JP4186675B2 - 車両走行制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自車両の車速および自車両と先行車との車間距離を制御する車両走行制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両走行制御装置は、運転者により渋滞路追従モードが設定されている状態でアクセルペダルを所定量以上操作することにより、先行車両への追従制御を開始する(例えば特許文献1)。この装置は、アクセルペダル操作に応じて追従制御を開始すると、渋滞路において先行車両に追従するよう自車両の車速を制御する。
本願発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
【特許文献1】
特開2000−118261号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような車両走行制御装置は、渋滞路追従モードが設定されている場合はアクセルペダルの踏み込み操作に応じて追従制御が開始される。したがって、運転者が加速するためにアクセルペダルを踏み込んだ場合でも、追従制御が開始されることがあり、運転者に違和感および煩わしさを与えてしまうという問題があった。
【0004】
本発明による車両走行制御装置は、運転者の意図に応じた走行制御を行う車両走行制御装置を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明による車両走行制御装置は、自車両の走行状況を検出する走行状況検出手段と、走行状況検出手段によって検出される自車両の走行状況に基づいて、目標車速で自車両が走行する定速走行制御、または目標車間距離を保って自車両が前方車両に追従する車間追従制御を実行可能であるかを判断する制御実行判断手段と、アクセルペダルの操作量、およびアクセルペダルが踏み込まれてからアクセルペダルの操作が継続した時間(以降、アクセルペダル操作継続時間とする)を検出するアクセルペダル操作状態検出手段と、制御実行判断手段によって定速走行制御または車間追従制御が実行可能であると判断された場合に、アクセルペダル操作状態検出手段によって検出されるアクセルペダル操作量およびアクセルペダル操作継続時間に基づいて、定速走行制御または車間追従制御を開始する走行制御実行手段とを有し、走行制御実行手段は、制御実行判断手段によって定速走行制御または車間追従制御が実行可能であると判断された場合に、アクセルペダル操作量が所定範囲内、かつアクセルペダル操作継続時間が所定範囲内でアクセルペダルが操作されると、定速走行制御または車間追従制御を開始し、走行制御実行手段は、アクセルペダル操作量の所定範囲の最大値および最小値を、アクセルペダル操作量の累積頻度分布を用いて設定し、アクセルペダル操作継続時間の所定範囲の最大値および最小値を、アクセルペダル操作継続時間の累積頻度分布を用いて設定する。
本発明による車両走行制御装置は、自車両の走行状況を検出する走行状況検出手段と、走行状況検出手段によって検出される自車両の走行状況に基づいて、目標車速で自車両が走行する定速走行制御、または目標車間距離を保って自車両が前方車両に追従する車間追従制御を実行可能であるかを判断する制御実行判断手段と、アクセルペダルの操作量、およびアクセルペダルが踏み込まれてからアクセルペダルの操作が継続した時間(以降、アクセルペダル操作継続時間とする)を検出するアクセルペダル操作状態検出手段と、制御実行判断手段によって定速走行制御または車間追従制御が実行可能であると判断された場合に、アクセルペダル操作状態検出手段によって検出されるアクセルペダル操作量およびアクセルペダル操作継続時間に基づいて、定速走行制御または車間追従制御を開始する走行制御実行手段とを有し、走行制御実行手段は、制御実行判断手段によって定速走行制御または車間追従制御が実行可能であると判断された場合に、アクセルペダル操作量が所定範囲内、かつアクセルペダル操作継続時間が所定範囲内でアクセルペダルが操作されると、定速走行制御または車間追従制御を開始し、走行制御実行手段は、アクセルペダル操作量の所定範囲、およびアクセルペダル操作継続時間の所定範囲を、自車両の車速変化を抑制するように設定し、走行状況検出手段は、少なくとも自車速を検出し、走行制御実行手段は、走行制御実行手段において定速走行制御または車間追従制御の開始を判断するためのアクセルペダルの操作が行なわれる直前に、走行状況検出手段によって検出された自車速に基づいて目標エンジン回転数を設定し、アクセルペダル操作量の所定範囲の最大値に対応するエンジン回転数が目標エンジン回転数を超えないように、アクセルペダル操作量の所定範囲の最大値を設定する。
本発明による車両走行制御装置は、自車両の走行状況を検出する走行状況検出手段と、走行状況検出手段によって検出される自車両の走行状況に基づいて、目標車速で自車両が走行する定速走行制御、または目標車間距離を保って自車両が前方車両に追従する車間追従制御を実行可能であるかを判断する制御実行判断手段と、アクセルペダルの操作量、およびアクセルペダルが踏み込まれてからアクセルペダルの操作が継続した時間(以降、アクセルペダル操作継続時間とする)を検出するアクセルペダル操作状態検出手段と、制御実行判断手段によって定速走行制御または車間追従制御が実行可能であると判断された場合に、アクセルペダル操作状態検出手段によって検出されるアクセルペダル操作量およびアクセルペダル操作継続時間に基づいて、定速走行制御または車間追従制御を開始する走行制御実行手段とを有し、走行制御実行手段は、制御実行判断手段によって定速走行制御または車間追従制御が実行可能であると判断された場合に、アクセルペダル操作量が所定範囲内、かつアクセルペダル操作継続時間が所定範囲内でアクセルペダルが操作されると 、定速走行制御または車間追従制御を開始し、走行制御実行手段は、アクセルペダル操作量の所定範囲の最大値および最小値を、アクセルペダル操作量に対するアクセルペダル操作反力の特性に基づいて設定する。
【0006】
【発明の効果】
本発明によれば、アクセルペダル操作量およびアクセルペダル操作継続時間に基づいて定速走行制御または車間追従制御を開始するので、運転者の意図に応じた走行制御を行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
《第1の実施の形態》
本発明の第1の実施の形態による車両走行制御装置を、図面を用いて説明する。図1は、第1の実施の形態による車両走行制御装置1の構成を示すブロック図であり、図2は、車両走行制御装置1のコントローラ内部およびその周辺の構成を示す図である。まず、車両走行制御装置1の構成を説明する。
【0008】
