以下に添付図面を参照して、この発明にかかる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
(業務管理システムのシステム構成)
まず、この発明にかかる実施の形態の業務管理システムのシステム構成について説明する。図1は、この発明にかかる実施の形態の業務管理システムのシステム構成を示す説明図である。図1において、この発明にかかる実施の形態の業務管理システム100は、業務管理装置(情報処理装置)110と、クライアント端末装置120と、を備えている。業務管理装置110とクライアント端末装置120とは、インターネットなどのネットワーク101に接続されている。
業務管理装置110は、クライアント端末装置120との間で通信可能とされている。業務管理装置110は、たとえば、サーバコンピュータなどのコンピュータ装置によって実現することができる(図2Aを参照)。業務管理装置110は、たとえば、企業などによって管理される。あるいは、業務管理装置110は、たとえば、企業から委託を受けた管理会社などによって管理される。業務管理装置110は、業務内容データベース(図4Aを参照)などの各種のデータベースを備えている。業務内容データベースについては説明を後述する。
クライアント端末装置120は、業務管理装置110との間で通信可能とされており、たとえば、ネットワーク101に接続されたパーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置によって実現することができる(図2Bを参照)。あるいは、クライアント端末装置120は、たとえば、スマートフォンやタブレット端末などの、通信機能を備える端末装置によって実現してもよい(図2Cを参照)。
(業務管理装置110のハードウエア構成の一例)
つぎに、業務管理装置110のハードウエア構成の一例について説明する。図2Aは、業務管理装置110を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
図2Aにおいて、業務管理装置110を実現するコンピュータ装置は、CPU(Central Processing Unit)211と、メモリ212と、ネットワークI/F(Interface)213と、を備えている。コンピュータ装置が備える各部211〜213は、バス210によってそれぞれ接続されている。CPU211は、コンピュータ装置の全体の制御をつかさどる。
メモリ212は、ブートプログラムなどのプログラムや各種のデータベースを構成するデータなどを記憶している。また、メモリ212は、この発明にかかる実施の形態の情報処理プログラム(業務管理プログラム)を記憶している。メモリ212は、たとえば、業務内容データベースや属性情報管理データベースや連動設定データベースなどを構成するデータなどを記憶している。また、メモリ212は、CPU211のワークエリアとして使用される。メモリ212は、たとえば、ROM(Read−Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disc Drive)およびHD(Hard Disc)などによって実現することができる。
ネットワークI/F213は、ネットワーク101に接続され、コンピュータ装置の内部と外部装置とのインターフェイスをつかさどり、コンピュータ装置の内部と、クライアント端末装置120などの外部装置と、の間におけるデータの入出力を制御する。
(クライアント端末装置120のハードウエア構成の一例)
つぎに、クライアント端末装置120のハードウエア構成の一例について説明する。図2Bは、クライアント端末装置120を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
図2Bにおいて、クライアント端末装置120を実現するコンピュータ装置は、CPU221と、メモリ222と、ネットワークI/F223と、ディスプレイ224と、入力装置225と、を備えている。クライアント端末装置120を実現するコンピュータ装置が備える各部221〜225は、バス220によってそれぞれ接続されている。クライアント端末装置120を実現するコンピュータ装置には、プリンタ(図示を省略する)が接続されていてもよい。
CPU221は、コンピュータ装置の全体の制御をつかさどる。CPU221は、メモリ222が記憶する各種のプログラムやデータを用いて、クライアント端末装置120を実現するコンピュータ装置の全体の制御をつかさどる。メモリ222は、上記のメモリ212と同様に、ROM、RAM、HDDおよびHDなどによって実現することができる。ネットワークI/F223は、クライアント端末装置120を実現するコンピュータ装置の内部と業務管理装置110とのインターフェイスをつかさどる。
ディスプレイ224は、たとえば、後述する業務管理画面を表示する。この実施の形態において、ディスプレイ224は、この発明にかかる表示画面を実現する。ディスプレイ224は、具体的には、たとえば、液晶パネルによって実現することができる。液晶パネルは、透明電極が組み込まれた一対のガラス基板によって液晶材料(液晶分子)を挟み、このガラス基板に偏光フィルタを設けることによって構成されている。液晶パネルは、電極に電圧を加えて液晶分子の向きを変化させることによって、ガラス基板を透過する光の状態を制御する。また、液晶パネルは、光源として、バックライトを備えている。これにより自らは発光しない液晶分子が表示する画像を照明することができる。
入力装置225は、文字、数値、各種指示などの入力のためのキーを備え、入力装置225に対する入力操作に応じた信号をCPU221に対して送信する。入力装置225は、たとえば、タッチパネルやキーボードなどによって実現することができる。入力装置225をタッチパネルによって実現する場合、当該タッチパネルは、ディスプレイ224の表示面側に積層される。
タッチパネルは、抵抗膜方式、静電容量方式、電磁誘導方式、表面弾性波方式など公知の各種の方式によって、指やペンなどの筆記部材のタッチパネルにおける接触位置を検出し、検出した接触位置に応じた電気信号を、CPU221に対して送信する。電磁誘導方式を採用する場合、電子ペンなどと称される専用の筆記部材を用いる。
(クライアント端末装置120のハードウエア構成の一例)
つぎに、クライアント端末装置120のハードウエア構成の一例について説明する。図2Cは、クライアント端末装置120を実現するスマートフォンのハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
図2Cにおいて、スマートフォンは、CPU231と、メモリ232と、ネットワークI/F233と、ディスプレイ234と、操作部235と、マイク236と、スピーカー237と、カメラ238と、を備えている。スマートフォンが備える各構成部231〜238は、バス230によってそれぞれ接続されている。
CPU231は、スマートフォンの全体の制御をつかさどる。CPU231は、メモリ232が記憶する各種のプログラムやデータを用いて、スマートフォンの全体の制御をつかさどる。メモリ232は、ROM、RAMなどによって実現することができる。ネットワークI/F233は、ネットワーク101を介して、外部装置との間におけるデータの入出力を制御する。また、ネットワークI/F233は、電話回線網に接続されており、別のスマートフォン(あるいは、携帯型電話機、PHS)などの通信端末装置や、固定型電話機との間における音声による通話を実現する。
ディスプレイ234は、たとえば、スマートフォンにおいて設定中のモード(マナーモードやドライブモードなど)や電波の受信状態を示す各種のマーク、アイコンあるいはツールボックスなどを表示する。ディスプレイ234は、たとえば、主に液晶ディスプレイや有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイなどによって実現することができる。
操作部235は、文字、数値、各種指示などの入力のためのキーを備え、データ入力をおこなう。操作部235は、たとえば、タッチパネルやキーボードなどによって実現することができる。タッチパネルやキーボードなどによって実現される操作部235は、当該操作部235に対する入力操作に応じた信号をCPU231に対して送信する。操作部235をタッチパネルによって実現する場合、当該タッチパネルは、ディスプレイ234の表示面側に積層される。タッチパネルは、指やペンなどの筆記部材が接触したことを検出した場合に、タッチパネルに対する筆記部材の接触位置に応じた電気信号を送信する。
マイク236は、アナログデータとして入力された話者の声をアナログ/デジタル変換し、デジタル形式の音声データを生成する。スピーカー237は、通話相手側から送信されたデジタル形式の音声データをデジタル/アナログ変換し、アナログ形式の音声データに基づいてスピーカコーンにおけるコイルに通電するなどして音声を送信する。カメラ238は、操作部235の操作によって撮像対象を撮像し、画像データを生成する。生成された画像データは、メモリ232などに記憶される。
(表示内容の一例)
つぎに、ディスプレイ224に表示される表示内容の一例について説明する。図3は、ディスプレイ224に表示される表示内容の一例を示す説明図である。ディスプレイ224には、たとえば、WWW(World Wide Web)システムにおける情報送信機能を利用して、業務管理装置110からHTTP(HyperText Transfer Protocol)にしたがって送信される表示用データに基づいて、クライアント端末装置120にあらかじめインストールされたウェブブラウザにより各種の表示内容を表示させることができる。
