JP4184048B2 - 塗布栓 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フェルトやスポンジ、焼結体等からなる塗布ヘッドに容器内の内容物を染み込ませて塗布するのに好適な塗布栓に関するものであり、一回で塗布できる面積を拡大するとともに、使い勝手のより一層の改善を図ろうとするものである。
【0002】
【従来の技術】
虫よけ用の薬剤や靴墨、ガラスの曇り止め液等を充填した容器としては、その口部にフェルト等の塗布ヘッドを組み込んだ塗布栓が装着されたものがあり、容器の胴部をスクイズすることによって容器内の液体を塗布ヘッドに染み込ませるようになっている。
【0003】
ところで、この種の塗布栓は、円形の平面形状を有するのが普通(例えば、特許文献1参照)であって、一回で塗布できる面積の拡大を図るべく、その径を大きくした場合に、塗布栓のサイズの大型化を招くのが避けられないので使い勝手が悪くなり、また、容器そのものを携帯するような場合においてはかさばることも懸念され携帯には不向きになるという問題があった。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−207952号公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、一回の動作で広範囲にわたって内容物を塗布でき、しかも、携帯にもとくに不都合のない新規な塗布栓を提案するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、容器に通じる開口を有しその口部に固定保持されるベースキャップと、ベースキャップの開口を通して流出させた内容物を染み込ませてそれを直接塗布面に接触させて内容物を塗布する塗布ヘッドと、この塗布ヘッドに覆い被さり、ベースキャップに着脱自在に係合保持されるカバーキャップとを有する塗布栓であって、
前記ベースキャップに、ベースキャップの開口につながる経路を有し該ベースキャップ上での回動にて該経路の開閉を行う塗布ヘッド保持用の中栓を配置し、この中栓に、該中栓の底壁面の少なくとも二箇所より内容物を分散、流出させて塗布ヘッドの全域に内容物をまんべんなく送給する対向配置になる流出口を設け、
前記ベースキャップ、塗布ヘッド及び中栓は、楕円状の平面形状を有し、
前記流出口同士を、中栓の底壁面に設けた液誘導溝部にて連結してなる、ことを特徴とする塗布栓である。
【0007】
上記の構成になる塗布栓においては、経路の開閉状態を表示する表示手段を設けることができる。
【0008】
また、経路の開閉時に、中栓のベースキャップに対する位置決めを行うストッパーを設けるのが望ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明をより具体的に説明する。
【0010】
図1〜4は塗布栓の実施の形態を示したものであり、図1は正面図(一部断面で表示)、図2は側面図(中心線から右側半分を断面で表示)、図3は平面図、そして図4は外観斜視図である。
【0011】
図1〜4において1は内容物を収納する楕円状(あるいはトラック状)の平面形状を有する偏平容器、2は容器1の口部1aに固定保持されるベースキャップである。このベースキャップ2は容器内に通じる開口2aと縦溝tを有する筒状体2bが設けられている。
【0012】
また、3はフェルトやスポンジあるいは焼結体にて構成することができる塗布ヘッド、4は塗布ヘッド3に覆い被さりベースキャップ2にアンダーカットの如きにて着脱自在に係合保持されるカバーキャップ、5はベースキャップ2に回動可能に嵌合保持される塗布ヘッド保持用の中栓である。
【0013】
中栓5には内面に縦溝t1を有しベースキャップ2の筒状体2bと液密状態で摺動可能に嵌合する環状体5aと、この環状体5aの内部空間につながりその底壁面の二箇所から内容物を分散、流出させて塗布ヘッド3に内容物を送給する流出口5bが設けられている。
【0014】
図5に中栓5からの内容物の流出方向を示し、図6にベースキャップ2と中栓5の分解斜視図(一部断面で表示)を示す。
【0015】
上記の構成になる塗布栓は、ベースキャップ2、中栓5、塗布ヘッド3及びカバーキャップ4にて構成されるものであって、その何れもが容器1の平面形状とほぼ同じ楕円状の平面形状になっていて、一回の塗布で広範囲にわたって内容物を塗布することが可能であり、しかも、容器1も塗布栓に合わせて偏平にできるので鞄やポケットの中に入れておいてもかさばらず容器を携帯する場合にも不都合がない。
【0016】
