JP4185356B2 - サーマルプリントヘッド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、感熱方式または熱転写方式により、記録紙に画像をプリントするのに用いられるサーマルプリントヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
図16は、従来のサーマルプリントヘッドの要部構造の一例を示す。このサーマルプリントヘッドは、共通電極163、個別電極164及び帯状の発熱抵抗体165が絶縁基板161上に設けられた構成を有している。共通電極163は、帯状の共通ライン部163bと、共通ライン部163bから櫛歯状に突出する複数の突出部163cを有している。隣り合う突出部163cの間には、個別電極の先端164aが入り込んでいる。各個別電極164と各突出部163cとは、それぞれ発熱抵抗体165と交差して電気的に接触している。なお、図示していないが、共通電極の共通ライン部163bの端部には端子が形成され、この端子により共通電極163が電圧印加手段に接続されている。また、個別電極164の図示しない端部には端子が形成されている。これらの端子は、各個別電極164に独立に電圧を印加するための駆動ICチップにそれぞれ接続されている。
【0003】
前記構造のサーマルプリントヘッドにおいては、例えば共通電極163に正の電圧を印加しつつ、一つの個別電極164を接地する。接地された個別電極164とこれを挟む突出部163cとの間に挟まれた発熱抵抗体165の領域Hには電位差が生じ、電流が流れる。そのために、この領域Hが発熱し、感熱タイプの記録紙に1ドット(1画素分)の画像をプリントすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述のサーマルプリントヘッドにおいては、発熱抵抗体165の1ドット分の領域Hを発熱させた場合、その領域Hの温度分布は不均一になることが知られている。つまり、個別電極164とこれを挟む突出部163cとの中央部が最も高温となり、この中央部から離れるほど低温となることが知られている。領域Hの端部と中央部との温度差は、領域Hのサイズが大きくなるほど顕著になる。このことは、サーマルプリンタ用の記録紙として二色感熱紙を用いる場合、目的とする色以外の色が発生しやすいという問題を生じる。
【0005】
例えば黒色と赤色との二色感熱紙を用いる場合、前記発熱抵抗体165の領域Hにおける温度差に起因して、1ドット全体を黒色にプリントしようとしても黒色の周辺に赤色が大きな面積で発色する場合がある。なお、二色感熱紙とは、所定の温度以上で第1の色(例えば黒色)が発色し、それよりも低温の所定温度で第2の色(例えば赤色)が発色するサーマルプリンタ用の感熱紙である。
さらに、領域Hの中央部のみならず端部やその近傍をもプリントに適する所定の温度に高めるには、多くの電気エネルギーを必要とし、サーマルプリントヘッドの消費電力量が多くなる傾向にある。消費電力量を抑制する手段としては、発熱抵抗体165の1ドットに相当する領域Hのサイズを小さくすることが考えられる。領域Hのサイズを小さくすれば、この領域Hを所定温度まで発熱させるのに必要なエネルギーを小さくすることができるからである。
【0006】
しかし、前記図16に示すサーマルプリントヘッドでは、発熱抵抗体165の両端を除く全領域が発熱可能な領域である。このため、共通電極163の突出部163cの配列ピッチWを小さくすることにより領域Hの幅を小さくしようとすると、突出部163c及び個別電極164の総数が必然的に多くなってしまう。これでは、プリント画像の解像度は高まるものの、共通電極163や個別電極164のパターン形成がより難しくなる。さらに、個別電極164に電圧を印加するための駆動ICチップの個数も増え、サーマルプリントヘッドの製造コストが高価となる。また、1ドット分の領域Hのサイズを小さくすると、その熱容量が小さくなるために、領域Hを発熱させた時にこれに隣接する他の領域Hの温度が影響を受けて必要以上に上昇し、熱破壊を生じる恐れもある。
【0007】
本発明は、二色感熱紙を記録紙として使用した場合であっても目的の色の周辺に別の色が発色することを防ぐための技術を提供することを目的とする。
また本発明は、サーマルプリントヘッドに用いられる発熱抵抗体の1ドットに対応する領域の温度分布を均一化することを目的とする。
さらに本発明は、製造コストの上昇を抑えつつ、サーマルプリントヘッドの消費電力量を減少させることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、発明1は、感熱紙に画像をプリントするために用いられるサーマルプリントヘッドを提供する。このサーマルプリントヘッドは、以下の構成を有している。
