JP4185506B2 - 超音波振動子の製造方法 - Google Patents

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本発明は超音波振動子の製造方法に関し、特にバッキングユニットの製作に関する。
生体の三次元超音波診断に用いられる2Dアレイ振動子は二次元配列された複数の振動素子を有する。それらの振動素子に対して信号線(リード)を個別的に接続するために、リードアレイ内蔵のバッキング部材が用いられる。
非特許文献1(特に図2)及び特許文献1(特に図5)には、リード列が形成された複数の基板と、バッキング作用をもった複数のスペーサと、を互い違いに積層させることにより、バッキング部材(バッキングユニット)を製作することが示されている。特許文献2(特に図4)には、振動素子列が設けられた複数の基板を、バッキング材に形成された複数の溝に挿入して接着固定することが示されている。特許文献3には、型枠内にリードアレイを構成し、そこへバッキング材料を充填して硬化させる技術が開示されている。そこにはリード上端部のアレイパターンとリード下端部のアレイパターンとを異ならせることについても記載されている。特許文献4には、バッキング材料への溝形成と電極材料の充填とを利用してバッキング部材を製作することが記載されている。
特開平7−131895号公報 特開2001−309493号公報 特開2003−265476号公報 特開2004−33829号公報 M.Greenstein,P.Lum,H.Yoshida,M.S.Seyed-Bolorforosh,A 2.5MHz 2D Array with Z-Axis Backing.1996 IEEE ULTRASONICS SYMPOSIUM,p1513-1516.
リードアレイを備えたバッキング部材の製作に当たって、複数の部材を単純に積層して接着すると、各部材の位置決め誤差が問題となる。また、保持された基板間に多量の液状バッキング材料を流し込んで、それを熱硬化させると、バッキング材料の熱収縮に伴って、各基板(リードアレイ)の変形や位置決め誤差が生じやすい。特に粘性の高い液状バッキング材料を用いる場合、基板間の全体にバッキング材料が十分に展開しないおそれがある。更に、製作作業あるいは製作コストの観点から、バッキング部材を簡便に製作することが求められ、加えて、バッキング部材の特性を維持、向上することも求められている。
非特許文献1及び特許文献1には、複数のピン状の治具を利用して各部材を位置決めすることが示されている。しかし、非特許文献1には製造方法の詳細が記載されていない。特許文献1に記載された製造方法では、多量のバッキング材料を充填してそれを硬化する必要があるため(その図6(b)参照)、上記で指摘した問題が生じる。特許文献2に記載された手法(特に図4)では、バッキング部材に形成された各溝へ基板が差し込まれている。しかし、各基板に振動子列を形成してから、各基板の挿入配置を行っているため、各基板の位置決め精度がそのまま各振動素子の位置決め精度を左右する点を指摘できる。
本発明の目的は、超音波振動子の製造に当たって、リードアレイを備えたバッキングユニットの製作に当たって各リードの位置決め精度を向上させることにある。
本発明の他の目的は、超音波振動子の製造に当たって、リードアレイを備えたバッキングユニットを簡易に製作することにある。
本発明の他の目的は、良好な特性を有するバッキングユニットを備えた超音波振動子を製作することにある。
(1)本発明は、X方向に整列しそれぞれY方向に伸長する複数のスリットを有し、バッキング材料で構成された第1製作体を製作する工程と、前記第1製作体における前記複数のスリットに対して、リード列を有する複数の基板を挿入し、これにより第2製作体を製作する工程と、前記第2製作体におけるZ方向の上層部を除去し、前記第2製作体の上面にリード上端アレイを露出させ、これにより第3製作体を製作する工程と、前記第3製作体の上面側に振動素子アレイを設ける工程と、を含むことを特徴とする。
上記構成によれば、まず、複数のスリットを有するバッキング材料で構成された第1製作体(バッキング母体)が製作される。第1製作体は、複数の部材の結合体として構成されていてもよいし、単一の部材で構成されていてもよい。第1製作体における各スリットに対して各基板が挿入される。つまり、各スリットは各基板の位置決め手段として機能する。各基板が接着剤などによって固定される。各基板はリード列を有するが、その配列としては各種のものが考えられる。各基板はフィルム状のFPC(フレキシブルプリント回路)基板であるのが望ましいがそれ以外のリードフレームなどであってもよい。複数の基板が挿入された第2製作体におけるZ方向の上層部(振動子側部分)が除去される。この状態では上面にリード上端アレイが露出する。ここで、上層部は切削加工などの手法を用いて除去され、あるいは、上面の研磨処理により上層部が除去される。ここで、第3製作体の上面と振動素子アレイとの間に上面電極パッドアレイが形成されるのが望ましい。その場合、上面電極パッドアレイ(及び、後述する下面電極パッドアレイ)は、メッキ法、スパッタ法、蒸着法などによって構成される。あるいは、第3製作体の上面に電極層を形成し、その上に振動材料で構成された板状の振動部材を設け、上方から、振動部材と電極層とを同時にダイシングソーによってカッティングすることによって、振動素子アレイ及び上面電極パッドアレイを同時製作することも可能である。上記構成によれば、第1製作体に形成された各スリットへの各基板の挿入によってリード列を配置できるので簡便であり、位置決め精度がよい。また、上層部の除去により、振動素子アレイとリードアレイとの電気的コンタクトを確実に行える。
