JP4186615B2 - 帯域オンデマンドサービス方法及びそれを用いたシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は帯域オンデマンドサービス方法及びそれを用いたシステムに関し、特に複数の企業ネットワークを通信事業者ネットワークによって接続するネッワーク間接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のネッワーク間接続方法としては、Ethernet(R)で構成された複数の企業ネットワーク間を、広域Ethernet(R)で構成された通信事業者ネットワークで接続し、企業ユーザが要求する帯域をオンデマンドで提供する帯域オンデマンドサービスがある。
【0003】
ネッワーク間接続方法としては、異なる地域系ネットワーク同士を広域系ネットワークを介して接続することで、これら異なる地域系ネットワーク間における高品質な映像の実時間性を満たした通信や大容量データの高速転送を可能とする方法も知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−232475号公報(第7〜10頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のネッワーク間接続方法では、企業の各拠点間のネットワークを、通信事業者が提供する広域Ethernet(R)サービスで接続するケースが増えてきているが、現状においては企業ネットワーク間をベストエフォートで接続しているため、企業ユーザの要求に応じて動的に帯域を変更するというサービスはまだ実現されていない。このサービスは上記の特許文献1でも実現することはできない。
【0006】
このような企業ユーザの要求に対応する帯域オンデマンドサービスを提供するためには、企業ネットワークで使用するEthernet(R)をシームレスに接続し、高速大容量化が望めるWDM(Wavelength Division Multiplexing)を利用して、企業ネットワーク間をλパスとLSPとの組合せで接続し、時間単位かつアプリケーション単位に動的に企業ネットワーク間の帯域を変更する仕組みが必要となる。
【0007】
そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、動的に帯域を変更するというサービスとして柔軟性のあるサービスを実現することができる帯域オンデマンドサービス方法及びそれを用いたシステムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明による帯域オンデマンドサービス方法は、複数のネットワークを広域ネットワークで接続してユーザが要求する帯域をオンデマンドで提供する帯域オンデマンドサービス方法であって、前記ユーザからの要求に応じて、前記複数のネットワーク間の帯域を確保するために、広域ネットワークにおける波長パス及びMPLS(Multi−Protocol Label Switching)のパスを動的に設定、削除、変更している。
【0010】
本発明による帯域オンデマンドサービスシステムは、複数のネットワークを広域ネットワークで接続してユーザが要求する帯域をオンデマンドで提供する帯域オンデマンドサービスシステムであって、前記ユーザからの要求に応じて、前記複数のネットワーク間の帯域を確保するために、広域ネットワークにおける波長パス及びMPLS(Multi−Protocol Label Switching)のパスを動的に設定、削除、変更する手段を備えている。
【0012】
すなわち、本発明の帯域オンデマンドサービスシステムは、Ethernet(R)で構成される複数の企業ネットワークを通信事業者ネットワークで接続し、企業ユーザが要求する帯域をオンデマンドで提供する通信事業者の帯域オンデマンドサービスシステムであり、企業ユーザからの要求で時間、曜日、月等の時間単位で動的に企業ネットワーク間の帯域を変更し、その帯域の範囲内で企業のポリシーに基づいてアプリケーション単位に動的に企業ネットワーク間の帯域を割当てることによって、企業ユーザに柔軟性のあるサービスを提供することを特徴とする。
【0013】
また、本発明の帯域オンデマンドサービスシステムでは、帯域オンデマンドサーバを使用して複数の企業ネットワーク間の波長パス(λパス)やMPLS(Multi−Protocol Label Switching)のパス(LSP:Label Switched Path)、それぞれの帯域を柔軟に変更し、LSPの階層化でLSPの拡張を行うことによって、限りある波長数の制限を補っている。