・基板、
・前記基板上に設けられた帯状の発熱抵抗体、
・前記発熱抵抗体の長手方向に沿って配置された共通ライン部と、前記共通ライン部から突出してそれぞれが前記発熱抵抗体に交差及び電気的に接触する複数の突出部と、を有する共通電極、
・隣り合う前記突出部の間に位置し、前記発熱抵抗体に交差及び電気的に接触する複数の個別電極。
【0009】
このサーマルプリントヘッドにおいて、前記発熱抵抗体の長手方向における前記共通電極の本体部の幅は、前記個別電極の幅に比べて広く形成され、前記共通電極の本体部から突出した複数の枝がそれぞれ前記発熱抵抗体と交差及び電気的に接触していて、前記共通電極と前記個別電極とに電位差が生じた場合に、前記枝に挟まれた前記発熱抵抗体の一部分が、少なくとも1つの電位変化領域を挟む位置に形成されていて電位が実質的に一定である複数の領域(電位一定領域)となる。前記電位変化領域とは、個別電極を挟んで隣り合う突出部とこの個別電極とに挟まれた前記発熱抵抗体上の領域である。共通ライン部から細い突出部を突出させる場合に比して、枝部分までは比較的太い本体部としそこから細い枝を有する突出部を形成する方が、共通電極パターンの形成が容易であるし、電気抵抗も小さくてすむ利点がある。
【0010】
発明2は、前記発明1において、前記共通電極と前記個別電極とに電位差が生じた場合、前記電位変化領域は前記電位一定領域に比して高温の領域となるサーマルプリントヘッドを提供する。
共通電極と個別電極とに電位差が生じると、電位変化領域の両端に電位差が生じる。この電位差により、電位変化領域に電流が流れて発熱し、電位変化領域は発熱領域となる。一方で電位一定領域には電流が流れないので、この領域は非発熱領域となる。
【0011】
発明3は、前記発明1において、電位一定領域を挟んで隣り合う電位変化領域が互いの温度の影響を受けないような大きさに、前記電位一定領域は形成されているサーマルプリントヘッドを提供する。
電位一定領域に十分な幅を持たせることにより、電位一定領域の温度が電位変化領域の温度の影響を受けにくくなる。従って、電位変化領域の温度が上がりすぎることを防止できる。
発明4は、前記発明1において、前記感熱紙は温度Tp1以上で第1の色を発色し、温度Tp2〜Tp1(Tp2<Tp1)の範囲で第2の色を発色する二色感熱紙であるサーマルプリントヘッドを提供する。ここで、前記電位変化領域の大きさは、前記電位変化領域全体が温度Tp1以上になるように設定されている。
【0012】
例えば黒色と赤色とを発色する2色感熱紙を記録紙として用いる場合、領域全体が黒色を発色するための温度以上になるような大きさに、電位変化領域を形成する。なお、この場合、電位一定領域の温度が実質的にTpを超えないように、電位一定領域の大きさを設定することが好ましい。電位変化領域と電位一定領域との温度変化にメリハリをつけ、黒色の周りに赤色がにじんで発色することを防止できる。
【0014】
発明5は、前記発明1において、前記共通電極の突出部と電気的に接触している発熱抵抗体の一部分が電位一定領域となっているサーマルプリントヘッドを提供する。
突出部の幅をある程度設ければ、突出部と接触している発熱抵抗体の部分がそのまま電位一定領域となる。突出部の幅が広いので電気抵抗が少なく、また共通電極パターンの形成が容易で好ましい。
発明6は、前記発明1において、前記共通電極の突出部は複数箇所で前記発熱抵抗体と電気的に接触し、前記接触箇所に挟まれた前記発熱抵抗体の一部分が電位一定領域となっているサーマルプリントヘッドを提供する。
【0015】
例えば突出部が分岐したり、屈曲したりすることにより、複数箇所で発熱抵抗体と接触することができる。
【0016】
発明7は、前記発明1において、前記電位一定領域を形成する枝を連結するブリッジが形成されているサーマルプリントヘッドを提供する。
枝の根本が切断された場合でも電位一定領域を形成できる点で好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態例>
[全体構成]
図1は、本発明の第1実施形態例に係るサーマルプリントヘッドの構成を示す。また図2は、図1に示すサーマルプリントヘッドの要部の構成を示す。図3(a)は図2におけるX−X’断面を、図3(b)はY−Y’断面を、それぞれ示す。図1及び図3に示すように、本実施形態例のサーマルプリントヘッドは、基板1表面上に、グレーズ層2、共通電極3、個別電極4、発熱抵抗体5及び保護層6が順次積層することで構成されている。また、基板1上には、駆動ICチップ8が搭載されている。