(2)本発明は、X方向に整列しそれぞれY方向に伸長し且つZ方向の両側が閉じた複数のスリットを有し、バッキング材料で構成された第1製作体を製作する工程と、前記第1製作体における複数のスリットに対して、リード列を有する複数の基板を前記Y方向から挿入し、これにより第2製作体を製作する工程と、前記第2製作体におけるZ方向の上層部を除去し、前記第2製作体の上面にリード上端アレイを露出させ、前記第2製作体のZ方向の下層部を除去し、前記第2製作体の下面にリード下端アレイを露出させ、これにより第3製作体を製作する工程と、前記第3製作体の上面側に振動素子アレイを設ける工程と、を含むことを特徴とする。
上記構成によれば、Y方向から各基板が各スリット内へ挿入される。各スリットのY方向の一方端は開口であるが、Y方向の他方端は開口であっても閉じていてもよい。両端が開口であれば挿入方向に自由度があるのでその作業性が容易となる。他方端が閉じていれば各基板のY方向の位置決めが容易となる。上記構成によれば、第1製作体に形成された各スリットへの各基板の挿入によってリード列を配置できるので簡便であり、位置決め精度がよい。また、上層部の除去により、振動素子アレイとリードアレイとの電気的コンタクトを確実に行える。
望ましくは、前記第3製作体の上面に上面電極パッドアレイを形成する工程と、前記第3製作体の下面に下面電極パッドアレイを形成する工程と、を含む。
望ましくは、前記第1製作体を製作する工程は、第1バッキング板に対しX方向に並んだ複数のハーフスリットを形成し、第2バッキング板に対しX方向に並んだ複数のハーフスリットを形成する工程と、前記複数のハーフスリットが形成された第1バッキング板と前記複数のハーフスリットが形成された第2バッキング板とを前記複数のスリットが構成されるように対向させて結合する工程と、を含む。
望ましくは、前記第1バッキング板と前記第2バッキング板とが位置決め具を用いて位置決めされた状態で、前記各スリットに前記各基板が挿入される。
(3)本発明は、X方向に整列しそれぞれY方向に伸長し且つZ方向の下方が開いた複数のスリットを有し、バッキング材料で構成された第1製作体を製作する工程と、前記第1製作体における複数のスリットに対して、リード列を有する複数の基板における挿入部分を挿入し、これにより第2製作体を製作する工程と、前記第2製作体におけるZ方向の上層部を除去し、前記第2製作体の上面にリード上端アレイを露出させ、これにより第3製作体を製作する工程と、前記第3製作体の上面側に振動素子アレイを設ける工程と、を含むことを特徴とする。
上記構成によれば、各スリットにおけるZ方向の下方端(非振動子側)が開口となっており、各スリットへ基板を部分的に挿入した状態では、第1製作体(バッキング母体)からその下方へ複数の基板が引き出されることになる。例えば、バッキング母体の下面側に電極パッドアレイなどを形成する必要がなくなり、また、下面における電気的な接続が不要となる。各基板上に電子回路などを搭載するようにしてもよい。各スリットに対して、各基板をZ方向の下方側から挿入するのが望ましい。その場合、各スリットのY方向の両端は閉じていてもよいし、開口であってもよい。前者によればY方向の位置決めが容易となる。後者によれば、挿入時に運動各基板に自由度があるので作業性がよい。なお、スリットのY方向の一方端側から基板をスライドさせて挿入することもできる。各基板は接着剤などを利用して各スリットへ固定される。
いずれにしても、上記構成によれば、第1製作体に形成された各スリットへの各基板の挿入によってリード列を配置できるので簡便であり、位置決め精度がよい。また、上層部の除去により、振動素子アレイとリードアレイとの電気的コンタクトを確実に行える。更に、第1製作体の下面側で結線処理を行う必要がなくなる。各基板相互がZ方向にばらついて位置決めされても、上層部が除去されるために、そのようなZ方向のばらつきは解消される。
(4)上記構成において、望ましくは、前記第3製作体を製作する工程は、前記第3製作体内における前記各基板の上端部に複数の突出部を形成する工程を含み、前記各突出部はリード突出要素を有し、前記リード上端アレイは複数のリード突出要素上端面によって構成される。
