JP4185464B2 - 往復ポンプの弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ピストンないしはプランジャ(以下「プランジャ」と称する)の往復動により液体を輸送するための往復ポンプに関する。
プランジャの往復動により液体を輸送するための往復ポンプは、一般に、シリンダと、シリンダ内を往復動するプランジャと、プランジャを駆動する駆動部とから構成されている。また、駆動部と反対側には弁装置が設けられている。
弁装置としては、例えば下記の特許文献1に開示されているように、弁箱に形成された一直線状の中空部分内に吸入弁と吐出弁とが直列に配設されたものが知られている。この種の弁装置は、中空部分の一端が閉じられ、他端が開口されており、この開口はプラグによって閉鎖されるようになっている。また、特許文献1に開示の弁装置は、中空部分におけるプラグ側の部分が吸入口と連通し、他側の部分が吐出口と連通しており、他側から順に吐出弁、吸入弁が配置されている。
通常、吐出弁及び吸入弁はそれぞれ、弁座と、弁体と、弁体を弁座に押し付けるための圧縮ばねと、弁サックとからなる。弁サックは略円筒形であり、圧縮ばねを囲み保持するためのホルダとして機能する。また、吐出弁と吸入弁との間には、両者間の間隔を維持するために、アダプタが介設されている。
実公平4−33966号公報
上述したような従来の往復ポンプの弁装置においては、組立時、吐出弁、アダプタ及び吸入弁を順に開口から中空部分内に組み付けていくが、吐出弁は中空部分の奥(すなわち、閉鎖端部側)に配置されるため、吐出弁を装着するには手間がかかるという問題点がある。また、分解時、吐出弁を取り出すのも困難である。
そこで、本発明は、組立・分解が容易である往復ポンプの弁装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、往復ポンプ(10)に設けられる弁装置(16,116)であって、往復ポンプ(10)のシリンダ(12)に内部が連通され、且つ、一端が開口されている直線状の中空部分(26)を有する弁箱(18)と、中空部分(26)内の、開口とは反対の側に配置される吐出弁(38)と、中空部分(26)内の開口側に配置される吸入弁(48)と、中空部分(26)内にて吐出弁(38)と吸入弁(48)との間に配置される略円筒形のアダプタ(50,150)とを備える弁装置(16,116)において、アダプタ(50,150)の一端に吐出弁(38)を装着できるようにしたことを特徴とする。
かかる構成により、弁装置(16,116)の組立時には、アダプタ(50,150)と吐出弁(38)とを一体的に中空部分(26)内に挿入することができ、分解時には、これらを一体的に中空部分(26)から取り出すことができる。
吐出弁(38)が、吐出弁座(56)と、吐出弁座(56)に当接される吐出弁体(54)と、吐出弁体(54)を吐出弁座(56)に当接させる圧縮ばね(52)と、内部にて圧縮ばね(52)を保持し吐出弁体(54)を案内する弁サック(40)とを備えるものである場合には、アダプタ(50,150)の一端に吐出弁座(56)の一部を嵌合させ、弁サックの一端に吐出弁座(56)の一部を嵌合させることで、アダプタ(50,150)の一端に吐出弁(38)を装着することができる。
また、吸入弁(38)が、吸入弁座(76)と、吸入弁座(76)に当接される吸入弁体(74)と、吸入弁体(74)を吸入弁座(76)に当接させる圧縮ばね(72)と、内部にて前記圧縮ばね(72)を保持し前記吸入弁体(74)を案内する弁サック(70)とを備える場合、弁サック(70)をアダプタ(50)の内部に配置することが有効である。この構成では、吸入工程時の圧をアダプタ(50)が受けるため、弁サック(70)に作用する力は小さく、これを合成樹脂で製造することが可能となる。弁サック(70)が合成樹脂製である場合、吸入弁体(74)が弁サック(70)との間でかじりを発生させることがない。
更に、アダプタ(150)を、弁サックとして機能させることもできる。これにより、部品点数を減らすことができる。
上述したように、本発明によれば、弁装置(16,116)の組立・分解時等に、アダプタ(50,150)と吐出弁(38)とを一体的に取り扱うことができ、作業性が向上する。特に、吐出弁(38)は中空部分(26)の開口から離れた奥まった位置に置かれるため、アダプタ(50,150)と共に吐出弁(38)を取り出せることは、吐出弁(38)のメンテナンス時に有効となるものである。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において、「上」、「下」等の方向を示す語は図に示す状態を基準とし、便宜的な語である。
