JP4186295B2 - 光情報記録再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はコヒーレント光源を応用した、光情報処理装置、光情報記録再生装置に関し、特に隣接トラックからのクロストーク成分を除去するクロストーク除去機能を有する光ディスク再生装置あるいは光ディスク記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ディジタルバーサタイルディスク(以下DVDと略す)の実用化によって光ディスクの記憶容量が大幅に拡大され、高画質、長時間の動画情報を記録できるようになったが、ハイビジョンに代表される高精細動画放送も実用化の兆しが見られ、さらに大容量の記憶装置の研究開発が盛んになされている。また、コンパクトディスク(以下CDと略す)やDVDなどの光ディスクは計算機の外部記憶装置としても広く利用されているが、計算機の性能は急速に高性能化しているため、情報処理、情報通信の分野においても光ディスクの高密度化が強く望まれている。
【0003】
光ディスクの容量を拡大するには、より小さなピットから情報再生することになるが、ピットサイズは情報を読み出す光ピックアップの光源波長と集光レンズの開口数とで決まる光スポットサイズによって限定される。螺旋状に配列されたトラック上の線方向のピットサイズを限界以下に小さくした際には十分な信号振幅が得られず、またトラックの間隔を限界以下に小さくした際には隣接するトラックからのクロストークが増加して正確な信号再生が阻害される。
【0004】
このような読み出しに用いられる光スポットサイズの限界を超えて高密度化を実現する技術として、トラック間隔を狭くしたときに生じるクロストークを低減する種々のクロストーク除去方法が提案されている。例えば特開平7−320295号公報に開示された方法(以下同軸2ビーム法と称する)では、2つのピークを持つサブスポットを生成して、それらピークの位置を隣接するそれぞれ左右の隣接トラックに一致させ、隣接トラックからのクロストーク成分を同時に抽出する。同軸2ビーム法によるクロストーク除去方法の基本原理を図8を用いて説明する。
【0005】
半導体レーザ1’は例えば紙面に平行な偏光成分のみを持つ直線偏光を出射する。これが4分の1波長板2’を通過して紙面に垂直な偏光性分と平行な偏光成分が生成される。以降紙面に垂直な成分をメインビーム、紙面に平行な偏光性分をサブビームと呼ぶ。偏光性位相フィルタ3’は一方向の偏光成分にのみ位相変移を与え、他方の偏光成分には位相変移を与えないという特徴を持つ。ここでメインビームは偏光性位相フィルタで位相変移を与えられず、対物レンズ4’によって集光された光ディスク5’上の光スポットは通常の回折限界の集光スポットとなる(メインスポット10’)。メインスポット10’は再生対象トラック12’上に位置制御されて対象トラックのピットに応じて強度変調される。このとき、トラック間隔を小さくして高密度化された光ディスクではメインスポット10’は隣接トラック13’、14’をも照射し、再生信号中にクロストーク成分が混入する。
【0006】
偏光性位相フィルタ3’は左右に2分割された領域を有し、サブビームは偏光性位相フィルタ3’によって左右の領域でπの位相変移を与えられる。サブビームが対物レンズ4’で光ディスク5’上に集光される際には、図8(a)に示したように2つのピークを持つ光スポット(サブスポット11’)を形成し、それぞれのピークが左右の隣接トラック13’、14’上に位置し、反射光は隣接トラック上のピットに応じて強度変調される。光ディスク5’からの反射光は偏光ビームスプリッタ6’でメインビームとサブビームに分離され、それぞれ光検出器7’、8’で検出されて主に再生対象トラック12’上の信号を反映したメイン信号21’と、主に隣接トラック13’、14’上の信号を反映したサブ信号22’を得る。適切な割合で両信号の差動信号を電気的に生成することによって、メイン信号21’に混入したクロストーク成分を除去した信号を得ることができる。
【0007】