【0019】
基板1は、例えばアルミナセラミック製の絶縁基板であり、一定方向に長い矩形状である。グレーズ層2(図3参照)は、ガラスを主成分とし、基板1の表面を概ね覆うように形成されている。グレーズ層2は、蓄熱層としての役割や、共通電極3や個別電極4が形成される表面を滑らかにしてその接着力を高める役割を果たす。
共通電極3は、共通ライン部3bと複数の突出部3cとを有している。共通電極3は、例えば銅などの導体膜により形成することができる。共通ライン部3bは、発熱抵抗体5の長手方向に沿って配置されている。複数の突出部3cは、共通ライン部3bから突出し、それぞれが発熱抵抗体5に交差して電気的に接触している。複数の突出部3cは、共通電極3と個別電極4とに電位差が生じた場合に、電位が実質的に一定である領域(以下、電位一定領域Cという)を発熱抵抗体5上に生じさせる形状を有している。また突出部3cは、電位一定領域Cを、後述する電位変化領域Hを少なくとも1つ挟む位置に生じさせる形状を有している。図1及び図3の例では、複数の突出部3cは、共通ライン部3bから櫛歯状に一定間隔をおいて突出している。また、共通ライン部の一端には端子3aが形成されている。端子3aには、図示しない電圧印加手段により、例えば正の電圧が印加される。
【0020】
個別電極4は、先端4aと、先端部4aと反対側の端部4bと端部4bに形成された端子4cとを有している。個別電極4は、例えば共通電極3と同一材質の導体膜を用いて形成することができる。各個別電極4の先端4aは、隣り合う突出部3cの間に入り込み、発熱抵抗体5に交差して電気的に接触している。個別電極4の先端4aを挟んで隣り合う突出部3cとこの先端4aとに挟まれた、発熱抵抗体5上の領域を、電位変化領域Hという。個別電極4の先端4aは、1または複数の電位変化領域Hが電位一定領域Cに挟まれるような間隔で、個別電極4の間に入り込んでいる。この実施形態例では、個別電極4は、2つの個別電極4の間に二つの突出部3cを挟むように配置されている。個別電極4の先端4aと反対側の個別電極の端部4bには、端子4cが形成されている。端子4cには、駆動ICチップ8により、個別電極4毎に独立に電圧が印加される。
【0021】
発熱抵抗体5は、突出部3cと個別電極の先端4aとに交差するように、帯状に設けられている。発熱抵抗体5は、各突出部3c及び各個別電極の先端4aと交差する箇所で、突出部3c及び個別電極4aと電気的に接触している。発熱抵抗体5上には、電位変化領域Hと電位一定領域Cとが形成される。電位変化領域Hと電位一定領域Cとについては、詳細を後述する。このような発熱抵抗体は、例えば酸化アルミニウムを導電成分とする厚膜抵抗ペーストを印刷及び焼成することによって形成することができる。
【0022】
保護層6は、例えばガラスペーストを印刷焼成することにより形成されている。保護層6は、共通電極3、個別電極4及び発熱抵抗体5を被覆して保護する役目を果たす。
駆動ICチップ8は、内部電子回路(図示せず)及び複数の電極8aを有している。内部電子回路は、プリント用の画像データを受信し、受信データに基づいて発熱抵抗体5の発熱駆動を制御するための回路である。電極8aは、個別電極4の端子4cと電気的に接続されている。端子4cのいずれかまたは複数は、駆動ICチップ8により、選択的に接地される。なお、図面表記上の便宜のために、駆動ICチップ8の電極8a、個別電極4、共通電極3の突出部3cの数は、それぞれ実際よりも少なめに表されている。しかし実際には、一つの駆動ICチップ8は、32ビットや64ビットなどの多数ビットで複数の個別電極4に対する電圧のオン・オフ制御が可能である。
【0023】
[電位変化領域H]
電位変化領域Hとは、個別電極4を挟んで隣り合う突出部3cとこの個別電極4とに挟まれた発熱抵抗体5上の領域である。この領域Hには、共通電極3と個別電極4との間に生じる電位差により、電圧が印加される。電位変化領域Hに電圧が印加されると、この領域に流れる電流により、この領域は他の部分に比して高温の発熱領域となる。
この例では、1つの電位変化領域Hが1ドットを形成する。1ドットの幅W、ここでは電位変化領域Hの幅は、この領域H全体の温度が実質的に均一になる程度に設定することが好ましい。例えば黒色と赤色との二色感熱紙を記録紙として用いる場合を考える。この二色感熱紙は、温度Tp1以上で黒色を発色し、温度Tp2〜Tp1(Tp2<Tp1)で赤色を発色するとする。この場合、電位変化領域Hの幅Wは、この領域Hに印加される電圧により領域H全体の温度が温度Tp1以上となる程度に設定するとよい。なかでも、電位変化領域Hの中央部P1は高温になりやすいのに比して、端部及びその近傍P2は温度が上がりにくい。従って、幅Wを設定する際には、端部やその近傍の温度がTp1以上になるように設定することが望ましい。言い換えれば、1ドットに対応する発熱抵抗体5の温度が実質的に均一になるように、幅Wを設定すると良い。このようにすることで、二色感熱紙を用いた場合であっても、黒色の周りに別の色が大きな面積で発色する不具合を防止しやすい。なお、1つの電位変化領域とは、1つの個別電極4の両側に形成される1対の発熱領域を含む領域を言う。
