JP4183587B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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本発明は、2次元(2D)画像と3次元(3D)画像を記録する画像記録装置に関するものである。
従来、3次元画像を表示する様々な方法が提案されてきた。その中でも一般的に用いられているのは両眼視差を利用する「2眼式」と呼ばれるものである。すなわち、両眼視差を持った左眼用画像と右眼用画像を用意し、それぞれ独立に左右の眼に投影することにより立体視を行うことができる。
2眼式の代表的な方式としてフィールドシーケンシャル方式やパララクスバリア方式が提案されている。
図20は、フィールドシーケンシャル方式を説明するための概念図である。このフィールドシーケンシャル方式は、図20のように、左眼用画像と右眼用画像が垂直方向1画素おきに交互にならんだ形に配置され、左眼用画像の表示と右眼用画像の表示が交互に切り替えて表示されるものである。左眼用画像および右眼用画像は通常の2次元表示時に比べて垂直解像度が1/2になっている。観察者はディスプレイの切り替え周期に同期して開閉するシャッタ式のメガネを着用する。ここで使用するシャッタは、左眼用画像が表示されている時は左眼側が開いて右眼側が閉じ、右眼用画像が表示されている時は左眼側が閉じて右眼側が開く。こうすることで、左眼用画像は左眼だけで、右眼用画像は右眼だけで観察されることになり、立体視を行うことができる。
図21は、パララクスバリア方式を説明するための概念図である。図21(A)は、視差が生じる原理を示す図である。一方、図21(B)は、パララクスバリア方式で表示される画面を示す図である。
図21(A)では、図21(B)に示すような左眼用画像と右眼用画像が水平方向1画素おきに交互にならんだ形に配置された画像を、画像表示パネル101に表示し、同一視点の画素の間隔よりも狭い間隔でスリットを持つパララクスバリア102を画像表示パネル101の前面に置くことにより、左眼用画像は左眼103だけで、右眼用画像は右眼104だけで観察することになり、立体視を行うことができる。
以上のような立体視を行うために、表示する左眼用画像や右眼用画像をデジタルカメラなどでそれぞれ撮影するが、この場合2つのファイルが作成される。これらのファイルを汎用の記録再生装置や伝送装置で取り扱った場合には、これらの画像が立体視を行うための左眼用画像と右眼用画像を構成する2つのペアの画像であることを認識することができず、全て独立の画像として取り扱われることになり、誤って左眼用画像や右眼用画像のうちのどちらか1コマだけ消去したり、伝送したりされる不具合を生じる問題があった。
このような問題を解決するために、特許文献1では、1つの画像内に左右の視点の画像を含んだステレオ(2眼式)画像に、該ステレオ画像に関する画像以外の情報を付加して1つの画像取り扱い単位(ファイル)として構成し、該ファイルにより画像を取り扱う画像装置に関する技術が開示されている。
特開2002−77943号公報
しかしながら、特許文献1では、ステレオ画像に関する画像以外の情報を付加して1つの画像取り扱い単位(ファイル)とした構成であるため、動画ファイルに適応した場合、2D画像データと3D画像データが混在する動画ファイル(混在ファイル)は取り扱うことが出来ないという問題があった。ここで、2Dとは2次元、3Dとは3次元を指し、2D画像とは、従来の単一視点の画像のみにより構成される画像である。これに対し、3D画像とは、視差のある複数の画像の組により構成される画像である。
図22に3D画像の一例を示す。この例の3D画像112は、左眼用画像110と右眼用画像111の2つの視点に対応する画像を、水平方向に2分の1に間引きした後、横並びに配置した3D画像である。
また、このような混在ファイルは3D画像が表示できない従来再生装置では再生できない、もしくは、図22のような水平方向に2分の1に間引きされて、横並びに配置された左眼用画像110と右眼用画像111がそのまま表示されてしまうという問題があった。
本発明は、以上のような問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、2D画像データ、もしくは3D画像データ、もしくは2D画像データと3D画像データが混在するデータのそれぞれを入力とし、少なくとも1つ以上の2D画像データのみから構成された動画と、少なくとも1つ以上の3D画像データのみから構成された動画に分けて、そのままもしくは圧縮や変換をして記録を行い、所定の時間単位での視聴及び管理が可能な管理情報の自動生成を行う画像記録装置を提供することにある。
本発明は、各種データを含む入力画像データから画像ファイルを作成して記録する画像記録装置において、入力データから少なくとも画像データと制御用データにそれぞれ分離する分離手段と、分離された画像データに基づいて、少なくとも2次元画像データを含む2次元画像ファイルと、少なくとも3次元画像データを含む3次元画像ファイルとを作成するファイル作成手段と、前記制御用データに基づいて、分離された前記画像データが2次元画像データか3次元画像データかを判定し、該判定結果に基づいて前記ファイル作成手段にファイルを作成させる制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、前記画像記録装置において、前記制御手段は、複数の前記2次元画像ファイル同士をまとめて一つのファイルを作成させ、複数の前記3次元画像ファイル同士をまとめて一つのファイルを作成させることを特徴とする。
また、本発明は、前記画像記録装置において、符号化された入力データを復号する復号手段を備え、前記ファイル作成手段は、前記復号手段により復号された画像データのファイルを作成することを特徴とする。
また、本発明は、前記画像記録装置において、復号化された入力データから前記分離手段により分離された画像データを符号化する符号化手段を備え、前記ファイル作成手段は、前記符号化手段により符号化された画像データのファイルを作成することを特徴とする。
また、本発明は、前記画像記録装置において、前記復号手段により復号された画像データを符号化する符号化手段を備え、前記ファイル作成手段は、前記符号化手段により符号化された画像データのファイルを作成することを特徴とする。
また、本発明は、前記画像記録装置において、前記分離手段により分離された3次元画像データを2次元画像データに変換する3D/2D変換手段を備え、前記ファイル作成手段は、前記3D/2D変換手段により変換された2次元画像データに基づいて2次元画像ファイルを作成することを特徴とする。
また、本発明は、前記画像記録装置において、符号化された入力データから2次元画像データを構成する1つの視点の画像を復号するのに必要な領域の符号化したデータのみを抽出して、新たな2次元表示用の符号化データを作成する3D/2D変換手段を備えることを特徴とする。
また、本発明は、前記画像記録装置において、前記制御手段は、作成した複数のファイルに対して、それらの再生やファイル管理を行うための少なくとも1つ以上の管理情報ファイルを作成することを特徴とする。
また、本発明は、前記画像記録装置において、前記管理情報ファイルは、2次元画像ファイルと3次元画像ファイルの識別を行うための識別情報を含むことを特徴とする。
また、本発明は、前記画像記録装置において、前記管理情報ファイルは、その管理情報で管理しているファイルのオフセット情報を含むことを特徴とする。
また、本発明は、前記画像記録装置において、前記制御手段は、前記ファイルを構成する画像データのなかで、該画像データの特徴を示す制御用データの内容が一致しなければ、さらに制御用データが一致する画像データ同士でファイルを分割作成させることを特徴とする。
また、本発明は、前記画像記録装置において、前記制御手段は、作成したファイルを、番組毎に分けたフォルダの下に配置させることを特徴とする。
また、本発明は、前記画像記録装置において、前記制御手段は、2次元画像ファイルを2次元画像ファイル用のフォルダに、3次元画像ファイルを3次元画像ファイル用のフォルダの下に配置させることを特徴とする。
また、本発明は、前記画像記録装置において、2次元画像ファイルと3次元画像ファイルの区別や、各ファイルの内容に関する情報、再生する順番を用いてファイル名を作成することを特徴する。
また、本発明は、前記画像記録装置において、前記制御手段は、1つの番組が少なくとも1つ以上のファイルに分割されて記録される場合、同じ番組であることを示す情報と、該1つの番組を構成する該ファイルの総数、該ファイルが再生される順番の情報をそれぞれ該ファイル内に記録させることを特徴とする。