図8(b)の偏光性位相フィルタ3’は例えば図9のようにニオブ酸リチウム基板30を用いて作製することができる。ニオブ酸リチウムは複屈折性を持つ結晶で、光学軸は紙面に垂直な方向を向いている。金属膜31を部分装加したニオブ酸リチウムをピロ燐酸などの酸に浸すと金属膜を装加しない部分のみプロトン交換反応が起き、異常光に対する屈折率が上昇、常光に対する屈折率が減少する。金属膜31を除去した後、フッ酸によるウェットエッチを行うと、プロトン交換された部分のみがエッチングされる。プロトン交換された領域に入射する常光、異常光の光路長変化量、δlo、δleはそれぞれ、
δlo=−δno×dp−no×de
δle= δne×dp−ne×de
と表される。ここで、ne、noはそれぞれ異常光、常光に対する屈折率、dp、deはそれぞれエッチング後のプロトン交換部分深さ、エッチング深さを表す。また、δno、δneはそれぞれプロトン交換による屈折率の変化量を表し、正の値を取る。左右で常光にのみ0,πの位相段差を与える偏光性位相フィルタは、入射光の波長をλ0とすると、
δlo=−λ0
δle=0
とすることで実現できる。dp、deの値はプロトン交換、エッチングの時間を制御することで自由に選ぶことができ、上式より
dp=ne×λ0/(δno×ne+δne×no)
de=δne×λ0/(δno×ne+δne×no)
なる条件でプロセスを行って偏光性位相フィルタが作製できることが分かる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図8の光学系を用いてトラック間隔を小さくした高密度ディスク再生時のジッタを計算した例を図10に示す。光源波長425nm、対物レンズNA0.6の光ピックアップと、トラックピッチ0.386μm、最短ピット長0.26μm、ピット深さλ/4、符号化方式EFMランダム信号の光ディスクを仮定した。1000Tの長さの信号を再生したときのRF信号をコンボリューション法を用いて計算し、タップ間隔2Tのトランスバーサルフィルタを経由したあとのジッタを計算した。図10はそれぞれ、情報トラックに垂直な方向のディスクと光ピックアップとの傾き(以降ラジアルチルトと略す)を変化させたときのジッタの変化を計算した結果である。ジッタが最小になるよう、各点で差動割合を最適化している。
【0009】
CDやDVDの再生においては、エラー訂正の能力を鑑みてジッタの値が15%以下であれば信号再生が可能となるが、図10の水平軸の0点ではジッタの値は約6%であり、十分な再生特性が得らることが分かる。しかし、ラジアルチルトに対するジッタの変化を見ると、チルト量±0.3度でジッタが15%に悪化しており、チルト量が±0.3度を超えると正常に信号再生を行うことができなくなる。通常、光ディスクの半径方向へのたわみは0.3度程度に押さえられているが、光ピックアップやディスクモータの取り付け角度誤差等を考慮すると図10で計算した光ピックアップでは半径方向のチルトに対して十分なマージンが確保できておらず、正常な情報再生を行うためにはラジアルチルトに応じて光ピックアップ全体あるいは対物レンズの傾きを変化させるなどの対策が必要になる。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明の光ピックアップ及び光情報記録再生装置は、サブビームに与える位相段差量が可変な偏光性位相フィルタを用いる。
【0011】
【発明の実施の形態】
従来の技術の項で述べたクロストーク除去機能を持つ光ピックアップにおいて光ディスクが半径方向に傾いた時にジッタが悪化する原因は、傾斜した光ディスク基材で発生するコマ収差によって情報面上の光スポットが変形し、再生対象トラックと隣接トラックの情報を正確に読みとることができなくなるためである。特に、隣接トラックを読みとるサブスポットの形状がラジアルチルトによって大きく変形することを計算により見いだした。
【0012】
図2は従来の同軸2ビーム法クロストークキャンセラを用いた光ピックアップの、ラジアルチルトがない場合(a)とある場合(b)のサブスポットの強度分布の計算例を示す。横軸はラジアル方向の位置、縦軸は光強度を示す。図2に示した光強度分布は、対物レンズの瞳面上の電界振幅をフーリエ変換することで求めた。図2(a)に示したようにラジアルチルトがない場合には2つのピーク高さが揃った対称なサブスポットが得られているのに対し、ラジアルチルトがある場合には図2(b)のように、サブスポットの左右のピークの高さが大きく異なっている。図2(b)のスポットで検出されるサブ信号には、左右の隣接トラックの信号成分が非対称に含まれる。左右の隣接トラックの信号が等しくサブ信号に含まれているときには、適当な割合でメイン信号からサブ信号を引き算することで、両隣接トラックからのクロストーク成分を同時に除去することができるのに対し、両隣接トラックの信号成分が非対称なときには、左右のトラックに対する最適な差動演算の割合が異なり、両隣接トラックからのクロストーク成分を同時に除去することができなくなる。
