JP4192844B2 - 内燃機関の回転位置検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の制御タイミングを決定するのに必要な内燃機関の回転位置を検出する回転位置検出装置に関するものである。
従来より、内燃機関の制御タイミングを決定するのに必要な内燃機関の回転位置を検出するための回転位置検出装置として、例えば、内燃機関のクランク軸の回転に応じてクランク軸回転信号(一般にNE信号とも呼ばれる)を出力するクランク角センサと、クランク軸の回転に対し1/2の比率で回転する内燃機関のカム軸の回転に応じてカム軸回転信号(一般にG信号とも呼ばれる)を出力するカム角センサとを備え、これら各センサから出力されるクランク軸回転信号及びカム軸回転信号に基づいて内燃機関の回転位置を検出するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この装置において、クランク角センサは、クランク軸回転信号として、クランク軸の1回転(360°CA)に1回だけ基準位置を示す欠歯信号を出力するように構成され、カム角センサは、カム軸回転信号として、カム軸が1/2回転(360°CA)する毎にハイレベルとローレベルとに変化する信号を出力するように構成されている。
そして、この装置では、クランク角センサから欠歯信号が出力されたときに、カム軸回転信号の出力レベルがハイレベルであるかローレベルであるかによって、内燃機関の回転位置が全体の720°CAのうちのどこの位置にあるかを検出する。尚、「°CA」はクランクアングル(クランク角度)を示している。
また、この他にも、カム軸の回転に応じて出力レベルが変化する2つのカム角センサを利用して、内燃機関の回転位置を検出するものも知られている(例えば、特許文献2)。
特開2001−90600号公報 特開2003−3901号公報
ところで、従来の装置は、何れも内燃機関の回転に伴うクランク軸やカム軸の回転を検出し、その検出結果に基づいて内燃機関の回転位置を検出するものであるため、何れも内燃機関の始動後しか回転位置を検出することはできなかった。このため、内燃機関が始動されてから回転位置を検出するまでの間は、内燃機関の制御を開始することができず、その制御開始が遅れてしまうという問題が生じる。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、内燃機関の停止時に内燃機関の回転位置を検出して、内燃機関の始動直後からその制御を速やかに開始できるようにすることを目的としている。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の内燃機関の回転位置検出装置は、電動式の可変バルブタイミング装置を備えた内燃機関の制御タイミングを決定するのに必要な内燃機関の回転位置を検出するものであり、内燃機関のカム軸に取り付けられたカムの回転位置に応じて変化する検出信号を発生するカム角センサを備えている。
そして、内燃機関の停止時に、検出信号取得手段が、可変バルブタイミング装置を介してカムをカム軸上で回転させると共に、このカムの回転に伴いカム角センサから出力される検出信号を取得し、回転位置検出手段が、この検出信号の変化波形に基づき、内燃機関の回転位置を検出する。
つまり、請求項1の回転位置検出装置では、内燃機関が始動される前(動作を停止している時)にその回転位置を検出するために、可変バルブタイミング装置を利用することで内燃機関の停止時にカムを動かし、この時にカム角センサから出力される検出信号に基づいて内燃機関の回転位置を検出する。
このため、請求項1の回転位置検出装置によれば、内燃機関の動作開始前(停止時)に、内燃機関の回転位置を検出することができる。つまり、従来装置よりも早く内燃機関の初期状態における回転位置を検出することができ、その結果、内燃機関の始動直後から速やかに内燃機関の制御を開始できる。
また、請求項1の回転位置検出装置において、内燃機関が可変バルブタイミング装置を設けたカム軸を複数備えている場合には、請求項2に記載の如く、カムの回転に対する検出信号の変化パターンが互いに異なるカム角センサを、可変バルブタイミング装置が設けられたカム軸毎に夫々設けるようにしても良い。
そして、このようにカム角センサを設けた場合、検出信号取得手段は、可変バルブタイミング装置を介して各カム軸上でカムを回転させると共に、各カム軸に設けられた各カム角センサから出力される検出信号を取得するように構成し、回転位置検出手段は、検出信号取得手段が各カム軸のカム角センサから取得した検出信号の変化波形に基づき、内燃機関の回転位置を検出するように構成すれば良い。
以上のような請求項2の回転位置検出装置によれば、複数のカム角センサから出力される検出信号の変化波形を組み合わせることで内燃機関の回転位置を検出することができるため、1つのカム角センサから出力される検出信号の変化波形だけで内燃機関の回転位置を検出する場合に比べて、カム角センサの構造(変化波形)を簡単にすることができる。また、内燃機関の回転位置を複数の変化波形の組み合わせによって検出するため、カムをカム軸上で1回転させることなく、内燃機関の回転位置を検出することができるようになり、内燃機関の回転位置の検出に要する時間を短くすることができる。
