JP4192885B2 - 冷間鍛造用鋼及び機械構造部品 - Google Patents

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Description

本発明は、冷間鍛造用鋼及び機械構造部品に関し、より詳しくは、駆動用歯車など冷間鍛造による成形を施されて製造される部品の素材として用いるのに好適な冷間鍛造用鋼、及びその鋼を素材とし、冷間鍛造による成形を施された機械構造部品に関する。
一般に、冷間鍛造によって加工した成形品の寸法精度は高いので、最終の部品形状に仕上げるための切削加工工程での切削代を少なくすることができる。このため、製造コストの低減を目的として、冷間鍛造によって自動車や各種産業機械に用いられる機械構造用部品を成形することが試みられてきた。
しかしながら、従来の冷間鍛造用鋼の変形能は低く、そのため最終部品の完成までに冷間鍛造と軟化のための熱処理を複数回繰返す必要があるので製造工程が多くなり、処理時間が却って増加するため、冷間鍛造による高寸法精度化が必ずしもコスト低減に結びついてはいなかった。
そこで、特許文献1〜4に鍛造性を高めた鋼が提案されている。
すなわち、特許文献1には、成分元素のうちでも特にSとO(酸素)の含有量を、それぞれ、質量%で、0.0010%以下及び0.002%以下に制限し、鋼材圧延方向断面1mm2に存在する長さ1μm以上の非金属介在物(以下、「介在物」ともいう。)を10個以下にした「焼入性の優れた冷間鍛造用鋼」が提案されている。
特許文献2には、ASTM−D法に基づくB系介在物を厚型等級0.5以上及び薄型等級1.5以上を含まず、かつ薄型等級0.5の1視野中の数×3.8+薄型等級1.0の1視野中の数×7.6≦20を満足し、更にD系介在物を厚型等級0.5以上及び薄型等級2.0以上を含まず、かつ薄型等級0.5の1視野中の数+薄型等級1.0の1視野中の数3+薄型等級1.5の1視野中の数×9≦500とした「冷間鍛造性に優れた歯車用鋼」が提案されている。
特許文献3には、非金属介在物の構成元素であるO(酸素)とSの含有量を制限するとともに、非金属介在物の大きさが極値統計法(√AREAmax)により推測したときに50μm以下である「冷間鍛造性と切削性に優れた機械構造用鋼」が提案されている。
特許文献4には、MnSの平均アスペクト比を10以下で、最大アスペクト比30以下を有する「鍛造性と被削性に優れた鋼」が提案されている。
特開昭59−159971号公報 特開2001−329339号公報 特開2001−131685号公報 WO01/066814号公報
本発明の目的は、変形能が高く、一度の熱処理で大きな加工度を得ることができるため、従来鋼に比べて少ない中間熱処理回数で所定の形状に容易に冷間鍛造することができ、自動車や各種産業機械に用いられる機械構造用部品を低コストで製造することが可能な冷間鍛造用鋼、及びその鋼を素材として、冷間鍛造による成形を施された機械構造部品を提供することである。なお、本発明の冷間鍛造における具体的な変形能の目標は、後述する端面拘束据込み試験において75%以上の限界圧縮率を有することである。
前述の特許文献1で開示された「焼入性の優れた冷間鍛造用鋼」は、単に、長さ1mm以上の介在物の絶対量を低減するものでしかなく、介在物の形態制御を行うものではない。このため、必ずしも全ての介在物が小さくなるわけではなく、時として大きな介在物が起点となって冷間鍛造の際に割れが発生することがあった。更に、介在物を構成する元素を低減して介在物の発生頻度を減少させるという技術であるため、精錬工程での処理が多くなって、製造コストが嵩むことを避けられなかった。
特許文献2で開示された「冷間鍛造性に優れた歯車用鋼」は、単に、ASTM−D法に基づくB系介在物及びD系介在物という特定の介在物の大きさと総数を制限しただけのものであって、全ての介在物の形状を制御する技術ではなく、しかも、積極的に介在物形態の分布を制御する技術でもない。このため、冷間鍛造の際に必ずしも安定して優れた変形能を確保することができず、冷間鍛造の条件が厳しい場合には、割れ防止のために、その実施例に記載されているように複数回の球状化焼鈍処理を施す必要があって、やはり製造コストが嵩むことを避けられなかった。
特許文献3で開示された「冷間鍛造性と切削性に優れた機械構造用鋼」で規定された介在物の大きさは、極値統計法によって求められた相当直径でしかなく、実際の長径及び短径の形状を考慮したものではない。このため、冷間鍛造時の変形能が低くなって、冷間鍛造の際に割れが発生することがあった。