本発明の画像記録装置によれば、入力データを2D画像データと3D画像データに分けて記録して、2D画像データと3D画像データが混在するようなファイルを作成しないようにすることにより、3D画像データが再生できない2D表示用の再生装置や、3D画像データから2D画像データに変換して表示できない3D非対応2D表示装置のような再生装置であっても、記録したデータのうち少なくとも2Dで放送された部分は全て正しく再生することができる。
さらに本発明の画像記録装置によれば、2次元画像ファイルや3次元画像ファイル同士をまとめてファイルを作成するので、扱うファイル数を減らすことができ、管理が容易となる。
さらに本発明の画像記録装置によれば、符号化データを入力とする場合でも、画像記録装置1に復号手段を追加し、分離手段2と多重化手段4の間にその復号手段を配置し、復号した画像データを多重化手段4に伝送することより、ファイルの再生時に復号処理が不要な復号済みの画像データのファイルを作成することが出来る。
さらに本発明の画像記録装置によれば、前記画像記録装置の入力が復号画像データであったり、前記画像記録装置が入力画像符号化データに対する復号手段を備えているといった復号画像データが扱える場合でも、前記画像記録装置に符号化手段を追加し、符号化手段に復号画像データを入力し、符号化データを多重化手段に伝送することにより、符号化された画像データのファイルを作成することが出来、さらに符号化のパラメータを変えることにより、出力ファイルの圧縮率およびファイルサイズなどが任意に変更できる。
さらに本発明の画像記録装置によれば、入力された3D画像データに対して3D/2D変換(3D画像データを2D画像データに変換する変換処理)を行い2D画像データとして記録することにより、3D非対応2D表示装置のような再生装置であっても、3Dで放送された部分を2Dで再生することができる。すなわち、3D画像データを含む番組の途中をスキップなどすることなく、全て再生できる。
さらに本発明の画像記録装置によれば、符号化データを直接操作して、1つの視点の画像を復号するのに必要な領域の符号化データのみを抽出して、新たな2D表示用の符号化データを作成することにより、高速に3D/2D変換を行うことが出来る。またアスペクト比を変更することにより、符号化する画像サイズを小さくすることが出来るため、圧縮率を高くすることが出来る。
さらに本発明の画像記録装置によれば、前記画像記録装置は、各再生装置向けにその再生装置が再生できるファイルのみを扱う管理情報ファイルを作成し、各再生装置は、作成した管理情報ファイルを用いてファイルを取り扱うようにすることにより、異なる仕様の再生装置であってもファイルを共通化して再生することが出来る。
さらに本発明の画像記録装置によれば、1つの管理情報ファイルを用いて、見かけ上1つのファイルとして管理することにより、ユーザーのファイルの扱いが簡易になり、ファイルの検索などを用いた場合、検索にかかる時間を短くすることが出来る。
さらに本発明の画像記録装置によれば、管理情報ファイルで指定する再生対象のファイルに対して、ファイルの内容に関する情報を反映したフォルダを作成し、そのフォルダの下に配置することにより、管理情報ファイルがない場合でもユーザーはファイルの内容をフォルダ名やその配置から判断できる。また、ファイルの扱い自体も簡易になり、ファイルの検索などを用いた場合も検索にかかる時間が短縮出来る。
さらに本発明の画像記録装置によれば、管理情報ファイルで指定した再生対象のファイルに対して、ファイルの内容や、再生する順番をファイル名に反映することにより、ユーザーは容易にファイルの内容や、再生する順番をファイル名から判断でき、ファイルの扱いも簡易になる。
さらに本発明の画像記録装置によれば、1つの番組が少なくとも1つ以上のファイルに分割されて記録される場合、番組を構成するすべての動画ファイルの総数や再生する順番などの情報をファイル内に記録することにより、管理情報ファイルが無い場合でも正しく再生を行うことが出来る。
さらに本発明の画像記録装置によれば、管理情報ファイルで指定した再生対象のファイルのそれぞれに対して、そのファイルが2D画像データのみで構成されたファイルであるのか、もしくは3D画像データのみで構成されたファイルであるのかを識別するための管理情報を用いることにより、同一の管理情報を3D対応3D表示装置と3D対応2D表示装置、3D非対応2D表示装置のすべてで共通化して使用できる。
さらに本発明の画像記録装置によれば、ユーザーが再生装置で管理情報ファイルを用いた再生を行い、かつランダムアクセスをした場合、現在アクセスしたファイルの再生時刻とそのファイルのオフセット情報を足したものを、アクセスした所の時刻として用いることにより、管理情報ファイルを見かけ上1つのファイルとしてランダムアクセスが出来る。
さらに本発明の画像記録装置によれば、3D制御情報におけるパラメータが動画シーケンスの途中で変化した場合に、変化したフレームの時刻において3Dファイルを分割して記録することにより、変化前後の3D制御情報のうち、いずれか一方の3D制御情報をもつ3D画像データにしか対応していない3D表示装置であっても、対応している部分のファイルに容易にアクセスして再生できる。
本発明における実施の形態の説明をする前に、本明細書において使用する用語について、以下のように定義する。
放送データとは、放送局から送出されるデータの総称であり、無線や有線を介して送信される放送や、インターネットのストリーミング放送など含む。
コンテンツとは、一般的には放送される番組と同じ意味であるが、ここでは少なくともビデオデータとオーディオデータとデータ放送用データのいずれか1つを含むデータの集まりである。放送データには、複数のコンテンツが含まれる。
番組配列情報とは、放送データ中にどのようなコンテンツが含まれているかを管理するための情報であり、複数のコンテンツの内容を示す情報である。図1に放送データにおけるコンテンツと番組配列情報の構成例を示す。各コンテンツには、番組配列情報が含まれており、例えばコンテンツデータのヘッダ部分に番組配列情報が記録されている。
3D画像制御情報とは、3D画像の特徴を示す画像配置方法(各視点画像の視点数や、横並び、縦並び、格子状といった各視点画像の配置)に関する情報や、3D画像の表示を制御する際に用いる情報である。
3D表示とは、複数視点の画像を用いて、観察者の左眼と右眼が異なる視点画像を観察できるように表示することである。これに対して、2D表示とは、観察者の左眼と右眼が同じ画像を観察できるように表示することである。
2D画像データとは2D表示用の画像データ、3D画像データとは3D表示用の画像データである。
また、2D画像データのみから構成されるシーンを2Dシーン、3D画像データのみから構成されるシーンを3Dシーンと称す。
また、3D画像データのデコードが可能かつ3D表示も可能な装置を3D対応3D表示装置、3D画像データのデコードが可能かつ3D表示が不可能な装置を3D対応2D表示装置、3D画像データのデコードが不可能かつ3D表示も不可能な装置をと3D非対応2D表示装置とそれぞれ称す。
<第1の実施形態>
本発明における第1の実施形態である画像記録装置について図面を参照して説明する。
図2は本発明の第1の実施形態による画像記録装置の構成例を示すブロック図である。図2において、画像記録装置1は、分離手段2、制御手段3、多重化手段(ファイル作成手段)4、スイッチ5から構成される。
分離手段2は、ヘッダなどの制御用データや、画像データ、音声データなどの複数種類のデータを所定の方式により多重化した多重化データをそれぞれの構成要素のデータに分離する。多重化の方式としては、MPEG−2システム規格で定められたトランスポートストリーム(以下、TSと称す)や、AVI(Audio Video Interleaved)フォーマット、ASF(Advance Sytems Format)フォーマットなどが知られている。また画像や音声データには、符号化されたデータも含む。例えば、画像データでは、MPEG(Moving Picture Experts Group)−1、MPEG−2、MPEG−4、AVC(Advanced Video Coding)、音声データでは、AAC(Advanced Audio Coding)、MP3(MPEG−1 Audio Layer−3)、WMA(Windows(R) Media Audio)などを含んでいる。なお、分離手段2を用いずに、2D画像データや3D画像データ、音声データ、制御用データを別々に入力するようにしてもよい。
制御手段3は、制御用データ等により画像データと音声データが適切に記録されるように各手段やスイッチを制御する。入力された画像データが3D画像データである場合、制御用データには3D表示の制御に必要な3D制御情報が含まれている。3D制御情報とは、例えば1枚の画像に含まれる視点の数、図22や図20で示されるような複数の視点を一枚の画像にするための合成方法(3D画像のフォーマット形式)、撮影条件、3D画像データの飛び出し具合の強さを示す立体強度、3D表示する時間を制限するためのしきい値情報などに関する情報が含まれる。
