JP4185199B2 - 電子制御式4サイクルエンジン用吸気装置 - Google Patents

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブローバイガスを吸気通路に吸入する電子制御式4サイクルエンジン用吸気装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子制御式4サイクルエンジンは、スロットル弁の上流側に設けた空気流量計によって検出した吸入空気量と、排気管の触媒上流側に設けたO2 センサによって検出した排ガス中の酸素量と、スロットル弁の開度およびエンジン回転数などに基づいてインジェクタの燃料噴射量を空燃比が理論空燃比になるように制御する構成を採っている。
【0003】
この種のエンジンの吸気装置には、クランクケース内に発生するブローバイガスを吸気通路に吸入させるために、ブローバイガス吸入用通路を接続している。このブローバイガス吸入用通路は、クランクケース内に連通する動弁カム室に上流側端部を接続し、気筒数が4気筒以上のエンジンにおいては、下流側端部を例えばスロットル弁の上流側と下流側にそれぞれ接続している。
【0004】
すなわち、スロットル弁が閉じている状態では、スロットル弁下流側に接続したブローバイガス吸入用通路からブローバイガスを吸入し、スロットル弁が開いている状態では、スロットル弁下流側に接続したブローバイガス吸入用通路と、スロットル弁上流側に接続したブローバイガス吸入用通路の両方からブローバイガスを吸入する構造を採っている。
【0005】
一般にブローバイガスは、エンジン運転域が高速回転域にあるときであって低負荷時、すなわちスロットル弁開度が小さいときに最も多く発生する。これは、ピストンリングがいわゆるフラッタリング現象を起こすからである。
【0006】
このような高速回転低負荷運転時には、スロットル弁の下流側に大きな負圧が生じるから、上述した吸気装置においては、スロットル弁下流側に接続したブローバイガス吸入用通路によって、この運転状態で大量に発生するブローバイガスを吸気系に吸入することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、このように大量のブローバイガスがエンジン内から吸気通路に流入すると、クランクケース内を漂うミスト状のオイルがブローバイガスに押流されるようにして吸気通路に吸入されてしまうという問題があった。このオイルが吸気とともに燃焼室に吸込まれて燃焼すると、排ガス中の有害成分が増大してしまう。
【0008】
この現象は、単気筒エンジンや2気筒エンジンにおいて特に顕著に現れる。これは、この種のエンジンは、ピストンの行程容積と等しい変化量をもってクランクケースの容積が増減するからである。すなわち、ピストンが下降工程(吸入行程または爆発行程)にあるときに前記大きな負圧が作用することと相俟ってブローバイガスが大量に吸気系に流入してしまうからである。ピストンが上昇行程に移行した後は、前記負圧による吸引力に逆らうようにしてブローバイガスが吸気通路から戻されるから、吸気通路に吸入されたブローバイガスの全てをエンジン内に戻すことはできない。この結果、単気筒エンジンや2気筒エンジンではブローバイガスの流出量が相対的に多くなる。
【0009】
ブローバイガス吸入用通路の途中にオリフィスを介装すればブローバイガスの流出量を低減することはできる。しかし、この構造を採ると、クランクケース内の圧力が大気圧より高くなることがあり、クランクケース内からオイルが漏洩してしまうおそれがある。
【0010】
一方、4サイクルエンジンにおいては、エンジン回転域が高速回転域にあるときに吸気の充填効率を向上させるために、ピストンが下死点を越えた後も吸気弁が開いている状態を保つ構造を採っている。
【0011】
このように高速回転時に吸気充填効率を向上させる構造のエンジンにおいては、低速回転時にスロットル弁を全開にすると、ピストンが上昇行程(圧縮行程)に移行することによって、シリンダ内から吸気が吸気通路に逆流してしまう。このように吸気が吸気通路に逆流すると、空気流量計が検出した吸入空気量とシリンダ内に吸込まれた真の吸気量とが異なってしまい、空燃比を触媒での排ガスの浄化率が最大になるような値(理論空燃比)に制御することができなくなってしまう。
【0012】