図3に示すように、ディスプレイ224には、タブ301によって切り替えられる複数のプレート302を表示することができる。タブ301は、たとえば、業務目的に応じて、業務目的ごとに設定することができる。具体的に、タブ301は、たとえば、「案件管理」、「訪問計画」、「商談報告」、「自己分析」、「顧客管理」などの業務目的ごとに設定することができる。また、タブ301は、たとえば、「ホーム」などのように、特定の業務ではなく全体を管理することを目的として設定することもできる。図3においては、「案件管理」のタブ301が設定されたプレート302を示している。
タブ301の選択によって切り替えられる複数のプレート302においては、プレート302ごとに、複数のパネル303を表示させることができる。これにより、たとえば、「案件管理」、「訪問計画」、「商談報告」、「自己分析」、「顧客管理」などの業務目的のタブ301が設定されたプレート302ごとに、各業務目的の遂行に有用な複数のパネル303を表示させることができる。
各パネル303は、それぞれ、項目(フィールド)ごとに当該項目に該当するデータを示す。各パネル303において表示する項目、および、当該項目に該当するデータの表示形式は、あらかじめ規定されている。パネル303の表示形式は、たとえば、業務内容に応じて設定することができ、具体的には、「スケジュール」、「売上状況」、「ランキング」、「売上実績」、「確度別売上グラフ」、「案件一覧」、「プロセスチャート」、「取引先情報」、「担当者情報」、「取引履歴」、「棚卸案件一覧」など、それぞれ異なる表示形式が規定された複数種類のパネル303を設定することができる。パネル303の表示形式は、利用者が任意に設定することもできる。
パネル303は、「テーブル系パネル」、「分析グラフ系パネル」、「アプリ系パネル」、「Webサービス系パネル」などのように複数の種別に分けられている。「テーブル系パネル」は、項目と当該項目に該当するデータとを、縦横に格子状に配列することによって表示する。具体的には、たとえば、「ランキング」、「案件一覧」、「取引先情報」、「担当者情報」、「取引履歴」、「棚卸案件一覧」などのパネル303は、テーブル系パネルに分類される。
「分析グラフ系パネル」は、項目と当該項目に該当するデータとの関係を、二次元の図形であるグラフの形式によって表示する。グラフの形式は、利用者が適宜設定することができる。具体的には、たとえば、「売上状況」、「売上実績」、「確度別売上グラフ」などのパネル303は、「分析グラフ系パネル」に分類される。
「アプリ系パネル」は、データベースを参照して、業務の遂行において、場面ごとに必要あるいは有用な最新の情報を表示する。具体的には、たとえば、「スケジュール」、「プロセスチャート」などのパネル303は、「アプリ系パネル」に分類される。より具体的に、「プロセスチャート」のパネル303は、一連の業務の達成までのプロセス(工程)の順序や、各プロセスにおける確認事項、および、各プロセスを達成するまでの期限などを表示する。また、「プロセスチャート」のパネル303においては、各プロセスにおける確認事項についての確認の有無などをリアルタイムで表示する。
「Webサービス系パネル」は、Webを介して提供される各種のサービスの利用を容易化する情報を表示する。「Webサービス系パネル」は、たとえば、あらかじめ設定した特定の企業に関するニュースや、特定の資材の取引価格などを提供するサイトへのURLを表示してもよい。
タブ301によって切り替えられる複数のプレート302のそれぞれに表示するパネル303の種類は、たとえば、業務の目的に応じて利用者が適宜選択することができる。各プレート302においては、当該プレート302において表示可能なパネル303を示すアイコン305が配列されたパネルバー304が表示されている。
各アイコン305には、それぞれに対応付けられたパネル303を表示させるためのアプリケーションが関連づけられている。各アプリケーションは、対応するアイコン305がクリックまたはダブルクリックなどの操作によって選択された場合に起動し、ディスプレイ224において該当するパネル303を表示させる。
パネルバー304に表示されるアイコン305のうち、パネル303を表示しているアイコン305は、グレーアウト表示される。具体的に、図3においては、たとえば「売上状況」や「ランキング」のアイコン305は、グレーアウト表示されている。これにより、パネル303を表示しているアイコン305は選択することができず、同一の画面内に同じパネル303が複数表示されることを回避できる。
1つのプレート302に複数のパネル303を表示させる場合、各パネル303は、互いに重ならないように配置して表示される。これにより、すべてのデータを確認することができ、複数のパネル303がプレート302内で重ねて表示されることに起因して、遮蔽されて見えなくなるデータが生じることを回避でき、必要なデータを見落とすことによる不具合を回避できる。
各プレート302のパネルバー304には、検索ボックス(検索枠、検索窓)306が表示されている。検索ボックス306には、利用者によって入力されたキーワードが表示される。クライアント端末装置120は、検索ボックス306にキーワードが入力された状態で、当該検索ボックス306中に表示された検索キー306aをクリックするなどの操作を受け付けると、入力されたキーワードに基づいて特定されるパネル303をプレート302に表示させる。
具体的に、クライアント端末装置120は、検索ボックス306にキーワードが入力された状態で検索キー306aをクリックするなどの操作を受け付けると、検索ボックス306に入力されたキーワードに基づいてクエリを生成し、生成したクエリを業務管理装置110に送信する。このクエリは、業務管理装置110に対して、検索ボックス306に入力されたキーワードに応じたパネル303の選択、および、選択されたパネル303の表示に要するデータ413(図4Aを参照)を要求する。
業務管理装置110は、パネル選択要求を受け付けると、後述する業務内容データベースなど、自装置が記憶する各種のデータに基づいて該当するパネル303を選択し、選択されたパネル303をクライアント端末装置120のディスプレイ224において表示させる表示用データを生成し、生成した表示用データを該当するクライアント端末装置120に送信する。
クライアント端末装置120は、受信した表示用データに基づいて、業務管理装置110において選択された複数のパネル303を、1つのプレート302内に配置して表示させる。クライアント端末装置120は、業務管理装置110において選択された複数のパネル303を、所定の配置条件にしたがって最適配置して、プレート302内に表示させる。
最適配置にかかる所定の配置条件は、たとえば、業務管理装置110において選択された複数のパネル303のそれぞれの大きさや形状に基づいて定められるものであって、具体的には、それぞれのプレート302内において空白部分が少なくなるような配置状態とすることができる。より具体的には、最適配置にかかる所定の配置条件は、たとえば、業務管理装置110において選択された複数のパネル303を、それぞれのプレート302において、プレート302の上側部分に空白がない(あるいは、少なくなる)ように配置するように各パネル303の配置位置を決定するアルゴリズムによって実現することができる。
あるいは、最適配置にかかる所定の配置条件は、たとえば、各パネル303に対するアクセス頻度に基づいて、アクセス頻度が高いパネル303ほどプレート302内において上側に配置されるように各パネル303の配置位置を決定するアルゴリズムによって実現することができる。また、この場合、最適配置にかかる所定の配置条件は、プレート302内において同じ高さの位置に配置されるパネル303は、アクセス頻度が高いパネル303ほど、左側に配置されるように各パネル303の配置位置を決定するアルゴリズムとしてもよい。
あるいは、最適配置にかかる所定の配置条件は、たとえば、営業活動を効率的におこなう営業担当者など、特定の利用者が設定しているパネル303の配置と同じ配置になるように各パネル303の配置位置を決定するアルゴリズムとしてもよい。この場合、特定の利用者は、業務管理システム100の管理者などが指定してもよく、営業成績を管理するデータベース(図示を省略する)などに基づいて、直近の所定期間内における営業成績あるいは累積の営業成績が上位の利用者を、業務管理システム100が適宜設定するようにしてもよい。指定あるいは設定された特定の利用者は、最適配置にかかる所定の配置条件として、各パネル303の配置位置を決定するアルゴリズムにおける引数として機能する。
あるいは、最適配置にかかる所定の配置条件は、たとえば、関連性の強いパネル303どうしが隣り合う、あるいは、距離的に近い位置に配置されるように各パネル303の配置位置を決定するアルゴリズムとしてもよい。この場合、関連性の強さは、具体的には、たとえば、業務管理システム100の管理者などがあらかじめ設定することができる。また、この場合、関連性の強さは、具体的には、たとえば、同じプレート302に表示される頻度に応じて設定してもよい。より具体的には、たとえば、同じプレート302に表示される頻度が高いほど、パネル303どうしの関連性が高く設定される。