制御手段3は、この3D制御情報の有無により、入力データが3D画像データであるか否かを判定することができる。また、入力データが2D画像データか3D画像データかの種別を示す識別子を3D制御情報に含ませ、その識別子により判定してもよい。
多重化手段4は、分離手段2から入力された画像及び音声のデータと、制御手段3を通じて入力された制御用データをそれぞれ多重化してスイッチ5へ出力する。多重化の方式は、分離手段で述べたのと同様に、TSや、AVIフォーマット、ASFフォーマットなどが含まれるが、これらに限定されないものとする。
制御手段3は、多重化手段4から出力されたデータが2D画像データであるか3D画像データであるかによりスイッチ5を切り替え、それぞれ2D画像データのみから構成されたデータ(もしくは2Dファイル)と3D画像データのみから構成されたデータ(もしくは3Dファイル)を出力する。
次に本発明の第1の実施形態による画像記録装置1の動作について、入力を放送データ、出力をファイルとする例を用いて詳細に説明する。以下、説明の簡略化のため、音声データについては省略する。
また以下では、取り扱う3D画像データの一例として図22で示したようなパララクスバリア方式の画像データを用いて説明する。
図3は、2Dシーンと3Dシーンが混在した放送データの例である。
表1に、記録時刻と出力ファイルとの関係をまとめる。
Figure 0004183587
ユーザーが記録を開始した時刻をt1、番組P2が開始された時刻をt2、番組P2内で2Dシーンから3Dシーンに切り替わった時刻をt3、番組P2内で3Dシーンから2Dシーンに切り替わった時刻をt4、番組P3が開始された時刻をt5、ユーザーが記録を終了した時刻をt6とする。
また、番組P1及びP3は2Dシーンのみで構成された番組であり、番組P2は、1つの番組内に2Dシーンと3Dシーンが混在する番組である。
時刻t1からt2において、2Dシーンのみの放送である番組P1がDinに入力され、2Dファイルが作成される。
入力データDinが分離手段2に入力される。分離手段2は入力データDinを制御用データHiと画像データIに分離し、制御用データHiを制御手段3に、2D画像データIを多重化手段4にそれぞれ伝送する。放送データから分離される制御用データHiには、番組配列情報が含まれており、さらに番組配列情報には、その番組内で3D画像データを放送する場合、3D制御情報が含まれる。よって、番組P1は2Dシーンのみなので、このときの制御用データHiには3D制御情報は存在しない。
制御手段3は、制御用データHi内に3D制御情報が存在しないので、現在入力されている入力データDinが2D画像データであると判定する。この場合、制御手段3は制御用データHiから2D表示用の動画ファイルのヘッダ情報として制御用データHoを作成し、多重化手段4に伝送する。
多重化手段4は、2D画像データIと、制御用データHoをファイルのヘッダ情報として多重化し、2D画像データのみで構成された2DファイルF1を作成する。作成された2DファイルF1は、制御手段3の制御によりスイッチ5を介して出力される。またこのときの2Dファイルは、従来の2Dの動画ファイルと同じ構成のものである。
以下の説明において、分離手段2は、時刻t1からt2における動作と同様に動作するため、その説明は省略する。また、2Dファイルを作成する場合、多重化手段4は、時刻t1からt2における動作と同様に動作するため、その説明は省略する。
時刻t2からt3において、番組P2のうち最初にある2DシーンのみがDinに入力され、2Dファイルが作成される。このときの制御用データHi内の番組配列情報には3D制御情報が存在し、さらにその3D制御情報には、入力データDinが2D画像データであることを示す識別子情報が含まれている。
制御手段3において識別子情報から入力データDinの種別が判定される。Dinが2D画像データであると判定された場合、制御手段3とスイッチ5は、時刻t1からt2における動作と同様の動作を行い、2DファイルF2を作成し、出力する。また、このときの制御用データHoには、3D制御情報は含まれない。
時刻t3からt4において、番組P2のうち3DシーンのみがDinに入力され、3Dファイルが作成される。このときの制御用データHi内の番組配列情報には3D制御情報が存在し、さらにその3D制御情報には、入力データDinが3D画像データであることを示す識別子情報が含まれている。
制御手段3において識別子情報から入力データDinの種別が判定される。Dinが3D画像データであると判定された場合、制御手段3は、制御用データHiから3D表示用の動画ファイルのヘッダ情報として制御用データHoを作成し、多重化手段4に伝送する。このとき制御手段3で作成される3D表示用の動画ファイルのヘッダ情報とは、2D表示用の動画ファイルのヘッダ情報にある拡張領域に3D制御情報を加えた情報である。
多重化手段4は、入力された3D画像データIと、制御用データHoをファイルのヘッダ情報として多重化し、3D画像データのみで構成されているファイルである3DファイルF3を作成する。また多重化手段4は、3D制御情報もしくはその一部(例えば2D画像データか3D画像データかを示す識別子情報など)を、画像のフレーム単位のデータ内に(例えば拡張情報として)格納し、3DファイルF3を作成してもよい。
作成された3DファイルF3は、制御手段3の制御によりスイッチ5を介して、出力される。
時刻t4からt5において、番組P2のうち2DシーンのみがDinに入力され、画像記録装置1は時刻t2からt3における動作と同様にして、2DファイルF4を作成する。時刻t5からt6において、番組P3の2DシーンのみがDinに入力され、画像記録装置1は時刻t1からt2における動作と同様にして、2DファイルF5を作成する。
上記で説明した、制御用データHiを用いた制御手段3における、入力データDinのデータ、および出力するファイルの種別に対する判定の方法について、フロチャートを用いて説明する。
図4は、制御手段3における、入力データDinのデータ、および出力するファイルの種別の判定法を示すフロチャートである。
ステップS1において、制御用データHiが制御手段3に入力される。
判定ステップS2において、制御用データHiに3D制御情報が含まれているかを判定し、含まれている場合には判定ステップS3へ進む。含まれていない場合は、入力データの種別が2D画像データで、記録するファイルも2Dファイルと判定し、制御手段3における判定処理を終了する。
判定ステップS3において、3D制御情報内部に、画像データIが3D画像データであることを示す識別子情報が存在するか否かを判定し、存在する場合は、入力データの種別が3D画像データで、記録するファイルも3Dファイルと判定し、制御手段3における判定処理を終了する。存在しない場合は、入力データの種別が2D画像データで、記録するファイルも2Dファイルと判定し、制御手段3における判定処理を終了する。
上記で述べた判定法により、制御手段3は入力データDinのデータ、および出力するファイルの種別の判定する。
また上記ではファイルを5つのファイルに分けて出力したが、出力するファイルのうち、2Dファイルは任意の2Dファイル同士で、3Dファイルは任意の3Dファイル同士でまとめて出力しても構わない。例えば、2DファイルであるファイルF1とファイルF2を1つの2Dファイルとしてもよいし、同様に2DファイルであるファイルF4とファイルF5を1つの2Dファイルとしても構わないし、同じ番組の2DファイルであるファイルF3とF5を1つの2Dファイルとしても構わないし、すべての2Dファイルを1つの2Dファイルとしても構わない。管理情報にファイルの部分再生を実現するために再生するファイルのどの部分を再生するかを指定する情報を含むことによって、2DファイルであるファイルF3とF5を1つのファイルとして出力していても、番組P2の再生を分割して行える。
このように、2Dファイルは任意の2Dファイル同士で、3Dファイルは任意の3Dファイル同士でまとめて出力することにより、扱うファイル数を減らすことが出来るので管理が容易となる。
上記の説明で述べたように、画像記録装置1は、記録を開始した時刻t1から記録を終了した時刻t6にかけて、入力された放送データを5つのファイルに分けて記録する。
以上のように入力データを2D画像データと3D画像データに分けて記録して、2D画像データと3D画像データが混在するようなファイルを作成しないようにすることにより、3D画像データが再生できない2D表示用の再生装置や、3D画像データから2D画像データに変換して表示できない3D非対応2D表示装置のような再生装置であっても、記録したデータのうち少なくとも2D画像データとして放送された部分は全て正しく再生することができる。
