる。
本発明の第2の回転電機のロータ構造は、
ロータコアを支持するフランジ部が形成されると共に端部に取り付けられる所定の部材により両端が異なる内径に形成された中空のロータシャフトを有する回転電機のロータ構造であって、
前記ロータシャフトの前記両端よりも内側の所定部位で該両端から中央に向けて軸方向に延長した内径の段差部を形成すると共に該段差部近傍に前記フランジ部を形成し、該両端のうち内径が小さい方の端部から前記フランジ部までテーパ状の外径をなすよう前記ロータシャフトを形成してなる
ことを要旨とする。
この本発明の第2の回転電機のロータ構造では、ロータコアを支持するフランジ部が形成されると共に端部に取り付けられる所定の部材により両端が異なる径に形成された中空のロータシャフトの両端よりも内側の所定部位で両端から中央に向けて軸方向に延長した内径の段差部を形成すると共にこの段差部近傍にフランジ部を形成し、両端のうち内径が小さい方の端部からフランジ部までテーパ状の外径をなすようロータシャフトを形成する。従って、フランジ部の曲げに対する断面二次モーメントを大きくすることができるから、重量の増加や大型化を抑制しながら曲げ剛性を向上させることができる。この結果、ロータシャフトに基づく振動や騒音の発生を抑制することができる。
こうした本発明の第2の回転電機のロータ構造において、前記テーパ状の外径を前記ロータシャフトの軸方向に対して略45度の傾斜をもって形成してなるものとすることもできる。
また、本発明の第2の回転電機のロータ構造において、前記ロータシャフトの前記両端よりも内側の肉厚を該両端の肉厚よりも太くなるよう形成してなるものとすることもできる。
本発明の第1または第2の回転電機のロータ構造において、前記所定の部材は、3つの回転要素のうちの2つの回転要素に前記回転電機のケースと駆動軸とがそれぞれ接続された遊星歯車機構であり、前記ロータシャフトは、端部に前記遊星歯車機構の他の1つの回転要素に接続されてなるものとすることもできる。
また、本発明の第1または第2の回転電機のロータ構造において、前記所定の部材は、前記ロータシャフトの回転状態を検出する回転検出器であるものとすることもできる。
本発明の回転電機は、
上述した各態様のいずれかの本発明の第1または第2の回転電機のロータ構造を用いたロータシャフトを備える
ことを要旨とする。
この本発明の回転電機では、上述した各態様のいずれかの本発明の第1または第2の回転電機のロータ構造を用いたロータシャフトを備えるから、本発明の第1または第2の回転電機のロータ構造が奏する効果と同様の効果、例えば、ロータシャフトに基づく振動や騒音の発生を抑制することができる効果などを奏することができる。
本発明の動力機構は、
本発明の回転電機からの動力を遊星歯車機構を介して駆動軸に出力する動力機構であって、
前記遊星歯車機構の3つの回転要素のうちの2つの回転要素に前記回転電機のロータシャフトと前記駆動軸とをそれぞれ接続し、他の1つの回転要素を前記動力機構のケースに回転不能に支持してなる
ことを要旨とする。
この本発明の動力機構では、上述の本発明の回転電機を備えるから、本発明の回転電機が奏する効果と同様の効果を奏することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態としての回転電機のロータ構造を用いた動力機構20を搭載するハイブリッド自動車10の構成の概略を示す構成図であり、図2は、動力機構20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車10は、図示するように、エンジン12と、エンジン12のクランクシャフト14にダンパ22を介して接続された第1プラネタリギヤ30と、この第1プラネタリギヤ30に接続されたモータMG1と、第1プラネタリギヤ30に接続された減速ギヤとしての第2プラネタリギヤ35と、この第2プラネタリギヤ35に取り付けられたモータMG2とを備える。
