JP4183930B2 - Fm雑音除去装置及びfm受信機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はFM雑音除去装置及びFM受信機に関し、特にマルチパスノイズを高精度で検出し、良好な出力音声信号を得るための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば電磁波が山や高層ビル等の電磁波の反射体で反射すると、その反射波に起因してマルチパスノイズが発生する。具体的には、送信アンテナから直接届く直接波と反射体によって反射された反射波との合波をカーラジオ等の受信アンテナが受信すると、直接波と反射波との位相関係によっては直接波の一部が反射波によって打ち消される場合がある。このような反射波による受信妨害がマルチパスノイズと呼ばれ、かかるマルチパスノイズによって出力音声信号の品質が低下することはよく知られている。
【0003】
従来のFM受信機では、例えば(a)ステレオからモノラルに若しくは逆にモノラルからステレオに切り替える(即ちステレオ音声における左右チャンネルの分離度を変化させる)ステレオセパレーション動作によって、又は、(b)高周波成分を除去するハイカット動作によって、S/N比の改善が図られる。
【0004】
図15に従来技術に係る第1のFM受信機101Pを説明するためのブロック図を示す。なお、当該FM受信機101Pは例えば特開昭63−31316号公報に開示される。従来のFM受信機101Pにおいて、入力端子1PにFMの中間周波信号(IF信号)が印加される。FM受信時にマルチパス妨害を受けるとFMキャリア(搬送波)がマルチパス波によって振幅変動を生じるため、その振幅変動成分をキャリア振幅検波回路3Pで抽出し、直流変換回路16Pで平滑化する。そして、平滑された信号を制御信号として雑音抑圧回路17Pがミューティングや高域遮断等の制御を行う。なお、雑音抑圧回路17PはFM復調回路2Pの出力に接続されている。更に、マルチプレックス復調回路18Pがステレオ分離度を低下させてノイズ抑圧を行う。また、マルチプレックス復調回路18Pから左右の出力端子19P,20Pに復調出力が出力される。
【0005】
ところで、自動車ではイグニッションノイズ、電動ミラーノイズ等のパルス性の電磁波ノイズが発生する。このパルス性ノイズはカーラジオのアンテナに混入して、出力音声信号にパルス性ノイズを発生させる。このため、カーラジオでは一般的にパルス性ノイズ除去装置が設けられている。
【0006】
図16に従来技術に係る第2のFM受信機102Pを説明するためのブロック図を示す。なお、当該FM受信機102Pは例えば特開昭63−87026号公報に開示される。従来のFM受信機102Pにおいて、FM検波回路31PはFM中間周波数信号を受信して検波信号を出力する。この検波信号はLPF(ローパスフィルタ)からなる遅延回路32Pに供給されて遅延される。遅延回路32Pの出力はゲート回路33P及びレベルホールド回路34Pを介してステレオ復調回路35Pに供給される。また、検波信号は雑音検出用のHPF(ハイパスフィルタ)201Pに供給され、HPF210Pを通過したノイズ成分信号はノイズアンプ202Pによって増幅されてノイズ検波回路203Pに供給される。
【0007】
ノイズ検波回路203Pはノイズアンプ202Pの出力信号を整流する整流回路からなり、このノイズ検波出力は波形整形回路204P及び積分回路205Pに供給される。波形整形回路204Pはノイズ検出出力を所定の時間幅のパルス幅のパルスに変換してゲート回路33Pに供給する。波形整形回路204Pからゲート回路33Pに供給されたパルスによってゲート回路33Pが信号遮断状態になる。信号遮断状態時、レベルホールド回路34Pによって保持された信号遮断前の遅延出力レベルがステレオ復調回路35Pに供給される。これによって電位の急変によるスパイクの発生が防止される。波形整形回路204Pからパルスが供給されていない場合、ゲート回路33P及びレベルホールド回路34Pはスルーになる。また、積分回路205Pはノイズ検出出力を平滑化してノイズレベルに応じた直流信号を得てノイズアンプ202Pにフィードバックする。これによりAGCループが形成される。
【0008】
なお、遅延回路32Pはパルス性雑音がHPF201Pに供給されてからゲート回路33Pを遮断状態にするまでの時間を補うために設けている。また、ステレオ復調回路35Pはレベルホールド回路34Pに含まれているLchとRchとの信号を分離して取り出す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のFM受信機101Pではマルチパスノイズ妨害の検出方法においてキャリアの振幅変動成分を平滑して直流の制御信号として用いるので、電界強度が変動した場合にも検出電圧が変化してしまい、誤動作が生じうるという問題点がある。
【0010】
更に、従来のFM受信機102Pのパルス性ノイズ検出手段200P(要素201P〜205Pから成る)はマルチパスノイズも検出する。マルチパスノイズはパルス性ノイズに比べ発生期間が長いので、マルチパスノイズをパルス性ノイズと同様に補正すると補正誤差が大きくなってしまう。即ち、音質が低下する場合がある。
【0011】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、マルチパスノイズを高精度で検出可能なFM雑音除去装置を提供すること、及び、そのようなFM雑音除去装置を備えて良好な出力音声信号が得られるFM受信機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のFM雑音除去装置は、FM復調信号の19kHz付近の成分の大きさに関する値を取得し出力するレベル検出部と、前記19kHz付近の成分の前記大きさに関する前記値から前記19kHz付近の成分の前記大きさの変動を検出するレベル変動検出部と、前記19kHz付近の成分の前記大きさの前記変動からマルチパスノイズの発生を判定するマルチパスノイズ判定部とを備え、前記マルチパスノイズ判定部は、前記レベル変動検出部からのレベル変動検出信号を平滑化して平滑化信号として出力する平滑化部を含み、前記平滑化信号が所定値以上の場合に前記マルチパスノイズが発生したことを示す信号を出力する
【0013】
請求項2に記載のFM雑音除去装置は、請求項1に記載のFM雑音除去装置であって、前記レベル検出部は、前記19kHz付近の成分を19kHzよりも低い周波数の第1成分に変換し、前記第1成分を抽出する第1変換部と、前記19kHz付近の成分を、前記19kHzよりも低い周波数を有し且つ前記第1成分とは位相が90度ずれた第2成分に変換し、前記第2成分を抽出する第2変換部と、前記第1及び第2成分から、前記19kHz付近の成分の前記大きさに関する前記値を生成する大きさ検出部とを含む。
【0014】
