JP4192052B2 - 被加工物供給装置および溶接裏当て用鋼板の製造装置 - Google Patents

被加工物供給装置および溶接裏当て用鋼板の製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4192052B2
JP4192052B2 JP2003270579A JP2003270579A JP4192052B2 JP 4192052 B2 JP4192052 B2 JP 4192052B2 JP 2003270579 A JP2003270579 A JP 2003270579A JP 2003270579 A JP2003270579 A JP 2003270579A JP 4192052 B2 JP4192052 B2 JP 4192052B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
workpiece
steel sheet
flat plate
welding backing
welding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003270579A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005022060A (ja
Inventor
章 原
洋三 高須賀
正利 屋代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SUNOUCHI CORPORATION
Original Assignee
SUNOUCHI CORPORATION
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SUNOUCHI CORPORATION filed Critical SUNOUCHI CORPORATION
Priority to JP2003270579A priority Critical patent/JP4192052B2/ja
Publication of JP2005022060A publication Critical patent/JP2005022060A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4192052B2 publication Critical patent/JP4192052B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Feeding Of Workpieces (AREA)

Description

本発明は、所定の厚さを有する複数枚の平板素材を一列に平面状に並ベて被加工物を構成し、この被加工物を載置台上に複数列積載して最上部の被加工物から順次搬送部に供給する被加工物供給装置、およびこの被加工物供給装置を用いた溶接裏当て用鋼板の製造装置に関するものである。
例えば、鉄骨建築の柱によく使用される角コラムは、梁との接合方法として図18に示されるような角コラム2を鋼板(ダイヤフラム鋼板と呼ばれる)3に溶接接合し、そのダイヤフラム鋼板3に梁4を溶接接合する、いわゆる通しダイヤフラム接合形式と呼ばれる方法が多用される。この接合形式を採用する場合、柱である角コラム2とダイヤフラム鋼板3の溶接は、図19の溶接部の断面に示すように、一般に突き合わせ溶接が用いられ、溶接に際して裏当て金1が用いられる。角コラム2の4つの角部はある曲率をもった断面形状をなしており、このため裏当て金1もその曲率に沿った形状のものが用いられる。
一般に、角コラムの角部内面と裏当て金の間の隙間は、良好な溶接をするためにできるだけ密着させる必要がある。冷間成形角形鋼管設計・施工マニュアルでは、この隙間は1.5mm以下と規定されており、隙間がこの値を超えると、溶接の際に溶接欠陥が生ずる恐れがある。角コラムの角部の曲率の大きさは、角コラムの板厚によって異なることや、4つの角部で製造上のばらつきがあり、さらに、角コラムの製造メーカーによって角部曲率の狙い値が異なること等のため、鉄骨の加工業者は、購入した角コラムの現物に合わせて裏当て金を製作するのが普通である。しかしながら、裏当て金は、プレス機で一律に作製されているため、角コラムの角部内面曲率のばらつき等に対応できず、しかも作製された裏当て金は、常温での修正が不可能であるため、現場で種々の対策を講じなければならず、角コラムを用いた鉄骨構造物の製作品質および経済性を損なう大きな問題となっている。
このため、角コラムへの裏当て金の取り付け方法についていくつかの提案がなされている。その一つとして、裏当て金とすべき長尺のスリット板をコラム内周長さに合わせた円筒状の巻物に成形して切断し、これをコラム内の取り付け位置に持ち込み、コラムを転回しながらコラム内壁に端から順次ローラー等で押しつけてスポット溶接で固定していく方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、この方法ではコラムの移送スキッドや転回装置など大がかりな設備が必要となり、適用できる場合が限られ現場作業には適さない。
一方、このような大がかりな設備を要さずに適用できる別の方法が知られている。これは、裏当て金とすべき平鋼に切り欠き溝をあらかじめ設けておき、使用するときに角コラムの内壁に合わせて曲げるようにするものである(例えば、特許文献2参照)。これは、平鋼にあらかじめ溝を設けておくもので、角コラムのそれぞれのコーナー部に対応する位置に一定の幅を有する角形の溝を4個ずつ設けたものである。しかしながら、この特許文献2の実施例に示された裏当て金にあっては、溝を設けた部分の背面に凹みが生じ、折れ線的な曲がりとなり、これらにより角コラムの内壁との間に隙間を生じ、溶接不良すなわちルート部の欠陥となる。また、この特許文献2には、裏当て金の溝は形状、寸法、深さ、ピッチ数を適宜変化させると記載されているものの、具体的な場合に応じてどのような考え方でどのようにしたら良いのかといったことは一切示されていない。
上記のような問題に対し、別の方法として、角コラムの内面側の曲率のばらつきがある場合でも、溶接上全く問題のない程度まで隙間を極力小さく抑えることができ、かつ加工しやすい裏当て金用の鋼板が提案され(例えば、特許文献3参照)、かつ実際に使用されている。この特許文献3における角コラムの溶接裏当て用鋼板は、角コラムの突き合わせ溶接のための真直な状態で提供され、角コラムの内寸に合わせて曲げて用いる裏当て用鋼板において、角コラムそれぞれの角部内側の曲面部に当てるべき部分に一群の数が8個以上10個以下のV溝の群を設け、前記V溝の深さは前記裏当て用鋼板の板厚から1.7mmないし4mm引いた値とし、V溝の角度は一群のV溝の数をnとしたとき、90/n度以上110/n度以下であることを特徴とする。
この特許文献3で提案された角コラムの溶接裏当て用鋼板は、上記の構成の通りであるが、V溝を加工するには、先の尖った切削用刃物を用いて行わなければならず(例えば、特許文献4参照)、市場に出されている実際の裏当て用鋼板の溝形成部における残存板厚は、3.5mmになっている。このため、簡単なものでよいが、治具なしでは曲げることができないという問題がある。また、溝の加工に切削用刃物を用いなければならないため、製作に時間がかかることや、刃物の破損等から相対的に製作コストが高くなってしまうという問題もある。裏当て用鋼板を治具なしで曲げることができるようにするには、上記の残存板厚を薄くすればよいが、このような加工を行うには、刃物の破損等の危険性が更に増すとともに、溶接の際に抜けが生じ、ロボット溶接の場合には、作業が停止してしまい、設定のし直し等を行わなければならず、作業効率が極端に落ちてしまうという新たな問題が発生してしまう。
特開平4−284997号公報 実開昭63−157497号公報 特開平8−155679号公報 特開平8−318420号公報
本願出願人は、上記の問題に鑑みて、溝形状を再考するとともに、残存板厚や溝ピッチを適切に設定することにより、作業者が治具を用いずに曲げることができ、かつロボット溶接を行ったとき抜けが起こらないように構成した角コラムの溶接裏当て用鋼板を特願2001−351258号で提案した。このような溶接裏当て用鋼板を製造するためには専用の装置が必要であり、しかも効率よく製造する必要がある。また、加工材料である被加工物としては平板素材が用いられるので、効率的な製造を行うためには平板素材を一度に複数枚ずつ加工する必要があり、さらに供給を効率的に行うためには平板素材を多数積み重ねて、最上部の平板素材から順次送る必要がある。
