JP2005043710A - 携帯型電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 表示部に表示された被写体の画像を見ながら被写体の撮影範囲を調節でき、且つ第1、第2ケースをワンタッチ操作で開閉できる。
【解決手段】 第1、第2ケース1、2を回転可能に取り付ける回転軸3内にズーム機能を有する撮影部4をその撮影方向を表示部5の表示面と反対側に向けて設け、この撮影部4をモータの駆動回転によって回転軸3の軸方向に沿ってズーム移動させるので、表示部5に表示された被写体の画像を見ながら被写体の撮影範囲を調節して所望する大きさの被写体の画像を得ることができる。また、操作スイッチ8の操作に応答してモータの駆動回転を回転伝達部が第2ケース2に伝達して回転軸3を中心に第2ケース2を第1ケース1に対し相対的に回転させるので、第1、第2ケース1、2を相対的に回転させるための専用駆動源を必要とせず、第1、第2ケース1、2をワンタッチ操作で簡単に且つ自動的に開閉することができる。
【選択図】 図4

Description

この発明は、携帯電話機や携帯端末機などの携帯型電子機器に関する。
従来、携帯電話機においては、電話機能を有するほかに、電話機本体に撮影部を設け、この撮影部で被写体の画像を画像データとして取り込む撮影機能を備えたものがある。
このような携帯電話機では、撮影部で被写体を撮影することはできても、撮影部による被写体の撮影範囲が限定されてしまい、所望する大きさの被写体の画像を得ることができないという不都合がある。
このような不都合を改善するために、ズーム機能を有する撮影部を電話機本体に設けた構造のものが開発されている。しかし、このような携帯電話機では、撮影部がズーム機能を有するので、被写体の撮影範囲を調節することにより、例えば遠くに位置する被写体の画像を大きく撮影することはできるが、撮影部が電話機本体の表示部と同じ表面に設けられていると、使用者以外の被写体、例えば風景などの被写体を撮影するときに、表示部に被写体の画像を表示させても、この表示された被写体の画像を見ながら撮影することができないという問題がある。
特開2002−277723号公報
この発明が解決しようとする第1の問題点は、表示部に表示された被写体の画像を見ながら被写体の撮影範囲を調節できない点である。
また、第2の問題点は、ズーム機能部の駆動源を利用して、第1、第2ケースをワンタッチ操作で自動的に開閉させることができない点である。
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
なお、各構成要素には、後述する各実施形態の項で説明される各要素に付されている図面の参照番号などを括弧と共に付す。
請求項1に記載の発明は、図1〜図16に示すように、表示部(5)を有する第1ケース(1)と、キー入力部(7)を有する第2ケース(2)と、前記第1、第2ケースを開閉可能に連結する連結部(回転軸3)と、ズーム機能部(ズーム機構部18、56)を有する撮影部(4、55)と、前記第1、第2ケースの一方に設けられた外部操作子(操作スイッチ8、60)とを備え、
前記第1、第2ケースを開いた状態で、前記外部操作子を操作すると、前記表示部の表示面と反対方向に向けて前記撮影部の前記ズーム機能部がズーム移動することを特徴とする携帯型電子機器である。
請求項2に記載の発明は、図1〜図16に示すように、表示部(5)を有する第1ケース(1)とキー入力部(7)を有する第2ケース(2)とが回転軸(3)によって回転可能に取り付けられた携帯型電子機器において、
撮影方向を前記表示部の表示面と反対側に向けてズーム移動するズーム機能部(ズーム機構部18、56)を有する撮影部(4、55)と、
この撮影部の前記ズーム機能部をズーム移動させるモータ部(モータ20)と、
前記第1、第2ケースの一方に設けられた外部操作子(操作スイッチ8、60)と、
この外部操作子の操作に応答して前記モータ部の駆動回転を前記第1、第2ケースの一方に伝達させ、前記回転軸を中心に前記第1、第2ケースを相対的に回転させる回転伝達部(23)と
を備えたことを特徴とする携帯型電子機器。
請求項3に記載の発明は、図1〜図16に示すように、表示部(5)を有する第1ケース(1)とキー入力部(7)を有する第2ケース(2)とが回転軸(3)により互いに対向する前記第1、第2ケースの各面方向に沿って回転可能に取り付けられた携帯型電子機器において、
前記回転軸内に撮影方向を前記表示部の表示面と反対側に向けて設けられたズーム機能部(ズーム機構部18、56)を有する撮影部(4、55)と、
この撮影部を前記回転軸の軸方向に沿ってズーム移動させるモータ部(モータ20)と、
前記第1、第2ケースの一方に設けられた外部操作子(操作スイッチ8、60)と、
この外部操作子の操作に応答して前記モータ部の駆動回転を前記第1、第2ケースの一方に伝達させ、前記回転軸を中心に前記第1、第2ケースを相対的に回転させる回転伝達部(23)と
を備えたことを特徴とする携帯型電子機器である。
請求項4に記載の発明は、図1〜図13に示すように、前記第1、第2ケース(1、2)の相対的な回転角度を検出する検出手段(光センサ部39)と、
この検出手段で検出された検出信号に基づいて前記表示部(5)の表示形態を制御する制御手段(CPU45)と
を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の携帯型電子機器である。
請求項5に記載の発明は、図9〜図15に示すように、前記回転伝達部(23)が、前記外部操作子(操作スイッチ8、60)の操作に応じて、前記モータ部(モータ20)の駆動回転を前記第1、第2ケース(1、2)の一方と前記撮影部(4、55)の前記ズーム機能部(ズーム機構部18、56)とのいずれか一方に伝達する伝達切替手段(切替レバー27)を備えていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の携帯型電子機器。
請求項6に記載の発明は、図1〜図16に示すように、前記外部操作子(操作スイッチ8、60)が、半分押された第1状態のときに前記第1、第2ケース(1、2)を開閉動作させ、完全に押し込まれた第2状態のときに前記撮影部(4、55)の前記ズーム機能部(ズーム機構部18、56)をズーム動作させることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の携帯型電子機器である。
請求項7に記載の発明は、図1〜図16に示すように、前記外部操作子(操作スイッチ8、60)が、半分押された前記第1状態のときに、前記第1、第2ケース(1、2)を開閉動作させるの同時に、前記第1、第2ケースの相対的な回転角度に応じて前記制御手段(CPU45)が前記表示部(5)の表示形態を制御することを特徴とする請求項6に記載の携帯型電子機器である。
請求項8に記載の発明は、図1〜図16に示すように、前記表示部(5)が前記第1、第2ケース(1、2)を互いに重ね合わせた状態で外部に露出する前記第1ケースの外表面に設けられ、
前記キー入力部(7)が前記表示部と同じ方向を向いて前記第2ケースに設けられていることを特徴する請求項3〜7のいずれかに記載の携帯型電子機器である。
請求項9に記載の発明は、図16に示すように、前記外部操作子(操作スイッチ60)が、前記第1ケース(1)の前記表示部(5)と同じ外表面に設けられていることを特徴とする請求項3〜8のいずれかに記載の携帯型電子機器である。
請求項10に記載の発明は、図6に示すように、前記撮影部(4、55)を構成する撮像素子(17)は前記第1ケース側に固定されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の携帯型電子機器である。
請求項11に記載の発明は、図1〜図16に示すように、表示部(5)を有する第1ケース(1)と、前記表示部が設けられている側と同じ側にキー入力部(7)を有する第2ケース(2)と、前記第1、第2ケースを開閉可能に連結する連結部(回転軸3)と、ズーム機能部(ズーム機構部18、56)を有する撮影部(4、55)と、前記第1、第2ケースの一方に設けられた外部操作子(操作スイッチ8、60)とを備え、
前記連結部を開閉中心として前記第1、第2ケースを開いた状態で、前記外部操作子を操作すると、前記表示部の表示面と反対方向に向けて前記撮影部の前記ズーム機能部がズーム移動することを特徴とする携帯型電子機器である。