【0013】
上述したようなサブスポットの変形を抑制することができればジッタの悪化を防ぐことができる。本発明の光ピックアップでは、偏光性位相フィルタの位相変移量を制御することで、ラジアルチルト量によらず左右のピークの高さをほぼ一定に保つことができる。
【0014】
図1に本発明の光ピックアップの構成を示す。図8に示した従来の光ピックアップと同様に半導体レーザ1から出射された直線偏光を4分の1波長板2によって両偏波を生成する。可変偏光性位相フィルタ3は左右に2分割された液晶素子からなり、一方の偏光成分にのみ任意の位相変移を与えることができる。ディスク5表面に生成されるメインスポット10、サブスポット11の形状は従来の光ピックアップと同様であるが、光ディスク5のラジアルチルト量に応じて偏光性位相フィルタ3の位相段差量を制御し、常に両ピークの大きさが等しくできることが、従来の光ピックアップと異なる。光ディスク5からの反射光を検出する光学系は図8に示した光ピックアップと同様である。
【0015】
図1の光ピックアップで0.3度のラジアルチルトが生じた時のサブスポット11のラジアル方向断面形状を図2(c)に示す。図2(b)のように位相段差量がπで固定されている場合には左右のピークの高さが異なっていたのに対し、図2(c)では偏光性位相フィルタの位相段差量を1.15πにすることで左右のピークの高さがほぼ等しいサブスポットが得られている。
【0016】
このようにラジアルチルトの量に応じてサブビームに与える位相段差量を最適化したときのジッタの計算例を図3に示す。位相段差をπに固定したときにはジッタの値が15%以下の領域は±0.3度にすぎなかったのに対し、位相段差を最適化したときには±0.5度の範囲でジッタが15%以下に押さえられ、光ディスクのたわみ、光ピックアップやディスクの取り付け角度誤差を考慮しても十分なラジアルチルトマージンが得られている。
【0017】
図1の可変偏光性位相フィルタ3は、例えば液晶素子を用いて容易に作成することができる。液晶素子を用いた可変偏光性位相フィルタの断面構成の一例を図4に示す。ネマティック液晶分子が2枚の対向するガラス基板60,61の間に封入されている。ガラス基板60、61上にはそれぞれ透明な制御電極63,64と対向電極65が装荷され、制御電極に印可される電圧によって液晶分子66に任意の電界を印可することができる。制御電極63、64、対向電極65ともに、紙面に平行な方向に配向処理が行われているいわゆるホモジニアス配向と呼ばれる構成となっている。図4(a)は、対向電極65と制御電極63、64の間に電圧が印可されないときの様子を表しており、液晶分子66は電極の配向方向に添って整列している。液晶分子66が図のように整列している場合には、液晶は光学異方性を持ち、図中液晶分子を表す楕円の長軸方向が液晶の光学軸方向となる。図4(a)の状態では液晶素子66の右側半分に入射する光、左側に入射する光とも、紙面に平行な偏光成分は液晶素子中を異常光として伝搬し、紙面に垂直な偏光成分は液晶素子中を常光として伝搬する。このため右側、左側に入射する光は両偏波とも位相段差を感じることなく伝搬する。
【0018】
これに対し図4(b)は、液晶素子の左側制御電極63にのみ電圧が印可された場合の液晶分子の様子を示しており、電極に垂直な方向に印可された電界方向に添うように液晶分子が配向される。このとき紙面に平行な偏光成分は、左側半分では常光として伝搬し、右側半分の領域では異常光として伝搬する。このため、左右の領域で光の感じる屈折率が異なり、左右で位相段差が与えられることになる。位相段差量φは、液晶層の厚さd、液晶の常光に対する屈折率no、異常光に対する屈折率neを用いて、
φ=d(ne−no)
で表される。また、紙面に垂直な偏光成分は左右の両領域で常光として伝搬するため位相段差は生じない。
