JP4183687B2 - 折り装置 - Google Patents

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Description

本発明は、輪転機等の折機における折胴の下方に配設され、高速運転に適する折り込みローラが設けられた折り装置に関するものである。
新聞用オフセット輪転機等の輪転機は、ウェブ供給装置,印刷装置,折機,排紙装置該折機等から構成され、折機には折り込みローラを有する折り装置が設備されている。
図5,図6は従来の新聞輪転機の折機について示すもので、図5は折機に設備された折り畳み装置部及び排紙装置部の概略構成を示す模式的な側面図、図6はその折り畳み装置部を拡大して示す模式的な側面図である。
折機2の折り畳み装置13部及び排紙装置16部は、図5に示すように構成され、印刷を終えたウェブ3は、前工程の印刷装置側より連続的に搬送され、ドラグローラ17にて案内された後、折機2の入口部に設けられた三角板18により縦方向(シート走行方向)に沿って二つ折りされる。次に、下方に配設されたリードインローラ19a,19bやニッピングローラ20a,20b等に狭持されて回転移送された後、更に鋸胴4と折胴5との中間に送り込まれる。
鋸胴4には、図5に示すように、外周面に軸方向へ沿って鋸台21が設けられ、この鋸台21に鋸刃22が組み込まれている。また、折胴5には、鋸刃22の受け部材として軸方向に沿ってゴム等の弾性体で形成された鋸刃受23と、ウェブ3の先行端に突き刺してウェブ3を搬送するための針24と、鋸刃22で断裁されたウェブ3の中央近辺を折るための折ブレード25とが、取り付けられている。
なお、鋸台21及び鋸刃22は、何れも鋸胴4の周面に180°の位相差で対を成して設けられ、鋸刃受23,針24,折ブレード25は、何れも折胴5の周面に180°の位相差で対を成して設けられている。
さらに、鋸胴4及び折胴5は例示のものは同じ直径に形成されており、鋸刃22と鋸刃受23とが互いに噛み合うよう位相が設定された後、同期して対向回転するように構成されている。
また、針24は、針軸24aに組み付けられた針アーム24bの先端に取り付けられており、折胴5の回転と連動しながら回転中には所定の位相位置において折胴5から出入りするようになっている。つまり、ウェブ3が鋸刃22と鋸刃受23とで切断される直前の位置で折胴5の表面から針24が飛び出してウェブ3先端を刺し、ウェブ3を折胴5の外周面に沿って回転移送するよう機能する。
上記のウェブ3の回転移送により、ウェブ3の先行端と次の断裁位置の中央部とが折り込みローラ15a,15bの直上位置に近づくと、針24はウェブ3先端から抜け、このウェブ3は折ブレード25の作用によって折り込みローラ15a,15bの中間係合部へ押し込まれ、次の断裁も行なわれる。また、同時に180度反対位置(対称位置)の針24は、上記と同様に順次後続する次のウェブ3の先端を引っ掛けるべく飛び出すようになっている。
折ブレード25は、折胴5に組み込まれた折軸25aに固設されている。この折ブレード25は折胴5の回転と連動しながら回転中には所定の位相位置において折胴5から出入りするようになっており、上述したように折胴5の直下位置で折胴5に巻きつけられたウェブ3を折り込みローラ15部に押し込み中央から二つ折りにすべく機能する。
折り込みローラ15部は2組のローラ15a,15bにより構成されるが、この折り込みローラ15部は、折胴5の真下において折ブレード25により押し込まれたウェブ3を咥えこみ、折胴軸と平行な方向に横折りし、折帳6として下流羽根車7に送り出すよう機能する。
また、羽根車7は、折り込みローラ15a,15bを介して送り出されたた折帳6を受け取り、所定ピッチPで排紙コンベア26上へ並べる装置である。
ところで、上述の従来の折り装置は、針24で搬送されているウェブ3先行端を一旦折り込みローラ15の上部を通過させて、その後、ウェブ3を針24から解放して、該折り込みローラ15側に引き戻し、対を成すローラ15a,15bの中間に移送させる構造になっている。このため、自由に動き得るシート(ウェブ3)の端部にバタツキが発生する傾向がある。
このようにバタツキが発生すると、上記形式の折り込みローラ15では、ローラ間に折れた状態や皺の付いた状態の折張6を巻き込んで端が折れたり、しわが付いた状態で押し付けられ、そのまま折帳6として排出される。
