JP4179155B2 - 筒内噴射式内燃機関の燃料噴射時期制御装置 - Google Patents

筒内噴射式内燃機関の燃料噴射時期制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、筒内噴射式内燃機関の燃料噴射時期制御装置に関するものである。
燃焼室に直接燃料を噴射供給する筒内噴射式内燃機関として、例えば特許文献1に示されるものが知られている。こうした内燃機関の燃料噴射時期制御については、通常、以下の[1]〜[3]に示される手順で実行される。
[1]機関運転状態に基づき、所定時間(例えば16ms)毎に燃料噴射時期Aが算出される。こうして算出された燃料噴射時期Aは、例えば圧縮上死点前(BTDC)390°〜10°といった範囲内で変化する値となる。
[2]上記[1]で算出された燃料噴射時期Aを、例えば各気筒のBTDC450°毎に噴射時期指令値として設定する。なお、噴射時期指令値の設定を上記の間隔で行うのは、燃料噴射時期Aがその可変範囲(BTDC390°〜10°)内のいかなる値であろうと、それよりも先に噴射時期指令値の設定がなされるようにするためである。
[3]上記[2]で設定された噴射時期指令値(燃料噴射時期A)に対応した時期に燃料噴射を実行する。
また、近年は内燃機関の始動性向上が望まれており、そのために燃料噴射を機関始動開始後の極力早い時期に実行可能とする工夫がなされている。例えば、機関始動開始直後の現在のクランク角が分からない状態では、燃料噴射時期制御にかかる上記[2]及び[3]を実行することができないため、機関始動開始後の早期に燃料噴射可能とするためには、機関始動開始してからのクランク角の把握及び確定を早く行えるようにすることが重要になる。このため、機関始動開始後の早期にクランク角を確定できるよう、内燃機関のクランクシャフトの回転位置やカムシャフトの回転位置を検出するためのセンサや、そのセンサの検出対象としてクランクシャフトやカムシャフトに取り付けられるロータ等に工夫が施されている。
しかしながら、機関始動開始後の早期にクランク角を確定できたとしても、上記[2]に示されるように噴射時期指令値の設定が各気筒のBTDC450°毎という長い間隔毎に行われると、機関始動開始後における最初の燃料噴射が遅れ、内燃機関の始動性が低下するおそれがある。このように内燃機関の始動性が低下する状況について、図11のタイムチャートを参照して説明する。
仮に、クランク角の確定が一番気筒#1での噴射時期指令値の設定タイミング(BTDC450°)の直後(タイミングT1)に行われたとする。この場合、上記[2]の噴射時期指令値の設定が完了していないため、上記[1]の燃料噴射時期Aの算出が完了しており、且つクランク角も確定しているにもかかわらず、一番気筒#1の燃料噴射時期Aでは燃料噴射が行えないという事態が生じる。その結果、機関始動開始後に最初に上記[2]の噴射時期指令値の設定が行われるのは、一番気筒#1の次に噴射時期指令値の設定タイミングに至る二番気筒#2ということになり、機関始動開始後に最初に燃料噴射時期Aでの燃料噴射が行われるのも二番気筒#2になる。こうして始動開始後の最初の燃料噴射が遅れ、内燃機関の始動性が低下することとなる。
上記のような機関始動性低下の対策として、機関始動開始後の所定期間は上記[2]の噴射時期指令値の設定を行う間隔を、各気筒がBTDC450°CAになる毎という間隔よりも短い間隔、例えばクランク角が10°進む毎とすることが提案されている。この場合、上記[1]で算出された燃料噴射時期が10°CA毎に噴射時期指令値として設定されるため、機関始動開始後、上記[1]の燃料噴射時期の算出が完了しており且つクランク角の確定も完了しているのに、噴射時期指令値の設定が完了していないために燃料噴射が行えないという状況はほとんど生じなくなる。
従って、図11の例について考えてみると、タイミングT1でクランク角が確定した後、10°CA毎に行われる噴射時期指令値の設定によりタイミングT1直後のタイミングT2で当該設定が完了し、一番気筒#1で燃料噴射時期Aでの燃料噴射が行われるようになる。このように、機関始動開始後の最初の燃料噴射を、一番気筒#1で行うことができずに続く二番気筒で行っていたものが、一番気筒#1で行うことができるようになる。従って、最初の燃料噴射が時間tだけ早められ、当該燃料噴射の開始が遅れることによる内燃機関の始動性低下を抑制することができる。
特開平8−193536公報
ところで、上記[1]に示されるように、機関運転状態に基づき所定時間(例えば16ms)毎に算出される燃料噴射時期Aは、その所定時間毎に進角側の値に変化したり遅角側の値に変化したりする。