また、上記では動画データの入力を前提として説明したが、データ放送などで静止画が送られてくる場合、1つのデータの中で2D表示用と3D表示用の静止画データがある場合にも同様にして2Dファイルと3Dファイルに分けて記録できる。
また、上記で説明した画像記録装置1の分離手段2から出力される画像データIが符号化データである場合、画像データIを復号するための復号手段を配置して画像データIを復号し、復号画像データを多重化手段4に入力して、ファイルを作成してもよい。
図5は、本発明の第1の実施形態による画像記録装置1に画像データIを変換する変換手段を備えたブロック図である。
図5の画像記録装置20は、図2の画像記録装置1に対して、分離手段2から出力されるデータを入力とし、入力されたデータに対し、復号や、再符号化、3D/2D変換を行い、多重化手段4に出力する変換手段21を加えただけの構成であり、分離手段2、多重化手段4、スイッチ5は、画像記録装置1で説明したのと同じ動作をする。
制御手段22は、制御手段3に対し変換手段21を制御する信号を入力する機能を加えたものであり、また、このとき入力される信号は、変換手段21を構成する各手段の動作のON/OFFをそれぞれ独立に切り替えるための信号である。例えば、変換手段21が復号手段や、符号化手段、3D/2D変換を行う手段などで構成されている場合、各手段の動作のON/OFFを、それぞれ独立に切り替えることが出来る。
次に、変換手段21が復号を行う場合における変換手段21の構成及び動作の説明を行い、再符号化や、3D/2D変換を行う場合の説明は後述する。
図6は、復号を行う際の変換手段21aの構成例を示すブロック図である。
このときの変換手段21aは復号手段31のみで構成されており、入力された符号化データである画像データIに対して復号を行い、復号画像データを出力する。変換手段21aから出力された復号画像データと制御用データHoに対して多重化手段4は多重化を図2で説明したのと同様に行い、ファイルを作成する。
また入力された画像データIが符号化されていない画像データである場合は、制御手段22は復号手段31の動作をOFFにして、変換手段21aは符号化されていない画像データを出力し、上記と同様にしてファイルを作成する。
以上のように、符号化データを入力とする場合でも、画像記録装置1に復号手段を追加し、分離手段2と多重化手段4の間にその復号手段を配置し、復号した画像データを多重化手段4に伝送することより、ファイルの再生時に復号処理が不要な復号済みの画像データのファイルを作成することが出来る。
次に、変換手段21が再符号化を行う場合における変換手段21の構成及び動作の説明を行う。
図7は、再符号化を行う際の変換手段21bの構成例を示すブロック図である。このときの変換手段21は復号手段31と符号化手段32で構成されており、復号手段31は入力された符号化データである画像データIに対して復号を行い、符号化手段32に復号画像データを出力する。符号化手段32は、入力された画像データに対して符号化を行い、符号化した画像データが多重化手段4に出力される。出力された符号化データと制御用データHoに対して多重化手段4は多重化を図2で説明したのと同様に行い、ファイルを作成する。
復号手段31で復号する際は、復号途中のデータを符号化手段に出力し、再度符号化する際に利用しても構わない。例えば動きベクトルなどを利用すれば、符号化手段32で処理量の大きな動きベクトル検出処理を省略できる。
以上のように、画像記録装置1の入力が復号画像データであったり、画像記録装置1が入力画像符号化データに対する復号手段を備え、復号画像データが扱える場合でも、画像記録装置1に符号化手段を追加することにより、符号化された画像データのファイルを作成することが出来る。さらに符号化の際のパラメータを変更すれば、出力ファイルの圧縮率およびファイルサイズも任意に変更できる。
また、上記の符号化手段と復号手段で用いられる符号化/復号方式の例として、MPEG−2ビデオ、MPEG−4ビデオ、Motion−JPEGなどがあげられるがこれらに限定されない。
次に、変換手段21が3D/2D変換を行う場合における変換手段21の構成及び動作の説明を行う。ここで、3D/2D変換手段とは、3D画像データを2D画像データに変換する手段である。
図8は、3D/2D変換手段の様子を説明する図である。
図8において、3D画像データ40は、水平方向に2分の1に間引きされた左眼用画像データと右眼用画像データが水平に並べられて構成されている。3D画像データ40から左眼用画像データを選択し、2倍にアスペクト変換(水平拡大)を行うことにより2D画像データ42を作成する。
また、2D画像データ42は右眼用画像データを用いて作成しても構わない。
図9は、3D/2D変換を行う際の変換手段21cの構成例を示すブロック図である。
このときの変換手段21cは、復号手段31と、3D/2D変換手段33と、符号化手段32とで構成されており、復号手段31は入力された符号化データである画像データIに対して復号を行い、3D/2D変換手段33に復号された画像データを出力する。
3D/2D変換手段33は、制御手段22から変換手段21に入力された画像データが3D画像データであるか否かを示す情報を入力とし、3D画像データであれば上記で説明した3D/2D変換を行った画像データを、そうでなければ入力された画像データに対して3D/2D変換を行わず、そのまま符号化手段32に出力する。
符号化手段32は、入力された画像データに対して符号化を行い、符号化した画像データが多重化手段4に出力される。多重化手段4は符号化データと制御用データHoを多重化して2Dファイルを作成する。
制御手段22は、3D制御情報を含まない制御用データHoを多重化手段4に伝送し、2Dファイルが出力されるようにスイッチ5を制御する。
3D/2D変換を行わない場合は、再符号化を行う場合(図7)と同様にして2Dファイルを作成する。
以上のように、入力された3D画像データに対して3D/2D変換を行い2D画像データとして記録することにより、3D非対応2D表示装置のような再生装置であっても、3Dで放送された部分を2Dで再生することができる。すなわち、3D画像データを含む番組の途中をスキップなどすることなく、全て再生できる。
また、3D/2D変換手段は復号手段を介さずに、符号化データから、1視点の画像に対応した符号化データのみを抽出して、新たな2D表示用の符号化データを作成してもよい。このとき、抽出したデータは水平方向に2分の1に間引きされた画像に対応するので、制御用データHi内もしくは符号化データ内にある水平アスペクト比の情報を変更し、画像データが水平に2分の1に間引きされている旨を反映する。
また、符号化データがMPEGなどの動き予測を使うブロックベースの符号化の場合、1つの視点の画像を復号するのに、他の視点の画像データが必要な場合がある。例えば前フレーム(参照フレーム)から動きを予測する動き予測符号化において、参照フレーム内の他の視点の部分から予測している場合などがそれにあたる。
この場合、抽出したい視点の符号化データのみを抽出しつつ、同時に復号手段を用いて全ての符号化データを復号し、他の視点の画像領域から予測する場合のみ、さらに符号化手段を用いて、抽出したい視点の画像領域のみから動き予測するように再符号化したり、動き予測を使わない画像内符号化で再符号化する。
また、動きベクトルそのものの予測やDC/AC予測などにおいても同様に他の視点の画像領域におけるデータを利用する領域はすべて再符号化を行う。
また上記の再符号化に対し、処理の軽減のため、符号化手段や復号手段を用いず、再符号化も行わないで、必要なブロックの符号化データのみを抽出して2Dファイルを作成してもよい。この場合、動き補償におけるミスマッチングや、動きベクトルの予測やDC/AC予測などにおいてミスマッチングが生じる場合があるが、高速に2D画像データを作成することが出来る。このようなミスマッチが生じる領域は小さく、また通常、フレーム内符号化されたフレームが周期的に入るため、ミスマッチが長期間に渡って蓄積することは無く、画質劣化は小さいと考えられる。
以上のようにして、符号化データを直接操作して、1つの視点の画像を復号するのに必要な領域の符号化データのみを抽出して、新たな2D表示用の符号化データを作成することにより、高速に3D/2D変換を行うことが出来る。またアスペクト比を変更することにより、符号化する画像サイズを小さくすることが出来るため、圧縮率を高くすることが出来る。
また上記で説明した3D/2D変換手段は、入力された3D画像データを2D画像データに変換して出力する手段であるが、変換された2D画像データを出力するのと平行して、入力の3D画像データも同時に出力しても構わない。
