JP4502126B2 - 機械構造用鋼 - Google Patents

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Description

本発明は、機械構造用鋼に関し、より詳しくは、自動車や各種産業機械のシャフト、軸受及びボルトなどの素材として好適な、熱間鍛造性、冷間鍛造性及び転動疲労特性に優れた機械構造用鋼に関する。
自動車や各種産業機械のシャフト、軸受及びボルトなどの部品は、各種の機械構造用鋼を素材として熱間鍛造した後に切削加工を行ったり、冷間鍛造によるニアネットシェイプ加工を行って、或いはその後更に、切削加工を施して、最終の部品形状に仕上げることが多い。
上記のうち、熱間鍛造後に切削加工を行って最終の部品形状に仕上げる場合には、切削加工しやすいように素材鋼にSを多く含有させることがある。しかし、Sを多量に含む場合には、粗大なMnSが発生することが多く、この粗大なMnSを起点として熱間鍛造時に割れが発生しやすい。
一方、冷間鍛造を施す場合には、球状化焼鈍など素材を軟化させるための長時間熱処理を行なう必要があるし、また、軟化のための長時間熱処理を避けたい場合には、冷間鍛造性を高めるために合金元素を低減する必要があるが、この場合には、焼入れ性が不足して、焼入れ・焼戻し後に所望の強度が確保できないことがある。
そこで、特許文献1に、S量の低減によるMnS介在物の低減効果などを利用して鍛造性を高めた、重量比にして、C:0.40〜0.65%、Si:0.01〜0.60%、Mn:0.30〜1.20%、P:0.018%以下、S:0.010%以下、Al:0.005〜0.018%、O:0.0020%以下、Ti:0.030%以下と、Cr:0.30〜0.60%、Ni:0.30〜0.60%、Mo:0.03〜0.13%のうちの1種又は2種以上を含有し、残部Fe及び不純物元素からなる「高強度高周波焼入用鋼」が提案されている。
次に、特許文献2には、質量%で、C:0.40〜0.60%、Si:0.05%超え0.10%以下、Mn:0.20〜0.65%、Cr:0.30%以下、Ti:0.005〜0.05%、B:0.0003〜0.0030%、Al:0.01〜0.07%及びMo:0.05〜0.20%を含有し、不純物元素であるS、O及びNを、それぞれ、0.02%以下、0.0015%以下及び0.0070%以下に制限し、残部は実質的にFe及び不可避的不純物からなる「冷間鍛造性、焼入れ性およびスケール剥離性に優れた機械構造用炭素鋼」が提案されている。
また、特許文献3には、被削性改善元素としてのPbを実質的に含まない所謂Pbフリーで、被削性と機械的特性を改善した「機械構造用鋼」、すなわち、希土類金属化合物が鋼中に分散している機械構造用鋼であって、断面1mm2当たりに観察される該希土類金属化合物は、長径50μm超のものが5個以下であり、長径1〜50μmのものが10〜500個である「機械構造用鋼」が提案されている。そして、上記サイズと個数の希土類金属化合物、特に硫化物を生成させるために、具体的な鋼組成として、希土類金属:0.001〜0.22質量%及びS:0.01〜0.22質量%を含有する「機械構造用鋼」が提案されている。
更に、特許文献4には、被削性改善成分としてのPbを実質的に含まない所謂Pbフリーで、切削加工時の切り屑処理性及び機械的特性に優れた「機械構造用鋼」、すなわち、硫化物系介在物が存在する機械構造用鋼において、特定の式で規定される硫化物粒子分布指数F1が0.5以下である「機械構造用鋼」が提案されている。そして、機械構造用鋼としての要求特性を満足させるという観点から、具体的な鋼組成として、C:0.01〜0.7%、Si:0.01〜2.5%、Mn:0.1〜3%、S:0.01〜0.2%、P:0.05%以下(0%を含む)、Al:0.1%以下(0%を含む)及びN:0.002〜0.02%を夫々含有する「機械構造用鋼」や、更に、Ti:0.002〜0.2%及び希土類元素:合計で0.0002〜0.2%よりなる群から選ばれる1種以上を含有する「機械構造用鋼」が提案されている。