上記構成によれば、第3製作体としてのバッキング部材内において、各基板の上端部に複数の突出部が構成される。換言すれば、各基板の上端部においてリード間に切欠部が構成される。よって、バッキング部材の上層部において、振動素子から後方に放射されバッキング部材に進入した超音波の内で、水平方向に向かう超音波が基板間で反射する問題を解消あるいは軽減でき、また振動素子から後方に放射された超音波が基板それ自体を直接的に伝搬して、隣接する振動素子へ回り込む問題を解消あるいは軽減できる。各突出部間にはバッキング材料が存在し、バッキング部材本来の機能がより効果的に発揮される。
上記構成において、各突出部は、望ましくは、リード突出要素とベース層突出要素とで構成される。前者によって信号ラインが必要に応じて電極パッドなどを介して振動素子に電気的に接続される。後者はリード突出要素の支持体あるいは形成媒体として機能する。
最初から基板の上端部に複数の突出部を形成しておくと、それらの屈曲等が生じやすく、それらの物理的保護や配列の維持を図ることが困難となる。そこで、各基板をバッキング材料内に配置してから、各基板の上端部に複数の突出部を形成するのが望ましい。望ましくは、ブロック状あるいは平板形のバッキング部材に対してその上面から複数の切欠溝を形成し、各切欠溝へバッキング材料を充填する。これにより、結果として、各基板に事後的に複数の突出部が構成される。複数の切削溝を形成した状態でも、溝形成方向において突出部間にはバッキング材料が存在するため、複数の突出部の配列を維持でき、また各突出部の変形を防止できる。各切欠溝は各基板に直交する方向に形成される。
(5)本発明は、X方向に整列しそれぞれY方向に伸長する複数のスリットを有し、バッキング材料で構成された第1製作体を製作する工程と、前記第1製作体における前記複数のスリットに対して、リード列を有する複数の基板を挿入し、これにより第2製作体を製作する工程と、前記第2製作体におけるZ方向の上層部を所定深さで除去して前記第2製作体の上面にリード上端アレイを露出させる上層部除去工程を有し、第3製作体を製作する工程と、前記第3製作体の上面側に振動素子アレイを設ける工程と、を含み、第2製作体から前記第3製作体を製作する工程は、更に、前記第2製作体に対して上面側から複数の切欠溝を形成し、これによって前記各基板の上端部に複数の突出部を形成する溝形成工程と、前記複数の切欠溝にバッキング材料を充填する溝充填工程と、を有し、前記各突出部はリード突出要素を有し、前記リード上端アレイは複数のリード突出要素上端面によって構成される、ことを特徴とする。
望ましくは、前記第3製作体を製作する工程では、前記上層部除去工程の実行後に前記溝形成工程が実行される。望ましくは、前記第3製作体を製作する工程では、前記溝形成工程の実行後に前記上層部除去工程が実行される。望ましくは、前記第3製作体を製作する工程では、前記上層部除去工程と前記溝形成工程とが同時進行で実行される。
望ましくは、前記各切欠溝の底面は平坦面であり、あるいは、1又は複数の傾斜面によって構成される。前者は垂直方向における超音波の反射が問題とならないような場合に採用するのが望ましく、後者はその問題を効果的に軽減あるいは解消する場合に採用するのが望ましい。各溝の底面形状は例えばダイシングを行うブレードの先端形状を選択することによって容易に実現できる。
以上説明したように、本発明によれば、リードアレイを備えたバッキングユニットの製作に当たって各リードの位置決め精度を向上できる。本発明によれば、リードアレイを備えたバッキングユニットを簡易に製作できる。あるいは、本発明によれば、良好な特性をもったバッキング部材を製作できる。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図5には、本発明に係る超音波振動子の製造方法が示されている。この超音波振動子は医用超音波診断装置に接続される超音波探触子内に設けられるものであり、本実施形態において超音波振動子は三次元超音波画像あるいは任意断層画像を形成するためのいわゆる2Dアレイ振動子である。つまり、超音波ビームを二次元走査することにより三次元データ取込空間を形成するための振動子である。
図1の(A)において、まず最初に同一形状をもった2つのバッキング板10,12が用意される。2つのバッキング板10,12の厚みは異なっていてもよい。それらの境界面での超音波の反射が問題となるような場合には、最終的に上側となる(振動素子アレイに近い方の)バッキング板の厚みを厚くして、境界面をより遠ざけるようにしてもよい。バッキング板10,12は、タングステン、シリコーンなどの超音波減衰の大きい材料をエポキシ樹脂に添加したものである。もちろん、バッキング材料としてはそれ以外にも各種のものを採用することができる。
次に、図1の(B)で示されるように、バッキング板10,12に対して複数のハーフスリット(つまり溝)16A,16Bが形成される。それぞれのバッキング板10,12に形成される複数のハーフスリット16A,16Bにおけるピッチは例えば0.1〜0.3mmである。各ハーフスリット16A,16Bの溝幅は後に説明するFPC基板の厚さに若干のマージンを加えた大きさに設定され、例えば10〜15μmである。各ハーフスリット16A,16Bの深さは後に説明するFPC基板の横幅の半分の値に設定される。それらのハーフスリット16A,16Bの作成にあたっては、ダイシングソーやレーザー加工機などを用いるのが好適である。
