JP4180877B2 - 2段動作プッシュスイッチ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラ、電子機器(例えば携帯電話機)などに使用される2段動作プッシュスイッチに関するものである。例えばカメラ付き携帯電話機のカメラのシャッターに使用される2段動作プッシュスイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の2段動作プッシュスイッチには、図13〜図19に示すようなものが知られている。
すなわち、ハウジング200にタクト板240を収容するタクト板収容凹部201を形成し、ハウジング200の底板に第1、第2、第3端子210、220、230を固着し、第1、第2、第3端子210、220、230の接続部212,212、222、232をハウジング200の外へ突出させる。
タクト板収容凹部201の開口面をカバー250で覆い、カバー250の中央部に穿設されたキートップ用孔251からキートップ260の操作部を外部へ突出させ、カバー250の側面に形成された係止ばね部252〜252をハウジング200の外側面に突設された係止突起203〜203に係止して、カバー250をハウジング200に固定する。
【0003】
タクト板240は、図19に示すように、ドーム状の中央接触部241と、中央接触部241の外周側に半円弧孔242、242で隔てられるとともに連結部243、243で連結された環状部244と、環状部244の外周側の対向する位置に突設された水平矩形板状の周辺接触部245、245とを具備し、環状部244は外周側が下方へ傾斜した形状に形成され、環状部244の円周方向に沿って等間隔に、中心角度で90°の位置に絞り部246〜246が形成されている。
タクト板240は、初期状態では、図16、図17に示すように、ハウジング200の底板内面とキートップ260の下面との間に若干弾性変形した状態でタクト板収容凹部201内に収容され、周辺接触部245、245が第1端子210の接触部211、211に接触している。
【0004】
そして、キートップ260を押し下げると、キートップ260の押圧突起がタクト板240の中央接触部241を押し込んで環状部244を反転させる。この変形を1段目の変形とすると、この変形によって中央接触部241の周辺部が第2端子220の接触部221、221に接触し、第1、第2端子210、220間を電気的に接続する。
ついで、キートップ260をさらに押し下げると、キートップ260の押圧突起がタクト板240の中央接触部241をさらに押し込んで変形が進む。この変形を2段目の変形とすると、この変形によって中央接触部241の中心部が第3端子230の接触部231に接触し、第1、第2、第3端子210、220、230間を電気的に接続する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図13〜図19に示した従来例では、1つのタクト板240で2段階の接続を行っていたので、タクト板240の連結部243、243に過度のストレス(応力)がかかり、少ない動作回数でタクト板240が破損するという問題点があった。
例えば、タクト板240の1段目の変形では、曲げ加工で形成された環状部244が反転し、タクト板240の2段目の変形では、絞り加工で形成された中央接触部241が反転するので、両者の境目の連結部243、243に応力集中で割れが生じ易いという問題点があった。
また、1つのタクト板240で2段階の接続を行っていたので、1段目の荷重特性と2段目の荷重特性の自由度が小さく、荷重特性のバリエーションを広げることができないという問題点があった。
例えば、1段目の荷重特性を所望の特性に合わせたときに、その影響が2段目の荷重特性に及ぶため、2段目の荷重特性の自由度が小さく、所望の特性が得にくいという問題点があった。
【0006】
本出願人は、上述の問題点を解決するために、図20〜図27に示すような2段動作プッシュスイッチを提案した(特願2002ー186830)。
すなわち、ハウジング300にタクト板収容凹部301を形成し、ハウジング300に固定した第1、第2、第3端子310、320、330の接触部311、311、321、321、331をタクト板収容凹部301の内底面の外側周辺部、内側周辺部、中央部に露出させ、第1、第2、第3端子310、320、330の接続部312、312、322、332をハウジング300の外へ突出させる。
タクト板収容凹部301の開口面をカバー340で覆い、カバー340の中央部に穿設されたキートップ用孔341からキートップ350の操作部を外部へ突出させ、カバー340の側面に形成された係止ばね部342〜342をハウジング300の外側面に突設された係止突起303〜303に係止して、カバー340をハウジング300に固定する。
