JP4184748B2 - 半導体装置、及びacスペック検査方法 - Google Patents

半導体装置、及びacスペック検査方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置、及びACスペック検査方法に関し、特に、高速なACスペック検査を正確かつ安定に行なうことができるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体装置の動作周波数が増加し、半導体装置の検査では、高価なLSIテスタを使用したACスペック検査が行なわれている。
半導体装置のACスペックとは、半導体装置のAC(交流)特性のことであり、ACスペック検査は、複数の信号のタイミング関係が、仕様通りの関係にあるか否かを検査するものである。
図13は、従来の半導体装置、LSIテスタ、及びパフォーマンスボードを示す図である。
図13に示されるように、ACスペック検査が行なわれる半導体装置1は、クロック入力端子11と、データ入力端子14と、内部機能回路16と、データ入力端子14から見て初段となる、内部機能回路16内の初段レジスタ17と、初段レジスタ17の出力値を観測可能な出力端子18とから構成されている。
【0003】
また、半導体装置1のACスペック検査を行なうLSIテスタ2は、クロックドライバ4と、クロック出力端子5と、データドライバ7と、データ出力端子8と、データ入力端子20と、データ入力端子20に接続されLSIテスタ2内部に到来した電圧レベルを判定する電圧レベル判定回路21とから構成されている。
【0004】
また、半導体装置1とLSIテスタ2とを接続するパフォーマンスボード3は、クロック入力端子10と、データ入力端子13と、半導体装置1の出力端子18からの出力値を観測可能な出力端子19とを有している。
なお、LSIテスタ2のクロックドライバ4とクロック出力端子5との間には配線インピーダンスZ3を有する配線6が、LSIテスタ2のデータドライバ7とデータ出力端子8との間には配線インピーダンスZ1を有する配線9が、パフォーマンスボード3のクロック入力端子10と半導体装置1のクロック入力端子11との間には配線インピーダンスZ4を有する配線12が、パフォーマンスボード3のデータ入力端子13と半導体装置1のデータ入力端子14との間には配線インピーダンスZ2を有する配線15が、それぞれ存在する。
【0005】
以上のように構成された従来の半導体装置、LSIテスタ、及びパフォーマンスボードの動作について説明する。
【0006】
まず、入力ACタイミングのセットアップ時間を検査する際の動作について説明する。
図14(a)は、従来のセットアップ時間検査における各信号波形を示すタイミングチャートであり、図において、S40は、データドライバ7のデータ出力波形であり、S41は、クロックドライバ4のクロック出力波形であり、S42は、初段レジスタ17のデータ入力波形であり、S43は、初段レジスタ17のクロック入力波形である。
【0007】
LSIテスタ2のデータドライバ7から出力されたデータ信号S40は、順に配線9、LSIテスタ2のデータ出力端子8、パフォーマンスボード3上のデータ入力端子13、配線15を通って半導体装置1のデータ入力端子14に入力され、内部機能回路16内の初段レジスタ17のデータ入力端子Dに達する。
【0008】
一方、データドライバ7からデータ信号が出力されるのと所定の遅延時間を隔ててクロックドライバ4から出力されるクロック信号S41は、順に配線6、LSIテスタ2のクロック出力端子5、パフォーマンスボード3上のクロック入力端子10、配線12を通って半導体装置1のクロック入力端子11に入力され、内部機能回路16内の初段レジスタ17のクロック入力端子CLKに達する。
【0009】
初段レジスタ17は、到達したクロック信号S43のタイミングでデータ信号S42をラッチする。
初段レジスタ17の出力信号は、順に半導体装置1の出力端子18、パフォーマンスボード3上の出力端子19、LSIテスタ2のデータ入力端子20を通って、LSIテスタ2の電圧レベル判定回路21に到達する。
【0010】
電圧レベル判定回路21は、予め準備された期待値と到達した初段レジスタ17の出力信号とを比較することで、LSIテスタ2のデータドライバ7から出力されたデータ信号と、LSIテスタ2のクロックドライバ4から出力されたクロック信号との出力遅延時間差分のセットアップ時間検査を行なう。この電圧レベル判定回路21にて、図14(a)のS42に示すデータDdが観測されれば、所定のACスペックを満たすと判定される。
【0011】
次に、入力ACタイミングのホールド時間を検査する際の動作について説明する。
図14(b)は、従来のホールド時間検査における各信号波形を示すタイミングチャートであり、図において、S44は、データドライバ7のデータ出力波形であり、S45は、クロックドライバ4のクロック出力波形であり、S46は、初段レジスタ17のデータ入力波形であり、S47は、初段レジスタ17のクロック入力波形である。
【0012】
LSIテスタ2のクロックドライバ4から出力されたクロック信号S45は、順に配線6、LSIテスタ2のクロック出力端子5、パフォーマンスボード3上のクロック入力端子10、配線12を通って半導体装置1のクロック入力端子11に入力され、内部機能回路16内の初段レジスタ17のクロック入力端子CLKに達する。
【0013】
一方、クロックドライバ4からクロック信号が出力されるのと所定の遅延時間を隔ててデータドライバ7から出力されるデータ信号S44は、順に配線9、LSIテスタ2のデータ出力端子8、パフォーマンスボード3上のデータ入力端子13、配線15を通って半導体装置1のデータ入力端子14に入力され、内部機能回路16内の初段レジスタ17のデータ入力端子Dに達する。
【0014】
初段レジスタ17は、到達したクロック信号S47のタイミングでデータ信号S46をラッチする。
初段レジスタ17の出力信号は、順に半導体装置1の出力端子18、パフォーマンスボード3上の出力端子19、LSIテスタ2のデータ入力端子20を通って、LSIテスタ2の電圧レベル判定回路21に到達する。
【0015】
電圧レベル判定回路21は、予め準備された期待値と到達した初段レジスタ17の出力信号とを比較することで、LSIテスタ2のクロックドライバ4から出力されたクロック信号と、LSIテスタ2のデータドライバ7から出力されたデータ信号との出力遅延時間差分のホールド時間検査を行なう。
【0016】
即ち、クロックドライバ4からクロック信号が出力されてから所定の遅延時間後にデータドライバ7から出力されるデータの一つ前のデータDe(図14(b)のS46参照)が電圧レベル判定回路21にて観測されれば、所定のACスペックを満たすと判定される。
このような半導体装置の検査は、例えば、特許文献1の従来の技術の欄に記載されているように、半導体集積回路(を搭載するパフォーマンスボード)の電極に、プローブカードに取り付けられたプローブを半導体集積回路に押しつけ、ケーブルによってプローブカードと接続されたテスタによってテスト用のクロック信号とデータ信号とを供給することにより行っている。
【0017】
【特許文献1】
特開2000−164650号公報(第1頁、第7図)
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の半導体装置、LSIテスタ、及びパフォーマンスボードによるACスペック検査方法では、LSIテスタ2の配線6のインピーダンスZ3、配線9のインピーダンスZ1、さらにパフォーマンスボード3上の配線12のインピーダンスZ4、配線15のインピーダンスZ2の影響を受けるため、半導体装置1に入力されるクロック信号とデータ信号との遅延時間差は、LSIテスタ2のクロックドライバ4とデータドライバ7とでそれぞれ設定した遅延時間差とは異なる。さらに、クロックドライバ4、及びデータドライバ7が正確な方形波をドライブしたとしても、半導体装置1に入力されるクロック信号及びデータ信号の波形は、配線6のインピーダンスZ3、配線9のインピーダンスZ1、配線12のインピーダンスZ4、配線15のインピーダンスZ2に大きく依存するので、精密に配線インピーダンスの調整を行なわなければ、パフォーマンスボード3上のクロック入力端子11に入力されるクロック信号、及びパフォーマンスボード3上のデータ入力端子14に入力されるデータ信号の形状は、方形波の形状から大きく崩れ、クロック信号とデータ信号とに位相差が生じてしまう。このため、上記従来の半導体装置、LSIテスタ、及びパフォーマンスボードでは高速なACスペック検査を正確かつ安定に行なうことが難しいという問題があった。
【0019】
本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたものであり、LSIテスタ、及びパフォーマンスボードの配線インピーダンスの影響を受けることなく、高速なACスペック検査を正確かつ安定に行なうことのできる半導体装置及びACスペック検査方法を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る半導体装置は、装置外部からクロック信号を入力するクロック入力端子と、上記クロック入力端子からクロック信号が入力され、該クロック信号を出力するか否かを選択する出力側IOバッファと、該出力側IOバッファの出力とその入力との接続ノードに、装置外部からデータ信号が入力される入力側IOバッファとからなる双方向IO端子と、上記クロック入力端子から入力したクロック信号に応じて、所定のタイミングでタイミング信号を発生するタイミング発生手段と、上記クロック入力端子から入力したクロック信号、及び上記タイミング信号のいずれかを選択し、出力するクロック選択手段と、上記クロック選択手段の出力をクロック信号とする、上記双方向IO端子から見て初段となる初段レジスタとを備え、上記クロック選択手段は、ACスペック検査時には上記タイミング信号を選択し、上記双方向IO端子は、ACスペック検査時には上記クロック信号に基づく信号を上記初段レジスタにデータ信号として供給するものとしたものである。
【0021】
本発明の請求項2に係る半導体装置は、請求項1に記載の半導体装置において、上記タイミング発生手段が、上記クロック入力端子から入力したクロック信号に応じて所定の遅延時間を経過した後にタイミング信号を発生する遅延手段で構成されるものとしたものである。
【0022】
本発明の請求項3に係る半導体装置は、請求項1に記載の半導体装置において、上記タイミング発生手段が、上記クロック入力端子から入力したクロック信号に同期しながら、所定の位相差を有する複数のタイミング信号を発生し、該複数のタイミング信号の中から任意のタイミング信号を選択するDLL回路で構成されるものとしたものである。
【0023】
本発明の請求項4に係る半導体装置は、請求項1に記載の半導体装置において、上記タイミング発生手段が、上記クロック入力端子から入力したクロック信号に応じた周波数を発生するPLL回路で構成されるものとしたものである。
【0025】
本発明の請求項に係る半導体装置は、請求項1ないし4のいずれかに記載の半導体装置において、上記双方向IO端子の出力側IOバッファの入力の直前に、上記クロック入力端子から入力したクロック信号を基準信号としてテストパターンを発生し、該テストパターンを上記クロック信号に代えて出力するテストパターン発生手段を備えるものとしたものである。
【0026】
本発明の請求項に係る半導体装置は、請求項に記載の半導体装置において、上記テストパターン発生手段が、書き換え可能な記憶手段で構成されるものとしたものである。