空燃比が理論空燃比と大きく異なると、触媒での排ガスの浄化率が著しく低下し、CO,HCおよびNOx などの有害成分が多く排出されてしまう。スロットル開度に大きな変化がない定常回転時には、既燃ガス中に含まれる酸素の量を検出して燃料噴射量を変えるフィードバック制御によって空燃比を補正することができるが、スロットル弁開度が大きく変化するような過渡期には、このフィードバック制御によって空燃比を補正するにも限界がある。
【0013】
本発明はこのような問題点を解消するためになされたもので、クランクケース内の圧力を常に相対的に低く維持できる構造を採りながら、オイルがブローバイガスとともにシリンダ内に吸込まれて燃焼するのを阻止し、排ガス中の有害成分を低減することを第1の目的とする。また、低中速回転状態から高回転状態に移行する過渡期において、吸気の逆流現象が生じるのを抑制し、排ガス中の有害成分を低減することを第2の目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明に係る電子制御式4サイクルエンジン用吸気装置は、スロットル弁と、このスロットル弁より上流側に設けた空気流量計とを有し、燃料がインジェクタによって供給される電子制御式4サイクルエンジンに吸気を導く電子制御式4サイクルエンジン用吸気装置であって、前記スロットル弁と前記空気流量計との間に、吸入空気量に対応して開閉する可変ベンチュリー式の可変弁を介装し、この可変弁のベンチュリ部にブローバイガス吸入用通路を接続したものである。
【0015】
本発明によれば、可変弁は、エンジン回転域が高速回転域にあるときであってスロットル弁が全開になるときに全開になり、エンジン回転域が低速回転域に移行してスロットル弁が全閉になることによって全閉になる。
【0016】
このため、エンジン回転域が高速回転域にあるときにスロットル弁が全閉になるような運転状態(高速回転低負荷運転状態)、言い換えればブローバイガスが最も多く発生する運転状態では、可変弁は中間開度になって実質的に絞りとして機能する。スロットル弁は全閉状態でも吸気が僅かに流れるから、このようなスロットル弁の上流側の吸気通路が可変弁で絞られる状態では、前記両弁の間の吸気通路が負圧になり、ブローバイガス吸入用通路に負圧が作用する。ブローバイガス吸入用通路に作用する負圧は、ブローバイガス吸入用通路を可変弁のベンチュリ部に接続しているから相対的に大きくなる。また、可変弁のベンチュリ部は吸気が高速で流れるから、この吸気流による慣性効果によってブローバイガスを下流側に円滑に流すことができる。
【0017】
この結果、ブローバイガスが最も多く発生する高速回転低負荷運転時にブローバイガスを吸気通路に円滑に導き、クランクケース内から排出することができる。前記ブローバイガス吸入用通路に作用する負圧は、スロットル弁下流側に生じる負圧より小さくなり、スロットル弁開度の増大に伴って増大する。スロットル弁の開度が増大すると、これに伴って可変弁が開いて吸気導入量が増大するから、ブローバイガス吸入通路に作用する負圧は、スロットル弁開度が全開になるまで増大したとしても過度に大きくなることはない。
【0018】
したがって、クランクケース内を漂うミスト状のオイルが吸気系に吸込まれることがないような必要かつ十分な負圧によってブローバイガスを吸気系に吸引することができる。
【0019】
また、可変弁は、エンジン回転域が低中回転域にあるときにはスロットル弁を全開にしても全開にはならないから、このときにも実質的に絞りとして機能する。このため、低中速回転時にスロットル弁を全開まで開操作したときには、シリンダ内に吸込まれる吸気の量が従来に較べて減少する。
【0020】
このため、ピストンが下死点を越えても吸気弁が開いていることによってシリンダ内から吸気通路に逆流する吸気の量を低減することができるから、空気流量計が検出した吸入空気量とシリンダ内に吸込まれた真の吸気量とが略一致するようになり、空燃比を触媒での排ガスの浄化率が最大になるように精度よく制御することができる。
【0021】
請求項2に記載した発明に係る電子制御式4サイクルエンジン用吸気装置は、スロットル弁と、このスロットル弁より上流側に設けた空気流量計とを有し、燃料がインジェクタによって供給される電子制御式4サイクルエンジンに吸気を導く電子制御式4サイクルエンジン用吸気装置であって、前記スロットル弁と前記空気流量計との間に、吸入空気量に対応して開閉する可変ベンチュリー式の可変弁を介装し、この可変弁とスロットル弁との間の吸気通路にブローバイガス吸入用通路を接続したものである。
この発明によれば、ブローバイガス吸入用通路を接続する位置の設計上の自由度が高くなる。
【0022】