ここで、機関始動完了前での燃料噴射時期Aの変化は、噴射供給される燃料の圧力(燃圧)や機関温度(冷却水温等)の変化に基づいて生じる。これらのパラメータのうち、燃圧は内燃機関による燃料ポンプの駆動状態に応じて変わってくることから、機関回転速度の影響を受けることとなる。また、機関始動完了後の燃料噴射時期A変化は、機関負荷や機関回転速度の変化に基づいて生じることとなる。以上のように、燃料噴射時期Aの変化には、機関始動完了前と機関始動完了後とのいずれも機関回転速度が関係している。
従って、上記[1]に示されるように、所定時間毎に算出される燃料噴射時期Aの進角側や遅角側への変化は、例えばバッテリの充填状態や内燃機関のフリクション等によって機関回転速度が変化するときに生じることとなる。
しかし、燃料噴射の直前に燃料噴射時期Aが大きく進角側に変化すると、10°CAという短い間隔で噴射時期指令値の設定が行われることから、上記燃料噴射時期Aの進角側への変化がすぐに噴射時期指令値に反映され、当該指令値が現在の時期(現在のクランク角)よりも進角側の値をとるようになる。
ここで、こうした現象の具体例について、図12のタイムチャートを参照して説明する。
今、燃料噴射時期A(図12(b)の実線)が例えばBTDC60°であって噴射時期指令値がBTDC60°に設定されており、現在の時期が例えば一番気筒#1のBTDC70°よりも若干進角側の時期であると仮定する。この状況のもとで、燃料噴射時期Aが図12(a)に示されるように進角側に大きく変化して例えばBTDC90°になると、現在の時期が例えば一番気筒#1のBTDC70°になったとき(タイミングT3)、10°CA毎の噴射時期指令値の設定が行われて当該指令値がBTDC90°まで進角する。
この場合、現在の時期がBTDC70°であるのに、それよりも進角側の時期であるBTDC90°へと噴射時期指令値(燃料噴射時期A)が変化するため、その変化時点で既に燃料噴射時期A(図12(a)の二点鎖線)を経過した状態になり、一番気筒#1では燃料噴射を行うことができなくなる。従って、この状況では、一番気筒#1でいわゆる「燃料噴射抜け」が生じ、それが内燃機関の始動完了の遅れに繋がって同機関の始動性が低下する。
なお、こうした「燃料噴射抜け」は多気筒内燃機関だけでなく単気筒の内燃機関でも同様に生じ、その「燃料噴射抜け」に起因する始動性低下は単気筒の内燃機関においても共通の問題となっている。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、機関始動開始後であって噴射時期指令値の設定間隔が短くされる所定期間中、算出される燃料噴射時期が現在のクランク角よりも進角側の値になることに起因する燃料噴射抜けの発生を回避することのできる筒内噴射式内燃機関の燃料噴射時期制御装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、機関運転状態に応じて算出される燃料噴射時期を所定間隔毎に噴射時期指令値として設定し、その噴射時期指令値に対応した時期に燃料噴射を実行するものであって、始動開始後の所定期間中は前記所定間隔を通常よりも短い間隔に変更するようにした筒内噴射式内燃機関の燃料噴射時期制御装置において、前記所定期間中、機関運転状態に応じて算出された燃料噴射時期が現在のクランク角よりも進角側の値であるときには、即座に燃料噴射を実行する制御手段を備えた。
機関始動開始後の所定期間中、早期の燃料噴射開始を目的として、噴射時期指令値の設定を行う間隔が通常よりも短くされる。その結果、算出される燃料噴射時期が現在のクランク角よりも進角側の値になったとき、その燃料噴射時期がすぐに噴射時期指令値として設定され、これにより燃料噴射抜けが発生して、その分だけ内燃機関の始動完了が遅れて始動性低下に繋がる。しかし、上記構成によれば、機関運転状態に応じて算出される燃料噴射時期が現在のクランク角よりも進角側の値であるときには即座に燃料噴射が実行されるため、上記のような燃料噴射抜けの発生を回避することができる。
請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記所定間隔は、通常は前記燃料噴射時期の可変範囲全体よりも早い時期に前記噴射時期指令値の設定が行われる間隔とされ、機関始動開始後の前記所定期間中は前記噴射時期指令値の設定が前記算出される燃料噴射時期の可変範囲内で行われる程度まで短くされるものとした。
通常は、算出される燃料噴射時期の可変範囲よりも早い時期に噴射時期指令値の設定が行われるため、現在のクランク角よりも進角側の値となる燃料噴射時期が噴射時期指令値として設定されることはない。しかし、機関始動後の所定期間中、噴射時期指令値の設定が上記算出される燃料噴射時期の可変範囲内で行われる場合、算出される燃料噴射時期が現在のクランク角よりも進角側の値になると、その燃料噴射時期が噴射時期指令値として設定されることとなる。上記構成によれば、このような状況下において、算出された燃料噴射時期が現在のクランク角よりも進角側になるとき、即座に燃料噴射を開始して燃料噴射抜けを回避することができる。