図1は本発明の実施形態に係る弁装置を備えた往復ポンプを部分的に示す断面図である。図示の往復ポンプ10自体は、シリンダ12と、シリンダ12内を往復動するプランジャ14とが3対、平行に設けられている一般的な3連式のものであり、図示しないが、3本のプランジャ14の末端は駆動部におけるクランク軸に連結されている。
シリンダ12の先端(図1においては左端)側には弁装置16が配置されている。弁装置16は、マニホールド18を弁箱として備えている。マニホールド18は、ポンプ本体20にボルト22等により連結される。また、ポンプ本体20は、水等の流体の吸入口24を備えている。
マニホールド18には、断面が円形である3本の中空部分26が上下方向に一直線状に、且つ、互いに平行に形成されている。各中空部分26は、上端は開口され、下端が閉鎖されている。なお、閉鎖端部は、中実部分として完全に閉じられている必要はなく、例えば水抜き穴や、弁装置16の構成要素を押し出す軸を挿入するための穴が設けられ、その穴をプラグで閉じた構成も含まれる。また、中空部分26の中央部はそれぞれ対応のシリンダ12の内部と連通している。なお、本実施形態では、中空部分26は、その軸線がシリンダ12の軸線と直交する関係で形成されている。
ここで、中空部分26を5つの領域に分け、下側から順に、第1部分28、第2部分30、第3部分32、第4部分34、第5部分36と称することとする。これは主として内径の違いから分類したものである。
第1部分28の内径は、他の部分30〜36よりも小さくされている。以下で詳細に説明するが、この第1部分28は、吐出弁38の弁サック40の位置決め手段として作用する。
第2部分30は、第1部分よりも大きな内径を有する。第2部分30には、1本の流路31が横方向(図の紙面に直交する方向)に貫通しており、これにより3本の中空部分26が互いに連通される。また、この第2部分30は、吐出口(図示しない)に通じている。
第3部分32は、第2部分30よりも更に大きな内径を有している。この第3部分32がシリンダ12内と連通している。
第4部分34の内径は、第3部分32の内径よりも小さいが、第2部分30の内径よりも大きい。
第5部分36の内径は第4部分34と同一であってもよいが、第5部分36は、弁装置16の内部構成要素を導入するための入口となるものであり、第4部分34の内径よりもやや大きいことが好ましい。また、第5部分36にはプラグ42が着脱可能に取り付けられ、中空部分26を密閉するようになっている。なお、図示実施形態では、プラグ42はボルト44によりマニホールド18に取り付けられるが、プラグ42と第5部分36とを螺合させることで取り付けてもよい。更に、第5部分36は、ポンプ本体20に形成された吸入口24と流路46を介して連通されている。
中空部分26には、下から、吐出弁38、吸入弁48が配置され、これらの弁38,48の間にアダプタ50が配置されている。
吐出弁38は、中空部分26の第1部分28及び第2部分30に位置し、弁サック40と、圧縮ばね52と、吐出弁体54と、吐出弁座56とから構成されている。
弁サック40は合成樹脂製の略円筒体であり、その内部にて圧縮ばね52を保持することができるようになっている。また、弁サック40の下端部は縮径されている。この縮径部58の外径と高さは中空部分26の第1部分28の内径と深さと概ね一致しており、縮径部58を第1部分28に嵌挿することで、弁サック40を中空部分26に対して同軸に位置決めすることができる。縮径部58よりも上側にある弁サック40の部分の最大外径は中空部分26の第2部分30の内径よりも小さく、弁サック40の外周面と第2部分30の内周面との間に環状の間隙が形成されるようになっている。なお、弁サック40の側壁部には貫通孔41が形成されており、この貫通孔41によって弁サック40の内部と中空部分26の第2部分30、従って吐出口とが連通されている。
吐出弁座56は、外径が弁サック40の上端部の外径と実質的に同一である金属製の略円筒体である。また、吐出弁座56の下端部は縮径されており、その外径は弁サック40の上端部の内径と実質的に同一又はそれ以上とされている。これにより、吐出弁座56の下端部は弁サック40の上端部に、いわゆるスナップ嵌め可能となっている。吐出弁座56の下端面には、弁サック40の内部に配置された金属製の吐出弁体54が圧縮ばね52のばね力によって当接される。吐出弁体54は円板形状であり、弁サック40の内周面によって案内される