特開平6−81077号公報 特開2002−241889号公報 特開平11−222645号公報 特開2000−282171号公報
前述の特許文献1で開示された技術は、S量の低減によるMnS介在物の低減効果などを利用して鍛造性を高めたものである。しかし、MnS介在物の低減のために単にS量を低減しただけでは、被削性の低下が避けられず、最終の部品形状に仕上げるための切削加工が困難になることが多かった。
前述の特許文献2で開示された技術の場合は、硫化物の形態について配慮されていないため、安定して優れた転動疲労寿命が得られないことが多かった。
前述の特許文献3で開示された技術の場合、規定のサイズと個数の希土類金属化合物、特に硫化物を生成させるために、前述のとおり、具体的な鋼組成は、希土類金属:0.001〜0.22質量%及びS:0.01〜0.22質量%を含有している。しかも、「希土類金属/S」の質量比率を0.05〜3.5にすることが好ましい技術である。これは、希土類金属はSとの結合力が強く硫化物を形成しやすいものの、「希土類金属/S」の質量比率が0.05未満では、希土類金属硫化物の生成量が不十分となって被削性向上効果が現れ難くなるばかりか、過剰のSは主としてMnSやFeSの如き硫化物を形成し、鋼の機械的性質を劣化させ、一方、「希土類金属/S」の質量比率が3.5を超えると、過剰な希土類金属が硫化物に比べて被削性改善効果の低い粗大な酸硫化物や酸化物を形成するためとされている。しかしながら、この特許文献3で開示された技術は、単に「希土類金属」の合計量を規定しただけのものであって、希土類金属中の各元素の割合を制御するものではない。このため、合計量として含まれる希土類金属の種類によって機械的特性にバラツキが生じることがあり、必ずしも安定して所望の特性を確保することができるというものではなかった。
前述の特許文献4で開示された技術の場合、機械構造用鋼としての要求特性を満足させるという観点からの具体的な鋼組成は、前述のとおり、C:0.01〜0.7%、Si:0.01〜2.5%、Mn:0.1〜3%、S:0.01〜0.2%、P:0.05%以下(0%を含む)、Al:0.1%以下(0%を含む)及びN:0.002〜0.02%を夫々含有し、必要に応じて更に、Ti:0.002〜0.2%及び希土類元素:合計で0.0002〜0.2%よりなる群から選ばれる1種以上を含有するものである。そして、Ce、La、Pr、Nd等の希土類元素を添加するのは、硫化物の分布状態等の形態がが変化し、優れた特性が得られるためである。しかしながら、この特許文献4で開示された技術も、単に「希土類金属」の合計量を規定しただけのものであって、希土類金属中の各元素の割合を制御するものではない。このため、合計量として含まれる希土類金属の種類によって機械的特性にバラツキが生じることがあり、必ずしも安定して所望の特性を確保することができるというものではなかった。
本発明の目的は、熱間鍛造や冷間鍛造における割れを回避することができ、しかも、冷間鍛造の前の球状化焼鈍など素材を軟化させるための長時間熱処理を省略又は簡略化することが可能で、自動車や各種産業機械のシャフト、軸受及びボルトなどの素材として好適な、熱間鍛造性、冷間鍛造性及び転動疲労特性に優れた機械構造用鋼を提供することである。
本発明者らは、上述のような問題点を解決するために、安定して優れた機械的特性、特に優れた転動疲労特性を得ることができることは勿論、切削加工性に優れるとともに、熱間鍛造や冷間鍛造における割れを回避することができ、しかも、冷間鍛造の前の球状化焼鈍など素材を軟化させるための長時間熱処理を省略又は簡略化することが可能な機械構造用鋼の化学組成について種々調査・研究を重ねた。その結果、先ず、下記(a)〜(f)の知見を得た。
(a)Sとの親和力はMnよりも希土類金属の方が大きい。このため、希土類金属を添加した鋼においては、SはMnよりも優先的に希土類金属と結合して希土類金属の硫化物を形成し、その結果、生成するMnSの個数が減少する。