請求項12に記載の発明は、図1〜図16に示すように、表示部(5)を有する第1ケース(1)と前記表示部が設けられている側と同じ側にキー入力部(7)を有する第2ケース(2)とが前記表示部の表示面および前記キー入力部の入力面と直交する方向に向けて設けられている回転軸(3)を回転中心として回転可能に取り付けられた携帯型電子機器において、
前記回転軸内に当該回転軸の長手方向に向けてズーム移動するためのズーム機能部(ズーム機構部18、56)を有する撮影部(4、55)を設けるとともに、この撮影部の前記ズーム機能部をズーム移動させるためのモータ部(モータ20)を設けたことを特徴とする携帯型電子機器。
請求項13に記載の発明は、図1〜図16に示すように、表示部(5)を有する第1ケース(1)と前記表示部が設けられている側と同じ側にキー入力部(7)を有する第2ケース(2)とが回転軸(3)により互いに対向する前記第1、第2ケースの各面方向に沿って回転可能に取り付けられた携帯型電子機器において、
前記回転軸内に撮影方向を前記表示部の表示面と反対側に向けて設けられたズーム機能部(ズーム機構部18、56)を有する撮影部(4、55)と、
この撮影部を前記回転軸の軸方向に沿ってズーム移動させるモータ部(モータ20)と、
前記第1、第2ケースの一方に設けられた外部操作子(操作スイッチ8、60)と、
この外部操作子の操作に応答して前記モータ部の駆動回転を前記第1、第2ケースの一方に伝達させ、前記回転軸を中心に前記第1、第2ケースを相対的に回転させる回転伝達部(23)と
を備えたことを特徴とする携帯型電子機器である。
請求項14に記載の発明は、図1〜図13に示すように、前記第1、第2ケース(1、2)の相対的な回転角度を検出する検出手段(光センサ部39)と、
この検出手段で検出された検出信号に基づいて前記表示部(5)の表示形態を制御する制御手段(CPU45)と
を備えたことを特徴とする請求項11〜13のいずれかに記載の携帯型電子機器である。
請求項15に記載の発明は、図9〜図15に示すように、前記回転伝達部(23)が、前記外部操作子(操作スイッチ8、60)の操作に応じて、前記モータ部(モータ20)の駆動回転を前記第1、第2ケース(1、2)の一方と前記撮影部(4、55)の前記ズーム機能部(ズーム機構部18、56)とのいずれか一方に伝達する伝達切替手段(切替レバー27)を備えていることを特徴とする請求項12〜14のいずれかに記載の携帯型電子機器。
請求項16に記載の発明は、図1〜図16に示すように、前記外部操作子(操作スイッチ8、60)が、半分押された第1状態のときに前記第1、第2ケース(1、2)を開閉動作させ、完全に押し込まれた第2状態のときに前記撮影部(4、55)の前記ズーム機能部(ズーム機構部18、56)をズーム動作させることを特徴とする請求項11〜15のいずれかに記載の携帯型電子機器である。
請求項7に記載の発明は、図1〜図16に示すように、前記外部操作子(操作スイッチ8、60)が、半分押された前記第1状態のときに、前記第1、第2ケース(1、2)を開閉動作させるの同時に、前記第1、第2ケースの相対的な回転角度に応じて前記制御手段(CPU45)が前記表示部(5)の表示形態を制御することを特徴とする請求項16に記載の携帯型電子機器である。
請求項18に記載の発明は、図1〜図16に示すように、前記表示部(5)が前記第1、第2ケース(1、2)を互いに重ね合わせた状態で外部に露出する前記第1ケースの外表面に設けられ、
前記キー入力部(7)が前記表示部と同じ方向を向いて前記第2ケースに設けられていることを特徴する請求項13〜17のいずれかに記載の携帯型電子機器である。
請求項19に記載の発明は、図16に示すように、前記外部操作子(操作スイッチ60)が、前記第1ケース(1)の前記表示部(5)と同じ外表面に設けられていることを特徴とする請求項13〜18のいずれかに記載の携帯型電子機器である。
請求項1に記載の発明によれば、第1、第2ケースを開いた状態で、外部操作子を操作すると、表示部の表示面と反対方向に向けて撮影部のズーム機能部がズーム移動するので、表示部に表示された被写体の画像を見ながら被写体の撮影範囲を調節することができ、これにより所望する大きさの被写体の画像を良好に得ることができる。
また、請求項11に記載の発明によれば、第1、第2ケースを開いた状態で、表示部が設けられている側と同じ側のキー入力部に対して、表示部に表示される被写体の画像等を見ながらキー入力することができるばかりでなく、外部操作子を操作し、表示部の表示面と反対方向に向けて撮影部のズーム機能部がズーム移動し、このズーム移動に伴って表示部に表示された被写体の画像が拡大または縮小する際に、この拡大または縮小する被写体の画像の拡大・縮小状態を表示部の表示画面を見ながら調節することができる。
請求項2に記載の発明によれば、撮影方向を表示部の表示面と反対側に向けた撮影部のズーム機能部をモータ部によってズーム移動させるので、請求項1に記載の発明と同様、表示部に表示された被写体の画像を見ながら被写体の撮影範囲を調節することができるほか、特に第1、第2ケースの一方に設けられた外部操作子を操作すると、この外部操作子の操作に応答して回転伝達部がモータ部の駆動回転を第1、第2ケースの一方に伝達して回転軸を中心に第1、第2ケースを相対的に回転させるので、第1、第2ケースをワンタッチ操作で簡単に且つ自動的に開閉させることができると共に、ズーム機能部の駆動源を利用しているので、第1、第2ケースを相対的に回転させるための専用駆動源が不要となり、これにより駆動源の数を最小限に抑えることができるので、低コスト化をも図ることができる。また、請求項12に記載の発明によれば、撮影方向を表示部の表示面と反対側に向けた撮影部のズーム機能部を、回転軸の長手方向に向かってモータ部によってズーム移動させることができるので、請求項1に記載の発明と同様、表示部に表示された被写体の画像を見ながら被写体の撮影範囲を調節することができる。
請求項3に記載の発明によれば、第1、第2ケースを回転可能に取り付ける回転軸内にズーム機能部を有する撮影部をその撮影方向を表示部の表示面と反対側に向けて設け、この撮影部のズーム機能部をモータ部によって回転軸の軸方向に沿ってズーム移動させるので、請求項1に記載の発明と同様、表示部に表示された被写体の画像を見ながら被写体の撮影範囲を調節することができると共に、外部操作子の操作に応答して回転伝達部がモータ部の駆動回転を第1、第2ケースの一方に伝達して回転軸を中心に第1、第2ケースを相対的に回転させるので、請求項2に記載の発明と同様、第1、第2ケースを相対的に回転させるための専用駆動源を必要とせず、第1、第2ケースをワンタッチ操作で簡単に且つ自動的に開閉させることができるほか、特に第1、第2ケースをその各面方向に沿って回動可能に取り付ける回転軸内に、ズーム機能部を有する撮影部をその回転軸の軸方向に沿ってズーム移動可能に設けているので、撮影部がズーム機能部を有していても、この撮像部によって第1ケースの表示部および第2ケースのキー入力部が制約を受けることがなく、表示部およびキー入力部の設置領域を十分に確保することができると共に、機器全体のコンパクト化をも図ることができる。
また、請求項13に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明と同様の効果を奏することができるほかに、第1、第2ケースを開いた状態で、表示部が設けられている側と同じ側のキー入力部に対して、表示部に表示される被写体の画像等を見ながらキー入力することができる。
請求項4および請求項14に記載の発明によれば、第1、第2ケースの相対的な回転角度を検出する検出手段と、この検出手段で検出された検出信号に基づいて表示部の表示形態を制御する制御手段とを備えているので、外部操作子の操作に応答してモータ部の駆動回転が第1、第2ケースの一方に伝達されて回転軸を中心に第1、第2ケースが相対的に回転するときに、その回転角度を検出手段で検出し、この検出した検出信号に基づいて制御手段が表示部の表示形態を制御することにより、第1、第2ケースの開き角度に応じて表示部の表示状態を縦向表示や横向表示に自動的に変更することができる。例えば、第1、第2ケースが回転軸によって互いに対向する第1、第2ケースの各面方向に沿って回転可能に取り付けられている場合、第1、第2ケースが相対的に90°回転して開いたときに、表示部に表示される情報を自動的に横向表示にし、第1、第2ケースが相対的に180°回転して開いたときに、表示部に表示される情報を自動的に縦向表示にすることにより、第1、第2ケースの開き角度が変化しても、表示部に表示される画像などの情報を見やすくすることができる。