業務管理装置110において選択された複数のパネル303を、上記のような最適配置にかかる所定の配置条件にしたがって、1つのプレート302内において配列して表示させることにより、それぞれのプレート302において、該当する複数のパネル303を動的に最適配置することができる。すなわち、業務管理システム100によれば、同じパネル303であっても、たとえば、当該パネル303とともに1つのプレート302内に表示される別のパネル303の大きさによって、当該パネル303の表示位置がプレート302ごとに動的に調整される。また、業務管理システム100によれば、同じパネル303であっても、たとえば、当該パネル303とともに1つのプレート302内に表示される別のパネル303に対するアクセス頻度に応じて、当該パネル303の表示位置がプレート302ごとに動的に調整される。
クライアント端末装置120は、検索ボックス306に加えて、検索ボックス307を表示させてもよい。この場合、検索ボックス307にキーワードが入力された状態で、当該検索ボックス307中に表示された検索キー307aをクリックするなどの操作を受け付けると、入力されたキーワードに基づいて、業務管理装置110が記憶する各種のデータあるいは各種のパネル303全体を検索対象とする検索をおこない、該当する複数のパネル303を特定する。そして、特定された複数のパネル303を1つのプレート302内に配置して表示させる。
(業務内容データベースの一例)
つぎに、業務内容データベースの一例について説明する。図4Aは、業務内容データベースの一例を示す説明図である。図4Aにおいて、業務内容データベース410は、複数のインスタンス(レコード)411を記憶している。各インスタンス411は、項目412ごとに設定された複数のデータ413からなる。
各データ413は、各インスタンス411に固有の、各項目412に該当する具体的な内容を示す。各データ413は、インスタンス411ごとに、かつ、項目412ごとに設定されている。各データ413は、たとえば、利用者によって入力される。項目412は、たとえば、「状況」、「案件名」、「顧客名」、「商品名」、「売上予定日」などのように、利用者が任意に設定することができる。
データ413は、たとえば、「状況」を示すデータ413、「案件名」を示すデータ413、「顧客名」を示すデータ413、「商品名」を示すデータ413、「売上予定日」を示すデータ413などによって実現される。図4Aに示す例においては、「トータル急便」という「顧客名」を示すデータ413を含むインスタンス411は、「トータル急便」との取引の現在の「状況」を示すデータ413や、「トータル急便」との取引において対象としている製品(サービス)の販売を予定している「売上予定日」を示すデータ413などによって構成されている。
(属性情報管理データベース)
つぎに、属性情報管理データベースの一例について説明する。図4Bは、属性情報管理データベースの一例を示す説明図である。図4Bにおいて、属性情報管理データベース420は、パネル303ごとに、当該パネル303が表示するデータ413の属性を示す属性情報421を対応付けて記憶する。図4Bの例においては、属性情報管理データベース420の記憶内容のうち、「案件管理」という名称が設定されたアイコン305に対応するパネル303にかかる属性情報421の管理の概念が示されている。
属性情報421は、たとえば、タブ301に設定された「名称」、パネル303に表示される「項目」、パネル303の「作成者」や「作成日」および「更新日」、パネル303の「重要度」などのように、パネル303に含まれる項目412ごとのデータ413の属性を示す。また、属性情報421は、たとえば、パネル303の「種別」、他のパネル303との関連性を示す「他パネル303関連性」や、当該他のパネル303に対する関係が「主」であるか「副」であるか、などのように、パネル303自体の属性を示す。また、属性情報421は、他のパネル303と連動しているデータ413を示す「連動キー」などの属性を示す。
業務管理装置110は、属性情報管理データベース420を参照することにより、属性情報421に基づいて、当該属性情報421が示す属性と同じ属性のデータ413を特定することができる。そして、特定された属性に基づいて、業務内容データベース410を参照することにより、同じ属性のデータ413を含むインスタンス411を特定することができ、特定されたインスタンス411に基づいて表示されるパネル303を特定することができる。
また、業務管理装置110は、属性情報管理データベース420を参照することにより、属性情報421が示す連動キーを特定することができる。そして、業務管理装置110は、業務内容データベース410を参照することにより、特定された連動キーを含むデータ413を特定することができる。これにより特定されたデータ413を含むインスタンス411を特定することができ、特定されたインスタンス411に基づいて表示されるパネル303を特定することができる。
(連動設定データベース)
つぎに、連動設定データベースの一例について説明する。図4Cは、連動設定データベースの一例を示す説明図である。図4Cにおいて、連動設定データベース430は、パネル303間における連動関係性(連動性)に関する情報を記憶する。連動関係性は、或るパネル303の表示態様の変化にともなう(連動する)、別のパネル303の表示態様をあらわす。連動関係性は、連動元となるパネル303と、当該連動元となるパネル303において連動するフィールドと、連動する方向と、連動先となるパネル303と、当該連動先となるパネル303において連動するフィールドと、によって定められる。
具体的に、図4Cに示した例においては、パネルAにおける「会社名」のフィールドが、パネルBにおける「取引先」のフィールドと連動していることを示している。また、図4Cに示した例においては、パネルBにおける「取引先」のフィールドが、パネルAにおける「会社名」のフィールドと連動していることを示している。
すなわち、図4Cに示した例においては、パネルAにおける「会社名」のフィールドと、パネルBにおける「取引先」のフィールドとが相互に連動しており、パネルAを連動元のパネル303(以下、適宜「親パネル」という)としパネルBを連動先のパネル303(以下、適宜「子パネル」という)とする連動関係性と、パネルBを親パネルとしパネルAを子パネルとする連動関係性と、の双方向の連動関係性が設定されていることを示している。
また、図4Cに示した例においては、パネルAにおける「会社名」のフィールドが、パネルCにおける「企業名」のフィールドと連動していることを示している。図4Cに示した例においては、パネルAにおける「会社名」のフィールドと、パネルCにおける「企業名」のフィールドとは、パネルAを親パネルとし、パネルCを子パネルとする一方向の連動関係性が設定されていることを示している。
(パネル303の連動関係)
図5は、パネル303の連動関係を概略的に示す説明図である。図5においては、或るプレート302において、図4Cに示した連動関係があるパネル303(パネルA〜D)の連動関係を概略的に示している。図5に示すように、或るプレート302において、パネルAとパネルBとの連動関係は、双方向の矢印によって示される(図5における(1)を参照)。また、一方向の連動関係のみが設定されているパネルAとパネルCとの連動関係は、パネルAからパネルCへの一方向の矢印によって示される(図5における(2)を参照)。
同様に、一方向の連動関係のみが設定されているパネルBとパネルCとの連動関係は、パネルBからパネルCへの一方向の矢印によって示される(図5における(3)を参照)。また、一方向の連動関係のみが設定されているパネルBとパネルDとの連動関係は、パネルBからパネルDへの一方向の矢印によって示される(図5における(4)を参照)。図5においては、パネルDに、さらに、パネルDから実体のないパネルEへの一方向の連動関係が設定されている例を示している(図5における(5)を参照)。
同様に、一方向の連動関係のみが設定されているパネルAとパネルDとの連動関係は、パネルDからパネルAへの一方向の矢印によって示される(図5における(6)を参照)。ここで、パネルA、B、Dの間には、パネルAからパネルBへの一方向の連動関係、パネルBからパネルDへの一方向の連動関係、および、パネルDからパネルAへの一方向の連動関係が設定されており、「パネルA→パネルB→パネルD→パネルA・・・」というループが構成されている。
(業務管理装置110の機能的構成)
つぎに、業務管理装置110の機能的構成について説明する。図6は、業務管理装置110の機能的構成を示すブロック図である。図6において、業務管理装置110の各機能は、記憶部601と、パネル選択部602と、データ取得部603と、パネル表示部604と、パネル指定部605と、関連パネル特定部606と、更新受付部607と、更新部608と、クエリ入力部609と、項目特定部610と、表示パネル特定部611と、によって実現することができる。
記憶部601は、業務内容管理データベース410や属性情報管理データベース420などの各種データベースを備えている。記憶部601は、たとえば、業務管理装置110を実現するコンピュータ装置が備えるメモリ212に設けられている。業務内容管理データベース410や属性情報管理データベース420は、業務管理装置110を実現するコンピュータ装置が一体的に備えるメモリ212に記憶されているものに限らず、業務管理装置110とは別体で設けられた記憶装置に記憶されていてもよい。また、業務内容管理データベース410や属性情報管理データベース420は、単一の記憶装置に設けられるものに限らず、たとえば、それぞれが別の記憶装置に設けられていてもよい。