【0014】
さらに、本発明の帯域オンデマンドサービスシステムでは、同じ種類のアプリケーションを同一のLSPに割当ててLSPを階層化することによって、トラフィックを分類することが可能となり、QoS(Quality of Service)制御が行いやすくなる。このように、本発明では、ネットワークの運用を容易にし、通信事業者ネットワーク内のパケット転送の効率化を図ることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例による帯域オンデマンドサービス(BoD:Bandwidth on Demand)システムの構成を示すブロック図である。図1において、本発明の一実施例による帯域オンデマンドサービスシステムは複数の企業ネットワーク201〜204を通信事業者ネットワーク100で接続して構成されている。
【0016】
また、企業ネットワーク201,203と企業ネットワーク202,204とが別企業のネットワークとした場合、λパス(波長パス)とLSP(LabelSwitched Path)とでVPN(Virtual PrivateNetwork)を構成し、両者間の通信を遮断することも可能である。
【0017】
企業ネットワーク201〜204はそれぞれ複数の端末21〜23,31〜33と、レイヤ1からレイヤ7のヘッダ情報のうち所望のヘッダ情報を基に転送を行うスイッチ24,34とを含んで構成されている。
【0018】
通信事業者ネットワーク100はWDM(Wavelength Division Multiplexing)信号を波長単位に分離、多重、通過させることができるOADM(Optical Add/Drop Multiplexer)とラベルを基にMPLS(Multi−Protocol LabelSwitching)パケットをスイッチングさせることができるMPLSスイッチとを統合した波長/MPLSエッジスイッチ11,12及び波長/MPLSコアスイッチ13と、ユーザからの要求によって帯域を管理し、動的に企業ネットワーク201〜204間の帯域を割当てることができる帯域オンデマンドサーバ14とから構成されている。
【0019】
波長/MPLSエッジスイッチ11,12及び波長/MPLSコアスイッチ13は、λパスとLSPとの組合せでMPLSパケットを転送することができるノード装置であり、例えば、次のように企業ネットワーク201から企業ネットワーク203にパケットを転送する場合を考える。
【0020】
波長/MPLSエッジスイッチ11は企業ネットワーク201から受信するパケット[例えば、Ethernet(R)フレームやIP(Internet Protocol)パケット等]のレイヤ1からレイヤ7のヘッダ情報のうちの所望のヘッダ情報を基に宛先を決定し、その宛先情報であるラベルを含むMPLSヘッダを付与し(パケットをLSPに乗せる)、そのMPLSパケットをある波長に乗せて(MPLSパケットをλパスに乗せる)、後段の波長/MPLSコアスイッチ13にWDM信号を送信する。
【0021】
波長/MPLSコアスイッチ13は波長/MPLSエッジスイッチ11からのWDM信号を分波し、波長単位にMPLSパケットを取出し、MPLSヘッダに含まれるラベルを基にMPLSパケットのスイッチングを行い、MPLSヘッダのラベルを付替えたり、新たなラベルを含むMPLSヘッダを付与したり(ラベルの階層を追加)、MPLSヘッダを削除したり(ラベルの階層を削除)した後に、そのMPLSパケットをある波長に乗せて、後段の波長/MPLSエッジスイッチ12に転送する。
【0022】
後段の波長/MPLSエッジスイッチ12は波長/MPLSコアスイッチ13からのWDM信号を分波し、波長単位にMPLSパケットを取出し、MPLSヘッダを削除した後に、企業ネットワーク203にパケットを転送する。
【0023】
このように、本実施例では、通信事業者ネットワーク100内の波長/MPLSエッジルータ間でλパスとLSPとを張ることによって、企業ネットワーク201,203間でパケットの転送を行うことが可能となる。
【0024】
図2は図1の波長/MPLSエッジスイッチ11,12のラベル付与側の構成を示すブロック図である。図2において、波長/MPLSエッジスイッチ11,12のラベル付与側は受信部41−1〜41−nと、レイヤ処理部42−1〜42−nと、L1−L7(レイヤ1−レイヤ7)ヘッダ情報抽出部43と、L1−L7宛先検索部44と、MPLSラベル付与部45と、レイヤ処理部46−1〜46−nと、可変波長光送信部47−1〜47−nと、合波部48とから構成されている。