請求項5および請求項15に記載の発明によれば、回転伝達部が、外部操作子の操作に応じて、モータ部の駆動回転を第1、第2ケースの一方と撮影部のズーム機能部とのいずれか一方に伝達する伝達切替手段を備えているので、この伝達切替手段によってモータ部の駆動回転の伝達経路を容易に切り替えることができ、これによりズーム機能部をズーム動作させるための1つのモータ部で、第1、第2ケースと開閉動作とズーム機能部のズーム動作とをそれぞれ別々に独立して行うことができる。
請求項6および請求項16に記載の発明によれば、外部操作子が、半分押された第1状態のときに第1、第2ケースを開閉動作させ、完全に押し込まれた第2状態のときに撮影部のズーム機能部をズーム動作させるので、一つの外部操作子で第1、第2ケースの開閉動作とズーム機能部のズーム動作とを選択することができ、これによりワンタッチ操作で第1、第2ケースを開閉させたり、ズーム機能部をズーム動作させたりすることができ、また外部操作子の個数を最小限に抑えることができるので、部品点数の削減および低コスト化をも図ることができる。
請求項7および請求項17に記載の発明によれば、外部操作子が半分押された第1状態のときに、第1、第2ケースを開閉動作させるの同時に、第1、第2ケースの相対的な回転角度に応じて制御手段が表示部の表示形態を制御するので、ワンタッチ操作で第1、第2ケースを簡単に開閉させることができると共に、第1、第2ケースの開き角度に応じて表示部の表示形態を制御して自動的に縦向表示または横向表示に切り替えることができ、これにより第1、第2ケースの開き角度が変化しても、表示部に表示される画像などの情報を見やすくすることができる。
請求項8および請求項18に記載の発明によれば、表示部が第1、第2ケースを互いに重ね合わせた状態で外部に露出する第1ケースの外表面に設けられていることにより、第1、第2ケースを相対的に回転させて重ね合わせて閉じた状態でも、また第1、第2ケースを相対的に回転させて開いた状態でも、表示部の表示面を常に外部に露出させることができ、これにより表示部に表示された情報をいつでも自由に見ることができるので、第1、第2ケースを閉じた状態でも開いた状態でも、表示部を見ながら被写体を撮影することができる。また、キー入力部が表示部の表示面と同じ方向を向いて第2ケースに設けられていることにより、第1、第2ケースを互いに面方向に回転させて開いた状態のときに、キー入力部が表示部の表示面と同じ向きに露出するので、表示部を見ながらキー操作をすることができ、また第1、第2ケースを互いに重ね合わせて閉じると、キー入力部の表面に第1ケースが重なって配置されるので、この第1ケースによってキー入力部を保護することができると共に、携帯時におけるキー入力部の誤動作を防ぐことができる。
請求項9および請求項19に記載の発明によれば、外部操作子が第1ケースの表示部と同じ外表面に設けられていることにより、第1、第2ケースをその面方向に回転させて重ね合わせて閉じた状態でも、また回転軸を中心に第1、第2ケースをその面方向に回転させて開いた状態でも、外部操作子を常に外部に露出させることができ、これにより外部操作子をいつでも自由に操作することができるので、使い勝手が良い。
請求項10および請求項20に記載の発明によれば、前記撮影部を構成する撮像素子を前記第1ケース側に固定し、他方、撮影部のズーム機構部を固定されている撮像素子に対してズーム移動させることができる。
この発明の携帯型電子機器は、表示部を有する第1ケースとキー入力部を有する第2ケースとが回転軸によって回転可能に取り付けられた携帯電話機や携帯端末機などであり、表示部に表示された被写体の画像を見ながら被写体の撮影範囲を調節すると共に、ズーム機能部の駆動源を利用して、第1、第2ケースをワンタッチ操作で自動的に開閉させるために、撮影方向を表示部の表示面と反対側に向けてズーム移動するズーム機能部を有する撮影部と、この撮影部のズーム機能部をズーム移動させるモータ部と、第1、第2ケースの一方に設けられた外部操作子と、この外部操作子の操作に応答してモータ部の駆動回転を第1、第2ケースの一方に伝達させて回転軸を中心に第1、第2ケースを相対的に回転させる回転伝達部とを備えている。
この場合、第1、第2ケースの開き角度によって表示部の表示状態を横向表示と縦向表示とに自動的に切り替えて表示を見やすくするために、第1、第2ケースの相対的な回転角度を検出する検出手段と、この検出手段で検出された検出信号に基づいて表示部の表示形態を制御する制御手段とを備えていることが望ましい。また、表示部およびキー入力部の設置領域を十分に確保するために、回転軸は第1、第2ケースを互いに対向する各面方向に沿って回転させるように設けられ、撮影部はその撮影方向を表示部の表示面と反対側に向けて回転軸内に設けられていることが望ましい。さらに、第1、第2ケースを重ね合わせて閉じた状態でも開いた状態でも撮影ができように、表示部は第1、第2ケースを互いに重ね合わせて閉じた状態で外部に露出する第1ケースの外表面に設けられ、キー入力部は表示部の表示面と同じ方向を向いて第2ケースに設けられていることが望ましい。
(第1実施形態)
以下、図1〜図13を参照して、この発明の携帯型電子機器を携帯電話機に適用した第1実施形態について説明する。
図1はこの発明の携帯電話機を閉じた状態の正面図、図2(A)および図2(B)は図1の携帯電話機を上方から見た各平面図、図3は図1の背面図、図4は図1の携帯電話機を開いた状態の正面図、図5は図4の背面図である。
この携帯電話機は、電話機能と撮影機能とを有するものであり、図1〜図5に示すように、互いに重なり合う第1ケース1と第2ケース2とを備え、これら第1、第2ケース1、2を円筒状の回転軸3によって互いに対向する第1、第2ケース1、2の各面方向に沿って回転可能に取り付けると共に、この回転軸3内にズーム機能を有する撮影部4を設けた構成になっている。
第1ケース1は、図1〜図3に示すように、ほぼ長方形状に形成され、第2ケース2と重なり合った状態で外部に露出する外表面の正面に表示部5および操作部6が設けられた構成になっている。この場合、表示部5は、液晶表示素子やEL表示素子(エレクトロルミネッセンス表示素子)などの平面型の表示素子からなり、図1に示すように、第1ケース1に沿って細長い長方形状に形成され、電話機能による電話データおよび撮影部4で撮影した画像のデータなどの情報を電気光学的に表示するように構成されている。また、操作部6は、モードを切り替えるためのジォグダイヤル、通話のための通話釦、シフト釦などの各種の釦を備え、回転軸3に対応する個所を中心とする表示部5の片側(図1では右側)に配置されている。
第2ケース2は、図4および図5に示すように、第1ケース1とほぼ同じサイズの大きさに形成され、第1ケース1が重なり合う対向面にキー入力部7が設けられ、図1に示す上辺側の上側面に図2(A)および図2(B)に示すように操作スイッチ8およびシャッタスイッチ9が設けられているほか、回転軸3側に位置する一側面(図3では左側面)にアンテナ10がその側方に向けて出没可能に設けられた構成になっている。この場合、キー入力部7は、テンキー、メモキー、マナキーなどの電話機能に必要な各種のキーを備え、図4に示すように、第2ケース2の縦長状態において、各キーが第1ケース1に対向する第2ケース2の対向面に縦向きで配列されている。
また、操作スイッチ8は、図2に示すように、回転軸3の近傍に位置する第2ケース2の上辺側の上側面に設けられ、半分押された第1状態のときに第1、第2ケース1、2を開閉動作させ、完全に押し込まれた第2状態のときに撮影部4のズーム機能を動作させるスイッチ信号を出力するように構成されている。シャッタスイッチ9は、図2に示すように、回転軸3の近傍に位置する第2ケース2の上辺側の上側面に操作スイッチ8と並んで設けられ、押圧操作によって撮影部4で被写体の画像を取り込むスイッチ信号を出力するように構成されている。
回転軸3は、図2および図3に示すように、ほぼ円筒状に形成され、互いに重なり合った第1、第2ケース1、2の一端部側(図2では上端部側)に位置し、第1ケース1の内部から第2ケース2を貫通してその背面側(図2では左側)に露出した状態で、第1、第2ケース1、2に取り付けられている。すなわち、この回転軸3は、第1ケース1側に位置する一端部側(図2では右部側)が第1ケース1内に固定され、第2ケース2側に位置する他端部側(同図では左部側)が第2ケース2に回転可能に取り付けられ、これにより第1、第2ケース1、2が互いに面方向に相対的に回転するように構成されている。
