JP4191861B2 - パワーウインド装置のモータユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のウインドガラスを開閉するパワーウインド装置において、該装置の駆動源であるモータユニットの内外の相対的な圧力差を解消する通気構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
モータユニットは、自身の発熱や該ユニット周囲の雰囲気温度の変化によって、その内外で相対的な圧力差が生じる。このとき、例えば、モータユニット内部が大気圧に対して負圧状態になると、該ユニットの微少な隙間等から水や塵が内部に入り込む虞がある。特に、パワーウインド装置の駆動源として用いるモータユニットは、ドアの外表面を形成するアウタパネルと、その内側に隙間を有して設けられるインナパネルとの間の被水する箇所に配置されるため、何らかの対策が必要であった。
【0003】
そこで、従来では、モータユニットに通気孔が設けられ、その通気孔を覆うようにパイプの一端が該ユニットに連結される。そして、パイプの他端は被水し難い場所まで延設される。このようにすれば、モータユニットの内部圧力が大気圧と等しくなるので、上記したように、該ユニットの微少な隙間等から水や塵が内部に入り込むことが防止できる。しかも、このようなパイプを外付けすることにより、モータユニットを防水構造とすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記構成では、モータユニット(パワーウインド装置)を車両に取り付ける際に、パイプを取り付ける作業を特別に行う必要がある。そのため、モータユニット(パワーウインド装置)の車両への取り付けが煩雑であった。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、通気構造を有するパワーウインド装置のモータユニットにおいて、防水構造としながら、車両への取り付け作業を簡素化することができるパワーウインド装置のモータユニットを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1に記載の発明は、ドアのインナパネルの外側に配置され、ウインドレギュレータを作動してウインドガラスを開閉するパワーウインド装置のモータユニットにおいて、前記ユニットは、モータ部と、該モータ部に組み付けられるハウジングとを備え、前記ハウジングに、前記モータ部の制御を行う制御回路を構成する回路基板を収容する基板収容部を形成し、前記ハウジングにおけるインナパネルの内側に露出する部位に、ハウジング内の前記基板収容部と前記インナパネルの内側とを連通する通気孔を形成した。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のパワーウインド装置のモータユニットにおいて、前記ハウジングにおけるインナパネルの内側に露出する部位は、該インナパネルの内側から延びる車両側コネクタと連結するためのコネクタ部であって、前記通気孔を、該コネクタ部のターミナルを収容する凹部内、若しくは、該コネクタ部の側壁に設けた。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のパワーウインド装置のモータユニットにおいて、前記通気孔は、前記コネクタ部に備えられるターミナルに一体に形成された筒状部よりなる。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のパワーウインド装置のモータユニットにおいて、前記モータ部のヨークハウジング内と前記ハウジングの前記基板収容部とを連通した。
従って、請求項1に記載の発明によれば、モータユニットのハウジング内の基板収容部とハウジングの外を連通する通気孔は、インナパネルの内側に露出する部位に設けられる。従って、このインナパネルの内側は被水することがないため、通気孔からモータユニット内に水等が浸入しない。しかも、その通気孔にパイプ等の防水のための特別な部品を取り付ける作業が必要なくなるので、モータユニットの車両への取り付け作業が簡単になる。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、車両側コネクタと連結するコネクタ部は、インナパネルの内側に露出する。通気孔は、そのコネクタ部のターミナルを収容する凹部内、若しくは、該コネクタ部の側壁に設けられる。従って、コネクタ部はインナパネルの内側に露出するので被水することがなく、そのコネクタ部に設けた通気孔からモータユニット内に水等が浸入しない。しかも、コネクタ部は電気的に接続を行う場所であるため、最も防水が配慮されている場所である。そのため、通気孔からモータユニット内への水等の浸入が確実に防止できる。