請求項3に記載のFM雑音除去装置は、請求項1又は請求項2に記載のFM雑音除去装置であって、前記レベル変動検出部は、前記19kHz付近の成分の前記大きさに関する前記値と複数の閾値との大小関係を比較し、前記大小関係の比較結果に応じたレベルの出力信号を出力する第1比較部を含む。
【0015】
請求項4に記載のFM雑音除去装置は、請求項3に記載のFM雑音除去装置であって、前記複数の閾値は、上限の閾値と、前記上限の閾値よりも小さい下限の閾値とを含み、前記第1比較部は、前記19kHz付近の成分の前記大きさに関する前記値が前記上限の閾値よりも大きい場合、第1レベルの前記出力信号を出力し、前記19kHz付近の成分の前記大きさに関する前記値が前記下限の閾値よりも小さい場合、第2レベルの前記出力信号を出力し、前記19kHz付近の成分の前記大きさに関する前記値が前記下限の閾値と前記上限の閾値との間の場合、第3レベルの前記出力信号を出力する。
【0017】
請求項に記載のFM雑音除去装置は、請求項1乃至請求項のいずれかに記載のFM雑音除去装置であって、前記マルチパスノイズ判定部は、前記マルチパスノイズの開始から終了までの期間と、前記マルチパスノイズの前記終了時からの所定期間とを、前記マルチパスノイズの発生期間として判定する。
【0018】
請求項に記載のFM雑音除去装置は、請求項1乃至請求項のいずれかに記載のFM雑音除去装置であって、前記FM復調信号のノイズを検出し、当該検出結果及び前記マルチパスノイズ判定部による前記マルチパスノイズの発生の判定結果に基づいて前記FM復調信号のパルス性ノイズを検出するパルス性ノイズ検出部と、前記パルス性ノイズ検出部による前記パルス性ノイズの検出結果に応じて前記FM復調信号を補正するノイズ補正部とを更に備える。
【0019】
請求項に記載のFM雑音除去装置は、請求項1乃至請求項のいずれかに記載のFM雑音除去装置であって、前記マルチパスノイズ判定部による前記マルチパスノイズの発生の判定結果に応じて制御される検出感度で以て前記FM復調信号のノイズを検出するノイズ検出部と、前記ノイズ検出部による前記ノイズの検出結果に応じて前記FM復調信号を補正するノイズ補正部とを更に備える。
請求項8に記載のFM雑音除去装置は、FM復調信号の19kHz付近の成分の大きさに関する値を取得し出力するレベル検出部と、前記19kHz付近の成分の前記大きさに関する前記値から前記19kHz付近の成分の前記大きさの変動を検出するレベル変動検出部と、前記19kHz付近の成分の前記大きさの前記変動からマルチパスノイズの発生を判定するマルチパスノイズ判定部とを備え、前記レベル検出部は、前記19kHz付近の成分を19kHzよりも低い周波数の第1成分に変換し、前記第1成分を抽出する第1変換部と、前記19kHz付近の成分を、前記19kHzよりも低い周波数を有し且つ前記第1成分とは位相が90度ずれた第2成分に変換し、前記第2成分を抽出する第2変換部と、前記第1及び第2成分から、前記19kHz付近の成分の前記大きさに関する前記値を生成する大きさ検出部とを含む。
請求項9に記載のFM雑音除去装置は、FM復調信号の19kHz付近の成分の大きさに関する値を取得し出力するレベル検出部と、前記19kHz付近の成分の前記大きさに関する前記値から前記19kHz付近の成分の前記大きさの変動を検出するレベル変動検出部と、前記19kHz付近の成分の前記大きさの前記変動からマルチパスノイズの発生を判定するマルチパスノイズ判定部とを備え、前記レベル変動検出部は、前記19kHz付近の成分の前記大きさに関する前記値と複数の閾値との大小関係を比較し、前記大小関係の比較結果に応じたレベルの出力信号を出力する第1比較部を含み、前記複数の閾値は、上限の閾値と、前記上限の閾値よりも小さい下限の閾値とを含み、前記第1比較部は、前記19kHz付近の成分の前記大きさに関する前記値が前記上限の閾値よりも大きい場合、第1レベルの前記出力信号を出力し、前記19kHz付近の成分の前記大きさに関する前記値が前記下限の閾値よりも小さい場合、第2レベルの前記出力信号を出力し、前記19kHz付近の成分の前記大きさに関する前記値が前記下限の閾値と前記上限の閾値との間の場合、第3レベルの前記出力信号を出力する。
請求項10に記載のFM雑音除去装置は、FM復調信号の19kHz付近の成分の大きさに関する値を取得し出力するレベル検出部と、前記19kHz付近の成分の前記大きさに関する前記値から前記19kHz付近の成分の前記大きさの変動を検出するレベル変動検出部と、前記19kHz付近の成分の前記大きさの前記変動からマルチパスノイズの発生を判定するマルチパスノイズ判定部と、前記FM復調信号のノイズを検出し、当該検出結果及び前記マルチパスノイズ判定部による前記マルチパスノイズの検出結果に基づいて前記FM復調信号のパルス性ノイズを検出するパルス性ノイズ検出部と、前記パルス性ノイズ検出部による前記パルス性ノイズの検出結果に応じて前記FM復調信号を補正するノイズ補正部とを備える。
請求項11に記載のFM雑音除去装置は、FM復調信号の19kHz付近の成分の大きさに関する値を取得し出力するレベル検出部と、前記19kHz付近の成分の前記大きさに関する前記値から前記19kHz付近の成分の前記大きさの変動を検出するレベル変動検出部と、前記19kHz付近の成分の前記大きさの前記変動からマルチパスノイズの発生を判定するマルチパスノイズ判定部と、前記マルチパスノイズ判定部による前記マルチパスノイズの検出結果に応じて制御される検出感度で以て前記FM復調信号のノイズを検出するノイズ検出部と、前記ノイズ検出部による前記ノイズの検出結果に応じて前記FM復調信号を補正するノイズ補正部とを備える。
【0020】
請求項12に記載のFM受信機は、請求項1乃至請求項11のいずれかに記載のFM雑音除去装置と、前記FM復調信号を生成するFM復調回路とを備える。
【0021】
【発明の実施の形態】
<実施の形態1>
A.FM受信機の全体構成
図1に実施の形態1に係るFM受信機10を説明するためのブロック図を示す。FM受信機10はFM復調回路20及びFM雑音除去装置30を備えており、FM雑音除去装置30はマルチパスノイズ検出部100と、パルス性ノイズ検出部200と、ノイズ補正部300とを備えている。
【0022】
FM復調回路20はFM中間周波信号(IF信号)S0を受信し、当該信号S0からFM復調信号S20を生成してマルチパスノイズ検出部100、パルス性ノイズ検出部200及びノイズ補正部300へ出力する。
【0023】
また、マルチパスノイズ検出部100はFM復調信号S20のマルチパスノイズを検出し、その検出結果を検出結果信号S100としてパルス性ノイズ検出部200へ出力する。
【0024】
また、パルス性ノイズ検出部200はFM復調信号S20及びマルチパスノイズ検出部100からの検出結果信号S100に基づいてFM復調信号S20のパルス性ノイズを検出し、その検出結果を検出結果信号S200としてノイズ補正部300へ出力する。
【0025】
また、ノイズ補正部300はパルス性ノイズ検出部200からの検出結果信号S200に基づいてFM復調信号S20のノイズを補正し、補正後のFM復調信号S20を補正復調信号S300として出力する。以下に、各要素20,100,200,300を詳述する。