実施例の動力機構20は、図2に示すように、主として、ダンパ22と、モータMG1と、第1プラネタリギヤ30と、第2プラネタリギヤ35と、モータMG2と、カウンターギヤ42と、ディファレンシャルギヤ44とから構成されており、これらはケース50に収容されている。ケース50は、モータMG1を収容する第1ケース52とモータMG2を収容する第2ケース54とがボルト56等の締結部品によって結合されて構成されている。また、ケース50には、第1プラネタリギヤ30や第2プラネタリギヤ35,各ベアリングなどの潤滑を行なうための潤滑オイルが充填されており、カウンターギヤ42やディファレンシャルギヤ44などの回転によるオイルの掻き上げによって各部へ供給されるようになっている。
第1プラネタリギヤ30は、図1に示すように、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。第1プラネタリギヤ30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1がそれぞれ連結されている。また、第1プラネタリギヤ30のリングギヤ32は、減速機構としてのカウンターギヤ42,ディファレンシャルギヤ44を介して駆動輪16a,16bに機械的に接続されている。
第2プラネタリギヤ35も、第1プラネタリギヤ30と同様に、外歯歯車のサンギヤ36と、このサンギヤ36と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ37と、サンギヤ36に噛合すると共にリングギヤ37に噛合する複数のピニオンギヤ38と、複数のピニオンギヤ38を自転かつ公転自在に保持するキャリア39とを備え、サンギヤ36とリングギヤ37とキャリア39とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。第2プラネタリギヤ35は、サンギヤ36にはモータMG2が、リングギヤ37には第1プラネタリギヤ30のリングギヤ32がそれぞれ連結されている。また、第2プラネタリギヤ35のキャリア39は、ケース50の第2ケース54にその回転が禁止されるよう支持されている。
モータMG1は、図2に示すように、永久磁石が貼り付けられたロータ46と、三相コイルが巻回されたステータ48とを備える同期発電電動機として構成されており、モータMG1のロータ46は、第1ケース52の支持壁62,64にベアリング63,65を介して回転自在に支持されている。
モータMG2は、モータMG1と同様に、永久磁石が貼り付けられたロータ70と、三相コイルが巻回されたステータ78とを備える同期発電電動機として構成されており、モータMG2のロータ70は、第2ケース54の支持壁66,68にベアリング67,69を介して回転自在に支持されている。
図3は、実施例の回転電機のロータ構造を用いた図2のモータMG2のロータ70を拡大して示す拡大図である。モータMG2のロータ70は、図示するように、回転軸として略均一の肉厚をもつ中空のロータシャフト72と、このロータシャフト72の略中央に形成されたフランジ部72aによって支持されたロータコア74とを備える。ロータコア74は、プレス加工などにより打ち抜き加工された薄板環状の電磁鋼板74aが複数積層されて構成されている。このロータコア74の積層方向両端には、ロータコア74に形成された図示しないスロットに永久磁石74bが挿入された状態で電磁鋼板74aと永久磁石74bとを図中左右方向に加圧保持する押さえプレート76a,76bが取り付けられている
ロータ70のロータシャフト72は、第2プラネタリギヤ35のサンギヤ36が取り付けられると共にサンギヤ36とは反対側の端部(ベアリング69の図中右側)にロータシャフト72の回転位置を検出するための回転位置検出センサとしてのレゾルバ80が取り付けられている。このため、ロータシャフト72の両端の各内径Ba,Bbは、サンギヤ36やレゾルバ80,ベアリング67,69によって制約を受け、異なるものとなっている(図3参照)。また、ロータシャフト72の両端から内側に向かう部位には、両端から内側に向かって内径Ba,Bbよりも大きく均一な内径Bcをもつ円筒形状をなすよう比較的大きな段差の段差部72bと比較的小さな段差の72cとが形成されている。これにより、ロータシャフト72の曲げに対する断面二次モーメントを大きくとることができ、曲げ剛性を向上させているのである。なお、ロータシャフト72の製造は、例えば、ロータシャフト72の外面形状を形成する上型,下型の二つの型とロータシャフト72の内面形状を形成する中子とを用意し、下型に中子を入れた状態で上型を重ねて下型と上型とを締め付け、型の一端に形成された湯口に熱で溶かしたアルミを注ぎ込み、アルミが冷えて固まったときに型を外して中子をとることによって行なうことができる。