請求項3記載の発明では、請求項1又は2記載の発明において、前記筒内噴射式内燃機関は、機関始動開始後、カムポジションセンサからの検出信号のみに基づきクランク角を把握するクランク角の仮確定を行い、その後にクランクポジションセンサ及び前記カムポジションセンサからの検出信号に基づきクランク角をより明確に把握するクランク角の本確定を行うものであって、前記機関始動開始後の所定期間は、前記クランク角の仮確定状態となってから前記本確定が行われるまでの期間であることを要旨とした。
噴射時期指令値の設定は例えば所定クランク角毎に行われるが、この場合は機関始動開始後にクランク角を把握してからでないと噴射時期指令値の設定が行えないため、機関始動開始後にクランク角の上記仮確定がなされてから噴射時期指令値の設定が開始される。そして、クランク角の仮確定中、即ちクランク角の仮確定状態となってから本確定が行われるまでの期間は、噴射時期指令値の設定を行う間隔が通常よりも短くされるため、算出される燃料噴射時期が現在のクランク角よりも進角側の値になると、その燃料噴射時期が噴射時期指令値として設定される可能性がある。上記構成によれば、このような状況下において、算出された燃料噴射時期が現在のクランク角よりも進角側になるとき、即座に燃料噴射を開始して燃料噴射抜けを回避することができる。
請求項4記載の発明では、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記制御手段は、前記所定期間中、前記機関運転状態に応じて算出される燃料噴射時期を、現在のクランク角に基づき設定されるガード値により、現在のクランク角よりも進角側の値とならないようガードするものとした。
機関始動後の所定期間中、算出された燃料噴射時期が現在のクランク角よりも進角側の値であるときには、当該燃料噴射時期がガード値によりガードされて現在のクランク角よりも進角の値にならないようにされる。そして、上記ガード後の燃料噴射時期が噴射時期指令値として設定され、当該指令値に基づき即座に燃料噴射が実行されるようになる。
以下、本発明を自動車用のV型六気筒エンジンに適用した一実施形態を図1〜図10に従って説明する。
図1に示されるV型六気筒のエンジン1は、一番気筒#1、三番気筒#3、及び五番気筒#5(一番気筒#1のみ図示)を有する第1バンク2と、二番気筒#2、四番気筒#4、及び六番気筒#6(二番気筒#2のみ図示)を有する第2バンク3とを備えている。
これら第1及び第2バンク2,3の各気筒#1〜#6では、クランク角720°を一周期として、吸気行程、圧縮行程、膨張行程、排気行程の順で、それら各行程が行われる。また、それら各行程は、一番気筒#1、二番気筒#2、三番気筒#3、四番気筒#4、五番気筒#5、六番気筒#6の順で行われることとなる。
一番〜六番気筒#1〜#6の燃焼室6には吸気通路7及び排気通路8が接続されている。そして、吸気通路7から燃焼室6に吸入される空気と燃料噴射弁9から燃焼室6に噴射される燃料とからなる混合気が点火プラグ10による点火に基づき燃焼すると、そのときの燃焼エネルギによってピストン5が往復移動するとともに、エンジン1の出力軸であるクランクシャフト11が回転する。このクランクシャフト11には、エンジン始動時、停止しているクランクシャフト11を強制回転させるスタータ4が連結されている。
燃焼室6と吸気通路7との間は吸気バルブ12の開閉駆動によって連通・遮断され、燃焼室6と排気通路8との間は排気バルブ13の開閉駆動によって連通・遮断される。エンジン1には、各バンク2,3毎に吸気バルブ12を開閉駆動するための吸気カムシャフト14、及び排気バルブ13を開閉駆動するための排気カムシャフト15が設けられている。これら吸気カムシャフト14、及び排気カムシャフト15は、クランクシャフト11からの回転伝達により、クランクシャフト11が720°回転するに当たり360°回転する。
エンジン1が搭載される自動車には、エンジン始動時のスタータ4の駆動制御や、燃料噴射弁9から噴射される燃料の燃料噴射時期制御といったエンジン1の運転制御を行う電子制御装置18が設けられている。この電子制御装置18には、以下に示す各種センサやスイッチ類からの信号が入力される。
・クランクシャフト11が回転するとき、同シャフト11に取り付けられたクランクロータ19の通過に対応した信号を、同シャフト11の回転に対応する信号として出力するクランクポジションセンサ20。
・第1バンク2の吸気カムシャフト14が回転するとき、同シャフト14に取り付けられたカムロータ21の通過に基づく信号を、同シャフト14の回転位置に対応した信号として出力するカムポジションセンサ22。
・第1バンク2の排気カムシャフト15が回転するとき、同シャフト15に取り付けられたカムロータ23の通過に基づく信号を、同シャフト15の回転位置に対応した信号として出力するカムポジションセンサ24。