【0011】
請求項3に記載の発明によれば、通気孔は、コネクタ部に備えられるターミナルに一体に形成された筒状部よりなる。従って、通気孔はターミナルに近接した位置に形成されるので、通気孔を設けるスペースが小さくてすむ。しかも、通気孔を形成するための特別な部品が必要ない。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、車両のドア1は、ドア1の外表面を形成するアウタパネル2と、その内側に隙間を有して設けられるインナパネル3と、その内側に固定されるドアトリム4とを備えている。インナパネル3には、パワーウインド装置10をアウタパネル2とインナパネル3との間に挿入するための装置挿入孔3aと、該装置10をインナパネル3に固定するためのボルト(図示略)を挿通する複数(4つ)のボルト挿通孔3bと、該装置10に給電等を行うための後述する車両側コネクタ26を挿入する円形のコネクタ挿入孔3cが形成されている。
【0013】
前記パワーウインド装置10は、Xアーム式のウインドレギュレータ(以下、単にレギュレータという)11とモータユニット12とが一体に組み付けられて構成されている。レギュレータ11は、ベース13、Xアーム14及び上部アーム15を備え、Xアーム14の一方のアーム端部にセクタギヤ14aが一体に形成されている。セクタギヤ14aは、ベース13に回動可能に支持されている。
【0014】
ベース13には前記モータユニット12が固定され、該ユニット12の出力軸12a(図2参照)が前記セクタギヤ14aと駆動連結されている。又、ベース13には、前記ボルト挿通孔3bに対応して延出形成された複数(4つ)の取付片13aが備えられている。この取付片13aには、それぞれボルト挿通孔13bが形成されている。そして、ボルトをインナパネル3の内側から各ボルト挿通孔3b,13bを挿通し、該ボルトとナット(ともに図示略)と螺合させて締付けることにより、ベース13(レギュレータ11)がインナパネル3に固定される。
【0015】
上部アーム15には、ウインドガラス(図示略)の下端部が連結され、該ウインドガラスは、前記アウタパネル2と前記インナパネル3との間に形成されたウインドガラス出入り口5から出没可能に支持されている。
【0016】
そして、モータユニット12の駆動に基づいてセクタギヤ14aが回動すると、Xアーム14が上下方向に伸縮し、上部アーム15がベース13に対して上下動する。このような上部アーム15の動作によって、ウインドガラスが開閉するようになっている。
【0017】
図2〜図4に示すように、前記モータユニット12のモータ部16は、金属材料よりなる有底筒状のヨークハウジング17内の収容空間17a(図4参照)に、回転軸18aを有する回転子18、マグネット(図示略)、ブラシ(図示略)等の各種モータ構成部品が収容されて構成されている。ヨークハウジング17の開口部17bには、樹脂材料よりなる樹脂ハウジング19が密着した状態で組み付けられる。
【0018】
樹脂ハウジング19には、前記回転軸18aの回転を減速して前記出力軸12aに駆動伝達する減速部20(図3参照)、該減速部20内に組み付けられ、出力軸12aの回転位置を検出するための回転センサ21、モータ部16の各種制御を行う制御回路等を構成した回路基板22等をそれぞれ収容可能な所定形状の収容凹部19aが形成されている。
【0019】
図4に示すように、収容凹部19aは、前記回転軸18aを収容する軸収容部19bと、前記回転軸18aに形成されたウォーム18bと噛合して前記減速部20を構成するためのウォームホイール(図示略)を収容するホイール収容部19cと、前記回路基板22を収容する基板収容部19dとから構成されている。軸収容部19bは、前記ヨークハウジング17の収容空間17aと連通するとともに、ホイール収容部19cと連通し、該ホイール収容部19cは、基板収容部19dと連通する。つまり、樹脂ハウジング19の収容凹部19aは、前記ヨークハウジング17内の収容空間17aと連通している。
【0020】
図3に示すように、前記回路基板22には前記回転センサ21とモータ部16に電源を供給するための給電端子23(図4参照)とが電気的に接続されるとともに、前記樹脂ハウジング19にその一部がインサートされ、該基板22に電気的に接続される複数本(7本)の板状のターミナル24が延びている。ターミナル24は、収容凹部19aの開口部19e側に向かって延びている。このターミナル24は、後述する車両側コネクタ26(図5参照)と基板22と電気的に接続するために設けられている。そして、このような収容凹部19aの開口部19eには、図3に示すように、該凹部19aを密閉するための樹脂材料よりなるカバー25が取着される。