請求項3に記載した発明に係る電子制御式4サイクルエンジン用吸気装置は、請求項1または請求項2記載の電子制御式4サイクルエンジン用吸気装置において、エンジンを多気筒エンジンとするとともにこのエンジンの吸気系のスロットル弁を1個としたものである。
この発明によれば、簡単な構造でもブローバイガスを良好に排出できるとともに吸気の逆流を阻止することができる。
【0023】
請求項4に記載した発明に係る電子制御式4サイクルエンジンは、請求項1または請求項2記載の電子制御式4サイクルエンジン用吸気装置において、エンジンを多気筒エンジンとするとともにこのエンジンの吸気系にスロットル弁を気筒毎に設け、各スロットル弁と空気流量計との間に可変弁をそれぞれ介装したものである。
この発明によれば、ブローバイガスを良好に排出できるとともに吸気の逆流を阻止できる構造を採りながら、エンジンの応答性を向上させることができる。
【0024】
請求項5に記載した発明に係る電子制御式4サイクルエンジン用吸気装置は、請求項1または請求項2記載の電子制御式4サイクルエンジン用吸気装置において、エンジンを多気筒エンジンとするとともにこのエンジンの吸気系にスロットル弁を気筒毎に設け、スロットル弁上流側の吸気通路を空気流量計の下流側で気筒毎に分岐するように形成し、この分枝部分と空気流量計との間に可変弁を介装したものである。
この発明によれば、ブローバイガスを各気筒に分配することが容易になる。
【0025】
【発明の実施の形態】
第1の実施の形態
以下、本発明に係る電子制御式4サイクルエンジン用吸気装置の一実施の形態を図1ないし図3によって詳細に説明する。
図1は本発明に係る電子制御式4サイクルエンジン用吸気装置を示す構成図、図2はシリンダヘッドのブローバイガス導出部分を拡大して示す断面図、図3は可変弁の断面図で、同図(a)は縦断面図、同図(b)は(a)図におけるB−B線断面図である。
【0026】
これらの図において、符号1で示すものは、この実施の形態による電子制御式DOHC型4サイクルエンジンであり、符号2は排気装置を示し、符号3は吸気装置を示す。
【0027】
前記エンジン1は、2気筒エンジンで、二つの気筒の位相が360°異なる構成を採っており、クランクケース(図示せず)内と動弁カム室4(図2参照)内とを図示していないカムチェーン室などの連通路を介して連通させている。このエンジン1のシリンダを図1において符号5で示す。
【0028】
前記動弁カム室4は、シリンダヘッド(図示せず)とヘッドカバー6との間に形成されて吸気カム軸7および排気カム軸8などを有する動弁装置を収容しており、図2に示すように、ヘッドカバー6に固定したバッフルプレート9によって下室4aと上室4bとに仕切られている。前記吸気カム軸7のカム7aは、図示していないピストンが下死点を越えた後も吸気弁(図示せず)が開いている状態を保つように形成している。
【0029】
前記バッフルプレート9は、前記動弁装置によって飛散されたオイルが上室4bに浸入するのを防ぐために設けてあり、吸気カム軸7と排気カム軸8との間の部位にブローバイガスを通すための連通口9aを形成している。
【0030】
前記上室4bは、ヘッドカバー6に穿設した連通孔6aを介してオイルセパレータ10に連通させている。このオイルセパレータ10は、ヘッドカバー6に固定した箱状のケース11と、このケース11内を上下方向に画成する金網製の仕切部材12とを備え、仕切部材12より上側に、ブローバイガス導出用ホース13を接続するための接続パイプ14を設けている。仕切部材12より上側の気室10aと接続パイプ14内の空間とは、前記気室10aから接続パイプ14内へのみにブローバイガスを流すためのリード弁15を介して互いに連通している。
【0031】
このエンジン1の排気装置2は、各気筒の排気口5aから延びる気筒毎の排気通路16を下流側で集合させ、この集合部の下流側に従来周知の三元触媒17を介装した構造を採っている。前記集合部には、触媒上流側の排ガス中の酸素量を検出するためのO2 センサ18を配設している。このO2 センサ18は、このエンジン1を制御するためのエンジン制御装置19に接続している。
【0032】
前記吸気装置3は、各気筒の吸気ポート(図示せず)に接続した気筒毎の吸気通路21と、これらの吸気通路21の上流端に接続した主サージタンク22と、この主サージタンク22に接続した吸気導入用通路23とによって吸気をシリンダ5に導く構造を採っている。前記気筒毎の吸気通路21は、下流側端部どうしを副吸気通路24によって互いに連通させている。
【0033】