ところで、本発明の回転位置検出装置による内燃機関の回転位置の検出タイミング、つまり、検出信号取得手段の動作開始タイミングは、内燃機関の停止時であればいつでも良いが、例えば、請求項3に記載の如く、内燃機関のイグニッションスイッチがオンされたときや、請求項4に記載の如く、内燃機関の始動用の鍵がキーシリンダに挿入されたときにすると良い。
即ち、内燃機関のイグニッションスイッチがオンされたときや内燃機関の始動用の鍵がキーシリンダに挿入されたときは、その後、内燃機関が始動されることが普通であるから、内燃機関のイグニッションスイッチがオンされたときや内燃機関の始動用の鍵がキーシリンダに挿入されたときを、検出信号取得手段の動作開始タイミングにすれば、内燃機関の始動直前に内燃機関の回転位置を検出することができるようになる。
また、内燃機関が動力源として車両に搭載された車載用内燃機関である場合、検出信号取得手段の動作開始タイミングは、請求項5に記載の如く、内燃機関が搭載された車両のドアが、施錠状態から解錠されたときにしても良い。
即ち、車両のドアが施錠状態から解錠されたときは、その後、運転手が乗り込んで内燃機関を始動することが普通であるから、車両のドアが解錠されたときを、検出信号取得手段の動作開始タイミングにすれば、内燃機関の始動前に内燃機関の回転位置を検出することができるようになる。
また更に、検出信号取得手段の動作開始タイミングは、請求項6に記載の如く、内燃機関の運転が停止されたときにしても良い。
但し、請求項6の回転位置検出装置では、内燃機関の回転位置を検出した後、次に内燃機関が始動されるまでの間に当該装置への電源電圧の供給が遮断されてしまうと、回転位置の検出結果を消失してしまうことがある。
そこで、こうした問題を防止するには、請求項7に記載の如く、回転位置検出手段を、検出信号取得手段が取得した検出信号の変化波形に基づき内燃機関の回転位置を検出すると、その後、内燃機関が始動されるまでの間、保持手段にこの回転位置の検出結果を保持するように構成すると良い。つまり、回転位置検出手段をこのように構成すれば、内燃機関の回転位置を検出した後、次に内燃機関が始動されるまでの間に検出結果が消えてしまうことを防止することができる。
以下に、本発明が適用された実施形態を図面に基づいて説明する。尚、図1は、本発明が適用された実施形態の内燃機関(以下、エンジンという)1及びその周辺装置を表す概略構成図である。
図1に示すように、エンジン1は、V型6気筒の4サイクルエンジンであり、6つの気筒#1〜#6のうち、第1気筒#1,第3気筒#3,及び第5気筒#5を有したバンクAと、第2気筒#2,第4気筒#4,及び第6気筒#6を有したバンクBと、を備えている。また、各気筒#1〜#6には、吸気バルブ,排気バルブ,及び点火プラグ(以上、図示省略)がそれぞれ備えられている。尚、吸気バルブは、混合気(即ち、燃料が混ざった空気)を各気筒#1〜#6に吸入するための入口を開閉するものであり、排気バルブは、各気筒#1〜#6の点火プラグにより着火された混合気の燃焼ガスをその気筒#1〜#6から排出するための出口を開閉するものである。
そして、バンクAには、第1,第3,第5気筒#1,#3,#5の吸気バルブを開閉するカム3Aを備えた吸気側カム軸5Aと、第1,第3,第5気筒#1,#3,#5の排気バルブを開閉するカム7Aを備えた排気側カム軸9Aとが設けられている。また、バンクBにも、第2,第4,第6気筒#2,#4,#6の吸気バルブを開閉するカム3Bを備えた吸気側カム軸5Bと、第2,第4,第6気筒#2,#4,#6の排気弁を開閉させるカム7Bを備えた排気側カム軸9Bとが設けられている。尚、吸気側カム軸5A,5B及び排気側カム軸9A,9Bは、エンジン1のクランク軸11の回転に対し1/2の比率(つまり、クランク軸11の2回転に1回転の割合)で回転する。
そして、各吸気側カム軸5A,5Bには、電動モータによって動作する電動式の可変バルブタイミング装置(以下、VVTという)13A,13Bがそれぞれ設けられている。
VVT13A,13Bは、カム3A,3Bの取り付け角度を調節することで、吸気バルブの開閉タイミングを、エンジン制御用の電子制御ユニット(以下、ECUという)15からの制御信号に応じて制御するためのものであるが、これら各VVT13A,13Bについては、従来より実用化されており、周知であるため、詳細な構成については説明を省略する。
また、バンクAの吸気側カム軸5A側及びバンクBの吸気側カム軸5B側には、吸気側カム軸5A,5Bの回転位置に応じて変化する検出信号を出力するカム角センサ17A,17Bがそれぞれ取り付けられている。
ここで、カム角センサ17A,17Bは、それぞれ、吸気側カム軸5A,5Bに固定されたロータ18と、そのロータ18の外周に対向して設けられ、ロータ18の外周に形成された歯19による凹凸に応じて、出力が変化する検出信号を発生する磁気抵抗素子(MRE)式の信号発生部20とからなる。
そして、ロータ18の外周に形成された歯19は、図2の如く、その外周の形状が図2におけるPの地点から時計回り方向の順に「30°分:凸→90°分:凹→60°分:凸→60°分:凹→90°分:凸→30°分:凹」となるように形成されている。