次に、図1の(C)で示されるように、上記のように加工された2つのバッキング板10,12が治具26内に配置される。具体的には、各ハーフスリット16A,16Bが互いに連結してそれぞれのスリット22が構成されるように、2つのバッキング板10,12が互いに対向した状態で結合される。この段階において、2つのバッキング板10,12を接着するための接着剤の流し込みなどを行ってもよいが、本実施形態では、後に説明するFPC基板の挿入時あるいは挿入後において接着剤の流し込みを行うようにしている。つまり、その結果として2つのバッキング板10,12が相互に結合される。治具26は、接着剤を硬化させた後にバッキング母体(第1製作体)20を取り外し易いように、シリコーン材料などによって構成されるのが望ましい。なお、2つのバッキング板10,12の接合に当たっては、図示の治具26の他に各種の位置決め構造を用いることができる。
すなわち、治具26にはあらかじめ挿入対象としてのバッキング母体20と同形状の溝(空洞)が形成されており、その溝内に2つのバッキング板10,12が互いに対向した状態で差し込まれる。ちなみに、図1の(C)には互いに直交する3つの座標軸X,Y,Zが表されており、その座標系は図1において(C)に示す斜視図についてのものである。なお、接合体としてのバッキング母体20との関係において、上記座標系は後に説明する図2、図3などにおいても共通のものとなっている。
図1の(C)に示されるように、バッキング母体20は、X方向に整列した複数のスリット22を有する。各スリット22は上記のハーフスリット16A,16Bを結合したものに相当する。各スリット22はY方向に伸張した溝であり、Y方向の両端が開口となっている。ただし、Y方向の一方側を閉じたものとして構成することもできる。以下に説明するように各スリットのおける2つの開口の内で、一方が差込み用開口として機能する。
図2に示されるように、各スリット22に対してFPC基板28が挿入される。FPC基板28は、フィルム状の部材であって、その側面にはリード列29が形成されている。リード列29は、図2に示す例においてY方向に整列した複数のリード29aによって構成されており、各リード29aはZ方向に平行である。図2においては発明説明のためFPC基板28の厚みが大きく描かれているが、実際にはFPC基板28はフィルム状であって、これに合わせてスリット22もかなり細い溝である。また、各リード29aは、FPC基板28の絶縁ベース層の一方面(あるいは両面)に形成された薄膜状の導電層である。
各スリット22に対してFPC基板28を挿入して、各FPC基板28のY方向の位置を適正に位置決めした後に、例えば各スリット22における隙間に低粘度のエポキシ系接着剤が流し込まれる。接着剤を注入した後にあるいはその注入段階において治具26全体を真空中の環境下に置くことにより、表面張力作用などによって接着剤が部材間の隙間に展開する。2つのバッキング板の接合面にも展開する。この場合において、低粘性の接着剤を用いればその展開作用を円滑に行わせることができる。また本実施形態においては大量の接着剤を使うことなく各部材の貼り合わせを行える。接着剤内に減衰剤を添加することも可能である。各部材間の隙間への接着剤の展開を考えるならば、そのような添加はあえて行う必要はない。接着剤の硬化によってバッキング母体20が完成すると、その完成後の製作体(第2製作体)が治具26から取り出される。
中間製作体としての第2製作体に対しては、図3に示すように上部層及び下部層の除去が行われる。すなわち、上記のように取り出された第2製作体におけるZ方向の上部層及び下部層が一定の範囲(基板辺に到達するあるいはそれを超える深さ)で除去される。それが符号32A,32Bによって表されている。実際には、製作体の上面及び下面を研磨、研削することによって上記の加工を行うことができる。上部層及び下部層の除去により、図3に示されるように、上面30A及び下面30Bが研磨されたバッキングアセンブリ(第3製作体)30が完成する。
但し、第3製作体の製作工程において、上部層及び下部層の除去の後に、上部層及び下部層の除去の前に、あるいは、上部層及び下部層の除去と同時進行で、バッキングアセンブリ30の特性を良好にするために、後述する「付加的加工」を行うようにしてもよい。そのような付加的加工によれば、その上面から内部に進入した超音波が基板間で反射する問題、及び、その超音波が基板それ自体を伝搬して隣接する振動素子へ回り込む問題、を解消又は軽減できる。
完成したバッキングアセンブリ30の上面30Aにおいては、リードアレイ31が露出し、これは下面30Bについても同様である。リードアレイ31は、複数のリード列によって構成され、上面30Aにおいては各リードの上端面が露出し、下面30Bにおいては各リードの下端面が露出する。なお、バッキングアセンブリ30は、見方を変えれば、複数のスペーサ29とそれらの間に設けられた複数のFPC基板28とからなるものであり、各スペーサ29は第1部分27Aと第2部分27Bによって構成される。