【0025】
図3は図1の波長/MPLSエッジスイッチ11,12のラベル削除側の構成を示すブロック図である。図3において、波長/MPLSエッジスイッチ11,12のラベル削除側は分波部51と、光受信部52−1〜52−nと、レイヤ処理部53−1〜53−nと、MPLSラベル抽出部54と、MPLS宛先検索部55と、MPLSラベル削除部56と、レイヤ処理部57−1〜57−nと、送信部58−1〜58−nとから構成されている。
【0026】
上記のように、波長/MPLSエッジスイッチ11,12はパケットにラベルを含むMPLSヘッダを付与してMPLSパケットを送信する機能(図2に示すラベル付与側の機能)と、MPLSパケットからラベルを含むMPLSヘッダを削除してパケットを送信する機能(図3に示すラベル削除側の機能)とを持っている。
【0027】
まず、図2を参照して波長/MPLSエッジスイッチ11,12のラベル付与側の機能について説明する。前段のスイッチから受信されるパケットは受信部41−1〜41−nから入力ポート単位にそれぞれ入力され、レイヤ処理部42−1〜42−nで入力ポート単位にレイヤ1からレイヤ7の所望の処理を行われた後に、L1−L7ヘッダ情報抽出部43でパケットのレイヤ1からレイヤ7のヘッダ情報のうち所望のヘッダ情報が抽出されてL1−L7宛先検索部44に送信される。
【0028】
L1−L7宛先検索部44は受信するヘッダ情報を基にパケットの宛先(出力ポート情報)や付与すべきラベルを含むMPLSヘッダの検索を行い、それらの情報をMPLSラベル付与部45に送信する。MPLSラベル付与部45はL1−L7ヘッダ情報抽出部43から受信するパケットに、L1−L7宛先検索部44から受信するMPLSヘッダを挿入し、出力ポート情報を基にMPLSパケットをそれぞれの出力ポートに対応したレイヤ処理部46−1〜46−nに送信する。
【0029】
レイヤ処理部46−1〜46−nは出力ポート単位にレイヤ1及びレイヤ2の処理を行い、出力ポート単位に可変波長光送信部47−1〜47−nで電気信号を指定された波長の光信号にそれぞれ変換して合波部48に送信する。合波部48では複数の波長の光信号を合波し、WDM信号として後段のスイッチに送信する。可変波長光送信部47−1〜47−nではWDMで使用する波長のうちの任意の1つの波長を選択することができ、外部からの設定によって波長を変更することができる。
【0030】
次に、図3を参照して波長/MPLSエッジスイッチ11,12のラベル削除側の機能について説明する。前段のスイッチから受信されるWDM信号は分波部51で波長単位に分波され、光受信部52−1〜52−nで各波長の光信号がそれぞれ電気信号に変換される。変換された電気信号はレイヤ処理部53−1〜53−nでレイヤ1及びレイヤ2の処理が行われた後に、MPLSラベル抽出部54でMPLSヘッダに含まれるラベルが抽出されてMPLS宛先検索部55に送信される。
【0031】
MPLS宛先検索部55はMPLSラベル抽出部54から受信するラベルを基にパケットの宛先(出力ポート情報)の検索を行い、その情報をMPLSラベル削除部56に送信する。MPLSラベル削除部56はMPLSラベル抽出部54から受信するMPLSパケットからMPLSヘッダを削除し、出力ポート情報を基にパケットをそれぞれの出力ポートに対応したレイヤ処理部57−1〜57−nに送信する。
【0032】
レイヤ処理部57−1〜57−nは出力ポート単位にレイヤ1及びレイヤ2の処理を行い、出力ポート単位に送信部58−1〜58−nに出力し、送信部58−1〜58−nから後段のスイッチに送信する。
【0033】
図4は図1の波長/MPLSコアスイッチ13の構成を示すブロック図である。図4において、波長/MPLSコアスイッチ13は分波部61と、光受信部62−1〜62−nと、レイヤ処理部63−1〜63−nと、MPLSラベル抽出部64と、MPLS宛先検索部65と、MPLSラベル処理部66と、レイヤ処理部67−1〜67−nと、可変波長光送信部68−1〜68−nと、合波部69とから構成されている。
【0034】
前段のスイッチから受信されるWDM信号は分波部61で波長単位に分波され、光受信部62−1〜62−nで各波長の光信号がそれぞれ電気信号に変換される。変換された電気信号はレイヤ処理部63−1〜63−nでレイヤ1及びレイヤ2の処理が行われた後に、MPLSラベル抽出部64でMPLSヘッダに含まれるラベルが抽出されてMPLS宛先検索部65に送信される。
【0035】