(b)希土類金属の硫化物の形状は、MnSのような圧延方向に展伸したものではなく、楕円状であり、しかも、希土類金属の硫化物は、均一かつ微細に分散するので、異方性の少ない良好な機械的特性が得られる。
(c)希土類金属の硫化物は、単独又は、他の硫化物や酸化物と結合した状態で存在する。
(d)希土類金属の硫化物を核としてフェライト変態が生じる。フェライトは硬さが低く、したがって、冷間鍛造に適した組織である。
(e)希土類金属の硫化物は、MnSと同様の被削性向上作用を有する。
(f)希土類金属の含有量が多すぎると、粗大な希土類酸化物が形成されて、転動疲労特性の低下をきたす。
そこで更に、希土類金属中の各元素の硫化物の作用について注目し、希土類金属中の各元素の割合を種々変化させて、各種特性に及ぼす影響を調査した。その結果、下記の事項が明らかになった。
(g)希土類金属中の各元素の割合が変われば機械的特性にバラツキが生じるが、希土類金属中にNdが特定の割合以上含まれておれば、機械的特性のバラツキが小さく、安定した機械的特性が得られる。
(h)前記知見(d)におけるフェライト変態促進作用は、希土類金属の硫化物のうちでも特にNdの硫化物の場合に顕著である。
(i)希土類金属の混合物である安価なミッシュメタルを用いた場合にも、希土類金属中にNdが特定の割合で含まれておれば、前記(g)及び(h)の効果が確実に得られる。
そして、上記の各知見から、次の知見(j)が得られた。
(j)特定の割合以上でNdを含む希土類金属を含有させ、硫化物を粗大なMnSから楕円状の微細に均一分散したNd主体の硫化物に置き換えれば、熱間鍛造や冷間鍛造の際の割れを回避することができる。しかも、Nd主体の硫化物を核としてフェライト変態が促進されて硬さの低いフェライト組織の割合が多くなるので、機械構造用鋼の冷間鍛造性を高めることができる。
本発明は、上記の知見に基づいて完成されたものである。
本発明の要旨は、下記(1)〜(4)に示す機械構造用鋼にある。
(1)質量%で、C:0.35〜0.55%、Si:0.05〜1.0%、Mn:0.4〜1.5%、P:0.030%以下、S:0.005〜0.050%、Cu:0〜0.20%、Ni:0〜0.20%、Cr:0〜2.0%、Mo:0〜1.0%、V:0〜0.20%、Ti:0〜0.10%、B:0〜0.0050%、Al:0.005〜0.050%、希土類金属:0.0005%以上0.0050%未満及びO(酸素):0.0020%以下を含有し、残部はFe及び不純物からなり、Ndが前記希土類金属の60%以上を占めることを特徴とする機械構造用鋼。
(2)CrとMoの含有量が、Cr:0.4〜1.5%及びMo:0.1〜0.5%の少なくともいずれかを満たす上記(1)に記載の機械構造用鋼。
(3)TiとVの含有量が、Ti:0.02〜0.05%及びV:0.05〜0.10%の少なくともいずれかを満たす上記(1)又は(2)に記載の機械構造用鋼。
(4)Bの含有量が、B:0.0010〜0.0030%を満たす上記(1)から(3)までのいずれかに記載の機械構造用鋼。
なお、本発明でいう「希土類金属」とは、周期律表の3A族に属する原子番号21のSc、原子番号39のY及び原子番号57のLaから原子番号71のLuまでの15元素のランタノイドを合わせた合計17元素を指し、希土類金属の含有量は上記17元素の合計含有量を指す。
以下、上記(1)〜(4)の機械構造用鋼に係る発明を、それぞれ、「本発明(1)」〜「本発明(4)」という。また、総称して「本発明」ということがある。
本発明の機械構造用鋼は、熱間鍛造性及び冷間鍛造性に優れるので、熱間鍛造や冷間鍛造における割れを回避することができ、また、冷間鍛造の前の球状化焼鈍など素材を軟化させるための長時間熱処理を省略又は簡略化することが可能であり、更に、転動疲労特性にも優れるため、自動車や各種産業機械のシャフト、軸受及びボルトなどの素材として用いることができる。