【0026】
B.FM復調回路
図2にFM復調回路20を説明するためのブロック図を示す。FM復調回路20は増幅器21と、リミッタ22と、FM復調部23とを備えている。増幅器21は中間周波信号S0を受信し、当該信号S0のキャリアの振幅を増幅して信号S21として出力する。リミッタ22は増幅器21からの信号S21を受信し、当該信号S21の振幅を制限して信号S22として出力する。FM復調部23はリミッタ22からの信号S22を受信し、FM復調してFM復調信号S20を出力する。上述のように、FM復調信号S20はマルチパスノイズ検出部100、パルス性ノイズ検出部200及びノイズ補正部300へ出力される。
【0027】
なお、FM復調信号S20は、(a)0〜15kHzに左(L)チャンネルと右(R)チャンネルとの和(L+R)の信号と、(b)19kHzにパイロット信号と、(c)23〜53kHzにLチャンネルとRチャンネルとの差(L−R)の信号を38kHzでAM変調した信号とを含んでいる。このとき、FM復調信号S20は19kHz±4kHzの帯域に音声成分を有していない。
【0028】
ところで、中間周波信号S0は受信電界強度に応じてキャリアの振幅が変化する。しかし、そのような振幅の変動があっても、リミッタ22によって、当該リミッタ22からの出力信号S22は一定レベル(ないしは振幅)になる。FM雑音除去装置30は、FM復調信号S20を、従ってリミッタ22以降の信号を用いるので、電界変動の影響が少ない状態でマルチパスノイズ等を検出することができる。
【0029】
C.マルチパスノイズ検出部
さて、リミッタ22からの出力信号22中には、上述のようにキャリアの振幅変動の情報は消滅しているが、位相変動にマルチパスノイズの情報が残っている。リミッタ22からの信号S22の位相の変化はFM復調部23によって信号のレベル(振幅)に変換されるので、FM復調信号S20はマルチパスノイズの情報を含んでいる。そこで、マルチパスノイズ検出部100はマルチパスノイズにより生じた当該信号S20中の位相変動を検出する。
【0030】
まず、マルチパスノイズ検出部100におけるマルチパスノイズ検出方法を図3のスペクトル波形を参照しつつ説明する。図3には、マルチパスノイズが発生した場合のFM復調信号S20のスペクトル例(変調度20%、100Hzの正弦波)を示しており、縦軸が周波数を又横軸が時間を示しており、色が濃いほど信号のレベルが大きいことを示している。
【0031】
図3によれば、マルチパスノイズが発生していなければ19kHz付近の帯域にパイロット信号が存在するのみである。これに対して、マルチパスノイズが発生すると、19kHz付近の信号レベルが大きくなる(図中では色が濃い)のみならず、38kHz等の周波数付近にマルチパスノイズの成分が発生することがわかる。即ち、19kHzのm倍(mは1以上の整数)の周波数付近にマルチパスノイズの成分が発生する。更に、図3によれば、周波数が高いほど、即ち上記mが大きいほどノイズ成分はより広い帯域に発生することが分かる。
【0032】
このため、19kHzのm倍の周波数付近の信号レベルの変化からマルチパスノイズを検出可能と考えられる。このとき、ノイズが発生する周波数の変化幅が大きい場合には広い帯域を検出対象とすれば良いが、検出対象帯域が広いほどマルチパスノイズと他のノイズとの区別が難しくなる。
【0033】
そこで、マルチパスノイズ検出部100では、マルチパスノイズの発生帯域がより小さい19kHz付近の信号のレベル変動を用いることにより、マルチパスノイズの発生を精度良く検出する。
【0034】
次に、図4にマルチパスノイズ検出部100を説明するためのブロック図を示す。マルチパスノイズ検出部100はレベル検出部110と、レベル変動検出部130と、マルチパスノイズ判定部150とを備えている。
【0035】
レベル検出110はFM復調信号S20を受信し、当該信号S20の19kHz付近の成分の大きさ(に関する値)を取得してレベル検出信号S110として出力する。
【0036】
レベル変動検出部130はレベル検出信号S110を受信し、当該信号S110の変動を、換言すればFM復調信号S20の19kHz付近の成分の大きさの変動を検出してレベル変動検出信号S130として出力する。
【0037】
マルチパスノイズ判定部150はレベル変動検出信号S130を受信し、当該信号S130から、換言すればFM復調信号S20の19kHz付近の成分の大きさの変動からマルチパスノイズが発生しているか否かを判定する。そして、マルチパスノイズ判定部150はその判定結果を検出結果信号S100として出力する。
【0038】
以下に、レベル検出部110、レベル変動検出部130及びマルチパスノイズ判定部150を詳述する。
【0039】
C−1.レベル検出部
上述のようにFM復調信号S20は19kHz±4kHzの帯域に音声成分を有していない。このため、レベル検出部110において、例えば、15kHz以下及び23kHz以上の成分を十分に減衰可能なバンドパスフィルタで19kHz付近の成分を抽出し、この抽出した信号の絶対値を平滑することによって、19kHz付近の成分のレベルを検出することができる。
【0040】
或いは、図5のブロック図に示すようにレベル検出部110を構成することも可能である。かかる例では、レベル検出部110は、発振器111と、移相器112と、第1及び第2変換部113,114と、2乗和演算器(ないしは大きさ検出部)119とを備えている。なお、第1変換部113は乗算器115及びローパスフィルタ(以下「LPF」とも呼ぶ)117を備え、第2変換部114は乗算器116及びLPF118を備えている。
【0041】
発振器111は19kHz付近の正弦波(ないしは正弦波信号)S111を生成し、当該信号S111を第1変換部113の乗算器115及び移相器112へ出力する。移相器112は信号S111の移相を90度回転し、正弦波信号S112として第2変換部114の乗算器116へ出力する。
【0042】
第1変換部113において、乗算器115は正弦波信号S111及びFM復調信号S20を受信し、両信号S111,S20を乗算し、乗算結果を信号S115として出力する。
【0043】
乗算器115の出力信号S115は、FM復調信号S20の周波数を+19kHzシフトした成分と、FM復調信号S20の周波数を−19kHzシフトした成分との和になる。このとき、FM復調信号S20の19kHz付近の成分は−19kHzシフトすると直流付近の成分(ないしは第1成分)に変換され(従って19kHzよりも低い周波数に変換され)、FM復調信号S20の15kHz以下の(L+R)成分と23kHz以上の(L−R)成分は4kHz以上の成分に変換される。
【0044】
そこで、第1変換部113では、乗算器115からの出力信号S115の4kHz以上の成分をLPF117によって減衰させて当該信号S115の直流分付近の成分(ないしは第1成分)を抽出する。LPF117によって抽出された成分は、第1変換部113の出力信号S113として出力される。
