JP4182344B2 - Sir測定装置および方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、広範囲の信号電力対干渉電力比を高精度で測定する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
IMT−2000に代表されるCDMA通信では、受信装置にて受信信号の品質を測定して送信装置に通知し、その品質に応じて送信電力を制御する。受信信号の品質は、例えば、希望波信号電力対干渉電力比(以下、SIRと称す)によって示される。
【0003】
図4は、従来のSIR測定装置の構成を示すブロック図である。本SIR測定装置は、CDMA受信装置のデジタルベースバンド部に適用されるものであり、既知のパイロット信号を用いてSIRを測定する。
【0004】
図4を参照すると、従来のSIR測定装置は、逆拡散器92、符号生成器93、同相平均器94、信号電力算出器95、干渉電力算出器96、および割り算器97を有している。受信ベースバンド信号(ij,qj)は信号入力端91から本SIR測定装置に与えられる。本SIR測定装置で測定されたSIR値は信号出力端98から出力される。
【0005】
符号生成器93は、逆拡散コード(Ci,Cq)を生成して逆拡散器92に与える。
【0006】
逆拡散器92は、信号入力端91からの受信ベースバンド信号(ij,qj)と、符号生成器93からの逆拡散コード(Ci,Cq)とを乗算して逆拡散処理を行い、受信シンボル(Ik,Qk)を算出する。
【0007】
この受信シンボル(Ik,Qk)には、信号成分(Is,Qs)の他に干渉成分(nik,nqk)が重畳されている。この干渉成分(nik,nqk)がガウス分布していると仮定すると、その平均値は0となるので、平均化によって干渉成分(nik,nqk)を除去できることとなる。
【0008】
同相平均器94は、受信シンボル(Ik,Qk)を複数シンボルにわたって平均化することにより、干渉成分(nik,nqk)を除去し、信号成分(Is,Qs)を抽出する。
【0009】
信号電力算出器95は、同相平均器94にて抽出された信号成分(Is,Qs)の二乗和をとることにより信号電力Sを求める。
【0010】
干渉電力算出器96は、複数の受信シンボル(Ik,Qk)とそれらの平均値である信号電力Sを用いて受信シンボル(Ik,Qk)の分散を求めることにより干渉電力Iを算出する。
【0011】
割り算器97は、信号電力Sを干渉電力Iで除算することによりSIRを算出する。
【0012】
本SIR測定装置は、干渉成分(nik,nqk)がガウス分布しているという仮定に基づいてSIRを算出している。その仮定が成り立つ範囲では、本SIR測定装置は、干渉成分(nik,nqk)を良好に除去できるだけの平均化時間(あるいは平均化シンボル数)を確保できれば良好な精度でSIRを算出することができる。
【0013】
さらに、測定されたSIRを平均化シンボル数に応じて補正することにより測定精度を高める技術が従来より開示されている(例えば、特開2002−76989号公報参照)。この技術によれば、測定されたSIRから平均化シンボル数に応じた値を除算することにより、平均化の誤差を除去することができる。
【0014】
【特許文献1】
特開2002−76989号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
図4に示した従来のSIR測定装置や特許文献1に開示された技術によれば、平均化によって干渉成分(nik,nqk)を良好に除去できるという条件を満たすような、通常の送信電力制御で必要とされる領域のSIRであれば、良好な精度で測定することができる。
【0016】
しかし、最近では、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)の標準化が進められている。このHSDPAでは、基地局から端末への下り信号にて適応変調方式が採用されている。端末は受信信号のSIRを測定し、その測定値と受信パケットの誤り率とを基地局へ通知する。基地局は、端末から通知されたSIR測定値と受信パケット誤り率に基づき、変調方式などを切り替える。
【0017】
このHSDPAでは、データを効率良く転送して高速データ通信を可能にするために多値変調が行われる。そして、多値変調を行うには通常よりも干渉電力を小さく抑える必要がある。そのため、HSDPAでは、通常の送信電力制御のために測定する場合より干渉電力の小さい領域(すなわちSIR値が高い領域)のSIRを精度良く測定する必要がある。
【0018】