【0027】
本発明の請求項に係る半導体装置は、請求項に記載の半導体装置において、上記初段レジスタの出力の直後に、上記初段レジスタの出力値を一時的に保持しておく記憶手段を備えるものとしたものである。
【0028】
本発明の請求項に係る半導体装置は、請求項に記載の半導体装置において、上記初段レジスタの出力の直後に、上記初段レジスタの出力値と上記テストパターン発生手段の出力値とを比較する比較手段を備えるものとしたものである。
【0029】
本発明の請求項に係るACスペック検査方法は、請求項1ないしのいずれかに記載の半導体装置のACスペックを検査するACスペック検査方法において、上記半導体装置にクロック信号のみを供給し、上記初段レジスタの出力値と、予め準備しておいた期待値とを比較してACスペックを検査するものとしたものである。
【0030】
本発明の請求項1に係るACスペック検査方法は、請求項に記載の半導体装置のACスペックを検査するACスペック検査方法において、上記半導体装置にクロック信号のみを供給し、上記記憶手段に一時的に保持された上記初段レジスタの出力値と、予め準備しておいた期待値とを比較してACスペックを検査するものとしたものである。
【0031】
本発明の請求項1に係るACスペック検査方法は、請求項に記載の半導体装置のACスペックを検査するACスペック検査方法において、上記半導体装置にクロック信号のみを供給し、上記比較手段の出力値に基づいて、所定のACスペックを満たすか否かを判定するものとしたものである。
【0032】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における半導体装置、LSIテスタ、及びパフォーマンスボードを示す図である。
図1に示されるように、ACスペック検査が行なわれる半導体装置31は、クロック入力端子38と、3ステイトバッファ付データ入力端子40と、クロック信号が入力されてから所定の遅延時間を経過した後に複数のタイミング信号を出力する、遅延素子を用いたACスペック検査用のタイミング発生回路(タイミング発生手段)41と、クロック入力端子38から入力したクロック信号及びタイミング発生回路41から入力したタイミング信号のいずれかを選択するクロック選択回路(クロック選択手段)42と、内部機能回路43と、データ入力端子40から見て初段となる、内部機能回路43内の初段レジスタ44と、ACスペック検査時にクロック入力端子38から入力されたクロック信号を基準とした信号を初段レジスタ44にデータ信号として供給するセレクタ(信号選択手段)45と、初段レジスタ44の出力値を観測可能な出力端子46とから構成されている。
【0033】
また、半導体装置31のACスペック検査を行なうLSIテスタ32は、クロックドライバ34と、クロック出力端子35と、データ入力端子48と、データ入力端子48に接続され、LSIテスタ32に入力された電圧レベルを判定する電圧レベル判定回路49とから構成されている。
また、半導体装置31とLSIテスタ32とを接続するパフォーマンスボード33は、クロック入力端子37と、半導体装置31の出力端子46の出力値を観測可能な出力端子47とを有している。
なお、LSIテスタ32のクロックドライバ34とクロック出力端子35との間には配線インピーダンスZ3を有する配線36が、パフォーマンスボード33のクロック入力端子37と半導体装置31のクロック入力端子38との間には配線インピーダンスZ4を有する配線39がそれぞれ存在する。
【0034】
ここで、半導体装置31は、データ入力端子40から初段レジスタ44のデータ信号入力端子Dまでの経路における遅延時間と、クロック信号入力端子38からタイミング発生回路41を通らない初段レジスタ44のクロック信号入力端子CLKまでの経路における遅延時間との差と、クロック信号入力端子38から初段レジスタ44のデータ信号入力端子Dまでの経路における遅延時間と、クロック信号入力端子38からタイミング発生回路41を通る初段レジスタ44のクロック信号入力端子CLKまでの経路における遅延時間からタイミング発生回路41での遅延時間を除いた遅延時間との差とが等しくなるように、予め設計されている。
【0035】
図2は、本発明の実施の形態1における各信号波形を示すタイミングチャートである。
図2において、S1は、半導体装置31のクロック入力端子38に入力されるクロック信号波形であり、S2は、内部機能回路43内の初段レジスタ44のデータ信号入力波形であり、S3は、タイミング発生回路41を通り内部機能回路43内の初段レジスタ44に達するクロック入力信号波形であり、S4は、初段レジスタ44の出力信号波形である。
【0036】
以上のように構成された半導体装置、LSIテスタ、及びパフォーマンスボードにより、半導体装置のACスペックを検査する際の動作について説明する。
ACスペック検査時には、クロック選択回路42はタイミング発生回路41の出力を選択し、セレクタ45はクロック入力端子38からのクロック信号をスルーで出力することを選択するものとする。
【0037】
LSIテスタ32のクロックドライバ34から出力されたクロック信号は、順に配線36、LSIテスタ32のクロック出力端子35、パフォーマンスボード33上のクロック入力端子37、配線39を経て、半導体装置31のクロック入力端子38に入力される。クロック入力端子38に入力されたクロック信号は、タイミング発生回路41と、セレクタ45とにそれぞれ入力される。タイミング発生回路41に入力されたクロック信号は、クロック選択回路42を経て、内部機能回路43内の初段レジスタ44にクロック信号として入力される。
即ち、タイミング発生回路41を通り内部機能回路43内の初段レジスタ44に達するクロック入力波形S3は、クロック入力端子38に入力されるクロック信号波形S1に対してタイミング発生回路41における遅延時間が加わり初段レジスタ44にクロック信号として入力される。
【0038】
一方、クロック信号を入力されたセレクタ45は、入力されたクロック信号を基準とした信号を、上記内部機能回路43の初段レジスタ44のデータ入力端子Dにそのデータ信号として入力する。この時、半導体装置31の3ステイトバッファ付データ入力端子40の出力値をHi−Z(ハイ−インピーダンス)状態としておくことで、ACスペック測定時にもかかわらずデータ入力端子40に不意にデータ信号が入力された場合に、これと半導体装置31内のセレクタ45の出力値とが衝突するのを防ぐ。
即ち、半導体装置31の初段レジスタ44に入力されるデータ信号入力波形S2は、クロック入力端子38に入力されるクロック信号波形S1に対して設計値に基づく遅延時間後に初段レジスタ44にデータ信号として入力される。
【0039】
初段レジスタ44は、セレクタ45から入力したデータ信号を、クロック選択回路42から入力したクロック信号にてラッチする。
初段レジスタ44に達するクロック入力波形S3でラッチされた初段レジスタ44の出力データ信号波形S4は、順に半導体装置31の出力端子46、パフォーマンスボード33上の出力端子47、LSIテスタ32のデータ入力端子48を経てLSIテスタ32の電圧レベル判定回路49へ入力される。
【0040】
電圧レベル判定回路49は、初段レジスタ44にて所望のデータをラッチできているか否かを、予め準備していたLSIテスタ32の期待値テストパターンと比較することでACスペック検査を行なう。
その際、タイミング発生回路41で発生させるタイミング信号の位相は、複数の遅延時間が設定可能な中から所定の遅延時間が得られる設定を任意に行なうことが可能であり、初段レジスタ44に達するクロック入力波形S3のタイミング発生回路41における遅延時間は様々な値を設定することができる。
【0041】
以下では、この実施の形態1によるACスペックのタイミング検査方法について述べる。
この実施の形態1によるACスペックのタイミング検査方法では、ACスペックのタイミング検査時は、LSIテスタ32はクロック信号のみを半導体装置31に出力する。
半導体装置31はこのクロック信号波形S1を入力し、これをその内部機能回路43のデータ信号として用いるとともに、このクロック信号波形S1に基づきタイミング発生回路41で生成したタイミング信号をその内部機能回路43のクロック信号として用いることで、内部機能回路43が所定の処理を実行するように構成されている。
そして、所定の処理を実行した後に内部機能回路43が出力する出力データ信号波形S4はLSIテスタ32の電圧レベル判定回路49に出力され、ここで、半導体装置31が所定のACスペックを有しているかが判定される。
【0042】
これにより、クロック信号とデータ信号とを別々の配線で供給した場合の配線インピーダンスの相違による影響を除くことが可能となり、ACスペック検査をLSIテスタ及びパフォーマンスボードの配線インピーダンスの影響を受けることなく正確かつ安定に行なうことができる。
【0043】
なお、タイミング発生回路41によりタイミング信号のデータ信号に対する遅延を適宜調整し、それぞれの遅延時間における、電圧レベル判定回路49の判定結果を観測することで、遅延時間を適宜変更した場合におけるACスペック判定結果を得ることも可能である。
【0044】
このように、本実施の形態1による半導体装置によれば、ACスペック検査用のタイミング発生回路と、クロック入力端子から入力したクロック信号及びタイミング信号のいずれかを選択し出力するクロック選択回路と、外部から入力したクロック信号を基準とした信号を初段レジスタにデータ信号として供給するセレクタとを備え、外部から導入したクロック信号を半導体装置の内部でテスト用のデータ信号としても使用できるようにしたので、ACスペック検査時にクロック信号とデータ信号とを同一の配線により供給できるように設定することで、クロック信号とデータ信号とを別々の配線で供給した場合の配線インピーダンスの相違による影響を除くことが可能となる、ACスペックの検査に適した検査支援機構を有する半導体装置を得ることができる。
【0045】
また、本実施の形態1によるACスペック検査方法によれば、ACスペック検査時に、上述のように構成された半導体装置を検査に用い、LSIテスタからクロック信号のみを供給し、外部から導入したクロック信号を内部でデータ信号としても用いるように設定することにより、LSIテスタ及びパフォーマンスボードの配線インピーダンスの影響を受けることなく正確かつ安定にACスペック検査を行なうことができるACスペック検査方法を得ることができる。
【0046】
なお、上記実施の形態1ではタイミング発生回路41を所定の遅延時間をもつ遅延素子により実現したが、遅延素子の代わりに複数のインバータがリング状に連結され、インバータ出力端子が複数存在し、任意のインバータ出力信号を選択することが可能なDLL(Delay Locked Loop)回路を用いてもよい。DLL回路を用いた場合、外部入力クロック信号の周波数を変化させることにより外部入力クロック信号に対するタイミング信号の遅延時間を連続して変化させることが可能なため、より詳細なACスペック検査を行なうことができる。
【0047】
また、上記実施の形態1ではタイミング発生回路41を所定の遅延時間をもつ遅延素子により実現したが、遅延素子の代わりに所定の周波数を発生することが可能なPLL(Phase Locked Loop)回路を用いてもよい。
PLL回路を用いた場合、初段レジスタ44に入力されるクロック入力信号の周波数をクロック入力端子38に入力されるクロック信号よりも高く設定することができ、初段レジスタ44のデータ入力信号を複数回にわたりラッチすることが可能なため、より詳細なACスペック検査を行なうことができる。
【0048】
実施の形態2.