【0045】
同様に、第2変換部114において、乗算器115は、移相器112からの正弦波信号S112及びFM復調信号S20を受信し、両信号S112,S20を乗算し、乗算結果を信号S116として出力する。そして、当該信号S116の4kHz以上の成分をLPF118によって減衰させて直流分付近の成分(ないしは第2成分)を抽出する。LPF118によって抽出された成分は、第2変換部114の出力信号S114として出力される。
【0046】
このように、図5のレベル検出部110によれば、第1及び第2変換部113,114においてFM復調信号S20の19kHz付近の信号を直流付近の信号に変換した後に、直流付近を通過させ且つ4kHz以上の成分を減衰させる。このため、LPF117,118に求められる性能(仕様)を緩和することができ、上記19kHz付近の成分を容易に抽出することができる。
【0047】
なお、LPF117,118からの出力信号S113,S114の周波数が低いので、LPF117,118の処理をディジタル信号処理で行う場合、間引き処理によって処理量を削減することができる。
【0048】
さて、第1及び第2変換部113,114からの出力信号S113,S114には90度の位相差がある。そのため、当該信号S113,S114の2乗和{(信号S113の成分)2+(信号S114の成分)2}の平方根を求めることによりFM復調信号S20の19kHz付近の成分の大きさを検出することができる。ところで、上記2乗和はそれの平方根と同じ増減傾向を示すので、(平方根を取らずに)2乗和によっても上記19kHz付近の成分の大きさの変動を知ることは可能である。
【0049】
そこで、図5のレベル検出部110では、2乗和演算器119によって、第1及び第2変換部113,114の出力信号S113,S114から信号S113,S114の成分の2乗和(ないしはFM復調信号S20の19kHz付近の成分の大きさに関する値)を演算する。そして、その演算結果をレベル検出部110の出力信号であるレベル検出信号S110として、レベル変動検出部130へ出力する。このように、図5のレベル検出部110では上記2乗和に対して平方根処理を行わないので、上記19kHz付近の成分の大きさを厳密に求める構成よりも、レベル検出部110を簡素化することができる。
【0050】
ここで、上記2乗和の平方根を、即ちFM復調信号S20の19kHz付近の成分の大きさそのものをレベル検出部110の出力信号S110しても良く、上記19kHz付近の成分の大きさに関する値は、19kHz付近の成分の大きさそのものをも含む概念である。
【0051】
ここで、図6及び図7に、図5のレベル検出部110の動作を説明するための波形図の一例を示す。図6及び図7において、横軸は時間を又縦軸は信号のレベルを示している。また、図6及び図7において、上段の図は、例えば自動車の走行中に、マルチパスノイズが発生したFM復調信号S20の波形図であり、下段の図はそのときのレベル検出信号S110の波形図である。また、図6にはFM復調信号S20が、パイロット信号(19kHz)のみがFM変調された信号である場合を図示している一方、図7にはFM復調信号S20が、パイロット信号及び変調度90%の1kHzの正弦波がFM変調された信号である場合を図示している。
【0052】
図6及び図7に示すように、マルチパスノイズが発生していない期間では、レベル検出信号S110はほぼ一定レベルである。なお、この一定レベルはパイロット信号の振幅に対応している。これに対して、マルチパスノイズが発生している期間では、レベル検出信号110は上記一定レベルから変動している。具体的には、図6の場合、レベル検出信号S110はパイロット信号のレベルよりも大きくなっている。これは、19k付近のマルチパスノイズのレベルが大きいためである。他方、図7の場合、レベル検出信号S110はパイロット信号のレベルよりも大きくなったり小さくなったりしている。特に、図6の場合とは異なり、パイロット信号のレベルより小さくなる場合が頻繁に発生している。
【0053】
C−2.レベル変動検出部
上述の図6及び図7に示すように、図5のレベル検出部110から出力されるレベル検出信号S110はパイロット信号のレベルより大きくなる場合だけでなく、小さくなる場合もある。
【0054】
このため、レベル変動検出部130は、例えば、レベル検出信号S110と当該信号S110のレベルの平均値との差が大きい場合にはマルチパスノイズが発生していることを示す例えばHighレベル(Hレベル)の信号S130を出力し、逆に上記差が小さい場合には例えばLowレベル(Lレベル)の信号S130を出力する。
【0055】
或いは、図8のブロック図に示すようにレベル変動検出部130を構成することも可能である。かかる例では、レベル変動検出部130は第1比較部131を備えている。当該比較部131は、レベル検出部110(図4参照)からのレベル検出信号S110と、上限の閾値TH1と、上限の閾値TH1よりも小さい下限の閾値TH2とを受信し、信号S110と2つの閾値TH1,TH2との大小関係を比較し、大小関係の比較結果に応じたレベルを有するレベル変動検出信号S130をレベル変動検出部130の出力信号として出力する(後述の図11中の信号S20,S110,S130を参照)。
【0056】
詳細には、比較部131は、レベル検出部110からのレベル検出信号S110が(即ち、FM復調信号の19kHz付近の成分の大きさに関する値が)上限の閾値TH1よりも大きい場合、レベル検出信号S110が変動したことを示すHレベル(ないしは第1レベル)の信号S130を出力する。また、比較部131は、レベル検出信号S110が下限の閾値TH2よりも小さい場合にも、Hレベル(ないしは第2レベル)の信号S130を出力する。これに対して、比較部130は、上記信号S110が上限の閾値TH1と下限の閾値TH2との間にある場合、レベル検出信号S110は変動していないことを示すLレベル(ないしは第3レベル)の信号S130を出力する。
【0057】
このとき、レベル検出信号S110が変動したことを示すのであれば、レベル検出信号S110が上限の閾値TH1よりも大きい場合と下限の閾値TH2よりも小さい場合とでレベル変動検出信号S130の出力レベルを違えても良い。
【0058】
このように、レベル変動検出部110はレベル検出信号110の変動が、換言すればFM復調信号S20の19kHz付近の成分の変動がパイロット信号のレベルよりも大きくなる場合及び小さくなる場合の双方を検出するので、変調度や音声信号等に依存して形態が様々に変わるマルチパスノイズを確実に検出することができる。
【0059】
なお、より多くの閾値を用いることも可能である一方、2つの閾値TH1,TH2によれば第1比較部131を簡素に構成することができる。
【0060】
C−3.マルチパスノイズ判定部