【0007】
タクト板収容凹部301に収容するタクト板をタクト板収容凹部301内で上下に離して配置された第1、第2タクト板360,370で形成する。
第1タクト板360を図25〜図27に示すように、長方形板状の中央接触部361と、この中央接触部361の外周側にほぼ半円状の孔362,362で隔てられるとともに帯状の連結部363、363で連結された環状部364と、この環状部364の外周側の対向する位置に突設された周辺接触部365,365とで形成する。中央接触部361の中央部には、下方へ膨出した凸部366を形成し、長手方向の端縁には、補強用の立ち上げ片367,367を形成する。環状部364には、円周方向に沿って等間隔に絞り部368〜368を形成する。
第2タクト板370は、図22に示すようにタクト板収容凹部301内に2枚重ねて収容されるもので、中央部を上方へ膨出したドーム状に形成する。
【0008】
そして、キートップ350を押し下げると、キートップ350の押圧部が第1タクト板360の中央接触部361を押し込んで連結部363,363を反転させるとともに環状部364を弾性変形させる。この変形を1段目の変形とすると、この変形によって第1タクト板360の凸部366が第2タクト板370の中央部に接触し、第1、第2端子310、320間が電気的に接続する。
ついで、キートップ350をさらに押し下げると、第1タクト板360の凸部366が第2タクト板370の中央部を押し込んで第2タクト板370を反転させる。この変形を2段目の変形とすると、この変形によって第2タクト板370の中央部が第3端子330の接触部331に接触し、第1、第2、第3端子310,320,330間が電気的に接続する。
このようにタクト板を第1、第2タクト板360,370の2つとし、第1、第2タクト板360,370のそれぞれに過度のストレスが生じないようにしたので、タクト板が1つの従来例と比べて長寿命化を図ることができるとともに、1段目の荷重特性と2段目の荷重特性の自由度を大きくして2段動作プッシュスイッチとしての荷重特性のバリエーションを広げることができた。
【0009】
しかしながら、図20〜図27に示した提案例では、第1タクト板360の外形寸法が大きくなるので、プリント配線基板への実装面積が大きくなるという問題点があった。
例えば、第1タクト板360の環状部364の外径を5.5mm、第2タクト板370の外径を2.3mmとしたときのハウジング300の外形寸法は、図20の平面図において縦7.8mm、横5.7mmになっていた。
また、図13〜図19に示した従来例でも、1つのタクト板240で2段階の接続動作を行うため、タクト板240の外形寸法が大きくなり、プリント配線基板への実装面積が大きくなるという問題点があった。
【0010】
本発明は上述の問題点に鑑みなされたもので、長寿命化を図るとともに1段目と2段目の荷重特性の自由度を大きくし、さらにプリント配線基板への実装面積を小さくすることのできる2段動作プッシュスイッチを提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、ハウジング(1)にタクト板を収容するタクト板収容凹部(13)を形成し、ハウジング(1)に固定した第1、第2、第3端子(3)、(4)、(5)の接触部(31)、(41)、(51)をタクト板収容凹部(13)の内底面に露出させ、キートップ(8)の操作部(82)への押圧でタクト板を弾性変形させることによって2段階の接続をする2段動作プッシュスイッチであって、前記タクト板を、タクト板収容凹部(13)内に並列に配置されて、それぞれの中央部がタクト板収容凹部(13)の内底面から離れる方向に膨出したドーム状の第1、第2タクト板(6)、(7)で形成し、第1タクト板(6)の中央部、周辺部を第1、第3端子(3)、(5)の接触部(31)、(51)に臨設し、第2タクト板(7)の周辺部、中央部を第3、第2端子(5)、(4)の接触部(51)、(41)に臨設し、キートップ(8)は、操作部(82)への押圧に基づき第1、第2タクト板(6)、(7)のそれぞれの中央部を押圧して反転させる第1、第2押圧部(83)、(84)を具備し、第1、第2押圧部(83)、(84)の第1、第2タクト板(6)、(7)への押圧点K1,K2のそれぞれを支点としたキートップ(8)のモーメントのつり合い時における操作部(82)への動作荷重をP3,P4としたときに、P3≠P4が成立する位置に操作部(82)を形成し、操作部(82)への1段目の押圧で第1、第2タクト板(6)、(7)の一方の中央部を反転させて1段目の接続を行い、操作部(82)への2段目の押圧で第1、第2タクト板(6)、(7)の他方の中央部も反転させて2段目の接続を行うことを特徴とするものである。