また、折帖6を送り出す折り込みローラ15の折帳6を咥え込み始めが確実でなく、咥え込みが遅れると送り出している折帳6の後部に次の折帳6が突っかかり、端折れを増大させたり、折り姿勢を狂わせたりすることになる。
上記課題は新聞輪転機のみならず、輪転機に使用する各種形式の折機2の折胴5と協動して折帳を形成する折り込みローラ15部分に共通の課題であり、この課題に対処する折り込みローラの形式として、種々多様な形状のものが提案されている。
例えば、図7に示すように、折り込みローラ15の軸方向全域に凹型の溝27を形成させたり、或いは、図8に示すように、軸方向両端の一部において凹型の溝27を形成させたりして、両折り込みローラ15a,15bの対向回転時に、これらの溝27部が互いに係合するように設定すると共に、これらの溝27部の係合点位相位置が折張6後端の自由端に対応するよう回転タイミング及び直径を設定させるもの(第1従来例)が提案されている。
この第1従来例にかかる折り込みローラ15は、上記の如く構成されているが、高速回転移送時、折り込みローラ15の外周面に形成した凹型の溝27により、回転に伴って渦状の気流(乱流)が起こり、回転移送する新聞のペラ側(自由端側)にバタツキを加勢し、ペラ側に折れ目や皺等ができる要因となる。そして、このような不具合により、高速運転を行う事ができず、また、発生したトラブルの修正に伴い生産性の向上が図れない等、種々の課題があった。
これに対して、図9に示すように、対を成す両ローラ15a,15bの外周面の一部に軸方向に沿った突起部28を形成して、対向回転時、該突起部28が互いに係合すべく位相を設定すると共に、上記突起部28の係合点位相位置が折張6の横方向(水平方向)折り目に対応するよう回転タイミングを設定させたもの(第2従来例)も提案されている。
第2従来例にかかる折り込みローラ15は、上記の如く構成されているが、図10(a)に示すように、折帳6が折り込みローラ15の突起部28を通過した後、図10(b)に示すように、両ローラ15a,15b間が折帳6から離隔するため、ローラ15により折帳6を狭持し回転移送する力(搬送力)が減少して搬送形態(姿勢)が不安定になる課題があった。
本発明は、上述の課題に鑑み創案されたもので、高速運転時の端折れや、しわ等が付いた折帳の発生を防止できるようにした折り込みローラを有する折り装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の本発明の折り装置は、輪転機の折機に装備され、対を成す折り込みローラを有し、折胴と協動して折帳を作成する折り装置であって、上記の各折り込みローラの外周面の一部に、該外周面よりも軸心に接近し且つ該軸心に対して平行になるように軸心線方向へ延設された面で形成された切り欠き部をそなえ、該切り欠き部と該外周面とが凹状部を有することなく略滑らかに連続するように繋ぎ合わせた形に形成されて接続されるとともに、該切り欠き部が該外周面と連続する平面で形成されており、上記の一対の折り込みローラが対向回転したときに、それぞれに形成された該切り欠き部が互いに対面するように上記の両折り込みローラの位相関係が設定されていることを特徴としている。
また、上記目的を達成するために、請求項2記載の本発明の折り装置は、輪転機の折機に装備され、対を成す折り込みローラを有し、折胴と協動して折帳を作成する折り装置であって、上記の各折り込みローラの外周面の一部に、該外周面よりも軸心に接近し且つ該軸心に対して平行になるように軸心線方向へ延設された面で形成された切り欠き部をそなえ、該切り欠き部と該外周面とが凹状部を有することなく略滑らかに連続するように繋ぎ合わせた形に形成されて接続されるとともに、該切り欠き部が該外周面と連続するとともに該外周面よりも大径の凸曲面で形成されており、上記の一対の折り込みローラが対向回転したときに、それぞれに形成された該切り欠き部が互いに対面するように上記の両折り込みローラの位相関係が設定されていることを特徴としている。
該凸曲面で構成された該切り欠き部は、上記の各折り込みローラの本体に形成された切り欠きに、該凸曲面に応じた外表面を有する整形体を接合することにより形成されていることが好ましい(請求項)。
該折り込みローラにおける外周面が真円状に連続する部位に、円周方向に延びる溝及び/又は山が軸方向に並べて複数条設けられていることが好ましい(請求項)。