図3は、本発明の実施の形態2における半導体装置、LSIテスタ、及びパフォーマンスボードを示す図である。
図3に示されるように、ACスペック検査が行なわれる半導体装置61は、クロック入力端子68と、出力側3ステイトIOバッファ70a及び入力側IOバッファ70bからなる双方向IO端子70と、クロック信号が入力されて所定の遅延時間を経過した後に複数のタイミング信号を出力する、遅延素子を用いたACスペック検査用タイミング発生回路(タイミング発生手段)71と、クロック入力端子68から入力したクロック信号及びタイミング発生回路71から入力したタイミング信号のいずれかを選択するクロック選択回路(クロック選択手段)72と、内部機能回路73と、双方向IO端子70から見て初段となる内部機能回路73内の初段レジスタ74と、初段レジスタ74の出力値を観測可能な出力端子75とから構成されている。
【0049】
また、半導体装置61のACスペック検査を行なうLSIテスタ62は、クロックドライバ64と、クロック出力端子65と、データ入力端子77と、データ入力端子77に接続され、LSIテスタ62に入力された電圧レベルを判定する電圧レベル判定回路78とから構成されている。
【0050】
また、半導体装置61とLSIテスタ62とを接続するパフォーマンスボード63は、クロック入力端子67と、半導体装置61の出力端子75の出力値を観測可能な出力端子76とを有している。
なお、LSIテスタ62のクロックドライバ64とクロック出力端子65との間には配線インピーダンスZ3を有する配線66が、パフォーマンスボード63のクロック入力端子67と半導体装置61のクロック入力端子68との間には配線インピーダンスZ4を有する配線69がそれぞれ存在する。
【0051】
ここで、半導体装置61は、双方向IO端子70から初段レジスタ74のデータ信号入力端子Dまでの経路における遅延時間と、クロック信号入力端子68からタイミング発生回路71を通らない初段レジスタ74のクロック信号入力端子CLKまでの経路における遅延時間との差と、クロック信号入力端子68から双方向IO端子70を経て初段レジスタ74のデータ信号入力端子Dまでの経路における遅延時間と、クロック信号入力端子68からタイミング発生回路71を通る初段レジスタ74のクロック信号入力端子CLKまでの経路における遅延時間からタイミング発生回路71での遅延時間を除いた遅延時間との差が等しくなるように、予め設計されている。
【0052】
図4は、本発明の実施の形態2における各信号波形を示すタイミングチャートである。
図4において、S5は、半導体装置61のクロック入力端子68に入力される入力クロック信号波形であり、S6は、内部機能回路73内の初段レジスタ74のデータ入力波形であり、S7は、タイミング発生回路71を通り内部機能回路73内の初段レジスタ74に達するクロック入力波形であり、S8は、初段レジスタ74の出力波形である。
【0053】
以上のように構成された半導体装置、LSIテスタ、及びパフォーマンスボードにより、半導体装置のACスペックを検査する際の動作について説明する。
ACスペック検査時には、クロック選択回路72はタイミング発生回路71の出力を選択し、双方向IO端子70の出力側3ステイトIOバッファ70aはクロック入力端子68からのクロック信号をスルーで出力することを選択するものとする。
【0054】
LSIテスタ62のクロックドライバ64から出力されたクロック信号は、順に配線66、LSIテスタ62のクロック出力端子65、パフォーマンスボード63上のクロック入力端子67、配線69を経て、半導体装置61のクロック入力端子68に入力される。クロック入力端子68に入力されたクロック信号は、タイミング発生回路71と、双方向IO端子70とにそれぞれ入力される。タイミング発生回路71に入力されたクロック信号は、クロック選択回路72を経て、内部機能回路73の初段レジスタ74にクロック信号として入力される。
即ち、タイミング発生回路71を通り内部機能回路73内の初段レジスタ74に達する初段レジスタ74のクロック入力波形S7は、クロック入力端子68に入力されるクロック信号波形S5に対してタイミング発生回路71における遅延時間が加わり初段レジスタ74にクロック信号として入力される。
【0055】
一方、双方向IO端子70に入力されたクロック信号は、双方向IO端子70の出力側の3ステイトIOバッファ70a及び入力側IOバッファ70bを経て内部機能回路73内の初段レジスタ74にデータ信号として入力される。
即ち、初段レジスタ74に入力されるデータ入力信号波形S6は、クロック入力端子68に入力されるクロック信号波形S5に対して設計値に基づく遅延時間後に初段レジスタ74にデータ信号として入力される。
【0056】
初段レジスタ74は、双方向IO端子70から入力したデータ信号を、クロック選択回路72から入力したクロック信号にてラッチする。
初段レジスタ74に達するクロック入力波形S7でラッチされた初段レジスタ74の出力データ信号波形S8は、順に半導体装置61の出力端子75、パフォーマンスボード63上の出力端子76、LSIテスタ62のデータ入力端子77を経てLSIテスタ62の電圧レベル判定回路78へ入力される。
電圧レベル判定回路78は、初段レジスタ74にて所望のデータをラッチできているか否かを、予め準備していたLSIテスタ62の期待値テストパターンと比較することでACスペック検査を行なう。
【0057】
その際、タイミング発生回路71で発生させるタイミング信号の位相は、複数の遅延時間が設定可能な中から所定の遅延時間が得られる設定を任意に行なうことが可能であり、初段レジスタ74に達するクロック入力波形S7のタイミング発生回路71における遅延時間は様々な値を設定することができる。
【0058】
以下では、この実施の形態2によるACスペックのタイミング検査方法について述べる。
この実施の形態2によるACスペックのタイミング検査方法では、ACスペックのタイミング検査時は、LSIテスタ62はクロック信号のみを半導体装置61に出力する。
半導体装置61はこのクロック信号波形S5を入力し、これをその内部機能回路73のデータ信号として用いるとともに、このクロック信号波形S5に基づきタイミング発生回路71で生成したタイミング信号をその内部機能回路73のクロック信号として用いることで、内部機能回路73が所定の処理を実行するように構成されている。
【0059】
そして、所定の処理を実行した後に内部機能回路73が出力する出力データ信号波形S8はLSIテスタ62の電圧レベル判定回路78に出力され、ここで、半導体装置61が所定のACスペックを有しているかが判定される。
これにより、クロック信号とデータ信号とを別々の配線で供給した場合の配線インピーダンスの相違による影響を除くことが可能となり、ACスペック検査をLSIテスタ及びパフォーマンスボードの配線インピーダンスの影響を受けることなく正確かつ安定に行なうことができる。
なお、タイミング発生回路71によりタイミング信号のデータ信号に対する遅延を適宜調整し、それぞれの遅延時間における、電圧レベル判定回路78の判定結果を観測することで、遅延時間を適宜変更した場合におけるACスペック判定結果を得ることも可能である。
【0060】
このように、本実施の形態2による半導体装置によれば、ACスペック検査用タイミング発生回路と、双方向IO端子とを備え、クロック信号を内部でテスト用のデータ信号としても使用できるようにしたので、クロック信号とデータ信号とを同一の配線により供給できるように設定でき、このように設定した場合、クロック信号とデータ信号とを別々の配線で供給した場合の配線インピーダンスの相違による影響を除くことが可能となる、ACスペックの検査に適した検査支援機構を有する半導体装置を得ることができる。
また、双方向IO端子のIOパッドからデータ信号を初段レジスタに供給することで、ACスペック検査の際に、データ信号とクロック信号とを別の信号経路で入力する通常の使用時と同じデータ信号経路を使用することになり、より正確なACスペック検査を行なうことができ、さらに、双方向IO端子の出力側IOバッファを使用することで、半導体装置の設計が容易になる。
【0061】
また、本実施の形態2によるACスペック検査方法によれば、ACスペック検査時に上述のように構成された半導体装置を検査に用い、LSIテスタからクロック信号のみを供給することにより、クロック信号を内部でデータ信号としても用いることができ、LSIテスタ及びパフォーマンスボードの配線インピーダンスの影響を受けることなく正確かつ安定にACスペック検査を行なうことができ、また双方向IO端子のIOパッドからデータ信号を初段レジスタに供給することで、通常使用時と同じデータ信号経路を使用することになり、より正確なACスペック検査を行なうことが可能となり、さらに双方向IO端子の出力側IOバッファを使用することで、半導体装置の設計が容易になるACスペック検査方法を得ることができる。
【0062】
実施の形態3.