本発明は、このような課題を解決するものであり、複数枚の平板素材を並べた被加工物を効率的にかつ安定的に供給できる被加工物供給装置、およびこの被加工物供給装置を用いて溶接裏当て用鋼板を効率的かつ安価に製造することのできる溶接裏当て用鋼板の製造装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明の被加工物供給装置は、所定の厚さを有する複数枚の平板素材を横方向に平面状に一列に並べた被加工物を高さ方向に複数列積載するための被加工物載置手段と、前記被加工物載置手段に積載された被加工物を高さ方向に送って、最上部に位置する被加工物を所定の高さに位置決めする上昇手段と、前記所定の高さに位置決めされた最上部の被加工物を横方向へ押し出す押出手段と、前記横方向に押し出された被加工物を受けとって前記横方向に直角な縦方向に搬送する搬送手段とを備え、前記被加工物載置手段が、前記被加工物の供給方向に沿って順次低く形成されて前記被加工物の各平板素材をそれぞれ載置するための階段状の段差部を備えたことを特徴とする。この構成により、複数枚の平板素材を並べた被加工物を効率的かつ安定的に供給することができる。
また、本発明の被加工物供給装置は、前記階段状の段差部の奥行が、前記供給方向奥側の端部に位置する段差部は前記平板素材の幅よりも少し大きく、他の段差部は、前記供給方向手前側の端部に位置する段差部を除いて、前記平板素材の幅寸法にほぼ等しいことを特徴とする。この構成により、寸法が規格で定められた平板素材を使用した場合に、平板素材の幅のばらつきを吸収することができ、同じ列の隣接する平板素材同士の側面を接触させて間に隙間が生じることがなく、安定した状態で被加工物を供給することができる。
また、本発明の被加工物供給装置は、前記階段状の段差部の高さが、前記平板素材の厚さの最大許容差よりも少し大きいことを特徴とする。この構成により、寸法が規格で定められた平板素材を使用した場合に、平板素材の厚さのばらつきを吸収することができ、異なる列の隣接する平板素材同士の間に重なりが生じることがなく、同じ列の平板素材だけを安定して供給することができる。
また、本発明の被加工物供給装置は、前記被加工物載置手段が、底部に階段状の段差部を形成された段差プレートを有することを特徴とする。この構成により、段差プレートを交換することにより種類の異なる平板素材の交換使用を容易に行うことができる。
また、本発明の被加工物供給装置は、前記被加工物載置手段が、前記平板素材の長手方向に沿って複数配置されていることを特徴とする。この構成により、長さの長い平板素材であっても、供給動作を安定して行うことができる。
また、本発明の被加工物供給装置は、前記押出手段が、前記平板素材の長手方向に沿って複数設けられていることを特徴とする。この構成により、長さの長い平板素材であっても、供給動作を安定して行うことができる。
また、本発明の被加工物供給装置は、前記搬送手段が、モータにより駆動されるローラーコンベアであり、前記被加工物載置手段に隣接する側端部に前記ワークの先端部を位置規制するためのストッパー壁を有し、その反対側の側端部に前記受け渡された平板素材の落下を防止するガイドプレートを備えたことを特徴とする。この構成により、被加工物の側端部を位置決めして安定した搬送を行うことができる。
また、本発明の被加工物供給装置は、前記上昇手段、前記押出手段および前記搬送手段の動作を制御する制御手段を備えたことを特徴とする。この構成により、被加工物供給装置を安定して動作させることができる。
また、本発明の溶接裏当て用鋼板の製造装置は、鋼管材である溶接母材の湾曲部の内曲面部に当てるべき部分に一群の溝が並列に配置形成された溶接裏当て用鋼板の製造装置であって、上記した被加工物供給装置と、前記被加工物供給装置の前記搬送手段の終端部に連続して配置された基台と、前記基台に退避位置と作業位置との間で回動軸の周りで回動可能に取り付けられ、前記被加工物の搬送方向に直角な方向に動作する帯鋸刃を備えた上部可動部と、前記上部可動部の前記退避位置と作業位置との間の移動および前記作業位置での加工ストロークを実施させる第1駆動手段と、前記基台上に配置され、前記被加工物をクランプして前記搬送方向に移動可能なクランパー手段と、前記クランパー手段を動作させる第2駆動手段と、前記上部可動部の加工ストロークの終了時において、前記帯鋸刃と前記被加工物の底面とを平行にするための平行化手段と、前記上部可動部の帯鋸刃による送り深さを制御するための退避位置と作業位置との間で移動可能な送り深さ調節手段と、前記送り深さ調節手段を動作させる第3駆動手段と、前記第1、第2および第3駆動手段の動作を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。この構成により、供給された複数枚の被加工物をクランパー手段によりクランプしてその先端部を切断し、次いでクランパー手段を所定距離だけ移動させ、一般的に使用されている帯鋸刃により溝を順次形成して、最後に後端部を切断することにより、溶接裏当て用鋼板を効率的かつ安価に製造することができる。
また、本発明の溶接裏当て用鋼板の製造装置は、前記平行化手段が、前記クランパー手段に備えられ、前記被加工物の底面を支持する斜面板であることを特徴とする。この構成により、上部可動部の回動軸の高さ位置が異なる種々の鋸刃装置に対しても本発明を適用することができる。
また、本発明の溶接裏当て用鋼板の製造装置は、前記平行化手段が、前記回動軸の高さ位置が所定の位置に設定された前記基台と上部可動部との結合であることを特徴とする。この構成により、傾斜板を使用することなく、帯鋸刃と被加工物の底面とを平行にすることができる。
また、本発明の溶接裏当て用鋼板の製造装置は、前記上部可動部の加工ストロークの回数を計数する計数手段を備えたことを特徴とする。この構成により、予め決められた数の溝を形成することができる。
また、本発明の溶接裏当て用鋼板の製造装置は、前記送り深さ調節手段が、前記上部可動部の回動位置を検出する検出手段を備えたことを特徴とする。この構成により、予め決められた深さの溝を形成することができる。
また、本発明の溶接裏当て用鋼板の製造装置は、退避位置と作業位置との間で移動でき、前記作業位置において、前記クランパー手段にクランプされた被加工物の先端部に当接するストッパー手段を備えたことを特徴とする。この構成により、最初の加工時における被加工物の先端部を切断して先端部をそろえることができる。
また、本発明の溶接裏当て用鋼板の製造装置は、前記基台の終端側に連続して配置された製品搬送手段を備えたことを特徴とする。この構成により、加工済みの製品を所定位置まで搬送することができる。
また、本発明の溶接裏当て用鋼板の製造装置は、前記製品搬送手段が、モータ駆動されるローラーコンベアであり、搬送される製品を上から押さえる押さえ手段を備えたことを特徴とする。この構成により、長さ寸法が短い製品であっても安定して搬送することができる。
また、本発明の溶接裏当て用鋼板の製造装置は、前記製品搬送手段の終端部に、退避位置と作業位置との間で移動でき、製品と残材を振り分ける振分手段を備えたことを特徴とする。この構成により、製品と残材を振り分けることができる。
また、本発明の溶接裏当て用鋼板の製造装置は、前記振分手段により振り分けられた製品を収納箱へ回収するための押出手段を備えたことを特徴とする。この構成により、製品を収納箱に収納することができる。
また、本発明の溶接裏当て用鋼板の製造装置は、前記溶接母材が、円形鋼管、楕円形鋼管または角形鋼管を含む多角形鋼管である。この構成により、一般的な構造用鋼管に対して本発明を適用することができる。
また、本発明の溶接裏当て用鋼板の製造装置は、前記溶接裏当て用鋼板は、溶接母材の各湾曲部の内曲面部に当てるべき部分に、一群の溝が並列に配置されて形成されており、前記溝の形状は、その深さにおける50%以上の部分の両側面が平行な形状であり、その溝位置における残存板厚が約1.5mmないし2.5mmであり、一群の溝の数が4ないし12であり、各溝の幅が約0.9mmないし4mmであることを特徴とする。この構成により、作業者が治具を用いずに溶接裏当て用鋼板を曲げることができ、かつロボット溶接を行ったときの抜けが起こるのを防止することができる。
また、本発明の溶接裏当て用鋼板の製造装置は、前記溝の数が、曲げたときの外周長と内周長の差を、溝の幅で除した値である。この構成により、溶接裏当て用鋼板を適切な角度に曲げることができる。
また、本発明の溶接裏当て用鋼板の製造装置は、前記溝の数が、曲げたときの外周長と内周長の差を、溝の幅で除した値に1ないし4を加えた値である。この構成により、溶接裏当て用鋼板を適切な角度に曲げることができる。
以上説明したように、本発明の被加工物供給装置およびこれを使用した溶接裏当て用鋼板の製造装置によれば、被加工物を効率的にかつ安定的に供給できるとともに、溶接裏当て用鋼板を効率的にかつ安価に製造することができる。