以下、本発明の各要件について詳しく説明する。なお、化学成分の含有量の「%」は「質量%」を意味する。
C:0.35〜0.55%
Cは、鋼の強度確保のために必須の元素であり、0.35%以上の含有量を必要とする。しかし、Cの含有量が多すぎると、硬くなりすぎて冷間鍛造性の低下を招き、特に、Cの含有量が0.55%を超えると、冷間鍛造性の低下が著しくなる。したがって、Cの含有量を0.35〜0.55%とした。
なお、冷間鍛造性がより重視される場合には、Cの含有量を0.35〜0.45%にすることが好ましい。
Si:0.05〜1.0%
Siは、脱酸作用を有する。この効果を得るためには、Siは0.05%以上の含有量とする必要がある。しかしながら、Siの含有量が多すぎると、硬くなりすぎて冷間鍛造性の低下を招き、特に、Siの含有量が1.0%を超えると、冷間鍛造性の低下が著しくなる。したがって、Siの含有量を0.05〜1.0%とした。
なお、冷間鍛造性がより重視される場合には、Siの含有量を0.05〜0.5%にすることが好ましい。
Mn:0.4〜1.5%
Mnは、鋼の強度を確保する作用及び脱酸作用を有する。これらの効果を得るためには、Mnは0.4%以上の含有量とする必要がある。しかし、Mnの含有量が1.5%を超えると、粗大なMnSが生成して熱間鍛造や冷間鍛造時の割れの原因となる場合がある。また、粗大なMnSは転動疲労寿命を低下させる原因となる。したがって、Mnの含有量を0.4〜1.5%とした。
なお、熱間鍛造性、冷間鍛造性及び転動疲労寿命がより重視される場合には、Mnの含有量を0.4〜1.2%にすることが好ましい。
P:0.030%以下
鋼中に含有される不可避不純物であるPは、フェライト強化元素であり、その含有量が多すぎると、フェライトが硬くなりすぎて冷間鍛造性の低下を招き、特に、Pの含有量が0.030%を超えると、冷間鍛造性の低下が著しくなる。また、Pの含有量が0.030%を超えると、結晶粒界に偏析したPが鋼を脆化させる場合がある。したがって、Pの含有量を0.030%以下とした。なお、より好ましいPの含有量は0.020%以下である。
S:0.005〜0.050%
Sは、希土類金属と結合して、希土類金属の硫化物を形成し、切削性を向上させる作用を有するほか、前記希土類金属の硫化物を核としてフェライト変態を促進する作用を有する。しかし、その含有量が0.005%未満では、前記の効果が得難い。一方、Sの含有量が多くなって0.050%を超えると、粗大な希土類硫化物や粗大なMnSを形成して、熱間鍛造性、冷間鍛造性及び転動疲労寿命の低下をきたす。したがって、Sの含有量を0.005〜0.050%とした。なお、より好ましいSの含有量は0.005〜0.040%である。
Cu:0〜0.20%
Cuの添加は任意である。添加すれば、フェライトを強化する作用を有する。この効果を確実に得るには、Cuは0.10%以上の含有量とすることが好ましい。しかしながら、Cuの含有量が0.20%を超えると、熱間圧延や熱間鍛造時に表面疵が発生しやすくなる。したがって、Cuの含有量を0〜0.20%とした。
なお、冷間鍛造性がより重視される場合には、Cuの含有量を0〜0.10%にすることが好ましい。
Ni:0〜0.20%
Niの添加は任意である。添加すれば、靱性を高める作用を有する。この効果を確実に得るには、Niは0.10%以上の含有量とすることが好ましい。しかしながら、Niの含有量が0.20%を超えると、硬くなって冷間鍛造性の低下をきたす。したがって、Niの含有量を0〜0.20%とした。
なお、冷間鍛造性がより重視される場合には、Niの含有量を0〜0.10%にすることが好ましい。
Cr:0〜2.0%
Crの添加は任意である。添加すれば、鋼の強度を高める作用及び焼入れ性を向上させる作用を有する。この効果を確実に得るには、Crは0.4%以上の含有量とすることが好ましい。しかしながら、Crの含有量が多すぎると硬くなりすぎて冷間鍛造性の低下を招き、特に、Crの含有量が2.0%を超えると、冷間鍛造性の低下が著しくなる。したがって、Crの含有量を0〜2.0%とした。