また、吸気側カム軸5A,5B、カム3A,3B、及びロータ18は、エンジン1が動作している際には、図2における反時計回り方向に回転する。
また更に、バンクA側のロータ18は、バンクB側のロータ18よりも60°(換言すると、120°CA)遅角された状態で吸気側カム軸5Aに固定されている。
尚、図2は、カム角センサ17A,17B(詳しくは、ロータ18)の構成を説明する説明図であり、図2に示す一点鎖線は、ロータ18を30°(60°CA)毎に分割した仮想直線である。
次に、エンジン1を制御するECU15について、図3を用い説明する。
ECU15は、CPU,RAM,ROM等からなるマイクロコンピュータ(以下、マイコン)15aを中心に構成されており、電源回路21から供給される電源電圧(例えば、5[V])によって動作する。尚、電源回路21は、イグニッションスイッチ(以下、IGスイッチという)23がオンされたときにハイレベルとなるIG信号が入力されると、電源電圧を生成して、その電源電圧をECU15に供給する。つまり、ECU15(マイコン15a)は、IGスイッチ23がオンされたときに起動する。
そして、マイコン15aには、カム角センサ17A,17Bからの検出信号や、クランク角センサ25からのクランク軸回転信号(以下、NE信号という)が入力される。尚、クランク角センサ25は、NE信号として、クランク軸11が10°CA回転する毎にパルス信号を出力すると共に、クランク軸11の1回転に1回だけ基準位置を示す欠歯信号を出力する。
また、ECU15には、マイコン15aとは別に信号処理回路が内蔵されており、その信号処理回路は、NE信号に基づき、クランク軸11が30°CA回転する度にパルス状の信号(30°CA信号)を生成して、マイコン15aに出力する。
また、マイコン15aには、エンジン1を始動させるためのスタータスイッチ27がオンされた時にハイレベルとなるスタータ信号や、スロットルバルブが全閉の時にオンされる図示しないアイドルスイッチからの信号など、エンジン1の運転状態を示す各種スイッチ信号が入力されると共に、吸入空気量を検出するエアフロメータ29,スロットル操作量を検出するスロットルセンサ31,及び冷却水温を検出する水温センサ33などの各種センサからの信号が、ECU15内のA/D変換器を介して入力される。
また、マイコン15aには、図4の如く30°CA信号の出力タイミング毎に、720°CA分に相当する{0〜23}まで1ずつカウントアップすると共に、その値が{23}になると{0}に初期化するカウンタが備えられている。尚、図4における▽印は、各気筒#1〜#6の上死点#1TDC〜#6TDCとなる位置を示している。例えば、カウント値が{0〜23}のうちの{23}から{0}に初期化された時に、第1気筒#1のピストンが上死点#1TDCに達する。
そして、マイコン15aは、始動直後にカム角センサ17A,17Bを利用して、エンジン1の制御タイミングを決定するのに必要なエンジン1の回転位置を検出し、その検出した値をカウンタに初期設定することによって、エンジン1の始動直後(初期状態)における回転位置を、カウンタを用いて検出する。
更に、マイコン15aは、カウンタのカウント値(エンジン1の回転位置)と、30°CA信号,上記各種スイッチ信号,及び上記各種センサからの信号とに基づいて、エンジン1の最適な点火時期や燃料噴射時期及び噴射量等を演算し、その演算結果に基づき、各気筒#1〜#6の燃料噴射弁41〜46を駆動したり、イグナイタ50を駆動して所定の気筒#1〜#6の点火コイル51〜56に通電したり、或いは、VVT13を駆動したりする。
次に、マイコン15aの動作の中で、本発明に係る主要な動作であるエンジン1の始動直後における回転位置を検出する動作について、詳しく説明する。
マイコン15aは、IGスイッチ23がオンされることで起動すると、まずVVT13A,13Bを介してロータ18(詳しくは、ロータ18及びカム3A,3B)を、現在位置から進角側及び遅角側へ90°CAずつ回転させる。このとき、マイコン15aは、10°CAのステップ間隔で回転させると共に、その都度カム角センサ17A,17Bから検出信号を取得する。
更に、マイコン15aは、その取得した検出信号の値から、カム角センサ17A,17Bの変化波形が凹(谷)から凸(山)若しくは凸から凹に変化したかを判断し、その判断結果に基づいて図5〜図8に示す第1〜第6の回転位置データマップからカウンタのカウント値を1つ特定することによって、エンジン1の始動直後における回転位置を検出する。
第1〜第6の回転位置データマップは、マイコン15aがカム角センサ17A,17Bから取得した検出信号の出力状態の変化に基づきカウント値を特定する際に用いられるものであり、マイコン15aのROMに記憶されている。尚、第1〜第3の回転位置データマップは、マイコン15aがカム角センサ17Aの検出信号からカウント値を特定する際に用いられるものであり、第4〜第6の回転位置データマップは、マイコン15aがカム角センサ17Bの検出信号からカウント値を特定する際に用いられるものである。