以下、本発明の溶接裏当て用鋼板の製造装置の実施の形態について添付図面を参照して説明する。本発明の製造装置によって製造される溶接裏当て用鋼板は、円形鋼管、楕円形鋼管または角形鋼管等の多角形鋼管等のいずれの溶接母材用のものであってよい。以下の説明では、溶接母材を角コラムすなわち角形鋼管として説明する。
図1は本製造装置によって製造される角コラムの溶接裏当て用鋼板を示す斜視図、図2(a)は図1に示す裏当て用鋼板の正面図、図2(b)は図1に示す裏当て用鋼板を角コラム2の角部に沿って曲げた状態を示す正面図である。裏当て用鋼板1は、その曲げるベき部分にそれぞれ複数の一群の溝5を設けたものである。このとき図3(a)に示すように、裏当て用鋼板1のそれぞれの溝5の群の中央部間の距離Lと、図3(b)に示す角コラム2の隣り合う角部内面の曲面部の中央部間距離とをほぼ一致させることが好ましい。図示した例では、2箇所に溝の群があるが、4箇所に溝を設けたものを使用して角コラム内周全部を1本の裏当て金で溶接を行うこともできる。
溝5の形状は、図2に示したように両側面が互いに平行な角形の溝であることが特に好ましい。これにより、溝を一般の鋸刃で加工することができるようになり、従来実施されていたものより大幅に加工コストを下げることができる。各溝5の幅は、4mm以下、好ましくは2mm以下、特に少なくとも溝の下半分(溝の入り口から遠い方の)の最大幅が1.75mm以下であることが好ましい。この幅は、上記した溶接の抜けを考えると、狭ければ狭いほど望ましいが、狭くなると後述する理由により、溝の個数が多くなり加工に時間とコストがかかるようになる。溝幅の下限は、現在流通している鋸刃の関係から0.9mm程度である。
溝5の数は、各群において4個以上、好ましくは12個以下、特に8〜10個とする。すなわち、裏当て用鋼板1を曲げたときに角コラム内側の曲面部に当たるべき部分の長さの範囲において4個以上10個以下の溝を設けることが好ましい。また、各群において溝5を等間隔に配置する場合には、ピッチは2.55mm以上とすることが好ましい。このピッチが上記の値未満であると、溝形成部における鉄残存量が足りなくなり、溶接の際に上記の抜けが生じやすくなる。ピッチの上限は、ピッチが大きくなりすぎると、裏当て用鋼板の曲げた部分が実質的に円弧状にならず、多角形となってしまい、この多角形の辺とコラムの円弧との間隙が大きくなってしまうので、この間隙が0.4mm以下となるような、ピッチとすることが望ましい。なお、溝5の間隔は等間隔でなくても、中央部で広くその両側で漸次狭くするようにして、曲げる曲率の一番大きな中央部において隣接する溝壁間の干渉を防ぐようにしてもよい。または、中央部で狭くその両側で漸次広くするようにして、曲げる曲率の一番大きな中央部で曲げやすくするようにしてもよい。
上記のように溝5を角形にした場合、裏当て用鋼板1を角コラム2の角部に沿って曲げたときに、溝の両側壁同士が互いに干渉し合わないようにすることが好ましい(接触する程度であるならよい)。これを考えると、裏当て用鋼板1における外周円の半径をr(mm)、裏当て用鋼板1の厚さをt(mm)、溝の数をn、そして溝の幅をw(mm)とすると、次の式を満足することが好ましい。
n×w=2πr/4(角部における外周長)−2π(r−t)/4(内周長)
例えば、rを23mm、tを9mmとすると、外周長は36.11mm、内周長は21.98mmとなるので、n×wの値は、14.13となる。ここで、wの値を1.75mmとすると、nは8.0個となる。なお、小数点1の位が1以上である場合には、繰り上げた値による個数とすることが望ましい。
溝5の数は、角コラムの各辺の長さや曲率の誤差に対処するため、すなわち調節代として1個ないし4個の溝を追加してもよい。本実施の形態における裏当て用鋼板1は、容易に曲げることができるので、曲げた後に角コラムの角部に合わせたとき、合わない場合には、少し曲げ戻して再度曲げ直すことが可能であるので、この調節代が特に有用である。また、溝形成部における残存板厚は、1.5〜2.5mm、好ましくは、1.7〜2.3mmとする。これらの条件は理論的考案と実験による検証によって定めたものである。
次に、図4以降を参照して、本実施の形態における溶接裏当て用鋼板の製造装置について説明する。図4は本装置の全体構成を示す平面図である。本装置は、被加工物(以下、ワークという。)を供給するための縦長のワーク供給装置10と、このワーク供給装置10の左側に連続して配置されたワーク加工装置50とからなる。なお、以下の説明では、本装置の長手方向を縦方向、この縦方向に水平面内で直角な方向を横方向、縦方向に垂直面内で垂直な方向を高さ方向といい、縦方向を左右方向、横方向を奥行方向、高さ方向を上下方向ということもある。
ワーク供給装置10は、ワークの供給を行うワーク供給部Aと、ワーク供給部Aから受け渡されたワークを縦方向に搬送するワーク搬送部Bとからなる。ワーク加工装置50は、ワーク搬送部Bから受け取ったワークをクランプして帯鋸刃により折り曲げ用の溝を形成して所定長さに切断するワーク加工部Cと、溝を形成されて所定長さに切断された製品を搬送して回収する製品搬送部Dとからなる。
図5は本装置によるワークWの供給および加工の状態を示している。ワーク供給部Aは、所定の厚さを有する長尺の複数枚の平板素材である平鋼を、横方向一列に平面上に並べてワークWを構成し、この一列に並べたワークWを高さ方向に積載して、最上部のワークWから順次供給方向D1に向けてワーク搬送部Bへ供給する。ワーク搬送部Bは、ワーク供給部Aから受け取ったワークWを搬送方向D2に向けて搬送する。ワーク加工部Cは、ワーク搬送部Bから受け取ったワークをクランプして帯鋸刃により折り曲げ用の溝を形成した後、所定長さに切断する。製品搬送部Dは、ワーク加工部Cから受け取った製品Pを搬送方向D2に向けて搬送し、終端位置で製品Pと残材を分離してそれぞれを回収する。以下、各部の詳細について説明する。
(ワーク供給部Aおよびワーク搬送部B)
図6はワーク供給部Aおよびワーク搬送部Bの全体を示す平面図、図7はその左側面拡大図である。ワーク供給部Aは、所定の厚さを有する複数枚の平板素材mを横方向に一列に並べて構成したワークWを上方向に重ねて積載するためのワーク載置台11と、ワーク載置台11に積載されたワークWを上方向に送って、最上部に位置するワークWを所定の高さに位置決めする上昇手段である電動ジャッキ12と、所定の高さに位置決めされた最上部のワークWを横方向へ押し出す押出手段であるエアープッシャー13とを備えている。ワーク搬送部Bは、供給方向D1に向けて押し出されたワークWを受け取って、この供給方向D1に直角な搬送方向D2に向けて搬送する搬送手段であるモータにより駆動されるローラーコンベア14を備えている。なお、ワークWを構成する平板素材mとしては、JIS規格の平鋼であるFB9×25等を使用することができる。
ワーク載置台11は、長尺の平板素材mを使用できるように、図6に示すように、縦方向に沿って配置された2本の長いH形鋼15と、その上に溝形鋼16を介して縦方向に沿って11個程度配置された段差プレート17とを備えている。また、ローラーコンベア14のワーク載置台11側の側端部には、ワークWの先端部を位置規制して揃えるとともに、最上部のワークWの送り出しを案内するストッパー壁18を備え、供給方向D1側の側端部にはワークWの落下を防止するためのガイドプレート19が3箇所配置されている。電動ジャッキ12およびエアープッシャー13は、それぞれ縦方向に沿って2箇所配置されている。また、図7に示すように、エアープッシャー13を支持するフレーム20には、ワーク載置台11に載置されたワークWの最上部位置を検知することにより、ワークWの供給位置を位置決めするワーク検出センサー21と、溝形鋼16の最上部位置を検知することにより、ワーク載置台11の上昇限界位置を位置決めする上限検出センサー22とが取り付けられている。このような構成により、薄い長尺の平板素材mを使用しても、撓みを防ぎつつ、電動ジャッキ12がH形鋼15、溝形鋼16および段差プレート17を介してワークWを上昇させ、最上部の各ワークWをエアープッシャー13によりローラーコンベア14に安定的に供給することができる。