したがって、HSDPAを実装するために、SIR測定装置は広範囲のSIRを精度良く測定できる必要がある。SIRが高い領域では、ガウス分布の干渉成分が小さいため、位相変化による影響が相対的に大きくなる。
【0019】
平均化時間内での位相変化により、平均化に用いられる複数の受信シンボル間に位相差が生じ、それが干渉成分として測定される。したがって、平均化時間が長ければ、すなわち平均化シンボル数が大きければ、それだけ位相変化の影響が大きくなる。これは、平均化の誤差を低減させるために平均化シンボル数を大きくすると、位相変化による干渉電力の誤差が大きくなることを意味する。
【0020】
そのため、SIRが高い領域では、SIR測定値がある所定値に達すると、それ以上ガウス分布の干渉成分を抑圧してもSIR測定値が頭打ちとなり向上しなくなる。そのため、従来のSIR測定装置には、SIRを高精度で測定できる領域に限界があり、HSDPAを実装した通信システムに不向きであった。
【0021】
本発明の目的は、広範囲にわたって高精度でSIRを測定できるSIR測定装置を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のSIR測定装置は、受信信号から得られた複数の受信シンボルを用いてSIR測定値を求めるSIR測定装置であって、SIR測定値に応じて平均化シンボル数を制御するシンボル数制御手段と、シンボル数制御手段により制御された平均化シンボル数の受信シンボルを用いて希望波信号電力を算出する希望波信号電力算出手段と、シンボル数制御手段により制御された平均化シンボル数の受信シンボルを用いて干渉電力を算出する干渉電力算出手段と、希望波信号電力を干渉電力で除算してSIR測定値を求める割り算手段とを有している。
【0023】
したがって、希望波信号電力算出手段および干渉電力算出手段にて用いられる平均化シンボル数をシンボル数制御手段がSIR測定値に応じて適当な数に制御するので、広範囲のSIRにおいて適当な数の受信シンボルを用いることが可能となる。
【0024】
また、シンボル数制御手段は、干渉成分においてガウス分布の成分が支配的なSIR領域では、ガウス分布の成分を平均化により除去できるだけの平均化シンボル数を選択し、位相変化が支配的なSIR領域では、位相変化の影響が除去される平均化シンボル数を選択することとしてもよい。
【0025】
したがって、ガウス分布の干渉成分が支配的な低SIR領域では、ガウス分布の干渉成分が平均化により十分に除去されるような平均化シンボル数が用いられ、位相変化が支配的な高SIR領域では、位相変化の影響が低減されるような平均化シンボル数が用いられるので、低SIR領域から高SIR領域までの測定が可能である。
【0026】
また、シンボル数制御手段は、SIR測定値の標準偏差を求める標準偏差算出手段と、標準偏差算出手段で得られた標準偏差に応じて平均化シンボル数を制御するシンボル数切替手段とを有しており、シンボル数切替手段は、標準偏差が所定の閾値より大きければ平均シンボル数を増加させ、標準偏差が閾値より小さければ平均シンボル数を減少させることとしてもよい。
【0027】
したがって、SIRのバラツキが大きく標準偏差が閾値以上となる低SIR領域では平均化シンボル数を大きくすることにより平均化の精度を高め、SIRのバラツキが小さく標準偏差が閾値より小さくなる高SIR領域では平均化シンボル数を小さくすることにより位相変化の影響を低減するので、低SIR領域から高SIR領域までの測定が可能である。
【0028】
また、シンボル数切替手段は、平均シンボル数を上限値と下限値の間で制御することとしてもよい。
【0029】
したがって、要求条件に応じて上限値および下限値を選択することにより、要求条件を満たしてSIRを測定できる。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。ここではCDMA受信装置のデジタルベースバンド部に適用されるSIR測定装置を例示する。
【0031】
図1は、本発明の一実施形態によるSIR測定装置の構成を示すブロック図である。図1を参照すると、SIR測定装置は、逆拡散器12、符号生成器13、同相平均器14、信号電力算出器15、干渉電力算出器16、割り算器17、およびシンボル数制御器19を有している。シンボル数制御器19は比較切替器20およびSIR対シンボル数テーブル21を有している。受信ベースバンド信号(in,qn)は信号入力端11から本SIR測定装置に与えられる。本SIR測定装置で測定されたSIR値は信号出力端18から出力される。
【0032】
符号生成器13は、逆拡散コード(ci,cq)を生成して逆拡散器12に与える。
【0033】