この副吸気通路24は、シリンダ5側の両端部を図1に示す平面視においてシリンダ5に斜めに接続するように形成し、途中に副サージタンク25を接続している。副吸気通路24のシリンダ5側端部の近傍に設けた符号26で示すものはインジェクタである。このインジェクタ26は、シリンダヘッドに気筒毎に装着し、前記エンジン制御装置19によって制御されて吸気ポート内に燃料を噴射する。
【0034】
前記副サージタンク25は、図1中に符号27で示すアイドル回転数制御弁を介して前記吸気導入用通路23に接続している。この実施の形態では、この副サージタンク25に形成した導入口25aに図示していないEGR装置やブレーキブースタを接続している。前記アイドル回転数制御弁27は、アイドリング運転時に吸気量を制御する従来周知のもので、前記エンジン制御装置19によって制御される。
【0035】
この吸気装置3の前記吸気導入用通路23は、エアクリーナ28および空気流量計29と、本発明に係る可変弁30と、スロットル弁31とをこの順に並ぶようにそれぞれ介装している。この吸気導入用通路23における空気流量計29と可変弁30との間に前記副サージタンク25を接続している。
【0036】
前記空気流量計29は、吸入空気量を検出して前記エンジン制御装置19に出力する従来周知のものを使用している。エンジン制御装置19も従来のものと同じ構成を採っている。すなわち、前記空気流量計29によって検出した吸入空気量と、前記O2 センサ18によって検出した酸素量と、スロットル弁31の開度と、図示していない回転数検出用センサによって検出したエンジン回転数とに基づいてインジェクタ26での燃料噴射量を空燃比が理論空燃比になるように制御する構成を採っている。また、このエンジン制御装置19は、アイドリング運転時には前記アイドル回転数制御弁27を制御する。
【0037】
前記スロットル弁31は、バタフライ弁型のものであり、スロットルレバー31aを図示していないアクセル操作子に接続している。また、このスロットル弁31は、全閉状態になるときでも主サージタンク22に吸気が流入する構造を採っている。
【0038】
前記可変弁30は、図3に示すように、バルブボディ32に有底円筒状の負圧ピストン33を移動自在に支持させた可変ベンチュリー式のもので、バルブボディ32における負圧ピストン33の底面と対向する部位、すなわちベンチュリ部にブローバイガス導入口34を形成している。このブローバイガス導入口34に前記ブローバイガス導出用ホース13の先端部を接続している。
【0039】
前記負圧ピストン33は、開口側端部に固着したダイヤフラム35を介してバルブボディ32のアクチュエータ部32aに接続している。このダイヤフラム35は、前記アクチュエータ部32a内を大気圧室36と負圧室37とに画成している。
【0040】
前記大気圧室36は、図3(a)に示すように、バルブボディ32に穿設した第1の連通路38を介して負圧ピストン33より上流側の吸気導入用通路23に接続している。
前記負圧室37は、図3(b)に示すように、負圧ピストン33の底部に穿設した第2の連通路39を介して負圧ピストン33の底面とバルブボディ32との間の吸気導入用通路23(ベンチュリ部分)に接続している。この負圧室37内であって負圧ピストン33の内側底面と、この内側底面と対向する前記アクチュエータ部の内面との間には、負圧ピストン33を閉方向(図3においては下方)に付勢するための圧縮コイルばね40を弾装している。
【0041】
このように構成した可変ベンチュリー式可変弁30は、エンジン運転時にスロットル弁31が開いてスロットル弁31との間の吸気導入用通路23の負圧が増大することによって、負圧室37の圧力が低下して負圧ピストン33が圧縮コイルばね40の弾発力に抗して図3の上側に移動する。すなわち、この可変弁30は、吸気装置3の吸入空気量に対応して開閉し、エンジン回転域が高速回転域にあるときであってスロットル弁31が全開になるときに全開になり、エンジン回転域が低速回転域にあるときであってスロットル弁31が全閉になるときに全閉になる。
【0042】
可変弁30が開いて前記ブローバイガス導入口34に吸気負圧が作用すると、ブローバイガスがエンジン1の動弁カム室4からオイルセパレータ10およびブローバイガス用ホース13を通ってブローバイガス導入口34から吸気導入用通路23に吸込まれる。
【0043】