従って、第1、第2ケース1、2は、図1〜図5に示すように、回転軸3を中心に互いに対向する第1、第2ケース1、2の各面方向に沿って相対的に回転することにより、図1〜図3に示すように互いに重なり合って閉じた状態になると共に、図4および図5に2点鎖線または実線で示すように、第1、第2ケース1、2が相対的に所定角度、例えば90°または180°回転して互いに開いた状態になるように構成されている。なお、第1、第2ケース1、2は、回転軸3を介して接続部材(図示せず)によって電気的に接続されている。
撮影部4は、ズーム機能として望遠機能を有するものであり、その撮影方向を第2ケース2の背面側に向けた状態で回転軸3の内部に、その軸方向に沿ってズーム移動可能に設けられている。すなわち、この撮影部4は、図6〜図8に示すように、回転軸3内に同心円状態で固定された円筒状の鏡胴11と、この鏡胴11の内部にその軸方向に沿って移動可能に配置された第1、第2レンズ枠12、13と、この第1、第2レンズ枠12、13にそれぞれ取り付けられた第1、第2レンズ14、15と、鏡胴11内に水晶フィルタ16aおよび保護ガラス16bを介して配置されたCCDなどの撮像素子17と、第1、第2レンズ枠12、13を光軸である回転軸3の軸方向に沿って移動させるズーム機構部18とを備えている。
この場合、撮像素子17は、鏡胴11の軸中心つまり回転軸3の軸中心である光軸上に配置され、第1、第2レンズ14、15で投影された被写体の画像を電気信号に変換して出力するように構成されている。また、鏡胴11の外周面には、図6〜図8に示すように、その外面から内面に貫通するスリット状のガイド孔11aが回転軸3の軸方向に沿って設けられており、第1、第2レンズ枠12、13には、鏡胴11のガイド孔11aに挿入されて鏡胴11の外周面側に突出し、この状態でガイド孔11aに沿って移動する第1、第2突起部12a、13aが設けられている。これにより、第1、第2レンズ枠12、13は、鏡胴11内で回転することなく、回転軸3の軸方向に沿って第1、第2レンズ14、15と共に平行移動するように構成されている。
ズーム機構部18は、図6〜図10に示すように、回転軸3内における鏡胴11の外周面に回転自在に設けられた回転筒19と、この回転筒19を回転させるためのズーム用のモータ20とを備えている。回転筒19は、図6に示すように、回転軸3内において鏡胴11の外周面の所定位置にその軸方向に移動することなく回転可能に取り付けられており、この回転筒19の内周面には、図7および図8に示すように、第1、第2螺旋溝19a、19bが軸方向に沿って設けられている。
この第1螺旋溝19a内には、図6に示すように、第1レンズ枠12の第1突起部12aが鏡胴11のガイド孔11aを通して挿入されており、第2螺旋溝19bには、第2レンズ枠13の第2突起部13aが鏡胴11のガイド孔11aを通して挿入されている。また、この回転筒19の外周面には、従動歯車21が設けられている。モータ20は、図9および図10に示すように、回転軸3の近傍に位置する第1ケース1内に固定され、その出力軸に駆動歯車22が設けられ、これによりモータ20の駆動回転が駆動歯車22および後述する回転伝達部23を介して従動歯車21に伝達されるように構成されている。
従って、このズーム機構部18は、モータ20が駆動回転し、その回転が駆動歯車16、回転伝達部23、および従動歯車21を介して回転筒19に伝達されると、図6〜図8に示すように回転筒19が回転し、この回転に伴って回転筒19の第1、第2螺旋溝19a、19bが回転移動するので、このときに第1、第2螺旋溝19a、19bと鏡胴11のガイド孔11aとが交差する個所において、回転筒19の第1、第2螺旋溝19a、19bが第1、第2レンズ枠13、13の第1、第2突起部12a、13aを鏡胴11のガイド孔11aに沿って移動させ、第1、第2レンズ枠13、13を第1、第2レンズ14、15と共に回転軸3の軸方向に移動させるように構成されている。
この場合、ズーム機構部18は、モータ20が正回転して回転筒19が図7に示す矢印X方向に回転すると、図8に示すように、第1螺旋溝19aが第1レンズ枠12を撮像素子17から離れる方向、つまり回転軸3から外部に向けて移動させると共に、第2螺旋溝19bが第2レンズ枠13を回転軸3から外部に向けて移動させながら第1レンズ枠12に接近させ、これにより望遠状態にするように構成されている。また、このズーム機構部18は、モータ20が逆回転して回転筒19が矢印X方向と反対方向に回転すると、図6および図7に示すように、第1、第2レンズ枠13、13が撮像素子17に接近する方向、つまり回転軸3内に向けて移動し、第1、第2レンズ14、15を回転軸3の内部に格納するように構成されている。
一方、回転伝達部23は、図9および図10に示すように、モータ20の駆動回転を撮影部4のズーム機構部18に伝達する第1伝達車24と、モータ20の駆動回転を第2ケース2に設けられたリング歯車26に伝達する第2伝達車25と、モータ20の駆動回転を撮影部4のズーム機構部18と第2ケース2のリング歯車26とのいずれか一方に伝達するための切替レバー27とを備えている。この場合、第2ケース2のリング歯車26は、図9および図10に示すように、その内周面に内歯が設けられ、この状態で第2ケース2の下面に回転軸3を中心として設けられ、第1ケース1に設けられた円形状の開口部28から第1ケース1内に挿入され、この状態で第2ケース2と共に回転軸3を中心として回転するように構成されている。
第1伝達車24は、図10に示すように、モータ20の出力軸に設けられた駆動歯車22に噛み合って回転する第1中間歯車30と、この第1中間歯車30が取り付けられて第1ケース1に回転自在に軸支された第1回転軸31と、この第1回転軸31に第1スリップ機構部32を介して取り付けられ且つズーム機構部18の従動歯車21に噛み合って回転する第1伝達歯車33とからなっている。この場合、第1伝達歯車33は、所定以上の負荷が加わらない通常状態のときに、第1スリップ機構部32がスリップせずに、第1回転軸31の第1中間歯車30と共に回転し、これによりモータ20の駆動回転をズーム機構部18の従動歯車21に伝達してズーム機構部18の回転筒19を回転させ、また第1伝達歯車33に所定以上の負荷が加わると、第1スリップ機構部32がスリップし、これにより第1回転軸31の第1中間歯車30が空転し、モータ20の駆動回転をズーム機構部18の回転筒19に伝達しないように構成されている。
第2伝達車25は、図10に示すように、モータ20の出力軸に設けられた駆動歯車22に噛み合って回転する第2中間歯車35と、この第2中間歯車35が取り付けられて第1ケース1に回転自在に軸支された第2回転軸36と、この第2回転軸36に第2スリップ機構部37を介して取り付けられ且つ第2ケース2のリング歯車26に噛み合って回転する第2伝達歯車38とからなっている。この場合にも、第2伝達歯車38は、所定以上の負荷が加わらない通常状態のときに、第2スリップ機構部37がスリップせずに、第2回転軸36の第2中間歯車35と共に回転し、これによりモータ20の駆動回転を第1ケース1のリング歯車26に伝達して第2ケース2を第1ケース1に対し相対的に回転させ、また第2伝達歯車38に所定以上の負荷が加わると、第2スリップ機構部37がスリップし、これにより第2回転軸36の第2中間歯車35が空転し、モータ20の駆動回転を第2ケース2のリング歯車26に伝達しないように構成されている。
切替レバー27は、第2ケース2に設けられた操作スイッチ8の操作に応じて、第1、第2伝達歯車33、38のいずれか一方を係脱可能に係止して所定以上の負荷を付与し、これによりモータ20の駆動回転を第1、第2伝達歯車33、38のいずれか一方に伝達させるように構成されている。すなわち、この切替レバー27は、図9および図10に示すように、第1、第2伝達歯車33、38の近傍に配置され、操作スイッチ8が半分押された第1状態のときに、第1伝達歯車33を係止し、モータ20の駆動回転を第2伝達歯車38に伝達させて、リング歯車26と共に第2ケース2を第1ケース1に対し相対的に回転させ、また操作スイッチ8が完全に押し込まれた第2状態のときに、第1伝達歯車33に対する係止を解除して第2伝達歯車38を係止し、モータ20の駆動回転を第1伝達歯車33に伝達させて、ズーム機構部18の回転筒19を回転させるように構成されている。
