JP4183687B2 - 折り装置 - Google Patents
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Description
図5,図6は従来の新聞輪転機の折機について示すもので、図5は折機に設備された折り畳み装置部及び排紙装置部の概略構成を示す模式的な側面図、図6はその折り畳み装置部を拡大して示す模式的な側面図である。
さらに、鋸胴4及び折胴5は例示のものは同じ直径に形成されており、鋸刃22と鋸刃受23とが互いに噛み合うよう位相が設定された後、同期して対向回転するように構成されている。
折り込みローラ15部は2組のローラ15a,15bにより構成されるが、この折り込みローラ15部は、折胴5の真下において折ブレード25により押し込まれたウェブ3を咥えこみ、折胴軸と平行な方向に横折りし、折帳6として下流羽根車7に送り出すよう機能する。
また、折帖6を送り出す折り込みローラ15の折帳6を咥え込み始めが確実でなく、咥え込みが遅れると送り出している折帳6の後部に次の折帳6が突っかかり、端折れを増大させたり、折り姿勢を狂わせたりすることになる。
例えば、図7に示すように、折り込みローラ15の軸方向全域に凹型の溝27を形成させたり、或いは、図8に示すように、軸方向両端の一部において凹型の溝27を形成させたりして、両折り込みローラ15a,15bの対向回転時に、これらの溝27部が互いに係合するように設定すると共に、これらの溝27部の係合点位相位置が折張6後端の自由端に対応するよう回転タイミング及び直径を設定させるもの(第1従来例)が提案されている。
第2従来例にかかる折り込みローラ15は、上記の如く構成されているが、図10(a)に示すように、折帳6が折り込みローラ15の突起部28を通過した後、図10(b)に示すように、両ローラ15a,15b間が折帳6から離隔するため、ローラ15により折帳6を狭持し回転移送する力(搬送力)が減少して搬送形態(姿勢)が不安定になる課題があった。
該凸曲面で構成された該切り欠き部は、上記の各折り込みローラの本体に形成された切り欠きに、該凸曲面に応じた外表面を有する整形体を接合することにより形成されていることが好ましい(請求項3)。
さらに、上記の各折り込みローラにおける外周面が真円状に連続する部位に、円周方向に延びる溝と山とが軸方向に交互に並べて複数ずつ設けられ、上記の対を成す一方の折り込みローラに形成された各溝に他方の折り込みローラに形成された山が対応するように、上記の溝及び山が配置されていることが好ましい(請求項5)。
また、該切り欠き部を該外周面と連続するとともに該折り込みローラの外周面よりも大径の凸曲面で構成すれば、高速運転時でも折り込みローラ周辺において乱気流の発生が少なく、安定して折張6を搬送することができる利点がある。しかも、構造が簡単で、折り込みローラの本体部を旋盤のみで加工でき、安価に製造することができる(請求項3)。
まず、本発明の第1実施形態について説明すると、図1,図2は本発明の第1実施形態としての折り装置を示すもので、図1はその折り込みローラの構造説明図であり、(a)はその側面図、(b)は図1(a)のA−A矢視断面図であって、図2はその折り込みローラの要部説明図であり、(a)はその側面図、(b)は図2(a)のB−B矢視断面図である。また、一部、従来技術の説明で用いた図5,図6を流用して説明する。
また、対向回転する両折り込みローラ1a,1bは、切り欠き部(平面部)8を互いに対応(係合)すべく位相を設定され、対向して回転させるようになっている。また、非切り欠き部分(ローラ外周面)9が搬送されてくる折張6の水平方向折り目に対応し、かつ、切り欠き部分8aが同シートの自由端(後端部)に対応するよう直径及び位相を設定している。
つまり、鋸胴4と折胴5にて切断され折り畳まれた折帳6(図5参照)は、その後、折り込みローラ1を介して確実に狭持され拘束された状態で羽根車7に送りこまれ、羽根車7の回転により移送されることになる。
本折り装置では、上記の折張6の移送に際して、両ローラ1a,1bの真円部10の外周面に形成された山部12と谷部11とが互いに係合しているため、折張6のローラ軸方向に複数条の波形が形成でき、該折張6に曲げ剛性をもたせることが可能となる。