具体的に説明すると、第1の回転位置データマップ(図5参照)は、ロータ18を進角させた際にカム角センサ17Aの変化波形が何回目で谷から山もしくは山から谷に変化したかを表す値Syama,Staniをパラメータとして、カウント値を{11}又は{13}であると特定するか、或いはそれ以外の値を候補値として挙げるために用いられるものである。
また、第2の回転位置データマップ(図6(a)参照)は、第1の回転位置データマップを検索することによって得られた候補値と、ロータ18を遅角させた際にカム角センサ17Aの変化波形が何回目で谷から山に変化したかを表す値Cyamaとをパラメータとして、カウント値を{3,4,12,14,17,18,19,20}のうちの何れかに特定するか、或いはそれ以外の値を候補値として挙げるために用いられるものである。
また、第3の回転位置データマップ(図6(b)参照)は、第1の回転位置データマップを検索することによって得られた候補値と、ロータ18を遅角させた際にカム角センサ17Aの変化波形が何回目で山から谷に変化したかを表す値Ctaniとをパラメータとして、カウント値を{0,1,7,9,10,14,15,23}のうちの何れかに特定するか、或いはそれ以外の値を候補値として挙げるために用いられるものである。
一方、第4の回転位置データマップ(図7参照)は、ロータ18を進角させた際にカム角センサ17Bの変化波形が何回目で谷から山もしくは山から谷に変化したかを表す値Syama,Staniをパラメータとして、カウント値を{7}又は{9}であると特定するか、或いはそれ以外の値を候補値として挙げるために用いられるものである。
また、第5の回転位置データマップ(図8(a)参照)は、第4の回転位置データマップを検索することによって得られた候補値と、ロータ18を遅角させた際にカム角センサ17Bの変化波形が何回目で谷から山に変化したかを表す値Cyamaとをパラメータとして、カウント値を{0,8,10,13,14,15,16,23}のうちの何れかに特定するか、或いはそれ以外の値を候補値として挙げるために用いられるものである。
また、第6の回転位置データマップ(図8(b)参照)は、第4の回転位置データマップを検索することによって得られた候補値と、ロータ18を遅角させた際にカム角センサ17Bの変化波形が何回目で山から谷に変化したかを表す値Ctaniとをパラメータとして、カウント値を{3,5,6,10,11,19,20,21}のうちの何れかに特定するか、或いはそれ以外の値を候補値として挙げるために用いられるものである。
尚、図5〜図8に示した各回転位置データマップにおいて、Syama,Stani,Cyama,及びCtaniの値が0となっている部分は、ロータ18を90°CA進角又は遅角させた範囲内でカム角センサ17A,17Bの変化波形が変化していないことを表す。また、図5〜図8における−印は、マイコン15aがカウント値を特定することも候補値を挙げることもできないことを示す。また更に、図6における*印は、マイコン15aが第1の回転位置データマップからカウント値を特定できたことを示し、図8における*印は、マイコン15aが第4の回転位置データマップからカウント値を特定できたことを示している。
次に、ECU15内のマイコン15aがエンジン1の始動直後における回転位置を検出するために実行する回転位置検出処理について、図9を用いて説明する。
まず、図9は、IGスイッチ23がオンされて電源回路21から電源電圧が供給されることによりマイコン15a(即ち、ECU15)が動作を開始した時に実行される回転位置検出処理を表すフローチャートである。
そして、マイコン15aが図9の回転位置検出処理の実行を開始すると、まず、ステップ110(以下、ステップをSと記載する)にて、VVT13A,13Bを駆動することにより各ロータ18を10°CA毎に9回(即ち90°CA)進角させ、その進角動作毎に各カム角センサ17A,17Bから検出信号を取得して、その検出信号の出力状態の変化を検出する、進角側カム波形スキャン処理(図10参照)を行う。
次いで、S120にて、進角された状態にある各ロータ18を進角させる前の位置に戻す。つまり、S120では、VVT13A,13Bを介して各ロータ18を90°CA遅角させる。
そして、S130にて、VVT13A,13Bを介して各ロータ18を10°CA毎に9回遅角させ、その遅角動作毎に各カム角センサ17A,17Bから検出信号を取得して、その検出信号の出力状態の変化を検出する、遅角側カム波形スキャン処理(図11参照)を行う。
続いて、S140にて、遅角された状態にある各ロータ18を遅角させる前の位置に戻す。つまり、S140では、VVT13A,13Bを介して各ロータ18を90°CA進角させる。
そして、S150にて、S110の進角側カム波形スキャン処理及びS130の遅角側カム波形スキャン処理の検出結果に基づいてエンジン1の回転位置を特定する、回転位置特定処理(図12参照)を行い、当該回転位置検出処理を終了する。
次に、進角側カム波形スキャン処理,遅角側カム波形スキャン処理,及び回転位置特定処理について、詳しく説明する。尚、進角側カム波形スキャン処理は、マイコン15aが始動したときに実行される処理であり、遅角側カム波形スキャン処理は、図9のS120の処理が終了したときに実行される処理であり、回転位置特定処理は、図9のS140の処理が終了したときに実行される処理である。