図4に、図3の回転電機のロータ構造を用いたときの周波数と音圧レベルとの関係を示すグラフを他のロータ構造を用いたときとの比較により示す。図4(a)は、第2プラネタリギヤ35のプラネタリギヤノイズにおける周波数と音圧レベルとの関係を示し、図4(b)は、モータMG2のモータノイズにおける周波数と音圧レベルとの関係を示す。なお、他のロータ構造としては、図7のロータ構造を用いた。この図7のロータ構造におけるロータ270のロータシャフト272は、ロータシャフト272の一端(レゾルバ80側)の内径Baよりも大きな内径Bcとなるよう段差部272bが形成されると共に他端(第2プラネタリギヤ35側)の内径Bbよりも大きく内径Bcよりも小さな内径Bdとなるよう段差部272cが形成され、ロータシャフト272の中央で内径Bcと内径Bdとを結ぶ段差部272dが形成され、この段差部274dにフランジ部274aが形成されて構成されている。図4に示すように、図3のロータ構造を用いた場合は、図7のロータ構造を用いた場合に比べてプラネタリギヤノイズおよびモータノイズ共に約500〜3500Hzの周波数帯で最大約5dB程度ノイズが抑制できることを確認した。
以上説明した実施例の回転電機のロータ構造によれば、中空のロータシャフト72の両端よりも内側を、その肉厚は略均一としながら、異なる内径Ba,Bbの両端から内側に向かう部位に段差部72b,72cを形成することにより両端の内径Ba,Bbよりも大きく均一な内径Bcをもつ円筒形状としたから、断面二次モーメントを大きくとることができ、ロータシャフト72の重量を増加させることなく曲げ剛性を向上させることができる。この結果、振動や騒音を抑制することができる。
実施例の回転電機のロータ構造では、ロータシャフト72の両端から内側に向けて段差部72b,72cを形成することにより両端の内径La,Lcよりも大きく均一な内径Lbをもつ円筒形状のロータシャフト72を形成して曲げ剛性を向上させるものとしたが、これに限られず或いはこれに加えて、フランジ部の曲げ剛性が向上するようにロータシャフトの形状を形成するものとしてもよい。図5は、変形例の回転電機のロータ構造を用いたロータ170の構成の概略を示す構成図である。なお、変形例の回転電機のロータ構造のうち実施例の回転電機のロータ構造と同一の構成については同一の符号を付し、その説明は重複するから省略する。ロータ170のロータシャフト172は、図示するように、ロータシャフト172の両端の内径Ba,Bbが中央に向けて延長されて中央付近で段差部172bが形成されると共にこの段差部172bの外周にフランジ部172aが形成されている。さらに、ロータシャフト172は、その両端のうち内径が小さい方の端部(第2プラネタリギヤ35側の端部)からフランジ部172aまで徐々に外径が大きくなるようにテーパ部172cが形成されている。このテーパ部172cを形成することによりフランジ部172aの図中右側への曲げに対する曲げ剛性を向上させることができるから、ロータシャフト172に基づく振動や騒音を抑制することができる。なお、変形例では、ロータシャフト172の両端よりも内側の肉厚Wcを両端の肉厚Wa,Wbよりも大きく形成するとフランジ部172aの肉厚Wdをロータシャフト172の両端よりも内側の肉厚Wcよりも大きく形成するものとした。図6に、図5の変形例の回転電機のロータ構造を用いたときの周波数と音圧レベルとの関係を示すグラフを他のロータ構造を用いたときとの比較により示す。図6(a)は、第2プラネタリギヤ35のプラネタリギヤノイズにおける周波数と音圧レベルとの関係を示し、図6(b)は、モータMG2のモータノイズにおける周波数と音圧レベルとの関係を示す。