【0024】
[電位一定領域C]
電位一定領域Cとは、発熱抵抗体5のうち、共通電極3と個別電極4との間に電位差が生じても電位が一定に保たれる領域である。電位一定領域Cは、少なくとも1つの電位変化領域を挟む位置に形成される。本実施形態では、電位一定領域Cは共通電極3の2つの突出部3cで挟まれた発熱抵抗体5上の領域である。この領域Cは、共通電極3及び個別電極4に電位差が生じても電圧が印加されないので、電位変化領域Hに比して低温の非発熱領域となる。
【0025】
電位変化領域Hの間隔G、この場合は電位一定領域Cの幅Gは、電位変化領域H同士が互いの温度の影響を受けない程度に設定することが好ましい。間隔Gが狭すぎると、電位一定領域Cに隣接する電位変化領域Hの温度が互いに影響しあい、領域Hの温度が必要以上に上昇しすぎて熱破壊を起こすおそれがある。また電位一定領域Cに十分な幅を持たせることにより、電位一定領域C自体の温度が電位変化領域Hの温度の影響を受けにくくなる。なかでも、例えば前述の黒色と赤色との二色感熱紙を記録紙に用いる場合、電位一定領域Cの温度を、赤色が発色する温度Tp2以下に抑制しやすくなる。その結果、電位変化領域Hと電位一定領域Cとの温度変化にメリハリをつけ、目的とする色以外の色の八色を少なくすることができる。この他に、間隔Gは、突出部3cや個別電極4のパターン形成のしやすさ、解像度、サーマルプリントヘッドの製造コストなどを考慮して設定すると良い。
【0026】
[効果]
前述のように形成されたサーマルプリントヘッドでは、発熱抵抗体5に電位変化領域Hと電位一定領域Cとが形成されている。そのため、電位変化領域Hの総数の増加を抑えながら、その幅Wを小さくすることができる。従って、電位変化領域Hの微細化を図ることができ、一つの電位変化領域Hの中で最も高温となる中央部と最も低温となる端部との温度差を小さくすることができる。例えば黒色と赤色との二色感熱紙を記録紙として用いた場合であっても、温度差に起因して黒色画像の周りに赤色が発色することを防ぐことができる。
【0027】
また、電位一定領域Cにより電位変化領域H同士の熱的影響を軽減するため、各電位変化領域Hの温度を最低限必要な温度よりも高温に発熱させることが可能となる。従って、前述した別の色が発色するという問題がなくなるばかりか、例えば二枚重ねの複写方式の感熱紙を記録紙として用いる場合に、一枚目のみならず二枚目の感熱紙に対しても十分に熱を伝え鮮明な画像をプリントすることができる。
さらに、発熱部となる電位変化領域Hの微細化を図ることができるので、一つの電位変化領域Hを発熱させるのに必要な電気エネルギー量が少なくてすみ、サーマルプリントヘッド全体の消費電力量を抑制することができる。さらに、電位一定領域Cにより電位変化領域H同士の熱的影響を軽減するため、各電位変化領域Hが他の電位変化領域Hの熱の影響を受けにくい効果がある。
【0028】
しかも、電位変化領域Hを微細化しても、電位一定領域Cの形成により電位変化領域Hの総数の増加を抑制し、同様に個別電極4の総数の増加を抑制することができる。従って、個別電極4のパターン形成が容易であり、駆動ICチップの使用個数に起因するサーマルプリントヘッドの生産コストの上昇を抑えることができる。
<第2実施形態例>
図4及び図5は、第2実施形態例に係るサーマルプリントヘッドの要部の構成図である。この実施形態例に係るサーマルプリントヘッドは、1ドットを形成する1つの電位変化領域Hの幅Wと、電位変化領域H同士の間隔Gとを除き、前記第1実施形態例と同様の構成を有している。本実施形態においては、共通電極の突出部3cの間隔は全て同じではない。突出部3cの間隔は、電位変化領域Hの幅Wと間隔Gとが、それぞれ一定になるように設けられている。なお、個別電極の先端部4aの間隔Dは一定である。
【0029】