ワーク載置台11の段差プレート17は、ワークWを構成する平板素材mをそれぞれ載置するために、使用する平板素材mの種類に応じた幅および段差を有する複数の段差プレートが用意される。各段差プレート17は、図8に示すように、供給方向D1の手前側の端部に位置する最上部のランド部17aと、これに連続する階段状の7つの段差部17b〜17hを有し、ランド部17aから下の段差部17b〜17hがワークWの供給方向D1に沿って順次低く形成されている。ランド部17aの奥行寸法d1は、使用する平板素材mの幅寸法Wよりも十分に大きく、その下の各段差部17b〜17gの奥行寸法d2は、使用する平板素材mの幅寸法Wにほぼ等しく、供給方向D1の奥側の端部に位置する最下部の段差部17hは、奥行寸法d2よりも少し大きな奥行寸法d3になっている。この奥行寸法d3の上限値は、使用する平板素材mの幅寸法Wの半分よりも小さい。半分よりも大きいと、各段差部17b〜17gに載置する平板素材mの先端部が落下して傾いてしまい、平板素材mを正しく載置することができない。平板素材mとして使用される熱間圧延平鋼の幅寸法(mm)は、16、19、25、32、50であり、その幅の許容差がJIS G31947−bにより、幅50mm未満は±0.8mmとなっているので、各段差部17b〜17gの奥行寸法d2は、それぞれ使用する平鋼の幅寸法にその最大許容差を加えた値が好ましい。
このような構成により、一列のワークWを構成する複数枚の平板素材mの幅寸法Wにばらつきがあっても、最上部のワークWのみを安定的に押し出すことができる。すなわち、図9(a)に示すように、段差プレート17の端部にはストッパー壁18が配置されるので、平板素材mを最下部の段差部17hから最上部のランド部17aに向けて一段ずつ配列した場合に、最下部の段差部17hにおける平板素材mは、その幅寸法wが奥行寸法d3よりも短いので、段差部17hとその上の平板素材1−8mとの間にはスペースgができる。したがって、次の段差部17g上の平板素材1−7mの前端部は、段差部17hの上にはみ出すことになる。以降、同様な状態になるので、各平板素材mは必ず各段差部に載ることになり、また隣接する平板素材mどうしの前端部と後端部が互いに接触して隙間が生じることがない。したがって、このような状態で2列目の平板素材mを供給方向D1へ向けて押し出した場合、2列目の各平板素材mだけが押されて、重複送りが防止されることになる。
これに対し、最下段の段差部17hにおける奥行寸法d3が各平板素材mの幅寸法wにほぼ等しいd2の場合は、幅方向における最大許容差を有する平板素材mが段差部17hに乗せられた場合に、隣りの段差部17gに乗り上げる場合があり、以降他の段差部でも平板素材mが隣りの段差部に乗り上げてしまう。このような状態で2列目の平板素材mを供給方向D1へ向けて押し出した場合、2列目と1列目の各平板素材mの重なりによって、供給が失敗するかうまくいっても重複送りが発生することになる。
また、図8において、各段差部17b〜17hの高さ寸法sは、使用する平板素材mの厚さtの最大許容差よりも少し大きい。すなわち、平板素材mとして使用される熱間圧延平鋼の厚さの許容差(mm)は、JIS G3136 7−(3)により、厚さ6.0mm以上12mm未満は許容差+0.5mm、厚さ12mm以上25mm末満は許容差プラス1.1mmで、マイナス側の許容差はそれぞれ−0.3mmとなっているので、各段差部17b〜17hの段差寸法sは、それぞれ使用する平鋼の厚さ寸法における最大許容差よりも少し大きい。段差寸法sの上限値は、使用する平板素材mの厚さtよりも小さい。厚さtよりも大きいと、隣接する平板素材mどうしの重複代が取れず、噛み合わない。
このような構成により、一列のワークWを構成する複数枚の平板素材mの厚さtにばらつきがあっても、最上部のワークWのみを安定的に押し出すことができる。この理由を図9を用いて説明する。図9(a)において、例えば最下段の1列1番目に配置される平板素材1−1mが、その厚さtの下限許容差−bを有し、1列2番目に配置される平板素材1−2mが、その厚さtの上限許容差+aを有する場合には、両者の問には最大許容差cが生じるが、段差sは最大許容差cよりも少し大きい値を有するので、2列1番目の平板素材2−1mと1列2番目の平板素材1−2mとは重ならず、2列1番目の平板素材2−1mと2列2番目の平板素材2−2mとが段差s−cの分だけ重なることになる。同様にして、2番目以降のすべての平板素材mも各列において隣接する平板素材mどうしが重なることになる。したがって、このような状態で2列目の平板素材mを供給方向D1へ向けて押し出した場合、2列自の各平板素材mだけが押し出されて、重複送りが防止されることになる。
これに対し、図9(b)に示すように、ワーク載置台上のワークを載置する底面が単なる平面であるとすると、その上に重ねられる各平板素材mは、例えば1列1番目に配置される平板素材1−1mが、その厚さtの下限許容差−bを有し、1列2番目に配置される平板素材1−2mが、その厚さtの上限許容差+aを有する場合には、両者の間には最大許容差cが生じ、2列1番目の平板素材2−1mと1列2番目の平板素材1−2mとが最大許容差cの分だけ重なることになる。したがって、このような状態で2列目の平板素材mを供給方向D1に向けて押し出した場合、平板素材1−2mおよび2−2m以降のすべての平板素材mが押されてしまい、重複送りになって供給が失敗することになる。
(ワーク加工部Cおよび製品搬送部D)
次に、ワーク加工部Cおよび製品搬送部Dについて説明する。図10はワーク加工部Cおよび製品搬送部Dの全体を示す平面図、図11はワーク加工部Cをワーク搬送部B側から見た右側面拡大図である。図12はワーク加工部Cの動作を説明するための同様な図である。なお、ワーク加工部Cの基本的構造は、一般的な一軸型帯鋸盤のそれであるので、以下の説明においては、特に必要な場合を除き一般的な構造と同一の部分の詳細な説明は省略する。これらの図において、符号100は装置の基台、および符号200は上部可動部である鋸刃ヘッドをそれぞれ示す。鋸刃ヘッド200は、図11の友部において、回動軸AXによって退避位置(図12に符号200Wで示した位置)と作業位置(図12に符号200Aで示した。加工ストロークも含む。)の間で回動可能に基台100に支持されている。
鋸刃ヘッド200には、回転走行する帯鋸刃202が設けられている。帯鋸刃202は、鋸刃ヘッド200が作業位置にあるときに図11の右から左に走行し、ワークWに対する溝加工および切断を行うものである。基台100上であって、鋸刃ヘッド200の帯鋸刃202の下方には、ワークWを複数枚クランプした状態で、帯鋸刃202に対し直角に移動可能なクランパー装置102が設けられている。このクランパー装置102は、前横バイス104aおよび前上バイス104bを備えた前バイス104、および後横バイス106aおよび後上バイス106bを備え、図10において左右方向に移動し、ワークWを前バイス104方向に搬送する送りバイスとしても作用する後バイス106を備えている。なお、クランパー装置102においては、実際のクランプを行う場合には、複数の平板素材mからなるワークWがブリッジ状になってしまうのを防止するため、上バイス104bおよび106bによるクランプを先に行うベきである。
本装置は、鋸刃ヘッド200の加工ストロークの終了時において、帯鋸刃202とワークWの底面とが平行になるようにするための平行化手段を備えている。この平行化手段の一例としては、クランパー装置102に備えられて、ワークWを斜めに保持する斜面板108が挙げられる。ワーク搬送部Bからアイドルローラー107によりワーク加工部Cに送られてきたワークWは、クランパー手段102により斜面板108に押し付けられて、斜面板108と同じ角度に保持される。本装置で用いているような一軸型帯鋸盤は、本来ワークの切断のためのものであり、本発明のように溝を形成するために用いられる例は過去に無かったが、本発明においては溝の加工に用いるために、斜面板108を開発した。この斜面板108の作用により、均一な深さの溝の加工が可能となる。斜面板108の傾斜角度は、帯鋸盤の大きさ等によって変更されるが、通常、1〜5°程度、特に2〜3°程度である。なお、上記2つの上バイス104b、106bは、この斜面板108による傾斜に対応するため、ある程度の角度で回動可能に設置したり、当初から押圧面に傾斜を設けたりしていることが望ましい。平行化手段の他の例としては、鋸刃ヘッド200を基台100に回転可能に取り付けるための回動軸AXを、通常の一軸型帯鋸盤の配置位置より変位させた構造のものを挙げることができる。この変位は、通常、上方への変位であり、鋸刃ヘッド200の加工ストロークの終了時において、帯鋸刃202とワークWの底面とが平行になるように設定される。
図10において、帯鋸刃202によるワークWの切断位置CPから搬送方向下流側の所定位置には、先端揃えストッパー109が配置されている。この先端揃えストッパー109は、図13に示すように、作業位置においては、斜面板108上に位置してワークWの進路を塞ぎ、退避位置においては、斜面板108の上方に退避してワークWの進路を開放するように、回動軸110により回動可能に設けられ、その基端部にはエアーシリンダー111が接続されている。