特許文献4で開示された「鍛造性と被削性に優れた鋼」は、単に、MnSの平均アスペクト比を制御する技術でしかないので、熱間鍛造性を高めることはできるものの、必ずしも冷間鍛造時の変形能まで高めることができるというものではなく、冷間鍛造の際に割れが発生することがあった。これは、介在物の評価に平均アスペクト比を用いる場合、アスペクト比が大きな介在物とアスペクト比の非常に小さな介在物がほぼ同数存在するような場合には、平均アスペクト比を制御しても、アスペクト比の大きな介在物が多く存在することによって、鍛造性の低下、特に、冷間鍛造性の著しい低下を招くためである。
そこで、本発明者らは、安価な製造コストで、鋼の変形能を高めることができる技術について種々の検討を行った。その結果、下記の知見(a)〜(f)を得た。
(a)冷間鍛造の場合には、加工条件が厳しいので、介在物の面積が等しくても長径と短径の差が大きければ大きいほど変形能が低くなる。このため、鋼の変形能を高めて良好な冷間鍛造性を確保するには、介在物の「長径/短径」の値を小さくする必要がある。
(b)介在物の「長径/短径」の値を小さくすることで、冷間鍛造時の応力集中が緩和されるとともに鋼の異方性が小さくなり、これらの相乗効果で冷間鍛造時の割れ発生を抑止することが可能になる。
(c)良好な冷間鍛造性確保のためには、介在物の「長径/短径」の値を小さくすることに加えて介在物の長径を小さくする必要がある。
(d)鋼中介在物のうちで冷間鍛造性に最も悪影響を及ぼすMnSの発生を抑えることを目的として、Sの含有量を低く抑えることは、精錬工程におけるコスト上昇を招く。しかしながら、鋼に適正量のTiを添加すれば、Sを微細なTiS系介在物(以下、TiSという。)として存在させることができるので、過度にSの含有量を低下させる必要がなくなり、したがって、精錬コストを低く抑えることができる。
(e)TiSはその「長径/短径」の値が小さいことに加えて個々のサイズも小さい。しかも、MnSのように加工によって粘性変形しない。このため、適正量のTiを添加した鋼の場合、冷間鍛造時の応力集中が緩和され、更に、鋼の異方性も小さくなるので、鋼の変形能が高くなって冷間鍛造時に割れの発生が抑止される。
(f)冷間鍛造時の変形能を高めるためには、球状化熱処理を行って、均一な球状炭化物をフェライト組織に均一に分散させるとともに硬度を低減させることも有効である。
本発明は、上記の知見に基づいて完成されたものである。
本発明の要旨は、下記(1)に示す冷間鍛造用鋼及び(2)に示す機械構造部品にある。
(1)質量%で、C:0.10〜0.30%、Si:1.0%以下、Mn:0.20〜1.5%、S:0.005〜0.03%、Cr:0.15〜2.0%、Ti:0.05〜0.23%、Cu:0〜0.50%、Ni:0〜3.5%、Mo:0〜1.0%、B:0〜0.005%及びAl:0〜0.035%を含有し、残部はFe及び不純物からなり、不純物中のPは0.03%以下、O(酸素)は0.0015%以下及びNは0.010%以下であり、かつ下記(1)式で表されるfn1の値が95〜120を満たし、更に、長手方向縦断面における非金属介在物の長径の最大値が30μm以下で、しかも、長径が1.4〜30μmで短径が0.5μm以上の非金属介在物のうち、下記(2)式で表されるfn2の値が4以上であるものの割合が15%以下で、かつfn2の値が2未満であるものの割合が50%を超えることを特徴とする冷間鍛造用鋼。
fn1=100−100×Ti−300×S−340×N・・・(1)、
fn2=L/W・・・(2)。
なお、(1)式中の元素記号は、その元素の質量%での鋼中含有量を表す。また、(2)式中のL及びWは、それぞれ、長手方向縦断面における長径が1.4〜30μmで短径が0.5μm以上の個々の非金属介在物の長径と短径を表す。
(2)上記(1)に記載の冷間鍛造用鋼を素材とし、冷間鍛造による成形を施された機械構造部品。
なお、本発明でいう「長手方向縦断面」(以下、「L断面」という。)とは、鋼材の圧延方向又は鍛錬軸に平行に切断した面をいう。
以下、上記 (1)の冷間鍛造用鋼に係る発明及び(2)の機械構造部品に係る発明を、それぞれ、「本発明(1)」及び「本発明(2)」という。また、総称して「本発明」ということがある。