図5は、本発明の実施の形態3における半導体装置、LSIテスタ、及びパフォーマンスボードを示す図である。
図5に示されるように、ACスペック検査が行なわれる半導体装置91は、クロック入力端子98と、出力側3ステイトIOバッファ100a及び入力側IOバッファ100bからなる双方向IO端子100と、クロック信号が入力されて所定の遅延時間を経過した後に複数のタイミング信号を出力する、遅延素子を用いたACスペック検査用タイミング発生回路(タイミング発生手段)101と、クロック入力端子98から入力したクロック信号及びタイミング発生回路101から入力したタイミング信号のいずれかを選択するクロック選択回路(クロック選択手段)102と、内部機能回路103と、クロック信号を基準信号としてテストパターンを発生させるテストパターン発生回路(テストパターン発生手段)104と、双方向IO端子100から見て初段となる内部機能回路103内の初段レジスタ105と、初段レジスタ105の出力値を観測可能な出力端子106とから構成されている。
【0063】
また、半導体装置91のACスペック検査を行なうLSIテスタ92は、クロックドライバ94と、クロック出力端子95と、データ入力端子108と、データ入力端子108に接続され、LSIテスタ92に入力された電圧レベルを判定する電圧レベル判定回路109とから構成されている。
【0064】
また、半導体装置91とLSIテスタ92とを接続するパフォーマンスボード93は、クロック入力端子97と、半導体装置91の出力端子106の出力値を観測可能な出力端子107とを有している。
なお、LSIテスタ92のクロックドライバ94とクロック出力端子95との間には配線インピーダンスZ3を有する配線96が、パフォーマンスボード93のクロック入力端子97と半導体装置91のクロック入力端子98との間には配線インピーダンスZ4を有する配線99がそれぞれ存在する。
【0065】
ここで、半導体装置91は、双方向IO端子100から初段レジスタ105のデータ信号入力端子Dまでの経路における遅延時間と、クロック信号入力端子98からタイミング発生回路101を通らない初段レジスタ105のクロック信号入力端子CLKまでの経路における遅延時間との差と、クロック信号入力端子98からテストパターンを発生するテストパターン発生回路104、双方向IO端子100を経て初段レジスタ105のデータ信号入力端子Dまでの経路における遅延時間と、クロック信号入力端子98からタイミング発生回路101を通る初段レジスタ105のクロック信号入力端子CLKまでの経路における遅延時間からタイミング発生回路101での遅延時間を除いた遅延時間との差が等しくなるように、予め設計されている。
【0066】
図6は、本発明の実施の形態3における各信号波形を示すタイミングチャートである。
図6において、S9は、半導体装置91のクロック入力端子98に入力される入力クロック信号波形であり、S10は、テストパターン発生回路104に入力されるクロック信号であり、S11は、テストパターン発生回路104から出力されるダイナミックテストパターンであり、S12は、内部機能回路103内の初段レジスタ105のデータ入力波形であり、S13は、タイミング発生回路101を通り内部機能回路103内の初段レジスタ105に達するクロック入力波形である。
【0067】
以上のように構成された半導体装置、LSIテスタ、及びパフォーマンスボードにより、半導体装置のACスペックを検査する際の動作について説明する。
ACスペック検査時には、クロック選択回路102はタイミング発生回路101の出力を選択し、双方向IO端子100の出力側3ステイトIOバッファ100aはテストパターン発生回路104からのテストパターン信号をスルーで出力することを選択するものとする。
LSIテスタ92のクロックドライバ94から出力されたクロック信号は、順に配線96、LSIテスタ92のクロック出力端子95、パフォーマンスボード93上のクロック入力端子97、配線99を経て、半導体装置91のクロック入力端子98に入力される。クロック入力端子98に入力されたクロック信号は、タイミング発生回路101と、テストパターン発生回路104にそれぞれ入力される。タイミング発生回路101に入力されたクロック信号は、クロック選択回路102を経て、内部機能回路103の初段レジスタ105にクロック信号として入力される。
即ち、タイミング発生回路101を通り内部機能回路103内の初段レジスタ105に達するクロック入力波形S13は、クロック入力端子98に入力されるクロック信号波形S9に対してタイミング発生回路101における遅延時間が加わり初段レジスタ105にクロック信号として入力される。
【0068】
一方、テストパターン発生回路104に入力されたクロック信号は、該テストパターン発生回路104のトリガとなり、テストパターン発生回路104は、予め設定されたACスペック検査用テストパターンを出力する。テストパターン発生回路104から出力されたACスペック検査用テストパターンは、双方向IO端子100の出力側の3ステイトIOバッファ100a及び入力側IOバッファ100bを経て、内部機能回路103内の初段レジスタ105にデータ信号として入力される。
即ち、クロック入力端子98に入力されるクロック信号波形S9に対して設計値に基づく遅延時間後に、クロック信号S10がテストパターン発生回路104に入力され、これを受け、テストパターン発生回路104はダイナミックテストパターンS11を出力する。
【0069】
初段レジスタ105のデータ入力波形S12は、テストパターン発生回路104が出力するダイナミックテストパターンS11に対して設計値に基づく遅延時間後に初段レジスタ105にデータ信号として入力される。
初段レジスタ105は、双方向IO端子100から入力したデータ信号を、クロック選択回路102から入力したクロック信号にてラッチする。
初段レジスタ105に達するクロック入力波形S13でラッチされた初段レジスタ105の出力データは、順に半導体装置91の出力端子106、パフォーマンスボード93上の出力端子107、LSIテスタ92のデータ入力端子108を経てLSIテスタ92の電圧レベル判定回路109へ入力される。
【0070】
電圧レベル判定回路109は、初段レジスタ105にて所望のデータをラッチできているか否かを、予め準備していたLSIテスタ92の期待値テストパターンと比較することでACスペック検査を行なう。
その際、タイミング発生回路101で発生させるタイミング信号の位相は、複数の遅延時間が設定可能な中から所定の遅延時間が得られる設定を任意に行なうことが可能であり、初段レジスタ105に達するクロック入力波形S13のタイミング発生回路101における遅延時間は様々な値を設定することができる。
【0071】
以下では、この実施の形態3によるACスペックのタイミング検査方法について述べる。
この実施の形態3によるACスペックのタイミング検査方法では、ACスペックのタイミング検査時は、LSIテスタ92はクロック信号のみを半導体装置91に出力する。
【0072】
半導体装置91はこのクロック信号波形S9を入力し、これをトリガとしてテストパターン発生回路104で発生したテストパターンS11をその内部機能回路103のデータ信号S12として用いるとともに、このクロック信号波形S9に基づきタイミング発生回路101で生成したタイミング信号をその内部機能回路103のクロック信号として用いることで内部機能回路103が所定の処理を実行するように構成されている。
【0073】
そして、所定の処理を実行した後に内部機能回路103が出力する出力データ信号波形はLSIテスタ92の電圧レベル判定回路109に出力され、ここで、半導体装置91が所定のACスペックを有しているかが判定される。
【0074】
これにより、クロック信号とデータ信号とを別々の配線で供給した場合の配線インピーダンスの相違による影響を除くことが可能となり、ACスペック検査をLSIテスタ及びパフォーマンスボードの配線インピーダンスの影響を受けることなく正確かつ安定に行なうことができる。
また、予め設定された複数のダイナミックなテストパターンにて、LSIテスタ及びパフォーマンスボードの配線インピーダンスの影響を受けることなく、ACスペック検査を行なうことができ、この結果、双方向IO端子の電源電圧変動や、双方向IO端子での立上り,立下り出力遅延変動などによるACスペック(AC特性)を正確かつ安定に検査することができる。
なお、タイミング発生回路101によりタイミング信号のデータ信号に対する遅延を適宜調整し、それぞれの遅延時間における、電圧レベル判定回路109の判定結果を観測することで、遅延時間を適宜変更した場合におけるACスペック判定結果を得ることも可能である。
【0075】
このように、本実施の形態3による半導体装置によれば、ACスペック検査用タイミング発生回路と、双方向IO端子と、クロック信号をトリガとして予め設定された複数のACスペック検査用テストパターンを発生するテストパターン発生回路とを備え、外部から導入したクロック信号に基づき内部で発生したテストパターン信号をテスト用のデータ信号として使用できるようにしたので、クロック信号とデータ信号とを同一の配線により供給できるように設定でき、このように設定した場合、クロック信号とデータ信号とを別々の配線で供給した場合の配線インピーダンスの相違による影響を除くことが可能となり、また、予め設定された複数のダイナミックなテストパターンにて、LSIテスタ及びパフォーマンスボードの配線インピーダンスの影響を受けることなく、ACスペック検査を行なうことができ、この結果、双方向IO端子の電源電圧変動や、双方向IO端子での立上り,立下り出力遅延変動などによるACスペック(AC特性)を正確かつ安定に検査することができる、ACスペックの検査に適した検査支援機構を有する半導体装置を得ることができる。
【0076】
また、本実施の形態3によるACスペック検査方法によれば、ACスペック検査時に上述のように構成された半導体装置を検査に用い、LSIテスタからクロック信号のみを供給することにより、外部から導入したクロック信号に基づき内部で発生したテストパターン信号をデータ信号として用いることができ、LSIテスタ及びパフォーマンスボードの配線インピーダンスの影響を受けることなく正確かつ安定にACスペック検査を行なうことができ、また、予め設定された複数のダイナミックなテストパターンにて、LSIテスタ及びパフォーマンスボードの配線インピーダンスの影響を受けることなく、ACスペック検査を行なうことができ、この結果、双方向IO端子の電源電圧変動や、双方向IO端子での立上り,立下り出力遅延変動などによるACスペック(AC特性)を正確かつ安定に検査することができるACスペック検査方法を得ることができる。
【0077】
なお、上記実施の形態3では、テストパターン発生回路104を、クロック信号をトリガとして予め設定された複数のACスペック検査用テストパターンを発生する回路としたが、この回路の代わりに書き換え可能な記憶素子を用いて実現してもよい。書き換え可能な記憶素子を用いた場合、予め外部からテストパターンを記憶素子に与えておくことで、任意のテストパターンでのACスペック(AC特性)を正確かつ安定に検査することができ、より詳細なACスペック評価が可能となる。
【0078】
実施の形態4.