図11において、基台100と鋸刃ヘッド200には、鋸刃ヘッド200の加工ストローク終了時において、これを停止させて送り深さを調節するための送り深さ調節装置120が設けられている。この送り深さ調節装置120は、赤外線を用いた光学的な機構のもの等も用いることができるが、作動の確実性から以下に説明するような機械的(メカ)手段であることが好ましい。送り深さ調節装置120は、鋸刃ヘッド200側に固定された当接部材122と、基台100側に設けられ、鋸刃ヘッド200の加工ストローク終了時において、当接部材122が当接することによって、鋸刃ヘッド200のそれ以上の移動を規制(停止)するためのストッパー部材124を備えている。このストッパー部材124は、第3駆動手段である送り深さ調節用シリンダー126により、当接部材122の当接を許す作業位置と、当接部材122が当接しない退避位置との間で移動可能となっている。ストッパー部材124がこの退避位置にあるときには、鋸刃ヘッド200の回動を停止することなく、帯鋸盤の本来の切断作業を行わせる。また、基台100側には、鋸刃ヘッド200の加工ストロークのエンドを検知して、その後の工程を行う信号を発生するためのリミッター128、およびストロークの回数をカウントして形成する溝の数をカウントするためのカウンター129が設けられている。
さらに、基台100と鋸刃ヘッド200との間には、鋸刃ヘッド200を退避位置と作業位置との間での移動、および加工ストロークを実施させるための第1駆動手段である鋸刃ヘッド駆動シリンダー112が設けられている。また、基台100には、クランパー装置102の後バイス106を帯鋸刃202の走行方向と直角な方向すなわち図10において左右方向に移動させるための第2駆動手段であるクランパー駆動シリンダー113(図16参照)が設けられている。また、基台100上には、クランパー装置102の前横バイス104a、前上バイス104b、後横バイス106aおよび後上バイス106bを開閉作動させるためのピストン・シリンダー114a、114b、116aおよび116bが設けられている(114bおよび116bについては、図16のみに示した)。
製品搬送部Dは、モータにより駆動されるローラーコンベア300により構成されている。図10において、ローラーコンベア300の始端部には、製品押えローラー301が配置されている。この製品押えローラー301は、図14に示すように、基端部をローラーコンベア300に回動可能に支持された押えアーム302の先端部に回転可能に設けられたもので、製品押えローラー301および押えアーム302の自重により、製品押えローラー301が製品Pを押えて、長さの短い製品Pの場合に、ローラーコンベア300の駆動力が伝わりにくくなるのを防止している。また、ローラーコンベア300の前半部には、奥行方向手前側に製品Pの落下防止および製品Pをローラーコンベア300に平行にするためのガイド板303と、加工時の切り子を吹き飛ばすためのブロワー304が配置されている。さらに、ローラーコンベア300の終端部には、振分手段である製品振分ストッパー305が配置されている。この製品振分ストッパー305は、図15に示すように、基端部の回動軸306により、鎖線で示す作業位置と実線で示す退避位置とに回動可能に設けられ、その先端部にはエアーシリンダー307が接続されている。鎖線で示す作業位置においては、ローラーコンベア300上の製品Pの進路を塞いで、押出手段であるエアープッシャー309により、押し出し板308を介して製品Pを奥行き方向に送って、ローラーコンベア300の側部に配置された製品回収トレイに回収する。実線で示す退避位置においては、ローラーコンベア300上の進路を開放して、ワークWの先端部や後端部を切り落とした残材を、ローラーコンベア300の終端に配置された残材回収箱に回収する。
図16は上記したワーク加工部Cにおける制御系の概略を示している。メインコントローラー(シーケンサー)150には、先端揃えストッパー109を駆動するためのエアーシリンダー111が接続されている。また、各ピストン・シリンダー112、113、126、114a、114b、116a、116bは、メインコントローラー150に接続された流体制御装置130、132、134、136、138、140、142にそれぞれ連結されている。この結果、各ピストン・シリンダーにより、対応する部位・部材等の移動等の動作が制御されるメインコントローラー150には、裏当て用鋼板に形成される溝の諸条件に関するデータ(最初の溝の端部からの距離、各群を構成する溝の数、各群における各溝のピッチ、群と群との距離等)を入力するキーボード等の操作部l52が接続されている。なお、溝の幅は使用する帯鋸刃により、溝の深さは送り深さ調整装置120の作用により決定されるが、これらの値を入力するようにしてもよい。メインコントローラー150にはまた、リミッター128およびカウンター129が接続されており、操作部152から入力されたデータ、ならびにリミッター128およびカウンター129からの信号に基づいてワークWに所定の溝加工および切断加工を行う。
図17は前記したワーク供給部Aおよびワーク搬送部Bおよび製品搬送部Dにおける制御系の概略を示している。メインコントローラー150に接続されたサブコントローラー154には、ワーク供給部Aにおける電動ジャッキ12、エアープッシャー13、ローラーコンベア14、ワーク検出センサー21、上限検出センサー22が接続され、また、製品搬送部Dにおけるローラーコンベア300、ブロワー304、エアーシリンダー307、エアープッシャー309が接続されている。
以下、本装置による溶接裏当て用鋼板の製造方法について説明する。なお、以下の説明においては、図1に示した溶接裏当て用鋼板(溝数8)を製造するものとして、メインコントローラー150およびサブコントローラー154における制御を中心として説明する。
(1)まず、下準備として、ワーク供給部Aのワーク載置台11に、使用する平鋼に応じて段差プレート17を設置し、平鋼を横方向に8枚並べ、さらにその上に所定枚数だけ重ねて載置する。また、形成する溝の幅に応じて帯鋸刃202を選択し、取り付けておく。
(2)次に、操作部152により加工の諸条件に関するデータを入力するとともに、ワーク供給部Aにおけるワーク検出センサー21および上限検出センサー22の位置を調整し、形成する溝の深さに応じて、送り深さ調節装置120におけるストッパー部材124の高さを調節する(この調節は斜面板108の厚み等も考慮して行う)。なお、この初期状態においては、ストッパー部材124退避位置に配置しておく。
(3)次に、本装置を作動させて、エアープッシャー13により最上部のワークWをワーク搬送部Bへ送る。エアープッシャー13の戻りを検知してローラーコンベア14が回動すると、受け取ったワークWをワーク加工部Cへ向けて搬送する。
(4)ワークWの先端部が先端揃えストッパー109に突き当たると、クランパー装置102の流体制御装置138および142により、ピストン・シリンダー114bおよび116bが作動し、次いで前上バイス104bおよび後上バイス106bが作動し、ワークWの上下方向のクランプを先ず行う。この後、流体制御装置136および140によりピストン・シリンダー114aおよび116aを作動させることにより、前横バイス104aおよび後横バイス106aを作動させ、ワークWの左右方向のクランプを行う。
(5)次に、流体制御装置130により鋸刃ヘッド駆動シリンダー112を作動させ、鋸刃ヘッド200を退避位置から作業位置へ下方に回動移動させるとともに、加工ストロークを行わせる。このとき、ストッパー部材124が上記したように退避位置に配置されているので、鋸刃ヘッド200の加工ストロークは制限されず、ワークWの先端部が切断される(この先端部は残材として回収される)。これにより、ワークWの先端部が揃えられる。
(6)次に、先端揃えストッパー109のエアーシリンダー111を作動させて、先端揃えストッパー109を斜面板108から上方へ退避させるとともに、クランパー装置102の流体制御装置138、136により、ピストン・シリンダー114b、114aを作動させて、前上バイス104bおよび前横バイス104aを開く。
(7)この状態で、流体制御装置132によりクランパー駆動シリンダー113を作動させ、後バイス106を前方に、ワークWの先端部側から最初の溝の形成位置までの間隔だけ移動させる。これによって、ワークWの最初の所定距離の搬送が行われる。
(8)この移動の後、クランパー装置102の流体制御装置138および136により、再びピストン・シリンダー114bおよび114aを作動させることにより、前上バイス104bおよび前横バイス104aを閉動作させる。
(9)この間またはその前後に、送り深さ調節装置120における流体制御装置134により送り深さ調節用シリンダー装置126を作動させ、ストッパー部材124をその作業位置に移動させる。