【0012】
上述の構成において、キートップ(8)の操作部(82)への押圧に基づきキートップ(8)の第1、第2押圧部(83)、(84)が第1、第2タクト板(6)、(7)のそれぞれの中央部を順次押圧して反転させる。
すなわち、操作部(82)がP3≠P4の成立するキートップ(8)上の位置に形成されているので、操作部(82)への1段目の押圧で第1、第2タクト板(6)、(7)の一方の中央部を反転させて接触部(31)、(41)、(51)のうちの対応する2つと接触させる。1段目の接続が行われ、操作部(82)への2段目の押圧で第1、第2タクト板(6)、(7)の他方の中央部も反転させて接触部(31)、(41)、(51)の全てと接触させる2段目の接続が行われる。
【0013】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、第1、第2タクト板(6)、(7)の構成を簡単にするために、第1、第2タクト板(6)、(7)の荷重特性を等しく形成し、動作荷重P3,P4の力点を押圧点K1、K2間の中点に対応する位置からずらしたことを特徴とするものである。
【0014】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、操作部(82)の形成位置を簡単に決めるために、第1、第2タクト板(6)、(7)の荷重特性を異ならせて形成し、動作荷重P3,P4の力点を押圧点K1、K2間の中点に対応する位置としたことを特徴とするものである。
【0015】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、1段目と2段目の荷重特性(例えばクリック感)の自由度をより大きくするために、第1、第2タクト板(6)、(7)の荷重特性を異ならせて形成し、動作荷重P3,P4の力点を押圧点K1、K2間の中点に対応する位置からずらしたことを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施形態例を図1〜図12を用いて説明する。
まず、第1発明の一実施形態例を図1〜図10を用いて説明する。
図1〜図4は全体の構成を示すもので、これらの図において、3、4、5は第1、第2、第3端子、6は第1タクト板、7は第2タクト板、8はキートップ、9はカバー、10はプリント配線基板である。
【0017】
ハウジング1は絶縁性の合成樹脂でほぼ直方体状に成形されたもので、図5〜図8に示すように、長方形状の底板11と、この底板11の外周辺から一体に直立して包囲する側板12とを具備し、底板11と側板12によって上方を開口したタクト板収容凹部13が形成され、このタクト板収容凹部13は開口側からみて長円形状に形成されている。
タクト板収容凹部13は、第1、第2タクト板6,7のそれぞれを収容する第1、第2収容凹部14,15と、両者を連通する連通凹部16とからなっている。
【0018】
第1収容凹部14の内底面は、円形状の中央部と、この中央部の周辺に連続する環状の周辺部とを具備し、中央部は周辺部に対して表面の高さが若干低く形成され、周辺部の一部であって連通凹部16と対向する側には、(図5では左側)には、第1タクト板6の周辺部に当接する第1段部17が形成されている。
第2収容凹部15の内底面は、第1収容凹部14の内底面と同様の中央部と周辺部を具備し、周辺部の一部であって連通凹部16と対向する側(図5では右側)には、第2タクト板7の周辺部に当接する第2段部18が形成されている。
連通凹部16の内底面は、ほぼ正方形状の中央部と、この中央部の対向する対辺(図5では上辺と下辺)に連続する台形状の周辺部とを具備し、中央部は第1,第2収容凹部14,15の周辺部と同一高さに形成され、周辺部は中央部に対して表面の高さが若干高く形成されている。
連通凹部16の中心を通る底板11の板面に垂直な軸を20とし、第1,第2収容凹部14,15の中心を通る底板11の板面の垂直な軸を21,22とすると、垂直軸21,20間と垂直軸20,22間の間隔が等しく形成されている。
【0019】
ハウジング1の側板12の外側面には、カバー9を係止する係止突起24〜24と、プリント配線基板10の切欠部10aへの実装時に抜け止めとなるストッパ25,25とが形成されている。
ハウジング1の底板11には、第1,第2,第3端子3,4,5がハウジング1の成型時に一体に設けられている。例えば、導電性金属板のプレス成形で形成された第1、第2、第3端子3、4、5を金型内に配置し、樹脂の注入、固化によって一体成型される。