また、上記で作成した2Dファイルや3Dファイルを記録単位もしくは番組単位でまとめて連続再生できるように、管理情報ファイルを別途作成してもよい。画像記録装置1の説明において5つのファイルが作成されることを述べたが、その場合における管理情報について例を挙げて説明する。
表2は、そのときの動画ファイル名、記録した番組、そのファイルを構成するデータの種別についてまとめたものである。
Figure 0004183587
図10から図12に管理情報ファイルの一例を示す。
図10(a)は、3D対応3D表示装置と3D対応2D表示装置用の管理情報ファイルの一例である。
管理情報には再生する動画ファイル名やそれらの再生順に関する情報が含まれており、図10(a)に示すように、動画ファイル名を記載して、上に記載された動画ファイルから順に再生を行う。また、図10(a)の管理情報ファイルは、2Dファイルか3Dファイルかに関わらず、ユーザーが記録を開始してから終了するまでに記録したすべての動画ファイル(F1、F2,F3,F4,F5)を含んだ管理情報ファイルである。
図10(b)は、3D非対応2D表示装置用の管理情報ファイルの例である。
図10(b)の管理情報ファイルは、ユーザーが記録を開始してから終了するまでに記録した、すべての2Dファイル(F1、F2,F4,F5)を含み、かつ3Dファイルを含まないように構成された管理情報ファイルである。
図11は、3D対応3D表示装置と3D対応2D表示装置用の管理情報ファイルの例である。図11(a)、図11(b)、図11(c)の管理情報ファイルは、図10(a)の管理情報ファイルを番組単位にそれぞれ分けたものである。
これに対して図12は、3D非対応2D表示装置用の管理情報ファイルの例である。図12(a)、図12(b)、図12(c)の管理情報ファイルは、図10(b)の管理情報ファイルを番組単位にそれぞれ分けたものである。
また、上記では動画ファイルについて説明しているが、静止画ファイルや、データ放送などのデータファイルでも同じように適用可能である。
また、図10(b)や図12(b)のように3Dファイルをスキップした管理情報を作成する場合、管理情報に、スキップしたファイルがある旨を示す情報や、スキップしたファイルが2Dファイルなのか3Dファイルなのかを示す情報、スキップしたファイルの再生時間長などの情報を含んでもよい。
以上のようにして、画像記録装置1で少なくとも1つ以上の管理情報ファイルを作成して2D画像データのみで構成されたファイルや3D画像データのみで構成されたファイルを管理する。つまり、画像記録装置1は、各再生装置向けにその再生装置が再生できるファイルのみを扱う管理情報ファイルを作成し、各再生装置は、作成した管理情報ファイルを用いてファイルを取り扱うようにすることにより、異なる仕様の再生装置であってもファイルを共通化して再生することが出来る。例えば、3D非対応2D表示装置は、3Dファイルのファイル名を除いた管理情報ファイルを用いて、2Dファイルのみの再生が出来る。
また、1つの管理情報ファイルを用いて、見かけ上1つのファイルとして管理することにより、ユーザーのファイルの扱いが簡易になり、ファイルの検索などを用いた場合、検索にかかる時間を短くすることが出来る。
また、上記の管理情報ファイルを作成せずに、管理情報自体を各動画ファイルのヘッダ領域にそれぞれ格納してもよい。
また、本発明の画像記録装置は、管理情報ファイルを同時に複数作成しても構わない。例えば、入力画像データが3D画像データであった場合に、3D/2D変換を行って作成した2Dファイルと、3D/2D変換を行わずに作成した3Dファイルをそれぞれ含む複数の管理情報ファイルを作成してもよい。
また、このとき3D/2D変換を行って作成した2Dファイルであることを示す変換情報を管理情報ファイルに含んでもよい。
また、1つの管理情報ファイルに従って再生されるファイルは、同じフォルダの下に配置してもよい。例えば、ある日時に記録したファイルすべてと、それらを再生するための管理情報ファイルとを作成した場合、そのときの記録日時をフォルダ名として、そのフォルダの下にそれらのファイルをすべて配置してもよい。
また、番組毎にフォルダを作成し、各番組のファイルを、対応するフォルダに配置してもよい。また、2Dファイルと3Dファイルをそれぞれ別のフォルダで管理してもよい。また、これらすべてを組み合わせた形でフォルダ管理してもよい。
図13は、少なくとも1つ以上の2Dファイルと3Dファイルをフォルダで管理する際に作成するフォルダの一例を示す。
例えば、図10(a)のような、番組P1,P2,P3を、2Dファイルと3Dファイルに分けて記録し、それらをまとめて再生するための管理情報ファイルが存在する場合、図13に示すように、記録を開始(または終了)した時刻を示す記録日時フォルダをまず作成し、その下に各番組を示す番組フォルダを作成、さらにその各番組毎のフォルダの下に2Dファイル用のフォルダと3Dファイル用のフォルダをそれぞれ作成する。そして、番組P1の2DフォルダにファイルF1を、番組P2の2DフォルダにファイルF2とF4を、番組P2の3DフォルダにファイルF3を、番組P3の2DフォルダにファイルF5をそれぞれ配置し、管理を行う。
ここで番組名はユーザーが入力してもよいし、番組配列情報にある番組名を用いてもよい。また、格納するファイルが無いフォルダは作成しなくてもよい。また上記の例では、上位のフォルダから日時、番組名、2D/3Dの順で作成しているが、この順で作成するとは限らない。例えば、2Dファイル用のフォルダと3Dファイル用のフォルダを最上位のフォルダとしても構わなく、いずれの順であっても構わない。また、日時のフォルダは作成しなくても構わない。また、再生する順番を示すフォルダを作成しても構わない。
このとき、ファイルの記録日時や番組名や2Dファイルか3Dファイルかの区別(以降、ファイルの種別と称す)やファイルの再生の順番といったファイルの内容に関する情報を、ファイル属性情報と称す。
以上のように、管理情報ファイルで指定した再生対象のファイルに対して、そのファイル属性情報を反映したフォルダを作成し、そのフォルダの下に配置することにより、管理情報ファイルがない場合でも、ユーザーはファイルの内容をフォルダ名やその配置から判断できる。また、ファイルの扱い自体も簡易になり、ファイルの検索などを用いた場合も検索にかかる時間が短縮出来る。
また上記では、ファイル属性情報を反映したフォルダの下にファイルを配置することについて説明したが、この情報をファイル名に反映しても構わない。例えばファイル名を、日時と番組名、ファイルの種別、拡張子から構成してもよい。図10(a)のファイルF1の場合であれば、"2003年1月1日0時0分0秒_番組P1_2D.拡張子"というような名前にしてもよい。
さらに、管理情報内にあるファイルを再生する順番の情報もファイル名に反映してもよい。例えば、図10(a)のファイルF1を、“2003年1月1日0時0分0秒_番組P1_2D_001.拡張子”、F2を“2003年1月1日0時0分0秒_番組P2_2D_002.拡張子"というように、ファイルの種別の後に、再生の順番を表した連番を追加してファイル名を作成してもよい。
以上のように、管理情報ファイルで指定した再生対象のファイルに対して、ファイルの内容や、再生する順番をファイル名に反映することにより、ユーザーは容易にファイルの内容や、再生する順番をファイル名から判断でき、ファイルの扱いも簡易になる。
また、番組名に関する情報を動画ファイルそのものに含むようにしてもよい。
上記で説明したような、1つの番組を少なくとも1つ以上の2Dファイルと3Dファイルに分割して記録する場合、各ファイルに対してそのファイル単独では番組の一部の構成でしかないことを示す情報、例えば、その番組を構成するすべての動画ファイルの総数や、さらに再生する順番などの情報を動画ファイルに含むようにしてもよい。例えば、図12(b)の場合、ファイルF2に、番組P2の番組名と、再生順/総数として"1/3"という情報をヘッダの拡張領域などに格納してもよい。
以上のように、1つの番組が少なくとも1つ以上のファイルに分割されて記録される場合、番組を構成するすべての動画ファイルの総数や再生する順番などの情報をファイル内に記録することにより、管理情報ファイルが無い場合でも1つの番組を正しく再生を行うことが出来る。
また、上記で説明した管理情報ファイルで指定した再生対象のファイルのそれぞれに対して2Dファイルと3Dファイルを識別するための識別管理情報を追加してもよい。
上記の識別管理情報により、2Dファイルと3Dファイルを再生するための管理情報ファイルに対して、3D対応3D表示装置や3D対応2D表示装置ではすべてのファイルを再生し、3D非対応2D表示装置では3Dファイルをスキップして2Dファイルのみを再生するようにすることができる。