(10)前上バイス104bおよび前横バイス104aの閉動作完了後、再び流体制御装置130により鋸刃ヘッド駆動シリンダー112を作動させ、鋸刃ヘッド200を退避位置から作業位置へ下方に回動移動させるとともに、加工ストロークを行わせる。このとき、今度は、ストッパー部材124が作業位置に配置されているので、鋸刃ヘッド200の加工ストロークが制限され、ワークWには、所定深さの第1の溝が形成される。
(11)この時、リミッター128は、鋸刃ヘッド200の加工ストロークの完了を検知し、その加工ストローク完了信号をメインコントローラー150に送信する。これと同時に、カウンター129は、溝一つの加工が完了したことをカウントし、そのカウント信号をメインコントローラー150に送信する。
(12)加工ストローク完了信号を受けると、流体制御装置130により鋸刃ヘッド駆動シリンダー112を上記とは逆側に作動して、鋸刃ヘッド200を上方に移動させるとともに、上記と同様にして、前上バイス104bおよび前横バイス104aを開き、次いで流体制御装置132によりクランパー駆動シリンダー113を作動させて、後バイス106ひいてはワークWを溝のピッチ分だけ搬送させる。
(13)この搬送の後、前バイス104は再び閉じられ、この状態で、鋸刃ヘッド駆動シリンダー112が作動し、第2の溝加工が行われる。
(14)以下、上記(11)〜(13)を繰り返して、第1の溝群の加工を完了する。
(15)このようにして第1の溝群の最後の溝加工が完了すると、カウンター129が最後の溝加工をカウントし、そのカウント信号をメインコントローラー150に送信すると、メインコントローラー150は、第1の溝群の加工が完了したことを認識し、次の第2の溝群の加工工程に移る。
(16)第2の溝群の加工工程においては、先ず、後バイス106を閉じたままで、前バイス104を開き、流体制御装置132によりクランパー駆動シリンダー113を作動させ、2つの溝群間の間隔に相当する距離だけワークWを搬送させる。
(17)この搬送の後、上記(10)〜(14)を繰り返して、第2の溝群の加工を完了させる。
(18)このように第2の溝群の最後の溝加工が完了すると、カウンター129が最後の溝加工をカウントし、そのカウント信号をメインコントローラー150に送信すると、メインコントローラー150は、第2の溝群の加工が完了したことを認識し、最後のワークWの後端部の切断工程に移る。
(19)ワークWの後端部の切断工程においては、先ず、後バイス106を閉じたままで、前バイス104を開き、流体制御装置132によりクランパー駆動シリンダー装置113を作動させ、第2の溝群の最後の溝と後端部との間の間隔に相当する距離だけワークWを搬送させる。
(20)この搬送の間、あるいは後に(場合によっては前でもよい)、流体制御装置134によりピストン・シリンダー126によりストッパー部材124を退避位置に引き込ませておく。
(21)この状態で、流体制御装置130により鋸刃ヘッド駆動シリンダー112を作動させ、鋸刃ヘッド200を退避位置から作業位置へ下方に回動移動させるとともに、加工ストロークを行わさせると、ストッパー部材124が上記したように退避位置に配置されているので、鋸刃ヘッド200の加工ストロークが制限されず、ワークWの後端部が切断される。これにより、ワークWの後端部が揃えられる。
(22)後端部を揃えられたワークWは製品Pとして、製品搬送部Dのローラーコンベア300上に載せられ、製品押えローラー301に押えられ、ガイド板303に案内され、ブロワー304に切り粉を飛ばされながら搬送され、ローラーコンベア300の終端部において、エアープッシャー309および押し出し板308によりローラーコンベア300の端部から側方の製品回収トレイに回収される。
(23)ローラーコンベア300の終端部に設けられた製品振分ストッパー305は、ワークWの切断時のタイミングに応じて下方の退避位置に退き、ワークWの先端部の切断により生じた残材を、切り粉シューターへ排出し、その後取付けた傾斜版により、切り粉とは分別収集する。終端部の残材は、ローラーコンベア300の終端部に配置された残材回収箱に回収される。
(24)一列目のワークWの加工が終了すると、またはその前のタイミングで、ワーク供給部Aの電動ジャッキ12が作動して、ワーク載置台11を上昇させ、その上に載置されたワークWの最上部のワークWがワーク検出センサー21により検出されるまで上昇し、再び最上部のワークWがワーク搬送部Bに供給され、さらにワーク加工部Cへ搬送され、上記の工程が繰り返される。
(25)ワーク供給部Aの上限検出センサー22が溝形鋼16の上部を検出すると、サブコントローラー154は、警告のためのランプを点灯させるとともにブザーを鳴らして、新たなワークWのための平鋼の供給を促す。
(26)装置の停止により溶接裏当て用鋼板の製造が終了する。なお、上記ワークWの先端部の切断から後端部の切断に至るまでの、一連の加工が終了した後の鋸刃ヘッド200の上方への退避は、作業の効率性を鑑み、上記した退避位置よりも下方の位置であってもよい。
本発明の装置により製造される裏当て用鋼板を示す斜視図である。 (a)図1に示した裏当て用鋼板の正面図である。 (b)図1に示した裏当て用鋼板を角コラムの角部に沿って曲げた状態で表した正面図である。 (a)溝の群の間の距離を説明するための裏当て用鋼板の図である。 (b)溝の群の間の距離を説明するための角コラムの図である。 本発明の実施の形態における裏当て用鋼板の製造装置の全体構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態におけるワークに対する製造状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態におけるワーク供給部およびワーク搬送部を示す平面図である。 本発明の実施の形態における被加工物供給装置の左側面拡大図である。 本発明の被加工物供給装置におけるワーク載置台の斜視図である。 (a)本発明の被加工物供給装置におけるワーク載置台の作用を示す説明図である。 (b)段差プレートを使用しない場合の作用を示す説明図である。 本発明の実施の形態におけるワーク加工部および製品搬送部を示す平面図である。 本発明の実施の形態におけるワーク加工部の右側面拡大図である。 本発明の実施の形態におけるワーク加工部の動作説明図である。 本発明の実施の形態におけるワーク先端揃えストッパーの概略斜視図である。 本発明の実施の形態における製品押えローラーの概略斜視図である。 本発明の実施の形態における製品振分ストッパーの概略斜視因である。 本発明の実施の形態におけるワーク加工部の制御系を示すブロック図である。 本発明の実施の形態におけるワーク供給部、ワーク搬送部、製品搬送部の制御系を示すブロック図である。 従来の裏当て用鋼板を用いた角コラムの使用方法の例を示す斜視図である。 従来の角コラムとダイヤフラム鋼板との溶接部の断面図である。
符号の説明
1 裏当て用鋼板
2 角コラム
3 ダイヤフラム鋼板
4 梁
5 溝
A ワーク供給部
B ワーク搬送部
C ワーク加工部
D 製品搬送部
m 平板素材
W ワーク(一列に並ベた平板素材)
P 製品(裏当て用鋼板)
10 ワーク供給装置
11 ワーク載置台(ワーク載置手段)
12 電動ジャッキ(上昇手段)
13 エアープッシャー(押出手段)
14 ローラーコンベア(搬送手段)
15 H形鋼
16 溝形鋼
17 段差プレート
18 ストッパー壁
19 ガイドプレート
20 フレーム
21 ワーク検出センサー
22 上限検出センサー
AX 回動軸
100 基台
102 クランパー装置(クランパー手段)
104 前バイス
104a 前横バイス
104b 前上バイス
106 後バイス
106a 後横バイス
106b 後上バイス
108 斜面板(平行化手段)
109 先端揃えストッパー(ストッパー手段)
112 鋸刃ヘッド駆動シリンダー装置(第1駆動手段)
113 クランパー駆動シリンダー装置(第2駆動手段)
126 送り深さ調節用シリンダー装置(第3駆動手段)
112、113、126、114a、114b、116a、116b ピストン・シリンダー
120 送り深さ調節装置(送り深さ調節手段)
122 当接部材
124 ストッパー部材
128 リミッター(検出手段)
129 カウンター(計数手段)
130、132、134、136、138、140、142 流体制御装置
150 メインコントローラー
152 操作部
154 サブコントローラー(制御手段)
200 鋸刃ヘッド(上部可動部)
200A 作業位置
200W 退避位置
202 帯鋸刃
300 ローラーコンベア(搬送手段)
301 製品押さえローラー(押さえ手段)
305 製品振分ストッパー(振分手段)
309 エアープッシャー(押出手段)