逆拡散器12は、信号入力端11からの受信ベースバンド信号(in,qn)と、符号生成器13からの逆拡散コード(ci,cq)とを乗算して得られた値を拡散率に応じて積算することにより受信シンボル(Ik,Qk)を算出する。
【0034】
同相平均器14は、受信シンボル(Ik,Qk)を平均化シンボル数M個のシンボルにわたって平均化することにより、干渉成分(nik,nqk)を除去し、信号成分(Is,Qs)を抽出する。なお、平均化シンボル数Mはシンボル数制御器19の比較切替器20から与えられる。信号電力算出器15は、同相平均器14にて抽出された信号成分(Is,Qs)の二乗和をとることにより信号電力Sを求める。同相平均器14および信号電力算出器15によって希望波電力算出手段が構成される。ここで希望波電力は信号電力Sである。
【0035】
干渉電力算出器16は、平均化シンボル数Mの受信シンボル(Ik,Qk)とそれらの平均値である信号電力Sを用いて受信シンボル(Ik,Qk)の分散を求めることにより干渉電力Iを算出する。
【0036】
割り算器17は、信号電力Sを干渉電力Iで除算することによりSIRを算出する。
【0037】
SIR対シンボル数テーブル21には、SIR値の領域と、その領域のSIRを測定するのに適した平均化シンボル数との対応が予め設定されている。ガウス分布の干渉成分が支配的な低SIR領域では、同相平均器14による平均化によって干渉成分を良好に除去できるような平均化シンボル数が用いられる。位相変化の影響が支配的な高SIR領域では、位相変化の影響を低減するような平均化シンボル数が用いられる。
【0038】
比較切替器20は、測定結果として割り算器17で得られたSIR値を用いてSIR対シンボル数テーブル21を参照し、そのSIR値に対応する平均化シンボル数を同相平均器14および干渉電力算出器16に与える。
【0039】
本実施形態のSIR測定装置の動作について説明する。
【0040】
まず、逆拡散器12は式(1)および式(2)を用いて受信シンボル(Ik,Qk)を求める。
【0041】
【数1】
ここでSfは拡散率である。この受信シンボル(Ik,Qk)は、信号成分(Is,Qs)と干渉成分(nik,nqk)が重畳されている。ikおよびQkは式(3)および式(4)のように示すことができる。
【0042】
【数2】
次に、同相平均器14は式(5)および式(6)を用いて平均化シンボル数Mで平均化を行う。
【0043】
【数3】
次に、信号電力算出器25は式(7)を用いて信号電力Sを求める。
【0044】
【数4】
また、干渉電力算出器16は、式(8)を用いて干渉電力Iを求める。干渉電力は式(8)に示されるようにM個の受信シンボル(Ik,Qk)の分散として与えられる。
【0045】
【数5】
次に、割り算器17は、式(9)に示すように、信号電力算出器15により算出された信号電力Sを、干渉電力算出器16により算出された干渉電力Iで除算してSIRを求める。シンボル数制御器19は、割り算器17から与えられるSIRに応じて最適な平均化シンボル数を求める。この平均化シンボル数が同相平均器14や干渉電力算出器16での演算に用いられることによりSIRの測定精度が向上する。
【0046】
以上説明したように、本実施形態のSIR測定装置によれば、シンボル数制御器19は、ガウス分布の干渉成分が支配的な低SIR領域では、ガウス分布の干渉成分が平均化により十分に除去されるような平均化シンボル数を選択し、位相変化が支配的な高SIR領域では、位相変化の影響が低減されるような平均化シンボル数を選択し、同相平均器14および信号電力算出器15は、その平均化シンボル数Mを用いて信号電力Sを算出し、干渉電力算出器16は、その平均化シンボル数Mを用いて干渉電力Iを求め、割り算器17は、信号電力Sと干渉電力IからSIRを算出するので、低SIR領域から高SIR領域まで広い範囲のSIRを高精度で測定することができる。
【0047】
なお、新たな平均化シンボル数を定めるためのパラメータとしてSIR値と現在の平均化シンボル数の2つを用いることとしてもよい。現在の平均化シンボル数Mから位相変化の影響を想定することにより、ガウス分布の干渉成分と位相変化の影響との関係をより正しく認識できる。
【0048】
本発明の他の実施形態について図面を参照して説明する。
【0049】
図2は、本発明の他の実施形態によるSIR測定装置の構成を示すブロック図である。図2を参照すると、SIR測定装置は、逆拡散器32、符号生成器33、同相平均器34、信号電力算出器35、干渉電力算出器36、割り算器37、およびシンボル数制御器39を有している。シンボル数制御器39はシンボル数切替部40および標準偏差算出部41を有している。受信ベースバンド信号(in,qn)は信号入力端31から本SIR測定装置に与えられる。本SIR測定装置で測定されたSIR値は信号出力端18から出力される。