図7は、本発明の実施の形態4における半導体装置、LSIテスタ、及びパフォーマンスボードを示す図である。
図7に示されるように、ACスペック検査が行なわれる半導体装置121は、クロック入力端子128と、出力側3ステイトIOバッファ130a及び入力側IOバッファ130bからなる双方向IO端子130と、クロック信号が入力されて所定の遅延時間を経過した後に複数のタイミング信号を出力する、遅延素子を用いたACスペック検査用のタイミング発生回路(タイミング発生手段)131と、クロック入力端子128から入力したクロック信号及びタイミング発生回路131から入力したタイミング信号のいずれかを選択するクロック選択回路(クロック選択手段)132と、内部機能回路133と、クロック信号を基準信号としてテストパターンを発生させるテストパターン発生回路(テストパターン発生手段)134と、双方向IO端子130から見て初段となる内部機能回路133内の初段レジスタ135と、初段レジスタ135の出力値を一時的に保存しておく記憶素子(記憶手段)136と、記憶素子136の出力値を観測可能な出力端子137とから構成されている。
【0079】
また、半導体装置121のACスペック検査を行なうLSIテスタ122は、クロックドライバ124と、クロック出力端子125と、データ入力端子139と、データ入力端子139に接続され、LSIテスタ122に入力された電圧レベルを判定する電圧レベル判定回路140とから構成されている。
【0080】
また、半導体装置121とLSIテスタ122とを接続するパフォーマンスボード123は、クロック入力端子127と、半導体装置121の出力端子137の出力値を観測可能な出力端子138とを有している。
なお、LSIテスタ122のクロックドライバ124とクロック出力端子125との間には配線インピーダンスZ3を有する配線126が、パフォーマンスボード123のクロック入力端子127と半導体装置121のクロック入力端子128との間には配線インピーダンスZ4を有する配線129がそれぞれ存在する。
【0081】
ここで、半導体装置121は、双方向IO端子130から初段レジスタ135のデータ信号入力端子Dまでの経路における遅延時間と、クロック信号入力端子128からタイミング発生回路131を通らない初段レジスタ135のクロック信号入力端子CLKまでの経路における遅延時間との差と、クロック信号入力端子128からテストパターンを発生するテストパターン発生回路134、双方向IO端子130を経て初段レジスタ135のデータ信号入力端子Dまでの経路における遅延時間と、クロック信号入力端子128からタイミング発生回路131を通る初段レジスタ135のクロック信号入力端子CLKまでの経路における遅延時間からタイミング発生回路131での遅延時間を除いた遅延時間との差が等しくなるように、予め設計されている。
【0082】
図8は、本発明の実施の形態4における各信号波形を示すタイミングチャートである。
図8において、S14は、クロック入力端子128の入力クロック信号波形であり、S15は、テストパターン発生回路134に入力されるクロック信号であり、S16は、テストパターン発生回路134から出力されるダイナミックテストパターンであり、S17は、初段レジスタ135のデータ入力波形であり、S18は、タイミング発生回路131を経て初段レジスタ135に達する初段レジスタ135のクロック入力波形であり、S19は、記憶素子136への入力信号である。
【0083】
以上のように構成された半導体装置、LSIテスタ、及びパフォーマンスボードにより、半導体装置のACスペックを検査する際の動作について説明する。
ACスペック検査時には、クロック選択回路132はタイミング発生回路131の出力を選択し、双方向IO端子130の出力側3ステイトIOバッファ130aはテストパターン発生回路134からのテストパターン信号をスルーで出力することを選択するものとする。
LSIテスタ122のクロックドライバ124から出力されたクロック信号は、順に配線126、LSIテスタ122のクロック出力端子125、パフォーマンスボード123上のクロック入力端子127、配線129を経て、半導体装置121のクロック入力端子128に入力される。クロック入力端子128に入力されたクロック信号は、タイミング発生回路131と、テストパターン発生回路134とにそれぞれ入力される。タイミング発生回路131に入力されたクロック信号は、クロック選択回路132を経て、内部機能回路133の初段レジスタ135にクロック信号として入力される。
即ち、タイミング発生回路131を通り内部機能回路133内の初段レジスタ135に達するクロック入力波形S18は、クロック入力端子128に入力されるクロック信号波形S14に対してタイミング発生回路131における遅延時間が加わり初段レジスタ135にクロック信号として入力される。
【0084】
一方、テストパターン発生回路134に入力されたクロック信号は、該テストパターン発生回路134のトリガとなり、テストパターン発生回路134は、予め設定されたACスペック検査用テストパターンを出力する。テストパターン発生回路134から出力されたACスペック検査用テストパターンは、双方向IO端子130の出力側の3ステイトIOバッファ130a及び入力側IOバッファ130bを経て、内部機能回路133内の初段レジスタ135にデータ信号として入力される。
即ち、クロック入力端子128に入力されるクロック信号波形S14に対して設計値に基づく遅延時間後に、クロック信号S15がテストパターン発生回路134に入力され、これを受け、テストパターン発生回路134はダイナミックテストパターンS16を出力する。
【0085】
初段レジスタ135のデータ入力波形S17は、テストパターン発生回路134が出力するダイナミックテストパターンS16に対して設計値に基づく遅延時間後に初段レジスタ135にデータ信号として入力される。
【0086】
初段レジスタ135は、双方向IO端子130から入力したデータ信号を、クロック選択回路132から入力したクロック信号にてラッチする。
【0087】
初段レジスタ135に達するクロック入力波形S18でラッチされた初段レジスタ135の出力データは、記憶素子136に入力される。記憶素子136の入力信号S19は、順に半導体装置121の出力端子137、パフォーマンスボード123上の出力端子138、LSIテスタ122のデータ入力端子139を経てLSIテスタ122の電圧レベル判定回路140へ入力される。初段レジスタ135に達するクロック入力波形S18の周波数が非常に高速である場合には、記憶素子136から読み出す周波数を低速にする。
【0088】
電圧レベル判定回路140は、初段レジスタ135にて所望のデータをラッチできているか否かを、記憶素子136の入力信号S19と予め準備していたLSIテスタ122の期待値テストパターンとを比較することでACスペック検査を行なう。
【0089】
その際、タイミング発生回路131で発生させるタイミング信号の位相は、複数の遅延時間が設定可能な中から所定の遅延時間が得られる設定を任意に行なうことが可能であり、初段レジスタ135に達するクロック入力波形S18のタイミング発生回路131における遅延時間は様々な値を設定することができる。
【0090】
以下では、この実施の形態4によるACスペックのタイミング検査方法について述べる。
この実施の形態4によるACスペックのタイミング検査方法では、ACスペックのタイミング検査時は、LSIテスタ122はクロック信号のみを半導体装置121に出力する。
半導体装置121はこのクロック信号波形S14を入力し、これをトリガとしてテストパターン発生回路134で発生したテストパターンS16をその内部機能回路133のデータ信号S17として用いるとともに、このクロック信号波形S14に基づきタイミング発生回路131で生成したタイミング信号をその内部機能回路133のクロック信号として用いることで内部機能回路133が所定の処理を実行するように構成されている。
そして、所定の処理を実行した後に内部機能回路133が出力する出力データ信号は記憶素子136によりいったん記憶された後、LSIテスタ122の電圧レベル判定回路140に出力され、ここで、半導体装置121が所定のACスペックを有しているかが判定される。
【0091】
これにより、クロック信号とデータ信号とを別々の配線で供給した場合の配線インピーダンスの相違による影響を除くことが可能となり、ACスペック検査をLSIテスタ及びパフォーマンスボードの配線インピーダンスの影響を受けることなく正確かつ安定に行なうことができる。
また、予め設定された複数のダイナミックなテストパターンにて、LSIテスタ及びパフォーマンスボードの配線インピーダンスの影響を受けることなく、ACスペック検査を行なうことができ、この結果、双方向IO端子の電源電圧変動や、双方向IO端子での立上り,立下り出力遅延変動などによるACスペック(AC特性)を正確かつ安定に検査することができる。
【0092】
さらに、内部機能回路133の出力信号をいったん記憶素子136に格納し、その後読み出すことが可能なので、LSIテスタ122の検査可能な速度が低速であっても、検査結果を確実に得ることが可能となる。
なお、タイミング発生回路131によりタイミング信号のデータ信号に対する遅延を適宜調整し、それぞれの遅延時間における、電圧レベル判定回路140の判定結果を観測することで、遅延時間を適宜変更した場合におけるACスペック判定結果を得ることも可能である。
【0093】
このように本実施の形態4による半導体装置によれば、ACスペック検査用タイミング発生回路と、双方向IO端子と、クロック信号をトリガとするACスペック検査用テストパターン発生回路と、初段レジスタの出力データを一時的に保持する記憶素子とを備え、外部から導入したクロック信号に基づき内部で発生したテストパターン信号をテスト用のデータ信号として使用できるようにしたので、クロック信号とデータ信号とを同一の配線により供給できるように設定でき、このように設定した場合、クロック信号とデータ信号とを別々の配線で供給した場合の配線インピーダンスの相違による影響を除くことが可能となり、また、予め設定された複数のダイナミックなテストパターンにて、LSIテスタ及びパフォーマンスボードの配線インピーダンスの影響を受けることなく、ACスペック検査を行なうことができ、この結果、双方向IO端子の電源電圧変動や、双方向IO端子での立上り,立下り出力遅延変動などによるACスペック(AC特性)を正確かつ安定に検査することができ、さらに、初段レジスタの出力データを一時的に保持し、テストパターン発生完了後に記憶素子内の保持データを低速な周波数で読み出すことで、初段レジスタに入力されるクロック周波数が非常に高速である場合にも、高速なACスペック検査を正確かつ安定に検査することができ、ACスペックの検査に適した検査支援機構を有する半導体装置を得ることができる。
【0094】
また、本実施の形態4によるACスペック検査方法によれば、ACスペック検査時に上述のように構成された半導体装置を検査に用い、LSIテスタからクロック信号のみを供給することにより、外部から導入したクロック信号に基づき内部で発生したテストパターン信号をデータ信号として用いることができ、LSIテスタ及びパフォーマンスボードの配線インピーダンスの影響を受けることなく正確かつ安定にACスペック検査を行なうことができ、クロック信号とデータ信号とを別々の配線で供給した場合の配線インピーダンスの相違による影響を除くことが可能となるとともに、予め設定された複数のダイナミックなテストパターンにて、LSIテスタ及びパフォーマンスボードの配線インピーダンスの影響を受けることなく、ACスペック検査を行なうことができ、この結果、双方向IO端子の電源電圧変動や、双方向IO端子での立上り,立下り出力遅延変動などによるACスペック(AC特性)を正確かつ安定に検査することができ、初段レジスタの出力データを一時的に保持し、テストパターン発生完了後に記憶素子内の保持データを低速な周波数で読み出すことで、初段レジスタに入力されるクロック周波数が非常に高速である場合にも、高速なACスペック検査を正確かつ安定に検査することができるACスペック検査方法を得ることができる。
【0095】
実施の形態4の変形例.