本発明の冷間鍛造用鋼は、変形能が高く、後述する端面拘束据込み試験において75%以上の限界圧縮率を有しているので、少ない中間熱処理回数で所定の形状に容易に冷間鍛造することが可能であり、自動車や各種産業機械に用いられる機械構造用部品の素材として利用することができる。この冷間鍛造用鋼は、TiSを利用するため、過度にSの含有量を低下させる必要がなく、低い精錬コストで製造することができる。
以下、本発明の各要件について詳しく説明する。なお、化学成分の含有量の「%」は「質量%」を意味する。
(A)鋼の化学組成
C:0.10〜0.30%
Cは、強度を高めて疲労強度を確保するのに有効な元素であるが、その含有量が0.10%未満では添加効果に乏しい。一方、Cの含有量が0.30%より多くなると、浸炭焼入れや浸炭窒化処理(以下、浸炭焼入れや浸炭窒化処理を総称して「浸炭処理」ということがある。)等の表面硬化処理を行った場合、部品全体の靱性が低下する場合がある。したがって、Cの含有量を0.10〜0.30%とした。なお、Cの含有量は0.15〜0.25%とすることが望ましい。
Si:1.0%以下
Siは、フェライトを固溶硬化して変形抵抗を高めるので変形能の低下を招く。また、Siの過度の添加は浸炭処理性の低下をきたす。特に、Siの含有量が1.0%を超えると変形能の低下が大きくなるとともに浸炭処理性の著しい低下を生じる。したがって、Siの含有量を1.0%以下とした。なお、冷間鍛造性の観点からは、Siの含有量は0.5%以下とすることが望ましい。
Mn:0.20〜1.5%
Mnは、鋼の焼入れ性を高める作用を有する。しかし、Mnの含有量が0.20%未満では、前記の効果を得ることが難しい。一方、その含有量が1.5%を超えると、フェライトを固溶硬化して変形抵抗を高くし、冷間鍛造性を損なう。したがって、Mnの含有量を0.20〜1.5%とした。なお、Mnの含有量は0.5〜1.2%とすることが望ましい。
S:0.005〜0.03%
Sは、本発明において重要な意味を持つ元素である。すなわち、Sは、Tiと結合して微細なTiSを形成して冷間鍛造性を高める作用を有する。しかしながら、Sの含有量を0.005%未満の低い値に抑えるには、精錬工程で多くの処理が必要となるので製造コストが嵩んでしまう。一方、Sの含有量が多くなると、硫化物系介在物の生成量が多くなり、粗大なMnSを生成し、却って冷間鍛造性が低下する。特に、Sの含有量が0.03%を超えると冷間鍛造性の低下が著しくなる。したがって、Sの含有量を0.005〜0.03%とした。Sの含有量は0.007〜0.025%とすることが望ましい。
なお、本発明に係る冷間鍛造用鋼においては、Sの含有量は、微細なTiSを形成させるとともに、粗大な、MnS及びTiNの生成を抑えて、冷間鍛造性を高めるために、Ti及びNの含有量との関係で前記(1)式で表されるfn1の値が95〜120を満たすものとする必要がある。このことについては後述する。
Cr:0.15〜2.0%
Crは、表面硬化処理時の焼入れ性を高める作用を有する。この効果は、Crの含有量が0.15%以上で得られる。一方、Crは変形抵抗を高めて冷間鍛造性を低下させ、特に、0.10〜0.30%のCを含有する本発明に係る冷間鍛造用鋼の場合には、Crの含有量が2.0%を超えると冷間鍛造性が著しく低下する。したがって、Crの含有量を0.15〜2.0%とした。なお、Cr含有量の上限は1.5%とすることが望ましい。
Ti:0.05〜0.23%
Tiは、本発明において重要な意味を持つ元素である。すなわち、Tiは、Sと結合して微細なTiSを形成するとともに粗大なMnSの生成を防止し、冷間鍛造性を高める作用を有する。また、Tiには、鋼を脱酸、脱窒する作用もある。しかしながら、Tiの含有量が0.05%未満では、前述した知見(d)及び(e)の効果が得られない。一方、Tiの含有量が0.23%を超えても、TiSの形成による粗大MnSの生成防止作用は飽和し、コストが嵩むばかりである。したがって、Tiの含有量を0.05〜0.23%とした.なお、Tiの含有量は0.08〜0.18%とすることが望ましい。
なお、本発明に係る冷間鍛造用鋼においては、Tiの含有量は、微細なTiSを形成させるとともに、粗大な、MnS及びTiNの生成を抑えて、冷間鍛造性を高めるために、S及びNの含有量との関係で前記(1)式で表されるfn1の値が95〜120を満たすものとする必要がある。このことについては後述する。
Cu:0〜0.50%