図3に示したような加工処理が完了すると、図4に示すように、バッキングアセンブリ30の上面に電極層34が形成される。ちなみに、この段階において下面側にも電極層を形成するようにしてもよい。そのような電極層は、メッキ処理、スパッタ処理、蒸着処理などによって形成される。そして、図4に示されるように、電極層34の上面にPZT、複合材料などによって構成されるプレート状の振動材料38が接着される。
そして、図5に示されるように、上面側からマトリクス状にダイシングソーなどを用いて二次元のカッティング44を行うことにより振動材料が複数の要素に分割され、各要素は振動素子42を構成する。すなわち、そのようなカッティングにより振動素子アレイ40が構成される。また、カッティング44による溝の深さを所定値とすることにより、電極層についてもカッティングを行うことができ、これによって電極層は複数の電極パッド34aに分割される。その溝の深さは、バッキングアセンブリ30の表面内に若干進入する程度とするのが望ましい。
バッキングアセンブリ30の下面側には各リードに対応して複数の電極パッド36aが形成される。この場合においてはメッキ処理、スパッタ処理、蒸着処理などを利用できる。それらの電極パッド36aは信号線との接続端子として利用される。ちなみに複数の電極パッド36aに対してFPC基板を接合して電気的なコンタクトを達成するようにしてもよい。以上の工程によって振動素子アレイ40の背面側にバッキングユニット46が構成される。
上記の工程の後、振動素子アレイ40の上面側には共通のグランド電極あるいは複数の個別グランド電極が形成され、その上面側に整合素子アレイが形成される。これによって振動子ユニットが構成され、その振動子ユニットにして配線がなされ、またそれがプローブケース内に配置される。
なお、上記の実施形態においては、図5に示したように、カッティング44によって複数の電極パッド34aを形成したが、複数の電極パッド36aと同様に、そのようなカッティングによらずに複数の電極パッド34aを形成した上で、その上面に複数の振動素子を設けるようにしてもよい。
図6には、FPC基板についての各種の実施形態が示されている。(A)には、図2において示したFPC基板28が示されている。そこに設けられているリード列29は複数のリード29aによって構成され、それらは互いに平行であり、そのピッチも一定である。(B)に示されるFPC基板50においては、いわゆるスパースアレイに対応して一定のリードが間引かれたリード列52が示されている。リード列52は複数のリード52aによって構成されているが、基本ピッチは同一であるものの、無効素子に相当するリードは除去されている。(C)に示すFPC基板54においては、振動子側のピッチと非振動子側のピッチとが異なるリード列56が示されている。すなわち、それを構成する各リード56aは振動子側から非振動子側にかけて広がっており、放射状のパターンが構成されている。(D)に示されるFPC基板58においては、振動子側と非振動子側とにおいてピッチが異なっており、かつ上記のスパースアレイに対応したパターンをもってリード列60が構成されている。各リード60aが直線的に引き出されている点については上記の各実施形態と同様である。図6に示される各実施形態はもちろん例示であって、これ以外にもFPC基板上におけるリード列パターンとしては各種のものを採用することができる。後述する付加的加工において、切欠溝の形成に当たっては、各リードの上端部が適正に残存するようにその処理を行うのが望ましい。あるいは、付加的加工において適正に切欠溝を形成できるように、リードパターンを選択するのが望ましい。
上記実施形態においては、図2で示したように、バッキング母体上にあらかじめ形成された複数のスリットに対してFPC基板28を挿入するだけで各FPC基板28の位置決めを行うことができるので、容易であり、また少ない量の接着剤を用いてFPC基板28などを接着することができるので、接着剤の硬化に伴う歪みの問題など解消あるいは軽減することができる。また、図3に示したように、電気的な接続が行われる上面30A及び下面30Bについては研磨すなわち除去加工が行われるため、電気的な接続を確実に行えるという利点がある。また、上記実施形態においては、バッキングユニット内に多くのバッキング材料を配置することができるので、十分なバッキング作用を発揮させることができるという利点がある。
次に、図7及び図8を用いて他の実施形態について説明する。
図7に示す実施形態においては、バッキング母体80が単一の部材によって構成されており、具体的には、バッキング母体80はバッキング材料によって構成されている。そのバッキング母体80は、X方向に整列した複数のスリット82を有し、各スリット82のZ方向の一方側すなわち非振動子側は閉じている。一定の厚みをもったバッキング材料に対してダイシングソーなどを用いて複数のスリット82を形成することにより、図7に示すようなバッキング母体80を容易に製作することができる。