そして、両折り込みローラ1a,1bは、折帳6を確実に狭持した状態で回転移送するため、高速運転時においても、スリップが生じることがなく、折帳6がズレルといったおそれがないため、安定した状態で羽根車7上へ移載することができ、後工程においてのトラブルがなくなる。
したがって、折帳6の製品品質を大幅に向上させることができる。
また、上記対を成す両折り込みローラ1a,1bは、G寸法だけ逃がした大径凸曲面8bが互いに対応(係合)するように設定され、両折り込みローラ1a,1bが対向回転するようになっている。
しかも、構造が簡単で、ローラ1本体部を旋盤のみで加工でき、安価に製造することができる。
また、整形部材30の材料は、フェルト,スポンジ等の変形反力の小さいものや、ゴム,樹脂等の整形容易なものにする。
また、整形部材30の大径凸曲面8c,8dの形状(例えば、曲率)は適宜設定する[図4(a),(c)参照]。
また、整形部材30に軟質部材にすることにより、逃がし寸法を最小にし、仮に折帳の変形部分が折り込みローラ間に来ても折り目を強力に付けることがなく、製品形状の品質を下げることを防げる。
整形部材30をボルト31等で取り付けた場合は容易に他の形状の整形部材に交換でき、折帖の変動状況に合わせて交換し、常に高速運転に対応させることができる。
2 折機
3 ウェブ
4 鋸胴
5 折胴
6 折帳
7 羽根車
8a 平面状の切り欠き部
8b〜8d 大径凸曲面状の切り欠き部
9 ローラ外周面
10 真円部
11 谷部(溝)
12 山部(山)
15 折り込みローラ
16 排紙装置
17 ドラグローラ
18 三角板
19 リードインローラ
20 ニッピングローラ
21 鋸台
22 鋸刃
23 鋸刃受
24 針
24a 針軸
24b 針アーム
25 折ブレード
25a 折軸
26 排紙コンベア
27 溝
28 突起部
29 セレーション
30 整形部材(整形体)
31 ボルト
G 逃がし寸法
Claims (5)
- 輪転機の折機に装備され、対を成す折り込みローラを有し、折胴と協動して折帳を作成する折り装置であって、
上記の各折り込みローラの外周面の一部に、該外周面よりも軸心に接近し且つ該軸心に対して平行になるように軸心線方向へ延設された面で形成された切り欠き部をそなえ、
該切り欠き部と該外周面とが凹状部を有することなく略滑らかに連続するように繋ぎ合わせた形に形成されて接続されるとともに、
該切り欠き部が該外周面と連続する平面で形成されており、
上記の一対の折り込みローラが対向回転したときに、それぞれに形成された該切り欠き部が互いに対面するように上記の両折り込みローラの位相関係が設定されている
ことを特徴とする、折り装置。 - 輪転機の折機に装備され、対を成す折り込みローラを有し、折胴と協動して折帳を作成する折り装置であって、
上記の各折り込みローラの外周面の一部に、該外周面よりも軸心に接近し且つ該軸心に対して平行になるように軸心線方向へ延設された面で形成された切り欠き部をそなえ、
該切り欠き部と該外周面とが凹状部を有することなく略滑らかに連続するように繋ぎ合わせた形に形成されて接続されるとともに、
該切り欠き部が該外周面と連続するとともに該外周面よりも大径の凸曲面で形成されており、
上記の一対の折り込みローラが対向回転したときに、それぞれに形成された該切り欠き部が互いに対面するように上記の両折り込みローラの位相関係が設定されている
ことを特徴とする、折り装置。 - 該凸曲面で構成された該切り欠き部は、上記の各折り込みローラの本体に形成された切り欠きに、該凸曲面に応じた外表面を有する整形体を接合することにより形成されていることを特徴とする、請求項2記載の折り装置。
- 該折り込みローラにおける外周面が真円状に連続する部位に、円周方向に延びる溝及び/又は山が軸方向に並べて複数条設けられていることを特徴とする、請求項1〜3の何れかの項に記載の折り装置。
- 上記の各折り込みローラにおける外周面が真円状に連続する部位に、円周方向に延びる溝と山とが軸方向に交互に並べて複数ずつ設けられ、上記の対を成す一方の折り込みローラに形成された各溝に他方の折り込みローラに形成された山が対応するように、上記の溝及び山が配置されていることを特徴とする、請求項1〜3の何れかの項に記載の折り装置。
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