まず、進角側カム波形スキャン処理について、図10を用い説明する。尚、進角側カム波形スキャン処理は、バンクA側及びバンクB側についてマイコン15aが並列して行う処理であるため、この進角側カム波形スキャン処理の説明では、バンクA側について説明する。
マイコン15aが進角側カム波形スキャン処理を開始すると、図10に示すように、まずS210にて、カム角センサ17Aから検出信号を取得し、その値を参考値vvt0として、RAMに記憶する。
そして、S220にて、VVT13Aを介してロータ18(詳しくは、ロータ18及びカム3A)を吸気側カム軸5A,5B上で進角又は遅角させる回数を示す10°CA回転値iを、RAMに記憶する。尚、S220では、10°CA回転値iの初期値として「1」が記憶される。
そして、S230にて、Syama及びStaniを「0」としてRAMに記憶する。
次いで、S240にて、VVT13Aを介してロータ18を10°CAだけ進角させ、続くS250にて、検出信号を取得し、その検出信号の値を現在値vvtnとして、RAMに記憶する。
そして、S260にて、現在値vvtn及び参考値vvt0を読み出し、現在値vvtnから参考値vvt0を引いた差が、第1の所定値vvtaよりも大きいか否かを判定する。尚、第1の所定値vvtaは、正の数であり、マイコン15aのROMに記憶されている。
そして、S260にて、現在値vvtnから参考値vvt0を引いた差が第1の所定値vvtaよりも大きいと判定した場合には(S260:YES)、カム角センサ17Aの変化波形が谷から山に変化したと判断してS270に移行し、S270では、Syamaを、現在記憶されている値から10°CA回転値iの値に変更する(書き換える)。
一方、S260にて、現在値vvtnから参考値vvt0を引いた差が第1の所定値vvtaよりも大きくないと判定した場合には(S260:NO)、S290に移行し、上記差が第2の所定値vvtbよりも小さいか否かを判定する。尚、第2の所定値vvtbは、負の数であり、マイコン15aのROMに記憶されている。
そして、S290にて、上記差が第2の所定値vvtbよりも小さいと判定した場合には(S290:YES)、山から谷に変化したと判断してS300に移行し、Staniを10°CA回転値iの値に変更して、S280に進む。また、S290にて、上記差が第2の所定値vvtbよりも小さくないと判定した場合には(S290:NO)、今回谷が検出されなかったと判断して、S280に進む。
そして、S280では、参考値vvt0を、現在値vvtnの値に変更し、続くS310にて、10°CA回転値iの値に「1」を加えて、S320に移行する。
そして、S320にて、ロータ18を吸気側カム軸5A上で合計90°CA進角させたか否かを判定し、合計90°CA進角させていないと判定した場合には(S320:NO)、S240に戻り、合計90°CA進角させたと判定した場合には(S320:YES)、当該進角側カムスキャン処理を終了する。
次に、遅角側カムスキャン処理について、図11を用い説明する。尚、遅角側カム波形スキャン処理も、進角側カム波形スキャン処理と同様に、バンクA側及びバンクB側についてマイコン15aが並列して行う処理であるため、この遅角側カム波形スキャン処理の説明でも、バンクA側について説明する。
マイコン15aが遅角側カム波形スキャン処理を開始すると、図11に示すように、まずS410にて、カム角センサ17Aから検出信号を取得し、参考値vvt0を、その取得した検出信号の値に変更する。
そして、S420にて、10°CA回転値iの値を「1」に変更する。
そして、S430にて、Cyama及びCtaniを「0」としてRAMに記憶する。
次いで、S440にて、VVT13Aを介してロータ18を吸気側カム軸5A上で10°CAだけ遅角させ、続くS450にて、検出信号を取得し、現在値vvtnを、今回取得した検出信号の値に変更する。
そして、S460にて、現在値vvtn及び参考値vvt0を読み出し、現在値vvtnから参考値vvt0を引いた差が、第1の所定値vvtaよりも大きいか否かを判定する。
そして、S460にて、現在値vvtnから参考値vvt0を引いた差が第1の所定値vvtaよりも大きいと判定した場合には(S460:YES)、谷から山に変化したと判断してS470に移行し、S470では、Cyamaを、10°CA回転値iの値に変更して、S480に進む。
一方、S460にて、現在値vvtnから参考値vvt0を引いた差が第1の所定値vvtaよりも大きくないと判定した場合には(S460:NO)、S490に移行し、上記差が第2の所定値vvtbよりも小さいか否かを判定する。そして、S490にて、上記差が第2の所定値vvtbよりも小さいと判定した場合には(S490)、山から谷に変化したと判断してS500に移行し、Ctaniを10°CA回転値iの値に変更して、S480に進む。また、S490にて、上記差が第2の所定値vvtbよりも小さくないと判定した場合には(S490:NO)、今回山から谷に変化しなかったと判断して、S480に進む。
そして、S480では、参考値vvt0を、現在値vvtnの値に変更し、続くS510にて、10°CA回転値iの値に「1」を加えて、S520に移行する。