そのようなバッキング母体80は図7に示されるように治具84に取付けられ、その状態において、各スリット82に対して各FPC基板86が部分的に挿入される。FPC基板86はスリット82に挿入した状態において、その一部分のみが挿入されており、他の部分はバッキング母体80から引き出されている。各FPC基板86は図7に示されるように、リードアレイ88を有しており、それらのリードアレイ88はY方向に整列した複数のリード88aによって構成される。ちなみに各FPC基板86上にプリアンプやドライバなどの電子回路を設けることもできる。更にその電子回路としてビームフォーマーを搭載することもできる。
バッキング母体80における各スリット82に対してそれぞれFPC基板86を挿入し、そして各FPC基板86を接着すれば、また符号90で示す上層部の除去を行えば、これによってバッキングアセンブリ92が構成される。
そして、バッキングアセンブリ92に対して図5に示したような手法を用いてその上面に複数の振動素子42からなる振動素子アレイ40を形成し、同時に複数の電極パッド102aを構成すれば、図8に示すバッキングユニット100が構成される。バッキングユニット100はバッキング母体と基板群87とからなるものであり、基板群87は複数のFPC基板86によって構成される。
図7及び図8に示した実施形態によれば、図1〜図5に示した実施形態と同様に、あらかじめ形成されたスリットへの基板挿入によって適切にリード列の位置決めを行うことができ、また少ない量の低粘度の接着剤をもって各FPC基板を固定することが可能であり、バッキングアセンブリあるいはバッキングユニットに生ずる接着剤の硬化に伴う歪みの問題を解消することができる。また、図7及び図8に示した実施形態においては、バッキングユニット100におけるバッキング母体80の下面側に複数の電極パッドを設ける必要がなく、作業性あるいは製造コストを低減できるという利点がある。
なお、図7及び図8に示した実施形態において、各スリット82はそのY方向の両端が閉じた溝であってもよい。あるいはその一方側のみが開いた溝であってもよい。ちなみに、図7において符号90はバッキングアセンブリ92を治具84から取り出した後に行われる上部層の除去範囲を表しているが、仮に各FPC基板86についてZ方向の位置決め誤差が多少あったとしても、上部層90の除去により、バッキングアセンブリ92における上面を平坦面とすることができ、またその上面においては適正なリード上端アレイが現れる。
次に、図9〜図12を用いて、上記の製造方法に関して部分的な変形例を説明する。この変形例は、第3製作体つまりバッキングアセンブリを製作する過程において付加的工程を加えたものである。
図9には、第3製作体としてのバッキングアセンブリ110が示されている。符号112,113は、第2製作体の上面及び下面の切削、研磨が行われた除去範囲を示している。すなわち、図9に示すバッキングアセンブリ110は、図3に示したバッキングアセンブリ30に相当し、それは図1及び図2に示した過程を経て製作されたものである。但し、図9に示すバッキングアセンブリ110は完成品ではなく、以下に説明する溝形成及び溝充填の各工程を経て、バッキングアセンブリ110の完成品が製作される。バッキングアセンブリ110は、一般に、振動素子アレイを構成する振動素子数に対応して、数百から数千のリードを内蔵しているが、図9においてはバッキングアセンブリの一部分が示されている。
図9に示すバッキングアセンブリ110は、上下に積層された2つの部分110−1、110−2で構成され、X方向に並んだ複数の基板116を内蔵している。各基板116はFPC基板であって、それはベース層116とリードパターンを構成する複数のリード118で構成される。各基板116の厚みは例えば数十〜百μmである。各リード118はベース層上に形成された銅層をエッチングすることによって形成される。また、導電性の向上のため、更にニッケルや金をメッキしてもよい。その厚みは例えば10〜20μmである。
図10に示すように、バッキングアセンブリ110に対して、その上面から複数の切欠溝120が形成される。これは各基板114の上端部に後述する複数の切欠部を形成するためになされるものである。各切欠部は、バッキングアセンブリ110の上層部110Aにおいて、各基板面での超音波の反射及び基板を介した超音波伝搬を防止する機能を有する。複数の切欠溝120は、Y方向に一定間隔をもって整列し、各切欠溝120はX方向に伸長している。複数の切欠溝120の形成により、バッキングアセンブリ110の上層部には複数の突出壁122が形成される。それらはY方向に一定間隔をもって整列しており、各突出壁122はX方向に伸長した壁状の部分である。各突出壁122は、複数の突出部124及び複数のバッキング材料部分126によって構成される。各突出壁122において、個々の突出部124はそれらの間にバッキング材料部分126が存在することによって保持され、それが物理的に強化され、その変形が防止される。