上述したように構成した吸気装置3によれば、スロットル弁31が全閉になるアイドリング時には、アイドル回転数制御弁27によって計量された吸気が副サージタンク25から副吸気通路24を通ってシリンダ5に吸込まれる。スロットル弁31を開くと、吸気導入用通路23から主サージタンク22および気筒毎の吸気通路21を通ってシリンダ5に吸気が流入する。このようにスロットル弁31を開くと、可変弁30がスロットル弁開度に対応して開き、ブローバイガスが吸気導入用通路23に吸込まれる。
【0044】
ブローバイガスが最も多く発生する運転状態、すなわちエンジン回転域が高速回転域にあるときにスロットル弁31が全閉になるような運転状態(高速回転低負荷運転状態)では、前記可変弁30は中間開度になって実質的に絞りとして機能する。スロットル弁31は全閉状態でも吸気が僅かに流れるから、このようにスロットル弁上流側の吸気導入用通路23が可変弁30で絞られる状態では、スロットル弁31と可変弁30の間の通路が負圧になり、ブローバイガス導入口34に負圧が作用する。ブローバイガス導入口34に作用する負圧は、ブローバイガス導入口34を可変弁30のベンチュリ部に接続しているから相対的に大きくなる。また、可変弁30のベンチュリ部は吸気が高速で流れるから、この吸気流による慣性効果によってブローバイガスを下流側に円滑に流すことができる。
【0045】
この結果、ブローバイガスが最も多く発生する高速回転低負荷運転時にブローバイガスを吸気通路に円滑に導き、クランクケース内から排出することができる。前記ブローバイガス導入口34に作用する負圧は、スロットル弁下流側に生じる負圧より小さくなり、スロットル弁開度の増大に伴って増大する。スロットル弁31の開度が増大すると、これに伴って可変弁30が開いて吸気導入量が増大するから、ブローバイガス導入口34に作用する負圧は、スロットル弁開度が全開になるまで増大したとしても過度に大きくなることはない。
【0046】
高速回転低負荷運転時にクランクケース内のミスト状のオイルがブローバイガスとともに吸気系に吸込まれるのを阻止するためには、ブローバイガス吸入用通路に絞りを設けることが考えられる。しかし、この運転域でブローバイガスの流出を抑制すると、クランクケース内の圧力が正圧になってしまうおそれがある。絞りの孔径を適切な寸法に設定することは困難である。この実施の形態による吸気装置は、上述したようにブローバイガス吸入用通路の出口側に負圧を作用させておきながら、吸気通路側に絞りを設けているから、高速回転低負荷運転時のブローバイガスの吸入を適切に行うことができる。
【0047】
したがって、クランクケース内を漂うミスト状のオイルが吸気系に吸込まれることがないような必要かつ十分な負圧によってブローバイガスを吸気通路に吸入することができるから、この実施の形態で示した2気筒エンジン1や単気筒エンジンなどのように、クランクケース内の容積がピストンの移動によって大きく増減するエンジンでも、オイルが吸気系に吸込まれて燃焼するのを確実に阻止することができる。
【0048】
一方、可変弁30は、エンジン回転域が低中回転域にあるときにはスロットル弁31を全開にしても全開にはならないから、このときにも実質的に絞りとして機能する。このため、低中速回転時にスロットル弁31を全開まで開操作したときには、シリンダ5内に吸込まれる吸気の量が従来に較べて減少する。
【0049】
この結果、ピストンが下死点を越えても吸気弁が開いていることによってシリンダ5内から吸気通路21に逆流する吸気の量を低減することができるから、空気流量計29が検出した吸入空気量とシリンダ5内に吸込まれた真の吸気量とが略一致するようになり、空燃比を触媒17での排ガスの浄化率が最大になるように精度よく制御することができる。
【0050】
なお、ブローバイガス用ホース13を吸気導入用通路23に接続する位置は、可変弁30のベンチュリ部のみに限定されることはなく、図1中に破線で示すように、スロットル弁31と可変弁30の間でもよい。ブローバイガス用ホース13の先端部を二股状に形成し、可変弁30のベンチュリ部と、スロットル弁31と可変弁30の間との両方に接続することもできる。前者の構造、すなわちスロットル弁31と可変弁30の間の吸気通路にブローバイガス用ホース13を接続する構造を採ると、ブローバイガス用ホース13(ブローバイガス吸入用通路)を接続する位置の設計上の自由度が高くなり、ホース13の配管がし易くなる。
【0051】
また、この実施の形態で示したように、エンジン1を2気筒(または多気筒)エンジンとするとともにこのエンジン1の吸気系のスロットル弁31を1個とする構造を採ることにより、簡単な構造でもブローバイガスを良好に排出できるとともに吸気の逆流を阻止することができる。
【0052】