なお、冷間鍛造性がより重視される場合には、Cr含有量の上限を1.5%にすることが好ましい。
Mo:0〜1.0%
Moの添加は任意である。添加すれば、鋼の強度を高める作用及び焼入れ性を向上させる作用を有する。この効果を確実に得るには、Moは0.1%以上の含有量とすることが好ましい。しかしながら、Moの含有量が多すぎると、硬くなりすぎて冷間鍛造性の低下を招き、特に、Moの含有量が1.0%を超えると冷間鍛造性の低下が著しくなる。したがって、Moの含有量を0〜1.0%とした。
なお、冷間鍛造性がより重視される場合には、Mo含有量の上限を0.5%にすることが好ましい。
V:0〜0.20%
Vの添加は任意である。添加すれば、炭窒化物を形成して結晶粒を微細にし、強度を高める作用を有する。この効果を確実に得るには、Vは0.05%以上の含有量とすることが好ましい。しかしながら、Vの含有量が0.20%を超えると熱間鍛造性及び冷間鍛造性が悪化する。したがって、Vの含有量を0〜0.20%とした。
なお、冷間鍛造性がより重視される場合には、Vの含有量の上限は0.10%にすることが好ましい。
Ti:0〜0.10%
Tiの添加は任意である。添加すれば、炭窒化物を形成して結晶粒を微細にし、強度を高める作用を有する。この効果を確実に得るには、Tiは0.02%以上の含有量とすることが好ましい。しかしながら、Tiの含有量が0.10%を超えると大きな窒化物を形成し、熱間鍛造性、冷間鍛造性、転動疲労寿命を低下させる。したがって、Tiの含有量を0〜0.10%とした。
なお、熱間鍛造性、冷間鍛造性、転動疲労寿命がより重視される場合には、Tiの含有量の上限は0.05%にすることが好ましい。
B:0〜0.0050%
Bの添加は任意である。添加すれば、焼入れ性を高める作用を有する。この効果を確実に得るには、Bは0.0010%以上の含有量とすることが好ましい。しかしながら、Bの含有量が0.0050%を超えても、前記の効果は飽和し、コストが嵩むばかりである。したがって、Bの含有量を0〜0.0050%とした。なお、Bの含有量の上限は0.0030%にすることが好ましい。
Al:0.005〜0.050%
Alは、脱酸作用を有する。この効果を得るためには、Alは0.005%以上の含有量とする必要がある。しかしながら、Alの含有量が多すぎると、硬質のAl23を多く形成して冷間鍛造性や被削性、転動疲労特性の劣化を招き、特に、Alの含有量が0.050%を超えると、冷間鍛造性や被削性、転動疲労特性の劣化が著しくなる。したがって、Alの含有量を0.005〜0.050%とした。なお、Alの含有量は0.005〜0.040%にすることが好ましい。
希土類金属:0.0005%以上0.0050%未満
希土類金属は、本発明において重要な意味を持つ元素である。すなわち、希土類金属は、Sとの親和力がMnよりも大きいため、優先的にSと結合して硫化物を形成する。その結果、生成するMnSの個数が減少する。
上記希土類金属の硫化物は、MnSのように圧延方向に展伸せず、楕円状を呈し、均一かつ微細に分散するので、異方性が少なく熱間鍛造性及び冷間鍛造性が良好となる。また、希土類金属の硫化物がフェライト変態の核になってフェライトの生成が促進されることに基づく冷間鍛造性の向上も生じる。更に、希土類金属の硫化物には、MnSと同様の被削性向上作用もある。
しかしながら、希土類金属の含有量が0.0005%未満では前述の効果が得られない。一方、希土類金属の含有量が多すぎると、粗大な希土類酸化物が形成されて、転動疲労特性の低下を招き、特に、希土類金属の含有量が0.0050%以上になると、転動疲労特性の低下が著しくなる。したがって、希土類金属の含有量を0.0005%以上0.0050%未満とした。希土類金属の含有量は0.0020%以上0.0050%未満にすることが好ましい。