ところで、回転軸3の近傍における第1、第2ケース1、2の対向面には、図2および図3に示すように、第1、第2ケース1、2の相対的な回転角度を検出する光センサ部39が設けられている。この光センサ部39は、第1ケース1に設けられた発光素子40と、第2ケース2に設けられた複数の受光素子41a〜41cとからなっている。この場合、複数の受光素子41a〜41cは、発光素子40の回転移動軌跡に対応する所定個所に設けられている。例えば、第1の受光素子41aは、第1、第2ケース1、2が互いに重なり合ったときに発光素子40が対応する第1の位置に設けられ、第2の受光素子41bは、第1、第2ケース1、2が相対的に約90°回転したときに発光素子40が対応する第2の位置に設けられ、第3の受光素子41cは、第1、第2ケース1、2が相対的に約180°回転したときに発光素子40が対応する第3の位置に設けられている。
これにより、光センサ部39は、図1〜図3に示すように、第1、第2ケース1、2が互いに重なり合って閉じたときに、発光素子40が第1の受光素子41aに対向して発光素子40で発光した光を第1の受光素子41aで受光することにより、第1、第2ケース1、2が重なり合った状態であることを検知する。また、図4に2点鎖線で示すように、第1、第2ケース1、2が相対的に約90°回転したときに発光素子40が第2の受光素子41bに対向して発光素子40で発光した光を第2の受光素子41bで受光することにより、第1、第2ケース1、2が約90°開いた状態であることを検出する。さらに、図4に実線で示すように、第1、第2ケース1、2が相対的に約180°回転したときに発光素子40が第3の受光素子41cに対向して発光素子40で発光した光を第3の受光素子41cで受光することにより、第1、第2ケース1、2が約180°開いた状態であることを検知する。
次に、この携帯電話機の回路構成について、図11を参照して説明する。
この携帯電話機の回路は、その回路全般を制御するCPU(中央演算処理装置)45と、CCDなどの撮像素子17からの画像信号を処理する画像処理回路46と、撮影部4のズーム機構部18を動作させると共に第1、第2ケース1、2を相対的に回転させるためのズーム用のモータ20の駆動を制御するモータ駆動回路47と、光センサ部39を駆動してその受光素子41a〜41cからの検知信号を処理する検知回路48と、操作スイッチ8およびシャッタスイッチ9のスイッチ操作に応じた電気信号を処理するスイッチ回路49と、電話情報や撮影画像などの情報を表示する表示部5の駆動を制御する表示駆動回路50と、操作部6およびキー入力部7からの入力信号を処理する入力処理回路51と、通話情報や画像情報などの送信情報を処理してアンテナ10に送ると共にアンテナ10で受信した受信信号を処理する送受信回路52とを備えている。
次に、この携帯電話機の表示切替制御処理およびズーム処理の動作フローについて、図12および図13を参照して説明する。
この携帯電話機の表示切替制御処理は、図12に示すように、この処理フローがスタートすると、操作スイッチ8が操作されて半分押された第1状態であるかを判断する(ステップS1)。このとき、操作スイッチ8が操作されていなければ、操作スイッチ8が操作されるまで待機する。また、このステップS1で操作スイッチ8が操作されて半分押された第1状態になると、これに連動して回転伝達部23の切替レバー27が第1伝達歯車33を係止して空回状態にすると共に、モータ20の駆動回転を第2伝達車25を介して第2ケース2のリング歯車26に伝達可能な状態にし、この状態でモータ20を駆動回転させて第2ケース2を第1ケース1に対し相対的に回転させる。
そして、第1、第2ケース1、2の相対的な回転角度が90°以下であるかを判断する(ステップS2)。このときには、光センサ部39の発光素子40が複数の受光素子41a〜41cのいずれに対応して、受光素子41a〜41cのいずれが検知信号を出力したかにより、第1、第2ケース1、2の相対的な回転角度を判断する。すなわち、発光素子40が第1の受光素子41aに対応し、その受光素子41aから検知信号が出力されたとき、または発光素子40が第2の受光素子41bに対応し、その受光素子41bから検知信号が出力されたときには、第1、第2ケース1、2の相対的な回転角度が90°以下と判断し、表示部5の表示状態を横長状態に切り替え(ステップS3)、このフローを終了する。また、光センサ部39の発光素子40が第3の受光素子41cに対応し、その受光素子41cから検知信号が出力されると、第1、第2ケース1、2の相対的な回転角度が180°と判断し、表示部5の表示状態を縦長状態に切り替え(ステップS4)、このフローを終了する。
また、この携帯電話機のズーム制御処理は、図13に示すように、この処理フローがスタートすると、操作スイッチ8が操作されて完全に押し込まれた第2状態であるかを判断する(ステップS5)。このとき、操作スイッチ8が完全に押し込まれた第2状態でなければ、このフローを終了する。また、操作スイッチ8が完全に押し込まれた第2状態になると、これに連動して回転伝達部23の切替レバー27が第2伝達歯車38を係止して空回状態にすると共に、モータ20の駆動回転を第1伝達車24によってズーム機構部18の回転筒19に伝達可能な状態にする。この状態で、モータ20を駆動回転させて撮影部4のズーム機構部18をズーム制御する(ステップS6)。
このときには、図6および図7に示すように、撮影部4のズーム機構部18のモータ20を正回転させ、このモータ20の回転が駆動歯車22、回転伝達部23の第1伝達車24、および従動歯車21を介して回転筒19に伝達されると、図6に示す状態の回転筒19が図7に示す矢印X方向に回転する。これにより、回転筒19の第1、第2螺旋溝19a、19bが回転移動して第1、第2レンズ枠12、13の第1、第2突起部12a、13aを鏡胴11のガイド孔11aに沿って撮像素子17と反対側に向けて移動させるので、第1、第2レンズ枠12、13が第1、第2レンズ14、15と共に回転軸3の外部に向けて移動し、第1レンズ14を回転軸3の外部に突出させて望遠状態にし、このフローを終了する。
次に、このような携帯電話機を使用する場合について説明する。この携帯電話機では、電話機能と撮影機能とを備えているので、電話機能によって通信をすることができると共に、撮影機能によって被写体を撮影することができ、この撮影した被写体の画像を表示部5に表示させて見ることができる。すなわち、電話機能で通信する場合には、図4および図5に実線で示すように、回転軸3を中心に第1、第2ケース1、2をその各面方向に沿って相対的にほぼ180°回転させて、第1、第2ケース1、2を互いに開く。これにより、図4に実線で示すように、第2ケース2のキー入力部7が第1ケース1の表示部5の表示面と同じ向きで露出する。この状態で、操作部6およびキー入力部7を入力操作して通信相手と通話したり、通信相手にメールを送信したり、あるいは後述するように撮影した被写体の画像を送信したりすることができる。
また、撮影部4で被写体を撮影する場合には、図1〜図3に示すように、第1、第2ケース1、2を互いに重ね合わせて閉じ、この状態で第1、第2ケース1、2を横向きにしてその両側から両手で挟むように掴む。このときには、第1ケース1の表示部5を使用者側に向けると、回転軸3内に設けられた撮影部4が被写体側に向く。この状態で、回転軸3の近傍に位置する第2ケース2の側面に設けられた操作スイッチ8を完全に押し込んだ第2状態にすると、ズーム機構部18のモータ20が駆動回転して、第1、第2レンズ14、15を回転軸3から外部に向けて移動させるので、撮影部4が望遠状態になる。
すなわち、操作スイッチ8が完全に押し込まれると、この操作スイッチ8に連動して、図9および図10に示すように、回転伝達部23の切替レバー27が第2伝達歯車38を係止して空回状態にすると共に、モータ20の駆動回転が第1伝達車24によってズーム機構部18の回転筒19に伝達可能な状態になる。そして、図6および図7の状態(図2(A)参照)で、ズーム機構部18のモータ20が正回転し、このモータ20の正回転が駆動歯車22、回転伝達部23の第1伝達車24、および従動歯車21を介して回転筒19に伝達され、回転筒19が図7に示す矢印X方向に回転する。
これにより、回転筒19の第1、第2螺旋溝19a、19bが回転移動し、図8に示すように、第1、第2螺旋溝19a、19bが第1、第2レンズ枠12、13の第1、第2突起部12a、13aをそれぞれ鏡胴11のガイド孔11aに沿って移動させるので、第1、第2レンズ枠12、13が第1、第2レンズ14、15と共に回転軸3の外部に向けて移動し(図2(B)参照)、撮影部4が望遠状態になる。このときには、第1、第2レンズ14、15によって撮像素子17に投影された被写体の画像が撮像素子17で電気信号に変換されて画像信号として取り込まれ、この取り込まれた画像信号に基づいて表示部5に被写体の画像が表示されるので、この表示された画像を見ながらシャッタスイッチ9を操作することにより、被写体を撮影することができる。