吐出弁38の上部にはアダプタ50が配置される。アダプタ50は金属製の略円筒体であり、中空部分26の第2部分30の上部から第3部分32、そして第4部分34の下部にかけて概ね位置される。
アダプタ50の下端部は縮径されており、その外径は中空部分の第2部分30の内径と実質的に同一とされている。また、アダプタ50の下端部の内径は吐出弁座56の外径と実質的に同一である。従って、図1に示す組立完成状態において、アダプタ50の下端部60は吐出弁座56と中空部分26の第2部分30との間の間隙に嵌合される。この嵌合状態では、アダプタ50の下端部の段差が、第2部分30と第3部分32との間の段差と係合し、正確に位置決めがなされる。また、アダプタ50の内周面には内向きフランジ62が形成されており、この内向きフランジ62が吐出弁座56を押さえ付けるよう機能する。
更に、この嵌合状態において、吐出弁座56の外周面に設けられたシール部材64と、アダプタ50の下端部60の外周面に設けられたシール部材66とにより、吐出弁座56とアダプタ50との間、及び、アダプタ50と第2部分30との間は液密にシールされている。なお、シール部材64によって吐出弁座56はアダプタ50の内側で保持され、アダプタ50と吐出弁座56とを一体的に取り扱うことが可能となっている。
下端部60よりも上側に位置するアダプタ50の部分は円筒形の外周面となっており、その外径は第4部分34の内径と実質的に同一である。また、当該部分の高さは、第3部分32の高さよりも大きいため、アダプタ50の上端部は第4部分34に位置し、第4部分34の内周面によって支持される。また、中空部分26の第3部分32の内径は第4部分34の内径よりも大きいため、アダプタ50の外周面と第3部分32の内周面との間には環状の間隙が形成される。アダプタ50の側壁部には貫通孔68が形成されているので、この貫通孔68によってアダプタ50の内部と第3部分32、従ってシリンダ12内とが連通される。
吸入弁48は、吐出弁38と同様に、弁サック70と、圧縮ばね72と、吸入弁体74と、吸入弁座76とから構成されている。
弁サック70は、アダプタ50の内部に配置されるようになっている。弁サック70は合成樹脂製の略円筒体である。弁サック70の最大外径はアダプタ50の内径よりも小さい。また、弁サック70の下端の外径は内向きフランジ62の内径よりも大きい。従って、弁サック70をアダプタ50内に挿入した場合、弁サック70はフランジ62の上面により支持され、弁サック70の外周面とアダプタ50の内周面との間には環状の間隙が形成される。なお、この間隙と弁サック70の内部とを連通するために、側壁部には貫通孔71が形成されている。
弁サック70の内部には圧縮ばね52が保持されている。また、弁サック70の上端部には吸入弁座76が嵌合され、中空部分26の第4部分34に配置される。吸入弁座76は、外径が第4部分34の内径と実質的に同一である金属製の略円筒体である。また、吸入弁座76の下端部は縮径されており、その外径は弁サック70の上端部の内径と同一又はそれ以上とされている。これによって、吸入弁座76の下端部は弁サック40の上端部に、いわゆるスナップ嵌め可能となっている。吸入弁座76の下端面には、弁サック70の内部に配置された金属製の吸入弁体74が圧縮ばね72のばね力によって当接される。吸入弁体74は円板形状であり、弁サック70の内周面によって案内される
また、吸入弁座76は、図1に示すように、アダプタ50の上端面にて支持される。この状態において、吸入弁座76の嵌着されている弁サック70の下端がアダプタ50の内向きフランジ62に接し、確実に支持されるよう、弁サック70の高さは、アダプタ50のフランジ62の上面からアダプタ50の上端面までの高さと同一、好ましくはそれ以上とされている。
なお、吸入弁座76の外周面にはシール部材78が装着されており、吸入弁座76と第4部分34の内周面との間を液密にシールしている。
中空部分26の第5部分36にはプラグ42がボルト44により装着され、中空部分26を密閉している。プラグ42は、第5部分36内に配置される円筒部分80を備えており、この円筒部分80の下端面は吸入弁座76の上面に接し、これを下方に押さえ付けることができる。この押付け力により、吸入弁48、アダプタ50及び吐出弁38は中空部分26の内部にてガタ付くことなく確実に固定される。
円筒部分80にはスリット82が形成されており、このスリット82を介して吸入口24及び流路46が円筒部分80の内部、そして吸入弁座76の内部と連通している。