パネル選択部602は、利用者によるパネル303(作成するパネル303)の選択を受け付ける。業務管理システム100の利用に際して、利用者は、クライアント端末装置120を操作して、パネルバー304に表示されている、あらかじめ設定された複数種類のパネル303に対応するアイコン305の中から、作成を所望するパネル303に対応するアイコン305をクリックするなどして、表示させるパネル303を選択する。
クライアント端末装置120は、アイコン305のクリックなどによりパネル303が選択されると、選択されたパネル303に対応するアプリケーションを起動し、選択されたパネル303の表示に要するデータ413を要求するパネル表示要求を業務管理装置110に送信する。パネル選択部602は、クライアント端末装置120から送信されたパネル表示要求を受信することによって、パネル303の選択を受け付ける。
パネル選択部602は、タブ301によって切り替えられる複数のプレート302のうちの各プレート302において、複数のパネル303の選択を受け付けることができる。パネル選択部602の機能は、業務管理装置110を実現するコンピュータ装置が備えるCPU211、メモリ212、ネットワークI/F213などによって実現することができる。
データ取得部603は、データベースを参照して、パネル選択部602によって選択を受け付けたパネル303に含まれる項目412に該当するデータ413を取得する。データ取得部603は、パネル選択部602によって選択を受け付けるごとに、選択を受け付けたパネル303に含まれる項目412に該当するデータ413を取得する。これにより、データ取得部603は、複数のパネル303に含まれる項目412に該当するデータ413を取得することができる。データ取得部603の機能は、業務管理装置110を実現するコンピュータ装置が備えるCPU211やメモリ212などによって実現することができる。
パネル表示部604は、データ取得部603によって取得されたデータ413に基づいて、選択された複数のパネル303を表示画面に表示させる。パネル表示部604は、データ取得部603によって取得されたデータ413を含むパネル303を、クライアント端末装置120のディスプレイ224において表示させる表示用データを生成し、生成した表示用データをパネル選択部602によって受け付けた選択にかかるアイコン305に関する情報の送信元となるクライアント端末装置120に送信することにより、当該クライアント端末装置120が備えるディスプレイ224において、選択された複数のパネル303を表示させる。
パネル表示部604は、データ取得部603によって該当するデータ413が取得されるごとに、取得されたデータ413に基づいて、該当するパネル303を、該当するクライアント端末装置120のディスプレイ224に表示させる表示用データを生成して送信する。これにより、パネル表示部604は、複数のパネル303を表示画面に表示させることができる。パネル表示部604の機能は、業務管理装置110を実現するコンピュータ装置が備えるCPU211、メモリ212、ネットワークI/F213などによって実現することができる。
パネル指定部605は、パネル表示部604によって表示画面に表示された複数のパネル303の中から、1のパネル303の指定を受け付ける。業務管理システム100の利用に際して、利用者は、クライアント端末装置120を操作して、タブ301によって切り替えられる複数のプレート302のうちの各画面に表示されるパネル303の中から、所望するパネル303上でカーソルをクリックするなどして、当該パネル303を指定する。
クライアント端末装置120は、クリックがおこなわれた時点におけるカーソルの位置がパネル303上である場合に、当該パネル303を指定されたパネル303とし、パネル303が指定されたこと、および、当該指定されたパネル303を通知するパネル指定通知を業務管理装置110に送信する。業務管理システム100においては、以降、指定されたパネル303が親パネルとされ、連動関係の起点となる連動元のパネル303とされる。
パネル指定部605は、クライアント端末装置120から送信されたパネル指定通知を受信することによって、パネル303の選択を受け付ける。パネル指定部605の機能は、業務管理装置110を実現するコンピュータ装置が備えるCPU211、メモリ212、ネットワークI/F213などによって実現することができる。
パネル表示部604は、パネル指定部605によってパネル303の指定を受け付けると、指定されたパネル303すなわち親パネルを、ディスプレイ224において強調表示させる。パネル表示部604は、親パネルを強調表示させる表示用データを、パネル指定部605によって指定を受け付けたパネル303の指定元となるクライアント端末装置120に送信することにより、当該クライアント端末装置120が備えるディスプレイ224において、親パネルを強調表示させる。
パネル表示部604は、たとえば、親パネルのパネルヘッダに所定のマークを表示させる表示用データを、該当するクライアント端末装置120に送信することによって、当該クライアント端末装置120が備えるディスプレイ224において親パネルを強調表示させる。具体的には、たとえば、親パネルのパネルヘッダの上端に当該パネルヘッダの表示色とは異なる表示色のラインを表示するとともに、当該ラインの一部(たとえば中央部分)を太くすることによって、親パネルをディスプレイ224において強調表示させる。
あるいは、パネル表示部604は、たとえば、親パネルのパネルヘッダの表示色を、当該親パネル以外のパネル303のパネルヘッダの表示色と異ならせる表示用データを、該当するクライアント端末装置120に送信することによって、当該クライアント端末装置120が備えるディスプレイ224において親パネルを強調表示してもよい。また、あるいは、パネル表示部604は、たとえば、親パネルの外周枠を、当該親パネル以外のパネル303の外周枠よりも太くする表示用データを、該当するクライアント端末装置120に送信することによって、当該クライアント端末装置120が備えるディスプレイ224において親パネルを強調表示してもよい。
関連パネル特定部606は、パネル指定部605によって1のパネル303の指定を受け付けた場合、パネル表示部604によってディスプレイ224に表示された複数のパネル303のうち、親パネル以外のパネル303の中から、当該親パネルに含まれる項目412に関連する項目412を含むパネル303(以下、適宜「関連パネル」または「子パネル」という)を特定する。関連パネル特定部606の機能は、業務管理装置110を実現するコンピュータ装置が備えるCPU211やメモリ212などによって実現することができる。
具体的に、関連パネル特定部606は、連動設定データベース430を参照し、当該連動設定データベース430において定められている連動する方向に基づいて、子パネルを特定する。より具体的に、関連パネル特定部606は、連動設定データベース430において定められている連動する方向に基づいて、指定を受け付けたパネル303を連動元とし、当該連動元のパネル303に対する連動関係性を有するパネル303(すなわち連動先となるパネル303)を子パネルに特定する。
また、関連パネル特定部606は、表示画面に表示された複数のパネル303のうち、親パネルおよび子パネル以外のパネル303の中から、当該子パネルに含まれる項目412に関連する項目412を含むパネル(以下、適宜「孫パネル」という)303をさらに特定してもよい。孫パネルの特定は、子パネルの特定と同様にしておこなうことができる。
パネル表示部604は、親パネルを表示画面において強調表示させるとともに、関連パネル特定部606によって特定されたパネル303(子パネルや孫パネル)を、親パネルとは異なる態様でディスプレイ224において強調表示させる。このように、親パネル、子パネル、孫パネルをディスプレイ224において強調表示させることにより、親パネルとの関係性のあるパネル303を容易かつ確実に案内することができる。
パネル表示部604は、たとえば、子パネルや孫パネルのパネルヘッダの上端に当該パネルヘッダの表示色とは異なる表示色のラインを表示させる表示用データを、該当するクライアント端末装置120に送信することによって、当該クライアント端末装置120が備えるディスプレイ224において子パネルや孫パネルを強調表示させる。この場合、子パネルや孫パネルのパネルヘッダに表示するラインの太さは、親パネルのパネルヘッダを表示するラインの太さよりも細くしてもよい。
あるいは、パネル表示部604は、たとえば、子パネルや孫パネルのパネルヘッダの表示色を、親パネルや子パネルおよび孫パネル以外のパネル303のパネルヘッダの表示色と異ならせる表示用データを、該当するクライアント端末装置120に送信することによって、当該クライアント端末装置120が備えるディスプレイ224において子パネルや孫パネルを強調表示してもよい。また、あるいは、パネル表示部604は、たとえば、子パネルや孫パネルの外周枠を、親パネルの外周枠よりも細い線で表示させる表示用データを、該当するクライアント端末装置120に送信することによって、当該クライアント端末装置120が備えるディスプレイ224において子パネルや孫パネルを強調表示してもよい。
プレート302内に表示されているパネル303の1つあたりに対して複数の連動関係が設定されている場合、パネル表示部604は、親パネルを起点とする一方向の連動関係のみを表示する。具体的には、たとえば、親パネルと子パネルとの間に相互に連動する連動関係が設定されている場合、パネル表示部604は、親パネルから子パネルへの連動関係のみを表示する。