上掲図1に示したところでは、ベースキャップ2の筒状体2bと中栓5の環状体5aが液密状態に嵌合して経路rは閉鎖されているため、容器1を反転しても内容物が流出口5bから流出することがなく、カバーキャップ4をねじ止め式にして該カバーキャップ4によって液漏れの防止対策を施す必要は全くない。
【0017】
一方、中栓5を図3の仮想線にて表示したようにベースキャップ2の嵌合保持部にて容器1の口部1aの周りに沿うように回動させて筒状体2bの縦溝tと環状体5aの縦溝t1を合致させる(この場合180°回動させて合致させる例として示してある)と図7に示すように経路rが開通して内容物の排出が可能になる。
【0018】
本発明では、塗布栓の経路rが開通状態にあるか、閉鎖状態にあるかを目視で確認することができるように、図3に示すように、ベースキャップ2及び中栓5にそれぞれ刻印の如き表示手段6を設けてもよい。
【0019】
また、図示はしないが、中栓5の回動に際して該中栓5とベースキャップ2とが摺動するそれぞれの部位に単一のリブ(あるいは凸部)とこのリブを挟み込む2つのリブ(あるいは2つの凸部)を設けて、経路rの開通状態及び閉塞状態において中栓5をベースキャップ2に係止して確実な位置決めを行うストッパーを設けることもできる。
【0020】
図8〜13は、中栓5につき、その底壁面で開放する流出口5bを四箇所設け、対向配置になる流出口5b同士を、同じく中栓5の底壁面に設けた液誘導溝部7にてつないだ構造になる本発明の実施の形態を示したものである。このような液誘導溝部7を設けることで、塗布ヘッド3の全域に短時間で内容物を染み込ませることができる。液誘導溝部7は図示の形状に限られるものではなく、例えば中栓5の長径方向に延長させることもできるし、あるいはさらに分岐させた溝とすることも可能であり、その形状に関しては必要に応じて適宜に変更し得る。
【0021】
上掲図1〜図13では、中栓5を180°回動させることで経路rの開通と閉鎖する場合を例として示したが、その角度は任意に設定できるものであり、本発明ではとくに限定されない。また、塗布栓の平面形状は、楕円状のものを示したが矩形状のものやこれに類するものが適用できる。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、一回の動作で広範囲にわたって内容物を塗布できるし、平面形状が楕円状なので容器自体も薄型にできるので把持しやすく使い勝手がよいばかりか、携帯性にも優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 塗布栓の正面を示した図である。
【図2】 図1の側面図である。
【図3】 図1の平面図である。
【図4】 図1に示した塗布栓の外観斜視図である。
【図5】 内容物の流出方向を示した図である。
【図6】 図1に示したベースキャップと中栓のみを取り出して示した外観斜視図(一部断面で表示)である。
【図7】 経路の開通状態を示した図である。
【図8】 本発明に従う塗布栓の実施の形態をその正面で示した図である。
【図9】 図8の側面図である。
【図10】 図8の平面図である。
【図11】 内容物の流出方向を示した図である。
【図12】 図8に示した塗布栓のベースキャップと中栓のみを取り出して示した外観斜視図(一部断面で表示)である。
【図13】 経路の開通状態を示した図である。
【符号の説明】
1 偏平容器
1a 口部
2 ベースキャップ
2a 開口
2b 筒状体
3 塗布ヘッド
4 カバーキャップ
5 中栓
5a 環状体
5b 流出口
6 表示手段
7 液誘導溝部
t 縦溝
t1 縦溝
r 経路
Claims (3)
- 容器に通じる開口を有しその口部に固定保持されるベースキャップと、ベースキャップの開口を通して流出させた内容物を染み込ませてそれを直接塗布面に接触させて内容物を塗布する塗布ヘッドと、この塗布ヘッドに覆い被さりベースキャップに着脱自在に係合保持されるカバーキャップとを有する塗布栓であって、
前記ベースキャップに、ベースキャップの開口につながる経路を有し該ベースキャップ上での回動にて該経路の開閉を行う塗布ヘッド保持用の中栓を配置し、この中栓に、該中栓の底壁面の少なくとも二箇所より内容物を分散、流出させて塗布ヘッドの全域に内容物をまんべんなく送給する対向配置になる流出口を設け、
前記ベースキャップ、塗布ヘッド及び中栓は、楕円状の平面形状を有し、
前記流出口を、中栓の底壁面に設けた液誘導溝部にて連結してなる、ことを特徴とする塗布栓。 - 経路の開閉状態を表示する表示手段を有する請求項1記載の塗布栓。
- 経路の開閉時に、中栓のベースキャップに対する位置決めを行うストッパーを有する請求項1又は2記載の塗布栓。
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