【0019】
以上の説明では、電極間に十分に大きな電圧が印可されていることを仮定しているが、比較的小さな電圧が印可された場合の液晶素子の様子を示したのが図4(c)である。電極表面の液晶分子は電極表面の配向処理の影響を強く受けて電極表面に平行に近い角度をなし、液晶層の中間部分の液晶分子は、印可電界の影響をより強く受けて電界方向に配向しようとする。結果、図のように液晶分子は電極表面に対して斜めの角度をなすことになる。印可電圧が大きい時には液晶分子は電極に対してより垂直に近い角度に傾斜し、印可電圧が小さいときには電極に平行に近い角度を取る。このとき、液晶の左側半分の領域に入射する紙面に平行な偏光成分はneとnoの中間の値の屈折率を感じ、左右の領域間の位相段差φは
φ=α×d(ne−no)
となる。ただし、αは印可電圧によって決まる0以上1以下の定数である。現在市販されている液晶表示デバイスと同様の液晶を用いたとき、液晶層厚dを10μmとし、数Vのオーダーの印可電圧で可視光に対して1波長分の位相段差を与えることができる。このように、図4の構成の液晶素子を用い印可電圧を制御することによって、一方の偏光成分にのみ左右の領域間で任意の位相段差を与えることができる。
【0020】
以上で説明したように、位相段差を制御可能な偏光性位相フィルタを用いて、ラジアルチルトマージンの広い同軸2ビームクロストークキャンセラ機能を有する光ピックアップを構成することができるが、この光ピックアップを用いて光ディスク再生装置を構成する場合には、例えばチルト検出手段を用いるのが有用である。その光ディスク再生装置の概略構成図を図5に示す。ラジアルチルト検出手段73で検出したラジアルチルト量に応じてあらかじめ設定された可変偏光性位相フィルタの位相段差量を制御することで最適なサブスポットの形状を維持することができ、ラジアルチルトマージンを確保することができる。
【0021】
また、さらに制御精度を高くするためには、光ディスク71が挿入されるたびに光ピックアップ72を内周から外周にスキャンし、それぞれの位置でラジアルチルト量と、それぞれの位置でのジッタ値が最小になる位相段差量とを測定しておき、ラジアルチルト量に応じた最適な位相段差量をメモリ内に保持しておく方法がある。再生時には検出されたラジアルチルト量に応じて、メモリ内に保持された最適位相段差量に設定することでジッタを最適に保つことができる。この方式ではラジアルチルト検出手段の取り付け誤差や、可変偏光性位相フィルタの駆動電圧ばらつきなどによらず、常に位相段差量を最適な値に保つことが可能である。
【0022】
また、ラジアルチルト検出手段を用いず、安価な構成で可変偏光性位相フィルタの位相段差量を最適に保つことのできる光ディスク再生装置の概略構成を図6に示す。位相段差制御手段は、位相段差量記憶手段80に保持された位相段差量よりわずかに大きい段差量とわずかに小さい段差量とを交互に発生する。段差量がわずかに大きいときのジッタの値をジッタ記憶手段78aに保持し、段差量がわずかに小さいときのジッタの値をジッタ記憶手段78bに保持する。ジッタ比較手段79で両ジッタ記憶手段の内容を比較し、ジッタ記憶手段78aのジッタがより小さいときには位相段差量記憶手段80の保持内容を大きくし、逆にジッタ記憶手段78bのジッタがより小さいときには位相段差量記憶手段80の保持内容を小さくすることで位相段差量記憶手段80に保持される位相段差量と、最適な位相段差量の差を最小に保つことができる。ジッタの値を検出するには一定の時間が必要であり、ジッタ検出手段の周波数特性を高くできないことから、本方式では位相段差量を高速に最適な値に追従させることはできない。しかしながら、ラジアルチルトは主にディスク全体の反りに起因するため、再生中に大きくラジアルチルト量が変動することは少なく、図6の構成の光ディスク再生装置にて十分な再生特性を得ることができる。
【0023】
以上の説明では全て光情報再生装置に関する実施例を挙げたが、本発明の光ピックアップ装置は記録再生可能な光情報処理装置に応用しても大きな効果を得ることができる。従来の2ビーム方式クロストークキャンセラ光ピックアップではサブビームが2ピーク形状をしているため、クロストークキャンセラ機能を持たない光ピックアップに比べて光ディスク上での光パワが半径方向に広がってしまい、記録されるマーク幅が大きくなる可能性があるとともに、光パワがメインスポットとサブスポットに分散されるために光スポットのピークパワが小さくなる欠点があった。本発明の光情報記録再生装置はこの欠点を克服するものである。