また、具体的には、たとえば、親パネルに対して子パネルとなるパネル303が別の子パネルに対して子パネルとなる、すなわち、親パネルに対して孫パネルとなる連動関係にある場合、パネル表示部604は、親パネルに対して子パネルとなるパネル303の連動関係のみを表示する。パネル303の1つあたりに対して複数の連動関係が設定されている場合に、一方向の連動関係のみを表示する概念については、図7において後述する。
更新受付部607は、親パネルを介して、当該親パネルが表示するデータ413の更新を受け付ける。更新受付部607の機能は、業務管理装置110を実現するコンピュータ装置が備えるCPU211、メモリ212、ネットワークI/F213などによって実現することができる。
業務管理システム100の利用に際して、利用者は、クライアント端末装置120を操作して、親パネルが表示するデータ413の変更や追加や削除をおこなう。クライアント端末装置120は、変更がおこなわれた項目412や変更後のデータ413、追加がおこなわれた項目412や追加されたデータ413、あるいは、削除がおこなわれた項目412に関する情報を業務管理装置110に送信する。更新受付部607は、クライアント端末装置120から送信された項目412やデータ413に関する情報を受信することによって、親パネルが表示するデータ413の更新を受け付ける。
更新部608は、更新受付部607によって更新を受け付けたデータ413に基づいて、データベースを更新する。具体的に、更新部608は、たとえば、親パネルにおいて変更や追加や削除を受け付けたデータ413に対応する項目412に、データベースにおいて対応付けられているデータ413を変更したり追加したり削除したりすることによって、当該データベースを更新する。更新部608の機能は、業務管理装置110を実現するコンピュータ装置が備えるCPU211やメモリ212などによって実現することができる。
更新部608によってデータ413が更新された場合、パネル表示部604は、パネル表示部604によって表示画面に表示された複数のパネル303のうち、更新部608によってデータ413が更新された項目412を含むパネル303を、当該更新部608による更新後のデータベースに基づいて更新する。これにより、親パネルのデータ413を更新するだけで、親パネルに連動して、親パネルに関係性のある複数のパネル303の表示内容を更新することができる。
クエリ入力部609は、クエリの入力を受け付ける。クエリは、業務管理装置に対する処理命令を記述した文字列によって実現される。業務管理システム100の利用に際して、利用者は、クライアント端末装置120を操作して、表示画面に表示される検索ボックス306に、所望するデータ413の特徴を示すキーワードを入力する。
クライアント端末装置120は、検索ボックス306に入力されたキーワードに基づいてクエリを作成し、作成したクエリを業務管理装置110に送信する。クエリ入力部609は、クライアント端末装置120から送信されたクエリを受信することによって、クエリの入力を受け付ける。クエリ入力部609の機能は、業務管理装置110を実現するコンピュータ装置が備えるCPU211、メモリ212、ネットワークI/F213などによって実現することができる。
項目特定部610は、クエリ入力部609によって入力を受け付けたクエリに基づいて、データベースが記憶する項目412のうち当該クエリによって特定される項目412を特定する。具体的に、項目特定部610は、クエリ入力部609によって入力を受け付けたクエリを解析して、当該クエリに含まれるキーワードが示す文字列(あるいは当該キーワードに類似する文字列)を抽出する。
クエリの解析に際しては、たとえば、形態素解析をおこなう。そして、データベースを参照して、抽出した文字列を含む項目412を特定する。クエリの解析は、公知の技術を用いて容易に実現可能であり、説明を省略する。項目特定部610の機能は、業務管理装置110を実現するコンピュータ装置が備えるCPU211やメモリ212などによって実現することができる。
表示パネル特定部611は、項目特定部610によって特定された項目412を含むパネル303を特定する。項目特定部610によって特定された項目412を含むパネル303が複数存在する場合、表示パネル特定部611は、当該複数のパネル303を特定する。表示パネル特定部611の機能は、業務管理装置110を実現するコンピュータ装置が備えるCPU211やメモリ212などによって実現することができる。
表示パネル特定部611によってパネル303が特定された場合、上記のデータ取得部603は、表示パネル特定部611によって特定されたパネル303に含まれる項目412に該当するデータ413を取得する。パネル表示部604は、データ取得部603によって取得されたデータ413に基づいて、当該データ413を含むパネル303をクライアント端末装置120のディスプレイ224において表示させる表示用データを生成し、生成した表示用データをクライアント端末装置120に送信する。
具体的に、表示パネル特定部611は、項目特定部610によって項目412が特定されると、記憶部601に記憶されている業務内容データベース410を参照して、表示パネル特定部611によって特定されたパネル303に含まれる項目412に該当するデータ413を取得する。選択されたパネル303をクライアント端末装置120のディスプレイ224において表示させる表示用データを生成し、生成した表示用データを該当するクライアント端末装置120に送信する。
表示パネル特定部611は、パネル303どうしの組み合わせが最適となるように、パネル303を選択し、特定してもよい。この場合、表示パネル特定部611は、具体的には、たとえば、項目特定部610によって特定された項目412に対する関連性が高い順に、所定数のパネル303を、最適なパネル303の組み合わせとして特定する。あるいは、この場合、表示パネル特定部611は、項目特定部610によって特定された項目412に対する関連性が高い項目412を含む所定数のパネル303を、最適なパネル303の組み合わせとして特定してもよい。
表示用データを受信したクライアント端末装置120は、当該表示用データに基づいて、データ取得部603によって取得されたデータ413に基づくパネル303、すなわち、項目特定部610によって特定された項目412を含むパネル303を、パネル表示部604によって表示画面に表示させる。このとき、クライアント端末装置120は、上述したように、該当するパネル303を最適配置して表示する。これにより、入力されたクエリに基づいて、利用者が所望するデータ413を含む複数のパネル303を、クライアント端末装置120のディスプレイ224に表示させることができる。
(パネル303の連動表示)
つぎに、パネル303の1つあたりに対して複数の連動関係性が設定されている場合のパネル303の連動表示の概念について説明する。図7は、パネル303の連動表示の概念を示す説明図である。図7においては、パネル303の1つあたりに対して複数の連動関係性が設定されている場合のパネル303の連動表示の一例として、上述した図4Cに示した連動関係性の設定下において、パネルAが親パネルとして指定されている場合のパネル303の連動表示を概略的に示している。
図7に示すように、パネルAが親パネルとして指定されている場合、パネルAとパネルBとの連動関係性はパネルAを親パネルとしパネルBを子パネルとする一方向の連動関係性のみが有効とされる。これにより、パネルAの子パネルであるパネルBが、子パネルとして強調表示される。
このパネルBは、パネルAの親パネルとしても設定されているが(図5における(1)を参照)、パネルAが親パネルとして指定されている間は、子パネルとして強調表示される。これにより、パネルAとパネルBとの双方向の連動関係性による無限ループを抑止することができる。また、同一の連動では、同一のパネルは1度までしか登場しない。これにより、「親パネル→子パネル→孫パネル」という連動関係にある孫パネルから、さらに、同一の親パネルに対する連動関係がある場合に(図5における(1)、(4)、(6)を参照)、「親パネル→子パネル→孫パネル→(同一の)親パネル」のように循環する連動関係が生じることによる無限ループを抑止することができる。
また、パネルAの子パネルであるパネルCは、パネルBを親パネルとした場合の子パネルでもあり、パネルAに対しては孫パネルとなる。このように、パネルAが親パネルとして指定されている場合に子パネルでもあり孫パネルでもあるパネルCは、パネルAが親パネルとして指定されている間は、子パネルとして強調表示される。
(業務管理システム100の動作)
つぎに、業務管理システム100の動作について説明する。図8〜図11は、業務管理システム100の動作を示す説明図である。図8〜図11においては、業務管理システム100の動作により、クライアント端末装置120のディスプレイ224に表示される画面例を示している。
図8においては、図3に示した画面における「案件管理」タブ301が設定されたプレート302を示している。クライアント端末装置120においては、あらたなプレート302を生成する所定の操作がおこなわれた場合に、当該操作に応じて業務管理装置110から送信された情報に基づいて、当該クライアント端末装置120のディスプレイ224に表示される。あらたなプレート302においては、生成された時点ではいずれのパネル303も表示されておらず、空白のプレート302のみが表示されている。図8に示すような、「案件管理」タブ301が設定されたプレート302は、この空白の状態のプレート302のタブ301に「案件管理」の名称を設定することによって生成される。