Cuの添加は任意である。添加すれば、焼入れ性を高める作用を有する。この効果を確実に得るには、Cuは0.05%以上の含有量とすることが好ましい。しかしながら、Cuの多量添加は熱間加工性の低下を招き、特に、Cuの含有量が0.50%を超えると、熱間加工性の低下が著しくなる。したがって、Cuの含有量を0〜0.50%とした。
Ni:0〜3.5%
Niの添加は任意である。添加すれば、浸炭処理した部品の疲労強度を高める作用を有する。この効果を確実に得るには、Niは0.05%以上の含有量とすることが望ましい。しかしながら、Niの含有量が3.5%を超えると、被削性の低下が著しくなる。したがって、Niの含有量を0〜3.5%とした。なお、Ni含有量の上限は2.0%とすることが望ましい。
Mo:0〜1.0%
Moの添加は任意である。添加すれば、浸炭処理した部品の疲労強度を高める作用を有する。この効果を確実に得るには、Moは0.05%以上の含有量とすることが望ましい。しかしながら、その含有量が1.0%を超えると、被削性の著しい低下を招く。したがって、Moの含有量を0〜1.0%とした。なお、Mo含有量の上限は0.8%とすることが望ましい。
B:0〜0.005%
Bの添加は任意である。添加すれば、焼入れ性を高める作用を有する。この効果を確実に得るには、Bは0.0005%以上の含有量とすることが望ましい。しかしながら、Bを0.005%を超えて含有しても前記の効果は飽和し、コストが嵩むばかりである。したがって、Bの含有量を0〜0.005%とした.なお、B含有量の上限は0.004%とすることが望ましい。
Al:0〜0.035%
Alの添加は任意である。添加すれば、鋼を脱酸する作用を有する。この効果を確実に得るには、Alは0.01%以上の含有量とすることが望ましい。しかしながら、Alの含有量が0.035%を超えると、酸化物のクラスターの生成が多くなって冷間鍛造性(冷間変形能)の低下をきたし、更に、靱性も低下する。したがって、Alの含有量を0〜0.035%とした。なお、Al含有量の上限は0.030%とすることが望ましい。
本発明(1)においては、不純物元素としてのP、O(酸素)及びNの各含有量を下記のとおりに制限する。
P:0.03%以下
Pは、粒界に偏析して靱性を低下させてしまう。特に、Pの含有量が0.03%を超えると、靱性の低下が著しくなる。したがって、不純物元素としてのPの含有量を0.03%以下とした。なお、Pの含有量は0.02%以下とすることが望ましい。
O(酸素):0.0015%以下
Oは、鋼中で酸化物系介在物を形成して冷間鍛造性を低下させてしまう。特に、Oの含有量が0.0015%を超えると、冷間鍛造性の低下が著しくなる。したがって、不純物元素としてのOの含有量を0.0015%以下とした。
N:0.010%以下
Nは、変形抵抗を高めて、また、Tiと結合してTiNを形成して、冷間鍛造性を低下させてしまう。特に、Nの含有量が0.010%を超えると、変形抵抗の上昇が大きくなり、また、長径30μmを超える粗大なTiNが形成されて、冷間鍛造性が著しく低下する。したがって、不純物元素としてのNの含有量を0.010%以下とした。Nの含有量は0.008%以下とすることが望ましい。
更に、本発明(1)に係る冷間鍛造用においては、S、Ti及びNの含有量に関して、前記(1)式で表されるfn1の値を95〜120とする必要がある。
これは、fn1の値を95以上とすることで、微細なTiSが形成されるととともに粗大なMnSの生成が抑えられて冷間鍛造性が高くなり、また、fn1の値を120以下とすることで、微細なTiSが形成されるとともに粗大なTiNの生成が抑えられて冷間鍛造性が向上するからである。
以下、上記の規定について、本発明者らが実施した検討内容を基にして、詳しく説明する。
本発明者らは、0.20%C−0.24%Si−0.83%Mn−1.04%Cr−0.01%Cu−0.01%Ni−0.01%Mo−0.023%Al−0.01%P−0.0009%Oの化学組成をベースとして、S、Ti及びNの含有量を変化させて、fn1の値が92〜134である鋼を実験室溶製し、インゴットに鋳造した。
次いで、これらの鋼のインゴットを1250℃に加熱した後、熱間鍛造を行って、直径20mmの丸棒を作製し、一旦室温まで冷却した後、925℃で焼準処理し、その後760℃で180分保持後徐冷の条件で球状化焼鈍を施した。
このようにして得た直径20mmの球状化焼鈍後の各丸棒から、直径が14mmで長さが21mmの円柱試験片を切り出し、日本塑性加工学会で制定された端面拘束据込み試験を実施して、限界圧縮率を測定した。
