JP4181609B1 - 冷蔵庫用開扉装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】冷蔵庫の冷凍室扉6に設けられた冷凍室用開扉ボタン12と、冷凍室扉6に設けられたマグネット15と、冷凍室用開扉ボタン12の操作に応じてマグネット15の磁束の状態を変化させる磁束変化機構16と、冷蔵庫の筐体7に設けられ磁束変化機構16により変化したマグネット15の磁束の状態を検知するリードスイッチ17とを備える。冷凍室用開扉ボタン12の押圧操作に連動して、冷凍室扉6側において磁束変化機構16により変化したマグネット15の磁束の状態を、筐体7側においてリードスイッチ17により検知する。
【選択図】図1
Description
この種の開扉装置として、特に引き出し式の扉を開扉するための開扉装置は、引き出し式の扉と筐体とがヒンジなどにより連結された構成となっていないことから、扉側に設けられた操作部材(開扉ボタンなど)の操作を検知するスイッチなどを電気的に筐体側に接続することができない。
以下、本発明の第1の実施形態について図1ないし図4を参照しながら説明する。
図3は冷蔵庫1の正面図である。冷蔵庫1には、冷蔵室扉2a,2b、製氷室扉3、切換室扉4、野菜室扉5、冷凍室扉6が設けられている。これら扉2a,2b,3,4,5,6は、冷蔵庫1の筐体7(図1および図2に当該筐体7内に設けられ野菜室と冷凍室との間を仕切る断熱壁8の前端部のみ示す)内に設けられた冷蔵室、製氷室、切換室、野菜室、冷凍室(何れも図示せず)をそれぞれ開閉するようになっている。
冷凍室用開扉ボタン12は、冷凍室扉6の前面側に設けられたボタン収容部18に収容されており、バネ19により矢印A2方向(冷凍室扉6の前方)に付勢された状態で矢印A1方向に押圧可能な押しボタン(押圧操作部材)となっている。
この場合、磁束変化機構16は、冷凍室用開扉ボタン12の直線運動とマグネット15の回転運動とを相互に変換する変換機構としての機能を担っている。
制御装置26は、マイクロコンピュータを主体として構成されており、冷蔵庫1の動作全般を制御するものである。この制御装置26には、開扉装置13、リードスイッチ17、扉スイッチ27などが接続されている。開扉装置13は、例えばコイルと可動鉄心とからなる電磁駆動源(図示せず)を主体として構成されており、制御装置26からの駆動信号に基づいて冷凍室扉6を開放方向へ押圧する。扉スイッチ27は、冷凍室扉6が閉扉状態であることを検知するものであり、冷凍室扉6が閉扉されるとオン信号を出力する。そして、制御装置26は、リードスイッチ17や扉スイッチ27からの信号に基づいて開扉装置13の動作を制御するようになっている。なお、冷蔵室扉2a,2b、野菜室扉5についても当該冷蔵室扉2a,2b、野菜室扉5が閉扉状態であることを検知する扉スイッチ(図示せず)がそれぞれ設けられている。
次に、本発明の第2の実施形態について図5を参照しながら説明する。なお、上述した第1の実施形態と同一の部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。図5は冷凍室扉6用の開扉装置13の操作部31の内部構成を概略的に示す横断平面図である。
冷凍室用開扉ボタン32は、冷凍室扉6の前面側に設けられたボタン収容部34に収容されており、矢印A1方向に押圧可能な押しボタンとなっている。
この場合、カム機構33は、冷凍室用開扉ボタン32の直線運動とマグネット15の回転運動とを相互に変換する変換機構としての機能を担っている。
次に、本発明の第3の実施形態について図7を参照しながら説明する。なお、上述した第1の実施形態と同一の部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。図7は冷凍室扉6用の開扉装置13の操作部41の内部構成を概略的に示す横断平面図である。
なお、マグネット42の着磁数としては8極に限られるものではなく、4極以上の多極に着磁したものであればよい。
次に、本発明の第1の参考例について図9を参照しながら説明する。なお、上述した第1の実施形態と同一の部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。図9は冷凍室扉6用の開扉装置13の操作部51の内部構成を概略的に示す横断平面図である。
冷凍室用開扉ボタン52は、冷凍室扉6内に設けられた収容部55の前端側において矢印A1,A2方向に移動可能に配置されている。
マグネット53は、全体として矩形型の形状をなしており、N極とS極の2極に着磁されている。このマグネット53は、その着磁方向が筐体7の前面に対してほぼ平行な方向となる状態で収容部55の後端側(図9では右側)に配置されている。
この場合、磁気遮蔽機構54は、冷凍室用開扉ボタン52の直線運動と磁気遮蔽板57の回動運動とを相互に変換する変換機構としての機能を担っている。
次に、本発明の第2の参考例について図10を参照しながら説明する。なお、上述した第1の実施形態と同一の部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。図10は冷凍室扉6用の開扉装置13の操作部61の内部構成を概略的に示す横断平面図である。