車間距離センサ10は自車両と先行車両との車間距離を検出する。車間距離センサ10は、例えばレーザレーダであり、赤外光パルスを照射して自車両前方を走査し、先行車両の後端部等で反射された赤外光パルスの反射光の到達時間から自車両と先行車両との車間距離を検出する。検出した車間距離はコントローラ50へ出力される。
【0009】
車速センサ20は、車輪の回転数や変速機の出力側の回転数を計測することにより自車両の車速を検出する。検出した自車速はコントローラ50へ出力される。アクセルペダルストロークセンサ30は、例えばアクセルペダルの回動中心に設けられ、アクセルペダルの操作量を検出し、検出したアクセルペダル操作量をコントローラ50へ出力する。
【0010】
メインスイッチ40は、車両走行制御装置1による走行制御を行うために運転者によって操作される。メインスイッチ40からの信号はコントローラ50へ出力される。
【0011】
コントローラ50は、CPUと、ROMおよびRAM等のCPU周辺部品とから構成されており、車両走行制御装置1の全体の制御を行う。コントローラ50は、CPUのソフトウェア形態により、図2に示すように制御実行可能判断部51,アクセルペダル操作状態検出部52および定速走行制御・車間追従制御実行部53を構成している。
【0012】
コントローラ50は、車間距離センサ10から入力される先行車との車間距離、および車速センサ20から入力される自車速に基づいて、予め設定された目標車速で走行するように自車両を制御する定速走行制御、および、予め設定された目標車間距離で先行車に追従するよう自車両を制御する車間追従制御を行う。コントローラ50は、定速走行制御および車間追従制御において、それぞれ目標車速および目標車間距離を実現するような制駆動力を自車両に発生するように、スロットルアクチュエータ60およびブレーキアクチュエータ70を制御する。
【0013】
スロットルアクチュエーター60は、コントローラ50からの信号に応じて、エンジン吸気管に設けられたスロットルバルブの開度を調節し、エンジントルクすなわち自車両の駆動力を制御する。ブレーキアクチュエーター70は、例えば負圧式ブースターを備え、コントローラ50からの信号に応じてブレーキ液圧を調節し、自車両の制動力を制御する。
【0014】
スピーカ80および表示モニタ90は、車両走行制御装置1によって定速走行制御または車間追従制御を行う際に、走行制御の開始を音声または表示によって運転者に報知する。
【0015】
以下に、第1の実施の形態による車両走行制御装置1の動作について説明する。
上述したように、コントローラ50は、定速走行制御および車間追従制御を行う。車間追従制御は、所定の制御条件が満たされた場合に、自車速および自車両と先行車両との車間距離に基づいて車間距離が目標車間距離に一致するように車速制御を行う。車間追従制御により、目標車間距離を保って自車両を先行車両に追従走行させる。定速走行制御は、所定の制御条件が満たされた場合に、目標車速を保って自車両が走行するよう車速制御を行う。コントローラ50による走行制御は、高速度域における走行制御と、渋滞路における走行制御に分類される。さらに、高速度域における走行制御は、定速走行制御と車間追従制御に分類される。一方、渋滞路における走行制御は、車間追従制御のみである。
【0016】
コントローラ50は、制御実行可能判断部51において、定速走行制御または車間追従制御が実行可能であるか否かを判断する。以下に、各走行制御の制御条件を示す。
A:高速域における走行制御
A−1:車間追従制御
・自車速Vが所定範囲内、例えば50km/h≦V≦100km/h
・先行車両有り
A−2:定速走行制御
・自車速Vが所定範囲内、例えば50km/h≦V≦100km/h
・先行車両なし
B:渋滞路における走行制御
B−1:車間追従制御
・自車速Vが所定範囲内、例えば5km/h≦V≦45km/h
・先行車両有り
【0017】
制御実行可能判断部51は、車間距離センサ10および車速センサ20から入力される信号に基づいて、自車両の走行状態が上記制御条件を満たすか否かを判断し、定速走行制御または車間追従制御が実行可能であるかを判断する。なお、制御実行可能判断部51は、運転者によってメインスイッチ40がオン操作された状態で、自車両の走行状態がA−1〜B−1の制御条件を満たす場合に、定速走行制御または車間追従制御が実行可能であると判断する。
【0018】
コントローラ50は、アクセルペダル操作状態検出部52において、アクセルペダルストロークセンサ30からの信号に基づいて運転者による特定のアクセルペダル操作が検出されたか否かを判定する。制御実行可能判断部51において定速走行制御または車間追従制御が実行可能であると判断された場合に、アクセルペダル操作状態検出部52において運転者による特定のアクセルペダル操作が検出されると、定速走行制御または車間追従制御を開始する。定速走行制御・車間追従制御実行部53は、予め設定された目標車速または予め設定された目標車間距離を実現するような指令をスロットルアクチュエータ60およびブレーキアクチュエータ70に出力し、定速走行制御または車間追従制御を実行する。
【0019】
以下に、定速走行制御または車間追従制御を開始するための運転者による特定のアクセルペダル操作について詳細に説明する。ここで、アクセルペダルが解除された状態、すなわちオフ状態からアクセルペダルを短時間だけ軽く踏み込んで、再びアクセルペダルをオフにする操作(以降、チョイ踏み操作とする)を、特定のアクセルペダル操作とする。第1の実施の形態においては、アクセルペダル操作量Sとアクセルペダルの操作継続時間Tとから特定のアクセルペダル操作を定義する。
【0020】
第1の実施の形態においては、チョイ踏み操作を定義するためのアクセルペダルの操作範囲を、運転者が実際にチョイ踏み操作を行った場合のアクセルペダル操作量Sおよびアクセルペダル操作継続時間Tに基づいて、人間工学の観点から適切に設定する。図3に、チョイ踏み操作の実験データに基づくアクセルペダル操作量Sの累積頻度分布を示し、図4に、チョイ踏み操作の実験データに基づくアクセルペダル操作継続時間Tの累積頻度分布を示す。
【0021】
図3に示すように、アクセルペダル操作量Sの2.5%Tile値を最小値S1とし、97.5%Tile値を最大値S2とする。また、図4に示すように、アクセルペダル操作継続時間Tの2.5%Tile値を最小値T1とし、97.5%Tile値を最大値T2とする
【0022】