MPLS宛先検索部65は受信するラベルを基にパケットの宛先(出力ポート情報)、ラベル処理内容(ラベルの付替え、付与、削除のうちいずれかを示す情報)、付替えまたは新たに付与すべきラベルを含むMPLSヘッダの検索を行い、それらの情報をMPLSラベル処理部66に送信する。MPLSラベル処理部66はMPLS宛先検索部65から受信するラベル処理内容とMPLSヘッダとを基にMPLSラベル抽出部64から受信するMPLSパケットにラベル処理(ラベルの付替え、付与、削除のうちいずれか)を施し、出力ポート情報を基にMPLSパケットをそれぞれの出力ポートに対応したレイヤ処理部67−1〜67−nに送信する。
【0036】
上記のように、本実施例では、ラベルの付与や削除を行うことによって、LSPの階層化を実現し、ラベルの付与で階層を増やし、ラベルの削除で階層を減らすことができる。但し、ラベルの付替えだけでは階層が変化することはない。
【0037】
レイヤ処理部67−1〜67−nでは出力ポート単位にレイヤ1及びレイヤ2の処理を行い、出力ポート単位に可変波長光送信部68−1〜68−nに送信する。可変波長光送信部68−1〜68−nではレイヤ処理部67−1〜67−nからの電気信号を指定された波長の光信号にそれぞれ変換して合波部69に送信する。合波部69では可変波長光送信部68−1〜68−nからの複数の波長の光信号を合波し、WDM信号として後段のスイッチに送信する。可変波長光送信部68−1〜68−nではWDMで使用する波長のうちの任意の1つの波長を選択することができ、設定によって波長を変更することができる。
【0038】
図5は本発明の一実施例による時間単位の帯域変更方法を示すシーケンスチャートであり、図6は本発明の一実施例によるアプリケーション単位の帯域割当て方法を示すシーケンスチャートである。これら図5及び図6を用いて本発明の一実施例による帯域オンデマンドサービスシステムの帯域割当て動作について説明する。
【0039】
通信事業者は帯域オンデマンドサーバ14を使用し、企業ネットワーク201〜204の企業ユーザからの要求によって、時間、曜日、月等の時間単位で動的に企業ネットワーク201〜204間の帯域を変更することができ、その帯域の範囲内で企業のポリシーに基づいてアプリケーション単位に動的に企業ネットワーク201〜204間の帯域を割当てることができる。
【0040】
帯域オンデマンドサーバ14はサービス契約を行っている企業ネットワーク201〜204に属する端末21〜23,31〜32から企業ネットワーク201〜204間における帯域の変更要求(接続を希望する企業ネットワーク201〜204の指定、希望の帯域、サービス利用時期の情報を含む)を受信すると(図5のa1参照)、その要求が満たせるかどうかを判断し、もし可能ならば、その情報をサーバ内のデータベース(図示せず)に登録し(図5のa2参照)、端末21〜23,31〜33に帯域変更が完了したことを通知する(図5のa3参照)。
【0041】
また、帯域オンデマンドサーバ14はサービス契約を行っている企業ネットワーク201〜204に属する端末21〜23,31〜33からアプリケーション実行要求(アプリケーションの種類を含む)を受信すると(図6のb1参照)、その要求が企業ポリシーに合致しているか、契約している帯域で満たせるか、パスを張ることができるかどうかをそれぞれ判断し(図6のb2参照)、もし可能ならば、波長/MPLSエッジスイッチ11,12や波長/MPLSコアスイッチ13にλパスとLSPとの設定を要求する(図6のb3参照)。
【0042】
帯域オンデマンドサーバ14はパスの設定が完了すると(図6のb4,b5参照)、端末21〜23,31〜33にアプリケーションの実行を許可し(図6のb6参照)、端末はアプリケーションを実行する(図6のb7参照)。
【0043】
帯域オンデマンドサーバ14は端末21〜23,31〜33からアプリケーション終了要求を受信すると(図6のb8参照)、波長/MPLSエッジスイッチ11,12や波長/MPLSコアスイッチ13にλパスとLSPとの解除を要求する(図6のb9参照)。帯域オンデマンドサーバ14はパスの解除が完了すると(図6のb10,b11参照)、端末にアプリケーションの終了を許可し(図6のb12参照)、端末21〜23,31〜33はアプリケーションを終了する(図6のb13参照)。
【0044】
通信事業者ネットワーク100におけるパスの設定及び解除については、帯域オンデマンドサーバ14から全ての波長/MPLSエッジスイッチ11,12及び波長/MPLSコアスイッチ13に対して集中的に行うこともできるし、帯域オンデマンドサーバ14が波長/MPLSエッジスイッチ11,12に対してパス設定及び解除の要求を行い、GMPLS(Generalized Muti−Protocol Label Switching)を使用してシグナリングやルーティングを分散的に行うこともできる。