次に、以上のような構成において、往復ポンプ10を作動させた場合について説明する。まず、駆動源(図示しない)を起動して、プランジャ14をシリンダ12内で往復動させる。そして、プランジャ14が上死点から下死点への方向(図1において右方)に移動する場合、弁装置16におけるマニホールド18の中空部分26の第3部分32内、より詳細には吸入弁48の弁サック70内が減圧され、吐出弁体54が吐出弁座56に当接した状態のまま、吸入弁体74が吸入弁座76から離れる。このため、吸入口24から流体が流路46、プラグ42の円筒部分80内及び吸入弁座76を経て弁サック70内に流入する(吸入工程)。
この吸入工程の際、アダプタ50の下端面には吐出側から力を受けるため、アダプタ50は堅固な金属から形成されているが、吸入弁48の弁サック70はアダプタ50に囲まれ、吐出側からの力の大部分をアダプタ50が受けるので、弁サック70は合成樹脂から製造することが可能となっている。
従来、例えば上記特許文献1に記載の弁装置にあっては、弁サックは吸入弁座と共締めを行うという観点から弁サックも金属製となっていた。そのため、弁サック内で摺動する金属製の弁体と弁サックとの間でかじりが発生していたが、本実施形態に係る構成においては、弁サック70は合成樹脂製であるので、かかるかじりは発生せず、吸入弁48の開閉動作は円滑に行われる。
一方、プランジャ14が下死点から上死点への方向に移動すると、中空部分26の第3部分32内、ひいては弁サック70内がシリンダ12内の流体により加圧され、吸入弁体74は吸入弁座76に接して閉じた状態となり、吐出弁体54が圧縮ばね52の力に抗して吐出弁座56から押し下げられる。これにより、吸入工程で弁サック70内に流入した流体は、弁サック70から吐出弁座56内を通って弁サック40に流入し、最終的には第2部分30を経て吐出口(図示しない)から吐出される(吐出工程)。
この吐出工程では、中空部分26の第2部分30に位置している吐出弁38の弁サック40に作用する力は小さく、よってこの弁サック40も合成樹脂から構成することが可能となっている。従って、この吐出弁38の動作も円滑に行われる。
次に、上記構成の弁装置16の組立手順について説明する。弁装置16を組み立てる場合、マニホールド18の各中空部分26内に、吐出弁38、アダプタ50、そして吸入弁48の構成要素を下側から順に組み付けていけばよいが、図示実施形態では、予め吐出弁座56をアダプタ50の下端部に嵌合させて一体化しておく。また、吐出弁38の弁サック40内に圧縮ばね52及び吐出弁体54を配置した後、弁サック40の上端部に吐出弁座56の下端部をスナップ嵌めする。これによって、アダプタ50及び吐出弁38を一体化しておく。吸入弁48についても、予め、弁サック70内に圧縮ばね72及び吸入弁体74を配置し、吸入弁座76を弁サック70の上端部にスナップ嵌めし、これらを一体的に取り扱えるようにしておく。
その結果、一体化された吐出弁38とアダプタ50とをマニホールド18の中空部分26の最深部に挿入し、次いで、一体化された吸入弁48を挿入し、最後にプラグ42を中空部分26の第5部分36に嵌めてボルト44で締め付けるだけで、弁装置16は完成する。
従来、吐出弁はアダプタとは別体であったので、吐出弁を挿入した後、更にアダプタを挿入する手間が必要であったが、本実施形態ではかかる二度手間は不要となり、作業性が向上する。勿論、メンテナンスの際等に、吐出弁38を交換したい場合には、本実施形態ではアダプタ50をマニホールド18から引き抜くだけでよい。アダプタ50の上端部は、広口の第5部分36の近傍位置にあるので、アダプタ50の引出し自体、非常に容易であり、吐出弁座56を簡単に外部に取り出すことができるのである。
プラグ42の取付けにより、吸入弁48、アダプタ50及び吐出弁38はプラグ42とマニホールド18の底部との間で挟持される。この際、合成樹脂製の弁サック40,70が圧縮変形されるようにすることで、吸入弁48、アダプタ50及び吐出弁38はより確実に固定されることとなる。すなわち、弁サック40,70は、組立完了時の寸法(高さ)よりも若干大きくしておくことが有効である。また、このように寸法を大きくできることから、弁サック40,70の製造も容易化される。