【0021】
カバー25には、前記インナパネル3のコネクタ挿入孔3c(図1参照)に対応した位置に略有底円筒状のコネクタ部25aが形成されている。コネクタ部25aは、その先端部がカバー25表面と面一になるようにその基端部が前記収容凹部19a側に突出するように形成されている。
【0022】
図5に示すように、コネクタ部25aには、前記インナパネル3の内側(室内側)から延びる車両側コネクタ26と嵌合連結するための嵌合凹部25bが形成されている。車両側コネクタ26は、パワーウインド装置10を統括制御すべく車両に搭載されたコントローラ(図示略)と前記モータユニット12とを電気的に接続するものである。嵌合凹部25bの底面には、前記各ターミナル24を挿通するターミナル挿通孔25cが該ターミナル24に対応した位置に複数(7つ)形成されている(図2参照)。又、該凹部25b底面には、該凹部25bと前記樹脂ハウジング19の収容凹部19aとを連通し、該収容凹部19a及び前記ヨークハウジング17の収容空間17aの通気を行う2つの通気孔25dが形成される。これらターミナル挿通孔25c及び通気孔25dは、カバー25成形時に金型により同時に形成される。
【0023】
又、図3及び図5に示すように、前記コネクタ部25aの外周には、円環状の環状溝25eが形成されている。この環状溝25eには、ゴム材料よりなる略円筒状の防水グロメット27が一体に組み付けられる。即ち、防水グロメット27は、その基端部に前記環状溝25eに嵌合するコネクタ部側嵌合部27aが形成され、その先端部に前記インナパネル3のコネクタ挿入孔3cに嵌合するパネル側嵌合部27bが形成されている。そして、このような防水グロメット27によって、前記コネクタ部25aは、前記インナパネル3の内側(室内側)にのみ露出し、該コネクタ部25aの嵌合凹部25bが該パネル3内側に開口する。
【0024】
このように構成されたモータユニット12では、インナパネル3の内側に導かれたコネクタ部25aの通気孔25dにより、該凹部25bと、樹脂ハウジング19の収容凹部19a及びヨークハウジング17の収容空間17aとが連通する。つまり、樹脂ハウジング19の収容凹部19aと、ヨークハウジング17の収容空間17aとが通気孔25dを介してインナパネル3の内側空間に開放される。
【0025】
従って、モータユニット12は、自身の発熱や該ユニット12周囲の雰囲気温度の変化が変化しても、その内外で相対的な圧力差が生じない。このとき、例えば、モータユニット12内部が大気圧に対して負圧状態になっても、該ユニット12の微少な隙間等から水や塵が内部に入り込むことが防止される。
【0026】
又、インナパネル3の内側(室内側)は被水することがないため、通気孔25dをインナパネル3内側に導くことで、該通気孔25dからモータユニット12内部への水等の侵入が防止される。
【0027】
しかも、コネクタ部25aの嵌合凹部25b底面に通気孔25dを形成するだけであるので、該通気孔25dにパイプ等の防水のための特別な部品を用いることなく確実な防水効果が得られるとともに、パイプ等の取り付け作業が必要なくなるので、モータユニット12の車両への取り付け作業が簡単になる。
【0028】
上記したように、本実施の形態によれば、以下の効果を有する。
(1)モータユニット12のハウジング17,19の内外を連通する通気孔25dは、インナパネル3の内側(室内側)にのみ露出するコネクタ部25aの嵌合凹部25b底面に形成される。従って、このインナパネル3の内側は被水することがないため、通気孔25dからモータユニット12内への水等の浸入を防止することができる。
【0029】
(2)通気孔25dに従来のようなパイプ等の防水のための特別な部品を取り付ける作業が必要なくなるので、モータユニット12の車両への取り付け作業を簡素化することができる。
【0030】
(3)通気孔25dはカバー25成形時に金型により同時に形成されるので、特別な部品を使用しなくてすむ。従って、少ない部品数でモータユニット12(パワーウインド装置10)を構成することができる。
【0031】
(4)コネクタ部25a(特に、嵌合凹部25b内)は電気的に接続を行う場所であるため、最も防水が配慮されている場所である。そのため、通気孔25dからモータユニット12内への水等の浸入を確実に防止することができる。
【0032】
(5)コネクタ部25aは、その外周に一体に組み付けられた防水グロメット27によって、インナパネル3の外側空間と遮蔽される。従って、コネクタ部25aを確実に被水しないようにすることができる。
