JP4186712B2 - 携帯端末装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はカメラを備えた携帯端末装置に係り、特にカメラ撮像部分と表示画面部分とが連動して回転する機能を備えた携帯端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話等の携帯端末装置の多くは、片手で持って操作できるように横幅の長さを抑えた縦長の筐体に、縦長の液晶画面の表示部分とキーボタンなどの入力操作部分を備えている。また、最近では携帯端末装置にカメラを備えたものが増え、カメラが携帯端末の正面あるいは背面のどちらか一方あるいは正面と背面の両方、あるいはヒンジ部分にカメラを収納した収納体を設けカメラの向きを回転できるようにして携帯端末の正面側と背面側の被写体を一つのカメラで撮影できるようにしたものもある(例えば特許文献1参照)。
【0003】
また、携帯端末の表示画面については、例えば、横長アングルの画像は縦長の液晶画面を90度回転して横長表示する方法がある(例えば特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−69214号公報(図2)
【特許文献2】
特開2001−156893号公報(図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のカメラ付携帯端末では通常の使用ではカメラの撮像アングルは縦長でそれを表示する液晶画面の表示部分も縦長であるため、横長アングルの撮影で表示する場合には携帯端末を横に傾け撮影する必要があった。この場合、片手で携帯端末を横に傾け撮影の操作入力をすると握りが不安定となり、操作中に誤って握りが緩み携帯端末を落としてしまうという危険性があった。このため、携帯端末を横に傾けることなく縦長のままの握りで横長アングルの撮影ができる方が望ましい。
【0006】
また、携帯端末の表示画面については、例えば、横長アングルの画像は縦長の液晶画面を90度回転して横長表示する方法では、カメラ付携帯端末を考慮した場合、カメラの撮影アングルとその表示画面とが連携していないとユーザーは表示画面を傾けてもカメラは傾かないことから非常に撮影に不便であるという課題がある。
【0007】
本発明の目的は、かかる課題を解消し横長アングル撮影と横長表示を容易かつ安全に実行できる携帯端末装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の携帯端末装置は、カメラと、矩形の表示部とを有する第1のケースと、第2のケースと、前記第1のケースと第2のケースとを連結し、前記表示部を縦長から横長に、またはこの逆に前記カメラと一体的に回転する回転手段を有し、前記回転手段の回転軸はカメラの光軸中心と前記表示部中心とを一致させた位置に設けられたこと
を特徴とする。
【0012】
このように、カメラと表示部が同一回転軸で連結された構成にすることにより、カメラと表示画面を同時に回転させることが可能となり、カメラ撮影の縦アングルと横アングルと表示画面の縦横配置を連動させて使用できるため、携帯端末を横に傾けることなく縦長のままの握りで横長アングルの撮影をすることが可能となる。また、表示部を横に傾けることで受信した横長画像をより広くより大きく表示することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。図1は本発明による携帯端末装置の一実施形態を示す構成図であって、図1(a)は通常使用の縦配置の状態を示し、図1(b)は図1(a)の表示部とカメラレンズを90度反時計回りに回転させた横配置の状態を示す。
【0014】
図1(a)においてそれぞれ(a1)は正面図、(a2)は側面図、(a3)は背面図である。また、図1(b)においてそれぞれ(b1)は正面図、(b2)は側面図、(b3)は背面図である。また、図1において、1は上ケース、2は下ケース、3は連結部、4は表示部、5は操作部、6は回転軸支持部、7は回転軸、8はレンズ収納体、9はカメラレンズ、10は回転留め、11は操作ボタン、12はアンテナ、13は回転リセットボタンである。
【0015】
上ケース1に嵌め込まれた液晶画面の表示部4とレンズ収納体8に嵌め込まれたカメラレンズ9は、同一の回転軸7によって連結されている。また、回転軸7の中心は表示部4の液晶画面の中心とカメラレンズ9の光軸の中心と一致している。