具体的には、上記の直径が14mmで長さが21mmの円柱試験片を500t油圧プレスを用いて冷間(室温)にて圧縮率を種々変化させ、無潤滑で端面拘束据込み試験を実施した。なお、各供試鋼について1つの圧縮率で10個の試験片を用いた。圧縮率は82%までとし、10個の試験片のうち5個に割れが発生した時の圧縮率を割れが発生する限界点として限界圧縮率と規定した。なお、この端面拘束据込み試験において75%以上の限界圧縮率を有することを目標とした。
図1に、限界圧縮率と前記(1)式で表されるfn1の値との関係を整理して示す。
図1から、fn1の値が95〜120の場合に、目標とする75%以上の限界圧縮率が得られることが明らかである。
なお、各鋼について前記直径が14mmで長さが21mmの円柱試験片のL断面を鏡面研磨して観察した。その結果、fn1の値が95未満の場合には粗大なMnSが多く認められ、一方、fn1の値が120を超える場合には、粗大なTiNが生成しているのが認められた。
したがって、本発明(1)に係る冷間鍛造用においては、S、Ti及びNの含有量に関して、前記(1)式で表されるfn1の値で95〜120を満たすものとした。なお、鋼に一層良好な冷間鍛造性を確保させるためには、fn1の値は100〜113とすることが望ましい。
(B)介在物
本発明(1)に係る冷間鍛造用においては、L断面における介在物の長径の最大値が30μm以下で、しかも、長径が1.4〜30μmで短径が0.5μm以上の介在物のうち、前記(2)式で表されるfn2の値が4以上であるものの割合が15%以下で、かつfn2の値が2未満であるものの割合が50%を超えることと規定する。
図2に、限界圧縮率とL断面における介在物の長径の最大値との関係を整理して示す。ここで、図2の横軸は単に「介在物の長径の最大値」と表記した。
先ず、L断面における介在物の長径の最大値を30μm以下と規定するのは、図2に示すように、L断面における介在物の長径の最大値が30μmを超える場合には、目標とする75%以上の限界圧縮率が得られないためである。以下、このことについて詳しく説明する。
本発明者らは、0.22%C−0.21%Si−1.05%Cr−0.03%Cu−0.01%Ni−0.16%Mo−0.018%Al−0.008%P−0.0014%Oの化学組成をベースとしてMn、S、Ti及びNの含有量を変化させて、fn1の値が99〜103である鋼を実験室溶製し、インゴットに鋳造した。
次いで、これらの鋼のインゴットを1250℃に加熱した後、熱間鍛造を行って、直径20mmの丸棒を作製し、一旦室温まで冷却した後、925℃で焼準処理し、その後760℃で180分保持後徐冷の条件で球状化焼鈍を施した。
このようにして得た直径20mmの球状化焼鈍後の各丸棒から、直径が14mmで長さが21mmの円柱試験片を切り出し、L断面を鏡面研磨し、倍率を200倍とした光学顕微鏡で観察して介在物の長径を測定した。なお、中心部(中心部幅3mm)を除く、任意の20視野について観察し、その中で最大の長径を各供試材における「介在物の長径の最大値」とした。
また、既に述べた方法で端面拘束据込み試験を実施して、限界圧縮率を測定した。すなわち、上記の直径が14mmで長さが21mmの円柱試験片を500t油圧プレスを用いて冷間(室温)にて圧縮率を種々変化させ、無潤滑で端面拘束据込み試験を実施した。なお、各供試鋼について1つの圧縮率で10個の試験片を用いた。圧縮率は82%までとし、10個の試験片のうち5個に割れが発生した時の圧縮率を割れが発生する限界点として限界圧縮率と規定した。
上記の調査結果をまとめた図2から、L断面における介在物の長径の最大値が30μm以下の場合に、目標とする75%以上の限界圧縮率が得られることが明らかである。
したがって、本発明(1)に係る冷間鍛造用においては、L断面における介在物について、先ずその長径の最大値を30μm以下と規定した。
次に、L断面における介在物の長径の最大値を30μm以下とした上で、長径が1.4〜30μmで短径が0.5μm以上の介在物のうち、前記(2)式で表されるfn2の値が4以上であるものの割合が15%以下で、かつfn2の値が2未満であるものの割合が50%を超えることと規定するのは、次の理由による。