さらに、上記の各折り込みローラにおける外周面が真円状に連続する部位に、円周方向に延びる溝と山とが軸方向に交互に並べて複数ずつ設けられ、上記の対を成す一方の折り込みローラに形成された各溝に他方の折り込みローラに形成された山が対応するように、上記の溝及び山が配置されていることが好ましい(請求項)。
以上詳述したように、請求項1記載の本発明の折り装置によれば、折り込みローラの外周面の一部に、外周面よりも軸心に接近し且つ軸心に対して平行になるように軸心線方向へ延設された切り欠き部が形成され、一対の折り込みローラが対向回転したときに、切り欠き部が互いに対面するので、折帳の自由端がこの切り欠き部を通過するように設定すれば、折り込みローラの外周から折帳に加えられる押圧力が抑制され、折帳に折れ目や傷が付き難くなり、かつ、搬送力(機能)を向上させることができる。また、該切り欠き部と該外周面とが略滑らかに連続するように接続される(つまり、凹状部を有していない)ので、折り込みローラの回転に伴って渦状の気流(乱流)が起こりにくく、回転移送する折帳の自由端側のバタツキを防止でき、高速運転を行うことができるようになる。
また、折りブレード等でウェブを折り込みローラ間に押し込んだ時、ウェブの搬出状態を良くする(いわゆる食込みを良くする)ことができ、折帳の搬送遅れが無くなり、次の折帳と衝突して端折れが起きたり搬送姿勢が悪くなったりする不具合が無くなる。したがって、高速運転時においても、スリップが生じることがなく、折帳がズレルといったおそれがないため、安定した状態で次工程の羽根車等に移載することができ、後工程においてのトラブルがなくなる。この結果、折帳の製品品質を大幅に向上させることができる。
該切り欠き部を該外周面と連続する平面で構成すれば、該切り欠き部の加工が容易になる利点がある(請求項2)。
また、該切り欠き部を該外周面と連続するとともに該折り込みローラの外周面よりも大径の凸曲面で構成すれば、高速運転時でも折り込みローラ周辺において乱気流の発生が少なく、安定して折張6を搬送することができる利点がある。しかも、構造が簡単で、折り込みローラの本体部を旋盤のみで加工でき、安価に製造することができる(請求項3)。
該凸曲面で構成された該切り欠き部を、上記の各折り込みローラの本体に形成された切り欠きに、該凸曲面に応じた外表面を有する整形体を接合することにより形成すれば、切り欠き部の形状形成が容易となり、折り込みローラの回転による渦流を最小限にすることが容易となるため、高速回転に対応させることができる。また、整形体の材料設定の自由度も高まり、整形体を軟質部材にすることにより、切り欠き部の切欠き深さを最小にしても、仮に折帳の変形部分が折り込みローラ間に来ても折り目を強力に付けることがなくなり、製品形状の品質を下げることを防げる。さらに、整形体を着脱式にすれば容易に他の形状の整形体に交換でき、折帖の変動状況に合わせて整形体を交換し、常に高速運転に対応させることができる(請求項4)。
該折り込みローラにおける外周面が真円状に連続する部位に、円周方向に延びる溝及び/又は山を軸方向に並べて複数条設ける、さらには、上記の各折り込みローラにおける外周面が真円状に連続する部位に、円周方向に延びる溝と山とが軸方向に交互に並べて複数ずつ設けられ、上記の対を成す一方の折り込みローラに形成された各溝に他方の折り込みローラに形成された山が対応するように、上記の溝及び山を配置すれば、折張のローラ軸方向に複数条の波形が形成でき、折張に曲げ剛性をもたせることが可能となる。したがって、折帳を確実に狭持した状態で移送しやすくなり、高速運転時においても、スリップが生じることがなく、折帳がズレルといったおそれがないため、安定した状態で次工程の羽根車等に移載することができ、後工程においてのトラブルがなくなる。したがって、折帳の製品品質を大幅に向上させることができる(請求項5〜7)。
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
まず、本発明の第1実施形態について説明すると、図1,図2は本発明の第1実施形態としての折り装置を示すもので、図1はその折り込みローラの構造説明図であり、(a)はその側面図、(b)は図1(a)のA−A矢視断面図であって、図2はその折り込みローラの要部説明図であり、(a)はその側面図、(b)は図2(a)のB−B矢視断面図である。また、一部、従来技術の説明で用いた図5,図6を流用して説明する。