【0016】
表示部4を含む上ケース1とカメラレンズ9を含むレンズ収納体8は回転軸7によって回転支持部6を土台として回転できるように構成されている。また、上ケース1、回転支持部6はヒンジの連結部3によって下ケース2とノートのように閉じたり開いたりすることができるようになっている。
【0017】
回転留め10は、回転軸7の回転を通常の縦配置から90度回転した横配置したとき一旦固定させるようになっており、表示部4を含む上ケース1とカメラレンズ9を含むレンズ収納体8は通常の縦配置から90度回転した横配置で固定される。横配置においてアンテナは表示部4より突出することはない。
【0018】
回転リセットボタン13は回転留め10の留めを解除するボタンであり、前記回転留め10で固定された回転軸7を元の通常縦配置へ戻し、表示部4を含む上ケース1とカメラレンズ9を含むレンズ収納体8を90度回転した横配置から通常の縦配置に戻す。
【0019】
下ケース2は、電話、電子メール、カメラ撮影などの入力操作を行う操作部5や図には記していないが下ケース2には電池や通信機能および操作入出系インタフェースの機能を実現するLSIの電子デバイスが内蔵されている。また、上ケースには液晶駆動装置や撮像系センサからの映像信号を処理するLSI、メモリなどが内蔵されている。
【0020】
操作部5は、番号、文字、操作実行などの操作ボタン11からなる。
【0021】
回転軸7の固定と解除の構成を図2および図3を用いて説明する。図2は、図1におけるカメラレンズと表示部が同時に回転する仕組みを説明した図であり、図3はカメラレンズと表示部の回転推移と回転留めに関する仕組みを説明した図である。なお、図2と図3において1から13は図1のそれらと同一である。
【0022】
図2(a1)は、図1の背面部にある回転支持部6に含まれる構成部分を横にして拡大した図である。同じく図2(a2)は、回転軸7で連結されたレンズ収納体8(カメラレンズ9を含む)と表示部4の側面の断面を拡大した図である。また、図2(b1)と図2(c1)は、図2(a1)を図2(a2)のラインHの位置で水平に切断した場合の断面を上から見たものであり、図2(b1)はカメラレンズ9と表示部4が通常の縦配置状態の断面図、図2(c1)はカメラレンズ9と表示部4が90度回転した横配置状態の断面図である。
【0023】
また、図2(b2)と図2(c2)は、上記図2(b1)と図2(c1)をそれぞれ図中のラインIの位置で垂直に切断したときの断面図である。
【0024】
図2(a2)において、21は回転軸復帰バネ、22は回転留め押えバー、23は回転リセットボタンバネである。
【0025】
回転軸復帰バネ21は回転軸7が外的力で回転させられると元の位置(ここでは縦配置の通常状態)へ戻ろうとするバネである。回転留め押えバー22は回転リセットボタン13が押されると回転留め10を押し下げるバーである。回転リセットボタンバネ23は回転リセットボタン13が押されると回転リセットボタンを押す前の元の位置に戻そうとするバネである。
【0026】
図2の(b1)において24は回転軸突起である。回転軸突起24は回転軸7の回転範囲を制限するための突起で、回転突起24が(b1)の位置にあるときは携帯端末のカメラレンズ9と表示部4が通常の縦配置状態にあることを示す。また、回転突起24が図2(c1)の位置(回転軸7が90度回転)へ移動した場合はカメラレンズ9と表示部4が横配置状態にあることを示す。このとき、回転軸7は復帰回転バネ21によって元の縦位置配置に戻ろうとするが、回転留め10で復帰回転が留められ90度回転した横配置状態に固定される。
【0027】
図2の(b2)において、25は回転留め回転軸、26は回転留め復帰バネである。回転留め回転軸25は回転留め10を傾けさせる回転軸で、他から押されると直立の通常状態から一方方向のみに回転し、回転した後は元の直立状態に戻る復帰回転バネを仕込んだ回転留め回転軸である。回転留め復帰バネ26は回転留め10が回転留め押えバー22で押された場合(ここでは下方)、回転留め10を押す前の元の位置(ここでは上方)へ戻そうとする復帰回転留めバネである。
【0028】