また3D対応2D表示装置は、3D/2D変換手段を備え、デコードした3D画像データを2D画像データに変換して2D表示する装置である。
また3D非対応2D表示装置には、3Dファイルをスキップする場合はその旨をユーザーに通知する手段を設けてもよい。
以上のように、管理情報ファイルで指定した再生対象のファイルのそれぞれに対して、そのファイルが2Dファイルであるのか、もしくは3Dファイルであるのかを識別するための識別管理情報を用いることにより、同一の管理情報を3D対応3D表示装置と3D対応2D表示装置、3D非対応2D表示装置のすべてで共通化して使用できる。
また管理情報には、再生するファイル毎にオフセットタイムの情報を含んでもよい。このオフセットタイムの情報はランダムアクセスを行う際に用いられる情報である。
図10(a)の管理情報における各ファイルに対するオフセット情報の例を表3に示す。
Figure 0004183587
表3において、ファイルF1のオフセット情報を0、ファイルF2のオフセット情報をファイルF1の再生時間長、ファイルF3のオフセット情報をファイルF1,F2の再生時間長の合計、ファイルF4のオフセット情報をファイルF1,F2,F3の再生時間長の合計、ファイルF5のオフセット情報をファイルF1,F2,F3,F4の再生時間長の合計とする。
また、ファイルF1は先頭のファイルなので、そのオフセット情報は省略しても構わない。
以上により、ユーザーが再生装置で管理情報ファイルを用いた再生を行い、かつランダムアクセスをした場合、現在アクセスしたファイルの再生時刻とそのファイルのオフセット情報を足したものを、アクセスした所の時刻として用いることにより、管理情報ファイルを見かけ上1つのファイルとしてランダムアクセスが出来る。
また上記の例では、2D画像データから3D画像データに、または3D画像データから2D画像データに変わる時刻や、番組の終了、開始時刻などでファイルを分割することを説明したが、3D画像データ内であっても、ある時刻において、例えば3D画像のフォーマットや、1枚の3D画像のフレームに含まれる視点の数が異なるというように3D制御情報が変化した場合、その時刻において3D画像データを分割して記録してもよい。
例えば、視点数が2から3に変化したり、画像のフォーマットが、図20のシーケンシャル方式の画像データから、図22のパララクスバリア方式向けの画像データ102に変化した場合、その変化のあった時刻において、3D画像データを分割して記録してもよい。
また、3D制御情報におけるパラメータが3Dの動画シーケンスの途中で変化した場合、変化したフレームの時刻において3Dファイルを分割して記録しても構わない。このとき、同じ3D制御情報をもつ3Dファイルだけを再生するような管理情報ファイルを作成してもよい。
以上のように、3D制御情報におけるパラメータが3D動画シーケンスの途中で変化した場合、変化したフレームの時刻において3Dファイルを分割して記録することにより、変化前後の3D制御情報のうちいずれか一方の3D制御情報をもつ3D画像データにしか対応していない3D表示装置であっても、対応している部分のファイルに容易にアクセスして再生できる。
上記で述べた第1の実施例の説明では、画像記録装置1の入力が放送データである場合について述べたが、この入力は放送データに限らず、ファイルや、磁気テープ、光ディスクなどでも構わず、これらのフォーマットに限定されないものとする。
また、このときの入力は、2D画像データのみで構成されたデータであっても、3D画像データのみで構成されたデータであっても、2D画像データと3D画像データの両方から構成されたデータであっても構わない。
さらに、このときの制御用データHiは、入力が放送データならば番組配列情報、ファイルならばヘッダ情報、磁気テープならばトラック情報、光ディスクならばトラック情報やセクタ情報とする。例えば磁気テープの例として、デジタルビデオテープがあげられる。ここで、デジタルビデオテープのトラックフォーマットについて簡単に説明する。
一般に普及しているデジタルVTRではヘリカルスキャンと呼ばれる方式が採用されており、この方式ではテープ上の不連続なトラックに対してデータが記録される。この様子を示したものが図14で、テープ上にはトラック50が複数存在し、1フレームの3D画像データも複数のトラック50に分割して記録される。テープの走行方向は図14の左から右方向で、右端のトラックが下から上に向けて走査され、続いてその左隣のトラックの下から上へと走査されていく。
図15はトラック50の1つを拡大したものであり、デジタルVTRのトラックフォーマットの一例を示している。トラック50はアフレコを確実にするためのITI(Insert and Track Information)領域60、音声に関するデータが記録される音声記録領域61、画像に関するデータが記録される画像記録領域62、タイムコードなどの付随情報が記録されるサブコード記録領域63からなる。
画像記録領域62には、3D画像データそのものだけでなく、3D画像データと関わりのある付随情報も記録可能である。同様に、音声記録領域61には、音声そのものだけでなく、音声とかかわりのある付随情報も記録可能である。また、これら2つとは別に、前述のとおりサブコード記録領域63にも付随情報が記録可能である。また、各領域の間にはマージンがあり、個別にアフレコが可能になっている。
図16は画像記録領域62を拡大したものである。画像記録領域62は、同期パターンなどが記録されたプリアンブル70、画像に関する付随情報が記録されるVAUX(Video AUXiliary data)α71及びVAUXβ73、画像符号化データが記録される画像符号化データ記録領域72、エラー訂正符号74、マージンを稼ぐための機能を持つポストアンブル75から構成される。
画像に関する付随情報が記録される領域がVAUXα71とVAUXβ73の2つに分かれているが、以後はこの2つをまとめてVAUX領域と呼ぶことにする。また、図示はしないが音声記録領域61にも、音声に関する付随情報を記録する領域としてAAUX(Audio AUXiliary data)領域が用意されている。
3D制御情報は、VAUX領域、AAUX領域、サブコード領域のいずれかに記録する。また、例えばVAUX領域とサブコード領域に分けて3D制御情報は分割して記録しても構わないし、同じデータをVAUX領域、AAUX領域、サブコード領域の全てに記録しても構わない。それぞれの領域は個別にアフレコによって上書きすることができるので、編集時に変更する可能性のある情報はアフレコの容易なサブコード領域に記録しておくとよい。
また、全てをまとめてVAUX領域に記録するという方法もある。この場合、アフレコの容易性はなくなるが、画像に関する付随情報が一箇所にまとまっていることによって取り扱いが簡易になるという長所がある。例えば、別の記録フォーマットを持つ媒体に複製を作る際に、画像記録領域の複製だけをつくれば画像に関する全ての情報を取得できることになり、サブコード領域を取り扱う必要がなくなる。また、アフレコによる上書きによって、これらの情報が消失するのを避けるために、サブコード領域とVAUX領域の両方に同じ情報を記録しておくという方法も可能である。
あるいは、サブコード領域、VAUX領域の格納領域にはサイズ上の制限があることから、これらの領域に格納できなかった場合には3D制御情報をAAUX領域に記録するということも可能である。
なお、上記で説明したデジタルビデオテープのフォーマットは、3D画像データに特有の部分を除けば家庭用に普及しているデジタルVTRの方式にも準拠している。このため、記録する付随情報のうち、3D画像データに特有の付随情報である3D制御情報を家庭用デジタルVTRのフォーマットで拡張が許されている拡張領域に記録すれば、平面画像と3D画像データを同一のテープに記録することが可能である。
このような入力データの場合、分離手段2は、トラック領域に格納されている付随情報や3D制御情報を制御用データとし、画像データ、音声データなどの複数種類のデータを所定の方式により多重化した多重化データをそれぞれの構成要素のデータに分離して出力する。
<第2の実施形態>
本発明における第2の実施形態である画像再生装置について図面を参照して説明する。
本発明の実施形態による画像再生装置は、入力された管理情報に従って、2D画像データと3D画像データを再生する再生装置であり、3D対応3D表示装置と3D対応2D表示装置、3D非対応2D表示装置がそれにあたる。
まず、3D対応3D表示装置について説明する。
図17は本発明の第2の実施形態による画像再生装置の構成例を示すブロック図である。図17において、画像再生装置80は、制御手段81、データ読み取り手段82、分離手段83、復号手段84、表示手段85から構成される。