図4においては、電位変化領域Hの幅Wの方が、電位一定領域Cの間隔Gよりも狭く形成されている。図5においては両者の関係は逆転している。電位変化領域Hの幅Wやその間隔Gは、特に限定されない。電位変化領域Hの幅Wは、前述と同様、1ドットに対応する領域全体の温度が実質的に均一となる程度に設定される。また、電位変化領域H同士の間隔Gは、前述と同様、1ドットを形成する電位変化領域H同士の熱的影響を軽減するのに足りる程度に設定される。また、間隔Gは、電位一定領域Cの温度が、電位変化領域Hの影響により前記温度Tp2を実質的に超えない程度に設定される。ここで温度Tp2とは、温度Tp1以上で第1の色を、温度Tp2〜Tp1(Tp2<Tp1)で第2の色を発色する二色感熱紙を記録紙に用いる場合の、第2の色を発色する温度である。この実施形態におけるサーマルプリントヘッドの作用効果は、前記第1実施形態と同様である。
【0030】
<第3実施形態例>
図6は、第3実施形態に係るサーマルプリントヘッドの要部の構成を示す。このサーマルプリントヘッドは、個別電極4の先端4aが共通電極3の突出部3cに入り込む間隔を除き、前記第1実施形態と同様の構成を有している。この実施形態では、個別電極4の先端4aは、2つの先端4aの間に3つの共通電極の突出部3cが挟まるように配置されている。言い換えれば、2つの電位変化領域Hの間に、2つの電位一定領域Cが形成されるように、個別電極4が配置されている。前記第1実施形態や本実施形態から明らかなように、個別電極4の先端4aの間に入る突出部3cの数は、特に限定されない。電位変化領域H同士に十分な間隔Gが形成されるような間隔で、個別電極4の先端4aが配置されればよい。なお、1つの電位一定領域とは、2つの突出部3cで挟まれた、発熱抵抗体5上の非発熱領域を言う。このサーマルプリントヘッドは、前記第1実施形態と同様の作用を有する。
【0031】
<第4実施形態例>
図7は、第4実施形態に係るサーマルプリントヘッドの要部の構成を示す。この実施形態におけるサーマルプリントヘッドは、共通電極3の形状を除き、前記第1実施形態と同様の構成を有している。より具体的には、本実施形態における共通電極3は、前記第1実施形態における個別電極4の先端4aに挟まれた2つの突出部3cがブリッジ3dで連結された形状を有している。
ブリッジ3dは、この図では突出部3cの先端を連結しているが、この位置に限定されない。例えばブリッジ3dは、突出部3cの中間部分を連結していても良い。またブリッジ3dは、発熱抵抗体5に電気的に接触していても良い。さらにブリッジ3dは、発熱抵抗体5に斜めに交差する方向で形成されていても良い。
【0032】
ブリッジ3dを設けることにより、突出部3cがいずれかの一カ所で切れた場合でも、電位一定領域Cを支障なく形成することができる。つまり、1つの突出部3cが、例えば図7に示す破損部分Fで切断されても、そこからの先の突出部3cがブリッジ3dにより別の突出部3cに連結されている。そのため、2つの突出部3cで挟まれた電位一定領域Cが発熱抵抗体5上に支障なく形成される。
同様にして、突出部3cを連結するブリッジを、前記第2実施形態や前記第3実施形態のサーマルプリントヘッドに設けることもできる。このサーマルプリントヘッドは、第1実施形態と同様の作用を有する。また、前述のように共通電極3の破損に影響されにくいため、サーマルプリントヘッドの耐久性が向上する。
【0033】
<第5実施形態>
図8は、第5実施形態に係るサーマルプリントヘッドの構成を示し、図9はその要部の構成を示す。第5実施形態のサーマルプリントヘッドは、共通電極3の形状と個別電極4の配置の間隔とを除き、前記第1実施形態と同様の構成を有している。
共通電極3の突出部3cは、個別電極4の幅に比して広く形成されている。それぞれの突出部3cは、複数箇所で発熱抵抗体5と交差して電気的に接触している。発熱抵抗体5のうち突出部3cとの接触部分が、電位一定領域Cとなっている。突出部3cの幅が広く形成されているので、共通電極3の電気抵抗が少なく、また共通電極パターンの形成が容易である。
【0034】
個別電極4の先端4aと突出部3cとに挟まれた発熱抵抗体5の領域が、1ドットを形成する電位変化領域Hとなっているのは、前記第1実施形態と同様である。個別電極4は、各個別電極4の先端4aの間に1つの突出部3cが挟まるような間隔で、突出部3cの間に入り込んでいる。先端4aの中心間隔Dは一定である。
電位変化領域Hの間隔G、すなわち共通電極3の突出部3cの幅は、前述と同様、電位変化領域H間での熱的影響を軽減するのに十分な幅に設定するとよい。また、電位変化領域Hの幅Wは、記録紙として例えば黒色と赤色との二色感熱紙を用いる場合であっても、電位変化領域H全体が温度Tp1以上になるような幅に設定される。ここで温度Tp1とは、例えば黒色が発色し、赤色が発色しないような温度である。
【0035】