L断面における長径が1.4μm未満の介在物は微小であるため、冷間鍛造性に影響を及ぼさない。同様に、L断面における短径が0.5μm未満の介在物も微小であって、冷間鍛造性に影響を及ぼさない。このため、本発明(1)において、前記(2)式で表されるfn2で対象とする介在物は、その長径が1.4〜30μmで短径が0.5μm以上のものに限ることとした。
図3に、L断面における長径が1.4〜30μmで短径が0.5μm以上の非金属介在物のうち、「fn2<2」を満たす介在物の割合及び「fn2≧4」を満たす介在物の割合が目標とする75%以上の限界圧縮率に及ぼす影響を整理して示す。ここで、図3における「○」印は目標とする75%以上の限界圧縮率が得られたことを、また、「×」印は限界圧縮率が75%未満で目標に達していないことを示す。
L断面において前記のサイズ規定を満たす介在物に関して、図3に示すように、fn2の値が4以上であるものの割合が15%を超える場合、又は、fn2の値が2未満であるものの割合が50%以下である場合には、目標とする75%以上の限界圧縮率が得られない。以下、このことについて詳しく説明する。
本発明者らは、0.19%C−0.26%Si−0.79%Mn−0.007%S−1.04%Cr−0.051%Ti−0.01%Cu−0.01%Ni−0.01%Mo−0.002%B−0.028%Al−0.013%P−0.0011%O−0.0070%Nで、fn1の値が101である鋼を、通常の方法によって転炉を用いて溶製し、脱ガス処理を施した後、種々の条件で連続鋳造して、断面が300mm×400mmの鋳片にした。
次いで、これらの各鋳片を1250℃に加熱して分塊圧延し、続いて1150℃に加熱して棒鋼圧延し、直径20mmの丸棒に仕上げ、更に、760℃で180分保持後徐冷の条件で球状化焼鈍を施した。
このようにして得た直径20mmの球状化焼鈍後の各丸棒から、直径が14mmで長さが21mmの円柱試験片を切り出し、L断面を鏡面研磨し、倍率を200倍とした光学顕微鏡で観察し、中心部(中心部幅3mm)を除く、任意の20視野(1視野の測定面積は0.3mm2)について、介在物の長径L、短径W、個数及び面積をコンピュータで測定した。
具体的には、光学顕微鏡に取り付けられたCCD(Charge Coupled Device)から介在物のビットマップ画像データをコンピュータに取り込み、住友金属テクノロジー株式会社製の「粒子解析II for Windows Ver.2」(商品名)を用いて、長径が1.4μm以上で短径が0.5μm以上の介在物について、画像処理による測定を行った。そして、長径が1.4〜30μmで短径が0.5μm以上のサイズの各々の介在物について、長径Lと短径Wの比、つまり前記(2)式で表されるfn2の値で介在物個数の整理を行い、「fn2<2」を満たす介在物の個数及びそれが前記サイズの介在物に占める割合(%)、並びに。「fn2≧4」を満たす介在物の個数及びそれが前記サイズの介在物に占める割合(%)を算出した。なお、このfn2の値による介在物の整理は、中心部(中心部幅3mm)を除く、任意の20視野での平均値として求めた。
また、既に述べた方法で端面拘束据込み試験を実施して、限界圧縮率を測定した。すなわち、上記の直径が14mmで長さが21mmの円柱試験片を500t油圧プレスを用いて冷間(室温)にて圧縮率を種々変化させ、無潤滑で端面拘束据込み試験を実施した。なお、各供試鋼について1つの圧縮率で10個の試験片を用いた。圧縮率は82%までとし、10個の試験片のうち5個に割れが発生した時の圧縮率を割れが発生する限界点として限界圧縮率と規定した。
上記の調査結果をまとめた図3から、L断面における長径が1.4〜30μmで短径が0.5μm以上の非金属介在物のうち、前記(2)式で表されるfn2の値が4以上であるものの割合が15%以下で、かつfn2の値が2未満であるものの割合が50%を超える場合に、目標とする75%以上の限界圧縮率が得られることが明らかである。
なお、L断面において上記のサイズ規定を満たす介在物、つまり、長径が1.4〜30μmで短径が0.5μm以上との規定を満たす介在物について、fn2の値が4以上であるものの割合が15%を超える場合に冷間鍛造性が低くなるのは、粗大なMnSが多く存在するためである。また、fn2の値が2未満であるものの割合が50%以下である場合に冷間鍛造性が低くなるということも、例えば延伸したMnSのように冷間鍛造中の応力集中の原因となる介在物が多く存在するためである。