ところで、自動車環境では、FM復調信号S20の19kHz付近にはマルチパスノイズ以外のノイズ、例えば電動ミラーノイズ等の電磁波ノイズに起因するパルス性ノイズも発生しうる。例えば、図9に電動ミラーノイズが発生した場合のFM復調信号を説明するためのスペクトル波形図を示す。なお、図9において、縦軸は周波数を、横軸は時間を示しており、色が濃いほど信号のレベルが大きいことを示している。図9によれば、FM復調信号S20において電動ミラーノイズが発生する周波数はランダムであることが、又、当該信号S20の19kHz付近にも電動ミラーノイズが発生する場合があることがわかる。
【0061】
一般的に、電動ミラーノイズ等のパルス性ノイズの発生期間は数百μs以内であるのに対して、マルチパスノイズの発生期間はパルス性ノイズより長い場合が多い。更に、マルチパスノイズは19kHz付近にノイズ成分が発生するのに対して、パルス性ノイズはランダムに19kHz付近に発生する。従って、レベル変動検出部130から出力されるレベル変動検出信号S130は、パルス性ノイズよりもマルチパスノイズに起因してHレベルになる頻度が高い。
【0062】
かかる点に鑑みてマルチパスノイズ判定部150は電動ミラーノイズ等のパルス性ノイズを検出しないように構成されている。例えば、マルチパスノイズ判定部150はレベル変動検出信号S130がHレベルが所定期間以上持続したことを以てマルチパスノイズが発生したと判定する。
【0063】
図10にマルチパスノイズ判定部150の具体的構成例を説明するためのブロック図を示し、図11に当該マルチパスノイズ判定部150の動作を説明するための波形図を示す。
【0064】
なお、図11において縦軸はレベルを、横軸は時間を示している。また、図11ではFM復調信号S20にマルチパスノイズが発生し、FM復調信号S20の19kHz付近に電動ミラーノイズが発生した場合を示しており、マルチパスノイズとしてスパイク状のノイズが長い期間に連続的に発生し、電動ミラーノイズよりも長い期間発生している場合を示している。
【0065】
このとき、図11に示すように、レベル検出信号S110はマルチパスノイズ及び上記19kHz付近の電動ミラーノイズが発生している期間、パイロット信号レベルよりも大きくなる。更に、レベル変動検出信号S130は、レベル検出信号S110が上限の閾値TH1よりも大きい場合及び下限の閾値TH2よりも小さい場合にはHレベルであり、それ以外の場合にはLレベルである。
【0066】
図10に戻り、マルチパスノイズ判定部150は、マルチパスノイズ発生判定部151とマルチパスノイズ発生期間判定部152とに大別される。
【0067】
マルチパスノイズ発生判定部151はLPF(ないしは平滑化部)153と第2比較部154とを備えており、マルチパスノイズ発生期間判定部152はカウンタ155と第3比較部156とを備えている。
【0068】
LPF153はレベル変動検出部130(図4参照)からのレベル変動検出信号S130を受信し、平滑化して平滑化信号S153として出力する。このとき、図11に示すように平滑化信号S153はマルチパスノイズ及び電動ミラーノイズのいずれについてもノイズ発生時から徐々に増大していく。しかし、平滑化信号において、発生期間が短いパルス性ノイズに対しては変化量が小さい一方、発生期間が長いマルチパスノイズに対しては変化量が大きい。
【0069】
第2比較部154は上記平滑化信号S153及び発生判定用閾値(ないしは所定値)TH3を受信し、図11に示すように平滑化信号S153が発生判定用閾値TH3以上の場合にはマルチパスノイズが発生したことを示すHレベルの信号S154を出力する。これに対して、図11に示すように、当該比較部154は平滑化信号S153が発生判定用閾値TH3よりも小さい場合にはマルチパスノイズは発生していないことを示すLレベルの信号S154を出力する。
【0070】
このように、マルチパスノイズ発生判定部151によれば、レベル変動検出信号S130をLPF153で平滑化するので、マルチパスノイズとパルス性ノイズとを区別することができ、電動ミラーノイズ等のパルス性ノイズの誤検出を確実に減らすことができる。
【0071】
カウンタ155は第2比較部154からの信号S154を受信し、当該信号S154に基づく所定のカウント処理を行ってカウンタ値(に関する信号)S155を出力する。具体的には、カウンタ155は、上記信号S154がHレベルの場合にはカウンタ値S155を初期値に戻し、上記信号S154がLレベルの場合にはカウンタ値S155を減算していき、当該値S155が0になったら減算を止める(図11参照)。
【0072】
第3比較部156はカウンタ値S155及び発生期間判定用閾値TH4を受信し、マルチパスノイズ検出部150の出力信号S100を出力する。具体的には比較部156は、カウンタ値S155が発生期間判定用閾値TH4よりも大きい場合にはHレベルの信号S100を出力し、カウンタ値S155が上記閾値TH4よりも小さい場合にはLレベルの信号S100を出力する。即ち、検出結果信号S100がHレベルである期間が、マルチパスノイズ検出部100により検出されたマルチパスノイズの発生期間にあたる。
【0073】
特に、マルチパスノイズ発生期間判定部152によれば、マルチパスノイズの開始から終了までの期間と、マルチパスノイズの終了時からのカウンタ値S155が発生期間判定用閾値TH4よりも小さくなるまでの期間を、マルチパスノイズの発生期間に含める。このため、図11に示すように、カウンタ値S155が発生期間判定閾値TH4よりも小さくなる前に次のマルチパスノイズが発生した場合、信号S100は途切れることなくHレベルとなる。つまり、マルチパスノイズ発生期間判定部152はこれらの連続的なマルチパスノイズを1つのものとして検出する。これにより、マルチパスノイズ発生期間判定部152によれば、従ってマルチパスノイズ判定部150によれば、連続して発生するマルチパスノイズの検出漏れを低減することができる。
【0074】
D.(パルス性)ノイズ検出部及びノイズ補正部
さて、既述の図1に示すようにFM受信機10では、パルス性ノイズ検出部200がFM復調信号S20のパルス性ノイズを検出し、その結果を検出結果信号S200としてノイズ補正部300へ出力する。そして、ノイズ補正部300はFM復調信号S20のノイズを補正して補正復調信号S300として出力する。
【0075】
ところで、パルス性ノイズが発生するとFM復調信号S20の高域成分が大きくなるため、基本的にはそのような高域成分の増大を以てパルス性ノイズが発生したと判定することが可能である。しかし、既述の図3に示すようにマルチパスノイズによってもFM復調信号S20の高域成分が大きくなるので、単に高域成分の増大を検出してFM復調信号S20を補正すると、補正誤差(補正前後でのレベル差)が大きくなってしまう場合がある。かかる点を図12を参照して説明する。
【0076】
図12は補正期間と補正誤差との関係を説明するための波形図である。図12において、横軸は時間を、縦軸は信号のレベルを示している。図12には補正期間中の信号レベルを補正期間直前の値に保持する補正方法を図示しており、補正前の信号を実線で、補正後の信号を破線で示している。