・第2バンク3の吸気カムシャフト14が回転するとき、同シャフト14に取り付けられたカムロータ25の通過に基づく信号を、同シャフト14の回転位置に対応した信号として出力するカムポジションセンサ26。
・第2バンク3の排気カムシャフト15が回転するとき、同シャフト15に取り付けられたカムロータ27の通過に基づく信号を、同シャフト15の回転位置に対応した信号として出力するカムポジションセンサ28。
・エンジン始動開始する際に自動車の運転者によって操作されるイグニッションスイッチ29。
電子制御装置18は、運転者のエンジン始動操作に対応したイグニッションスイッチ29からの信号を入力すると、スタータ4の駆動によりクランクシャフト11を強制回転(クランキング)させる。このクランキングの開始によってエンジン1が始動開始される。そして、クランキング開始後に燃焼室6内での混合気の燃焼が行われると、エンジン1が自立運転し始め、エンジン1の始動が完了することとなる。従って、エンジン始動開始後の早期にエンジン1を始動完了させるには、可能な限り早期に燃焼を開始すべく早期の燃料噴射実行が必要になる。
ところで、エンジン1において、燃料噴射を行うための燃料噴射時期制御は、通常、[背景技術]に記載した[1]〜[3]に示される手順で実行される。ただし、エンジン始動開始直後であって現在のクランク角が分からない状態では、上記[2]及び[3]を実行することができない。このため、エンジン始動開始後の早期に燃料噴射を開始してエンジン1の始動性を向上するには、エンジン始動開始後の早期にクランク角を把握してクランク角の確定を行うことが重要になる。
ここで、エンジン始動開始後に行われるクランク角の確定について説明する。
このクランク角の確定は、上記クランクポジションセンサ20、クランクロータ19、カムポジションセンサ22,24,26,28、及びカムロータ21,23,25,27を用いて行われる。
図2は、クランクロータ19及びクランクポジションセンサ20を拡大して示す略図である。同図に示されるように、クランクロータ19の外周部には、クランクシャフト11の軸線を中心とする所定角度(本実施形態では10°)毎に合計34個の突起19aと一つの欠歯19bとが設けられている。そして、クランクシャフト11が回転すると、クランクロータ19の各突起19a及び欠歯19bが順次クランクポジションセンサ20の側方を通過する。その結果、図7(a)に示されるTDCとなる気筒の変化、及び図7(b)に示されるクランク角の変化に対し、クランクポジションセンサ20からは図7(c)に示されるように上記各突起19a及び欠歯19bの通過に対応したパルス状の検出信号が出力される。
従って、図7に示される例では、エンジン始動開始後、最初に欠歯19bに対応する検出信号が電子制御装置18に入力されることに基づき、クランク角が180°CA、或いは540°のいずれかであることが判断される。そして、上記欠歯19bに対応する検出信号が180〜210°CAに対応するものなのか、540〜570°CAに対応するものなのかを判断するため、カムロータ及びカムポジションセンサが用いられる。
例えば、カムロータとして周方向の所定位置に突起を設けたものを用い、その突起がカムポジションセンサの側方を通過したとき、当該突起に対応した検出信号をカムポジションセンサから出力させるようにする。この場合、上記欠歯19bに対応する検出信号の入力後、カムロータの突起に対応する検出信号の有無や同信号の入力タイミングに基づき、上記欠歯19bに対応する検出信号が180〜210°CAに対応するものなのか、540〜570°CAに対応するものなのかを判断することができる。そして、その判断後にクランク角が明確に把握され、クランク角の確定が行われるようになる。
ただし、上記のようにクランク角を確定する場合、上記欠歯19bに対応する検出信号の入力から更に所定時間が経過してからでないと、クランク角を確定することができず、エンジン始動後の早期に燃料噴射を実行可能にする上で不利になる。そこで、クランクポジションセンサ20及びカムポジションセンサからの検出信号に基づきクランク角を明確把握してクランク角の確定(以下、本確定という)を行う前に、カムポジションセンサからの検出信号のみに基づきクランク角を把握してクランク角の確定(以下、仮確定という)を行うことが考えられる。こうしたクランク角の仮確定を行うことで、エンジン始動開始後の一層早い時期に燃料噴射を実行できるようになる。
以下、クランク角の仮確定を実現するためのカムロータ21,23,25,27、及びカムポジションセンサ22,24,26,28について、図3〜図6を参照して詳しく説明する。