【0045】
このように、本実施例では、企業からの要求で時間、曜日、月等の時間単位で動的に企業ネットワーク201〜204間の帯域を変更し、その帯域の範囲内で企業のポリシーに基づいてアプリケーション単位に動的に企業ネットワーク201〜204間の帯域を割当てることによって、企業ユーザに柔軟性のあるサービスを提供することができる。
【0046】
図7は本発明の一実施例によるアプリケーション単位のλパスとLSPとの割当て例の物理イメージを示す図であり、図8は本発明の一実施例によるアプリケーション単位のλパスとLSPとの割当て例の論理イメージを示す図である。これら図7及び図8を用いて、上記の方法でアプリケーション単位にλパスとLSPとの割当てを行った例について説明する。
【0047】
ここでは、通信事業者ネットワーク100は企業ネットワーク(1)と企業ネットワーク(2)との2つのネットワークを接続しているが、3つ以上の企業ネットワークを接続することも当然可能である。また、λパスとLSPとでVPNを構成し、別企業のネットワーク間の通信を遮断することも可能である。通信事業者ネットワーク(1),(2)ではλパスと階層化されたLSPとを使用し、複数の企業ネットワーク間での通信を可能とする。
【0048】
まず、図7について説明する。企業ネットワーク(1)の端末(1)は、企業ネットワーク(2)の端末(2)に対してアプリケーション(1)としてパケットを送信しており、λパス(1)の中のLSP(1)の中のLSP(2)のパスを使用している。
【0049】
この場合、企業ネットワーク(1)の端末(1)からのパケットは第1の波長/MPLSエッジスイッチ(A)でラベルが付与され、λパス(1)の中のLSP(1)の第1の波長/MPLSコアスイッチ(B)でさらにラベルが付与される。λパス(1)の中のLSP(1)の中のLSP(2)内においては第2及び第3の波長/MPLSコアスイッチ(D),(F)でラベルの付替えが行われ、λパス(1)の中のLSP(1)の第4の波長/MPLSコアスイッチ(G)によって第1の波長/MPLSコアスイッチ(B)で付与されたラベルが削除される。最後に、λパス(1)の中のLSP(1)内を転送されたパケットは第2の波長/MPLSエッジスイッチによって第1の波長/MPLSエッジスイッチ(A)で付与されたラベルが削除され、企業ネットワーク(2)の端末(2)に転送される。
【0050】
企業ネットワーク(1)の端末(2)は、企業ネットワーク(2)の端末(1)に対してアプリケーション(2)としてパケットを送信しており、λパス(1)の中のLSP(1)の中のLSP(1)のパスを使用している。
【0051】
この場合、企業ネットワーク(1)の端末(2)からのパケットは第1の波長/MPLSエッジスイッチ(A)でラベルが付与され、λパス(1)の中のLSP(1)の第1の波長/MPLSコアスイッチ(B)でさらにラベルが付与される。λパス(1)の中のLSP(1)の中のLSP(1)内においては第2及び第3の波長/MPLSコアスイッチ(C),(E)でラベルの付替えが行われ、λパス(1)の中のLSP(1)の第4の波長/MPLSコアスイッチ(G)によって第1の波長/MPLSコアスイッチ(B)で付与されたラベルが削除される。最後に、λパス(1)の中のLSP(1)内を転送されたパケットは第2の波長/MPLSエッジスイッチ(H)によって第1の波長/MPLSエッジスイッチ(A)で付与されたラベルが削除され、企業ネットワーク(2)の端末(1)に転送される。
【0052】
企業ネットワーク(1)の端末(m)は、企業ネットワーク(2)の端末(p)に対してアプリケーション(1)としてパケットを送信しており、λパス(1)の中のLSP(1)の中のLSP(2)のパスを使用している。図7に示すように、LSPが階層化された領域ではMPLSパケットのラベルが多重されている。図7では、上記のように、ラベルが最大2枚多重されている。
【0053】
ここでは宛先となる企業ネットワークでλパスを割当て、さらに宛先となる企業ネットワークとアプリケーションとの組合せで階層化されたLSPを割当てている。宛先が同一企業ネットワーク[ここでは、企業ネットワーク(2)に該当する]で、同一アプリケーション[ここでは、アプリケーション(1)に該当する]を使用する場合には、同一のLSPに割当てるようにλパス及びLSPのラベルを設定する。