図3の上段(b1)、(c1)、(d1)、(e1)は表示部4を含む上ケース1とカメラレンズ9を含むレンズ収納体8が回転していく状態を示した図である。図3(b1)は通常の縦配置状態、図3(c1)は前記縦配置から横配置へ回転していく途中状態、図3(d1)は90度回転させた横配置状態、図3(e1)は前記横配置から元の縦配置へ戻ろうとしている状態を示す。
【0029】
図3の中段(b2)、(c2)、(d2)、(e2)は図3(a)の二点鎖線枠Jの部分を拡大したもので、前記図3の上段(b1)、(c1)、(d1)、(e1)にそれぞれ対応させて示してある。また、図3の下段(b3)、(c3)、(d3)、(e3)は図3の一点鎖線Kの断面を拡大した図で、同様に図3の上段(b1)、(c1)、(d1)、(e1)にそれぞれ対応させて示してある。
【0030】
表示部4を含む上ケース1とカメラレンズ9を含むレンズ収納体8が、図3(b1)のような通常の縦配置の状態では、図3(b2)および図3(b3)に示すように回転軸7は復帰回転バネ21の力で縦配置の状態(回転角度ゼロ)を保持しようとする。
【0031】
表示部4を含む上ケース1とカメラレンズ9を含むレンズ収納体8が、図3(c1)のような状態では、図3(c2)および図3(c3)に示すように回転軸7の回転軸突起24が回転留め10のヘッドに触れ、触れると同時に回転留め10は回転留め10の回転留め回転軸25を軸にして倒れ(回転し)、回転軸突起24が回転留め10を通過する。
【0032】
表示部4を含む上ケース1とカメラレンズ9を含むレンズ収納体8が、図3(d1)のように90度回転した横配置の状態では、図3(d2)および図3(d3)に示すように回転留め10は回転留め回転軸25に備え付けられた復帰バネで元の直立状態に戻り、回転軸突起24が元の縦配置の位置に戻らないようにブロックする。回転軸7は90度回転した横配置の状態で一旦固定される。
【0033】
表示部4を含む上ケース1とカメラレンズ9を含むレンズ収納体8が、図3(e1)のような状態では、図3(e2)および図3(e3)に示すように回転リセットボタン13が押され、それと同時に回転留め押えバー22が押され、回転留め10が押し下げられる。これによって回転留め10のブロックが解除され、回転軸突起24は復帰回転バネ21の力によって図3(b1)の通常の縦配置の位置へ戻る。
【0034】
次に、上記実施形態における動作について説明する。いま、図1(a)に示すように、上ケース1と下ケース2が開いた状態で電源が入っているとする。人がこの携帯端末を片手で下ケース2を握るように持っていて、携帯端末のカメラレンズ9に面した向こう側にある被写体を撮影しようとしている状態を例にとるとしよう。
【0035】
まず、被写体を通常の縦配置(縦アングル)で撮影する場合、被写体から見て携帯端末は図3(b1)に示すように、表示部4を含む上ケース1とカメラレンズ9を含むレンズ収納体8が回転支持部6に対して縦配置の状態になっている。
【0036】
このとき、表示部4とカメラレンズ9を連結する回転軸7の回転軸突起24は、図2(b1)および図3(b3)の状態にある。また、回転軸7は通常の縦配置に常に戻ろうとする回転軸復帰バネ21によって縦配置状態を維持している。また、そのとき回転留め10は直立の状態にある。この通常の縦配置において、人は操作部5にある撮影用の操作ボタンを押すことで通常の縦アングルの画像を撮影することができる。
【0037】
次に、被写体を横配置(横アングル)で撮影しようとして、人は携帯端末の上ケース1の角を空いているもう一方の手で掴み、図3(c1)に示すように回転させる。図3(c1)では、上ケース1が通常の縦配置と90度回転した横配置の間のある回転配置状態を示している。それは、ちょうど図3(c3)に示すように回転留め10が回転軸7の回転軸突起24で押されている状態である。このとき、回転留め10は回転軸7の動く方向に倒れる(回転留め回転軸25を軸に回転する)。その後、回転軸7は回転留め10の上を通過して90度回転した横配置状態へ進む。
【0038】
さらに、上ケース1が図3(d1)に示すように90度回転したとき、回転軸7の回転軸突起24は回転留め10を通過し90度回転した横配置状態になる。また、回転軸突起24で倒された(回転留め回転軸25を軸に回転された)回転留め10は、図3(d3)に示すように元の直立状態に戻ろうとする復帰回転バネを仕込んだ回転留め回転軸25によって元の直立状態に戻る。
【0039】