【0077】
既述のように、一般的に、パルス性ノイズの発生期間は数百μs以内であるのに対して、マルチパスノイズの発生期間はパルス性ノイズより長い場合が多い。このため、図12において、短い補正期間T1はパルス性ノイズを補正する期間に対応し、上記補正期間T1よりも長い補正期間T2はマルチパスノイズを補正する期間に対応する。従って、図12によれば、補正期間が長いマルチパスノイズの方が補正誤差が大きくなることが分かる。
【0078】
そこで、FM受信機10はマルチパスノイズに対してはFM復調信号S20を補正しないように構成される。具体的には、マルチパスノイズ検出部100がマルチパスノイズを検出した場合には、パルス性ノイズ検出部200はたとえノイズを検出したとしてもノイズが検出されていないことを示す信号S200をノイズ補正部300へ出力する。以下に、パルス性ノイズ検出部200の具体例を説明する。
【0079】
図13にパルス性ノイズ検出部200を説明するためのブロック図を示す。パルス性ノイズ検出部200はハイパスフィルタ(以下「HPF」とも呼ぶ)201と、ノイズアンプ202と、ノイズ検波回路203と、波形整形回路204と、積分回路205と、スイッチ部206とを備えている。なお、当該パルス性ノイズ検出部200は図16中の従来のパルス性ノイズ検出部200Pとスイッチ部206とを備えた構成を有している。
【0080】
パルス性ノイズ検出部200において、HPF201はFM復調信号S20を受信し、当該信号S20のノイズ成分信号S201をノイズアンプ202へ出力する。ノイズアンプ202はノイズ成分信号S201を増幅して信号S202としてノイズ検波回路203へ出力する。ノイズ検波回路203はノイズアンプ202の出力信号を整流する整流回路からなり、このノイズ検波信号S203を波形整形回路204及び積分回路205へ出力する。積分回路205はノイズ検出信号S203を平滑化してノイズレベルに応じた直流信号S205を生成し、ノイズアンプ202にフィードバックする。これによりAGCループが形成される。他方、波形整形回路204は例えばワンショットマルチバイブレータから成り、ノイズ検出信号S203を所定の時間幅のパルスに変換し、信号S204としてスイッチ部206へ出力する。
【0081】
スイッチ部206は波形整形回路204からの信号S204及びマルチパスノイズ検出部100(図1参照)からの検出結果信号S100を受信し、これらの信号S204,S100に基づいて検出結果信号S200を出力する。具体的には、マルチパスノイズ検出部100からの信号S100がマルチパスノイズを検出していないことを示す場合、スイッチ部206は検出結果信号S200として波形整形回路204の出力信号S204をそのまま出力する。逆に、マルチパスノイズ検出部100からの信号S100がマルチパスノイズを検出したことを示す場合、パルス性ノイズ検出部200が検出したノイズはマルチパスノイズであるので、波形整形回路204の出力信号S204に関わらず、スイッチ部206はノイズが検出されていないことを示す検出結果信号S200を出力する。
【0082】
このようにして、パルス性ノイズ検出部200は、FM復調信号S20の高域のノイズを検出し、当該検出結果及びマルチパスノイズ判定部100からの検出結果信号S100に基づいてFM復調信号S20のパルス性ノイズを検出する。従って、パルス性ノイズ検出部200によれば、マルチパスノイズの誤検出を低減してFM復調信号のノイズから確実にパルス性ノイズを検出することができる。
【0083】
ノイズ補正部300は、パルス性ノイズ検出部200によるパルス性ノイズの検出結果信号S200に応じてFM復調信号S20を補正する。このとき、ノイズ補正部300はマルチパスノイズに対してはFM復調信号S20を補正しないので、マルチパスノイズに起因した大きな補正誤差を減少することができる。
【0084】
その結果、FM受信機10によれば、良好な出力音声信号が得られる。
【0085】
ところで、マルチパスノイズは発生した期間が同じでもノイズの大きさは様々である(一般的に反射波と直接波のレベルが近い方が発生するノイズは大きい)。このとき、マルチパスノイズの方が上述の図12に示す補正方法による補正誤差よりも大きい場合には、図12の補正方法によってFM復調信号S20のノイズを減少させることができる。これに対して、マルチパスノイズが上記補正誤差よりも小さい場合、図12の補正方法によれば逆にノイズが増えてしまう。つまり、小さいマルチパスノイズは図12の補正方法で補正しない方が好ましい場合がある。
【0086】
そのような補正方法は、上述のパルス性ノイズ検出部200に替えて、図14のブロック図に示すノイズ検出部200Bを図1のFM受信機10に適用することによって可能である。
【0087】
ノイズ検出部200Bは、図13のパルス性ノイズ検出部200と同様に、HPF201と、ノイズアンプ202と、ノイズ検波回路203と、波形整形回路204と、積分回路205とを備えている。特に、ノイズ検出部200Bは加算器207を備えている。
【0088】
加算器207は積分回路205からの出力信号S205及びマルチパスノイズ検出部100(図1参照)からの検出結果信号S100を受信し、これらの信号S205,S100に基づいて信号S207を生成し、当該信号S207をノイズアンプ202へ出力する。
【0089】
ノイズ検出部200Bでは波形整形回路204からの信号S204が図13のパルス性ノイズ検出部200による検出結果信号S200にあたり、上記信号S204がノイズ補正部300へ出力される。なお、その他の構成は図13のパルス性ノイズ検出部200と同様である。
【0090】
ノイズ検出部200Bのノイズ検出感度はマルチパスノイズ検出部100からの検出結果信号S100に応じて制御され、ノイズ検出部200Bはそのような制御された検出感度で以てFM復調信号S20のノイズを検出する。
【0091】
詳細には、ノイズ検出部200Bでは、ノイズアンプ202のゲインは加算機207からの信号S207によって制御され、加算器207の出力信号S207が大きいほどノイズアンプ202のゲインは小さくなる。入力信号S201のレベルが同じ場合、ゲインが小さいほどノイズアンプ202の出力信号S202のレベルは小さくなる。ノイズアンプ202の出力信号S202が小さい場合、FM復調信号S20に同じ大きさのノイズが発生しても、信号S202に対応する信号S203が波形整形回路204の閾値を越えず、波形整形回路204はノイズが発生したとは判定しない。
【0092】
このように、マルチパスノイズ検出部100からの信号S100によって加算器2070の出力信号S207が大きくなるので、ノイズ検出部200Bは小さいマルチパスノイズを検出しなくなる(検出感度が低下する)。これにより、ノイズ補正部300において小さいマルチパスノイズを補正しないようにすることができ、その結果、小さいマルチパスノイズを補正することにより生じる補正誤差を減少させることができる。