【0054】
上記のように、本実施例では、帯域オンデマンドサーバを使用して複数の企業ネットワーク(1),(2)間のλパスやLSP、及びそれぞれの帯域を柔軟に変更し、LSPの階層化でLSPの拡張を行うことによって、限りある波長数の制限を補い、さらに同じ種類のアプリケーション[例えば、TCP(Transmission Control Protocol)やUDP(User Datagram Protocol)のポート番号等を基に、音声や画像等のリアルタイムデータやFTP(File Transfer Protocol)等のノンリアルタイムデータ等で分類する]を同一のLSPに割当てることによって、トラフィックを分類することができ、QoS(Quality of Service)制御が行いやすくなる。つまり、本実施例では、ネットワークの運用を容易にし、通信事業者ネットワーク100内のパケット転送の効率化を図ることができる。
【0055】
次に、図8について説明する。図8に示す例は図7に示す例を論理的に示したものであり、図7と同様に、宛先となる企業ネットワークでλパスを割当て、さらに宛先となる企業ネットワークとアプリケーションとの組合せで階層化されたLSPを割当てている。
【0056】
このように、本実施例では、Ethernet(R)で構成される複数の企業ネットワーク201〜204を接続する通信事業者のサービスにおいて、企業ユーザからの要求で時間、曜日、月等の時間単位で動的に企業ネットワーク201〜204間の帯域を変更し、その帯域の範囲内で企業のポリシーに基づいてアプリケーション単位に動的に企業ネットワーク間の帯域を割当てることによって、動的に帯域を変更するというサービスとして柔軟性のあるサービスを企業ユーザに提供することができる。
【0057】
また、本実施例では、帯域オンデマンドサーバ14を使用して複数の企業ネットワーク201〜204間のλパスやLSP、それぞれの帯域を柔軟に変更し、LSPの階層化でLSPの拡張を行うことによって、限りある波長数の制限を補うことができる。さらに、本実施例では、同じ種類のアプリケーションを同一のLSPに割当てることによって、トラフィックを分類することができ、QoS制御が行いやすくなる。したがって、本実施例では、ネットワークの運用を容易にし、通信事業者ネットワーク100内のパケット転送の効率化を図ることができる。
【0058】
尚、本実施例では、通信事業者ネットワーク100のトポロジーがスター型でも、リング型でも構わない。また、本実施例ではMPLSのラベルを最大2枚(LSPは2階層)としていたが、ラベルをさらに付与すれば、階層が増やせるので、宛先となる企業ネットワーク201〜204やアプリケーションの組合せで、さらに階層を増やしてトラフィックをさらに細かく分類することが容易となる。
【0059】
波長/MPLSエッジルータ11,12はIPパケットにMPLSヘッダを付与(IPにMPLSをマッピング)してもよいし、Ethernet(R)フレームにMPLSヘッダを付与[Ethernet(R)にMPLSをマッピング:Ethernet(R) over MPLS]してもよい。
【0060】
また、Ethernet(R) over MPLSやVPNではMPLSのラベルとして識別用ラベルを付与する必要があるので、1枚ラベルの枚数が増えることになる。例えば、今回のようにLSPが2階層の場合、Ethernet(R) over MPLSやVPNではラベルを最大3枚付与することになる。但し、3枚のうちの2枚については波長/MPLSエッジスイッチ11,12で付与または削除が行われる。
【0061】
図9は本発明の他の実施例による帯域オンデマンドサービスシステムの構成を示すブロック図である。図9において、本発明の他の実施例による帯域オンデマンドサービスシステムは複数の企業ネットワーク211〜214を通信事業者ネットワーク110で接続して構成されている。
【0062】
企業ネットワーク211〜214はそれぞれ複数の端末21〜23,31〜33と、波長/MPLSエッジスイッチ25,35とを含んで構成され、通信事業者ネットワーク110は波長/MPLSコアスイッチ13,15,16と、帯域オンデマンドサーバ14とから構成されている。
【0063】
本発明の他の実施例では、帯域オンデマンドサービスを実現するネットワーク構成として、波長/MPLSエッジスイッチ25,35を企業ネットワーク211〜214内部に移動している点が上述した本発明の一実施例と異なる部分である。
【0064】