上述の理由から、本発明(1)に係る冷間鍛造用においては、L断面における介在物について、その長径の最大値を30μm以下とする規定に加えて、更に、長径が1.4〜30μmで短径が0.5μm以上の非金属介在物のうち、前記(2)式で表されるfn2の値が4以上であるものの割合が15%以下で、かつfn2の値が2未満であるものの割合が50%を超えることとした。
本発明(1)に係る冷間鍛造用鋼の製造方法としては、前記(A)項の化学組成を有する鋼を転炉などの溶解炉を用いて溶製し、脱ガス処理を施した後に、モールド内での電磁撹拌条件を20cm/秒以上、モールド直下から中心部固相率が99%になるまでの鋳片の平均冷却速度を10〜20℃/分、鋳込み速度Vcを0.4〜0.9m/分、鋳型振動(オシレーション)回数を100×(Vc/60)〜220×(Vc/60)Hzとして、スラグなどの巻き込みによる大型の酸化物系介在物の発生を抑止しながら連続鋳造することが推奨される。
このようにして製造された本発明(1)に係る冷間鍛造用鋼は、熱間圧延等の熱間加工により棒鋼とされ、必要に応じて焼鈍熱処理を行い、冷間鍛造によって所定の形状に成形され、必要に応じて表面硬化処理を施され、更に、必要に応じて最終の部品形状に仕上げるための切削加工などを受けて、本発明(2)に係る機械構造部品に仕上げられる。
以下、実施例により本発明を更に詳しく説明する。
表1に示す化学組成を有する鋼1〜24を転炉を用いて溶製し、脱ガス処理を行った後スラグなどの巻き込みによる大型の酸化物系介在物の発生を抑止しながら連続鋳造して、断面が300mm×400mmの鋳片にした。表1中の鋼1〜13、鋼16、鋼18及び鋼24は、化学組成が本発明(1)で規定する範囲内にある本発明例の鋼である。一方、表1中の鋼14、鋼15、鋼17及び鋼19〜23は、化学組成が本発明(1)で規定する条件から外れた比較例の鋼である。
なお、表2に、各鋼を連続鋳造した際のモールド内での電磁撹拌条件、モールド直下から中心部固相率が99%になるまでの鋳片の平均冷却速度、鋳込み速度Vc及び鋳型振動(オシレーション)回数を示す。 なお、表2においては、「モールド直下から中心部固相率が99%になるまでの鋳片の平均冷却速度」を「平均鋳片冷却速度」と表記した。
Figure 0004192885
Figure 0004192885
次いで、各鋳片を1250℃に加熱して分塊圧延し、続いて1150℃に加熱して棒鋼圧延し、直径20mmの丸棒に仕上げ、更に、760℃で180分保持後徐冷の条件で球状化焼鈍を施した。
このようにして得た直径20mmの球状化焼鈍後の各丸棒から、直径が14mmで長さが21mmの円柱試験片を切り出し、L断面を鏡面研磨し、倍率を200倍とした光学顕微鏡で、中心部(中心部幅3mm)を除く、任意の20視野(1視野の測定面積は0.3mm2)について観察し、その中で最大の長径を各供試材における介在物の最大長径とした。
また、介在物の長径L、短径W、個数及び面積をコンピュータで測定した。具体的には、光学顕微鏡に取り付けられたCCD(Charge Coupled Device)から介在物のビットマップ画像データをコンピュータに取り込み、住友金属テクノロジー株式会社製の「粒子解析II for Windows Ver.2」(商品名)を用いて、長径が1.4μm以上で短径が0.5μm以上の介在物について、画像処理による測定を行った。そして、長径が1.4〜30μmで短径が0.5μm以上のサイズの各々の介在物について、長径Lと短径Wの比、つまり前記(2)式で表されるfn2の値で介在物個数の整理を行い、「fn2<2」を満たす介在物の個数及びそれが前記サイズの介在物に占める割合(%)、並びに、「fn2≧4」を満たす介在物の個数及びそれが前記サイズの介在物に占める割合(%)を算出した。なお、このfn2の値による介在物の整理は、中心部(中心部幅3mm)を除く、任意の20視野での平均値として求めた。
また、既に述べた方法で端面拘束据込み試験を実施して、限界圧縮率を測定した。すなわち、上記の直径が14mmで長さが21mmの円柱試験片を500t油圧プレスを用いて冷間(室温)にて圧縮率を種々変化させ、無潤滑で端面拘束据込み試験を実施した。なお、各供試鋼について1つの圧縮率で10個の試験片を用いた。圧縮率は82%までとし、10個の試験片のうち5個に割れが発生した時の圧縮率を割れが発生する限界点として限界圧縮率と規定した。
表3に、上記の試験結果を整理して示す。なお、表3には、介在物の調査結果として、長径の最大値、並びに、長径が1.4〜30μmで短径が0.5μm以上の介在物に占める「fn2≧4」を満たす介在物の割合及び前記サイズの介在物に占める「fn2<2」を満たす介在物の割合だけを示した。