本実施形態にかかる折り装置を有する折機2では、図5,図6に示すように、搬入されたウェブ3を走行方向に沿って半分に折り畳んだ後、鋸胴4と折胴5とを介してウェブ3を横方向(水平方向)に切断し、更に、折胴5を介して折胴軸と平行な方向に折り畳んだ状態で、折帳6とした上で羽根車7に移載する。これらの折り装置13や折り込みローラ1としての基本機能は、前記従来技術の欄において説明したものと同様である。
本実施形態の折り装置にそなえられる折り込みローラ1a,1b(以下、両ローラを区別しない場合には、符号1で示す)は、図1に示すように、ローラ1の軸方向において外周面の一部を逃がし寸法Gのところで平面的に切り欠いた切り欠き部8aが設けられ、エッジ部、即ち、切り欠き部8aとローラ1の外周面との接続部は、凹状部を有することなく略滑らかに連続するように繋ぎ合わせた形に形成されている。
また、ローラ1上の非切り欠き部、つまり、真円状に連続する部分10は、軸方向に複数条の凹凸を持たせて段付きに形成されている。これらの凹凸部は、並設する一対の折り込みローラ1a,1bにおいて軸方向で交互にずれた位置に形成されており、片側ローラ1aの山部(山)12と別側ローラ1bの谷部(溝)11とが対応(係合)し、片側ローラ1aの谷部11と別側ローラ1bの山部12とが対応(係合)するように設定されている。
なお、図1に示すように、真円状に連続する部分10以外に、切り欠き部8aが設けられている部分のローラ外周面(切り欠き部8aは除く)に、谷部11及び山部12を配設し、両折り込みローラ1a,1bと谷部11及び山部12が対応(係合)するように構成しても良い。
また、対向回転する両折り込みローラ1a,1bは、切り欠き部(平面部)8を互いに対応(係合)すべく位相を設定され、対向して回転させるようになっている。また、非切り欠き部分(ローラ外周面)9が搬送されてくる折張6の水平方向折り目に対応し、かつ、切り欠き部分8aが同シートの自由端(後端部)に対応するよう直径及び位相を設定している。
また、真円部10については、表面を粗面にし、摩擦係数が高くなるようにするのが好ましく、図2(b)に示すようなセレーション加工や、タングステンカーバイト等の粒子を溶着させたものにしてもよい。
本発明の第1実施形態にかかる折り込みローラ1は、上述のように構成されているので、以下のような作用,効果を得ることができる。
つまり、鋸胴4と折胴5にて切断され折り畳まれた折帳6(図5参照)は、その後、折り込みローラ1を介して確実に狭持され拘束された状態で羽根車7に送りこまれ、羽根車7の回転により移送されることになる。
本折り装置では、上記の折張6の移送に際して、両ローラ1a,1bの真円部10の外周面に形成された山部12と谷部11とが互いに係合しているため、折張6のローラ軸方向に複数条の波形が形成でき、該折張6に曲げ剛性をもたせることが可能となる。
また、ローラ1a,1bの外周面の切り欠き位置を折張6の自由端部に係合させるため、折帳6に折れ目や傷が付き難く、かつ、搬送力(機能)を向上させることができるとともに、折りブレード25でウェブ3をローラ1a,1b間に押し込んだ時、ウェブ3の搬出状態を良くする(いわゆる食込みを良くする)ことができ、折帳6の搬送遅れが無くなり、次の折帳6と衝突して端折れが起きたり搬送姿勢が悪くなったりする不具合が無くなる。
また、エッジ部、即ち、切り欠き部8aとローラ1の外周面との接続部は、凹状部を有することなく略滑らかに連続するように繋ぎ合わせた形に形成されているので、ローラ1の回転に伴って渦状の気流(乱流)が起こりにくく、回転移送する新聞のペラ側(自由端側)のバタツキを防止でき、高速運転を行うことができるようになる。
そして、両折り込みローラ1a,1bは、折帳6を確実に狭持した状態で回転移送するため、高速運転時においても、スリップが生じることがなく、折帳6がズレルといったおそれがないため、安定した状態で羽根車7上へ移載することができ、後工程においてのトラブルがなくなる。
したがって、折帳6の製品品質を大幅に向上させることができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明すると、図3は本発明の第2実施形態としての折り装置の折り込みローラを示す構造説明図であり、(a)はその側面図、(b)は図3(a)のA−A矢視断面図である。また、一部、従来技術の説明で用いた図5,図6を流用して説明する。