アクセルペダル操作状態検出部52は、アクセルペダルストロークセンサ30によって検出されるアクセルペダル操作量Sが所定範囲内、すなわちS1≦S≦S2、かつ、アクセルペダルの操作継続時間Tが所定範囲内、すなわちT1≦T≦T2の場合に、チョイ踏み操作が行われたと判断する。すなわち、実験データに基づいて、統計的に95%Tileの運転者がチョイ踏み操作を行った場合のアクセルペダル操作量Sおよびアクセルペダル操作継続時間Tを用いて、チョイ踏み操作が行われたか否かを判断する。なお、アクセルペダル操作継続時間Tの最小値T1は、例えば0.1秒、最大値T2は、例えば0.3秒とする。
【0023】
つぎに、第1の実施の形態による車両走行制御装置1の動作を、図5を用いて説明する。図5は、車両走行制御装置1のコントローラ50で実行される制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0024】
ステップS101では、メインスイッチ40がオン操作されたか否かを判定する。ステップS101が肯定判定されると、ステップS102へ進む。ステップS102では、自車両の走行状態を読み込む。具体的には、車間距離センサ10,車速センサ20およびアクセルペダルストロークセンサ30によって検出される自車速V、自車両と先行車両との車間距離Dおよびアクセルペダル操作量Sを読み込む。
【0025】
ステップS103では、ステップS102で読み込んだ自車速Vおよび車間距離Dに基づいて、自車両の走行状態が定速走行制御または車間追従制御を実行するための制御条件を満たしているか否かを判定する。自車両の走行状態が上述したA−1,A−2,B−1のいずれかの制御条件を満たす場合は、ステップS104へ進む。
【0026】
ステップS104では、ステップS102で読み込んだアクセルペダル操作量Sに基づいて、アクセルペダル操作量Sが実質的に0を上回り、アクセルペダルが操作されているかを判定する。ステップS104が肯定判定されると、ステップS105へ進む。なお、ステップS104では、アクセルペダルがオフの状態から踏み込まれた場合、アクセルペダル操作が開始された時点でのアクセルペダル操作継続時間T=0に設定し、アクセルペダル操作が継続されている場合は、アクセルペダル操作継続時間Tを計測する。
【0027】
ステップS105では、アクセルペダル操作継続時間Tが上述したように設定した最小値T1以上であるか否かを判定する。ステップS105が肯定判定されると、ステップS106へ進む。ステップS106では、アクセルペダル操作継続時間Tが最小値T1以上となってからのアクセルペダル操作量Sの最大値S0を検出する。ステップS107では、アクセルペダルの操作が継続されているか否か、すなわちアクセルペダル操作量Sが0以外であるか否かを判定する。ステップS107が肯定判定され、アクセルペダルがまだ操作されている場合は、ステップS108へ進む。
【0028】
ステップS108では、アクセルペダル操作継続時間Tが最大値T2を上回るか否かを判定する。ステップS108が肯定判定され、アクセルペダルが所定時間T2を超えて継続して操作された場合は、ステップS101へ戻る。ステップS108が否定判定されると、ステップS106へ戻る。
【0029】
一方、ステップS107が否定判定され、アクセルペダル操作が所定時間T2以下で解除されると、ステップS109へ進む。ステップS109では、ステップS106で算出した所定時間範囲内(T1≦T≦T2)での最大アクセルペダル操作量S0と、アクセルペダル操作量Sの最小値S1および最大値S2とを比較する。最大アクセルペダル操作量S0が所定範囲内(S1≦S0≦S2)である場合は、アクセルペダルが所定の操作範囲内だけ操作され、アクセルペダルのチョイ踏み操作が行われたと判断し、ステップS110へ進む。
【0030】
ステップS110では、アクセルペダルのチョイ踏み操作に応じて定速走行制御または車間追従制御を開始する。このとき、スピーカ80および表示モニタ90により「制御が開始されました」という音声ガイダンスおよび表示を行い、走行制御の開始を運転者に報知する。これにより、今回の処理を終了する。なお、ステップS101,S103,S104,S105またはS109が否定判定されると、ステップS101へ戻る。
【0031】
この処理は、定速走行制御または車間追従制御が開始されるまでは一定周期、例えば100msec毎に繰り返し実行される。定速走行制御または車間追従制御の開始後は、メインスイッチ40のオフ操作等によって走行制御が解除されると、再びステップS101から処理を開始する。
【0032】
次に、図6(a)〜図8(c)を用いて、第1の実施の形態による車両走行制御装置1の作用を説明する。図6(a)〜(c)は、(A−1)高速域における車間追従制御の具体的な走行状況を示す図、図7(a)〜(c)は、(A−2)高速域における定速走行制御の具体的な走行状況を示す図、および図8(a)〜(c)は、(B−1)渋滞路における車間追従制御の具体的な走行状況を示す図である。
【0033】
まず、(A−1)高速域における車間追従制御においてどのように制御を開始するかについて、図6(a)〜(c)を用いて説明する。なお、走行制御を行うためのメインスイッチ40はオン操作されているとする。図6(a)に示すように、車両走行制御装置1による走行制御が行われていない状態で、車速変化の激しい渋滞状態から渋滞が解消した場合、先行車が加速し、自車両もアクセルペダル操作により加速して先行車に追従する。
【0034】
図6(b)に示すように、先行車が所定範囲内の車速、例えば90km/hまで加速して安定走行を開始すると、図6(c)に示すように、運転者はアクセルペダルのチョイ踏み操作を行って、車両走行制御装置1による車間追従制御を開始させる。車間追従制御の開始後は、予め設定した目標車間距離を保って走行するように自車速Vが制御される。
【0035】
(A−2)高速域における定速走行制御においてどのように制御を開始するかについて、図7(a)〜(c)を用いて説明する。なお、走行制御を行うためのメインスイッチ40はオン操作されているとする。図7(a)に示すように、車両走行制御装置1による走行制御が行われていない状態で、車速変化の激しい渋滞状態から渋滞が解消した場合、先行車が加速し、自車両もアクセルペダル操作により加速する。
【0036】
図7(b)に示すように、先行車が遠方あるいは隣接車線に離脱して自車両前方に先行車両が存在しなくなった場合、図7(c)に示すように、運転者は所定速度、例えば100km/hまで加速すると、定速走行を行うためにアクセルペダルのチョイ踏み操作を行って、車両走行制御装置1による定速走行制御を開始させる。定速走行制御の開始後は、予め設定した目標車速を保って走行するように自車速Vが制御される。
【0037】
つぎに、(B−1)渋滞路における車間追従制御においてどのように制御を開始するかについて、図8(a)〜(c)を用いて説明する。なお、走行制御を行うためのメインスイッチ40はオン操作されているとする。図8(a)に示すように、車両走行制御装置1による走行制御が行われていない状態で、車速変化の激しい渋滞路を走行中に、自車両の直近の先行車両が隣接車線に車線変更を行い、直近の先行車両が存在しなくなった。