図2は、本発明による弁装置の第2実施形態を示す断面図である。この第2実施形態に係る弁装置116は、アダプタ150が吸入弁48の弁サックの機能を併せ持っている点でのみ、第1実施形態に係る弁装置16と相違しているが、その他の点については弁装置16と実質的に同様であるので、同一又は相当部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図2に示すように、アダプタ150の外形形状については、図1に示すアダプタ50と略同一であるが、アダプタ150の肉厚はアダプタ50に比して大きくされ、アダプタ150の内周面は、図1のアダプタ50の内側に弁サック70を装着した状態での弁サック70の内周面と同等のものとなっている。これによって、アダプタ150の内側に圧縮ばね52及び吸入弁体74を配置し、アダプタ150の上端部に吸入弁座76の下端部を嵌着させることができるようになっている。この結果、弁装置116の組立前に、吸入弁座76、吸入弁体74及び圧縮ばね72とアダプタ150とを一体化させ、更に、アダプタ150の下端部に吐出弁38を保持させることができるので、吐出弁38、アダプタ150及び吸入弁48を一体化させることができる。従って、第2実施形態に係る弁装置116は、第1実施形態に係る弁装置16に比して、より一層、組立・分解作業が容易化されることになる。
勿論、吸入弁48の弁サックが不要になることから、部品点数を低減させるという効果がある。また、弁サックを省略したことで、アダプタ150の外径を小さくすることもでき、これによって弁装置16の小型化を図ることも可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。例えば、上記実施形態の往復ポンプ10は3連式であるが、単式や、2又は4以上の多連式であってもよい。
本発明の一実施形態に係る往復ポンプにおける弁装置を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る往復ポンプにおける弁装置を示す縦断面図である。
符号の説明
10…往復ポンプ
12…シリンダ
14…プランジャ
16,116…弁装置
18…マニホールド(弁箱)
20…ポンプ本体
24…吸入口
26…中空部分
38…吐出弁
40…(吐出弁の)弁サック
42…プラグ
48…吸入弁
50,150…アダプタ
54…吐出弁体
56…吐出弁座
70…(吸入弁の)弁サック
74…吸入弁体
76…吸入弁座
116…弁装置

Claims (3)

  1. 往復ポンプ(10)に設けられる弁装置(16,116)であって、
    前記往復ポンプ(10)のシリンダ(12)に内部が連通され、且つ、一端が開口されている直線状の中空部分(26)を有する弁箱(18)と、
    前記中空部分(26)内の、前記開口側とは反対の側に配置される吐出弁(38)と、
    前記中空部分(26)内の前記開口側に配置される吸入弁(48)と、
    前記中空部分(26)内にて前記吐出弁(38)と前記吸入弁(48)との間に配置される略円筒形のアダプタ(50,150)と、
    具備し、
    前記吐出弁(38)が、吐出弁座(56)と、前記吐出弁座(56)に当接される吐出弁体(54)と、前記吐出弁体(54)を前記吐出弁座(56)に当接させる圧縮ばね(52)と、内部にて前記圧縮ばね(52)を保持し前記吐出弁体(54)を案内する弁サック(40)とを備え、
    前記アダプタ(50,150)の一端に前記吐出弁座(56)の一部が嵌合され、前記弁サック(40)の一端に前記吐出弁座(56)の一部が嵌合されることによって、前記アダプタ(50,150)の一端に前記吐出弁(38)が装着され前記アダプタ(50,150)と前記吐出弁(38)とが一体化されており、
    更に、前記弁サック(40)の他端(58)が前記弁箱(18)の中空部分(26)の閉鎖側における縮径された部分(28)に嵌挿されて、前記吐出弁(38)及び前記アダプタ(50,150)が位置決めされるようになっている、往復ポンプの弁装置。
  2. 前記吸入弁(38)が、吸入弁座(76)と、前記吸入弁座(76)に当接される吸入弁体(74)と、前記吸入弁体(74)を前記吸入弁座(76)に当接させる圧縮ばね(72)と、内部にて前記圧縮ばね(72)を保持し前記吸入弁体(74)を案内する弁サック(70)とを備え、
    前記弁サック(70)が前記アダプタ(50)の内部に配置されている請求項1に記載の往復ポンプの弁装置。
  3. 前記吸入弁(38)が、吸入弁座(76)と、前記吸入弁座(76)に当接される吸入弁体(74)と、前記吸入弁体(74)を前記吸入弁座(76)に当接させる圧縮ばね(72)とを備え、
    前記アダプタ(150)が、その内部にて前記圧縮ばね(72)を保持し前記吸入弁体(74)を案内する弁サックとして機能するようになっている請求項1に記載の往復ポンプの弁装置。
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