このとき、第3端子5の一端側には接触部51が形成され、他端側には露出部52を介して接続部53が形成されている。
接触部51は、その中心が垂直軸20と一致するとともに、連通凹部16の内底面の中央部において周辺の内底面から露出し、その上面が第1、第2段部17、18の上面とほぼ同一高さに形成されている。
露出部52は、底板11の一方の長辺の中点近傍から外部へ露出し、底板11の外側面に沿って折り曲げられるとともに、底板11の外側面のほぼ中央部まで底板11の短辺とほぼ平行に配置されている。
接続部53は、露出部52の先端部から底板11の外側面にほぼ垂直に外側へ突設されている。
また、第1,第2端子3,4の一端側には接触部31,41が形成され、他端側には露出部32,42を介して接続部33,43が形成されている。
接触部31,41は、その中心が垂直軸21、22と一致するとともに、第1、第2収容凹部14,15の内底面の中央部において周辺の内定面から露出し、その上面が周辺部の上面より若干高く、かつ第1、第2段部17、18の上面より若干低く形成されている。
露出部32,42は、底板11の一方の長辺の両端近傍から外部へ露出し、底板11の外側面に沿って折り曲げられるとともに、第3端子5の露出部52とほぼ平行に配設されている。
接続部33,43は、露出部32,42の先端部から底板11の外側面にほぼ垂直に外側へ突設されている。
【0020】
第1タクト板6は、弾性を有する導電性金属板の打ち抜き、絞り加工で形成されて第1収容凹部14内に収容されるもので、図1に示すように、中央部を第1収容凹部14の内底面から離れる方向へ膨出した円板状(すなわちドーム状)に形成されている。
第2タクト板7は、弾性を有する導電性金属板の打ち抜き、絞り加工で形成されて第2収容凹部15内に収容されるもので、第1タクト板6と同様の円板状に形成されている。
【0021】
キートップ8は、第1、第2タクト板6、7を押圧して2段階に弾性変形させるためのもので、図9に示すように、長円板状の本体部81と、この本体部81の上面側に突設されたほぼ円柱状の操作部82と、本体部81の下面側に突設されたほぼ円柱状の押圧部83,84とを具備している。
本体部81の中心を通る本体部81の板面に垂直な軸を85、第1、第2押圧部83,84の中心を通る本体部81の板面に垂直な軸を86,87、操作部82の中心を通る本体部81の板面に垂直な軸を88とすると、垂直軸86,85間と垂直軸85,87間の間隔が等しく形成され、垂直軸88は垂直軸86,85間に位置するように形成されている。
【0022】
カバー9は、タクト板収容凹部13の開口部を覆ってハウジング1に固定されるもので、図10に示すように、外縁がハウジング1の外縁とほぼ同一の長方形状に形成され、中央部には、キートップ8の操作部82を上下動可能に突出させるためのキートップ用孔91が形成され、外周部には、ハウジング1の係止突起24〜24に圧入して係止する係止ばね部92〜92が形成されている。
【0023】
つぎに、2段動作プッシュスイッチの組み立てについて説明する。
(1)ハウジング1の成型時において、ハウジング1の底板11には、図5〜図8に示すように、第1,第2,第3端子3,4,5が一体成型で形成される。
【0024】
(2)ついで、ハウジング1のタクト板収容凹部13内の所定位置に第1,第2タクト板6,7を収容する。すなわち、第1収容凹部14内に第1タクト板6を、第2収容凹部15内に第2タクト板7をぞれぞれ収容する。
このとき、第1タクト板6の中央部の中心を通る垂直軸を第1収容凹部14の垂直軸21と一致させ、第2タクト板7の中央部の中心を通る垂直軸を第2収容凹部15の垂直軸22と一致させる。また、第1タクト板6の周辺部の一部は、第1段部17と第3端子5の接触部51に当接し、第1タクト板6の中央部は第1端子3の接触部31に所定間隔をもって臨設し、第2タクト板7の周辺部の一部は、第2段部18と第3端子5の接触部51に当接し、第2タクト板7の中央部は、第2端子4の接触部41に所定間隔をもって臨設している。
【0025】
(3)ついで、キートップ8の本体部81をハウジング1のタクト板収容凹部13内に収容し、その上からカバー9を被せてキートップ用孔91から操作部82を突出させ、カバー9の係止ばね部92〜92をハウジング1の係止突起24〜24に圧入して係止し、図1〜図4に示すような組み立てを完了する。このキートップ8のタクト板収容凹部13内への収容時には、本体部81の垂直軸85,86,87のそれぞれを、ハウジング1の垂直軸20,21,22のそれぞれに一致させて収容する。