以上の説明から理解されるように、バッキングアセンブリ110の上層部110Aにおいては、各基板114ごとに、その上端部にY方向に並んだ複数の突出部124が構成される。バッキングアセンブリ110の下層部110Bにおいては各基板114の本体部分が存在する。なお、各切欠溝120の深さは、超音波の波長の2倍以上、望ましくは3倍以上に設定するのが望ましい。それが深くなり過ぎると、各突出壁122の変形等が生じるおそれがあるので、それらの諸事情を考慮して、各切欠溝120の深さを設定するのが望ましい。一般にはその深さを超音波の波長の3倍程度に設定するのが望ましい。
図11には、上記の溝形成後の基板114が示されている。基板114は、ベース層116と複数のリード118とで構成されているが、その上端部114Cにおいては、複数の突出部124が形成され、同時に、それらの間に切欠部140が形成されている。符号116Cはベース層本体を示している。各突出部124は、リード突出要素118Aとベース層突出要素116Aで構成され、前者によって振動素子への電気的な接続がなされる。後者はリード突出要素118Aの保持媒体あるいは形成媒体である。符号118Bはリード突出要素上端面を示し、符号116Bはベース層突出要素上端面を示している。バッキングアセンブリの上面に形成されるリード上端アレイは、複数のリード突出要素上端面によって構成される。複数の振動素子間のピッチは例えば0.3mmであり、突出部124におけるY方向のサイズは例えば0.1mmであり、切欠部140のY方向のサイズは例えば0.2mmである。
図12には、図10に示した溝形成工程後に実行される充填工程が示されている。複数の切欠溝120にはそれぞれバッキング材料130が充填され、それが硬化される。この充填工程により、突出部間の切欠部にはバッキング材料が流し込まれる。充填されるバッキング材料130は、バッキングアセンブリ110の基材をなすバッキング材料と同一であるのが望ましい。なお、符号132は振動素子配列を示している。充填工程の後に、バッキング材料110の上面を研磨処理するのが望ましい。
以上のような付加的工程を経て、図12に示されるバッキングアセンブリ(第3製作体)110が完成する。その後、図4に示したように、バッキングアセンブリ110の上面に電極層等が形成される。上記のように、第2製作体の上面及び下面を除去する除去工程(図3,図9参照)の後に、溝形成工程及び充填工程が実行されたが、その順序を逆にしてもよい。例えば、溝形成工程及び充填工程を実行した後に、除去工程を実行しても、同じ結果を得られる。また、溝形成工程の後に除去工程を実行した後、充填工程を実行することもできる。あるいは、除去工程と溝形成工程とを同時に実行することもできる。
図12に示したバッキングアセンブリ110によれば、その上層部において、ベース層における不要部分を除去できるので、基板間での超音波の反射を抑制でき、また、基板それ自体を超音波が伝搬してクロストークが生じることを防止できる。なお、下層部においては、超音波がかなり減衰するため、上記のような問題を事実上無視することができる。
図9〜図12においては、各切欠溝の底面(境界面)が平坦な水平面であったが、そこでの超音波の反射が問題となるような場合には、その底面を1又は複数の斜面として構成するのが望ましい。切欠溝をダイシングソーを用いて形成する場合にはその歯の形状を適宜選択すればよい。
バッキング母体の製作工程を説明するための図である。 バッキング母体に対して複数のFPC基板を挿入してバッキングアセンブリを製作するプロセスを説明するための図である。 バッキングアセンブリにおいて上部層及び下部層の研磨を説明するための図である。 バッキングアセンブリに対する振動材料の接着を説明するための図である。 本実施形態に係る製造方法によって製作された超音波振動子を示す図である。 FPC基板についての多様なバリエーションを説明するための図である。 他の実施形態に係るバッキングアセンブリの製造プロセスを説明するための図である。 他の実施形態に係る超音波振動子を説明するための図である。 変形例に係るバッキングアセンブリを示す図である。 変形例に係る溝形成工程を示す図である。 変形例に係る加工後の基板を示す図である。 変形例に係る充填工程を示す図である。
符号の説明
10,12 バッキング板、20 バッキング母体、22 スリット、28 FPC基板、29 リード列、30 バッキングアセンブリ、40 振動素子アレイ、46 バッキングユニット。

Claims (13)

  1. X方向に整列しそれぞれY方向に伸長する複数のスリットを有し、バッキング材料で構成された第1製作体を製作する工程と、
    前記第1製作体における前記複数のスリットに対して、リード列を有する複数の基板を挿入し、これにより第2製作体を製作する工程と、
    前記第2製作体におけるZ方向の上層部を除去し、前記第2製作体の上面にリード上端アレイを露出させ、これにより第3製作体を製作する工程と、
    前記第3製作体の上面側に振動素子アレイを設ける工程と、
    を含むことを特徴とする超音波振動子の製造方法。