【0038】
図8(b)に示すように、直近の先行車両が存在しなくなったため、自車両は、前方の車両との車間距離を詰めるためにアクセルペダル操作により加速する。図8(c)に示すように、自車両が前方の車両に追いつき、自車速が安定すると、運転者はアクセルペダルのチョイ踏み操作を行って、車両走行制御装置1による車間追従制御を開始させる。車間追従制御の開始後は、予め設定した目標車間距離を保って走行するように自車速Vが制御される。
【0039】
このように、以上説明した第1の実施の形態においては以下のような作用効果を奏することができる。
(1)コントローラ50の制御実行可能判断部51は、自車両の走行状況に基づいて定速走行制御または車間追従制御を実行可能であるかを判断する。アクセルペダル操作状態検出部52は、アクセルペダル操作量S、およびアクセルペダルが一旦オフされた後、再度踏み込まれてからその操作が継続した時間Tを検出する。定速走行制御・車間追従制御実行部53は、制御実行可能判断部51によって定速走行制御または車間追従制御が実行可能であると判断された場合に、アクセルペダル操作量Sおよびアクセルペダル操作継続時間Tに基づいて、スロットルアクチュエータ60およびブレーキアクチュエータ70を制御して定速走行制御または車間追従制御を開始する。これにより、定速走行制御および車間追従制御を同様なアクセルペダル操作によって開始させることができるので、運転者にとってわかりやすい走行制御を行うことができる。アクセルペダル操作量Sおよびアクセルペダル操作継続時間Tに基づいて走行制御を開始するので、運転者の意図に応じた走行制御を行うことができる。
(2)定速走行制御・車間追従制御実行部53は、自車両の走行状況がA−1〜B−1の制御条件を満たし、アクセルペダル操作量Sが所定範囲内、かつアクセルペダル操作継続時間Tが所定範囲内の場合に、定速走行制御または車間追従制御を開始する。これにより、運転者の意図に応じた走行制御を行うことができる。
(3)アクセルペダル操作量Sの最小値S1および最大値S2を、アクセルペダルをチョイ踏み操作した場合のアクセルペダル操作量Sの累積頻度分布を用いて設定する。また、アクセルペダル操作継続時間Tの最小値T1および最大値T2を、アクセルペダルをチョイ踏み操作した場合のアクセルペダル操作継続時間Tの累積頻度分布を用いて設定する。具体的には、図3および図4に示すように、統計的に95%Tileの運転者がチョイ踏み操作を行った場合のアクセルペダル操作量Sおよびアクセルペダル操作継続時間Tに基づいて、チョイ踏み操作を規定する。これにより、運転者にとって容易かつ短時間の操作で走行制御を開始させることができるとともに、安定的に走行制御を開始させることができる。また、アクセルペダルのチョイ踏み操作によって自車両の運転状態に大きな影響を与えることがないので、スムーズに走行制御を開始することができる。
(4)制御実行可能判断部51は、メインスイッチ40がオン操作された状態で、車間距離センサ10によって検出される前方車両と自車両との車間距離Dおよび車速センサ20によって検出される自車速Vに基づいて、定速走行制御または車間追従制御が実行可能であるかを判断する。具体的には、A−1〜B−1の制御条件を満たす場合に、定速走行制御または車間追従制御のいずれかが実行可能であると判断する。これにより、自車両の走行状況に応じた走行制御を判断し、運転者の意図に応じた走行制御を行うことができる。
(5)定速走行制御・車間追従制御実行部53によって定速走行制御または車間追従制御が開始されると、スピーカ80および表示モニタ90によって走行制御が開始されることを運転者に報知する。これにより、運転者に走行制御の開始を確実に認識させることができる。
【0040】
《第2の実施の形態》
本発明の第2の実施の形態による車両走行制御置について、図面を用いて説明する。図9は、第2の実施の形態による車両走行制御装置2の構成を示す図である。図9において、図1に示す第1の実施の形態と同様の機能を有する箇所には同一の符号を付している。ここでは、第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
【0041】
図9に示すように、ブレーキペダルスイッチ35は、ブレーキペダルの操作の有無を検出し、検出した信号をコントローラ50Aへ出力する。
【0042】
第2の実施の形態においては、運転者が間違ってアクセルペダルのチョイ踏み操作を行った場合に、車両走行制御装置2による走行制御を行わないようにする。以下に、第2の実施の形態による車両走行制御装置2の動作を、図10を用いて説明する。図10は、車両走行制御装置2のコントローラ50Aで実行される制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0043】
ステップS201〜S209での処理は、第1の実施の形態における図5のフローチャートのステップS101〜S109での処理と同様である。ステップS209が肯定判定され、アクセルペダルのチョイ踏み操作が行われた場合は、ステップS210へ進む。
【0044】
ステップS210では、ステップS209が肯定判定され、自車両の走行条件が走行制御の制御条件を満たすとともにアクセルペダルのチョイ踏み操作が完了したタイミングを、T=Tαとして設定する。ここで、符号TはステップS204でアクセルペダル操作が開始されたと判定されてからの経過時間を示している。アクセルペダル操作は既にオフされているが、チョイ踏み操作を検出するために用いたアクセルペダル操作継続時間Tを、そのまま経過時間Tとして用いることができる。
【0045】
ステップS211では、ブレーキペダルスイッチ35からの信号に基づいて、ブレーキ操作が行われたか否かを判定する。ステップS211が否定判定され、ブレーキ操作が検出されない場合は、ステップS212へ進む。ステップS212では、チョイ踏み操作のためのアクセルペダル操作が開始されてからの経過時間Tが、所定時間(Tα+Td)以上であるか否かを判定する。ここで、所定時間(Tα+Td)は、チョイ踏み操作を完了した時間T=Tαにブレーキ移行時間Tdを加算した値である。ブレーキ移行時間Tdは、誤ってアクセルペダルのチョイ踏み操作を行った場合に、運転者が修正のブレーキ操作を行うまでに必要とする時間を示している。
【0046】