第2の実施の形態
本発明に係る吸気装置は、図4に示すように、スロットル弁を気筒毎の吸気通路に配設することができる。
図4は吸気装置の他の実施の形態を示す構成図で、同図において前記図1ないし図3によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【0053】
図4に示すスロットル弁31は、主サージタンク22より下流側の気筒毎の吸気通路21にそれぞれ介装し、1本のスロットル軸31bによって互いに連動するように連結している。このようにスロットル弁31をシリンダ5の近傍に配置することによって、エンジン1の応答性を向上させることができるとともに、この吸気装置3を自動二輪車用エンジンに採用する場合に既存の吸気装置を流用することができる。
【0054】
また、この実施の形態で示したように、エンジン1を2気筒(多気筒)エンジンとするとともにこのエンジン1の吸気系にスロットル弁31を気筒毎に設け、スロットル弁上流側の吸気通路を空気流量計29の下流側で気筒毎に分岐するように形成し、この分枝部分(サージタンク3)と空気流量計29との間に可変弁30を介装する構造を採ることにより、吸気通路に吸込まれたブローバイガスがサージタンク3から気筒毎の吸気通路21分配される。このため、ブローバイガスを各気筒に分配することが容易になる。
【0055】
なお、図4に示したように、スロットル弁31を気筒毎に設ける構造を採る場合には、可変弁30を同図中に二点鎖線で示すように気筒毎の吸気通路21にスロットル弁31の上流側に位置するように配設することができる。この構造を採る場合であっても、ブローバイガス用ホース13を可変弁30とスロットル弁31の間に接続することができるし、可変弁30のベンチュリ部と、可変弁30とスロットル弁31の間の両方に接続することができる。このように可変弁30も気筒毎に設けることにより、ブローバイガスを良好に排出できるとともに吸気の逆流を阻止できる構造を採りながら、エンジンの応答性を向上させることができる。
【0056】
第3の実施の形態
可変弁とスロットル弁は一つのバルブボディに一体的に形成することができる。この形態を採るときの一例を図5によって詳細に説明する。
図5は可変弁とスロットル弁を一体的に形成した弁装置を示す断面図である。同図において前記図1ないし図3によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【0057】
図5において符号41で示す弁装置は、上流側が可変弁30を構成するとともに下流側がスロットル弁31を構成するように形成している。すなわち、一つのバルブボディ42の上流側に可変弁30の負圧ピストン33を支持させ、下流側にスロットル弁31の弁体31cを支持させており、バルブボディ42における負圧ピストン33の底面と対向する部位にブローバイガス導入口43を形成している。
【0058】
この実施の形態による負圧ピストン33は、図において下端部の上流側に切欠き33aを形成している。このように切欠き33aを形成することにより、吸気およびブローバイガスが負圧ピストン33より上流側に逆流し難くなる。しかもベンチュリ部での吸気の流速がより一層高くなり、高速回転低負荷運転時に負圧が高いことと相俟って顕著に吸気の慣性効果を奏するようになるから、ブローバイガスの吸入が促進される。
【0059】
上述したように可変弁30とスロットル弁31の一体化を図ることにより、部品数および組立工数を削減することができ、製造コストを低減することができる。
この実施の形態による弁装置41は、第1の実施の形態で示したように主サージタンク22の上流側に配設することができるし、第2の実施の形態で示したように気筒毎の吸気通路21に配設することができる。
【0060】
なお、上述した各実施の形態では、本発明に係る吸気装置3を2気筒エンジンに装着する例を示したが、本発明に係る吸気装置3は、単気筒エンジンや4気筒以上のエンジンにも装着することができる。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、高速回転低負荷運転状態、すなわちブローバイガスが最も多く発生する運転状態では、可変弁は中間開度になって実質的に絞りとして機能するから、スロットル弁と可変弁の間の吸気通路が負圧になり、ブローバイガス吸入用通路に負圧が作用する。
【0062】
可変弁はスロットル弁の開度増大に伴って開き、これによって吸気導入量が増大するから、前記ブローバイガス吸入通路に作用する負圧は、スロットル弁開度が全開になるまで増大したとしても過度に大きくなることはない。