また、この携帯電話機では、必ずしも第1、第2ケース1、2を互いに重ね合わせて閉じた状態で撮影する必要はなく、第1、第2ケース1、2を相対的に面方向に回転させて開いた状態、例えば図4および図5に2点鎖線または実線で示すように、第1、第2ケース1、2を相対的に90°または180°回転させて開いた状態でも撮影することができる。このときには、第2ケース2の背面側に左手の掌を当てがって第2ケース2を左手で掴むと、左手の親指が操作スイッチ8およびシャッタスイッチ9に接触する位置に配置されるので、片手で第2ケース2を持った状態で容易に操作スイッチ8およびシャッタスイッチ8を操作することができる。
このため、この状態で操作スイッチ8を半分押した第1状態にすると、回転伝達部23の切替レバー27が第1伝達歯車33を係止して、モータ20の駆動回転を第2伝達車25を介して第2ケース2のリング歯車26に伝達するので、図4および図5に示すように第1、第2ケース1、2が相対的に回転して開く。この状態で、操作スイッチ8を完全に押し込んだ第2状態にすると、ズーム機構部18のモータ20が駆動されて撮影部4を望遠状態にする。この後、シャッタスイッチ9を押すことにより被写体を撮影することができる。このときにも、被写体の画像を表示部5に表示させ、この表示された画像を見ながら被写体を撮影することができる。
このように、この携帯電話機によれば、第1、第2ケース1、2を回転可能に取り付ける回転軸3内にズーム機構部18を有する撮影部4をその撮影方向を表示部5の表示面と反対側に向けて設け、このズーム機構部18をモータ20の駆動回転によって回転軸3の軸方向に沿ってズーム移動させるので、表示部5に表示された被写体の画像を見ながら被写体の撮影範囲を調節することができると共に、操作スイッチ8の操作に応答して回転伝達部23がモータ20の駆動回転を第2ケース2に伝達して回転軸3を中心に第1、第2ケース1、2を相対的に回転させるので、第1、第2ケース1、2をワンタッチ操作で簡単に且つ自動的に開閉させることができ、しかもズーム機構部18の駆動源を利用しているので、第1、第2ケース1、2を相対的に回転させるための専用駆動源が不要となり、これにより駆動源の数を最小限に抑えることができるので、低コスト化をも図ることができる。
この場合、特に撮影部4を第1、第2ケース1、2の回転中心である回転軸3内にその軸方向に沿ってズーム移動可能に設けたので、撮影部4がズーム機能を有していても、第1ケース1の表示部5および第2ケース2のキー入力部7が撮影部4によって制約を受けることがなく、表示部5およびキー入力部7の各設置領域を第1、第2ケース1、2にそれぞれ十分に確保することができる。この場合、回転軸3の一端部が第1ケース1の正面側に露出することなく、第1ケース1内に設けられているので、この回転軸3に対応する個所の第1ケース1の正面に操作部6を配置することができ、これによりキー入力部7の設置領域を、より一層、広くすることができる。
また、この携帯電話機では、第1、第2ケース1、2を互いに重ね合わせて閉じた状態で外部に露出する第1ケース1の外表面に表示部5を設けているので、回転軸3を中心に第1、第2ケース1、2をその面方向に回転させて互いに重ね合わせて閉じた状態でも、また回転軸3を中心に第1、第2ケース1、2をその面方向に回転させて互いに開いた状態でも、表示部5の表示面を常に外部に露出させることができ、これにより表示部5に表示された情報をいつでも自由に見ることができる。特に、撮影部4はその撮影方向を表示部5の表示面と反対側に向けて回転軸3に設けられているので、第1、第2ケース1、2を互いに重ね合わせて閉じた状態でも、また第1、第2ケース1、2を面方向に互いに開いた状態でも、撮影時に表示部5に表示された被写体の画像を見ながら良好に撮影することができ、これにより使い勝手の良いものを得ることができる。
この場合、キー入力部7が表示部5の表示面と同じ方向を向いて第2ケース2に設けられていることにより、第1、第2ケース1、2を互いに面方向に回転させて開いた状態のときに、キー入力部7が表示部5の表示面と同じ向きに露出するので、表示部5を見ながらキー入力部7をキー操作することができる。また、第1、第2ケース1、2を互いに重ね合わせて閉じると、キー入力部7の表面に第1ケース1が重なって配置されるので、この第1ケース1によってキー入力部7を保護することができ、このため第1、第2ケース1、2を互いに重ね合わせて閉じた状態で携帯するときに、キー入力部7の誤動作を防ぐことができる。
さらに、操作スイッチ8およびシャッタスイッチ9が第2ケース2の側面に設けられているので、操作スイッチ8およびシャッタスイッチ9が表示部5やキー入力部7を制約することがなく、これによっても表示部5およびキー入力部7の設置領域を十分に確保することができるほか、特に操作スイッチ8およびシャッタスイッチ9が常に外部に露出するので、第1、第2ケース1、2を重ね合わせて閉じた状態でも、また第1、第2ケース1、2を相対的に面方向に回転させて開いた状態でも、操作スイッチ8およびシャッタスイッチ9を良好に操作することができる。
この場合、操作スイッチ8およびシャッタスイッチ9は、回転軸3の近傍に位置する第2ケース2の側面に設けられていることにより、図1に示すように第1、第2ケース1、2を重ね合わせて閉じた状態で、これらを両手で持っても、また図4に示すように第1、第2ケース1、2を相対的に面方向に回転させて開いた状態で、第2ケース2をその背面側から片手で持っても、その手の指を操作スイッチ8およびシャッタスイッチ9に容易に接触させることができ、このため撮影時に操作スイッチ8およびシャッタスイッチ9を良好に且つ確実に操作することができる。
また、操作スイッチ8は、半分押された第1状態のときに、回転伝達部23の切替レバー27が第1伝達歯車33を係止して空回状態にすると共に、モータ20の駆動回転を第2伝達車25によって第2ケース2のリング歯車26に伝達させて第1、第2ケース1、2を相対的に回転させることができ、また完全に押し込まれた第2状態のときに、切替レバー27が第2伝達歯車38を係止して空回状態にすると共に、モータ20の駆動回転を第1伝達車24によって撮影部4のズーム機構部18に伝達してズーム機構部18をズーム動作させ、これにより撮影部4を望遠状態にし、被写体の撮影範囲を調節して被写体のアングルを設定することができる。このため、一つの操作スイッチ8で第1、第2ケース1、2の開閉動作とズーム機構部18のズーム動作とを選択することができ、これによりワンタッチ操作で第1、第2ケース1、2を開閉させたり、ズーム機構部18をズーム動作させたりすることができると共に、スイッチの個数を最小限にすることができ、これによっても部品点数の削減および低コスト化を図ることができる。
さらに、この携帯電話機では、回転軸3を中心に第1、第2ケース1、2を回転させて互いに重ね合わせて閉じた状態、および第1、第2ケース1、2を相対的に90°回転させて開いた状態のときに、第1ケース1の表示部5が横長表示に切り替わり、回転軸3を中心に第1、第2ケース1、2を相対的に180°回転させて開いた状態のときに、第1ケース1の表示部5が縦長表示に切り替わるので、第1、第2ケース1、2を互いに重ね合わせた状態、および第1、第2ケース1、2を相対的に90°回転させて開いた状態で撮影するときに、被写体の画像を横長状態で見ることができ、また第1、第2ケース1、2を相対的に180°回転させて開いた状態で撮影するときに、被写体の画像を縦長状態で見ることができる。
これにより、第1、第2ケース1、2の開き角度に応じて表示部5の表示形態が自動的に縦向表示または横向表示に切り替わるので、撮影時に第1、第2ケース1、2の開き角度が変化しても、表示部5に表示される画像などの情報を見やすくすることができる。この場合、特に操作スイッチ8が半分押された第1状態のときには、撮影部4のズーム機構部18をズーム移動させるモータ20の駆動回転を回転伝達部23によって第2ケース2のリング歯車26に伝達させるのと同時に、第1、第2ケース1、2の相対的な回転角度を光センサ部39で検出し、その検出信号に基づいて表示部5の表示形態をCPU45で制御するので、ワンタッチ操作で第1、第2ケース1、2を簡単に開閉させることができると共に、第1、第2ケース1、2の開き角度に応じて表示部5の表示形態を自動的に縦向表示または横向表示に切り替えることができ、これによっても使い勝手の良いものを得ることができる。