なお、既に述べたように、本発明でいう「希土類金属」とは、周期律表の3A族に属する原子番号21のSc、原子番号39のY及び原子番号57のLaから原子番号71のLuまでの15元素のランタノイドを合わせた合計17元素を指し、希土類金属の含有量は上記17元素の合計含有量を指す。
希土類金属におけるNdの割合:60%以上
希土類金属を0.0005%以上0.0050%未満含む場合であっても、希土類金属中の各元素の割合が変われば機械的特性にバラツキが生じることがある。しかし、希土類金属中にNdが60%以上含まれておれば、機械的特性のバラツキは小さく、特に安定した転動疲労寿命を確保することができる。しかも、このNdを主体とした希土類金属の硫化物を核とする場合には、フェライト変態の促進作用が大きくなり、冷間鍛造性も向上する。したがって、希土類金属におけるNdの割合を60%以上とした。なお、希土類金属におけるNdの割合は75%以上であることが好ましく、90%以上であれば更に好ましい。
O(酸素):0.0020%以下
O(酸素)は酸化系物介在物を形成し、冷間鍛造性や熱間鍛造性、被削性、転動疲労寿命を劣化させるので、その含有量を0.0020%以下とした。なお、Oの含有量は0.0015%以下とすることが好ましい。
上述のことから、本発明(1)の機械構造用鋼の化学組成を、既に述べた量のCからO(酸素)までの各元素を含有し、残部はFe及び不純物からなり、Ndが前記希土類金属の60%以上を占めることと規定した。
また、本発明(2)の機械構造用鋼の化学組成を、鋼の強度を高めるとともに焼入れ性を向上させるために、本発明(1)の機械構造用鋼において、CrとMoの含有量が、Cr:0.4〜1.5%及びMo:0.1〜0.5%の少なくともいずれかを満たすものと規定した。なお、CrとMoは単独で含まれていてもよいし、複合して含まれていてもよい。
同様に、本発明(3)の機械構造用鋼の化学組成を、炭窒化物を形成して結晶粒を微細にし、強度を高めるために、本発明(1)又は本発明(2)の機械構造用鋼において、TiとVの含有量が、Ti:0.02〜0.05%及びV:0.05〜0.10%の少なくともいずれかを満たすものと規定した。なお、TiとVは単独で含まれていてもよいし、複合して含まれていてもよい。
また、本発明(4)の機械構造用鋼の化学組成を、焼入れ性を高めるために、本発明(1)から本発明(3)までのいずれかの機械構造用鋼において、Bの含有量が、B:0.0010〜0.0030%を満たすものと規定した。
以下、実施例により本発明を更に詳しく説明する。
表1及び表2に示す化学組成を有する鋼1〜27を180kg真空溶解炉によって溶製し、インゴットに鋳造した。
なお、希土類金属はO(酸素)と結合して、酸化物を生成しやすい。そのため、鋼1〜15、鋼18〜24、鋼26及び鋼27の場合には、微細な希土類金属の硫化物を均一に分散させるように、AlやSiで十分脱酸処理を施した後で希土類金属を添加した。
なお、鋼1〜4、鋼6、鋼11、鋼12、鋼14、鋼15及び鋼19の場合には、希土類金属としてNdを単体で添加した。一方、鋼5、鋼7〜10、鋼13、鋼18、鋼20〜24、鋼26及び鋼27の場合には、希土類金属はミッシュメタルと単体のNdを併用して添加した。なお、ミッシュメタルは、Laが28.9%、Ceが50.6%、Prが4.7%、Ndが15.6%で、その他が0.2%の組成からなるものを使用した。
Figure 0004502126
Figure 0004502126
次いで、各インゴットに1250℃で15時間保持する溶体化熱処理を施して均質化し、熱間鍛造によって、直径がそれぞれ、65mm、35mm及び20mmで、長さが1000mmの棒鋼を作製した。
前記の直径35mmの各棒鋼から、直径が30mmで長さが45mmの円柱試験片を切り出し、熱間鍛造性を調査した。
すなわち、上記の直径が30mmで長さが45mmの円柱試験片を1100℃で30分加熱した後、クランク式の鍛造プレスを使用し、1050℃で熱間鍛造試験を行なった。なお、種々の圧縮率において各6個の試験片で熱間鍛造試験を行ない、試験片側面の割れ有無を目視で調査し、6個中4個以上で割れが発生しない最大の圧縮率を限界圧縮率とした。