図3は、第1バンク2の吸気カムシャフト14に対応するカムロータ21及びカムポジションセンサ22を示す略図である。このカムロータ21の外周部には、周方向長さの異なる合計三つの突起21a,21b,21cが設けられている。そして、クランクシャフト11からの回転伝達によって吸気カムシャフト14が回転すると、カムロータ21が図中右回転方向に回転し、突起21a,21b,21cが順次カムポジションセンサ22の側方を通過する。カムポジションセンサ22は、磁気抵抗素子を用いたいわゆるMREセンサが採用され、突起21a,21b,21cの通過に対応した検出信号を出力する。このようにカムポジションセンサ22から出力される検出信号の波形は、例えば図7(d)に示されるようなものになる。同図の波形から分かるように、60〜180°CAでは突起21aに対応する信号が出力され、360〜420°CAでは突起21bに対応する信号が出力され、480〜660°CAでは突起21cに対応する信号が出力されることとなる。即ち、こうした波形が得られるよう、カムロータ21における各突起21a,21b,21cの形状、吸気カムシャフト14に対するカムロータ21の取付位置、及びカムポジションセンサ22の配設位置が設定されている。
図4は、第1バンク2の排気カムシャフト15に対応するカムロータ23及びカムポジションセンサ24を示す略図である。このカムロータ23は、上記カムロータ21と同形状のものであって、三つの突起23a,23b,23cを備えている。そして、クランクシャフト11からの回転伝達によって排気カムシャフト15が回転すると、カムロータ23が図中右方向に回転し、突起23a,23b,23cがMREセンサであるカムポジションセンサ24の側方を通過する。このとき、カムポジションセンサ24から出力される検出信号の波形は、例えば図7(e)に示されるようにカムポジションセンサ22からの出力信号の波形(図7(d))に対し120°CAだけ遅れた状態のものとなる。即ち、こうした波形が得られるよう、カムロータ23における各突起23a,23b,23cの形状、排気カムシャフト15に対するカムロータ23の取付位置、及びカムポジションセンサ24の配設位置が設定されている。
図5は、第2バンク3の吸気カムシャフト14に対応するカムロータ25及びカムポジションセンサ26を示す略図である。このカムロータ25は、上記カムロータ21と同形状のものであって、三つの突起25a,25b,25cを備えている。そして、クランクシャフト11からの回転伝達によって吸気カムシャフト14が回転すると、カムロータ25が図中右方向に回転し、突起25a,25b,25cがMREセンサであるカムポジションセンサ26の側方を通過する。このとき、カムポジションセンサ26から出力される検出信号の波形は、例えば図7(f)に示されるようにカムポジションセンサ22からの出力信号の波形(図7(d))に対し30°CAだけ進んだ状態のものとなる。即ち、こうした波形が得られるよう、カムロータ23における各突起25a,25b,25cの形状、吸気カムシャフト14に対するカムロータ25の取付位置、及びカムポジションセンサ26の配設位置が設定されている。
図6は、第2バンク3の排気カムシャフト15に対応するカムロータ27及びカムポジションセンサ28を示す略図である。このカムロータ27は、上記カムロータ21と同形状のものであって、三つの突起27a,27b,27cを備えている。そして、クランクシャフト11からの回転伝達によって排気カムシャフト15が回転すると、カムロータ27が図中右方向に回転し、突起27a,27b,27cがMREセンサであるカムポジションセンサ28の側方を通過する。このとき、カムポジションセンサ28から出力される検出信号の波形は、例えば図7(g)に示されるように、カムポジションセンサ26からの出力信号の波形(図7(f))に対し120°CAだけ遅れた状態のものとなる。即ち、こうした波形が得られるよう、カムロータ23における各突起27a,27b,27cの形状、排気カムシャフト15に対するカムロータ27の取付位置、及びカムポジションセンサ28の配設位置が設定されている。
上記のように各カムポジションセンサ22,24,26,28から検出信号が出力される場合、各センサ22,24,26,28のいずれかから上記突起に対応する信号が出力されたとき、それに基づきクランク角を把握してクランク角を確定(仮確定)することができるようになる。
例えば、三番気筒#3が圧縮上死点(TDC)にあるとき(図7のタイミングT4)、エンジン始動が開始されたとすると、クランクポジションセンサ20から最初に欠歯に対応する信号が出力されるとき(タイミングT5)よりも前に、カムポジションセンサ22から突起21bに対応する信号が出力される(タイミングT6)。このとき、クランク角が420°CAであることを把握でき、クランク角の仮確定が行われるようになる。
続いて、クランクポジションセンサ20から最初に欠歯に対応する信号が出力されたとき、上記クランク角の仮確定に基づき分かるようになった現在のクランク角が正しいか否かが判断される。即ち、上記欠歯に対応する信号が出力されたとき、上記クランク角の仮確定によって現在のクランク角は570°CAであることが分かるが、その正しさが上記欠歯に対応する信号に基づき確認される。そして、この確認によって、仮確定での現在のクランク角が正しい旨判断された場合には、クランク角をより明確に把握した状態でクランク角度が確定(本確定)されたことになる。