【0024】
本発明の光情報記録再生装置の概略構成を図7に示す。システム制御手段85は、情報再生時には、半導体レーザの発光光量を小さくし、かつ図5や図6に示した情報再生装置と同様に可変偏光性位相フィルタの位相段差量をクロストークキャンセラが最適に動作するように制御する。また情報記録時には半導体レーザの発光光量を大にし、かつ可変偏光性位相フィルタの位相段差を0にする。可変偏光性位相フィルタの位相段差量が0のときには、両偏波とも光ディスク上で回折限界の集光スポットを形成するので、従来の光ピックアップと比較してパワーロスのない光学系が実現される。
【0025】
【発明の効果】
本発明によって、ラジアルチルトマージンの広い同軸2ビーム方式クロストークキャンセラ光ピックアップ及び光情報再生装置を実現することができる。また記録時の光パワーロスの少ない光情報記録再生装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ピックアップ光学系の概略構成図
【図2】ラジアルチルトがあるときとないときのサブスポット形状のラジアル方向断面を表す図
【図3】本発明の光ピックアップのラジアルチルトマージンを表す図
【図4】可変偏光性位相フィルタの一例の断面構成図
【図5】ラジアルチルト検出手段を用いた本発明の光情報再生装置の一実施例の概略構成図
【図6】位相段差量追従式の本発明の光情報再生装置の一実施例の概略構成図
【図7】本発明の光情報記録再生装置の一実施例の概略構成図
【図8】従来の2ビーム法クロストークキャンセラ光ピックアップ光学系の概略構成図
【図9】従来の偏光性位相フィルタの作製プロセスフローチャート
【図10】従来の2ビーム法クロストークキャンセラ光ピックアップのラジアルチルトマージンを表す図
【符号の説明】
1,1’ 半導体レーザ
2,2’ 4分のI波長板
3 可変偏光性位相フィルタ
3’ 偏向性位相フィルタ
4,4’ 対物レンズ
5,5’ 光ディスク
6,6’ 偏光ビームスプリッタ
7,7’ 光検出器
8,8’ 光検出器
10,10’ メインスポット
11,11’ サブスポット
12,12’ 再生対象トラック
13,13’ 隣接トラック
14,14’ 隣接トラック
21,21’ メイン信号
22,22’ サブ信号
23,23’ 差動演算回路
30 ニオブ酸リチウム基板
31 金属膜
50,51,52 サブスポット強度分布
60,61 ガラス基板
63 左側制御電極
64 右側制御電極
65 対向電極
66 液晶分子
71 光ディスク
72 光ピックアップ
73 ラジアルチルト検出手段
74 位相段差制御手段
75 光ディスク
76 光ピックアップ
77 ジッタ検出手段
78a,78b ジッタ記憶手段
79 ジッタ比較手段
80 位相段差量記憶手段
81 位相段差量制御手段
82 光ディスク
83 光ピックアップ
84 半導体レーザ駆動装置
85 可変偏光性位相フィルタ制御装置
86 システム制御装置

Claims (5)

  1. コヒーレント光源と、前記コヒーレント光源からの光を情報担体上に集光する集光光学系と、前記コヒーレント光源からの光の第1の偏光成分にのみ任意量の位相変移を与える可変偏光性位相フィルタと、前記情報担体からの反射光を前記第1の偏光成分と他の第2の偏光成分に分離する偏光分離手段と、前記情報担体からの反射光の第1の偏光成分を検出する第1の光検出器と、前記情報担体からの反射光の第2の偏光成分を検出する第2の光検出器とを少なくとも有し、前記可変偏光性位相フィルタは前記情報担体上の情報トラックと平行な方向に少なくとも2分割されて第1第2の領域をもち、前記第1第2の領域でそれぞれ独立に位相変移量が与えられる光ピックアップと、
    前記情報担体の傾きを検出するチルト検出手段と、前記チルト検出手段の出力に応じて前記可変偏光性位相フィルタの位相量を変化させる位相量制御手段を少なくとも有することを特徴とする光情報記録再生装置