【0063】
したがって、エンジン内に飛散しているミスト状のオイルが吸気系に吸込まれることがない必要かつ十分な負圧によってブローバイガスを吸気通路に吸入することができる。このため、エンジン内の圧力を常に相対的に低く維持できる構造を採りながら、オイルがブローバイガスとともにシリンダ内に吸込まれて燃焼するのを阻止し、排ガス中の有害成分を低減することができる。
【0064】
また、可変弁は、エンジン回転域が低中回転域にあるときにはスロットル弁を全開にしても全開にはならないから、このときにも実質的に絞りとして機能する。このため、シリンダ内からの吸気の逆流を抑制することができ、空気流量計が検出した吸入空気量とシリンダ内に吸込まれた真の吸気量とが略一致するようになる。
したがって、低中速回転状態から高回転状態に移行する過渡状態において、吸気の逆流現象が生じるのを抑制し、排ガス中の有害成分を低減することができる。
【0065】
請求項2記載の発明によれば、ブローバイガス吸入用通路を接続する位置の設計上の自由度が高くなるから、ブローバイガス用ホースなどの配管がし易い。
請求項3記載の発明によれば、簡単な構造でもブローバイガスを良好に排出できるとともに吸気の逆流を阻止することができる。
【0066】
請求項4記載の発明によれば、ブローバイガスを良好に排出できるとともに吸気の逆流を阻止できる構造を採りながら、エンジンの応答性を向上させることができる。
請求項5記載の発明によれば、ブローバイガスを各気筒に分配することが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電子制御式4サイクルエンジン用吸気装置を示す構成図である。
【図2】 シリンダヘッドのブローバイガス導出部分を拡大して示す断面図である。
【図3】 可変弁の断面図である。
【図4】 吸気装置の他の実施の形態を示す構成図である。
【図5】 可変弁とスロットル弁を一体的に形成した弁装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1…エンジン、3…吸気装置、13…ブローバイガス用ホース、29…空気流量計、30…可変弁、31…スロットル弁、34,43…ブローバイガス導入口。

Claims (5)

  1. スロットル弁と、このスロットル弁より上流側に設けた空気流量計とを有し、燃料がインジェクタによって供給される電子制御式4サイクルエンジンに吸気を導く電子制御式4サイクルエンジン用吸気装置であって、前記スロットル弁と前記空気流量計との間に、吸入空気量に対応して開閉する可変ベンチュリー式の可変弁を介装し、この可変弁のベンチュリ部にブローバイガス吸入用通路を接続したことを特徴とする電子制御式4サイクルエンジン用吸気装置。
  2. スロットル弁と、このスロットル弁より上流側に設けた空気流量計とを有し、燃料がインジェクタによって供給される電子制御式4サイクルエンジンに吸気を導く電子制御式4サイクルエンジン用吸気装置であって、前記スロットル弁と前記空気流量計との間に、吸入空気量に対応して開閉する可変ベンチュリー式の可変弁を介装し、この可変弁とスロットル弁との間の吸気通路にブローバイガス吸入用通路を接続したことを特徴とする電子制御式4サイクルエンジン用吸気装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の電子制御式4サイクルエンジン用吸気装置において、エンジンを多気筒エンジンとするとともにこのエンジンの吸気系のスロットル弁を1個としたことを特徴とする電子制御式4サイクルエンジン用吸気装置。
  4. 請求項1または請求項2記載の電子制御式4サイクルエンジン用吸気装置において、エンジンを多気筒エンジンとするとともにこのエンジンの吸気系にスロットル弁を気筒毎に設け、各スロットル弁と空気流量計との間に可変弁をそれぞれ介装したことを特徴とする電子制御式4サイクルエンジン用吸気装置。
  5. 請求項1または請求項2記載の電子制御式4サイクルエンジン用吸気装置において、エンジンを多気筒エンジンとするとともにこのエンジンの吸気系にスロットル弁を気筒毎に設け、スロットル弁上流側の吸気通路を空気流量計の下流側で気筒毎に分岐するように形成し、この分枝部分と空気流量計との間に可変弁を介装したことを特徴とする電子制御式4サイクルエンジン用吸気装置。
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