なお、上記実施の形態4では、タイミング発生回路として、複数のタイミング信号を出力する遅延素子により構成したものを設けたが、図9に示されるように、タイミング発生回路の代わりにPLL回路191を用いるようにしてもよく、この場合のタイミングチャートは図10に示されるようになる。
この図10のようにPLL回路を設けた場合、初段レジスタ195に入力されるクロック信号の周波数をクロック入力端子188に入力されるクロック信号の逓倍に設定することで、初段レジスタ195のデータ入力信号を複数回にわたりラッチすることが可能なため、より詳細なACスペック検査を行なうことができるだけでなく、初段レジスタ195の出力データ信号を一時的に記憶素子196に保持し、テストパターン発生完了後に低速で読み出すことが可能なため、半導体装置181の検査周波数よりもLSIテスタ182の検査可能な最高周波数が低速な場合においても、安価なLSIテスタを用いて高速なACスペック検査を正確かつ安定に検査することができる。
【0096】
実施の形態5.
図11は、本発明の実施の形態5における半導体装置、LSIテスタ、及びパフォーマンスボードを示す図である。
図11に示されるように、ACスペック検査が行なわれる半導体装置151は、クロック入力端子158と、出力側3ステイトIOバッファ160a及び入力側IOバッファ160bからなる双方向IO端子160と、クロック信号が入力されて所定の遅延時間を経過した後に複数のタイミング信号を出力する、遅延素子を用いたACスペック検査用のタイミング発生回路(タイミング発生手段)161と、クロック入力端子158から入力したクロック信号及びタイミング発生回路161から入力したタイミング信号のいずれかを選択するクロック選択回路(クロック選択手段)162と、内部機能回路163と、クロック信号を基準信号としてテストパターンを発生するテストパターン発生回路(テストパターン発生手段)164と、双方向IO端子160から見て初段となる内部機能回路163内の初段レジスタ165と、初段レジスタ165の出力が入力され測定対象信号を出力するレジスタ171、テストパターン発生回路164の出力が入力されリファレンス信号を出力するレジスタ172、及びレジスタ171とレジスタ172との出力が入力されるEx−ORゲート173を有し、初段レジスタ165の出力値とテストパターン発生回路164の出力値とを比較する比較回路(比較手段)166と、比較回路166の出力値を観測可能な半導体装置151の出力端子167とから構成されている。
【0097】
また、半導体装置151のACスペック検査を行なうLSIテスタ152は、クロックドライバ154と、クロック出力端子155と、データ入力端子169と、データ入力端子169に接続されたLSIテスタ152内部の電圧レベルを判定する電圧レベル判定回路170とから構成されている。
【0098】
また、半導体装置151とLSIテスタ152とを接続するパフォーマンスボード153は、クロック入力端子157と、半導体装置151の出力端子167の出力値を観測可能な出力端子168とを有している。
なお、LSIテスタ152のクロックドライバ154とクロック出力端子155との間には配線インピーダンスZ3を有する配線156が、パフォーマンスボード153のクロック入力端子157と半導体装置151のクロック入力端子158との間には配線インピーダンスZ4を有する配線159がそれぞれ存在する。
【0099】
ここで、半導体装置151は、双方向IO端子160から初段レジスタ165のデータ信号入力端子Dまでの経路における遅延時間と、クロック信号入力端子158からタイミング発生回路161を通らない初段レジスタ165のクロック信号入力端子CLKまでの経路における遅延時間との差と、クロック信号入力端子158からテストパターンを発生するテストパターン発生回路164、双方向IO端子160を経て初段レジスタ165のデータ信号入力端子Dまでの経路における遅延時間と、クロック信号入力端子158からタイミング発生回路161を通る初段レジスタ165のクロック信号入力端子CLKまでの経路における遅延時間からタイミング発生回路161での遅延時間を除いた遅延時間との差が等しくなるように、予め設計されている。
【0100】
図12は、本発明の実施の形態5における各信号波形を示すタイミングチャートである。
図12において、S26は、クロック入力端子158の入力クロック信号波形であり、S27は、テストパターン発生回路164に入力されるクロック信号であり、S28は、初段レジスタ165のデータ入力波形であり、S29は、初段レジスタ165のデータ出力波形であり、S30は、レジスタ171が出力する測定対象信号であり、S31は、レジスタ172のデータ入力波形であり、S32は、レジスタ172が出力するリファレンス信号である。
【0101】
以上のように構成された半導体装置、LSIテスタ、及びパフォーマンスボードにより、半導体装置のACスペックを検査する際の動作について説明する。
ACスペック検査時には、クロック選択回路162はタイミング発生回路161の出力を選択し、双方向IO端子160の出力側3ステイトIOバッファ160aはテストパターン発生回路164からのテストパターン信号をスルーで出力することを選択するものとする。
LSIテスタ152のクロックドライバ154から出力されたクロック信号は、順に配線インピーダンス156、LSIテスタ152のクロック出力端子155、パフォーマンスボード153上のクロック入力端子157、配線159を経て、半導体装置151のクロック入力端子158に入力される。クロック入力端子158に入力されたクロック信号は、タイミング発生回路161と、テストパターン発生回路164とにそれぞれ入力される。タイミング発生回路161に入力されたクロック信号は、クロック選択回路162を経て、内部機能回路163の初段レジスタ165にクロック信号として入力される。
即ち、タイミング発生回路161を通って内部機能回路163内の初段レジスタ165に達するクロック入力は、クロック入力端子158に入力されるクロック信号波形S26に対してタイミング発生回路161における遅延時間が加わり初段レジスタ165にクロック信号として入力される。
【0102】
一方、テストパターン発生回路164に入力されたクロック信号は、該テストパターン発生回路164のトリガとなり、テストパターン発生回路164は、予め設定されたACスペック検査用テストパターンを出力する。テストパターン発生回路164から出力されたACスペック検査用テストパターンは、双方向IO端子160の出力側の3ステイトIOバッファ160a及び入力側IOバッファ160bを経て、内部機能回路163内の初段レジスタ165にデータ信号として入力される。
【0103】
初段レジスタ165は、双方向IO端子160から入力したデータ信号を、クロック選択回路162から入力したクロック信号にてラッチする。その後、初段レジスタ165の出力値は比較回路166に入力される。比較回路166内の、初段レジスタ165に接続されているレジスタ171に達した初段レジスタ165の出力データ信号は、測定対象信号として一時的に保持するためクロック入力端子158に入力されたクロック信号でラッチされる。
【0104】
一方で、テストパターン発生回路164の出力データ信号も比較回路166に入力される。比較回路166内の、テストパターン発生回路164に接続されているレジスタ172に達したテストパターン発生回路164の出力データ信号は、リファレンス信号として一時的に保持するためクロック入力端子158に入力されたクロック信号でラッチされる。
【0105】
即ち、クロック入力端子158に入力されるクロック信号波形S26に対して設計値に基づく遅延時間後に、クロック信号S27がテストパターン発生回路164、レジスタ171、及びレジスタ172に入力される。
初段レジスタ165のデータ入力波形S28は、テストパターン発生回路164が出力するダイナミックテストパターンに対して設計値に基づく遅延時間後に初段レジスタ165にデータ信号として入力される。レジスタ172のデータ入力波形S31は、テストパターン発生回路164が出力するダイナミックテストパターンに対して設計値に基づく遅延時間後にレジスタ172にデータ信号として入力される。
【0106】
クロック信号S27でラッチされたレジスタ171の出力である測定対象信号S30と、クロック信号S27でラッチされたレジスタ172の出力であるリファレンス信号S32とが、Ex−ORゲート173に入力される。Ex−ORゲート173はこれら測定対象信号S30と期待値としてのリファレンス信号S32とを比較する。Ex−ORゲート173の出力は、順に半導体装置151の出力端子167、パフォーマンスボード153上の出力端子168、LSIテスタ152のデータ入力端子169を経てLSIテスタ152の電圧レベル判定回路170へ入力される。
【0107】
電圧レベル判定回路170は単にEx−ORゲート173の出力をレベル判定するだけで、半導体装置151が所定のACスペックを満たすか否かを判定できる。
これは、実施の形態1ないし4ではLSIテスタ内で行っていた、初段レジスタの出力と期待値テストパターンとの比較に相当する比較を、この実施の形態5では、半導体装置151内の比較回路166により既に行っているためであり、電圧レベル判定回路170にてHighの電圧レベルが観測されれば所定のACスペックを満たさないという判定結果が得られ、反対にHighの電圧レベルが観測されなければ所定のACスペックを満たすという判定結果が得られる。
【0108】
さらに、タイミング発生回路161で発生させるタイミング信号の位相は、複数の遅延時間が設定可能な中から所定の遅延時間が得られる設定を任意に行なうことが可能であり、初段レジスタ165に達するクロック入力のタイミング発生回路161における遅延時間は様々な値を設定することができる。
【0109】
以下では、この実施の形態5によるACスペックのタイミング検査方法について述べる。
この実施の形態5によるACスペックのタイミング検査方法では、ACスペックのタイミング検査時は、LSIテスタ152はクロック信号のみを半導体装置61に出力する。
半導体装置151はこのクロック信号波形S26を入力し、これをトリガとしてテストパターン発生回路164で発生したテストパターンをその内部機能回路153のデータ信号S28として用いるとともに、このクロック信号波形S26に基づき生成したタイミング信号をその内部機能回路163のクロック信号として用いることで内部機能回路163が所定の処理を実行するように構成されている。