  2. コヒーレント光源と、前記コヒーレント光源からの光を情報担体上に集光する集光光学系と、前記コヒーレント光源からの光の第1の偏光成分にのみ任意量の位相変移を与える可変偏光性位相フィルタと、前記情報担体からの反射光を前記第1の偏光成分と他の第2の偏光成分に分離する偏光分離手段と、前記情報担体からの反射光の第1の偏光成分を検出する第1の光検出器と、前記情報担体からの反射光の第2の偏光成分を検出する第2の光検出器とを少なくとも有し、前記可変偏光性位相フィルタは前記情報担体上の情報トラックと平行な方向に少なくとも2分割されて第1第2の領域をもち、前記第1第2の領域でそれぞれ独立に位相変移量が与えられる光ピックアップと、前記第1の光検出器の出力と前記第2の光検出器の出力を一定の割合で減算してRF信号を得る減算手段と、前記RF信号のジッタを検出するジッタ検出手段と、前記可変偏光性位相フィルタの位相変移量を記憶する位相変移量記憶手段と、前記可変偏光性位相フィルタの位相変移量を一定量増減させる位相変移量増減手段と、前記位相変移量増減手段によって位相変移量を増加させたときの前記ジッタ検出手段の出力信号を記憶する第1のジッタ記憶手段と、前記位相変移量増減手段によって位相変移量を減少させたときの前記ジッタ検出手段の出力信号を記憶する第2のジッタ記憶手段と、前記第1のジッタ記憶手段と前記第2のジッタ記憶手段の記憶内容を比較するジッタ比較手段とを少なくとも有し、前記第1のジッタ記憶手段の記憶内容が前記第2のジッタ記憶手段の記憶内容より小さなジッタを示すときには前記位相変移量記憶手段の位相変移量を増加させ、前記第2のジッタ記憶手段の記憶内容が前記第1のジッタ記憶手段の記憶内容より小さなジッタを示すときには前記位相変移量記憶手段の位相変移量を減少させることを特徴とする光情報記録再生装置。
  3. 前記コヒーレント光源の平均光出力が一定値以上の時は前記可変偏光性位相フィルタの位相変移量を0にすることを特徴とした請求項記載の光情報記録再生装置。
  4. コヒーレント光源と、前記コヒーレント光源からの光を情報担体上に集光する集光光学系と、前記コヒーレント光源からの光の第1の偏光成分にのみ任意量の位相変移を与える可変偏光性位相フィルタと、前記情報担体からの反射光を前記第1の偏光成分と他の第2の偏光成分に分離する偏光分離手段と、前記情報担体からの反射光の第1の偏光成分を検出する第1の光検出器と、前記情報担体からの反射光の第2の偏光成分を検出する第2の光検出器とを少なくとも有し、前記可変偏光性位相フィルタは前記情報担体上の情報トラックと平行な方向に少なくとも2分割されて第1第2の領域をもち、前記第1第2の領域でそれぞれ独立に位相変移量が与えられる光ピックアップと、前記第1の光検出器の出力と前記第2の光検出器の出力を一定の割合で減算してRF信号を得る減算手段と、前記RF信号のジッタを検出するジッタ検出手段と、前記可変偏光性位相フィルタの位相変移量を記憶する位相変移量記憶手段と、前記可変偏光性位相フィルタの位相変移量を増減させる位相変移量増減手段と、前記位相変移量増減手段によって位相変移量を増加させたときの前記ジッタ検出手段の出力信号を記憶する第1のジッタ記憶手段と、前記位相変移量増減手段によって位相変移量を減少させたときの前記ジッタ検出手段の出力信号を記憶する第2のジッタ記憶手段と、前記第1のジッタ記憶手段と前記第2のジッタ記憶手段の記憶内容を比較するジッタ比較手段とを少なくとも有し、
    前記コヒーレント光源の平均光出力が一定値以下でありかつ前記第1のジッタ記憶手段の記憶内容が前記第2のジッタ記憶手段の記憶内容より小さなジッタを示すときには前記位相変移量記憶手段の位相変移量を増加させ、
    前記コヒーレント光源の平均光出力が一定値以下でありかつ前記第2のジッタ記憶手段の記憶内容が前記第1のジッタ記憶手段の記憶内容より小さなジッタを示すときには前記位相変移量記憶手段の位相変移量を減少させ、
    前記コヒーレント光源の平均光出力が一定値以上の時は、前記位相変移量記憶手段の位相変移量を0にすることを特徴とする光情報記録再生装置。
  5. 前記光ピックアップは、前記偏光性位相フィルタが液晶素子からなることを特徴とした請求項1から4のいずれか一項に記載の光情報記録再生装置。
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