以上のように、クランク角の本確定に至る前に、クランク角を仮確定することができるようになる。このようにクランク角の仮確定を行うことで、エンジン始動開始後の早期に燃料噴射が実行可能になる。また、クランク角の仮確定中の燃料噴射に際しても燃料噴射制御が行われるが、その際の燃料噴射時期制御の実行手順は上記[1]〜[3]に示される手順に以下の変更を加えたものとされる。即ち、上記[2]では、エンジン運転状態に基づき算出される燃料噴射時期Aを各気筒のBTDC450°毎に噴射時期指令値として設定しているが、この設定の間隔を例えば10°CA毎という短い間隔とする。こうした変更を加えることで、エンジン始動開始後の初回の燃料噴射を早めることが可能になるのは、[背景技術]の欄にも記載した通りである。なお、ここでは詳細な説明を割愛するが、クランク角の仮確定中には、上記10°CA毎の噴射時期指令値の設定とは別個に、燃料噴射時期Aの噴射時期指令値としての設定をより確実に行うことを目的とした30°CA毎の噴射時期指令値の設定も行われる。
次に、上記噴射時期指令値の設定間隔を変更する処理、及びその変更に伴う不都合を回避する処理について、設定間隔変更ルーチンを示す図8のフローチャートを参照して詳しく説明する。この設定間隔変更ルーチンは、電子制御装置18を通じて、エンジン1の始動開始直後から例えば10°CA毎の角度割り込みにて実行される。なお、同ルーチンのエンジン始動開始直後の実行タイミングについては、クランクポジションセンサ20からの検出信号に基づき検知可能である。
設定間隔変更ルーチンにおいては、まずクランク角の仮確定中であるか否か、即ちクランク角が仮確定されてから本確定されるまでの期間中であるか否かが判断される(S101)。ここで否定判定であれば、クランク角の本確定がなされているか否かが判断される(S102)。ステップS102で肯定判定であれば、噴射時期指令値の設定間隔が各気筒のBTDC450°毎とされ(S103)、上記[1]〜[3]に示される手順で燃料噴射時期制御が行われることとなる。
一方、クランク角の仮確定中であって、上記ステップS101で肯定判定がなされると、噴射時期指令値の設定間隔が10°CA毎という短い間隔とされる(S104)。なお、上記[2]では、上記[1]で算出される燃料噴射時期Aの可変範囲内(BTDC390°〜10°)で噴射時期指令値の設定が行われないよう、当該設定を各気筒のBTDC450°毎に行っていたのであるが、当該設定の間隔を短くしてゆくと噴射時期指令値の設定が上記燃料噴射時期Aの可変範囲内で行われるようになる。因みに、クランク角の仮確定中、上記のように噴射時期指令値の設定間隔を10°CA毎とした場合には、やはり燃料噴射時期Aの可変範囲であるBTDC390°〜10°で噴射時期指令値の設定が行われるようになる。
従って、クランク角の仮確定中であって、BTDC390°〜10°という範囲内で燃料噴射時期の設定が行われる際、上記[1]で算出される燃料噴射時期Aがエンジン運転状態の変化等によって現在のクランク角よりも進角側の値に変化すると、その変化が10°CA進む毎に噴射時期指令値に反映される。その結果、当該噴射時期指令値が現在のクランク角よりも進角側の値に変化するようになる。なお、クランク角の仮確定中においては、上記燃料噴射時期Aが例えば燃料圧力や冷却水温といったエンジン運転状態に基づき算出されるため、上記燃料噴射時期Aの進角側への変化は燃料圧力や冷却水温の変化によって生じる。
ここで、噴射時期指令値が現在のクランク角(現在の時期)よりも進角側の値に設定される状況の具体例について、図9のタイムチャートを参照して説明する。なお、図9において、(a)は算出される燃料噴射時期Aの変化を示しており、(b)は一番気筒#1での噴射時期指令値(燃料噴射時期A)の変化を示している。
クランク角の仮確定中であって、現在の時期(現在のクランク角)が例えば一番気筒#1のBTDC70°よりも若干進角側の時期であると仮定する。この状態で、燃料圧力や冷却水温の変化に起因して燃料噴射時期Aが例えばBTDC60°(実線)からBTDC90°(二点鎖線)に変化すると、一番気筒#1にてBTDC70°になったとき、噴射時期指令値がBTDC90°に設定されることから、この時点で既に燃料噴射時期A(BTDC90°)を経過した状態になる。このため、一番気筒#1では燃料噴射を行うことができず、いわゆる「燃料噴射抜け」が生じ、それがエンジン1の始動完了の遅れ、ひいては始動性の低下に繋がる。