そして、S520では、ロータ18を吸気側カム軸5A上で合計90°CA遅角させたか否かを判定し、合計90°CA遅角させていないと判定した場合には(S520:NO)、S440に戻り、合計90°CA進角させたと判定した場合には(S520:YES)、当該遅角側カムスキャン処理を終了する。
次に、回転位置特定処理について、図12を用い説明する。
マイコン15aが回転位置特定処理を開始すると、図12に示すように、まずS610にて、バンクAのSyama及びStaniを読み出し、その値をパラメータとして第1の回転位置データマップを検索し、その検索結果の値crnk1AをRAMに記憶する。
そして、S620にて、crnk1Aの値が1つであるか否かを判定し、crnk1Aの値が1つであると判定した場合には(S620:YES)、エンジン1の始動直後の回転位置(即ち、カウンタのカウント値)がそのcrnk1Aの値を示す位置にあると判断し、その値をRAMに記憶して当該回転位置特定処理を終了する。一方、crnk1Aの値が1つでない(2つ以上である)と判定した場合には(S620:NO)、S630に進む。
続いて、S630にて、crnk1A及びバンクAのCyamaを読み出し、その値をパラメータとして第2の回転位置データマップを検索し、その検索結果の値crnk2AをRAMに記憶する。
そして、S640にて、crnk2Aの値が1つであるか否かを判定し、crnk2Aの値が1つであると判定した場合には(S640:YES)、エンジン1の回転位置がそのcrnk2Aの値を示す位置にあると判断し、その値をRAMに記憶して当該回転位置特定処理を終了する。一方、crnk2Aの値が1つでないと判定した場合には(S640:NO)、S650に進む。
続いて、S650にて、crnk2Aの値及びバンクAのCtaniの値を読み出し、その値をパラメータとして第3の回転位置データマップを検索し、その検索結果の値crnk3AをRAMに記憶する。
そして、S660にて、crnk3Aの値が1つであるか否かを判定し、crnk3Aの値が1つであると判定した場合には(S660:YES)、エンジン1の回転位置がそのcrnk3Aの値を示す位置にあると判断し、その値をRAMに記憶して当該回転位置特定処理を終了する。一方、crnk3Aの値が1つでないと判定した場合には(S660:NO)、S670に進む。
即ち、S650では、crnk1AとバンクAのCtaniとではなく、crnk2AとバンクAのCtaniとをパラメータとして、第3の回転位置データマップを検索するため、crnk3Aの値が{0,1,2,7,8,9,10,15,16,23}のうちの何れかである場合については、S660にてエンジン1の回転位置を検出することができ、それ以外の値(具体的には{5,23}又は{6,22})である場合については、S660にて回転位置を検出することができないため、S670に進むこととなる。
そして、S670にて、バンクBのSyama,Stani,Cyama,及びCtaniに基づき、上述したS610〜S660の処理と同じ処理を実施し、検索結果の値が1つになったときに、その値を示す位置がエンジン1の回転位置であると判断して、当該回転位置特定処理を終了する。
即ち、S670では、バンクBのSyama及びStaniをパラメータとして第4の回転位置データマップから検索した結果の値crnk1Bを、RAMに記憶し、crnk1Bの値及びバンクBのCyamaをパラメータとして第5の回転位置データマップから検索した結果の値crnk2Bを、RAMに記憶し、crnk5Bの値及びバンクBのCtaniをパラメータにして第6の回転位置データマップから検索した結果の値crnk3Bを、RAMに記憶するが、このうち、例えば、crnk1Bの値が1つだった場合には、その後の検索を行わずに当該処理を終了することとなる。
尚、上述の回転位置検出処理によりエンジン1の回転位置として検出された値は、マイコン15aがエンジン1の始動制御を実行したとき(即ち、スタータスイッチがオンされたとき)に、RAMから読み出され、その値がカウンタのカウント値の初期値となる。また、エンジン始動後の回転位置の検出においては、例えば周知の技術と同様に、マイコン15aが検出信号,NE信号,及び30°CA信号に基づいて検出するため、詳細な説明は省略する。
以上のように構成されたECU15では、例えば、エンジン1の回転位置が図4のAの地点にあるときに起動すると、マイコン15aが、まずVVT13A,13Bを介してロータ18及びカム3A,3Bを吸気側カム軸上で90°CA進角させる。次いで、ロータ18及びカム3A,3Bを元の位置に戻してから、90°CA遅角させて、再び元の位置に戻す。このとき、バンクAのSyama,Cyama,及びCtaniが「0」となり、バンクAのStaniが「1」となると共に、バンクBのStani,Cyama,及びCtaniが「0」となり、バンクBのSyamaが「1」となる。
そして更に、マイコン15aは、バンクAのSyama及びStaniから第1の回転位置データマップを検索し、その検索結果であるcrnk1Aの値{1,15}を候補値として記憶することとなる。ここで、crnk1Aの値が1つではないため、マイコン15aは、crnk1Aの値とバンクAのCyamaとから第2の回転位置データマップを検索して、その検索結果の値crnk2Aを記憶する。