また、外部操作子が第1ケースの表示部と同じ外表面に設けられていることにより、第1、第2ケースをその面方向に回転させて重ね合わせて閉じた状態でも、また回転軸を中心に第1、第2ケースをその面方向に回転させて開いた状態でも、外部操作子を常に外部に露出させることができ、これにより外部操作子をいつでも自由に操作することができるので、使い勝手が良い。
(第2実施形態)
次に、図14および図15を参照して、この発明を携帯電話機に適用した第2実施形態について説明する。なお、図1〜図13に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この携帯電話機は、撮影部55が望遠機能と広角機能との両方の機能を有する構造で、これ以外は第1実施形態とほぼ同じ構造になっている。すなわち、この撮影部55は、第1レンズ14を保持する第1レンズ枠12と、第2レンズ15を保持する第2レンズ枠13とをそれぞれ軸方向に沿って移動させるズーム機構部56が第1実施形態のズーム機構部18と異なる構造になっている。
このズーム機構部56は、鏡胴11の外周面に回転可能に設けられた回転筒19の内周面に、第1レンズ枠12の第1突起部12aを移動させる第1螺旋溝57と、第2レンズ枠13の第2突起部13aを移動させる第2螺旋溝58とを設けた構造になっている。この場合、第1螺旋溝57は、モータ20の正回転によって回転筒19が図14に示す矢印X方向に回転したときに、図15に示すように第1レンズ枠12を回転軸3から外部に向けて移動させるように構成されている。また、第2螺旋溝58は、モータ20の正回転によって回転筒19が図14に示す矢印X方向に回転したときに、図15に示すように第2レンズ枠13を回転軸3から外部に向けて移動させながら、第1レンズ枠12に接近させた後、第2レンズ枠13が第1レンズ枠12から次第に離れるように構成されている。
これにより、このズーム機構部56は、第1、第2レンズ枠12、13が回転軸3から外部に向けて移動しながら、第2レンズ枠13が第1レンズ枠12に接近することにより、望遠状態となり、また第1、第2レンズ枠12、13が回転軸3から外部に向けて移動しながら、第2レンズ枠13が第1レンズ枠12から回転軸3内の撮像素子17側に向けて離れることにより、広角状態になるように構成されている。なお、この第2実施例では、シャッタスイッチ9の近傍に、ズーム機能の切替スイッチ(図示せず)を設け、この切替スイッチによって望遠機能と広角機能とを切り替えるように構成されている。
このような携帯電話機では、第1実施形態と同様の作用効果があるほか、特に切替スイッチを操作して望遠機能を選択したときには、ズーム機構部56のモータ20が正回転して回転筒19を回転させると、この回転筒19の第1、第2螺旋溝57、58が第1、第2レンズ枠12、13を回転軸3の外部に向けて移動させながら、第2レンズ枠13を第1レンズ枠12に接近させるので、望遠状態となり、これにより望遠撮影ができる。また、切替スイッチを操作して広角機能を選択したときには、ズーム機構部56のモータ20が正回転して回転筒19を回転させると、この回転筒19の第1、第2螺旋溝57、58が第1、第2レンズ枠12、13を回転軸3の外部に向けて移動させながら、第2レンズ枠13を第1レンズ枠12に一旦接近させた後に第1レンズ枠12から撮像素子17側に向けて離すので、広角状態となり、これにより広角撮影ができる。
(第3実施形態)
次に、図16を参照して、この発明を携帯電話機に適用した第3実施形態について説明する。この場合にも、図1〜図13に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この携帯電話機は、操作スイッチ60を第1ケース1の外表面に設けた構造で、これ以外は第1実施形態とほぼ同じ構造になっている。すなわち、この操作スイッチ60は、図16に示すように、第1実施形態の操作部6のジォグダイヤルと兼用したスイッチであり、第1ケース1の表示部5と同じ外表面における操作部6の設置領域内で且つ回転軸3に対応する個所に設けられ、半分押された第1状態のときに第1、第2ケース1、2を開閉動作させ、完全に押し込まれた第2状態のときに撮影部4のズーム機能を動作させるように構成されている。
このような携帯電話機においても、第1実施形態と同様の作用効果があるほか、特に操作スイッチ60を操作部6のジォグダイヤルと兼用したので、第1実施例の場合よりも更にスイッチの個数を削減することができると共に、操作スイッチ60が第1ケース1の表示部5と同じ外表面に設けられているので、第1、第2ケース1、2をその面方向に回転させて重ね合わせて閉じた状態でも、また回転軸を中心に第1、第2ケース1、2をその面方向に回転させて互いに開いた状態でも、操作スイッチ60を常に外部に露出させることができ、これにより操作スイッチ60をいつでも自由に操作することができるので、これによっても使い勝手の良いものを得ることができる。
なお、上記第1〜第3実施形態では、操作スイッチ8、60およびシャッタスイッチ9を回転軸3の近傍における第2ケース2の上辺側の上側面、または第1ケース1の正面における回転軸3に対応する個所に設けた場合について述べたが、必ずしも回転軸3の近傍に設ける必要はなく、操作しやすい個所であれば、第1、第2ケース1、2のいずれの個所に設けても良い。
また、上記第1〜第3実施形態では、撮影部4、55のズーム機構部18、56を駆動するモータ20と、その駆動回転をズーム機構部18、55と第2ケース2のリング歯車26のいずれかに伝達する回転伝達部23とを、第1ケース1内に設けた場合について述べたが、これに限らず、第2ケース2内に設けても良く、また回転軸3に第1ケース1を固定して第2ケース2を回転自在に取り付けたが、これに限らず、回転軸3に第2ケース2を固定して第1ケース1を回転自在に取り付けた構造でも良い。
さらに、上記第1〜第3実施形態では、第1、第2ケース1、2の相対的な回転角度を検出する検出手段として、発光素子40と複数の受光素子41a〜41cとからなる光センサ部39を用いた場合について述べたが、これに限らず、回転軸3に第1、第2ケース1、2の相対的な回転角度を検出するエンコーダを設けた構成でも良い。
また、上記第1〜第3実施形態では、第1ケース1に操作部6を設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば第2ケース2にキー入力部7と共に操作部6を設けた構造でも良い。このようにすれば、表示部5の表示面積を広くすることができる。
また、上記第1〜第3実施形態では、第1、第2ケース1、2が回転軸3により互いに対向する第1、第2ケース1、2の各面方向に沿って回転するように構成されている場合について述べたが、これに限らず、第1、第2ケース1、2を回転軸3により互いに起立横倒する方向に回動可能に取り付けた折り畳み式の構造にしても良い。
さらに、上記第1〜第3実施形態では、携帯電話機に適用した場合について述べたが、これに限らず、例えばPDA(パーソナル・デジタル・アシスタント)などの携帯端末機にも適用することができる。
この発明を携帯電話機に適用し、その携帯電話機を閉じた状態の正面図で ある。(第1実施形態) 図1を上方から見た図で、(A)は撮影部を格納した状態の平面図であり、 (B)は第1ケースと第2ケースとを開いた状態で、撮影部をズーム駆動 させた状態の平面図である。 図1の背面図である。 図1の携帯電話機を開いた状態の正面図である。 図4の背面図である。 図2(B)のうち、撮影部を示した要部の拡大断面図である。 図6の撮影部において鏡胴のガイド孔と第1、第2レンズ枠の第1、第2 突起部と回転筒の第1、第2螺旋溝との関係を示した断面図である。 図7の撮影部においてズーム状態を示した断面図である。 図6のズーム機構部と第2ケースのリング歯車とにモータの回転を伝達す る回転伝達部を概略的に示した平面図である。 図9のA−A矢視における要部の拡大断面図である。 図1の携帯電話機の回路構成を示したブロック図である。 図10における表示部の表示切替制御処理の動作フローを示した図である。 図10における撮影部のズーム制御処理の動作フローを示した図である。 この発明を携帯電話機に適用した撮影部の拡大断面図である。(第2実 施形態) 図7の撮影部においてズーム状態を示した拡大断面図である。 この発明を携帯電話機に適用し、その携帯電話機を開いた状態の正面図 である。(第3実施形態)