このとき、回転軸7は回転軸復帰バネ21によって通常の縦配置状態へ戻ろうと回転しようとする。しかし、すでに直立状態に戻った回転留め10(一方向のみ回転、図3(d3)では時計回りのみに回転)によって、回転軸7の回転軸突起24は図2(c1)および図2(c2)に示されるように回転がブロックされる(留められる)。その結果、表示部4とカメラレンズ9は元の縦配置状態へ戻れず横配置状態を維持する。
【0040】
前記上ケース1が図3(d1)のような状態のとき、携帯端末は図1(b)に示すように表示部4とカメラレンズ9は横配置になっている。携帯端末を操作している人は、表示部4に写った横アングルの被写体を見ながら操作部5にある撮影用ボタンを押す。
【0041】
上記横アングルの撮影後、表示部4とカメラレンズ9を横配置から通常の縦配置へ戻したい場合(図3(e1)に示すように上ケース1を横配置から通常の縦配置へ回転させた場合)、図1(a)、図2(a2)および図3(e2)に示す回転リセットボタン13を押す。回転リセットボタン13が押されると、回転留め押えバー22が押されると同時に回転留め押えバー22と接した回転留め回転軸25が押される。その結果、回転留め10が押され(図3(e3)では下方へ沈み)、回転軸突起24が回転留め10を通過して回転軸7は回転軸復帰バネ21によって元の縦配置状態へ戻る。
【0042】
前記回転軸突起24が回転留め10を通過すると、回転留め10は回転留め押え復帰バネ26によって元の位置(例えば、図3(b3))に戻る。また、ほぼ同時に回転留め押えバー22と回転リセットボタン13が、回転リセットボタンバネ23によって元の位置(例えば、図3(b2))に戻る。
【0043】
上記一連の動作によって、本実施形態の携帯端末の表示部4とカメラレンズ9が同時に、縦配置(縦アングル)あるいは横配置(横アングル)に選択切換可能になる。
【0044】
このようにカメラ機能と表示機能を縦アングルないしは横アングルに選択切り換えした後、人がカメラ撮影のシャッターボタンを押すと、カメラレンズ9を通った入射光は電気信号に変換され縦配置あるいは横配置の表示部4に表示される。この場合の仕組みを、図4を用いて簡単に説明する。
【0045】
図4の(a1)において、4と9は上記で示した表示部とカメラレンズである。31は光信号を電気信号に変換するCCDやCMOSのセンサである。32は、電気信号に変換された信号を画像信号として処理し表示部4へ信号を出力する信号制御回路である。
【0046】
図4の(a2)は、信号制御回路32のサブ構成を示す。41は信号処理回路で、センサ31からの電気信号を画像信号として整列し色変換する回路である。また画像信号をリサイズ(解像度変換)したりトリミングしたりする。42はメモリで、信号処理回路41からの信号を蓄積する。また蓄積した信号を信号処理回路41や表示駆動回路43へ供給する。43は表示駆動回路で表示部4へ出力する信号を制御する。
【0047】
上記構成によって、カメラレンズ9に通った入射光はセンサ31によって電気信号に変換される。変換された電気信号は信号処理回路41に供給され、画像信号として信号の整列、色変換処理、リサイズ、あるいはトリミングなどの処理をする。処理された信号はメモリ42へ蓄積される。メモリ42に蓄積された画像信号は再び信号処理するために信号処理回路41へ供給される場合もある。またメモリ42に蓄積された信号は表示駆動回路43へ供給される。表示駆動回路43では信号処理された画像信号を表示部4の走査にあわせて駆動制御し表示部4へ出力する。表示部4では表示駆動回路43で駆動制御された信号を受け走査に従い表示部へ表示する。
【0048】
このようにカメラ機能と表示機能が同時に回転し縦横アングル/縦横配置を一致させることで、縦横の切り換えをしても図4の(b1)と(b2)に示すように、カメラ側のセンサ31の走査順と表示側の表示部4の走査順が常に同一で走査変換する必要がない。なお図4(b1)は縦配置表示と縦アングルの場合の表示部とセンサの走査順の1例を示したものであり、図4(b2)は横配置表示と横アングルの場合の表示部とセンサの走査順の1例を示したものである。また図4(b1)及び(b2)ともに左図に表示部4の走査、右図にセンサ31の走査を示している。
【0049】
縦アングルあるいは横アングルで撮影された画像は携帯端末の通信機能によって他の携帯端末へ送信される。他方で、他の送信側から送られてきた画像、特に横長の画像を受信した場合、その受信画像を表示する場合の構成について図5を用いて簡単に説明する。