上述の組み立て完了状態では、第1、第2タクト板6、7は、その中央部がキートップ8の第1、第2押圧部83,84に押圧されて若干弾性変形した状態で第1、第2収容凹部14,15内に収容され、図1(a)に示すように周辺部の一部を第3端子5の接触部51に常時接触させた状態になっている。
【0026】
(4)上述のように組み立てられた2段動作プッシュスイッチは、図1(b)、(c)、図2〜図4に示すように、プリント配線基板10の切欠部10aに実装された後、第1、第2、第3端子3,4,5の接続部33,43,53がプリント配線基板10上の対応するランドに半田接続され、配線パターンと電気的に接続される。このとき、キートップ8の操作部82の押圧方向は、プリント配線基板10の基板面に対して平行になる。すなわち、2段動作プッシュスイッチは横置きタイプとなる。
また、プリント配線基板10への実装時において、ハウジング1のストッパ25,25がプリント配線基板10の切欠部10aの端縁近辺の基板面に当接して抜け止めとなるので、プリント配線基板10への実装が容易となる。
【0027】
つぎに、前記実施形態例の作用を説明する。
説明の便宜上、図1(a)に示すように、第1、第2タクト板6,7の動作荷重(押圧荷重)をP1,P2とし、垂直軸86,85間と垂直軸85,87間の間隔をL、垂直軸88,85間の間隔をM(M<L)とし、第1、第2押圧部83,84の第1,第2タクト板6,7への押圧点をK1,K2とする。
【0028】
(1)押圧点K1を支点としたときの、キートップ8のモーメントのつり合い時における操作部82への動作荷重PをP3とすると、次式(1)が成立する。
P3=(2L×P2)/(L−M)・・・(1)
押圧点K2を支点としたときの、キートップ8のモーメントのつり合い時における操作部82への動作荷重PをP4とすると、次式(2)が成立する。
P4=(2L×P1)/(L+M)・・・(2)
【0029】
(2)第1タクト板6と第2タクト板7は、その荷重特性が同一に形成されているので、P1=P2となり、式(1)、(2)からP3>P4となる。
P3は第2タクト板7を反転させる作動力に相当し、P4は第1タクト板6を反転させる作動力に相当するので、キートップ8の操作部82を押圧すると、まず第1押圧部83が第1タクト板6の中央部を押圧し、第1タクト板6を反転してクリック感を生じさせ、第1タクト板6の中央部が第1端子3の接触部31と接触する。このため、第1,第3端子3,5間が電気的に接続し1段目の接続が行われる。
ついで、キートップ8の操作部82をさらに押圧すると、第2押圧部84が第2タクト板7の中央部を押圧し、第2タクト板7を反転してクリック感を生じさせ、第2タクト板7の中央部が第2端子4の接触部41と接触する。このため、第2,第3端子3,4,5間も電気的に接続し、2段目の接続が行われる。
【0030】
(3)キートップ8の操作部82への押圧を解除すると、第1、第2タクト板6、7の自らの復元力でキートップ8を押し上げ、第1、第2タクト板6、7の中央部が第1、第2端子3,4の接触部31,41から離れて電気的に非接続となり、図1(a)に示すような初期状態に戻る。
【0031】
前記実施形態例では、ハウジング1をプリント配線基板10の切欠部10aに容易に実装可能とするために、ハウジング1にストッパ25,25を形成し、このストッパ25,25をハウジング1の実装時に切欠部10aの端縁近辺の基板面に当接させる構成としたが、本発明はこれに限るものでなく、ストッパ25,25を省略し、切欠部10aのないプリント配線基板10に実装する場合についても利用することができる。
【0032】
前記実施形態例では、第1、第2,第3端子3、4、5の接続部33、43、53の突出方向を、キートップ8の操作部82の押圧方向とほぼ同一方向とし、操作部82の押圧方向がプリント配線基板10の基板面に対してほぼ平行な横置きタイプの2段動作プッシュスイッチに利用して、プリント配線基板10への実装時に基板面からの高さを低くする構成としたが、本発明はこれに限るものでなく、操作部82の押圧方向がプリント配線基板10の基板面に対してほぼ垂直な縦置きタイプの2段動作プッシュスイッチについても利用することができる。
【0033】
前記実施形態例では、キートップ8の操作部82の垂直軸88を垂直軸86,85間に形成し、操作部82への1段目の押圧で第1タクト板6を反転させ、2段目への押圧で第2タクト板7を反転させる構成としたが、本発明はこれに限るものでなく、キートップ8の操作部82を、その垂直軸88が垂直軸85,87間に位置するように形成し、操作部82への1段目の押圧で第2タクト板7を反転させ、2段目への押圧で第1タクト板6を反転させる構成とした場合についても利用することができる。
【0034】