【0050】
符号生成器33は、逆拡散コード(ci,cq)を生成して逆拡散器32に与える。
【0051】
逆拡散器32は、信号入力端31からの受信ベースバンド信号(in,qn)と、符号生成器33からの逆拡散コード(ci,cq)とを乗算して得られた値を拡散率に応じて積算することにより受信シンボル(Ik,Qk)を算出する。
【0052】
同相平均器34は、受信シンボル(Ik,Qk)を平均化シンボル数Mのシンボルにわたって平均化することにより、干渉成分(nik,nqk)を除去し、信号成分(Is,Qs)を抽出する。なお、平均化シンボル数Mはシンボル数制御器39のシンボル数切替部40から与えられる。
【0053】
信号電力算出器35は、同相平均器34にて抽出された信号成分(Is,Qs)の二乗和をとることにより信号電力Sを求める。
【0054】
干渉電力算出器36は、平均化シンボル数Mの受信シンボル(Ik,Qk)とそれらの平均値である信号電力Sを用いて受信シンボル(Ik,Qk)の分散を求めることにより干渉電力Iを算出する。
【0055】
割り算器37は、信号電力Sを干渉電力Iで除算することによりSIRを算出する。
【0056】
標準偏差算出部41は、割り算器37にて求められたSIRの標準偏差を求める。この標準偏差δSIRは、SIR算出値のバラツキの程度であり、SIR算出における平均化の精度を示している。言い換えれば、標準偏差δSIRは、平均化シンボル数Mが適正値となっているか否かを示しているといえる。例えば、標準偏差δSIRが大きいことは、平均化の精度が十分でなくガウス分布の干渉成分が良好に除去されていないこと、すなわち平均化シンボル数Mが適正でないことを示す。
【0057】
シンボル数切替部40は、標準偏差算出部41で求まったSIRの標準偏差に応じて平均化シンボル数Mを制御する。
【0058】
図3は、シンボル数切替部40の動作を示すフローチャートである。図3を参照すると、シンボル数切替部40は、まず、SIRの標準偏差δSIRが所定の閾値δt以上であるか否か判定する(ステップ101)。
【0059】
標準偏差δSIRが閾値δt以上であれば、シンボル数切替部40は、平均化シンボル数Mが最大シンボル数Mmaxより小さいか否か判定する(ステップ102)。平均化シンボル数Mが最大シンボル数Mmaxより小さければ、シンボル数切替部40は平均化シンボル数Mに1を加算する(ステップ103)。平均化シンボル数Mが最大シンボル数Mmax以上であれば、シンボル数切替部40は平均化シンボル数Mをそのまま維持する(ステップ104)。
【0060】
標準偏差δSIRが閾値δtより小さければ、シンボル数切替部40は、平均化シンボル数Mが最小シンボル数Mminより大きいか否か判定する(ステップ105)。平均化シンボル数Mが最小シンボル数Mminより大きければ、シンボル数切替部40は、平均化シンボル数Mから1を減算する(ステップ106)。平均化シンボル数Mが最小シンボル数Mmin以下であれば、シンボル数切替部40は平均化シンボル数Mをそのまま維持する(ステップ107)。
【0061】
標準偏差δSIRが小さい場合、すなわちSIRのバラツキが小さい場合には小さな平均化シンボル数Mで良好な精度の平均化が可能であるが、標準偏差δSIRが大きい場合、すなわちSIRのバラツキが大きい場合には平均化シンボル数を大きくしないと良好な精度の平均化ができない。
【0062】
シンボル数切替部40は、SIRの標準偏差δSIRが閾値δt以上あるような平均化の精度が低い状態のときには精度を向上させるために平均化シンボル数Mを大きくし、また、標準偏差δSIRが閾値δtより小さいような平均化の精度が高い状態のときには位相変化の影響を小さくするために平均化シンボル数Mを小さくする。
【0063】
なお、最大シンボル数Mmaxとは、平均化シンボル数Mの上限である。SIR測定装置には測定対象の範囲があり、それを越えるようなSIRを測定できる必要は無い。SIRの値が非常に小さい場合に平均化シンボル数Mが大きくなり過ぎるのを防ぐために最大シンボル数Mmaxが設けられている。
【0064】
最小シンボル数Mminとは、平均化シンボル数Mの下限である。平均化シンボル数Mが0または1になると、式(5)、(6)または式(8)が破綻して正常な演算ができなくなる。また、平均化シンボル数Mが余りに小さいと、平均化の誤差が出て高精度の測定ができなくなる。所望の精度を確保するために最小シンボル数Mminが設けられている。
【0065】
閾値δt、最大シンボル数Mmaxおよび最小シンボル数Mminは、測定対象範囲、必要とされる測定精度、無線電波の状況、SIR測定装置の処理能力などの要求条件から適当な値に設定されるパラメータであってもよい。