なお、他のロータ構造としては、前述した図7に示すロータシャフト272を用いた。図6に示すように、図5のロータ構造を用いた場合にも、図7のロータ構造を用いた場合に比べてプラネタリギヤノイズおよびモータノイズ共に約500〜3500Hzの周波数帯でノイズが抑制できることを確認した。なお、この変形例では、ロータシャフト172の両端よりも内側の肉厚Wcを両端の肉厚Wa,Wbよりも大きく形成するとフランジ部172aの肉厚Wdをロータシャフト172の両端よりも内側の肉厚Wcよりも大きく形成するものとしたが、これに限られず、例えば、テーパ部172cを除いて全体を略均一の肉厚とするものとしてもよい。
実施例の回転電機のロータ構造では、ロータシャフト72の両端の一端に第2プラネタリギヤ35を取り付けると共に他端にレゾルバ80を取り付けたものに適用したが、第2プラネタリギヤ35とレゾルバ80の一方を取り付けないものに適用するものとしてもよい。また、ロータシャフト72の両端の径が異なるように制約を与える部材であれば、他の部材を取り付けたロータシャフトに適用するものとしてもよい。
実施例では、ハイブリッド自動車10に搭載する動力機構20におけるモータMG2のロータシャフト70のロータ構造として説明したが、回転電機のロータシャフトとしてロータコアを支持するフランジ部が形成されると共に両端に取り付けられる部材により両端が異なる径に形成された中空のものであれば、如何なる回転電機のロータシャフトのロータ構造として適用できるのは勿論である。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明の一実施形態としての回転電機のロータ構造を用いた動力機構20を搭載するハイブリッド自動車10の構成の概略を示す構成図である。 実施例の動力機構20の構成の概略を示す構成図である。 実施例の回転電機のロータ構造を用いた図2のモータMG2のロータ70を拡大して示す拡大図である。 実施例の回転電機のロータ構造を用いたときの周波数と音圧レベルとの関係を示すグラフである。 変形例の回転電機のロータ構造を用いたモータMG2のロータ170の構成の概略を示す構成図である。 変形例の回転電機のロータ構造を用いたときの周波数と音圧レベルとの関係を示すグラフである。 他の回転電機のロータ構造を用いたモータMG2のロータ270の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
10 ハイブリッド自動車、12 エンジン、14 クランクシャフト、16a,16b 駆動輪、20 動力機構、22 ダンパ、30 第1プラネタリギヤ、31 サンギヤ、32 リングギヤ、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 第2プラネタリギヤ、36 サンギヤ、37 リングギヤ、38 ピニオンギヤ、39 キャリア、42 カウンターギヤ、44 ディファレンシャルギヤ、46 ロータ、48 ステータ、50 ケース、52 第1ケース、54 第2ケース、56 ボルト、62,64,66,68 支持壁、63,65,67,69 ベアリング、70,170,270 ロータ、72,172,272 ロータシャフト、72a フランジ部、72b,72c,172b、272b,272c,272d 段差部、172c テーパ部、74 ロータコア、74a 電磁鋼板、74b 永久磁石、76a,76b 押さえプレート、80 レゾルバ、MG1,MG2 モータ。

Claims (11)

  1. ロータコアを支持するフランジ部が形成されると共に端部に取り付けられる所定の部材により両端が異なる径に形成された中空のロータシャフトを有する回転電機のロータ構造であって、
    遊星歯車機構を介して駆動輪に接続された駆動軸に動力を出力する動力機構に組み込まれ、
    前記遊星歯車機構は、3つの回転要素のうちの2つの回転要素に前記回転電機のロータシャフトと前記駆動軸とがそれぞれ接続され、他の1つの回転要素が前記動力機構のケースに回転不能に支持されており、