限界圧縮率は、L0を熱間鍛造前の試験片の高さ、Lを熱間鍛造後の試験片の高さとして、{(L0−L)/L0}×100の式から計算した。なお、上記のようにして求めた限界圧縮率が85%以上であることを目標とし、目標に達している場合に熱間鍛造性が良好と判断した。
前記の直径20mmの各棒鋼は、870℃に加熱後1時間保持して放冷する焼ならし処理を施したのち、中心部から図1に示すノッチ付き試験片を加工し、端面拘束据込み試験を実施して冷間鍛造性を調査した。
すなわち、油圧式の鍛造プレスを用いて、図1に示すノッチ付き試験片の両端面を拘束し、無潤滑で冷間(室温)にて据込み試験を行なった。なお、種々の圧縮率において各6個の試験片で冷間据込み試験を行ない、試験片ノッチ部の割れ有無を目視で調査し、6個中4個以上で割れが発生しない最大の圧縮率を限界圧縮率とした。
限界圧縮率は、先の熱間鍛造の場合と同様に、L0を冷間据込み前の試験片の高さ、Lを冷間据込み後の試験片の高さとして、{(L0−L)/L0}×100の式から計算した。なお、上記のようにして求めた限界圧縮率が45%以上であることを目標とし、目標に達している場合に冷間鍛造性が良好と判断した。
また、直径20mmの棒材については、縦断面で切断し、光学顕微鏡を用いた組織調査も行った。
すなわち、前記の縦断面を鏡面研磨した後、ナイタールで腐食し、倍率を100倍及び400倍として光学顕微鏡で観察した。
前記の直径65mmの各棒鋼は、870℃に加熱後2時間保持して放冷する焼ならし処理を施したのち、直径が60mmで厚さが5mmの平板試験片を切り出した。
上記の平板試験片に加熱温度を1000〜1050℃とした高周波焼入れと、160〜180℃で1時間の焼戻し処理を施し、「有効硬化層深さ」が2.0±0.3mmとなるように調整した。なお、「有効硬化層深さ」とは、ビッカース硬さ(HV)が420となる硬化層表面から距離のことである。
次いで、上記の焼入れ−焼戻し処理を施した直径が60mmで厚さが5mmの平板試験片を鏡面研磨した後、スラスト型転動疲労試験機を用いて転動疲労試験を行なった。
転動疲労試験の条件は次のとおりである。
・最大接触面圧:5.6GPa、
・回転数:1200rpm、
・潤滑油:スピンドル油#60、
・相手ボール:3個の直径9.525mmのSUJ2の焼入れ焼戻しボール、
・試験片数:15個。
各鋼について、15個の試験片の転動疲労試験結果を、縦軸に累積破損確率、横軸に転動疲労寿命をとったワイブル確率紙にプロットし、それに対する線形近似直線を引いて、累積頻度破損確率が10%になる転動疲労寿命(以下、L10寿命という。)を求めた。なお、上記のようにして求めたL10寿命が2.0×107回以上であることを目標とし、目標に達している場合に転動疲労特性が良好と判断した。
表3に、上記の各試験結果を整理して示す。
Figure 0004502126
表3から、本発明で規定する条件から外れた試験番号、つまり、試験番号16〜25のの場合には、熱間鍛造性、冷間鍛造性及び転動疲労特性の少なくとも1つの特性が目標とする値に達していないことが明らかである。
すなわち、試験番号16の場合、鋼16が希土類金属を含有していないので、熱間鍛造での限界圧縮率は83%と低く、また、冷間鍛造での限界圧縮率も38%と低い。
試験番号17の場合、鋼17のC量が0.57%で本発明で規定する範囲から外れ、しかも、希土類金属を含有していないので、熱間鍛造での限界圧縮率は80%と低く、また冷間鍛造での限界圧縮率も39%と低い。
試験番号18の場合、鋼18のCr量が2.30%で本発明で規定する範囲から外れているので、冷間鍛造での限界圧縮率が37%と低い。
試験番号19の場合は、鋼19のMo量が1.10%で本発明で規定する範囲から外れているので、冷間鍛造での限界圧縮率が38%と低い。