【0033】
尚、本発明の実施の形態は、以下のように変更してもよい。
○上記実施の形態の通気孔25dを、以下の図6〜図9のように設けてもよい。尚、図6〜図9に示す形態ではモータユニットを模式的に示すとともに、説明の便宜状、上記実施形態と同様の部材に同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0034】
図6(a)に示すモータユニット30では、ヨークハウジング17に樹脂ハウジング31が組付けられ、樹脂ハウジング31のコネクタ部31aに図6(b)に示すターミナル32がインサートされる。このターミナル32には、インサートされる部分に筒状部32aが折り曲げ形成され、該筒状部32aにより、ハウジング17,31内の空間17aとコネクタ部31aの凹部31b(インナパネル3の内側空間)とを連通する通気孔32bが形成される。このようにすれば、通気孔32bを形成するための特別な部品を必要としない。しかも、通気孔32bはターミナル32に近接した位置に形成されるので、通気孔32bを設けるスペースが小さくてすむ。又、通気孔を長い距離形成する場合でも、確実に形成することができる。
【0035】
図7に示すモータユニット30aでは、樹脂ハウジング31のコネクタ部31aの凹部31b内に露出するようにターミナル33がインサートされるとともに、筒体34がコネクタ部31aの側壁31cを含めた該ハウジング31内にインサートされる。このような筒体34により、ハウジング17,31内の空間17aとインナパネル3の内側空間とを連通する通気孔34aが形成される。このように、通気孔34aの開口をコネクタ部31aの側壁31c端面に形成しても、上記実施形態と同様な効果がある。つまり、通気孔は、インナパネル3の内側に露出する部位であればどこでもよい。又、通気孔を長い距離形成する場合でも、確実に形成することができる。しかも、筒体34をインサートするだけで通気孔を形成することができる。
【0036】
図8(a)(b)に示すモータユニット30bのように、通気孔31dを形成してもよい。即ち、図8(b)に示すように、樹脂ハウジング33成形時に例えば金属材料よりなる棒体35をインサートしておき、その後、棒体35を引く抜くことにより通気孔31dを形成する。尚、この場合、棒体35に熱を加えて抜き易くしてもよい。このようにしても、通気孔を長い距離形成する場合でも、確実に形成することができる。しかも、棒体35を繰り返し使用することができる。
【0037】
図9(a)(b)に示すモータユニット30cのように、通気孔31eをターミナル33の空き位置に対応させて形成してもよい。このようにすれば、コネクタ部31a凹部31b内で通気孔31eを設けるスペースを特別に必要としない。
【0038】
又、上記実施形態のモータユニット12において、ターミナル挿通孔25cで使用されていない空きの挿通孔25cを通気孔としてもよい。又、ターミナル挿通孔25cをターミナル外形より大きく形成して通気孔を兼用するように構成してもよい。このようにしても、通気孔を設けるスペースが小さくてすみ、しかも、通気孔を形成するための特別な部品を必要としない。
【0039】
○上記実施の形態では、インナパネル3の外側空間と、少なくとも通気孔25dを設けた部位(上記実施形態では、コネクタ部25a)とを遮蔽する遮蔽部材としてゴム材料よりなる防水グロメット27を使用したが、この遮蔽部材の材料及び形状は上記実施形態に限定されるものではない。又、例えば、コネクタ部25a外径をコネクタ挿入孔3cの内径と略同一とし、そのコネクタ部25aをコネクタ挿入孔3cからインナパネル3内側に突出させれば、防水グロメット27を省略することもできる。
【0040】
○上記実施の形態では、減速部20及び制御回路等を構成する回路基板22を備えたモータユニット12に実施したが、いずれか一方のみを備えたモータユニットや、両方とも備えていないモータユニットに実施してもよい。
【0041】
上記各実施の形態から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ) 請求項1に記載のパワーウインド装置のモータユニットにおいて、前記通気孔が形成される部位は、少なくとも樹脂よりなることを特徴とするパワーウインド装置のモータユニット。このようにすれば、通気孔が形成し易い。
【0042】
(ロ) 上記(イ)に記載のパワーウインド装置のモータユニットにおいて、前記通気孔を、樹脂成形時に金型により形成したことを特徴とするパワーウインド装置のモータユニット。このようにすれば、通気孔を形成するための特別な部品を必要としない。