本実施形態にかかる折り装置を有する折機2でも、図5,図6に示すように、搬入されたウェブ3を走行方向に沿って半分に折り畳んだ後、鋸胴4と折胴5とを介してウェブ3を横方向(水平方向)に切断し、更に、折胴5を介して折胴軸と平行な方向に折り畳んだ状態で、折帳6とした上で羽根車7に移載するようになっており、これらの折り装置13や折り込みローラ1としての基本機能は、前記従来技術の欄において説明したものと同様になっている。
本実施形態にかかる折り込みローラ1は、図3に示すように、ローラ軸方向の一部を、直径寸法がローラ径(直径)dよりも大きいDである円筒面で且つ円筒面の中心がローラ軸の中心から離隔した位置にある円筒面(大径凸曲面)8bを組み合わせた形状になっている。つまり、大径凸曲面8bは、ローラ本体中心に対して偏心するとともに、外周面から軸心側にG寸法だけ逃がした切り欠き部(逃がし部)が出来るように位置させて形成したものである。なお、エッジ部、即ち、切り欠き部8bとローラ1の外周面との接続部は、凹状部を有することなく略滑らかに連続するように繋ぎ合わせた形に形成されている。
また、第1実施形態の折り込みローラ1と同様に、真円状に形成した外周面10を複数条の凹凸を持たせた段付きに形成している。本実施形態でも、これらの凹凸部は、並設する一対の折り込みローラ1a,1bにおいて軸方向で交互にずれた位置に形成されており、片側ローラ1aの山部12と別側ローラ1bの谷部11とが対応(係合)し、片側ローラ1aの谷部11と別側ローラ1bの山部12とが対応(係合)するように設定されている。
また、上記対を成す両折り込みローラ1a,1bは、G寸法だけ逃がした大径凸曲面8bが互いに対応(係合)するように設定され、両折り込みローラ1a,1bが対向回転するようになっている。
本発明の第2実施形態にかかる折り込みローラ1は、上述のように構成されているので、第1実施形態と同様の作用,効果が得られるとともに、逃げ部分が曲面であるので、高速運転時でもローラ1周辺において乱気流の発生が少なく、安定して折張6を搬送することができる利点がある。
しかも、構造が簡単で、ローラ1本体部を旋盤のみで加工でき、安価に製造することができる。
次に、本発明の第3実施形態について説明すると、図4は本発明の第3実施形態としての折り装置の折り込みローラを示す構造説明図であり、(a)〜(c)は図1(b),図3(b)と対応する断面図であり、(a)は本実施形態の断面図であり、(b)はその第1変形例の断面図であり、(b)はその第2変形例の断面図である。
第2実施形態の折り込みローラ1では真円から逃がしがある部分(切り欠き部)の形状を円の中心の異なる円筒面を組み合わせた状態で形成したが、本実施形態の折り込みローラ1は、図4(a)に示すように、第1実施形態の平面状の切り欠き部8aのように平面的に切り欠いた切り欠き部に、第1実施形態の大径凸曲面8bのような大径凸曲面8c,8dを有する整形部材(整形体)30を取り付けたことを特徴とするものである。
整形部材30の折り込みローラ1への取付方法は、図4(a)に示す例では貼着によって行っているが、図4(b)に示すように、ボルト31等を用いて行ってもよい。
また、整形部材30の材料は、フェルト,スポンジ等の変形反力の小さいものや、ゴム,樹脂等の整形容易なものにする。
また、整形部材30の大径凸曲面8c,8dの形状(例えば、曲率)は適宜設定する[図4(a),(c)参照]。
本発明の第3実施形態にかかる折り込みローラ1は、上述のように構成されているので、第1,2実施形態と同様の作用,効果が得られるとともに、逃げ部分(切り欠き部)の形状形成が容易であり、逃がし部分(切り欠き部)を形成し、且つ、折り込みローラの回転による渦流を最小限にすることが容易となり、高速回転に対応させることができる。
また、整形部材30に軟質部材にすることにより、逃がし寸法を最小にし、仮に折帳の変形部分が折り込みローラ間に来ても折り目を強力に付けることがなく、製品形状の品質を下げることを防げる。