冷凍室用開扉ボタン62は、冷凍室扉6内に設けられた収容部67の前端側(図10では左側)において矢印A1,A2方向に移動可能に配置されている。
扉側マグネット63は、収容部67の後端側に設けられたガイド部68内において矢印E1,E2方向(前後方向)に移動可能に配置されている。
ボタン式スイッチ66は、収容部材25内において筐体側レバー70よりも後方(図10では右方)に配置されており、ボタン66aが筐体側レバー70により押圧操作される構成となっている。このボタン式スイッチ66は、制御装置26に接続されており、ボタン66aが押圧操作されるとオン信号を出力する。
この場合、磁気結合機構64は、冷凍室用開扉ボタン62の直線運動と扉側マグネット63の直線運動とを相互に変換する変換機構としての機能を担っている。
磁束検知手段としては、上記のボタン式スイッチ66に限られるものではなく、扉側マグネット63が筐体側マグネット65に吸着した状態または離間した状態を検知するスイッチを用いることができる。
次に、本発明の第3の参考例について図11を参照しながら説明する。なお、上述した第1の実施形態と同一の部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。図11は冷凍室扉6用の開扉装置13の操作部81の内部構成を概略的に示す横断平面図である。
冷凍室用開扉レバー82は、冷凍室扉6内に設けられた収容部84の前端側において、上辺部が回動軸85により枢支されており、図11(b)中矢印G1,G2方向(上下方向)に回動可能な引きレバー(引き操作部材)となっている。
この場合、磁束変化機構83は、冷凍室用開扉レバー82の回動運動とマグネット15の回転運動とを相互に変換する変換機構としての機能を担っている。
本実施形態において、各扉2a,2b,5,6の開扉レバーは、冷凍室用開扉レバー82のように上下方向に回動可能なものに限られるものではなく、左右方向に回動可能なものであってもよい。
次に、本発明の第4の実施形態について図12を参照しながら説明する。なお、上述した第1の実施形態と同一の部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。図12は冷凍室扉6用の開扉装置13の操作部91の内部構成を概略的に示す横断平面図である。
ホールIC92は収容部材25内に配置されており、当該収容部材25の前端側を閉塞する壁部25aにより筐体7の外部に露出した状態とならないようになっている。
ホールIC92は制御装置26に接続されており、制御装置26は当該ホールIC92からの信号に基づいて開扉装置13の動作を制御する。
上述の各実施形態において、リードスイッチ17ではなくホールIC92を用いるようにしてもよい。
本発明は、上述した各実施形態にのみ限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
磁束検知手段としては、リードスイッチ17、ホールIC92に限られるものではなく、マグネットの磁束の状態を検知できるものであればよい。
本発明は、回動式の扉,引き出し式の扉用の開扉装置のみならず左右両開き式の扉用の開扉装置にも適用できる。
また、上述した冷蔵庫1のように冷蔵機能および冷凍機能を備えた冷蔵庫のみならず、冷蔵専用機にも適用することができる。
Claims (6)
- 冷蔵庫の扉に設けられた操作部材と、
前記扉に設けられたマグネットと、
前記操作部材の操作に応じて前記マグネットを回転させることにより当該マグネットの磁束の状態を変化させる磁束変化手段と、
前記冷蔵庫の筐体に設けられ前記磁束変化手段により変化した前記マグネットの磁束の状態を検知してオンまたはオフするリードスイッチとを備え、
前記リードスイッチによる検知結果に基づいて前記扉を開放することを特徴とする冷蔵庫用開扉装置。 - 冷蔵庫の扉に設けられた操作部材と、
前記扉に設けられたマグネットと、
前記操作部材の操作に応じて前記マグネットを回転させることにより当該マグネットの磁束の状態を変化させる磁束変化手段と、
前記冷蔵庫の筐体に設けられ前記磁束変化手段により変化した前記マグネットの磁束の状態を検知してオンまたはオフするホールICとを備え、
前記ホールICによる検知結果に基づいて前記扉を開放することを特徴とする冷蔵庫用開扉装置。 - 前記磁束変化手段は、前記マグネットをラックギアおよびピニオンギアにより回転させることを特徴とする請求項1または2記載の冷蔵庫用開扉装置。
- 前記磁束変化手段は、前記マグネットをカム機構により回転させることを特徴とする請求項1または2記載の冷蔵庫用開扉装置。
- 前記マグネットは2極に着磁されていることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の冷蔵庫用開扉装置。
- 前記マグネットは4極以上の多極に着磁されていることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の冷蔵庫用開扉装置。
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