この場合でも、crnk2Aの値{1,15}が2つとなるため、マイコン15aは、crnk2Aの値とバンクAのCtaniとから第3の回転位置データマップを検索して、その検索結果の値crnk3Aを記憶する。
すると、crnk3Aの値{1}が1つとなるので、マイコン15aは、エンジン1の回転位置(カウンタのカウント値)が、crnk3Aの値である{1}を示す位置にあると判断することとなる。その後、マイコン15aがエンジン1の制御を開始すると、カウンタは、カウント値を1からカウントアップしていくこととなる。
以上説明したように本実施形態では、IGスイッチ23がオンされることによりECU15(マイコン15a)が起動すると、マイコン15aは、エンジン1の制御を開始するまでの間に、VVT13A,13Bを介してロータ18を回転させることで検出信号を取得し、その検出信号の変化波形に基づきエンジン1の回転位置を検出する。
このため、本実施形態によれば、エンジン1の動作開始前(停止時)に、エンジン1の回転位置を検出することができる。つまり、従来装置よりも早くエンジン1の始動直後(初期状態)における回転位置を検出することができ、その結果、エンジン1の始動直後から速やかに制御を開始できる。
また、本ECU15では、2つのカム角センサ17A,17Bから出力される検出信号の変化波形を組み合わせることでエンジン1の回転位置を検出することができるため、1つのカム角センサ17Aから出力される検出信号の変化波形だけでエンジン1の回転位置を検出する場合に比べて、カム角センサ17A,17Bのロータ18の構造を簡単にすることができる。
また、エンジン1の回転位置を検出するために実行される進角側カム波形スキャン処理及び遅角側カム波形スキャン処理でロータ18及びカム3A,3Bを回転させる際の回転角度の範囲を、小さく設定することができる。
一例を挙げて説明すると、エンジン1の回転位置が図4のBの地点又はCの地点にあるときに、マイコン15aが1つのカム角センサ17Aからの検出信号だけを用いて回転位置を検出した場合、このときのcrnk3Aの値{5,21}が2つとなるため、マイコン15aは、エンジン1の回転位置を検出することができない。この場合、マイコン15aがエンジン1の回転位置を検出することができるようにするには、ロータ18の歯の形状を複雑なものにするか、VVT13Aを介してロータ18を回転させる角度を大きくしなければならない。
これに対して、本実施形態では、2つのカム角センサ17A,17Bからの検出信号を用いて回転位置を検出しているので、上述の如く、1つのカム角センサ17Aを用いる場合よりも、ロータ18の構造を簡単にすることができたり、或いは、進角側カム波形スキャン処理及び遅角側カム波形スキャン処理でロータ18を回転させる際の回転角度の範囲を小さく設定できたりするのである。
尚、本実施形態では、進角側カム波形スキャン処理及び遅角側カム波形スキャン処理が検出信号取得手段に相当し、回転位置特定処理が回転位置検出手段に相当している。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
本実施形態では、IGスイッチ23がオンされるとECU15(詳しくは、マイコン15a)が起動して回転位置検出処理を実行していたが、これに限らず、エンジン1が停止しているときであれば、マイコン15aは、いつ回転位置検出処理を実行しても良い。
例えば、エンジン1の始動用の鍵がキーシリンダに挿入されたときに、マイコン15aが起動するようにしても良い。この場合、キーシリンダに上記鍵が挿入されたときに、電源回路21が電源電圧を生成して、その電源電圧をECU15に供給ようにすれば良い。
また、エンジン1が停止した時に、マイコン15aが回転位置検出処理を実行するようにしても良い。
そして、この場合、マイコン15aは、回転位置検出処理を終了した後、次にエンジン1が始動されるまでの間に当該マイコン15aへの電源電圧の供給が遮断されてしまうと、回転位置の検出結果を消失してしまうことがあるため、ECU15に不揮発性のメモリ(例えば、EEPROMやフラッシュROM)を設け、マイコン15aを、回転位置検出処理を終了したらその検出結果を上記メモリに記憶し、次回マイコン15aが起動してエンジン制御を行うときに、メモリから検出結果を読み出すように構成すれば良い。尚、この場合、不揮発性のメモリが保持手段に相当する。
また更に、エンジン1が動力源として車両に搭載された車載用エンジンである場合には、エンジン1が搭載された車両のドアが、施錠状態から解錠されたときに、マイコン15aが回転位置検出処理に実行するようにしても良い。この場合、上記ドアが施錠状態から解錠されたときに、電源回路21が電源電圧を生成してその電源電圧をECU1に供給するようにすれば良い。
また、本実施形態では、第1〜第3の回転位置データマップを用いてエンジン1の回転位置を検出する際に、第1→第2→第3の順で回転位置を検索していたが(S610〜S660)、第1→第3→第2の順で検索するようにしても良い。
このようにしても、本実施形態と同様の結果を得ることができる。