このように構成されたサーマルプリントヘッドは、前記第1実施形態と同様の作用を有する。また、突出部3cの幅が広く形成されているので、第1実施形態に比して共通電極3の電気抵抗が少なく、また共通電極パターンの形成が容易である。
<第6実施形態例>
図10は、第6実施形態に係るサーマルプリントヘッドの要部の構成を示す。このサーマルプリントヘッドは、電極3の突出部3cの形状を除き、前記第5実施形態と同様の構成を有している。共通電極3の突出部3cは、前記第5実施形態における突出部3cの先端を2つに分岐させた形状を有している。分岐した各枝3eは、発熱抵抗体5とそれぞれ交差し、交差した箇所で電気的に接触している。2つの枝3eに挟まれた発熱抵抗体5の領域は、電位一定領域Cとなっている。なお、枝3eの数は、この例では2つだが、3つ以上でもよく特に限定されない。
【0036】
共通電極3の突出部3cが分岐することにより、各枝3eと同等の幅を有する突出部3cを共通ライン部3cから突出させる第1実施形態に比して、共通電極3の抵抗を少なくすることができる。また、突出部3cを共通ライン部3cから突出させるよりも、共通電極パターンを容易に作りやすい上、電気抵抗も小さくなる。これは、突出部3cの分岐部分までは共通電極3の幅が広いからである。
個別電極4の先端4aは、第5実施形態と同様に、共通電極3の各突出部3cの間に入り込んでおり、突出部3cの枝3eの間には入り込まないように配置されている。個別電極3dと共通電極3の枝3dとに挟まれた発熱抵抗体5の領域は、電位変化領域Hとなっている。
【0037】
このようなサーマルプリントヘッドは、前記第1実施形態と同様の作用を有する。また、第1実施形態に比して共通電極の電気抵抗が小さい利点を有する。
<第7実施形態例>
図11は、第7実施形態に係るサーマルプリントヘッドの要部の構成を示す。この実施形態に係るサーマルプリントヘッドは、共通電極3の形状を除き、前記第1実施形態と同様の構成を有している。共通電極3は、前記第6実施形態において、突出部3cから分岐した2つの枝3eをブリッジ3fで連結した構成を有している。すなわち、本実施形態において、共通電極3の突出部3cは先端が分岐し、分岐した各枝3eが発熱抵抗体5と交差及び電気的に接触している。各枝3eの先端はブリッジ3fで連結されている。なお、ブリッジ3fは、必ずしも枝3eの先端を連結するのではなく、枝3eの中間部分を連結するのでもよい。また例えばブリッジ3dは、発熱抵抗体5に電気的に接触していても良い。さらにブリッジ3dは、発熱抵抗体5に斜めに交差する方向で形成されていても良い。
【0038】
共通電極3の枝3eをブリッジ3fで連結することにより、例えば図11に示すような破損箇所Fが枝3eに発生した場合でも、電位一定領域Cを支障なく形成することができる。つまり、1つの枝3eが、例えば図7に示す破損部分Fで切断されても、そこからの先の枝3eがブリッジ3fにより別の枝3eに連結されている。そのため、2つの枝3eで挟まれた電位一定領域Cが発熱抵抗体5上に支障なく形成される。
このような構成のサーマルプリントヘッドは、前記第1実施形態と同様の作用を有している。また、前述のように共通電極3の破損に影響されにくいため、サーマルプリントヘッドの耐久性が向上する。
【0039】
<第8実施形態例>
図12(a)、(b)は、第8実施形態に係るサーマルプリントヘッドの要部の構成を示す。このサーマルプリントヘッドは、共通電極3の形状を除き、前記第1実施形態と同様の構成を有している。共通電極3は、その突出部3cが屈曲している。屈曲した突出部3cは、発熱抵抗体5と複数箇所で交差し、交差した箇所で電気的に接触している。突出部3cと発熱抵抗体5との接触箇所で挟まれた発熱抵抗体5の領域は、電位一定領域Cとなっている。図12(a)は、共通電極3の突出部3cがコの字形に屈曲し、かつ各突出部3cが同じ方向に向いている例を示す。同図(b)は、共通電極3の突出部3cがコの字形に屈曲し、かつ各突出部3cの方向が互い違いになっている例を示す。このように突出部3cが屈曲していると、電位変化領域Hで発生する熱が共通電極3に逃げにくく、サーマルプリントヘッドで消費するエネルギーを抑制できるので好ましい。
【0040】
個別電極4は、図12(a)、(b)においては、2つの突出部3cの間に入り込むように配置されている。個別電極4の先端4aと突出部3cとで挟まれた発熱抵抗体5の領域は、電位変化領域Hとなっている。電位変化領域Hは、この例では1ドットに対応し、電位一定領域Cに挟まれている。
図12(c)は、2つのパターンの突出部3cを有する共通電極3を示す。この例では、一つのパターンは屈曲した突出部3cであり、もう一つのパターンは突出部3cがブリッジ3dで連結されたパターンである。個別電極4は、屈曲した突出部3cと、ブリッジ3dで連結された突出部3cとの間に入り込むように、配置されている。