試験番号20の場合は、鋼20のTi量が0.165%で本発明で規定する範囲から外れているので、熱間鍛造での限界圧縮率は81%と低く、また、冷間鍛造での限界圧縮率も39%と低い。更に、L10寿命も1.7×107回と短い。
試験番号21の場合は、鋼21のMn量が1.70%で本発明で規定する範囲から外れ、しかも、Al量が0.102%で本発明で規定する範囲から外れているので、熱間鍛造での限界圧縮率が80%と低く、また、冷間鍛造での限界圧縮率も36%と低い。更に、L10寿命も1.5×107回と短い。
試験番号22の場合は、鋼22のV量が0.340%で本発明で規定する範囲から外れているので、熱間鍛造での限界圧縮率は81%と低く、また、冷間鍛造での限界圧縮率も35%と低い。
試験番号23の場合は、鋼23のC量、Cu量及び希土類金属量が本発明で規定する範囲から外れているので、熱間鍛造での限界圧縮率は79%と低く、また、冷間鍛造での限界圧縮率も30%と低い。更に、L10寿命も0.7×107回と短かい。
試験番号24の場合は、鋼24のS量及び希土類金属におけるNdの割合が25%で本発明で規定する範囲から外れているので、熱間鍛造での限界圧縮率が80%と低く、また、冷間鍛造での限界圧縮率は39%と低い。更に、L10寿命も1.2×107回と短い。
試験番号25の場合は、鋼25のSi量及びNi量が本発明で規定する範囲から外れ、しかも、希土類金属を含有していないので、熱間鍛造での限界圧縮率は83%と低く、また、冷間鍛造での限界圧縮率も37%と低い。
試験番号26の場合は、鋼26のO(酸素)量が0.0032%で本発明で規定する範囲から外れているので、熱間鍛造での限界圧縮率は83%と低く、また、冷間鍛造での限界圧縮率も33%と低い。更に、L10寿命も1.0×107回と短かい。
試験番号27の場合は、鋼27の希土類金属におけるNdの割合が22%で本発明で規定する範囲から外れているので、冷間鍛造での限界圧縮率が40%と低い。
これに対して、本発明で規定する条件を満たす試験番号、つまり、試験番号1〜15の場合、熱間鍛造時の限界圧縮率は85%以上で熱間鍛造性に優れており、また、冷間鍛造時の限界圧縮率は45%以上で冷間鍛造性にも優れている。更に、転動疲労試験におけるL10寿命も2.0×107回以上で、転動疲労特性にも優れていることが明らかである。
本発明の機械構造用鋼は、熱間鍛造性及び冷間鍛造性に優れるので、熱間鍛造や冷間鍛造における割れを回避することができ、また、冷間鍛造の前の球状化焼鈍など素材を軟化させるための長時間熱処理を省略又は簡略化することが可能であり、更に、転動疲労特性にも優れるため、自動車や各種産業機械のシャフト、軸受及びボルトなどの素材として用いることができる。
実施例で用いた冷間鍛造性を調査するための端面拘束据込み試験用のノッチ付き試験片の形状を示す図である。

Claims (4)

  1. 質量%で、C:0.35〜0.55%、Si:0.05〜1.0%、Mn:0.4〜1.5%、P:0.030%以下、S:0.005〜0.050%、Cu:0〜0.20%、Ni:0〜0.20%、Cr:0〜2.0%、Mo:0〜1.0%、V:0〜0.20%、Ti:0〜0.10%、B:0〜0.0050%、Al:0.005〜0.050%、希土類金属:0.0005%以上0.0050%未満及びO(酸素):0.0020%以下を含有し、残部はFe及び不純物からなり、Ndが前記希土類金属の60%以上を占めることを特徴とする機械構造用鋼。
  2. CrとMoの含有量が、Cr:0.4〜1.5%及びMo:0.1〜0.5%の少なくともいずれかを満たす請求項1に記載の機械構造用鋼。
  3. TiとVの含有量が、Ti:0.02〜0.05%及びV:0.05〜0.10%の少なくともいずれかを満たす請求項1又は2に記載の機械構造用鋼。
  4. Bの含有量が、B:0.0010〜0.0030%を満たす請求項1から3までのいずれかに記載の機械構造用鋼。
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