ステップS212が否定判定されると、ステップS211へ戻り、アクセルペダル操作が開始されてからの経過時間Tが所定時間(Tα+Td)以上となるまで、ブレーキ操作の有無を判定する。一方、ステップS212が肯定判定され、ブレーキ操作が行われないまま所定時間(Tα+Td)以上経過すると、ステップS213へ進み、定速走行制御または車間追従制御を開始する。このとき、スピーカ80および表示モニタ90により走行制御の開始を運転者に報知する。
【0047】
一方、ステップS211が肯定判定され、アクセルペダル操作が開始されてから所定時間(Tα+Td)だけ経過する前にブレーキ操作が行われた場合は、アクセルペダルのチョイ踏み操作が運転者による誤操作であったと判断して、定速走行制御および車間追従制御は行わずにこの処理を終了する。
【0048】
このように、以上説明した第2の実施の形態においては、つぎのような作用効果を奏することができる。
定速走行制御・車間追従制御実行部53は、制御実行可能判断部51によって定速走行制御または車間追従制御が実行可能であると判断され、アクセルペダル操作量Sが所定範囲内、かつアクセルペダル操作継続時間Tが所定範囲内の状態で、チョイ踏み操作のためにアクセルペダルが踏み込まれてから所定時間(T+Td)の間、すなわちチョイ踏み操作が完了してアクセルペダル操作が解除されてから所定時間Tdの間にブレーキ操作が行われない場合に、定速走行制御または車間追従制御を開始する。例えば運転者が誤ってアクセルペダルを踏み込んでチョイ踏み操作を行ってしまった場合、所定時間内にブレーキペダル操作が検出されると走行制御が開始されない。これにより、運転者の意図しない走行制御の開始をストップすることができる。
【0049】
《第3の実施の形態》
本発明の第3の実施の形態による車両走行制御置について、図面を用いて説明する。第3の実施の形態における車両走行制御装置の構成は、図1に示す第1の実施の形態と同様である。ここでは、第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
【0050】
第3の実施の形態においては、アクセルペダルのチョイ踏み操作が開始される直前の自車速Vxを、定速走行制御または車間追従制御における目標車速Vtとして設定する。以下に、第3の実施の形態による車両走行制御装置1の動作を、図11を用いて説明する。図11は、第3の実施の形態による車両走行制御装置1のコントローラ50で実行される制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0051】
ステップS301では、メインスイッチ40がオン操作されたか否かを判定する。ステップS301が肯定判定されると、ステップS302へ進む。ステップS302では、自車両の走行状態、具体的には、自車速V、自車両と先行車両との車間距離Dおよびアクセルペダル操作量Sを読み込む。
【0052】
ステップS303では、ステップS302で読み込んだ自車速Vおよび車間距離Dに基づいて、自車両の走行状態が定速走行制御または車間追従制御を実行するための制御条件を満たしているか否かを判定する。ステップS303が肯定判定されると、ステップS304へ進む。
【0053】
ステップS304では、ステップS302で読み込んだアクセルペダル操作量Sに基づいて、アクセルペダル操作量Sが実質的に0であり、アクセルペダル操作が解除されているか否かを判定する。ステップS304が肯定判定されると、ステップS305へ進む。ステップS305では、アクセルペダル操作がオフとなった時点での自車速V=Vxをコントローラ50のメモリに記憶する。
【0054】
つづくステップS306では、ステップS304でアクセルペダルが一旦オフされた後に、再び操作されたか否かを判定する。アクセルペダル操作量Sが実質的に0を上回り、アクセルペダルが操作されている場合は、ステップS307へ進む。また、ステップS306では、アクセルペダルがオフの状態から踏み込まれた場合、アクセルペダル操作が開始された時点でのアクセルペダル操作継続時間T=0に設定し、アクセルペダル操作が継続されている場合は、アクセルペダル操作継続時間Tを計測する。
【0055】
ステップS307では、アクセルペダル操作継続時間Tが最小値T1以上であるか否かを判定する。ステップS307が肯定判定されると、ステップS308へ進み、ステップS307が否定判定されると、ステップS306へ戻る。ステップS308では、アクセルペダル操作時間Tが最小値T1以上となってからのアクセルペダル操作量Sの最大値S0を検出する。ステップS309では、アクセルペダルの操作が継続されているか否か、すなわちアクセルペダル操作量Sが0以外であるか否かを判定する。ステップS309が肯定判定されると、ステップS310へ進む。
【0056】
ステップS310では、アクセルペダル操作継続時間Tが最大値T2を上回るか否かを判定する。ステップS310が肯定判定されると、ステップS301へ戻り、ステップS310が否定判定されると、ステップS308へ戻る。
【0057】
一方、ステップS309が否定判定され、アクセルペダル操作が所定時間T2以下で解除されると、ステップS311へ進む。ステップS311では、ステップS308で算出した所定時間範囲内(T1≦T≦T2)での最大アクセルペダル操作量S0が、所定範囲内(S1≦S0≦S2)であるか否かを判定する。ステップS311が肯定判定されると、アクセルペダルのチョイ踏み操作が行われたと判断し、ステップS312へ進む。ステップS311が否定判定されると、ステップS301へ戻る。
【0058】
ステップS312では、ステップS305でメモリに記憶したアクセルペダルのチョイ踏み操作直前の自車速Vxを、目標車速Vtとして設定する。ステップS313では、ステップ312で設定した目標車速Vt=Vxを用いて、定速走行制御または車間追従制御を行う。このとき、スピーカ80および表示モニタ90により走行制御の開始を運転者に報知する。これにより、今回の処理を終了する。
【0059】
このように、以上説明した第3の実施の形態においては、つぎのような作用効果を奏することができる。
アクセルペダルのチョイ踏み操作が開始される直前の、アクセルペダルが一旦解放された時点での自車速Vを、定速走行制御の目標車速Vtとして設定する。例えば運転者がアクセルペダルを踏み込んで加速し、自車速Vを調整した状態でチョイ踏み操作を行って定速走行制御を開始させる場合、チョイ踏み操作によって自車速が若干低下する可能性があるが、チョイ踏み操作直前の自車速Vを目標車速Vtとして設定することにより、運転者の感覚にあった走行制御を行うことができる。
【0060】
なお、アクセルペダルのチョイ踏み操作が開始される直前の前方車両との車間距離Dを目標車間距離Dtとして設定し、設定した目標車間距離Dtに従って車間追従制御を行うこともできる。
【0061】
《第4の実施の形態》