【0043】
(ハ) 上記(イ)に記載のパワーウインド装置のモータユニットにおいて、前記通気孔は、樹脂成形時にインサートされる筒体よりなることを特徴とするパワーウインド装置のモータユニット。このようにすれば、通気孔を長い距離形成する場合であっても、確実に形成することができる。しかも、筒体をインサートするだけで通気孔を形成することができる。
【0044】
(ニ) 上記(イ)に記載のパワーウインド装置のモータユニットにおいて、前記通気孔は、樹脂成形時にインサートされる棒体を、その後、引き抜くことにより形成したことを特徴とするパワーウインド装置のモータユニット。このようにすれば、通気孔を長い距離形成する場合であっても、確実に形成することができる。しかも、棒体を繰り返し使用することができる。
【0045】
(ホ) 請求項2に記載のパワーウインド装置のモータユニットにおいて、前記通気孔は、その位置をターミナルの空き位置としたことを特徴とするパワーウインド装置のモータユニット。このようにすれば、通気孔を設けるスペースを特別に必要としない。
【0046】
(ヘ) 請求項2に記載のパワーウインド装置のモータユニットにおいて、前記コネクタ部は、ターミナルを挿通するターミナル挿通孔を備えるものであって、前記通気孔を、該ターミナル挿通孔と兼用したことを特徴とするパワーウインド装置のモータユニット。このようにすれば、通気孔を設けるスペースを特別に必要としない。
【0047】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、防水構造としながら、通気構造を有するパワーウインド装置のモータユニットにおいて、車両への取り付け作業を簡素化することができるパワーウインド装置のモータユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態のパワーウインド装置を示す斜視図である。
【図2】 同形態のモータユニットを示す正面図である。
【図3】 同形態のモータユニットを示す分解斜視図である。
【図4】 同形態のモータユニットを示す分解斜視図である。
【図5】 モータユニットをインナパネルに取り付けたときの図2のA−A断面図である。
【図6】 別例のモータユニットの通気構造を示す模式図である。
【図7】 別例のモータユニットの通気構造を示す模式図である。
【図8】 別例のモータユニットの通気構造を示す模式図である。
【図9】 別例のモータユニットの通気構造を示す模式図である。
【符号の説明】
1…ドア、3…インナパネル、11…ウインドレギュレータ、17…ハウジングとしてのヨークハウジング、19,31…ハウジングとしての樹脂ハウジング、24,32,33…ターミナル、25a,31a…コネクタ部、25b,31b…凹部としての嵌合凹部、25b,31d,31e,32b,34a…通気孔、26…車両側コネクタ、31c…側壁、32a…筒状部。
Claims (4)
- ドアのインナパネルの外側に配置され、ウインドレギュレータを作動してウインドガラスを開閉するパワーウインド装置のモータユニットにおいて、
前記ユニットは、モータ部と、該モータ部に組み付けられるハウジングとを備え、
前記ハウジングに、前記モータ部の制御を行う制御回路を構成する回路基板を収容する基板収容部を形成し、
前記ハウジングにおけるインナパネルの内側に露出する部位に、ハウジング内の前記基板収容部と前記インナパネルの内側とを連通する通気孔を形成したことを特徴とするパワーウインド装置のモータユニット。 - 請求項1に記載のパワーウインド装置のモータユニットにおいて、
前記ハウジングにおけるインナパネルの内側に露出する部位は、該インナパネルの内側から延びる車両側コネクタと連結するためのコネクタ部であって、
前記通気孔を、該コネクタ部のターミナルを収容する凹部内、若しくは、該コネクタ部の側壁に設けたことを特徴とするパワーウインド装置のモータユニット。 - 請求項2に記載のパワーウインド装置のモータユニットにおいて、
前記通気孔は、前記コネクタ部に備えられるターミナルに一体に形成された筒状部よりなることを特徴とするパワーウインド装置のモータユニット。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のパワーウインド装置のモータユニットにおいて、
前記モータ部のヨークハウジング内と前記ハウジングの前記基板収容部とを連通したことを特徴とするパワーウインド装置のモータユニット。
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