符号の説明
1 第1ケース
2 第2ケース
3 回転軸
4、55 撮影部
5 表示部
6 操作部
7 キー入力部
8、60 操作スイッチ
9 シャッタスイッチ
10 アンテナ
11 鏡胴
11a ガイド孔
12、13 第1、第2レンズ枠
12a、13a 第1、第2突起部
14、15 第1、第2レンズ
17 撮像素子
18、56 ズーム機構
19 回転筒
19a、57 第1螺旋溝
19b、58 第2螺旋溝
20 モータ
39 光センサ部
45 CPU
46 画像処理回路
47 モータ駆動回路
48 検知回路
49 スイッチ回路
50 表示駆動回路
51 入力処理回路

Claims (20)

  1. 表示部を有する第1ケースと、
    キー入力部を有する第2ケースと、
    前記第1、第2ケースを開閉可能に連結する連結部と、
    ズーム機能部を有する撮影部と、
    前記第1、第2ケースの一方に設けられた外部操作子とを備え、
    前記第1、第2ケースを開いた状態で、前記外部操作子を操作すると、前記表示部の表示面と反対方向に向けて前記撮影部の前記ズーム機能部がズーム移動することを特徴とする携帯型電子機器。
  2. 表示部を有する第1ケースとキー入力部を有する第2ケースとが回転軸によって回転可能に取り付けられた携帯型電子機器において、
    撮影方向を前記表示部の表示面と反対側に向けてズーム移動するズーム機能部を有する撮影部と、
    この撮影部の前記ズーム機能部をズーム移動させるモータ部と、
    前記第1、第2ケースの一方に設けられた外部操作子と、
    この外部操作子の操作に応答して前記モータ部の駆動回転を前記第1、第2ケースの一方に伝達させ、前記回転軸を中心に前記第1、第2ケースを相対的に回転させる回転伝達部と
    を備えたことを特徴とする携帯型電子機器。
  3. 表示部を有する第1ケースとキー入力部を有する第2ケースとが回転軸により互いに対向する前記第1、第2ケースの各面方向に沿って回転可能に取り付けられた携帯型電子機器において、
    前記回転軸内に撮影方向を前記表示部の表示面と反対側に向けて設けられたズーム機能部を有する撮影部と、
    この撮影部を前記回転軸の軸方向に沿ってズーム移動させるモータ部と、
    前記第1、第2ケースの一方に設けられた外部操作子と、
    この外部操作子の操作に応答して前記モータ部の駆動回転を前記第1、第2ケースの一方に伝達させ、前記回転軸を中心に前記第1、第2ケースを相対的に回転させる回転伝達部と
    を備えたことを特徴とする携帯型電子機器。
  4. 前記第1、第2ケースの相対的な回転角度を検出する検出手段と、
    この検出手段で検出された検出信号に基づいて前記表示部の表示形態を制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の携帯型電子機器。
  5. 前記回転伝達部は、前記外部操作子の操作に応じて、前記モータ部の駆動回転を前記第1、第2ケースの一方と前記撮影部の前記ズーム機能部とのいずれか一方に伝達する伝達切替手段を備えていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の携帯型電子機器。
  6. 前記外部操作子は、半分押された第1状態のときに前記第1、第2ケースを開閉動作させ、完全に押し込まれた第2状態のときに前記撮影部の前記ズーム機能部をズーム動作させることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の携帯型電子機器。
  7. 前記外部操作子は、半分押された前記第1状態のときに、前記第1、第2ケースを開閉動作させるの同時に、前記第1、第2ケースの相対的な回転角度に応じて前記制御手段が前記表示部の表示形態を制御することを特徴とする請求項6に記載の携帯型電子機器。
  8. 前記表示部は前記第1、第2ケースを互いに重ね合わせた状態で外部に露出する前記第1ケースの外表面に設けられ、
    前記キー入力部は前記表示部と同じ方向を向いて前記第2ケースに設けられている
    ことを特徴する請求項3〜7のいずれかに記載の携帯型電子機器。
  9. 前記外部操作子は、前記第1ケースの前記表示部と同じ外表面に設けられていることを特徴とする請求項3〜8のいずれかに記載の携帯型電子機器。
  10. 前記撮影部を構成する撮像素子は前記第1ケース側に固定されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の携帯型電子機器。
  11. 表示部を有する第1ケースと、
    前記表示部が設けられている側と同じ側にキー入力部を有する第2ケースと、
    前記第1、第2ケースを開閉可能に連結する連結部と、
    ズーム機能部を有する撮影部と、
    前記第1、第2ケースの一方に設けられた外部操作子とを備え、
    前記連結部を開閉中心として前記第1、第2ケースを開いた状態で、前記外部操作子を操作すると、前記表示部の表示面と反対方向に向けて前記撮影部の前記ズーム機能部がズーム移動することを特徴とする携帯型電子機器。
  12. 表示部を有する第1ケースと前記表示部が設けられている側と同じ側にキー入力部を有する第2ケースとが前記表示部の表示面および前記キー入力部の入力面と直交する方向に向けて設けられている回転軸を回転中心として回転可能に取り付けられた携帯型電子機器において、
    前記回転軸内に当該回転軸の長手方向に向けてズーム移動するためのズーム機能部を有する撮影部を設けるとともに、この撮影部の前記ズーム機能部をズーム移動させるためのモータ部を設けたことを特徴とする携帯型電子機器。
  13. 表示部を有する第1ケースと前記表示部が設けられている側と同じ側にキー入力部を有する第2ケースとが回転軸により互いに対向する前記第1、第2ケースの各面方向に沿って回転可能に取り付けられた携帯型電子機器において、
    前記回転軸内に撮影方向を前記表示部の表示面と反対側に向けて設けられたズーム機能部を有する撮影部と、
    この撮影部を前記回転軸の軸方向に沿ってズーム移動させるモータ部と、
    前記第1、第2ケースの一方に設けられた外部操作子と、
    この外部操作子の操作に応答して前記モータ部の駆動回転を前記第1、第2ケースの一方に伝達させ、前記回転軸を中心に前記第1、第2ケースを相対的に回転させる回転伝達部と
    を備えたことを特徴とする携帯型電子機器。
  14. 前記第1、第2ケースの相対的な回転角度を検出する検出手段と、
    この検出手段で検出された検出信号に基づいて前記表示部の表示形態を制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする請求項11〜13のいずれかに記載の携帯型電子機器。
  15. 前記回転伝達部が、前記外部操作子の操作に応じて、前記モータ部の駆動回転を前記第1、第2ケースの一方と前記撮影部の前記ズーム機能部とのいずれか一方に伝達する伝達切替手段を備えていることを特徴とする請求項12〜14のいずれかに記載の携帯型電子機器。
  16. 前記外部操作子が、半分押された第1状態のときに前記第1、第2ケースを開閉動作させ、完全に押し込まれた第2状態のときに前記撮影部の前記ズーム機能部をズーム動作させることを特徴とする請求項11〜15のいずれかに記載の携帯型電子機器。
  17. 前記外部操作子が、半分押された前記第1状態のときに、前記第1、第2ケースを開閉動作させるの同時に、前記第1、第2ケースの相対的な回転角度に応じて前記制御手段が前記表示部の表示形態を制御することを特徴とする請求項16に記載の携帯型電子機器。
  18. 前記表示部が前記第1、第2ケースを互いに重ね合わせた状態で外部に露出する前記第1ケースの外表面に設けられ、
    前記キー入力部が前記表示部と同じ方向を向いて前記第2ケースに設けられていることを特徴する請求項13〜17のいずれかに記載の携帯型電子機器。
  19. 前記外部操作子が、前記第1ケースの前記表示部と同じ外表面に設けられていることを特徴とする請求項13〜18のいずれかに記載の携帯型電子機器。
  20. 前記撮影部を構成する撮像素子は前記第1ケース側に固定されていることを特徴とする請求項11〜19のいずれかに記載の携帯型電子機器。
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