そして、所定の処理を実行した後に内部機能回路163が出力する出力データ信号は比較回路166によりテストパターン発生回路164の出力データ信号をリファレンス信号として比較される。この比較結果は、LSIテスタ152の電圧レベル判定回路170に出力される。電圧レベル判定回路170では、すでに比較回路166によりリファレンス信号を期待値として比較を行っているので、単にその比較結果のレベル判定を行うだけで半導体装置151が所定のACスペックを有しているかが判定される。
【0110】
これにより、クロック信号とデータ信号とを別々の配線で供給した場合の配線インピーダンスの相違による影響を除くことが可能となり、ACスペック検査をLSIテスタ及びパフォーマンスボードの配線インピーダンスの影響を受けることなく正確かつ安定に行なうことができる。
また、予め設定された複数のダイナミックなテストパターンにて、LSIテスタ及びパフォーマンスボードの配線インピーダンスの影響を受けることなく、ACスペック検査を行なうことができ、この結果、双方向IO端子の電源電圧変動や、双方向IO端子での立上り,立下り出力遅延変動などによるACスペック(AC特性)を正確かつ安定に検査することができる。
さらに、そのテストパターン信号をリファレンス信号として初段レジスタの出力データとの比較を行うことにより、LSIテスタにおいて予め準備しておく必要のあった期待値のパターンが不要になり、高速なACスペック検査を正確、安定かつ容易に行なうことができる。
なお、タイミング発生回路161によりタイミング信号のデータ信号に対する遅延を適宜調整し、それぞれの遅延時間における、電圧レベル判定回路170の判定結果を観測することで、遅延時間を適宜変更した場合におけるACスペック判定結果を得ることも可能である。
【0111】
このように、実施の形態5による半導体装置によれば、ACスペック検査用タイミング発生回路と、双方向IO端子と、クロック信号をトリガとするACスペック検査用テストパターン発生回路と、比較回路とを備え、外部から導入したクロック信号に基づき内部で発生したテストパターン信号をテスト用のデータ信号としても使用できるようにしたので、クロック信号とデータ信号とを同一の配線により供給できるように設定でき、このように設定した場合、クロック信号とデータ信号とを別々の配線で供給した場合の配線インピーダンスの相違による影響を除くことが可能となるとともに、初段レジスタに入力されるクロック周波数が非常に高速である場合には、初段レジスタの出力データを一時的に保持し、テストパターン発生完了後に記憶素子内の保持データを低速な周波数で読み出すことで、高速なACスペック検査を正確かつ安定に検査することができ、また、予め設定された複数のダイナミックなテストパターンにて、LSIテスタ及びパフォーマンスボードの配線インピーダンスの影響を受けることなく、ACスペック検査を行なうことができ、この結果、双方向IO端子の電源電圧変動や、双方向IO端子での立上り,立下り出力遅延変動などによるACスペック(AC特性)を正確かつ安定に検査することができ、さらに、そのテストパターン信号をリファレンス信号として初段レジスタの出力データとの比較を行うことにより、LSIテスタにおいて予め準備しておく必要のあった期待値のパターンが不要になり、高速なACスペック検査を正確、安定かつ容易に行なうことができる、ACスペックの検査に適した検査支援機構を有する半導体装置を得ることができる。
【0112】
また、本実施の形態5によるACスペック検査方法によれば、ACスペック検査時に上述のように構成された半導体装置を検査に用い、LSIテスタからクロック信号のみを供給することにより、外部から導入したクロック信号に基づき内部で発生したテストパターン信号をデータ信号として用いることができ、LSIテスタ及びパフォーマンスボードの配線インピーダンスの影響を受けることなく正確かつ安定にACスペック検査を行なうことができ、クロック信号とデータ信号とを別々の配線で供給した場合の配線インピーダンスの相違による影響を除くことが可能となるとともに、初段レジスタに入力されるクロック周波数が非常に高速である場合には、初段レジスタの出力データを一時的に保持し、テストパターン発生完了後に記憶素子内の保持データを低速な周波数で読み出すことで、高速なACスペック検査を正確かつ安定に検査することができ、また、予め設定された複数のダイナミックなテストパターンにて、LSIテスタ及びパフォーマンスボードの配線インピーダンスの影響を受けることなく、ACスペック検査を行なうことができ、この結果、双方向IO端子の電源電圧変動や、双方向IO端子での立上り,立下り出力遅延変動などによるACスペック(AC特性)を正確かつ安定に検査することができ、さらに、そのテストパターン信号をリファレンス信号として初段レジスタの出力データとの比較を行うことにより、LSIテスタにおいて予め準備しておく必要のあった期待値のパターンが不要になり、高速なACスペック検査を正確、安定かつ容易に行なうことができる、ACスペック検査方法を得ることができる。
【0113】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1に係る半導体装置によれば、装置外部からクロック信号を入力するクロック入力端子と、上記クロック入力端子からクロック信号が入力され、該クロック信号を出力するか否かを選択する出力側IOバッファと、該出力側IOバッファの出力とその入力との接続ノードに、装置外部からデータ信号が入力される入力側IOバッファとからなる双方向IO端子と、上記クロック入力端子から入力したクロック信号に応じて、所定のタイミングでタイミング信号を発生するタイミング発生手段と、上記クロック入力端子から入力したクロック信号、及び上記タイミング信号のいずれかを選択し、出力するクロック選択手段と、上記クロック選択手段の出力をクロック信号とする、上記双方向IO端子から見て初段となる初段レジスタとを備え、上記クロック選択手段が、ACスペック検査時には上記タイミング信号を選択し、上記双方向IO端子が、ACスペック検査時には上記クロック信号に基づく信号を上記初段レジスタにデータ信号として供給するものとしたので、ACスペック検査時に、LSIテスタからクロック信号のみが供給されることでLSIテスタ及びパフォーマンスボードの配線インピーダンスの影響を受けることがなくなり、さらに双方向IO端子のIOパッドからデータ信号を初段レジスタに供給することで通常使用と同じデータ信号経路を使用することになり、正確かつ安定にACスペック検査を行なうことができる半導体装置が得られる効果がある。
【0114】
本発明の請求項2に係る半導体装置によれば、請求項1に記載の半導体装置において、上記タイミング発生手段が、上記クロック入力端子から入力したクロック信号に応じて所定の遅延時間を経過した後にタイミング信号を発生する遅延手段で構成されるものとしたので、該タイミング発生手段を容易に構成することができる半導体装置が得られる効果がある。
【0115】
本発明の請求項3に係る半導体装置によれば、請求項1に記載の半導体装置において、上記タイミング発生手段が、上記クロック入力端子から入力したクロック信号に同期しながら、所定の位相差を有する複数のタイミング信号を発生し、該複数のタイミング信号の中から任意のタイミング信号を選択するDLL回路で構成されるものとしたので、外部入力クロック信号の周波数を変化させることにより外部入力クロック信号に対するタイミング信号の遅延時間を連続して変化させることが可能になり、より詳細なACスペック検査を行なうことができる半導体装置が得られる効果がある。
【0116】
本発明の請求項4に係る半導体装置によれば、請求項1に記載の半導体装置において、上記タイミング発生手段が、上記クロック入力端子から入力したクロック信号に応じた周波数を発生するPLL回路で構成されるものとしたので、初段レジスタに入力されるクロック入力信号の周波数をクロック入力端子に入力されるクロック信号の逓倍に設定することで、初段レジスタのデータ入力信号を複数回にわたりラッチすることが可能になり、より詳細なACスペック検査を行なうことができる半導体装置が得られる効果がある。
【0118】
本発明の請求項に係る半導体装置によれば、請求項1ないし4のいずれかに記載の半導体装置において、上記双方向IO端子の出力側IOバッファの入力の直前に、上記クロック入力端子から入力したクロック信号を基準信号としてテストパターンを発生し、該テストパターンを上記クロック信号に代えて出力するテストパターン発生手段を備え、ACスペック検査時には、LSIテスタからクロック信号のみが供給されるようにしたので、LSIテスタ及びパフォーマンスボードの配線インピーダンスの影響を受けることなく、予め設定された複数のダイナミックなテストパターンにてACスペック検査を行なうことができ、この結果、双方向IO端子の電源電圧変動によるACスペック(AC特性)を正確かつ安定に検査することができる半導体装置が得られる効果がある。
【0119】
本発明の請求項に係る半導体装置によれば、請求項に記載の半導体装置において、上記テストパターン発生手段が、書き換え可能な記憶手段で構成されるものとしたので、予め外部からテストパターンを記憶素子に与えておくことで、任意のテストパターンに対するACスペック(AC特性)を正確かつ安定に検査することができ、より詳細なACスペック評価が可能になる半導体装置が得られる効果がある。
【0120】
本発明の請求項に係る半導体装置によれば、請求項に記載の半導体装置において、上記初段レジスタの出力の直後に、上記初段レジスタの出力値を一時的に保持しておく記憶手段を備え、ACスペック検査時には、LSIテスタからクロック信号のみが供給されるようにしたので、LSIテスタ及びパフォーマンスボードの配線インピーダンスの影響を受けることなく、ダイナミックなACスペック検査を行なうことができるとともに、初段レジスタに入力されるクロック周波数が非常に高速である場合には、初段レジスタの出力データを一時的に保持し、テストパターン発生完了後に記憶素子内の保持データを低速な周波数で読み出すことで、高速なACスペック検査を正確かつ安定に検査することができる半導体装置が得られる効果がある。
【0121】
本発明の請求項に係る半導体装置によれば、請求項に記載の半導体装置において、上記初段レジスタの出力の直後に、上記初段レジスタの出力値と上記テストパターン発生手段の出力値とを比較する比較手段を備え、ACスペック検査時には、LSIテスタからクロック信号のみが供給されるようにしたので、LSIテスタ及びパフォーマンスボードの配線インピーダンスの影響を受けることなく、ダイナミックなACスペック検査を行なうことができるとともに、LSIテスタにおいて予め準備しておく必要のあった期待値のパターンが不要になり、高速なACスペック検査を正確、安定かつ容易に行なうことができる半導体装置が得られる効果がある。