【0066】
以上説明したように、本実施形態のSIR測定装置によれば、シンボル数制御器39は、SIRの標準偏差δSIRが閾値δt以上の低SIR領域では平均化シンボル数Mを大きくすることにより平均化の精度を高め、標準偏差δSIRが閾値δtより小さい高SIR領域では平均化シンボル数を小さくすることにより位相変化の影響を低減するので、低SIR領域から高SIR領域まで広い範囲のSIRを高精度で測定することができる。
【0067】
【発明の効果】
本発明によれば、希望波信号電力算出手段および干渉電力算出手段にて用いられる平均化シンボル数をシンボル数制御手段がSIR測定値に応じて適当な数に制御するので、広範囲のSIRにおいて適当な数の受信シンボルを用いることが可能となり、高精度でSIRを測定することができる。
【0068】
また、ガウス分布の干渉成分が支配的な低SIR領域では、ガウス分布の干渉成分が平均化により十分に除去されるような平均化シンボル数が用いられ、位相変化が支配的な高SIR領域では、位相変化の影響が低減されるような平均化シンボル数が用いられるので、低SIR領域から高SIR領域までの広範囲で高精度のSIR測定が可能である。
【0069】
また、SIRのバラツキが大きく標準偏差が閾値以上となる低SIR領域では平均化シンボル数を大きくすることにより平均化の精度を高め、SIRのバラツキが小さく標準偏差が閾値より小さくなる高SIR領域では平均化シンボル数を小さくすることにより位相変化の影響を低減するので、低SIR領域から高SIR領域まで広い範囲のSIRを高精度で測定することができる。
【0070】
また、要求条件に応じて上限値および下限値を選択することにより、要求条件を満たして広範囲のSIRを高精度で測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるSIR測定装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の他の実施形態によるSIR測定装置の構成を示すブロック図である。
【図3】シンボル数切替部の動作を示すフローチャートである。
【図4】従来のSIR測定装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
11,31 信号入力端
12,32 逆拡散器
13,33 符号生成器
14,34 同相平均器
15,35 信号電力算出器
16,36 干渉電力算出器
17,37 割り算器
18,38 信号出力端
19,39 シンボル数制御器
20 比較切替器
21 SIR対シンボル数テーブル
40 シンボル数切替器
41 標準偏差算出部
101〜107 ステップ
Claims (4)
- 受信信号から得られた複数の受信シンボルを用いてSIR測定値を求めるSIR測定装置であって、
前記SIR測定値の標準偏差を求める標準偏差算出手段と、前記標準偏差が所定の閾値より大きければ平均化シンボル数を増加させ、前記標準偏差が前記閾値より小さければ平均化シンボル数を減少させるシンボル数切替手段と、を有するシンボル数制御手段と、
前記シンボル数制御手段により制御された前記平均化シンボル数の受信シンボルを用いて希望波信号電力を算出する希望波信号電力算出手段と、
前記シンボル数制御手段により制御された前記平均化シンボル数の受信シンボルを用いて干渉電力を算出する干渉電力算出手段と、
前記希望波信号電力を前記干渉電力で除算して前記SIR測定値を求める割り算手段とを有するSIR測定装置。 - 前記シンボル数切替手段は、前記平均化シンボル数を上限値と下限値の間で制御する、請求項1記載のSIR測定装置。
- 受信信号から得られた複数の受信シンボルを用いてSIR測定値を求めるSIR測定方法であって、
前記SIR測定値の標準偏差を求める標準偏差算出ステップと、前記標準偏差が所定の閾値より大きければ平均化シンボル数を増加させ、前記標準偏差が前記閾値より小さければ平均化シンボル数を減少させるシンボル数切替ステップと、を含むシンボル数制御ステップと、
前記平均化シンボル数の受信シンボル数を用いて希望波信号電力を算出する希望波信号電力算出ステップと、
前記平均化シンボル数の受信シンボルを用いて干渉電力を算出する干渉電力算出ステップと、
前記希望波信号電力を前記干渉電力で除算して前記SIR測定値を求める除算ステップとを有するSIR測定方法。 - 前記シンボル数切替ステップは、前記平均化シンボル数を上限値と下限値の間で制御する、請求項3記載のSIR測定方法。
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