  2. X方向に整列しそれぞれY方向に伸長し且つZ方向の両側が閉じた複数のスリットを有し、バッキング材料で構成された第1製作体を製作する工程と、
    前記第1製作体における複数のスリットに対して、リード列を有する複数の基板を前記Y方向から挿入し、これにより第2製作体を製作する工程と、
    前記第2製作体におけるZ方向の上層部を除去し、前記第2製作体の上面にリード上端アレイを露出させ、前記第2製作体のZ方向の下層部を除去し、前記第2製作体の下面にリード下端アレイを露出させ、これにより第3製作体を製作する工程と、
    前記第3製作体の上面側に振動素子アレイを設ける工程と、
    を含むことを特徴とする超音波振動子の製造方法。
  3. 請求項2記載の製造方法において、更に、
    前記第3製作体の上面に上面電極パッドアレイを形成する工程と、
    前記第3製作体の下面に下面電極パッドアレイを形成する工程と、
    を含むことを特徴とする超音波振動子の製造方法。
  4. 請求項2記載の製造方法において、
    前記第1製作体を製作する工程は、
    第1バッキング板に対しX方向に並んだ複数のハーフスリットを形成し、第2バッキング板に対しX方向に並んだ複数のハーフスリットを形成する工程と、
    前記複数のハーフスリットが形成された第1バッキング板と前記複数のハーフスリットが形成された第2バッキング板とを前記複数のスリットが構成されるように対向させて結合する工程と、
    を含むことを特徴とする超音波振動子の製造方法。
  5. 請求項4記載の製造方法において、
    前記第1バッキング板と前記第2バッキング板とが位置決め具を用いて位置決めされた状態で、前記各スリットに前記各基板が挿入されることを特徴とする超音波振動子の製造方法。
  6. X方向に整列しそれぞれY方向に伸長し且つZ方向の下方が開いた複数のスリットを有し、バッキング材料で構成された第1製作体を製作する工程と、
    前記第1製作体における複数のスリットに対して、リード列を有する複数の基板における挿入部分を挿入し、これにより第2製作体を製作する工程と、
    前記第2製作体におけるZ方向の上層部を除去し、前記第2製作体の上面にリード上端アレイを露出させ、これにより第3製作体を製作する工程と、
    前記第3製作体の上面側に振動素子アレイを設ける工程と、
    を含むことを特徴とする超音波振動子の製造方法。
  7. 請求項6記載の製造方法において、更に、
    前記第3製作体の上面に上面電極パッドアレイを形成する工程を含むことを特徴とする超音波振動子の製造方法。
  8. 請求項1,2又は6記載の製造方法において、
    前記第3製作体を製作する工程は、前記第3製作体内における前記各基板の上端部に複数の突出部を形成する工程を含み、
    前記各突出部はリード突出要素を有し、
    前記リード上端アレイは複数のリード突出要素上端面によって構成される、
    ことを特徴とする超音波振動子の製造方法。
  9. X方向に整列しそれぞれY方向に伸長する複数のスリットを有し、バッキング材料で構成された第1製作体を製作する工程と、
    前記第1製作体における前記複数のスリットに対して、リード列を有する複数の基板を挿入し、これにより第2製作体を製作する工程と、
    前記第2製作体におけるZ方向の上層部を所定深さで除去して前記第2製作体の上面にリード上端アレイを露出させる上層部除去工程を有し、前記第2製作体から第3製作体を製作する工程と、
    前記第3製作体の上面側に振動素子アレイを設ける工程と、
    を含み、
    前記第3製作体を製作する工程は、更に、
    前記第2製作体に対して上面側から複数の切欠溝を形成し、これによって前記各基板の上端部に複数の突出部を形成する溝形成工程と、
    前記複数の切欠溝にバッキング材料を充填する溝充填工程と、
    を有し、
    前記各突出部はリード突出要素を有し、
    前記リード上端アレイは複数のリード突出要素上端面によって構成される、
    ことを特徴とする超音波振動子の製造方法。
  10. 請求項9記載の製造方法において、
    前記第3製作体を製作する工程では、前記上層部除去工程の実行後に前記溝形成工程が実行されることを特徴とする超音波振動子の製造方法。
  11. 請求項9記載の製造方法において、
    前記第3製作体を製作する工程では、前記溝形成工程の実行後に前記上層部除去工程が実行されることを特徴とする超音波振動子の製造方法。
  12. 請求項9記載の製造方法において、
    前記第3製作体を製作する工程では、前記上層部除去工程と前記溝形成工程とが同時進行で実行されることを特徴とする超音波振動子の製造方法。
  13. 請求項9記載の製造方法において、
    前記各切欠溝の底面は平坦面であり、あるいは、1又は複数の傾斜面によって構成されることを特徴とする超音波振動子の製造方法。
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