【0122】
本発明の請求項に係るACスペック検査方法によれば、請求項1ないしのいずれかに記載の半導体装置のACスペックを検査するACスペック検査方法において、上記半導体装置にクロック信号のみを供給し、上記初段レジスタの出力値と、予め準備しておいた期待値とを比較してACスペックを検査するようにしたので、LSIテスタ及びパフォーマンスボードの配線インピーダンスの影響を受けることなく正確かつ安定にACスペック検査を行なうことができるACスペック検査方法が得られる効果がある。
【0123】
本発明の請求項1に係るACスペック検査方法によれば、請求項に記載の半導体装置のACスペックを検査するACスペック検査方法において、上記半導体装置にクロック信号のみを供給し、上記記憶手段に一時的に保持された上記初段レジスタの出力値と、予め準備しておいた期待値とを比較してACスペックを検査するようにしたので、LSIテスタ及びパフォーマンスボードの配線インピーダンスの影響を受けることなく、ダイナミックなACスペック検査を行なうことができるとともに、初段レジスタに入力されるクロック周波数が非常に高速である場合には、初段レジスタの出力データを一時的に保持し、テストパターン発生完了後に記憶素子内の保持データを低速な周波数で読み出すことで、高速なACスペック検査を正確かつ安定に検査することができるACスペック検査方法が得られる効果がある。
【0124】
本発明の請求項1に係るACスペック検査方法によれば、請求項に記載の半導体装置のACスペックを検査するACスペック検査方法において、上記半導体装置にクロック信号のみを供給し、上記比較手段の出力値に基づいて、所定のACスペックを満たすか否かを判定するようにしたので、LSIテスタ及びパフォーマンスボードの配線インピーダンスの影響を受けることなく、ダイナミックなACスペック検査を行なうことができるとともに、LSIテスタにおいて予め準備しておく必要のあった期待値のパターンが不要になり、高速なACスペック検査を正確、安定かつ容易に行なうことができるACスペック検査方法が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における半導体装置、LSIテスタ、及びパフォーマンスボードを示す図である。
【図2】本発明の実施の形態1における各信号波形のタイミングチャートを示す図である。
【図3】本発明の実施の形態2における半導体装置、LSIテスタ、及びパフォーマンスボードを示す図である。
【図4】本発明の実施の形態2における各信号波形のタイミングチャートを示す図である。
【図5】本発明の実施の形態3における半導体装置、LSIテスタ、及びパフォーマンスボードを示す図である。
【図6】本発明の実施の形態3における各信号波形のタイミングチャートを示す図である。
【図7】本発明の実施の形態4における半導体装置、LSIテスタ、及びパフォーマンスボードを示す図である。
【図8】本発明の実施の形態4における各信号波形のタイミングチャートを示す図である。
【図9】本発明の実施の形態4におけるタイミング発生回路の遅延素子の代わりにPLL回路を用いた変形例を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態4の半導体装置のタイミング発生回路の遅延素子の代わりにPLL回路を用いた場合における各信号波形のタイミングチャートを示す図である。
【図11】本発明の実施の形態5における半導体装置、LSIテスタ、及びパフォーマンスボードを示す図である。
【図12】本発明の実施の形態5における各信号波形のタイミングチャートを示す図である。
【図13】従来の半導体装置、LSIテスタ、及びパフォーマンスボードを示す図である。
【図14】従来例における各信号波形のタイミングチャートを示す図であり、図14(a)は従来のセットアップ時間検査における各信号波形のタイミングチャートを示す図、図14(b)は従来のホールド時間検査における各信号波形のタイミングチャートを示す図である。
【符号の説明】
1,31,61,91,121,151,181 半導体装置
2,32,62,92,122,152,182 LSIテスタ
3,33,63,93,123,153,183 パフォーマンスボード
4,34,64,94,124,154,184 クロックドライバ
5,35,65,95,125,155,185 クロック出力端子
6,9,12,15,36,39,66,69,96,99,126,129,156,159,186,189 配線インピーダンス
7 データドライバ
8 データ出力端子
10,11,37,38,67,68,97,98,127,128,157,158,187,188 クロック入力端子
13,14,20,40,48,77,108,139,169,199 データ入力端子
16,43,73,103,133,163,193 内部機能回路
17,44,74,105,135,165,195 初段レジスタ
18,19,46,47,75,76,106,107,137,138,167,168,197,198 出力端子
21,49,78,109,140,170,200 電圧レベル判定回路
41,71,101,131,161,191 タイミング発生回路
42,72,102,132,162,192 クロック選択回路
45 セレクタ
70,100,130,160,190 双方向IO端子
70a,100a,130a,160a,190a 出力側3ステイトIOバッファ
70b,100b,130b,160b,190b 入力側IOバッファ
104,134,164,194 テストパターン発生回路
136,196 記憶素子
166 比較回路
171,172 レジスタ
173 Ex−ORゲート
D データ入力端子
CLK クロック入力端子

Claims (11)

  1. 装置外部からクロック信号を入力するクロック入力端子と、
    上記クロック入力端子からクロック信号が入力され、該クロック信号を出力するか否かを選択する出力側IOバッファと、該出力側IOバッファの出力とその入力との接続ノードに、装置外部からデータ信号が入力される入力側IOバッファとからなる双方向IO端子と、
    上記クロック入力端子から入力したクロック信号に応じて、所定のタイミングでタイミング信号を発生するタイミング発生手段と、
    上記クロック入力端子から入力したクロック信号、及び上記タイミング信号のいずれかを選択し、出力するクロック選択手段と、
    上記クロック選択手段の出力をクロック信号とする、上記双方向IO端子から見て初段となる初段レジスタとを備え、
    上記クロック選択手段は、ACスペック検査時には上記タイミング信号を選択し、
    上記双方向IO端子は、ACスペック検査時には上記クロック信号に基づく信号を上記初段レジスタにデータ信号として供給する、
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、
    上記タイミング発生手段は、上記クロック入力端子から入力したクロック信号に応じて所定の遅延時間を経過した後にタイミング信号を発生する遅延手段で構成される、
    ことを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1に記載の半導体装置において、
    上記タイミング発生手段は、上記クロック入力端子から入力したクロック信号に同期しながら、所定の位相差を有する複数のタイミング信号を発生し、該複数のタイミング信号の中から任意のタイミング信号を選択するDLL(Delay Locked Loop)回路で構成される、
    ことを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1に記載の半導体装置において、
    上記タイミング発生手段は、上記クロック入力端子から入力したクロック信号に応じた周波数を発生するPLL(Phase Locked Loop)回路で構成される、
    ことを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の半導体装置において、
    上記双方向IO端子の出力側IOバッファの入力の直前に、上記クロック入力端子から入力したクロック信号を基準信号としてテストパターンを発生し、該テストパターンを上記クロック信号に代えて出力するテストパターン発生手段を備える、
    ことを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項に記載の半導体装置において、
    上記テストパターン発生手段は、書き換え可能な記憶手段により構成される、
    ことを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項に記載の半導体装置において、
    上記初段レジスタの出力の直後に、上記初段レジスタの出力値を一時的に保持しておく記憶手段を備える、
    ことを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項に記載の半導体装置において、
    上記初段レジスタの出力の直後に、上記初段レジスタの出力値と上記テストパターン発生手段の出力値とを比較する比較手段を備える、
    ことを特徴とする半導体装置。
  9. 請求項1ないしのいずれかに記載の半導体装置のACスペックを検査するACスペック検査方法において、
    上記半導体装置にクロック信号のみを供給し、
    上記初段レジスタの出力値と、予め準備しておいた期待値とを比較してACスペックを検査する、
    ことを特徴とするACスペック検査方法。
  10. 請求項に記載の半導体装置のACスペックを検査するACスペック検査方法において、
    上記半導体装置にクロック信号のみを供給し、
    上記記憶手段に一時的に保持された上記初段レジスタの出力値と、予め準備しておいた期待値とを比較してACスペックを検査する、
    ことを特徴とするACスペック検査方法。
  11. 請求項に記載の半導体装置のACスペックを検査するACスペック検査方法において、
    上記半導体装置にクロック信号のみを供給し、
    上記比較手段の出力値に基づいて、所定のACスペックを満たすか否かを判定する、
    ことを特徴とするACスペック検査方法。
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