本発明の第4の実施の形態による車両走行制御置について、図面を用いて説明する。第4の実施の形態における車両走行制御装置の構成は、図1に示す第1の実施の形態と同様である。ここでは、第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
【0062】
第4の実施の形態においては、定速走行制御または車間追従制御の開始を指示するためのアクセルペダルのチョイ踏み操作を、自車両の運転状態に大きな影響を与えないように適切に定義する。コントローラ50は、自車速Vに大きな変化を与えないようなアクセルペダル操作量Sおよびアクセルペダル操作継続時間Tを設定し、運転者によるアクセルペダル操作がチョイ踏み操作か否かを判断する。
【0063】
具体的には、チョイ踏み操作時のアクセルペダル操作量Sによるエンジン回転数が、チョイ踏み操作前の自車速Vに対応するエンジン回転数を超えないようにアクセルペダル操作量Sを設定することで、アクセルペダルをチョイ踏み操作する前後で大きな車速変化が生じないようにする。
【0064】
コントローラ50は、車速センサ20で検出されるチョイ踏み操作直前の自車速Vから、以下の(式1)を用いてエンジン回転数を算出する。
【数1】
V=0.06π×D×R/(F1×F2) (式1)
ここで、V:自車速、D:タイヤ有効直径、R:エンジン回転数、F1:トランスミッションのギヤ比、F2:ファイナルギヤ比である。
【0065】
コントローラ50は、(式1)を用いて算出したエンジン回転数Rを、チョイ踏み操作を行う際の目標エンジン回転数Rtとして設定する。図12に、自車速Vに対するギヤ比毎の目標エンジン回転数Rtの特性を示す。図13に、アクセルペダル操作量Sに対するエンジン回転数Rの特性の一例を示す。コントローラ50は、図13の特性に従って、目標エンジン回転数Rtに対応するアクセルペダル操作量Sを算出し、算出したアクセルペダル操作量Sをアクセルペダルのチョイ踏み操作を規定するための最大値S2として設定する。
【0066】
なお、アクセルペダルをチョイ踏み操作した場合のエンジン回転数が目標エンジン回転数Rt以下の場合、チョイ踏み操作による車速変化はほとんど生じないので、アクセルペダル操作継続時間Tの最小値T1および最大値T2を設定する必要はない。また、アクセルペダル操作量Sの最小値S1は、例えば第1の実施の形態で用いた実験値に基づく値を用いることができる。
【0067】
コントローラ50は、アクセルペダルが一旦オフされてから最小値S1以上かつ最大値S2以下の範囲でアクセルペダルが踏み込まれると、チョイ踏み操作が行われたと判断する。
【0068】
このように、以上説明した第4の実施の形態においては、以下のような作用効果を奏することができる。
(1)チョイ踏み操作を規定するアクセルペダル操作量Sの所定範囲と、アクセルペダル操作継続時間Tの所定範囲を、自車両の車速変化を抑制するような範囲に設定する。これにより、チョイ踏み操作によって自車両の運転状態は大きな影響を受けないため、スムーズに定速走行制御または車間追従制御を開始することができる。
(2)チョイ踏み操作を開始する直前の自車速Vに基づいて目標エンジン回転数Rtを設定し、アクセルペダル操作量Sの最大値S2に対応するエンジン回転数が目標エンジン回転数を超えないように最大値S2を設定する。これにより、チョイ踏み操作の前後でエンジン回転数が大きく変動することがなく、自車速Vの変動を抑制することができる。
【0069】
−第4の実施の形態の変形例1−
チョイ踏み操作を規定するためのアクセルペダル操作量Sの最大値S2を設定するために、車速に応じた目標エンジン回転数Rtを予め設定しておくこともできる。具体的には、チョイ踏み操作を行う直前の自車速V1に基づいて、予め設定した目標エンジン回転数Rtを選択し、選択した目標エンジン回転数Rtに対応するアクセルペダル操作量Sを図13の特性から算出する。車速に応じた目標エンジン回転数Rtは、例えば次のように設定する。
(a)超低速域(自車速V=25km/h以下)
目標エンジン回転数Rt=2000rpm
(b)低速域(自車速V=25〜50km/h)
目標エンジン回転数Rt=3000rpm
(c)中速域(自車速V=50〜100km/h)
目標エンジン回転数Rt=3500rpm
(d)高速域(自車速V=100km/h以上)
目標エンジン回転数Rt=4000rpm
【0070】
コントローラ50は、目標エンジン回転数Rtに応じたアクセルペダル操作量Sを最大値S2として設定する。これにより、チョイ踏み操作による自車速Vの変動が抑制され、自車両の運転状態に大きな影響を与えることなく定速走行制御または車間追従制御を開始することができる。
【0071】
なお、チョイ踏み操作直前の自車速Vに対して、アクセルペダルのチョイ踏み操作による自車速の増加を許容することもできる。この場合、実際の自車速Vに対して所定のα%だけ増加した車速Vαを用いて目標エンジン回転数Rtを設定し、目標エンジン回転数Rtに対応するアクセルペダル操作量Sの最大値S2を算出する。
【0072】
−第4の実施の形態の変形例2−
定速走行制御または車間追従制御の開始を指示するためのアクセルペダルのチョイ踏み操作を、運転者によるアクセルペダルの誤操作と区別するように定義する。
【0073】
アクセルペダルをオフにした状態で、運転者の足がアクセルペダルに誤って当たってしまったような場合、運転者は反射的にアクセルペダルから足を離すと考えられる。すなわち、運転者が意図的にアクセルペダルを踏み込む場合、アクセルペダルは連続的に操作されてその操作量も増加するのに対し、誤操作の場合はアクセルペダルが瞬間的に操作されるだけである。
【0074】
そこで、チョイ踏み操作を判断するためのアクセルペダル操作継続時間Tの最小値T1を、人間の反射的動作時間の実験データ等に基づいて適切に設定する。さらに、アクセルペダル操作量Sの最大値S2を、アクセルペダルの意図的な操作と誤操作を区別できるように適切に設定する。このようにアクセルペダル操作継続時間Tの最小値T1およびアクセルペダル操作量Sの最大値S2を設定することにより、アクセルペダルのチョイ踏み操作を、運転者の意図的なアクセルペダル操作およびアクセルペダルの誤操作と異なり、通常の運転場面ではほとんど行われないアクセルペダル操作として定義する。これにより、アクセルペダルの誤操作とチョイ踏み操作とを区別して、運転者の意図しない走行制御の開始を確実に防止することができる。
【0075】
−第4の実施の形態の変形例3−
運転者によるアクセルペダルの誤操作と、チョイ踏み操作とを区別するために、アクセルペダルを操作する際に発生する操作反力を考慮してアクセルペダル操作量Sの最小値S1および最大値S2を設定する。
【0076】