Claims (22)

  1. 所定の厚さを有する複数枚の平板素材を横方向に平面状に一列に並ベた被加工物を高さ方向に複数列積載するための被加工物載置手段と、
    前記被加工物載置手段に積載された被加工物を高さ方向に送って、最上部に位置する被加工物を所定の高さに位置決めする上昇手段と、
    前記所定の高さに位置決めされた最上部の被加工物を横方向へ押し出す押出手段と、
    前記横方向に押し出された被加工物を受けとって前記横方向に直角な縦方向に搬送する搬送手段とを備え、
    前記被加工物載置手段が、前記被加工物の供給方向に沿って順次低く形成されて前記被加工物の各平板素材をそれぞれ載置するための階段状の段差部を備えたことを特徴とする被加工物供給装置。
  2. 前記階段状の段差部の奥行が、前記供給方向奥側の端部に位置する段差部は前記平板素材の幅よりも少し大きく、他の段差部は、前記供給方向手前側の端部に位置する段差部を除いて、前記平板素材の幅寸法にほぼ等しいことを特徴とする請求項1に記載の被加工物供給装置。
  3. 前記階段状の段差部の高さが、前記平板素材の厚さの最大許容差よりも少し大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の被加工物供給装置。
  4. 前記被加工物載置手段が、底部に階段状の段差部を形成された段差プレートを有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の被加工物供給装置。
  5. 前記被加工物載置手段が、前記平板素材の長手方向に沿って複数配置されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の被加工物供給装置。
  6. 前記押出手段が、前記平板素材の長手方向に沿って複数設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の被加工物供給装置。
  7. 前記搬送手段が、モータにより駆動されるローラーコンベアであり、前記被加工物載置手段に隣接する側端部に前記ワークの先端部を位置規制するためのストッパー壁を有し、その反対側の側端部に前記受け渡された平板素材の落下を防止するガイドプレートを備えたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の被加工物供給装置。
  8. 前記上昇手段、前記押出手段および前記搬送手段の動作を制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の被加工物供給装置。
  9. 鋼管材である溶接母材の湾曲部の内曲面部に当てるべき部分に一群の溝が並列に配置形成された溶接裏当て用鋼板の製造装置であって、
    請求項1ないし8のいずれかに記載の被加工物供給装置と、
    前記被加工物供給装置の前記搬送手段の終端部に連続して配置された基台と、
    前記基台に退避位置と作業位置との間で回動軸の周りで回動可能に取り付けられ、前記被加工物の搬送方向に直角な方向に動作する帯鋸刃を備えた上部可動部と、
    前記上部可動部の前記退避位置と作業位置との間の移動および前記作業位置での加工ストロークを実施させる第1駆動手段と、
    前記基台上に配置され、前記被加工物をクランプして前記搬送方向に移動可能なクランパー手段と、
    前記クランパー手段を動作させる第2駆動手段と、
    前記上部可動部の加工ストロークの終了時において、前記帯鋸刃と前記被加工物の底面とを平行にするための平行化手段と、
    前記上部可動部の帯鋸刃による送り深さを制御するための退避位置と作業位置との間で移動可能な送り深さ調節手段と、
    前記送り深さ調節手段を動作させる第3駆動手段と、
    前記第1、第2および第3駆動手段の動作を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする溶接裏当て用鋼板の製造装置。
  10. 前記平行化手段が、前記クランパー手段に備えられ、前記被加工物の底面を支持する斜面板であることを特徴とする請求項9に記載の溶接裏当て用鋼板の製造装置。
  11. 前記平行化手段が、前記回動軸の高さ位置が所定の位置に設定された前記基台と上部可動部との結合であることを特徴とする請求項9に記載の溶接裏当て用鋼板の製造装置。
  12. 前記上部可動部の加工ストロークの回数を計数する計数手段を備えたことを特徴とする請求項9ないし11のいずれかに記載の溶接裏当て用鋼板の製造装置。
  13. 前記送り深さ調節手段が、前記上部可動部の回動位置を検出する検出手段を備えたことを特徴とする請求項9ないし12のいずれかに記載の溶接裏当て用鋼板の製造装置。
  14. 退避位置と作業位置との間で移動でき、前記作業位置において、前記クランパー手段にクランプされた被加工物の先端部に当接するストッパー手段を備えたことを特徴とする請求項9ないし13のいずれかに記載の溶接裏当て用鋼板の製造装置。
  15. 前記基台の終端側に連続して配置された製品搬送手段を備えたことを特徴とする請求項9ないし14のいずれかに記載の溶接裏当て用鋼板の製造装置。
  16. 前記製品搬送手段が、モータ駆動されるローラーコンベアであり、搬送される製品を上から押さえる押さえ手段を備えたことを特徴とする請求項9ないし15のいずれかに記載の溶接裏当て用鋼板の製造装置。
  17. 前記製品搬送手段の終端部に、退避位置と作業位置との間で移動でき、製品と残材を振り分ける振分手段を備えたことを特徴とする請求項9ないし16のいずれかに記載の溶接裏当て用鋼板の製造装置。
  18. 前記振分手段により振り分けられた製品を収納箱へ回収するための押出手段を備えたことを特徴とする請求項9ないし17のいずれかに記載の溶接裏当て用鋼板の製造装置。
  19. 前記溶接母材が、円形鋼管、楕円形鋼管または角形鋼管を含む多角形鋼管である請求項9ないし18のいずれかに記載の溶接裏当て用鋼板の製造装置。
  20. 前記溶接裏当て用鋼板は、溶接母材の各湾曲部の内曲面部に当てるベき部分に、一群の溝が並列に配置されて形成されており、前記溝の形状は、その深さにおける50%以上の部分の両側面が平行な形状であり、その溝位置における残存板厚が約1.5mmないし2.5mmであり、一群の溝の数が4ないし12であり、各溝の幅が約0.9mmないし4mmであることを特徴とする請求項9ないし19のいずれかに記載の溶接裏当て用鋼板の製造装置。
  21. 前記溝の数が、曲げたときの外周長と内周長の差を、溝の幅で除した値である請求項20に記載の溶接裏当て用鋼板の製造装置。
  22. 前記溝の数が、曲げたときの外周長と内周長の差を、溝の幅で除した値に1ないし4を加えた値である請求項20に記載の溶接裏当て用鋼板の製造装置。
JP2003270579A 2003-07-03 2003-07-03 被加工物供給装置および溶接裏当て用鋼板の製造装置 Expired - Lifetime JP4192052B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003270579A JP4192052B2 (ja) 2003-07-03 2003-07-03 被加工物供給装置および溶接裏当て用鋼板の製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003270579A JP4192052B2 (ja) 2003-07-03 2003-07-03 被加工物供給装置および溶接裏当て用鋼板の製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005022060A JP2005022060A (ja) 2005-01-27
JP4192052B2 true JP4192052B2 (ja) 2008-12-03