利用者は、空白の状態のプレート302(「案件管理」タブ301が設定されたプレート302)に、パネル303を設定する場合、クライアント端末装置120を操作して、「案件管理」タブ301が設定されたプレート302のパネルバー304に表示された複数のアイコン305の中から、目的とするパネル303に対応するアイコン305をクリックするなどして、表示させるパネル303を選択する。クライアント端末装置120は、パネル303の選択を受け付けると、選択されたパネル303に対応するアプリケーションを起動してパネル表示要求を生成し、生成したパネル表示要求を業務管理装置110に送信する。
業務管理装置110は、パネル表示要求を受信すると、当該パネル表示要求に基づいて、業務内容管理データベース410を参照して、該当する項目412を含むインスタンス411から、当該項目412に該当するデータ413を取得する。そして、取得したデータ413に基づいて、アイコン305に設定されたパネル303をディスプレイ224に表示させる表示用データを、該当するクライアント端末装置120に送信する。クライアント端末装置120は、業務管理装置110から送信された表示用データに基づいて、あらたなパネル303をディスプレイ224に表示させる。
クライアント端末装置120において、あらたなパネル303は、当該あらたなパネル303以外のパネル303が既にディスプレイ224に表示されているか否かにかかわらず、図9に示すように、ディスプレイ224における所定の位置(たとえば、ディスプレイ224の中央など)に表示される。
クライアント端末装置120は、ディスプレイ224における所定の位置に表示されたあらたなパネル303を選択する操作(クリックなど)を受け付けると、当該あらたなパネル303をプレート302内の最適位置に移動させる。プレート302内の最適位置は、あらたなパネル303を、既に表示されているパネル303と重ならせずに表示させることができる領域(空き領域)のうちもっとも上側の位置とすることができる。具体的には、たとえば、図9に示すように、プレート302内に、先に表示されたパネル303が存在しない場合、あらたなパネル303は、図10に示すように、画面内におけるもっとも左上側の位置に表示させる。
一方、あらたなパネル303以外のパネル303が既にディスプレイ224に表示されている場合、あらたなパネル303は、図11に示すように、既にディスプレイ224に表示されているパネル303に重ねて表示される。これにより、利用者に対して、あらたなパネル303を確実に認識させることができる。
また、図11に示すように、あらたなパネル303以外のパネル303が既にディスプレイ224に表示されている場合、プレート302内であって、パネル303が表示されていない空白の領域の中でもっとも上側の領域(点線で示す領域)があらたなパネル303よりも大きければ、当該領域内にあらたなパネル303を表示させる。この場合、クライアント端末装置120は、プレート302内であって、パネル303が表示されていない空白の領域の中でもっとも上側の領域(図11において点線で示す領域)があらたなパネル303よりも小さければ、プレート302内であって、パネル303が表示されていない空白の領域の中で左詰した状態でもっとも上側の位置に、あらたなパネル303を表示させる。すなわち、プレート302内において、上下方向における位置が同じ場合は、左側に詰めるように配置する。
利用者は、各プレート302において、表示を所望するパネル303の分だけ、対応するアイコン305を操作してあらたなパネル303を選択する。これにより、各プレート302において、利用者が所望する数のパネル303を表示させることができる。
利用者は、アイコン305の設定がない新規のパネル303を作成する場合、パネルバー304における「集計設定画面」、「テーブル構築画面」あるいは「新規パネル」のアイコン305を操作する。たとえば、「集計設定画面」のアイコン305を操作した場合は、あらたな「分析グラフ系パネル」を作成することができる。また、たとえば、「テーブル構築画面」のアイコン305を操作した場合は、あらたな「テーブル系パネル」を作成することができる。
図8〜図11に示すように、プレート302には、検索ボックス306が表示されている。上述したように、業務管理システム100の利用に際して、利用者は、クライアント端末装置120を操作して、検索ボックス306に所望するデータ413に関するキーワードを入力し、「検索」キー306aを操作(クリックなど)する。クライアント端末装置120は、検索ボックス306に対するキーワードの入力を受け付けると、当該キーワードに基づいてクエリを作成し、作成したクエリを業務管理装置110に送信する。
業務管理装置110は、クエリを受信すると、当該クエリに基づいて、業務内容管理データベース410や属性情報管理データベース420を参照して、該当する項目412やデータ413を特定する。そして、特定されたデータ413に基づいてディスプレイ224に表示させるパネル303を特定し、特定されたパネル303をディスプレイ224に表示させる表示用データを、該当するクライアント端末装置120に送信する。
クライアント端末装置120は、業務管理装置110から送信された表示用データに基づいて、クエリに対応するパネル303をディスプレイ224に表示させる。これにより、利用者は、キーワードを入力するだけで、プレート302内に所望するデータ413を含むパネル303を表示させることができる。
(パネル303の連動表示の具体例)
つぎに、パネル303の連動表示の具体例について説明する。図12は、パネル303の連動表示の具体例を示す説明図である。各プレート302において、表示されている複数のパネル303のうち、1のパネル303をクリックするなどして指定すると、指定されたパネル303が親パネルに設定される。以降、親パネルに符号1210を付して説明する。親パネル1210は、図12に示すように、強調表示される。
図12においては、「案件一覧」のパネル303が親パネル1210に設定されている状態を示している。図12においては、親パネル1210である「案件一覧」のパネル303のパネルヘッダ1211の上端に、パネルヘッダ1211の表示色とは異なる表示色のライン1212aおよび矩形マーク1212bを表示させることによって強調表示を実現している。
業務管理システム100においては、上記のように、クライアント端末装置120は、親パネル1210の指定を受け付けると、指定された親パネル1210を通知するパネル指定通知を業務管理装置110に送信する。業務管理装置110は、クライアント端末装置120から送信されるパネル指定通知を受信すると、連動設定データベース430を参照し、当該パネル指定通知に基づいて、指定された親パネル1210と連動関係性を有するパネル303を特定する。具体的には、上述した子パネルや孫パネルなどのパネル303が、親パネル1210と連動関係性を有するパネルとされる。
その後、業務管理装置110は、特定された連動関係性を有するパネルを強調表示させる表示用データを、該当するクライアント端末装置120に送信する。クライアント端末装置120は、該当する表示用データを受信すると、図12に示すように、子パネルや孫パネルなどの、親パネル1210と連動関係性を有するパネル1220を、親パネル1210とは異なる態様で、強調表示させる。
図12においては、「コンタクト履歴・予定」のパネル303、「取引履歴」のパネル303および「プロセスチャート」のパネル303が、親パネル1210と連動関係性を有するパネル1220に設定されている状態を示している。図12においては、親パネル1210と連動関係性を有するパネル1220のパネルヘッダ1221の上端に、パネルヘッダ1211の表示色とは異なる表示色のライン1221aを表示させることによって強調表示を実現している。
親パネル1210が設定されている状態で、利用者が、当該親パネル1210以外のパネル303をあらたに指定すると、あらたに指定されたパネル303があらたな親パネル1210として設定され、当該あらたな親パネル1210が強調表示される。また、あらたな親パネル1210が設定されると、上記と同様にして当該あらたな親パネル1210に関係する子パネルや孫パネルが、親パネル1210と連動関係性を有するパネル1220として特定され、特定されたパネル1220が強調表示される。
また、親パネル1210および親パネル1210と関連するパネル303に含まれるデータ413や項目412のうち、互いに連動するデータ413や項目412などの連動要素は、各パネル303において強調表示される。具体的に、連動要素は、たとえば、ハイライト表示されるなどして強調表示される。これにより、連動関係性があるパネル303どうしをわかりやすく案内するとともに、当該パネル303における連動要素をわかりやすく案内することができる。
互いに連動するデータ413や項目412は、業務内容データベース410において、同一のインスタンス411を構成する。親パネル1210において、或るインスタンス411を構成するデータ413が指定(選択)された場合、指定(選択)されたデータ413とともに業務内容データベース410において同一のインスタンス411を構成するデータ413のうち、ディスプレイ224に表示されているデータ413が連動要素であり、当該連動要素が該当するパネル303においてそれぞれ強調表示される。