【0093】
これに対して、大きいマルチパスノイズの場合、ノイズアンプ202のゲインが小さくても信号S202に対応する信号S203が波形整形回路204の閾値を越える。このため、ノイズ検出部200Bは大きいマルチパスノイズは検出することができる。これにより、ノイズ補正部300において大きいマルチパスノイズは補正することができる。
【0094】
その結果、FM受信機10においてパルス性ノイズ検出部200をノイズ検出部200Bに替えた場合にも、良好な出力音声信号が得られる。
【0095】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、一般的にFM復調信号はキャリアの振幅が制限されているので、受信電界の変動の影響が少ない状態でマルチパスノイズを精度良く検出することができる。更に、FM復調信号の19kHz付近に発生するマルチパスノイズは発生帯域が狭いので、マルチパスノイズを他のノイズと区別しやすく、高い精度でマルチパスノイズを検出することができる。更に、平滑化信号において、発生期間が短いパルス性ノイズに対しては変化量が小さい一方、発生期間が長いマルチパスノイズに対しては変化量が大きい。このため、平滑化信号と所定値との比較によってマルチパスノイズとパルス性ノイズとを区別することができるので、パルス性ノイズの誤検出を確実に減らすことができる。
【0096】
請求項2,8に係る発明によれば、FM復調信号の19kHz付近の成分は抽出される前に19kHzよりも低い周波数の第1及び第2成分に変換される。このため、第1及び第2成分を抽出するための要素(例えばフィルタ)に求められる性能(仕様)を緩和することができ、上記19kHz付近の成分を容易に抽出することができる。また、位相が90度ずれている第1及び第2成分の2乗和を19kHz付近の成分の大きさに関する値とすることにより、上記19kHz付近の成分の大きさを厳密に求めるよりも大きさ検出部の構成を簡素化することができる。
【0097】
請求項3,9に係る発明によれば、複数の閾値を用いるので、変調度等に依存して形態が様々に変わるマルチパスノイズを確実に検出することができる。
【0098】
請求項4,9に係る発明によれば、第1比較部を、従ってレベル変動検出部を簡素化することができる。
【0100】
請求項に係る発明によれば、マルチパスノイズ判定部はマルチパスノイズの終了時からの所定期間をマルチパスノイズの発生期間に含めるので、連続して発生するマルチパスノイズの検出漏れを低減することができる。
【0101】
請求項6,10に係る発明によれば、パルス性ノイズ検出部はマルチパスノイズ判定部の判定結果に基づいてFM復調信号のパルス性ノイズを検出するので、マルチパスノイズの誤検出を低減してFM復調信号のノイズから確実にパルス性ノイズを検出することができる。従って、マルチパスノイズを補正することにより生じる大きな補正誤差を減少させることができる。
【0102】
請求項7,11に係る発明によれば、ノイズ検出部の検出感度はマルチパスノイズ判定部の判定結果に応じて制御されるので、ノイズ検出部において小さいマルチパスノイズを検出しないようにすることができ、更にノイズ補正部において小さいマルチパスノイズを補正しないようにすることができる。これにより、小さいマルチパスノイズを補正することにより生じる大きな補正誤差を減少させることができる。
【0103】
請求項12に係る発明によれば、良好な出力音声信号が得られるFM受信機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係るFM受信機を説明するためのブロック図である。
【図2】 実施の形態1に係るFM復調回路を説明するためのブロック図である。
【図3】 マルチパスノイズが発生した場合のFM復調信号を説明するためのスペクトル波形図である。
【図4】 実施の形態1に係るマルチパスノイズ検出部を説明するためのブロック図である。
【図5】 実施の形態1に係るレベル検出部を説明するためのブロック図である。
【図6】 実施の形態1に係るレベル検出部の動作を説明するための波形図である。
【図7】 実施の形態1に係るレベル検出部の動作を説明するための波形図である。
【図8】 実施の形態1に係るレベル変動検出部を説明するためのブロック図である。
【図9】 電動ミラーノイズ(パルス性ノイズ)が発生した場合のFM復調信号を説明するためのスペクトル波形図である。
【図10】 実施の形態1に係るマルチパスノイズ判定部を説明するためのブロック図である。
【図11】 実施の形態1に係るマルチパスノイズ判定部の動作を説明するための波形図である。
【図12】 補正期間と補正誤差との関係を説明するための波形図である。
【図13】 実施の形態1に係るパルス性ノイズ検出部を説明するためのブロック図である。
【図14】 実施の形態1に係るノイズ検出部を説明するためのブロック図である。
【図15】 従来技術に係る第1のFM受信機を説明するためのブロック図である。
【図16】 従来技術に係る第2のFM受信機を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
10 FM受信機、20 FM復調回路、30 FM雑音除去装置、100 マルチパスノイズ検出部、110 レベル検出部、112 移相器、113 第1変換部、114 第2変換部、115,116 乗算器、117,118 ローパスフィルタ、119 2乗和演算器(大きさ検出部)、130 レベル変動検出部、131 第1比較部、150 マルチパスノイズ判定部、151 マルチパスノイズ発生判定部、152 マルチパスノイズ発生期間判定部、153 ローパスフィルタ(平滑化部)、154 第2比較部、155 カウンタ、156 第3比較部、200 パルス性ノイズ検出部、200B ノイズ検出部、206 スイッチ部、207 加算器、300 ノイズ補正部、S20 FM復調信号、S100,S200 検出結果信号、S110 レベル検出信号、S113 信号(第1成分)、S114 信号(第2成分)、S130 レベル変動検出信号、S153 平滑化信号、S154 信号、S155 カウント値、TH1 上限の閾値、TH2 下限の閾値、TH3 発生判定用閾値(所定値)、TH4 発生期間判定用閾値。

Claims (12)

  1. FM復調信号の19kHz付近の成分の大きさに関する値を取得し出力するレベル検出部と、
    前記19kHz付近の成分の前記大きさに関する前記値から前記19kHz付近の成分の前記大きさの変動を検出するレベル変動検出部と、
    前記19kHz付近の成分の前記大きさの前記変動からマルチパスノイズの発生を判定するマルチパスノイズ判定部とを備え
    前記マルチパスノイズ判定部は、前記レベル変動検出部からのレベル変動検出信号を平滑化して平滑化信号として出力する平滑化部を含み、前記平滑化信号が所定値以上の場合に前記マルチパスノイズが発生したことを示す信号を出力することを特徴とするFM雑音除去装置。