整形部材30をボルト31等で取り付けた場合は容易に他の形状の整形部材に交換でき、折帖の変動状況に合わせて交換し、常に高速運転に対応させることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の第1実施形態にかかる折り装置の折り込みローラの構造説明図であって、(a)は側面図、(b)は断面図[図1(a)のA−A矢視断面図]である。 本発明の第1実施形態にかかる折り装置の折り込みローラの要部説明図であって、(a)は側面図、(b)は断面図[図2(a)のB−B矢視断面図]である。 本発明の第2実施形態にかかる折り装置の折り込みローラの構造説明図であって、(a)は側面図、(b)は断面図[図3(a)のC−C矢視断面図]である。 本発明の第3実施形態にかかる折り装置の折り込みローラの構造を説明する断面図[図1(b),図3(b)に対応する図]であって、(a)は第3実施形態にかかる図、(b)はその第1変形例にかかる図、(c)はその第2変形例にかかる図である。 従来の新聞輪転機の折機に設備された折り畳み装置部及び排紙装置部の概略構成を示す模式的な側面図である。 従来の新聞輪転機の折機に設備された折り畳み装置部を拡大して示す模式的な側面図である。 第1従来例にかかる折り装置の折り込みローラの構造説明図であって、(a)は側面図、(b)は断面図[図5(a)のDa−Da矢視断面図]である。 第1従来例の変形例にかかる折り装置の折り込みローラの構造説明図であって、(a)は側面図、(b)は断面図[図5(a)のDb−Db矢視断面図]である。 第2従来例にかかる折り装置の折り込みローラの構造説明図であって、(a)は側面図、(b)は断面図[図9(a)のE−E矢視断面図]である。 第2従来例にかかる折り装置の折り込みローラの動作を説明する端面図であって、(a),(b)の順に折帳の通過状況を示す。
符号の説明
1 折り込みローラ
2 折機
3 ウェブ
4 鋸胴
5 折胴
6 折帳
7 羽根車
8a 平面状の切り欠き部
8b〜8d 大径凸曲面状の切り欠き部
9 ローラ外周面
10 真円部
11 谷部(溝)
12 山部(山)
15 折り込みローラ
16 排紙装置
17 ドラグローラ
18 三角板
19 リードインローラ
20 ニッピングローラ
21 鋸台
22 鋸刃
23 鋸刃受
24 針
24a 針軸
24b 針アーム
25 折ブレード
25a 折軸
26 排紙コンベア
27 溝
28 突起部
29 セレーション
30 整形部材(整形体)
31 ボルト
G 逃がし寸法

Claims (5)

  1. 輪転機の折機に装備され、対を成す折り込みローラを有し、折胴と協動して折帳を作成する折り装置であって、
    上記の各折り込みローラの外周面の一部に、該外周面よりも軸心に接近し且つ該軸心に対して平行になるように軸心線方向へ延設された面で形成された切り欠き部をそなえ、
    該切り欠き部と該外周面とが凹状部を有することなく略滑らかに連続するように繋ぎ合わせた形に形成されて接続されるとともに、
    該切り欠き部が該外周面と連続する平面で形成されており、
    上記の一対の折り込みローラが対向回転したときに、それぞれに形成された該切り欠き部が互いに対面するように上記の両折り込みローラの位相関係が設定されている
    ことを特徴とする、折り装置。
  2. 輪転機の折機に装備され、対を成す折り込みローラを有し、折胴と協動して折帳を作成する折り装置であって、
    上記の各折り込みローラの外周面の一部に、該外周面よりも軸心に接近し且つ該軸心に対して平行になるように軸心線方向へ延設された面で形成された切り欠き部をそなえ、
    該切り欠き部と該外周面とが凹状部を有することなく略滑らかに連続するように繋ぎ合わせた形に形成されて接続されるとともに、
    該切り欠き部が該外周面と連続するとともに該外周面よりも大径の凸曲面で形成されており、
    上記の一対の折り込みローラが対向回転したときに、それぞれに形成された該切り欠き部が互いに対面するように上記の両折り込みローラの位相関係が設定されている
    ことを特徴とする、折り装置。
  3. 該凸曲面で構成された該切り欠き部は、上記の各折り込みローラの本体に形成された切り欠きに、該凸曲面に応じた外表面を有する整形体を接合することにより形成されていることを特徴とする、請求項記載の折り装置。
  4. 該折り込みローラにおける外周面が真円状に連続する部位に、円周方向に延びる溝及び/又は山が軸方向に並べて複数条設けられていることを特徴とする、請求項1〜の何れかの項に記載の折り装置。
  5. 上記の各折り込みローラにおける外周面が真円状に連続する部位に、円周方向に延びる溝と山とが軸方向に交互に並べて複数ずつ設けられ、上記の対を成す一方の折り込みローラに形成された各溝に他方の折り込みローラに形成された山が対応するように、上記の溝及び山が配置されていることを特徴とする、請求項1〜の何れかの項に記載の折り装置。
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