前記実施形態例では、 第1、第2タクト板6、7の荷重特性を等しくし、操作部82の形成位置を、その垂直軸88がキートップ8の中心の垂直軸85からずらした位置とした場合について説明したが、本発明はこれに限るものでなく、
第1、第2タクト板6、7の荷重特性を異ならせるとともに、操作部82の形成位置を、その垂直軸88がキートップ8の中心の垂直軸85と一致する位置とした場合、又は、第1、第2タクト板6、7の荷重特性を異ならせるとともに、操作部82の形成位置を、その垂直軸88がキートップ8の中心の垂直軸85からずらした位置とするとともに、押圧点K1,K2のそれぞれを支点としたキートップ8のモーメントのつり合い時における操作部82への動作荷重をP3,P4としたときに、P3≠P4が成立する位置とした場合についても利用することができる。
【0035】
つぎに、第2発明の一実施形態例を図11を用いて説明する。
図11において、110はプリント配線基板、120は本体ケース、130、140は第1、第2プッシュスイッチ、150はキ−トップである。
【0036】
本体ケース120は、絶縁性の合成樹脂で一体に成形された上板121と側板122を具備し、この上板121と側板122によって上面を開口したほぼ直方体状のプッシュスイッチ収容凹部123が形成されている。
本体ケース120はプリント配線基板110の上面に固定され、上板121の一部にはプッシュスイッチ収容凹部123に連通するキートップ用孔124が形成されている。
【0037】
プリント配線基板110のプッシュスイッチ収容凹部123に臨む上面には、第1、第2プッシュスイッチ130,140が固定され、この第1、第2プッシュスイッチ130,140の接続部は、プリント配線基板110の対応するランドに半田接続され、配線パターンと電気的に接続されている。
第1、第2プッシュスイッチ130,140は、対応する第1、第2スイッチ本体131,141及び第1、第2キートップ132,142を具備し、第1、第2スイッチ本体131,141内には対応する第1、第2タクト板133,143が設けられ、この第1、第2タクト板133,143は同一の荷重特性を有するように形成されている。
第1、第2プッシュスイッチ130,140は、第1、第2キートップ132,142を下方向へ押圧することによって、対応する第1、第2タクト板133,143が反転し、クリック感を起こしてスイッチオンとなるように形成されている。
【0038】
キートップ150は、長方形板状の本体部151と、この本体部151の上面側に突設されたほぼ円柱状の操作部152と、本体部151の下面側に突設されたほぼ半球状の第1、第2押圧部153、154とを具備し、操作部152はキートップ用孔124から外部へ突出している。
本体部151の中心を通る本体部151の板面に垂直な軸を155、第1、第2押圧部153、154の
の中心を通る本体部151の板面に垂直な軸を156,157、操作部152の中心を通る本体部151の板面に垂直な軸を158とすると、垂直軸156,155間と垂直軸155,157間の間隔が等しく形成され、垂直軸158は垂直軸156,155間に位置するように形成されている。
【0039】
つぎに、図11の実施形態例の作用を説明する。
説明の便宜上、図11(b)に示すように、第1、第2タクト板133,143の動作荷重をP1、P2とし、垂直軸156,155間と垂直軸155,157間の間隔をL、垂直軸158、155間の間隔をM(M<L)とし、第1押圧部153の第1プッシュスイッチ130への押圧点K1を支点としたときのモーメントのつり合い時における操作部152への動作荷重をP3としたときに、図1〜図10の実施形態例と同様に前記(1)式が成立し、第2押圧部154の第2プッシュスイッチ140への押圧点K2を支点としたときのモーメントのつり合い時における操作部152の動作荷重をP4としたときに前記(2)式が成立する。
【0040】
このために、図1〜図10の実施形態例と同様に、キートップ150の操作部152を押圧すると、まず第1押圧部153が第1プッシュスイッチ130の第1キートップ132を押圧し、第1タクト板133を反転してクリック感を生じさせ、第1プッシュスイッチ130をスイッチオン状態とする。
ついで、キートップ150の操作部152をさらに押圧すると、第2押圧部154が第2プッシュスイッチ140の第2キートップ142を押圧し、第2タクト板143を反転してクリック感を生じさせ、第2プッシュスイッチ140をスイッチオン状態とする。 また、キートップ150の操作部152への押圧を解除すると、第1、第2タクト板133,143の自らの復元力で第1、第2キートップ132,142を介してキートップ150を押し上げ、図11(b)に示すような初期状態(すなわちスイッチオフ状態)に戻る。
