JP4192937B2 - 生産管理装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、このように個々の部品の在庫を調べて追加生産の要望に対応できるか否かを判断するのは非常に手間がかかる作業である。このため、近年、例えば、特許文献1に開示されているように、高速MRP(Material Requirements Planning)を用いて、このような判断を支援するシステムが考案されている。
一方、単体の計算機でMRP計算を行うと、演算に非常に時間がかかり、営業部門からの追加生産の要望にすぐに応えることができなくなるという問題が生じてしまう。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る生産管理システムの全体構成を例示した図である。図1において、ネットワーク10は、例えば、WAN(Wide Area Network)またはインターネット等の通信ネットワークである。このネットワーク10には、管理サーバ装置100と、営業端末200と、生産端末300とが接続されており、各装置は、ネットワーク10を介して互いに通信可能となっている。なお、本実施形態においては、複数の営業端末と複数の生産端末とをネットワーク10に接続することができるが、図1においては図面が繁雑になるのを防ぐために一つの営業端末200と、一つの生産端末300のみを図示している。
次に本実施形態の動作について説明する。
(生産予定台数を管理サーバ装置100へ入力した時の動作)
まず、生産管理部門においては、操作者が管理サーバ装置100のU/I部107を操作し、製品番号と、当該製品番号で特定される製品の週毎の生産予定台数の入力を行う。生産端末300は、製品番号と生産予定台数が入力されると、生産計画テーブルTB2を生成し、この生成した生産計画テーブルTB2を記憶部105に記憶する(図6:ステップSA1)。
具体的には、納入リードタイムのグループ毎に定められたLT(Lead Time)関数に従って数値を部品管理テーブルTB3に格納する。
例えば、二週間グループの部品に関してはN1=aX(式1)というLT関数が定められている。ここで、aは二週間グループの部品に対して予め定められた係数であり、Xは生産予定台数を示している。また、N1は、部品管理テーブルTB3に格納される値を示している。また、四週間グループの部品に関してはN2=bX(式2)というLT関数が定められている。ここで、bは四週間グループの部品に関して予め定められた係数であり、N2は、部品管理テーブルTB3に格納される値を示している。また、六週間グループの部品に関してはN3=cX(式3)というLT関数が定められている。ここで、cは六週間グループの部品に関して予め定められた係数であり、N3は、部品管理テーブルTB3に格納される値を示している。なお、係数a,b,cの値は任意に定めることができる。
このように、納入リードタイムのグループ毎にどれだけ部品在庫に余裕を持たせて、在庫を管理するかはLT関数に従う。CPU102は、部品管理テーブルTB3の各セルに数値を格納し終えると、通信部106を介して生産端末300と通信を行い、部品管理テーブルTB3を生産端末300へ送信する(ステップSA3)。
次に、営業部門が、製品の生産予定台数の確認や、生産台数の変更確認を行う時の動作について説明する。
まず、ある週における製品の生産予定台数を確認したい場合、営業部門の者は、営業端末200を操作し、生産予定台数の確認を行うためのメニュー画面(図10(a)参照)を営業端末200上に表示させる。営業端末の操作者は、図10(a)に例示したメニュー画面が表示された後、製品番号と、生産予定台数を確認したい週を表す文字列とを入力し、入力が終了した後、メニュー画面に表示されている「確認」ボタンをクリックする操作を行う。営業端末200は、「確認」ボタンをクリックする操作が行われると、入力された製品番号と文字列とを含む予定台数確認メッセージを管理サーバ装置100へ送信する。例えば、製品番号として「WE1234」が入力され、生産予定台数を確認したい週として「2005年第10週」が入力された場合、営業端末200は、入力された製品番号「WE1234」と、週を表す文字列「2005年第10週」とを含む予定台数確認メッセージを管理サーバ装置100へ送信する。
次に、ある週における生産予定台数の変更を行うことが可能であるか確認する時の動作について説明する。