【0041】
以上のように、共通電極3の形状は、突出部3cが発熱抵抗体5に複数箇所で交差及び接触する形状であればよく、前述の形状に限定されない。また1つのサーマルプリントヘッドにおいて、複数のパターンを組み合わせて共通電極3を形成することもできる。このようなサーマルプリントヘッドは前記第1実施形態と同様の作用を有する。
<その他の実施形態例>
(A)図13、図14及び図15は、別の実施形態例に係るサーマルプリントヘッドの要部の構成を示している。この実施形態例では、複数の電位変化領域Hが幅Wの1ドットを形成する。
【0042】
図13(a)のサーマルプリントヘッドは、個別電極4の形状を除き、第1実施形態と同様の構成を有している。個別電極4の先端4aは、分岐して枝4gを形成している。各枝4gは、それぞれ発熱抵抗体5と交差氏、交差した箇所で電気的に接触している。個別電極4の枝4gと共通電極3の突出部3cとで挟まれた発熱抵抗体5の領域は、電位変化領域Hとなっている。この例では、先端4aが2つの枝4gに分岐しているので、2つの電位変化領域Hが1ドットを形成している。個別電極4の枝4gは、電位変化領域Hの間に少なくとも二つの突出部3cが挟まるように配置されている。
【0043】
1ドットの幅Wが同じであれば、その中に含まれる電位変化領域Hの数は多い方が好ましい。例えば、図13(a)及び(b)において、1ドットの幅Wは同じであるとする。しかし、同図(a)では2つの電位変化領域Hが1ドットを形成する。この場合、電位変化領域Hの中で最も高温となる部分P1が1ドット中の4カ所に分散して配置される。一方で、同図(b)では、1つの電位変化領域Hが1ドットを形成している。これでは、電位変化領域Hの中で最も高温となる部分P1が、1ドット中の2カ所にしか存在しない。従って、1ドット中に高温部P1が4カ所存在する方が、1ドットに対応する発熱抵抗体5の温度分布が平均化されることが分かる。なかでも、2色感熱紙を記録紙として用いる場合には、発熱抵抗体5の1ドットに対応する領域の温度分布を平均化することにより、目的とする色以外の色が発色するのを防止しやすくなる。
【0044】
図14のサーマルプリントヘッドは、共通電極3の形状及び個別電極4の配置を除き、第1実施形態と同様の構成を有している。この例でも、1ドットが複数の電位変化領域Hで形成されているため、1ドットを形成する発熱抵抗体5の温度分布を均一化しやすい。
共通電極3の共通ライン部3bからは、幅の広い突出部3cwと幅の狭い突出部3cnとが交互に突出している。各突出部3cは、それぞれ発熱抵抗体5と交差し、交差した箇所で発熱抵抗体5と電気的に接触している。発熱抵抗体5のうち、幅の広い突出部3cwとの接触部分は、電位一定領域Cとなる。
【0045】
個別電極4の先端4aは、幅の広い突出部3cwと幅の狭い突出部3cnとの間にそれぞれ配置されている。個別電極4の先端4aと共通電極3の突出部とに挟まれた発熱抵抗体5の領域は、電位変化領域Hとなる。連続する2つの電位変化領域Hを形成する1対の個別電極4は、同一の端子4cに接続されている。言い換えれば、1ドットを形成する一対の個別電極4は端子4cで接続され、同時に電圧がオン/オフされるように形成されている。
図15は、個別電極4の先端4aを3つに分岐させたサーマルプリントヘッドを示す。このサーマルプリントヘッドは、個別電極4の形状を除き、第1実施形態と同様の構成を有している。この例では、3つの電位変化領域Hにより1ドットを形成している。1ドット中の高温部P1は6つとなる。
【0046】
以上述べたように、図13(a)、図14及び図15に示すサーマルプリントヘッドでは、複数の電位変化領域Hが幅Wの1ドットに対応し、1ドット中に高温部P1が4つ以上形成されている。従って、1ドットの幅Wが同じなのであれば、1つの電位変化領域Hで1ドットを形成する場合に比して、1ドットに対応する領域の温度を均一化しやすい構成になっている。また、発熱抵抗体5のうち1ドットに対応する領域全体の温度を目的の温度に高めやすく、2色感熱紙を用いた場合であっても目的以外の色の発色を防止しやすい。
【0047】
(B)前述のサーマルプリントヘッドの実施形態は一例に過ぎず、これらから推測される変形は本発明に含まれる。また、各実施形態やこれらの変形例は、必要に応じて組み合わせて用いることができる。
【0048】
【発明の効果】