    前記所定の部材は、前記ロータシャフトの端部に接続された前記遊星歯車機構と、前記ロータシャフトの前記遊星歯車機構が接続されていない方の端部に取り付けられ該ロータシャフトの回転状態を検出する回転検出器であり、
    前記ロータシャフトは、前記回転検出器が取り付けられた方の端部が前記動力機構のケースの端部にベアリングにより支持され、前記回転検出器が取り付けられた方の端部の内径が前記遊星歯車機構に接続された方の端部の内径よりも大きくなるよう形成すると共に前記ロータシャフトの前記両端よりも内側の部位が該両端のいずれの内径よりも大きく且つ略均一な内径をもつ円筒形状となるよう該両端から内側に向かう部位に段差部を形成し、該段差部のうち前記回転検出器側の段差部を内径が該回転検出器側から前記内側に向かうに従って徐々に大きくなるよう形成し前記遊星歯車機構側の段差部を内径が該遊星歯車機構側から前記内側に向かって一の段差により形成してなる
    回転電機のロータ構造。
  2. 前記フランジ部を前記両端よりも内側の略中央に形成してなる請求項1記載の回転電機のロータ構造。
  3. ロータコアを支持するフランジ部が形成されると共に端部に取り付けられる所定の部材により両端が異なる内径に形成された中空のロータシャフトを有する回転電機のロータ構造であって、
    前記ロータシャフトの前記両端よりも内側の所定部位で該両端から中央に向けて軸方向に延長した内径の段差部を形成すると共に該段差部の外周に前記フランジ部を形成し、該両端のうち内径が小さい方の端部から前記フランジ部までテーパ状の外径をなすよう前記ロータシャフトを形成してなる
    回転電機のロータ構造。
  4. 前記テーパ状の外径を前記ロータシャフトの軸方向に対して略45度の傾斜をもって形成してなる請求項3記載の回転電機のロータ構造。
  5. 前記ロータシャフトの前記両端よりも内側の肉厚を該両端の肉厚よりも太くなるよう形成してなる請求項3または4記載の回転電機のロータ構造。
  6. 請求項3ないし5いずれか1項に記載の回転電機のロータ構造であって、
    遊星歯車機構を介して駆動輪に接続された駆動軸に動力を出力する動力機構に組み込まれ、
    前記遊星歯車機構は、3つの回転要素のうちの2つの回転要素に前記回転電機のロータシャフトと前記駆動軸とがそれぞれ接続され、他の1つの回転要素が前記動力機構のケースに回転不能に支持されており、
    前記ロータシャフトは、前記遊星歯車機構に接続されていない方の端部が前記動力機構のケースの端部にベアリングにより支持されてなる
    回転電機のロータ構造。
  7. 請求項3ないし6いずれか1項に記載の回転電機のロータ構造であって、
    前記所定の部材は、3つの回転要素のうちの2つの回転要素に前記回転電機のケースと駆動軸とがそれぞれ接続された遊星歯車機構であり、
    前記ロータシャフトは、端部に前記遊星歯車機構の他の1つの回転要素に接続されてなる
    回転電機のロータ構造。
  8. 前記所定の部材は、前記ロータシャフトの回転状態を検出する回転検出器である請求項3ないし7いずれか1項に記載の回転電機のロータ構造。
  9. 請求項1ないし8いずれか記載の回転電機のロータ構造を用いたロータシャフトを備える回転電機。
  10. 請求項9記載の回転電機からの動力を遊星歯車機構を介して駆動軸に出力する動力機構であって、
    前記遊星歯車機構の3つの回転要素のうちの2つの回転要素に前記回転電機のロータシャフトと前記駆動軸とをそれぞれ接続し、他の1つの回転要素を前記動力機構のケースに回転不能に支持してなる
    動力機構。
  11. 請求項10記載の動力機構を備える自動車であって、
    内燃機関と、
    第2の回転電機と、
    前記内燃機関の出力軸にキャリアが接続され、前記第2の回転電機の回転軸にサンギヤが接続され、前記駆動輪に接続された駆動軸にリングギヤが接続された第2の遊星歯車機構と
    を備える自動車。
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