また、業務管理システム100においては、クライアント端末装置120は、親パネル1210において或る要素の指定を受け付けると、業務管理装置110に対して指定された要素を通知する。業務管理装置110は、クライアント端末装置120から、指定された要素の通知を受信すると、業務内容データベース410を参照し、当該通知に基づいて、指定された要素と同一のインスタンス411を構成するデータ413のうち、ディスプレイ224に表示されているデータ413(すなわち、連動要素)を特定する。
その後、業務管理装置110は、特定された連動要素を該当するパネル303において強調表示させる表示用データを、該当するクライアント端末装置120に送信する。クライアント端末装置120は、該当する表示用データを受信すると、図12に示すように、該当するパネル303において連動要素をそれぞれ強調表示させる。
(クライアント端末装置120の処理手順)
つぎに、クライアント端末装置120の処理手順について説明する。図13A〜図13Cは、クライアント端末装置120の処理手順を示すフローチャートである。図13Aのフローチャートにおいて、まず、パネルバー304におけるアイコン305の選択を受け付けるまで待機する(ステップS1311:No)。ステップS1311において、アイコン305の選択を受け付けた場合(ステップS1311:Yes)、パネル表示要求を生成する(ステップS1312)。
つぎに、業務管理装置110に対して、ステップS1312において生成したパネル表示要求を送信する(ステップS1313)。そして、業務管理装置110から送信される、ステップS1313において送信したパネル表示要求に応じた表示用データを受信するまで待機する(ステップS1314:No)。
ステップS1314において、該当する表示用データを受信した場合(ステップS1314:Yes)、当該表示用データに基づいて、ディスプレイ224に該当するパネル303を表示して(ステップS1315)、一連の処理を終了する。ステップS1314においては、ステップS1313においてパネル表示要求を送信してから所定時間が経過するまでに該当する表示用データを受信しなかった場合、通信障害などのエラーが発生したと判断し、ディスプレイ224にエラーメッセージを表示した後に処理を中断してもよい。
図13Bのフローチャートにおいて、まず、検索キー306aの操作を受け付けるまで待機する(ステップS1321:No)。ステップS1321において、検索キー306aの操作を受け付けた場合(ステップS1321:Yes)、当該操作を受け付けた時点において検索ボックス306に入力されているキーワードに基づいてクエリを生成する(ステップS1322)。
つぎに、業務管理装置110に対して、ステップS1322において生成したクエリを送信する(ステップS1323)。そして、業務管理装置110から送信される、ステップS1323において送信したクエリに応じた表示用データを受信するまで待機する(ステップS1324:No)。
ステップS1324において、該当する表示用データを受信した場合(ステップS1324:Yes)、当該表示用データに基づいて、ディスプレイ224に該当するパネル303を表示して(ステップS1325)、一連の処理を終了する。ステップS1324においては、ステップS1323においてパネル表示要求を送信してから所定時間が経過するまでに該当する表示用データを受信しなかった場合、通信障害などのエラーが発生したと判断し、ディスプレイ224にエラーメッセージを表示した後に処理を中断してもよい。
図13Cのフローチャートにおいて、まず、プレート302に表示されているパネル303の中から、1のパネル303の指定を受け付けるまで待機する(ステップS1331:No)。ステップS1331において、パネル303の指定を受け付けた場合(ステップS1331:Yes)、当該指定を受け付けたパネル303を親パネル1210に設定し、当該親パネル1210を強調表示する(ステップS1332)とともに、当該親パネル1210を指定されたパネル303として通知するパネル指定通知を生成する(ステップS1333)。
つぎに、業務管理装置110に対して、ステップS1333において生成したパネル指定通知を送信する(ステップS1334)。そして、業務管理装置110から送信される、ステップS1334において送信したパネル指定通知に応じた表示用データを受信するまで待機する(ステップS1335:No)。
ステップS1335において、該当する表示用データを受信した場合(ステップS1335:Yes)、当該表示用データに基づいて、子パネルに該当するパネル303(関連パネル)および連動要素を強調表示して(ステップS1336)、一連の処理を終了する。ステップS1335においては、ステップS1334においてパネル指定通知を送信してから所定時間が経過するまでに該当する表示用データを受信しなかった場合、通信障害などのエラーが発生したと判断し、業務管理装置110に対して、再度パネル指定通知を送信してもよい。
(業務管理装置110の処理手順)
つぎに、業務管理装置110の処理手順について説明する。図14A〜図14Cは、業務管理装置110の処理手順を示すフローチャートである。図14Aのフローチャートにおいて、まず、上記の図13AにおけるステップS1313においてクライアント端末装置120から送信されたパネル表示要求を受信するまで待機する(ステップS1411:No)。
ステップS1411において、パネル表示要求を受信した場合(ステップS1411:Yes)、パネル表示要求にかかるアイコンによって特定されるパネル303に含まれる項目412に該当するデータ413を取得する(ステップS1412)。そして、ステップS1412において取得したデータ413に基づいて、該当するパネル303を、クライアント端末装置120のディスプレイ224において表示させる表示用データを生成する(ステップS1413)。
その後、ステップS1411:Yesにおいて受信したパネル表示要求の送信元のクライアント端末装置120に対して、ステップS1413において生成された表示用データを送信して(ステップS1414)、一連の処理を終了する。これにより、上記のように、ステップS1414において送信された表示用データを受信したクライアント端末装置120において、該当するパネル303がディスプレイ224に表示される。
図14Bのフローチャートにおいて、まず、上記の図13BにおけるステップS1323においてクライアント端末装置120から送信されたクエリを受信するまで待機する(ステップS1421:No)。ステップS1421において、クエリを受信した場合(ステップS1421:Yes)、当該クエリを解析し(ステップS1422)、当該クエリに基づいて、該当するデータ413および項目412を特定する(ステップS1423)。そして、特定されたデータ413および項目412に基づいて、受信したクエリに該当するパネル303を特定する(ステップS1424)。
つぎに、ステップS1423において特定されたデータ413および項目412、および、ステップS1424において特定されたパネル303に基づいて、クエリに該当するパネル303をディスプレイ224において表示させる表示用データを生成する(ステップS1425)。その後、ステップS1421:Yesにおいて受信されたクエリの送信元のクライアント端末装置120に対して、ステップS1425において生成された表示用データを送信して(ステップS1426)、一連の処理を終了する。これにより、上記のように、ステップS1426において送信された表示用データを受信したクライアント端末装置120において、該当するパネル303がディスプレイ224に表示される。
図14Cのフローチャートは、業務管理装置110がおこなう連動性参照処理の処理手順を示している。図14Cのフローチャートにおいて、まず、上記の図13CにおけるステップS1334においてクライアント端末装置120から送信されたパネル指定通知を受信するまで待機する(ステップS1431:No)。
ステップS1431において、パネル指定通知を受信した場合(ステップS1431:Yes)、パネル指定通知によって特定されるパネル303(親パネル1210)に関連するパネル303を特定する(ステップS1432)。そして、ステップS1432において特定されたパネル303に基づいて、連動設定データベース430を参照して、複数の連動関係性が設定されているパネル303に関して、重複する連動関係性を除外する(ステップS1433)。
ステップS1433においては、図7において説明したように、双方向の連動関係性のうち、子パネルから親パネル1210への連動関係性を除外(無効)としたり、親パネル1210に対して子パネルでもあり孫パネルでもあるパネル303における孫パネルの関係を除外(無効)としたりする。また、孫パネルから親パネルへの循環する連動関係性の除外もおこなう。
また、ステップS1432において特定された、関連するパネル303の要素(データ413や項目412)における連動要素を特定する(ステップS1434)。ステップS1434においては、親パネル1210および親パネル1210と関連するパネル303に含まれるデータ413や項目412のうち、互いに連動するデータ413や項目412などの連動要素を特定する。
そして、ステップS1432において特定された関連するパネル303、ステップS1434において特定された連動要素に基づいて表示用データを生成する(ステップS1435)。その後、ステップS1431:Yesにおいて受信されたパネル指定通知の送信元となるクライアント端末装置120に対して、ステップS1435において生成された表示用データを送信して(ステップS1436)、一連の処理を終了する。