Figure 0004192885
表3から、鋼の化学組成及び鋼中介在物が本発明(1)で規定する条件を満たす試験番号1〜13の場合、目標とする75%以上の限界圧縮率が得られており、冷間鍛造性に優れることが明らかである。
これに対して、試験番号16、試験番号18及び試験番号24の場合、鋼の化学組成は本発明(1)で規定する条件を満たすものの、鋼中介在物が本発明(1)で規定する条件から外れるため、限界圧縮率は目標とする75%を下回って冷間鍛造性に劣っている。
試験番号15、試験番号17及び試験番号19〜21の場合、鋼の化学組成と鋼中介在物の双方が本発明(1)で規定する条件から外れるため、限界圧縮率は目標とする75%を下回って冷間鍛造性に劣っている。
また、試験番号14、試験番号22及び試験番号23の場合、鋼中介在物は本発明(1)で規定する条件を満たすものの、鋼の化学組成が本発明(1)で規定する条件から外れるため、限界圧縮率は目標とする75%を下回って冷間鍛造性に劣っている。
本発明の冷間鍛造用鋼は、変形能が高く、前記した端面拘束据込み試験において75%以上の限界圧縮率を有しているので、少ない中間熱処理回数で所定の形状に容易に冷間鍛造することが可能であり、自動車や各種産業機械に用いられる浸炭部品に代表される機械構造用部品の素材として利用することができる。この冷間鍛造用鋼は、TiSを利用するため、過度にSの含有量を低下させる必要がなく、低い精錬コストで製造することができる。
0.20%C−0.24%Si−0.83%Mn−1.04%Cr−0.01%Cu−0.01%Ni−0.01%Mo−0.023%Al−0.01%P−0.0009%Oの化学組成をベースとして、S、Ti及びNの含有量を変化させて、(1)式で表されるfn1の値を92〜134の範囲で変化させた鋼の限界圧縮率とfn1の値との関係を示す図である。 0.22%C−0.21%Si−1.05%Cr−0.03%Cu−0.01%Ni−0.16%Mo−0.018%Al−0.008%P−0.0014%Oの化学組成をベースとしてMn、S、Ti及びNの含有量を変化させて、(1)式で表されるfn1の値を99〜103とした鋼の限界圧縮率とL断面における介在物の長径の最大値との関係を示す図である。 0.19%C−0.26%Si−0.79%Mn−0.007%S−1.04%Cr−0.051%Ti−0.01%Cu−0.01%Ni−0.01%Mo−0.002%B−0.028%Al−0.013%P−0.0011%O−0.0070%Nで、(1)式で表されるfn1の値を101とした鋼における長径が1.4〜30μmで短径が0.5μm以上の介在物のうちで、(2)式で表されるfn2の値が2未満を満たす介在物の割合及び4以上を満たす介在物の割合が、目標とする75%以上の限界圧縮率に及ぼす影響を示す図である。

Claims (2)

  1. 質量%で、C:0.10〜0.30%、Si:1.0%以下、Mn:0.20〜1.5%、S:0.005〜0.03%、Cr:0.15〜2.0%、Ti:0.05〜0.23%、Cu:0〜0.50%、Ni:0〜3.5%、Mo:0〜1.0%、B:0〜0.005%及びAl:0〜0.035%を含有し、残部はFe及び不純物からなり、不純物中のPは0.03%以下、O(酸素)は0.0015%以下及びNは0.010%以下であり、かつ下記(1)式で表されるfn1の値が95〜120を満たし、更に、長手方向縦断面における非金属介在物の長径の最大値が30μm以下で、しかも、長径が1.4〜30μmで短径が0.5μm以上の非金属介在物のうち、下記(2)式で表されるfn2の値が4以上であるものの割合が15%以下で、かつfn2の値が2未満であるものの割合が50%を超えることを特徴とする冷間鍛造用鋼。
    fn1=100−100×Ti−300×S−340×N・・・(1)
    fn2=L/W・・・(2)
    なお、(1)式中の元素記号は、その元素の質量%での鋼中含有量を表す。また、(2)式中のL及びWは、それぞれ、長手方向縦断面における長径が1.4〜30μmで短径が0.5μm以上の個々の非金属介在物の長径と短径を表す。
  2. 請求項1に記載の冷間鍛造用鋼を素材とし、冷間鍛造による成形を施された機械構造部品。
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