  2. 前記レベル検出部は、
    前記19kHz付近の成分を19kHzよりも低い周波数の第1成分に変換し、前記第1成分を抽出する第1変換部と、
    前記19kHz付近の成分を、前記19kHzよりも低い周波数を有し且つ前記第1成分とは位相が90度ずれた第2成分に変換し、前記第2成分を抽出する第2変換部と、
    前記第1及び第2成分から、前記19kHz付近の成分の前記大きさに関する前記値を生成する大きさ検出部とを含むことを特徴とする請求項1に記載のFM雑音除去装置。
  3. 前記レベル変動検出部は、
    前記19kHz付近の成分の前記大きさに関する前記値と複数の閾値との大小関係を比較し、前記大小関係の比較結果に応じたレベルの出力信号を出力する第1比較部を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のFM雑音除去装置。
  4. 前記複数の閾値は、上限の閾値と、前記上限の閾値よりも小さい下限の閾値とを含み、
    前記第1比較部は、
    前記19kHz付近の成分の前記大きさに関する前記値が前記上限の閾値よりも大きい場合、第1レベルの前記出力信号を出力し、
    前記19kHz付近の成分の前記大きさに関する前記値が前記下限の閾値よりも小さい場合、第2レベルの前記出力信号を出力し、
    前記19kHz付近の成分の前記大きさに関する前記値が前記下限の閾値と前記上限の閾値との間の場合、第3レベルの前記出力信号を出力することを特徴とする請求項3に記載のFM雑音除去装置。
  5. 前記マルチパスノイズ判定部は、
    前記マルチパスノイズの開始から終了までの期間と、前記マルチパスノイズの前記終了時からの所定期間とを、前記マルチパスノイズの発生期間として判定することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のFM雑音除去装置。
  6. 前記FM復調信号のノイズを検出し、当該検出結果及び前記マルチパスノイズ判定部による前記マルチパスノイズの発生の判定結果に基づいて前記FM復調信号のパルス性ノイズを検出するパルス性ノイズ検出部と、
    前記パルス性ノイズ検出部による前記パルス性ノイズの検出結果に応じて前記FM復調信号を補正するノイズ補正部とを更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のFM雑音除去装置。
  7. 前記マルチパスノイズ判定部による前記マルチパスノイズの発生の判定結果に応じて制御される検出感度で以て前記FM復調信号のノイズを検出するノイズ検出部と、
    前記ノイズ検出部による前記ノイズの検出結果に応じて前記FM復調信号を補正するノイズ補正部とを更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のFM雑音除去装置。
  8. FM復調信号の19kHz付近の成分の大きさに関する値を取得し出力するレベル検出部と、
    前記19kHz付近の成分の前記大きさに関する前記値から前記19kHz付近の成分の前記大きさの変動を検出するレベル変動検出部と、
    前記19kHz付近の成分の前記大きさの前記変動からマルチパスノイズの発生を判定するマルチパスノイズ判定部とを備え、
    前記レベル検出部は、
    前記19kHz付近の成分を19kHzよりも低い周波数の第1成分に変換し、前記第1成分を抽出する第1変換部と、
    前記19kHz付近の成分を、前記19kHzよりも低い周波数を有し且つ前記第1成分とは位相が90度ずれた第2成分に変換し、前記第2成分を抽出する第2変換部と、
    前記第1及び第2成分から、前記19kHz付近の成分の前記大きさに関する前記値を生成する大きさ検出部とを含むことを特徴とするFM雑音除去装置。
  9. FM復調信号の19kHz付近の成分の大きさに関する値を取得し出力するレベル検出部と、
    前記19kHz付近の成分の前記大きさに関する前記値から前記19kHz付近の成分の前記大きさの変動を検出するレベル変動検出部と、
    前記19kHz付近の成分の前記大きさの前記変動からマルチパスノイズの発生を判定するマルチパスノイズ判定部とを備え、
    前記レベル変動検出部は、
    前記19kHz付近の成分の前記大きさに関する前記値と複数の閾値との大小関係を比較し、前記大小関係の比較結果に応じたレベルの出力信号を出力する第1比較部を含み、
    前記複数の閾値は、上限の閾値と、前記上限の閾値よりも小さい下限の閾値とを含み、
    前記第1比較部は、
    前記19kHz付近の成分の前記大きさに関する前記値が前記上限の閾値よりも大きい場合、第1レベルの前記出力信号を出力し、
    前記19kHz付近の成分の前記大きさに関する前記値が前記下限の閾値よりも小さい場合、第2レベルの前記出力信号を出力し、
    前記19kHz付近の成分の前記大きさに関する前記値が前記下限の閾値と前記上限の閾値との間の場合、第3レベルの前記出力信号を出力することを特徴とするFM雑音除去装置。
  10. FM復調信号の19kHz付近の成分の大きさに関する値を取得し出力するレベル検出部と、
    前記19kHz付近の成分の前記大きさに関する前記値から前記19kHz付近の成分の前記大きさの変動を検出するレベル変動検出部と、
    前記19kHz付近の成分の前記大きさの前記変動からマルチパスノイズの発生を判定するマルチパスノイズ判定部と、
    前記FM復調信号のノイズを検出し、当該検出結果及び前記マルチパスノイズ判定部による前記マルチパスノイズの検出結果に基づいて前記FM復調信号のパルス性ノイズを検出するパルス性ノイズ検出部と、
    前記パルス性ノイズ検出部による前記パルス性ノイズの検出結果に応じて前記FM復調信号を補正するノイズ補正部とを備えることを特徴とするFM雑音除去装置。
  11. FM復調信号の19kHz付近の成分の大きさに関する値を取得し出力するレベル検出部と、
    前記19kHz付近の成分の前記大きさに関する前記値から前記19kHz付近の成分の前記大きさの変動を検出するレベル変動検出部と、
    前記19kHz付近の成分の前記大きさの前記変動からマルチパスノイズの発生を判定するマルチパスノイズ判定部と、
    前記マルチパスノイズ判定部による前記マルチパスノイズの検出結果に応じて制御される検出感度で以て前記FM復調信号のノイズを検出するノイズ検出部と、
    前記ノイズ検出部による前記ノイズの検出結果に応じて前記FM復調信号を補正するノイズ補正部とを備えることを特徴とするFM雑音除去装置。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれかに記載のFM雑音除去装置と、
    前記FM復調信号を生成するFM復調回路とを備えることを特徴とするFM受信機。
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