これにより、クライアント端末装置120は、上述した図13CのステップS1336に示す処理をおこない、ステップS1436において送信された表示用データに基づいて、親パネル1210とともに関連するパネル303(子パネルや孫パネル)を強調表示することができる。また、クライアント端末装置120は、親パネル1210および関連するパネル303における連動要素を強調表示することができる。
ステップS1436においては、強調表示するパネル303のパネルヘッダを点滅させることによって、親パネル1210や関連するパネル303(子パネルや孫パネル)、あるいは、親パネル1210および関連するパネル303における連動要素を強調表示するようにしてもよい。強調表示の態様は、たとえば、ステップS1435において生成され、ステップS1436において送信される表示用データに基づいて特定することができる。
このように、業務管理システム100を利用することにより、属性情報管理データベース420によって属性が管理されたデータ413を、項目412ごとに分けて業務内容データベース410において記憶し、管理することができる。これにより、営業活動に有用な情報を業務管理装置110に集約することができ、営業活動に有用な情報をあちこち探し回る必要がない。
また、業務管理システム100を利用して営業活動に有用な情報を業務管理装置110に集約することにより、たとえば、スケジュールに変更があった場合には、変更があったスケジュールにかかる情報と当該スケジュールに関連する情報とを連動して切り替えることができる。これにより、営業担当者などの利用者は、常に最新の情報の中から、調べたい情報を迅速に入手することができる。
また、業務管理システム100を利用することにより、調べたい情報に関するキーワードを入力するだけで、当該キーワードに基づいて、利用者が調べたいデータ413を含むパネル303を表示させることができる。これにより、営業担当者などの利用者は、調べたい情報に関するキーワードを入力するだけで、利用者自身が自らあちこち探し回ることなく、常に最新の情報に基づくパネル303を表示させることができる。
顧客に最初にアクセスしてから、契約を締結し、商品やサービスの提供に至るまでの期間(営業スパン)が長い営業業務においては、1人の営業担当者がすべての情報を管理することは煩雑であった。また、長い営業スパンの途中で営業担当者に交代が生じた場合、引き継いだ営業担当者に、過去のすべての経緯が伝達されないおそれがあった。
これに対して、業務管理システム100を利用して、自身以外の営業者が過去におこなった交渉内容や結果などの営業活動に有用な情報を業務管理装置110に集約することにより、顧客との交渉履歴や案件の進捗(プロセス)などを、営業担当者にかかわらず、統括的に管理することができる。
「ルート営業」などと称される営業活動においては、多くの得意先(顧客)を管理できるように事前に販売計画をたて、当該販売計画の通りに売上があがるように、当該販売計画との差異を見ながら業務内容や計画を補正したり修正したりしている。業務管理システム100を利用することにより、各営業担当者は、日々の業務日報を管理することができるので、日々の業務において入力した正確な情報に基づいて、今後の販売計画の補正や修正をおこなうことができる。
また、業務管理システム100を利用することにより、たとえば、ルート営業の販売計画を作成し、作成した販売計画にしたがって日々の営業活動をおこなっている企業において、営業活動を効率的におこなう営業担当者と業務の効率に改善の余地がある営業担当者との業務日報を比較することができる。これにより、各営業担当者は、営業活動を効率的におこなう営業担当者の日報を参考にしながら以降の販売計画をたてたり、業務を効率よくおこなう営業担当者の業務内容を参考に別の営業担当者の販売計画の見直しを指示したりすることができる。
また、業務管理システム100を利用することにより、営業担当者の個々の能力のみに依存するのではなく、企業全体において統合的な営業活動をおこなうことができるので、あらたなビジネスチャンスを見いだすことが期待できる。
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態の情報処理装置を実現する業務管理装置110は、業務内容データベース410を参照して、クライアント端末装置120のディスプレイ224に表示される複数のパネル303の中の1のパネル303が指定された場合、当該複数のパネル303のうち、指定されたパネル303(親パネル1210)を強調表示するとともに、当該親パネル1210以外のパネル303のうち親パネル1210に関連するパネル303を親パネル1210とは異なる態様で強調表示させるようにしたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の情報処理装置によれば、ディスプレイ224に表示された複数のパネル303において、指定されたパネル303との関係性の有無を容易かつ確実に案内することができる。これにより、利用者は、関心のあるパネル303を指定することにより、指定したパネル303および当該指定したパネル303以外のパネル303が表示する、当該指定したパネル303に関係する情報を見つけやすくなり、当該データ413を利用しておこなう業務の効率向上を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の業務管理装置110は、ディスプレイ224に表示された複数のパネル303のうち、指定されたパネル303(親パネル1210)および親パネル1210に関連するパネル303(子パネル)以外のパネル303の中から、当該関連するパネル303に含まれる項目412に関連する項目412を含むパネル303(孫パネル)をさらに特定するようにしたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の業務管理装置110によれば、ディスプレイ224に表示された複数のパネル303のうち、親パネル1210に直接あるいは間接的に関連するパネル303を強調表示させることができる。これにより、利用者は、関心のあるパネル303を選択することにより、表示画面に表示された複数のパネル303のうち、指定したパネル303に関連のあるすべてのパネル303を把握することができる。そして、これによって、利用者は、指定したパネル303に関係する情報を見つけやすくなり、当該データ413を利用しておこなう業務の効率向上を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の業務管理装置110は、指定されたパネル303(親パネル1210)を介して、当該親パネル1210が表示するデータ413の更新を受け付けて業務管理データベース410を更新する。そして、ディスプレイ224に表示された複数のパネル303のうち、業務管理データベース410においてデータ413が更新された項目412を含むパネル303を、当該業務管理データベース410に基づいて更新するようにしたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の業務管理装置110によれば、ディスプレイ224に表示された複数のパネル303のうち、親パネル1210のデータ413を更新するだけで、親パネル1210に連動して、親パネル1210に関係する複数のパネル303の表示内容を更新することができる。これにより、利用者に、個々のパネル303のデータ413を更新する煩雑な作業をおこなわせることによる負担をかけることなく、ディスプレイ224に表示されたパネル303間で矛盾のないデータ413を表示することができるので、当該データ413を利用しておこなう業務の効率向上を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の業務管理装置110は、クエリの入力を受け付け、入力を受け付けたクエリに基づいて、プレート302に表示するパネル303を特定し、特定されたパネル303をディスプレイ224に表示させるようにしたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の業務管理装置110によれば、クエリに基づいて、当該クエリに該当し、かつ、親パネル1210に関連する複数のパネル303をディスプレイ224に表示させることができる。これにより、利用者に、当該利用者が業務に用いるデータ413を表示するパネル303を個々に探させたり選択させたりする負担を省き、当該データ413を利用しておこなう業務の効率向上を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の業務管理装置110は、特定されたパネル303を、プレート302において、最適配置にかかる所定の配置条件にしたがって配列して表示させることを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の業務管理装置110によれば、特定されたパネル303を、利用者に視認させやすく、理解させやすい最適配置にしたがって配列して表示させることにより、プレート302内に表示させた各パネル303の内容を迅速かつ確実に理解させることができる。これにより、利用者に、プレート302内に表示させた情報を理解させるための負担を軽減し、各パネル303に表示されたデータ413を利用しておこなう業務の効率向上を図ることができる。
なお、この実施の形態で説明した情報処理方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。