本発明を用いれば、サーマルプリントヘッドに用いられる発熱抵抗体の1ドットに対応する領域の温度分布を均一化し、2色感熱紙を用いた場合であっても、目的以外の色の発色を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態例に係るサーマルプリントヘッドの構成を示す説明図。
【図2】 図1に示すサーマルプリントヘッドの要部の構成を示す説明図。
【図3】 (a)図2におけるX−X’断面図。
(b)図2におけるY−Y’断面図。
【図4】 第2実施形態例に係るサーマルプリントヘッドの要部の構成を示す説明図(その1)。
【図5】 第2実施形態例に係るサーマルプリントヘッドの要部の構成を示す説明図(その2)。
【図6】 第3実施形態例に係るサーマルプリントヘッドの要部の構成を示す説明図。
【図7】 第4実施形態例に係るサーマルプリントヘッドの要部の構成を示す説明図。
【図8】 第5実施形態例に係るサーマルプリントヘッドの構成を示す説明図。
【図9】 図8に示すサーマルプリントヘッドの要部の構成を示す説明図。
【図10】 第6実施形態例に係るサーマルプリントヘッドの要部の構成を示す説明図。
【図11】 第7実施形態例に係るサーマルプリントヘッドの要部の構成を示す説明図。
【図12】 (a)第4実施形態例に係るサーマルプリントヘッドの要部の構成を示す説明図(その1)。
(b)第4実施形態例に係るサーマルプリントヘッドの要部の構成を示す説明図(その2)。
(c)第4実施形態例に係るサーマルプリントヘッドの要部の構成を示す説明図(その3)。
【図13】 (a)1ドットが複数の電位変化領域Hで形成されるサーマルプリントヘッドの要部の構成を示す説明図(その1)。
(b)1ドットが1つの電位変化領域Hで形成されるサーマルプリントヘッドの要部の構成を示す説明図。
【図14】 1ドットが複数の電位変化領域Hで形成されるサーマルプリントヘッドの要部の構成を示す説明図(その2)。
【図15】 1ドットが複数の電位変化領域Hで形成されるサーマルプリントヘッドの要部の構成を示す説明図(その3)。
【図16】 従来のサーマルプリントヘッドの要部の構成を示す説明図。
【符号の説明】
1:基板
2:グレーズ層
3:共通電極
4:個別電極
5:発熱抵抗体
6:保護層
H:電位変化領域
C:電位一定領域
Claims (7)
- 感熱紙に画像をプリントするために用いられるサーマルプリントヘッドであって、
基板と、
前記基板上に設けられた帯状の発熱抵抗体と、
前記発熱抵抗体の長手方向に沿って配置された共通ライン部と、前記共通ライン部から突出してそれぞれが前記発熱抵抗体に交差及び電気的に接触する複数の突出部と、を有する共通電極と、
隣り合う前記突出部の間に位置し、前記発熱抵抗体に交差及び電気的に接触する複数の個別電極と、を含み、
前記突出部は、前記共通ライン部から突出する本体部と前記本体部から突出する複数の枝と、を有し、
前記発熱抵抗体の長手方向における前記本体部の幅は、前記個別電極の幅に比べて広く形成され、
前記枝はそれぞれ前記発熱抵抗体と交差及び電気的に接触していて、
前記共通電極と前記個別電極とに電位差が生じた場合に、前記枝に挟まれた前記発熱抵抗体の一部分が、少なくとも1つの電位変化領域を挟む位置に形成されていて電位が実質的に一定である複数の領域(電位一定領域)となり、
前記電位変化領域とは、個別電極を挟んで隣り合う突出部とこの個別電極とに挟まれた前記発熱抵抗体上の領域である、
サーマルプリントヘッド。 - 前記共通電極と前記個別電極とに電位差が生じた場合、前記電位変化領域は前記電位一定領域に比して高温の領域となる、請求項1に記載のサーマルプリントヘッド。
- 電位一定領域を挟んで隣り合う電位変化領域が互いの温度の影響を受けないような大きさに、前記電位一定領域は形成されている、請求項1に記載のサーマルプリントヘッド。
- 前記感熱紙は温度Tp1以上で第1の色を発色し、温度Tp2〜Tp1(Tp2<Tp1)の範囲で第2の色を発色する二色感熱紙であり、
前記電位変化領域の大きさは、前記電位変化領域全体が温度Tp1以上になるように設定されている、
請求項1に記載のサーマルプリントヘッド。 - 前記共通電極の突出部と電気的に接触している発熱抵抗体の一部分が、電位一定領域となっている、請求項1に記載のサーマルプリントヘッド。
- 前記共通電極の突出部は複数箇所で前記発熱抵抗体と電気的に接触し、前記接触箇所に挟まれた前記発熱抵抗体の一部分が電位一定領域となっている、請求項1に記載のサーマルプリントヘッド。
- 前記電位一定領域を形成する枝を連結するブリッジが形成されている、請求項1に記載のサーマルプリントヘッド。
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