制御手段81は、外部から入力された管理情報に従ってデータ読み取り手段82を制御し、さらに分離手段83から入力された制御用データに従って表示手段85を制御して、データを適切に再生する。ここで、管理情報とは第1の実施形態において説明したものと同じ情報である。
また、制御手段81は復号手段の動作のON/OFFを切り替えることが出来る手段であり、入力された画像データI'が符号化されていない画像データである場合は、制御手段81は復号手段31の動作をOFFにする。
データ読み取り手段82は、データもしくはファイルにアクセスしてその内容を読み取る手段であり、制御手段81から入力される制御情報Aiに従ってデータを読み取り、出力する。ここで、制御情報Aiとはどのデータを読み取るかを指示する情報である。
分離手段83は、図2の分離手段2と同様の動作をする。
復号手段84は、入力された符号化データを復号して画像データを出力する手段であり、図6の復号手段と同様の動作を行う。
表示手段85は、制御手段81から入力される制御情報Aoに従い、2D表示と3D表示を切り替えて入力画像データを表示する手段である。ここで、制御情報Aoとは2D表示を行うか、3D表示を行うかを指示する情報である。
次に本発明の第2の実施形態による画像再生装置80の動作について、例を用いて詳細に説明する。
以下、説明の簡略化のため、第1の実施形態で説明したのと同様に、音声データについては省略する。また、取り扱う3D画像データの一例として図22で示したようなパララクスバリア方式の画像データを用いて説明する。
画像再生装置80は、図10(a)で示した管理情報ファイルを入力とし、そのファイルに従って再生を行う。このファイルは、図3で説明したような2Dシーンと3Dシーンが混在した放送データを記録した場合に作成した管理情報ファイルである。
次に、2Dファイルを再生する際の画像再生装置80の動作について説明する。
まず、制御手段81に管理情報ファイルが入力される。制御手段81は、最初に再生するファイルF1のデータを読み取るように指示する制御情報Aiをデータ読み取り手段82に伝送する。
次に、データ読み取り手段82は、入力された制御情報Aiに基づいてファイルF1を読み込み、分離手段83に伝送する。分離手段83は、入力されたファイルF1のヘッダ情報を制御用データH'iとして制御手段81に、F1の画像データを復号手段84にそれぞれ伝送する。復号手段84は画像データを復号し、復号画像を表示手段85に伝送する。
これと同時に、制御手段81は制御用データH'iのヘッダ情報を解析し、3D制御情報が無いので2Dファイルと判定し、表示手段85に2D表示をすることを示す制御情報Aoを伝送する。
表示手段85は、入力された画像データを制御情報Aoに従って2D表示する。
データファイル読み取り手段82は、ファイルF1を読み終わったら、ファイルの読み取りが終了したことを示す読み取り終了情報を制御手段81に伝送する。制御手段81は読み取り終了情報を受け取ると、次に再生するファイルがある場合、そのデータを読み取るように指示する制御情報Aiをデータ読み取り手段82に伝送し、無い場合は再生を終了する。
以上のような繰り返しにより、2Dファイルの再生は行われる。ファイルF2,F4,F5の再生はF1と同様にして行うため、その説明を略す。
次に、3Dファイルを再生する際の画像再生装置80の動作について説明する。
データファイル読み取り手段82は、ファイルF2を読み終わったら、ファイルの読み取りが終了したことを示す読み取り終了情報を制御手段81に伝送する。制御手段81は、読み取り終了情報を受け取ると、次に再生する3DファイルF3を読み取るように指示する制御情報Aiをデータ読み取り手段82に伝送する。
データファイル読み取り手段82と、分離手段83、復号手段85は、2Dファイルの再生のときに説明したときと同様の動作を行う。
これと同時に、制御手段81は制御用データH'iのヘッダ情報を解析し、3D制御情報が有るので3Dファイルと判定し、表示手段85に制御情報Aoを伝送する。このときの制御情報Aoには、3D表示をすることを示す情報と、表示手段85に入力される画像データのフォーマットを示す情報が含まれる。
表示手段85は、制御情報Aoの3D表示をすることを示す情報に従って、3D表示を行う。このとき表示手段85は、制御情報Ao内にある入力画像データのフォーマットの情報に基づいて、入力画像データを3D表示用のフォーマットに画像を並べ替えてから3D表示する。
データファイル読み取り手段82は、ファイルF3を読み終わったら、ファイルの読み取りが終了したことを示す読み取り終了情報を制御手段81に伝送する。以降、2Dファイルのときと同様に、制御手段81は、次のファイルがあれば再生を行い、無い場合は再生を終了する。
以上のようにして、画像再生装置80(3D対応3D表示装置)は、管理情報ファイルに従って再生を行う。
次に3D対応2D表示装置について説明する。
3D対応2D表示装置の場合、画像再生装置80の表示手段85を変更するだけで説明が可能である。よって、3D対応2D表示装置は、画像再生装置80で説明したのと同じ動作をする制御手段81、データ読み取り手段82、分離手段83、復号手段84と、3D対応2D表示装置特有の動作を行う表示手段から構成される。動作が同じ手段の説明は省略する。
3D対応2D表示装置における表示手段は、3D/2D変換機能を備え、入力画像データが3D画像データである場合は、3D/2D変換をした画像データを2D表示する。制御手段81から表示手段に制御情報Aoが入力される。制御情報Aoは図17で説明したときのものと同じであり、説明は略す。
このときの表示手段は、制御情報Aoが3D画像データであると示す場合、制御情報Aoのフォーマット情報に基づいて3D/2D変換を行い、2D画像データに変換して2D表示し、そうでない場合、入力された画像データをそのまま2D表示する。
このようにして3D対応2D表示装置は、管理情報ファイルに従って2D表示で再生を行う。
また、3D非対応2D表示装置とは2Dファイルの再生、表示が可能な従来の2D表示装置のことを示し、その構成と動作の説明は省略する。この場合、2D表示専用のファイルのみを再生することを示す管理情報ファイルを用いて再生を行う。
また、上記で説明した、3D対応3D表示装置と3D対応2D表示装置において、制御手段で入力された画像データが3D画像データであると判定された場合、入力画像データが3D画像データであることを示すメッセージを画面の所定の領域に表示してもよい。
以上のように、2D画像データのみから構成されたファイルと3D画像データのみから構成されたファイルに対して管理情報ファイルを用いて再生することにより、3D画像データがデコードできる表示装置であっても3D画像データがデコードできない表示装置であっても、2D画像データのみから構成されたファイルだけは共通に使用することができ、全体のデータ量が削減出来る。
次に、識別管理情報を追加した管理情報ファイルを再生する場合の、3D対応3D表示装置、3D対応2D表示装置、3D非対応2D表示装置のそれぞれの動作について説明する。
3D対応3D表示装置と3D対応2D表示装置に関しては、識別管理情報がある管理情報ファイルが入力されても、識別管理情報がない管理情報ファイルが入力された場合と、その構成及び動作は変わらないので説明は省略する。ただし、制御手段において、識別管理情報にあるファイルの種別と、3D制御情報の有無から判断したファイルの種別が一致しない場合は、その旨を示すメッセージを表示しても構わない。
次に、識別管理情報がある管理情報ファイルが入力された場合における3D非対応2D表示装置の動作について説明する。
図18は、識別管理情報がある管理情報ファイルの一例である。これは、図10(a)で説明した管理情報ファイルに、2Dファイルと3Dファイルの識別をするための識別管理情報を加えたものとなる。
図19は、本発明の第2の実施形態による画像再生装置の別の構成例である3D非対応2D表示装置を示すブロック図である。
3D非対応2D表示装置である画像再生装置220は、3D対応3D表示装置で説明したのと同じ動作をするデータ読み取り手段82、分離手段83、復号手段84と、3D対応2D表示装置特有の動作を行う表示手段92と、これらを制御する制御手段91とから構成される。動作が同じ手段の説明は省略する。
管理情報ファイルが制御手段91に入力される。制御手段91は、管理情報ファイルから識別管理情報を読み取って、3DファイルF3をスキップして再生すると判定する。そして制御手段91は、2DファイルF1,F2,F4,F5の順で読み取るようにデータ読み取り手段82を制御する。また表示手段92は、入力された画像データをそのまま2D表示する。
以上のように、画像再生装置90は、管理情報ファイルから識別管理情報を読み取ってスキップする3Dファイルを判定し再生しないことにより、3D対応3D表示装置、3D対応2D表示装置、3D非対応2D表示装置で共通の管理情報ファイルを使用することが出来る。