そこで本実施形態では、噴射時期指令値の設定間隔が10CA°毎と短くなるクランク角の仮確定中、エンジン運転状態に基づき算出される燃料噴射時期Aを、現在のクランク角(現在の時期)に基づき設定されるガード値により、現在のクランク角よりも進角側の値とならないようガードする。このガードにより、BTDC90°となった燃料噴射時期Aが、矢印Yで示されるように現在のクランク角に対応した値であるBTDC70°となる。そして、BTDC70°が噴射時期指令値として設定され、当該指令値に基づき即座に燃料噴射が実行される。従って、上記のような「燃料噴射抜け」の発生を回避することができるようになる。
図8の設定間隔変更ルーチンのステップS105〜S107の処理は、上記燃料噴射時期Aのガードを実行するためのものである。この一連の処理において、ステップS105では、燃料噴射時期Aの進角側についてのガードに用いられるガード値Gが、現在のクランク角に基づき以下の式(1)を用いて各気筒毎に算出される。
ガード値G←[{720°CA−(現在のクランク角)+(各気筒のTDCクランク角)}/720]の余り …(1)
この式(1)に基づきガード値Gを算出することで、当該ガード値Gは各気筒毎に現在のクランク角に対応した値に設定される。ここで、現在のクランク角の変化に対し、ガード値Gがどのように変化するかを、一番気筒#1、二番気筒#2、及び三番気筒#3を例として図10に示す。
同図から分かるように、一番気筒#1ではTDCが0°CAであるため、現在のクランク角が0°CAから10°CA進む毎に、一番気筒#1に対応するガード値Gが同気筒#1のBTDC710°、700°、690°、680°、670°・・・・・というように変化してゆく。また、二番気筒#2ではTDCが120°CAであるため、現在のクランク角が0°CAから10°CA進む毎に、二番気筒#2のガード値Gが同気筒#2のBTDC110°、100°、90°、80°、70°・・・・・というように変化してゆく。更に、三番気筒#3ではTDCが240°CAであるため、現在のクランク角が0°CAから10°CA進む毎に、三番気筒#3のガード値Gが同気筒#3のBTDC230°、220°、210°、200°、190°・・・・・というように変化してゆく。
図8のステップS102では、次回TDCとなる気筒において、上記のように算出されるガード値Gに対し、上記[1]で算出された燃料噴射時期Aが進角側の値となっているか否かが判断される。ここで肯定判定であれば、ステップS103において、上記ガード値Gが新たな燃料噴射時期Aとして設定される。このように燃料噴射時期Aは、現在のクランク角に対応した値に設定されるガード値Gにより進角側についてガードされるため、現在のクランク角よりも進角側の値になることはなくなる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)エンジン始動開始後のクランク角の本確定後は、噴射時期指令値の設定が各気筒のBTDC450°とされるため、エンジン運転状態に基づき算出される燃料噴射時期Aの可変範囲内(BTDC390°〜10°)で、上記噴射時期指令値の設定が行われることはない。しかし、エンジン始動開始後、クランク角の本確定に先立って行われるクランク角の仮確定中は、噴射時期指令値の設定が10°CA進む毎といった短い間隔にされるため、燃料噴射時期Aの可変範囲内(BTDC390°〜10°)で、上記噴射時期指令値の設定が行われることとなる。従って、クランク角の仮確定中、エンジン運転状態に基づき算出される燃料噴射時期Aが現在のクランク角に対応した値よりも進角側の値になると、その燃料噴射時期Aが噴射時期指令値として設定され、いわゆる「燃料噴射抜け」が発生する。しかし、クランク角度の仮確定中は、上記燃料噴射時期Aが現在のクランク角よりも進角側の値に変化すると、現在のクランク角に対応した値に設定されるガード値Gによって上記燃料噴射時期Aの進角側についてのガードが行われる。即ち、ガード値Gが新たな燃料噴射時期Aとされる。そして、この燃料噴射時期Aが噴射時期指令値として設定され、当該指令値に基づき即座に燃料噴射が実行されるため、上述した「燃料噴射抜け」を回避することができる。従って、この「燃料噴射抜け」による分のエンジン1の始動完了の遅れ、及びそれに伴う始動性低下を抑制することができる。
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・クランク角の仮確定中、噴射時期指令値の設定間隔を10°CA進む毎としたが、この間隔を適宜変更してもよい。
・噴射時期指令値の設定間隔を10°CA進む毎と短くする期間をクランク角の仮確定中、即ちクランク角の仮確定がなされてから本確定がなされるまでの期間としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、噴射時期指令値の設定間隔を短くする期間を、クランク角の仮確定がなされてから所定時間が経過するまでの間の期間としてもよい。