まず、ある週の生産予定台数の変更が可能であるかを確認する場合、営業部門の者は、営業端末200を操作し、生産予定台数の変更確認を行うためのメニュー画面(図10(b)参照)を営業端末200上に表示させる。図10(b)に例示したメニュー画面が表示された後、営業端末の操作者は、製品番号と、生産希望台数と、生産台数の変更を希望する週を表す文字列とを入力し、入力が終了した後、メニュー画面に表示されている「確認」ボタンをクリックする操作を行う。営業端末200は、「確認」ボタンをクリックする操作が行われると、入力された製品番号と、生産希望台数と、生産台数の変更を希望する週を表す文字列とを含む台数変更確認メッセージを管理サーバ装置100へ送信する。例えば、製品番号として「WE1234」が入力され、生産希望台数として「1500」が入力され、生産台数の変更を希望する週として「2005年第10週」が入力された場合(2005年第10週当初の生産予定台数は900台)、営業端末200は、入力された製品番号「WE1234」と、生産希望台数「1500」と、週を表す文字列「2005年第10週」とを含む台数変更確認メッセージを管理サーバ装置100へ送信する。
このように、納入リードタイムのグループ毎にLT関数で設定した部品在庫を有し、生産台数の変更確認を受けた時点で生産希望台数の製品を生産できるか否か判断し、生産希望台数分の生産が可能であると判断した場合、生産台数の変更が可能であることを通知する変更可能メッセージを営業端末200へ送信する(ステップSD3)。このメッセージが営業端末200にて受信されると、生産台数の変更が可能であることが営業端末200により操作者へ報知される。
しかしながら、二週間グループの部品については、発注予定数は1350台分となっており、この二週間グループの部品については、発注から納入まで二週間かかり、この時点で追加分の発注を行っても「2005年第10週」には間に合わないため、1500台の製品を生産することが台数変更確認メッセージを受信した時点では不可能であると判断する。
このように、生産希望台数分の生産が不可能であると判断した場合、管理サーバ装置100は、生産台数の変更が不可能であることを通知する変更不可メッセージを営業端末200へ送信する(ステップSD4)。このメッセージが営業端末200にて受信されると、生産台数の変更が不可能であることが営業端末200により操作者へ報知される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。
Claims (1)
- 部品の発注から納入までの納入リードタイムによって区分された部品グループ毎に、製品が生産される時点を表す生産時点データと、当該生産時点データが示す時点において該部品グループに属する部品を用いて生産することができる製品の生産可能台数とを対応付けて記憶した記憶手段と、
ある時点を表す時点データと、製品の台数を示す台数データとを含むメッセージを受信するメッセージ受信手段と、
前記メッセージ受信手段にて受信されたメッセージに含まれている時点データが表す時点と同じ時点を表す生産時点データに対応付けられて前記記憶手段に記憶されている各部品グループの生産可能台数と、前記メッセージ受信手段にて受信された台数データが示す台数とを比較し、前記台数データが示す台数が前記各部品グループの生産可能台数以下である場合には、前記台数データが示す台数の製品を生産可能であると判断し、
前記台数データが示す台数が前記生産可能台数より多く、且つ、前記メッセージ受信手段により前記メッセージが受信された時点から該受信されたメッセージに含まれている時点データが表す時点までの期間が、前記部品グループに属する部品の納入リードタイム未満となっている場合には、前記台数データが示す台数の製品を生産不可能であると判断し、
前記台数データが示す台数が前記生産可能台数より多く、且つ、前記メッセージ受信手段により前記メッセージが受信された時点から該受信されたメッセージに含まれている時点データが表す時点までの期間が、前記部品グループに属する部品の納入リードタイム以上となっている場合には、前記台数データが示す台数の製品を生産可能であると判断する判断手段と、
前記判断手段が生産可能であると判断した場合、台数データが示す台数の製品を生産可能であることを通知するメッセージを出力し、前記判断手段が生産不可能であると判断した場合、台数データが示す台数の製品を生産できないことを通知するメッセージを出力するメッセージ出力手段と
を有する生産管理装置。
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