Family

ID=34190493

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003270579A Expired - Lifetime JP4192052B2 (ja) 2003-07-03 2003-07-03 被加工物供給装置および溶接裏当て用鋼板の製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4192052B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114346034A (zh) * 2021-11-29 2022-04-15 宁波开浦智能科技有限公司 一种全自动滚压加工设备及物料滚压方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005022060A (ja) 2005-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108481092B (zh) 一种双工位机床加工系统
JP4473783B2 (ja) 丸鋸切断機のワーク供給装置およびそのワーク供給方法
JP2009091119A (ja) シート材整列装置
JP2012509193A (ja) 金属プレートをレーザ切断するための工程
US4796341A (en) Plate routing method and apparatus
CN105500002A (zh) 轴端孔自动加工工装
CN109862992A (zh) 用于呈现为片和/或卷形式的材料加工的激光切割机器
JP4192052B2 (ja) 被加工物供給装置および溶接裏当て用鋼板の製造装置
CN210498048U (zh) 一种冲压机的上料装置
US20140360324A1 (en) Band saw machine and control method of band saw machine
CN210413712U (zh) 一种钢带自动切割装置
US7707705B2 (en) High-speed milling cutter system and method for producing metallic guide elements
CN111420891A (zh) 轮毂圆度自动检测分料装置
CN215032568U (zh) 一种板材高效折弯机
CN206763997U (zh) 全自动棒材切割机
CN113787248A (zh) 一种等离子机器人切割设备
CN210362185U (zh) 汽车注塑件的自动化生产设备
CN210254728U (zh) 一种户外家具管材全自动切割装置
CN205363068U (zh) 钢瓶瓶体焊接装置
CN112276589A (zh) 大直径轴瓦智能加工流水线
CN218108911U (zh) 隧道用拱架连接板坯料自动整平输送机构
JP4074764B2 (ja) 溶接裏当て用鋼板の製造装置
CN215204248U (zh) 一种螺母打标机
JP2727237B2 (ja) 長尺ワークの加工装置
CN219900206U (zh) 一种引导式旋转吊挂笼

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060410

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080821

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080902

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080919

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110926

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4192052

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120926

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130926

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term