また、3Dファイルの再生をスキップする代わりに、3Dファイルに対して所定の画像を表示して音声のみを再生するようにしてもよい。
また、3D非対応2D表示装置において、3Dファイルをスキップまたは所定の画像を表示して音声のみを再生を行う場合、その旨をユーザーに通知する手段を画像再生装置220に設けてもよい。
また、上記で説明した画像再生装置90は、制御手段92で入力された画像データが3D画像データであると判定された場合、入力画像データが3D画像データであること示すメッセージを画面の所定の領域に表示してもよい。
以上のように、管理情報に2Dファイルと3Dファイルの識別をするための識別管理情報を加えた管理情報ファイルを用いて再生することにより、3D画像データがデコード可能な再生装置と、3D画像データがデコード不可能な再生装置で、同じ管理情報ファイルを使用することが出来るため、管理情報のファイルの数が増加することなく、全管理情報ファイルのデータ量削減や、管理が容易になる。
また上記で説明した本発明の第2の実施形態による画像装置は、管理情報にオフセットタイムの情報が含まれており、かつランダムアクセスを行う場合は、表3で説明したのと同様にしてアクセス場所の時間を計算し、それを基に再生を行ってもよい。
放送データにおけるコンテンツと番組配列情報の構成例を示す概念図である。 本発明の第1の実施形態による画像記録装置の構成例を示すブロック図である。 2Dシーンと3Dシーンが混在した放送データの一例を示す概念図である。 制御手段3における、入出力データの種別の判定法を示すフロチャートである。 本発明の第1の実施形態による画像記録装置1にデータを変換する変換手段を備えた際の構成例を示すブロック図である。 復号を行う際の変換手段141の構成例を示すブロック図である。 再符号化を行う際の変換手段141の構成例を示すブロック図である。 3D/2D変換手段の様子を説明する概念図である。 3D/2D変換を行う際の変換手段141の構成例を示すブロック図である。 管理情報ファイルの一例を示す概念図である。 管理情報ファイルの一例を示す概念図である。 管理情報ファイルの一例を示す概念図である。 少なくとも1つ以上のファイルのフォルダによる管理の一例を示す概念図である。 デジタルVTRのテープ上に配置されたトラックの一例を示す概念図である。 デジタルVTRのトラックフォーマットの一例を示す概念図である。 デジタルVTRのトラックフォーマットにおける画像記録領域の一例を示す概念図である。 本発明の第2の実施形態による画像再生装置の構成例を示すブロック図である。 識別管理情報がある管理情報ファイルの一例を示す概念図である。 本発明の第2の実施形態による画像再生装置の別の構成例を示すブロック図である。 フィールドシーケンシャル方式を説明するための概念図である。 パララクスバリア方式を説明するための概念図である。 3D画像の一例を示す概念図である。
符号の説明
1 画像記録装置
2 分離手段
3 制御手段
4 多重化手段
5 スイッチ
40 3D画像データ
41 2D画像データ
80 画像再生装置
81 制御手段
82 データ読み取り手段
83 分離手段
84 復号手段
85 表示手段
110 左眼用画像
111 右眼用画像
112 3D画像
101 画像表示パネル
102 パララクスバリア
103 左眼
104 右眼
20 画像記録装置
21 変換手段
31 復号手段
32 符号化手段
33 3D/2D変換手段
50 トラック
60 ITI領域
61 音声記録領域
62 画像記録領域
63 サブコード記録領域
70 プリアンブル
71 VAUXα
72 VAUXβ
73 画像符号化データ記録領域
74 エラー訂正符号
75 ポストアンブル
90 画像再生装置
91 制御手段
92 表示手段

Claims (15)

  1. 画像データと制御用データを含む入力データから画像ファイルを作成して記録する画像記録装置において、
    入力データから少なくとも画像データと制御用データにそれぞれ分離する分離手段と、
    分離された画像データに基づいて、少なくとも2次元画像データを含む2次元画像ファイルと、少なくとも3次元画像データを含む3次元画像ファイルとを作成するファイル作成手段と、
    前記制御用データに基づいて、分離された前記画像データが2次元画像データか3次元画像データかを判定し、該判定結果に基づいて前記ファイル作成手段にファイルを作成させる制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記制御手段は、複数の前記2次元画像ファイル同士をまとめて一つのファイルを作成させ、複数の前記3次元画像ファイル同士をまとめて一つのファイルを作成させることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 符号化された入力データを復号する復号手段を備え、
    前記ファイル作成手段は、前記復号手段により復号された画像データのファイルを作成することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  4. 復号化された入力データから前記分離手段により分離された画像データを符号化する符号化手段を備え、
    前記ファイル作成手段は、前記符号化手段により符号化された画像データのファイルを作成することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  5. 前記復号手段により復号された画像データを符号化する符号化手段を備え、
    前記ファイル作成手段は、前記符号化手段により符号化された画像データのファイルを作成することを特徴とする請求項3に記載の画像記録装置。
  6. 前記分離手段により分離された3次元画像データを2次元画像データに変換する3D/2D変換手段を備え、
    前記ファイル作成手段は、前記3D/2D変換手段により変換された2次元画像データに基づいて2次元画像ファイルを作成することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  7. 符号化された入力データから2次元画像データを構成する1つの視点の画像を復号するのに必要な領域の符号化したデータのみを抽出して、新たな2次元表示用の符号化データを作成する3D/2D変換手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  8. 前記制御手段は、作成した複数のファイルに対して、それらの再生やファイル管理を行うための少なくとも1つ以上の管理情報ファイルを作成させることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の画像記録装置。
  9. 前記管理情報ファイルは、2次元画像ファイルと3次元画像ファイルの識別を行うための識別情報を含むことを特徴とする請求項8に記載の画像記録装置。
  10. 前記管理情報ファイルは、その管理情報で管理しているファイルのオフセット情報を含むことを特徴とする請求項8に記載の画像記録装置。
  11. 前記制御手段は、前記ファイルを構成する画像データのなかで、該画像データの特徴を示す制御用データの内容が一致しなければ、さらに制御用データが一致する画像データ同士でファイルを分割作成させることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の画像記録装置。
  12. 前記制御手段は、作成したファイルを、番組毎に分けたフォルダの下に配置させることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の画像記録装置。
  13. 前記制御手段は、2次元画像ファイルを2次元画像ファイル用のフォルダに、3次元画像ファイルを3次元画像ファイル用のフォルダに配置させることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の画像記録装置。
  14. 次元画像ファイルと3次元画像ファイルの区別や、各ファイルの内容に関する情報、再生する順番を用いてファイル名を作成することを特徴する請求項1乃至11のいずれかに記載の画像記録装置。
  15. 前記制御手段は、1つの番組が少なくとも1つ以上のファイルに分割されて記録される場合、同じ番組であることを示す情報と、該1つの番組を構成する該ファイルの総数、該ファイルが再生される順番の情報をそれぞれ該ファイル内に記録させることを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載の画像記録装置。
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