図14に、アクセルペダル操作量Sに対するアクセルペダル反力Fの特性を示す。図14に示すように、アクセルペダル反力Fは踏み込み方向と戻し方向でヒステリシスを持っているが、アクセルペダル操作量Sが大きくなるほど増加する。なお、アクセルペダル反力Fは、例えばアクセルペダルの回動中心に設けられたバネのバネ力により実現することができる。
【0077】
アクセルペダルを操作する間、運転者はアクセルペダル反力Fを常に感じながら操作を行っている。アクセルペダルをオフした状態からチョイ踏み操作を行うとき、運転者がアクセルペダル反力Fを体感することにより、チョイ踏み操作を行ったという実感を得ることができる。チョイ踏み操作を行うためにアクセルペダルを踏み込んだ場合、アクセルペダル反力Fからチョイ踏み操作を行ったという実感を得られれば、運転者はアクセルペダルをさらに踏み込むことはない。
【0078】
そこで、図14に示すように、アクセルペダルを踏み込んでアクセルペダル反力Fが増加し始める操作量を、チョイ踏み操作を定義するアクセルペダル操作量Sの最小値S1とし、アクセルペダル操作量Sの変化に対してアクセルペダル反力Fの変化が安定する操作量を、アクセルペダル操作量Sの最大値S2として設定する。すなわち、アクセルペダル操作量Sが最小値S1よりも小さく、アクセルペダル反力Fが増加しないアクセルペダルの遊びの部分を、アクセルペダルの誤操作に対応する範囲とする。アクセルペダルの操作量Sが最小値S1未満の場合は、チョイ踏み操作ではなくアクセルペダルが誤操作されたと判断する。
【0079】
なお、図14においてアクセルペダル操作量Sの最大値S2は、自車速Vに応じて適切に設定しておく。具体的には、自車速Vが小さいほど、アクセルペダル操作量Sの最大値S2が小さくなるように設定する。
【0080】
このように、アクセルペダル操作量Sの最小値S1および最大値S2を、アクセルペダル操作反力Fの特性に基づいて設定することにより、チョイ踏み操作を誤操作と区別させることができるとともに、運転者にチョイ踏み操作が行われたことを確実に認識させることができる。
【0081】
上述した第1から第4の実施の形態において、制御実行可能判断部51は、自車速Vおよび車間距離Dに基づいて、自車両の走行状況が定速走行制御または車間追従制御の所定の制御条件を満たすか否かを判断した。ただし、本発明はこれには限定されギアのシフト位置がDドライブ位置であること、または車両走行制御装置に故障が発生していないことを、制御条件に加えることもできる。また、A−1〜B−1の制御条件における自車速Vの範囲は上述した例には限定されず、変更が可能である。
【0082】
上述した第1から第4の実施の形態においては、定速走行制御または車間追従制御が開始されるとき、スピーカ80および表示モニタ90によって運転者に報知するようにしたが、これには限定されない。例えば、スピーカ80または表示モニタ90によって走行制御の開始を報知してもよいし、スピーカ80および表示モニタ90を設けなくてもよい。
【0083】
第1から第4の実施の形態においては、アクセルペダル操作量Sおよびアクセルペダル操作継続時間Tを用いて走行制御を開始させるための特定のアクセルペダル操作を定義した。ただし、これには限定されることなく、例えばアクセルペダルの操作パターンまたはアクセルペダルの操作加速度を用いて特定のアクセルペダル操作を定義し、定速走行制御または車間追従制御を開始させることもできる。すなわち、運転者にとって操作が容易且つ短時間であり、特定のアクセルペダル操作によって運転状態に大きな影響を与えることがなく、通常の運転操作ではまれなアクセルペダル操作であれば、定速走行制御または車間追従制御を開始させるための特定のアクセルペダル操作として用いることができる。
【0084】
上記第1から第4の実施の形態においては、走行状況検出手段として、車間距離センサ10および車速センサ20を用い、制御実行判断手段および走行制御実行手段としてコントローラ50,50Aを用いた。また、アクセルペダル操作状態検出手段として、アクセルペダルストロークセンサ30およびコントローラ50,50Aを用い、走行制御指令スイッチとしてメインスイッチ40を用い、報知手段としてスピーカ80および表示モニタ90を用いた。ただし、これらには限定されない。例えば車間距離センサ10としてレーザレーダ10の代わりに別方式のミリ波レーダ等を用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態による車両走行制御装置の構成を示す図。
【図2】 第1の実施の形態による車両走行制御装置のコントローラの内部およびその周辺の構成を示す図。
【図3】 チョイ踏み操作を行ったときのアクセルペダル操作量の累積頻度分布を示す図。
【図4】 チョイ踏み操作を行ったときのアクセルペダル操作継続時間の累積度数分布を示す図。
【図5】 第1の実施の形態による車両走行制御装置における制御処理の処理手順を示すフローチャート。
【図6】(a)〜(c)高速域における車間追従制御を行う場合の具体的な走行状況を示す図。
【図7】(a)〜(c)高速域における定速走行制御を行う場合の具体的な走行状況を示す図。
【図8】(a)〜(c)渋滞路における車間追従制御を行う場合の具体的な走行状況を示す図。
【図9】 第2の実施の形態による車両走行制御装置の構成を示す図。
【図10】 第2の実施の形態による車両走行制御装置における制御処理の処理手順を示すフローチャート。
【図11】 第3の実施の形態による車両走行制御装置における制御処理の処理手順を示すフローチャート。
【図12】 自車速と目標エンジン回転数との関係を示す図。
【図13】 アクセルペダル操作量とエンジン回転数との関係を示す図。
【図14】 アクセルペダル操作量とアクセルペダル反力との関係を示す図。
【符号の説明】
10:車間距離センサ
20:車速センサ
30:アクセルペダルストロークセンサ
40:メインスイッチ
50:コントローラ
60:スロットルアクチュエータ
70:ブレーキアクチュエータ
80:スピーカ
90:表示モニタ

Claims (7)

  1. 自車両の走行状況を検出する走行状況検出手段と、
    前記走行状況検出手段によって検出される前記自車両の走行状況に基づいて、目標車速で前記自車両が走行する定速走行制御、または目標車間距離を保って前記自車両が前方車両に追従する車間追従制御を実行可能であるかを判断する制御実行判断手段と、
    アクセルペダルの操作量、および前記アクセルペダルが踏み込まれてから前記アクセルペダルの操作が継続した時間(以降、アクセルペダル操作継続時間とする)を検出するアクセルペダル操作状態検出手段と、