【0050】
図5の(a)は横長のアングルで撮影された画像(静止画あるいは動画)を示している。本発明の携帯端末で上記横長画像を、通常配置の縦配置で受信した場合(図1の(a)、あるいは図2の(b1))、縦長の表示部4に表示される画像は図5の(b2)あるいは図5の(b3)のように表示する。また、上記横長画像を、横配置で受信した場合(図1の(b)、あるいは図2の(c1))、横長の表示部4に表示される画像は図5の(c2)のように表示する。
【0051】
横長画像を上記縦配置あるいは横配置で受信して表示するため、図5の(b1)と図5の(c1)に示すように、図2の(b1)と(c1)で示した回転軸7の回転範囲の両端で回転軸突起24に接触すると反応する位置センサ51と52を設ける。回転軸突起24が位置センサ51と52に接触すると電流が発生しそれぞれの位置を区別する信号を図4の信号制御回路32の信号処理回路41へ送る。
【0052】
すなわち、図5の(b1)に示すように回転突起24が位置センサ51に接触した場合、位置センサ51は表示部が縦配置であることを示す信号を信号処理回路41へ出力する。信号処理回路41では、この図には示していないが本携帯端末で受信した横長画像を受けとり、画像の縦横のアスペクト比を判定し、横長画像と判定した場合は、図5の(b2)のような表示部の横幅に受信画像の横幅を合わせるリサイズ処理した画像、あるいは受信した横長画像を図5の(b3)のようなトリミング処理して両端切り画像を生成する。これら生成された画像はメモリ42、表示駆動回路43を経て表示部4へ供給される。
【0053】
他方、図5の(c1)に示すように回転突起24が位置センサ52に接触した場合、位置センサ52は表示部が横配置であることを示す信号を信号処理回路41へ出力する。信号処理回路41では、この図には示していないが本携帯端末で受信した横長画像を受けとり、画像の縦横のアスペクト比を判定し、横長画像と判定した場合は、図5の(c2)のような表示部の横幅に受信画像の横幅を合わせるリサイズ処理した画像を生成する。生成された画像はメモリ42、表示駆動回路43を経て表示部4へ供給される。
【0054】
このように、表示部の配置を縦/横に切り換えることで受信した画像の表示を自動的に切り換えることができる。特に、受信した画像が横長であった場合、表示部を横配置に切り換えることで自動的に最適な横長表示にすることができ、受信画像をより広い範囲でより大きく表示することができる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、縦長の携帯端末装置に小型カメラと薄型縦長表示画面を回転軸で連結させた撮像・表示手段を備えることで、カメラと表示画面を同時に90度回転させることができ、カメラ撮影の縦アングルと横アングルと表示画面の縦横配置を連動させて使用できるため、携帯端末を握り換えずに安全に撮影できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による携帯端末装置の一実施形態の構成を示す図
【図2】図1に示した実施形態で表示部とカメラレンズが回転する部分の構成を示す拡大図
【図3】図1および図2に示した実施形態で表示部とカメラレンズが回転していく状態を説明した説明図
【図4】本発明の携帯端末装置の信号処理と表示部の走査を示した図
【図5】本発明の携帯端末装置の表示部の表示状態を示した図
【符号の説明】
1 上ケース
2 下ケース
3 連結部
4 表示部
5 操作部
6 回転軸支持部
7 回転軸
8 レンズ収納体
9 カメラレンズ
10 回転留め
11 操作ボタン
12 アンテナ
13 回転リセットボタン
21 回転軸復帰バネ
22 回転軸留め押えバー
23 回転リセットボタンバネ
24 回転軸突起
25 回転留め回転軸
26 回転留め復帰バネ
Claims (1)
- カメラと、矩形の表示部とを有する第1のケースと、第2のケースと、
前記第1のケースと第2のケースとを連結し、前記表示部を縦長から横長に、またはこの逆に前記カメラと一体的に回転する回転手段を有し、前記回転手段の回転軸はカメラの光軸中心と前記表示部中心とを一致させた位置に設けられたことを特徴とする携帯端末装置。
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