実施形態のエンジン及びその周辺装置を表す概略図である。 同実施形態のカム角センサの構成を説明する説明図である。 同実施形態のECUを説明する説明図である。 エンジンの回転位置とロータの形状との関係を説明する説明図である。 第1の回転位置データマップを説明する説明図である。 第2の回転位置データマップ及び第3の回転位置データマップを説明する説明図である。 第4の回転位置データマップを説明する説明図である。 第5の回転位置データマップ及び第6の回転位置データマップを説明する説明図である。 エンジンの始動直後における回転位置を検出する回転位置検出処理を表すフローチャートである。 回転位置検出処理のS110にて実行される進角側カム波形スキャン処理を表すフローチャートである。 回転位置検出処理のS130にて実行される遅角側カム波形スキャン処理を表すフローチャートである。 回転位置検出処理のS150にて実行される回転位置特定処理を表すフローチャートである。
符号の説明
1…エンジン、3A,3B,7A,7B…カム、5A,5B…吸気側カム軸、9A,9B…排気側カム軸、11…クランク軸、13A,13B…VVT、15…ECU、15a…マイコン、17A,17B…カム角センサ、18…ロータ、19…歯、20…信号発生部、21…電源回路、23…IGスイッチ、25…クランク角センサ、#1〜#6…第1〜第6気筒

Claims (7)

  1. 内燃機関のカム軸に対するカムの取り付け角度を調整することにより、該カムにて開閉される吸気バルブ若しくは排気バルブの開閉タイミングを調節する電動式の可変バルブタイミング装置、を備えた内燃機関において、当該内燃機関の制御タイミングを決定するのに必要な内燃機関の回転位置を検出する回転位置検出装置であって、
    前記カムの回転位置に応じて変化する検出信号を発生するカム角センサと、
    前記内燃機関の停止時に、前記可変バルブタイミング装置を介して前記カムを前記カム軸上で回転させると共に、該カムの回転に伴い前記カム角センサから出力される検出信号を取得する検出信号取得手段と、
    該検出信号取得手段が取得した検出信号の変化波形に基づき、内燃機関の回転位置を検出する回転位置検出手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の回転位置検出装置。
  2. 前記内燃機関は、前記可変バルブタイミング装置が設けられたカム軸を複数備え、
    前記カム角センサは、前記可変バルブタイミング装置が設けられたカム軸毎に、カムの回転に対する検出信号の変化パターンが互いに異なるようにそれぞれ設けられ、
    前記検出信号取得手段は、前記可変バルブタイミング装置を介して前記各カム軸毎にカムを回転させると共に、前記各カム軸に設けられた各カム角センサから出力される検出信号を取得し、
    前記回転位置検出手段は、該検出信号取得手段が前記各カム軸のカム角センサから取得した検出信号の変化波形に基づき、内燃機関の回転位置を検出することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の回転位置検出装置。
  3. 前記検出信号取得手段は、前記内燃機関のイグニッションスイッチがオンされたときに、前記可変バルブタイミング装置を介して前記カムを回転させて、前記カム角センサから検出信号を取得することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内燃機関の回転位置検出装置。
  4. 前記検出信号取得手段は、前記内燃機関の始動用の鍵がキーシリンダに挿入されたときに、前記可変バルブタイミング装置を介して前記カムを回転させて、前記カム角センサから検出信号を取得することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内燃機関の回転位置検出装置。
  5. 前記内燃機関は、動力源として車両に搭載された車載用内燃機関であり、
    前記検出信号取得手段は、前記内燃機関が搭載された車両のドアが、施錠状態から解錠されたときに、前記可変バルブタイミング装置を介して前記カムを回転させて、前記カム角センサから検出信号を取得することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内燃機関の回転位置検出装置。
  6. 前記検出信号取得手段は、前記内燃機関の運転が停止されたときに、前記可変バルブタイミング装置を介して前記カムを回転させて、前記カム角センサから検出信号を取得することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内燃機関の回転位置検出装置。
  7. 前記回転位置検出手段は、該検出信号取得手段が取得した検出信号の変化波形に基づき内燃機関の回転位置を検出すると、その後、内燃機関が始動されるまでの間、該回転位置の検出結果を保持する保持手段を備えたことを特徴とする請求項6に記載の内燃機関の回転位置検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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