    前記制御実行判断手段によって前記定速走行制御または前記車間追従制御が実行可能であると判断された場合に、前記アクセルペダル操作状態検出手段によって検出される前記アクセルペダル操作量および前記アクセルペダル操作継続時間に基づいて、前記定速走行制御または前記車間追従制御を開始する走行制御実行手段とを有し、
    前記走行制御実行手段は、前記制御実行判断手段によって前記定速走行制御または前記車間追従制御が実行可能であると判断された場合に、前記アクセルペダル操作量が所定範囲内、かつ前記アクセルペダル操作継続時間が所定範囲内で前記アクセルペダルが操作されると、前記定速走行制御または前記車間追従制御を開始し、
    前記走行制御実行手段は、前記アクセルペダル操作量の前記所定範囲の最大値および最小値を、前記アクセルペダル操作量の累積頻度分布を用いて設定し、前記アクセルペダル操作継続時間の前記所定範囲の最大値および最小値を、前記アクセルペダル操作継続時間の累積頻度分布を用いて設定することを特徴とする車両走行制御装置。
  2. 自車両の走行状況を検出する走行状況検出手段と、
    前記走行状況検出手段によって検出される前記自車両の走行状況に基づいて、目標車速で前記自車両が走行する定速走行制御、または目標車間距離を保って前記自車両が前方車両に追従する車間追従制御を実行可能であるかを判断する制御実行判断手段と、
    アクセルペダルの操作量、および前記アクセルペダルが踏み込まれてから前記アクセルペダルの操作が継続した時間(以降、アクセルペダル操作継続時間とする)を検出するアクセルペダル操作状態検出手段と、
    前記制御実行判断手段によって前記定速走行制御または前記車間追従制御が実行可能であると判断された場合に、前記アクセルペダル操作状態検出手段によって検出される前記アクセルペダル操作量および前記アクセルペダル操作継続時間に基づいて、前記定速走行制御または前記車間追従制御を開始する走行制御実行手段とを有し、
    前記走行制御実行手段は、前記制御実行判断手段によって前記定速走行制御または前記車間追従制御が実行可能であると判断された場合に、前記アクセルペダル操作量が所定範囲内、かつ前記アクセルペダル操作継続時間が所定範囲内で前記アクセルペダルが操作されると、前記定速走行制御または前記車間追従制御を開始し、
    前記走行制御実行手段は、前記アクセルペダル操作量の前記所定範囲、および前記アクセルペダル操作継続時間の前記所定範囲を、前記自車両の車速変化を抑制するように設定し、
    前記走行状況検出手段は、少なくとも自車速を検出し、
    前記走行制御実行手段は、前記走行制御実行手段において前記定速走行制御または前記車間追従制御の開始を判断するための前記アクセルペダルの操作が行なわれる直前に、前記走行状況検出手段によって検出された前記自車速に基づいて目標エンジン回転数を設定し、前記アクセルペダル操作量の前記所定範囲の最大値に対応するエンジン回転数が前記目標エンジン回転数を超えないように、前記アクセルペダル操作量の前記所定範囲の最大値を設定することを特徴とする車両走行制御装置。
  3. 自車両の走行状況を検出する走行状況検出手段と、
    前記走行状況検出手段によって検出される前記自車両の走行状況に基づいて、目標車速 で前記自車両が走行する定速走行制御、または目標車間距離を保って前記自車両が前方車両に追従する車間追従制御を実行可能であるかを判断する制御実行判断手段と、
    アクセルペダルの操作量、および前記アクセルペダルが踏み込まれてから前記アクセルペダルの操作が継続した時間(以降、アクセルペダル操作継続時間とする)を検出するアクセルペダル操作状態検出手段と、
    前記制御実行判断手段によって前記定速走行制御または前記車間追従制御が実行可能であると判断された場合に、前記アクセルペダル操作状態検出手段によって検出される前記アクセルペダル操作量および前記アクセルペダル操作継続時間に基づいて、前記定速走行制御または前記車間追従制御を開始する走行制御実行手段とを有し、
    前記走行制御実行手段は、前記制御実行判断手段によって前記定速走行制御または前記車間追従制御が実行可能であると判断された場合に、前記アクセルペダル操作量が所定範囲内、かつ前記アクセルペダル操作継続時間が所定範囲内で前記アクセルペダルが操作されると、前記定速走行制御または前記車間追従制御を開始し、
    前記走行制御実行手段は、前記アクセルペダル操作量の前記所定範囲の最大値および最小値を、前記アクセルペダル操作量に対するアクセルペダル操作反力の特性に基づいて設定することを特徴とする車両走行制御装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両走行制御装置において、
    ブレーキペダルの操作を検出するブレーキペダル操作検出手段をさらに有し、
    前記走行制御実行手段は、前記制御実行判断手段によって前記定速走行制御または前記車間追従制御が実行可能であると判断され、前記アクセルペダル操作量が前記所定範囲内、かつ前記アクセルペダル操作継続時間が前記所定範囲内の状態で、前記アクセルペダルの操作が解除されてから所定時間の間に前記ブレーキ操作検出手段によって前記ブレーキペダルの操作が検出されない場合に、前記定速走行制御または前記車間追従制御を実行することを特徴とする車両走行制御装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両走行制御装置において、
    前記走行制御実行手段は、前記アクセルペダル操作継続時間の検出を開始する直前の前記アクセルペダルが解放された時点での自車速を、前記定速走行制御における前記目標車速として設定することを特徴とする車両走行制御装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の車両走行制御装置において、
    前記定速走行制御または前記車間追従制御を指令する走行制御指令スイッチをさらに備え、
    前記走行状況検出手段は、少なくとも自車速および前記自車両と前記前方車両との車間距離を検出し、
    前記制御実行判断手段は、前記走行制御指令スイッチからの指令信号、および前記走行状況検出手段によって検出される前記自車速および前記車間距離に基づいて、前記定速走行制御または前記車間追従制御が実行可能であるかを判断することを特徴とする車両走行制御装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の車両走行制御装置において、
    前記走行制御実行手段によって前記定速走行制御または前記車間追従制御が開始されたことを運転者に報知する報知手段をさらに備えることを特徴とする車両走行制御装置。
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