本発明の他の実施例ではこのような構成をとることで、通信事業者が企業ネットワーク211〜214内部にある波長/MPLSエッジスイッチ25,35を制御することができるので、通信事業者ネットワーク110に企業ネットワーク211〜214からの無駄や余計なトラフィックが流れることを抑えることが可能となり、通信事業者ネットワーク110をより効率良く運用することができる。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、複数のネットワークを広域ネットワークで接続してユーザが要求する帯域をオンデマンドで提供する帯域オンデマンドサービスシステムにおいて、ユーザからの要求に応じて時間単位で複数のネットワーク間の帯域を動的に変更することによって、動的に帯域を変更するというサービスとして柔軟性のあるサービスを実現することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による帯域オンデマンドサービスシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1の波長/MPLSエッジスイッチのラベル付与側の構成を示すブロック図である。
【図3】図1の波長/MPLSエッジスイッチのラベル削除側の構成を示すブロック図である。
【図4】図4は図1の波長/MPLSコアスイッチの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施例による時間単位の帯域変更方法を示すシーケンスチャートである。
【図6】本発明の一実施例によるアプリケーション単位の帯域割当て方法を示すシーケンスチャートである。
【図7】本発明の一実施例によるアプリケーション単位のλパスとLSPとの割当て例の物理イメージを示す図である。
【図8】本発明の一実施例によるアプリケーション単位のλパスとLSPとの割当て例の論理イメージを示す図である。
【図9】本発明の他の実施例による帯域オンデマンドサービスシステムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
11,12,25,35 波長/MPLSエッジスイッチ
13,15,16 波長/MPLSコアスイッチ
14 帯域オンデマンドサーバ
21〜23,31〜33 端末
41−1〜41−n 受信部
42−1〜42−n,
46−1〜46−n,
53−1〜53−n,
57−1〜57−n,
63−1〜63−n,
67−1〜67−n レイヤ処理部
43 L1−L7ヘッダ情報抽出部
44 L1−L7宛先検索部
45 MPLSラベル付与部
47−1〜47−n,
68−1〜68−n 可変波長光送信部
48,69 合波部
51,61 分波部
52−1〜52−n,
62−1〜62−n 光受信部
54,64 MPLSラベル抽出部
55,65 MPLS宛先検索部
56 MPLSラベル削除部
58−1〜58−n 送信部
66 MPLSラベル処理部
100,110 通信事業者ネットワーク
201〜204,
211〜214 企業ネットワーク
Claims (2)
- 複数のネットワークを広域ネットワークで接続してユーザが要求する帯域をオンデマンドで提供し、前記ユーザからの要求に応じて、前記複数のネットワーク間の帯域を確保するために、広域ネットワークにおける波長パス及びMPLS(Multi−Protocol Label Switching)のパスを動的に設定、削除、変更し、前記複数のネットワークのうち、複数の所望のネットワークの間を前記波長パスで前記広域ネットワークを介して接続する帯域オンデマンドサービス方法であって、通信先となる前記所望のネットワークとアプリケーションの種類の組合せで前記MPLSのパスを階層化することを特徴とする帯域オンデマンドサービス方法。
- 複数のネットワークを広域ネットワークで接続してユーザが要求する帯域をオンデマンドで提供し、前記ユーザからの要求に応じて、前記複数のネットワーク間の帯域を確保するために、広域ネットワークにおける波長パス及びMPLS(Multi−Protocol Label Switching)のパスを動的に設定、削除、変更する手段を有し、前記複数のネットワークのうち、複数の所望のネットワークの間を前記波長パスで前記広域ネットワークを介して接続する帯域オンデマンドサービスシステムであって、通信先となる前記所望のネットワークとアプリケーションの種類の組合せで前記MPLSのパスを階層化することを特徴とする帯域オンデマンドサービスシステム。
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