・ガード値Gを現在のクランク角に対応した値に設定したが、現在のクランク角よりも若干遅角側のクランク角に対応する値に設定してもよい。この場合、ガード値Gによる噴射時期指令値のガードが行われると、現在のクランク角が上記若干遅角側のクランク角に到達したときに燃料噴射が実行され、これにより即座に燃料噴射を行うことが実現される。
・ガード値Gを式(1)に基づき算出する代わりに、式(1)の計算結果(図10)をクランク角に基づくマップとして電子制御装置18の記憶部に記憶し、そのマップを参照してガード値Gの算出を行うようにしてもよい。
・V型六気筒のエンジン1に本発明を適用したが、直列四気筒やV型八気筒など他の形式のエンジンに本発明を適用してもよい。また、多気筒エンジンではなく、単気筒のエンジンに本発明を適用することもできる。
本実施形態の燃料噴射時期制御装置が適用されるエンジンの全体構成を示す略図。 クランクロータ及びクランクポジションセンサを示す拡大図。 第1バンクの吸気カムシャフトに対応するカムロータ及びカムポジションセンサを示す拡大図。 第1バンクの排気カムシャフトに対応するカムロータ及びカムポジションセンサを示す拡大図。 第2バンクの吸気カムシャフトに対応するカムロータ及びカムポジションセンサを示す拡大図。 第2バンクの排気カムシャフトに対応するカムロータ及びカムポジションセンサを示す拡大図。 (a)〜(g)は、時間経過に伴うTDCとなる気筒の変化、クランク角の変化、クランクポジションセンサの検出信号の出力態様、各カムポジションセンサの検出信号の出力態様を示すタイムチャート。 噴射時期指令値の設定間隔を変更する手順、及び燃料噴射時期Aのガードを実行する手順を示すフローチャート。 (a)及び(b)は、算出される燃料噴射時期Aの変化、及び一番気筒#1での燃料噴射時期指令値の変化を示すタイムチャート。 現在のクランク角の変化に対し、ガード値Gがどのように変化するかを、一番気筒#1、二番気筒#2、及び三番気筒#3を例に示す表。 噴射時期指令値の設定タイミングを示すタイムチャート。 (a)及び(b)は、算出される燃料噴射時期Aの変化、及び一番気筒#1での噴射時期指令値の変化を示すタイムチャート。
符号の説明
1…エンジン、2…第1バンク、3…第2バンク、4…スタータ、5…ピストン、6…燃焼室、7…吸気通路、8…排気通路、9…燃料噴射弁、10…点火プラグ、11…クランクシャフト、12…吸気バルブ、13…排気バルブ、14…吸気カムシャフト、15…排気カムシャフト、18…電子制御装置(制御手段)、19…クランクロータ、19a…突起、19b…欠歯、20…クランクポジションセンサ、21…カムロータ、21a,21b,21c…突起、22…カムポジションセンサ、23…カムロータ、23a,23b,23c…突起、24…カムポジションセンサ、25…カムロータ、25a,25b,25c…突起、26…カムポジションセンサ、27…カムロータ、27a,27b,27c…突起、28…カムポジションセンサ、29…イグニッションスイッチ。

Claims (4)

  1. 機関運転状態に応じて算出される燃料噴射時期を所定間隔毎に噴射時期指令値として設定し、その噴射時期指令値に対応した時期に燃料噴射を実行するものであって、始動開始後の所定期間中は前記所定間隔を通常よりも短い間隔に変更する筒内噴射式内燃機関の燃料噴射時期制御装置において、
    前記所定期間中、機関運転状態に応じて算出された燃料噴射時期が現在のクランク角よりも進角側の値であるときには、即座に燃料噴射を実行する制御手段を備える
    ことを特徴とする筒内噴射式内燃機関の燃料噴射時期制御装置。
  2. 前記所定間隔は、通常は前記燃料噴射時期の可変範囲全体よりも早い時期に前記噴射時期指令値の設定が行われる間隔とされ、機関始動開始後の前記所定期間中は前記噴射時期指令値の設定が前記算出される燃料噴射時期の可変範囲内で行われる程度まで短くされる
    請求項1記載の筒内噴射式内燃機関の燃料噴射時期制御装置。
  3. 前記筒内噴射式内燃機関は、機関始動開始後、カムポジションセンサからの検出信号のみに基づきクランク角を把握するクランク角の仮確定を行い、その後にクランクポジションセンサ及び前記カムポジションセンサからの検出信号に基づきクランク角をより明確に把握するクランク角の本確定を行うものであって、
    前記機関始動開始後の所定期間は、前記クランク角の仮確定状態となってから前記本確定が行われるまでの期間である
    請求項1又は2記載の筒内噴射式内燃機関の燃料噴射時期制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記所定期間中、前記機関運転状態に応じて算出される燃料噴射時期を、現在のクランク角に基づき設定されるガード値により、現在のクランク角よりも進角側の値とならないようガードする
    請求項1〜3のいずれかに記載の筒内噴射式内燃機関の燃料噴射時期制御装置。
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