【0041】
図11に示した例では、第1、第2スイッチ本体131,141の底面がプリント配線基板110の基板面に当接するように第1、第2プッシュスイッチ130,140をプリント配線基板110に固定し、キートップ150の操作部152への押圧方向がプリント配線基板110の基板面に対して垂直な縦置きタイプの2段動作プッシュスイッチに利用した場合について説明したが、本発明はこれに限るものでなく、図12に示すように、第1、第2スイッチ本体131,141の側面がプリント配線基板110の基板面に当接するようにして第1、第2プッシュスイッチ130,140をプリント配線基板110に固定し、キートップ150の操作部152への押圧方向がプリント配線基板110の基板面に対して平行な横置きタイプの2段動作プッシュスイッチについても利用することができる。
図12に示した例では、2段動作プッシュスイッチをプリント配線基板110に実装したときに基板面からの高さを低くすることができる。
なお、図11,図12では、説明の便宜上、本体ケース、第1、第2プッシュスイッチ、キ−トップ等を同一符号で表わしたが、実際には、図12の横置きタイプは、図11図の縦置きタイプを横置きタイプ用に変更した構成となる。
【0042】
図11,図12の例では、操作部152の垂直軸158を垂直軸156,155間に形成し、操作部152への1段目の押圧で第1プッシュスイッチ130をスイッチオン状態とし、2段目の押圧で第2プッシュスイッチ140をスイッチオン状態とする構成としたが、本発明はこれに限るものでなく、キートップ150の操作部152をその垂直軸158が垂直軸155,157間に位置するように形成し、操作部152への1段目の押圧で第2プッシュスイッチ140をスイッチオン状態とし、2段目の押圧で第1プッシュスイッチ130をスイッチオン状態とする構成とした場合についても利用することができる。
【0043】
図11,図12の例では、第1、第2プッシュスイッチ130,140の第1、第2タクト板133,143の荷重特性を等しく、操作部152の形成位置を、その垂直軸158がキートップ150の中心の垂直軸155からずらした位置とした場合について説明したが、本発明はこれに限るものでなく、第1、第2タクト板133,143の荷重特性を異ならせるとともに、操作部152の垂直軸158をキートップ150の中心の垂直軸155と一致する位置に形成した場合、又は、第1、第2タクト板133,143の荷重特性を異ならせるとともに、操作部152の垂直軸158をキートップ150の中心の垂直軸155からずらした位置とし、さらに、押圧点K1,K2のそれぞれを支点としたキートップ150のモーメントのつり合い時における操作部152の動作荷重をP3、P4としたときに、P3≠P4が成立する位置とした場合についても利用することができる。

【0044】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明は、2段階の接続動作に寄与するタクト板をタクト板収容凹部(13)内に並列に配置された第1、第2タクト板(6)、(7)の2個で形成し、第1、第2タクト板(6)、(7)を中央部が膨出したドーム状に形成し、押圧点K1、K2を支点とするキートップ(8)のモーメントのつり合い時における操作部(82)への動作荷重をP3、P4としたときに、P3≠P4が成立するキートップ(8)上の位置に操作部(82)を形成し、操作部(82)への1段目の押圧で第1、第2タクト板(6)、(7)の一方の中央部を反転させ、2段目の押圧で第1、第2タクト板(6)、(7)の他方の中央部も反転させる構成としたので、2段動作プッシュスイッチの長寿命化を図るとともに、1段目と2段目の荷重特性の自由度を大きくすることができ、さらにプリント配線基板(10)への実装面積を小さくすることができる。例えば、第1、第2タクト板(6)、(7)のそれぞれの外径を2.3mmとしたときに、図2での外形寸法で、縦(W)を2.9mm、横(L)を6.5mmとすることができ、提案例(図22で第2タクト板370の外径を2.3mmとしたときに、縦が7.8mm、横が5.7mm)より小さくすることができる。
【0045】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、第1、第2タクト板(6)、(7)の荷重特性を等しくし、動作荷重P3,P4の力点を押圧点K1、K2間の中点に対応する位置からずらしたので、第1、第2タクト板(6)、(7)の構成を簡単にすることができる。
【0046】
請求項3に記載の発明は、 請求項1に記載の発明において、第1、第2タクト板(6)、(7)の荷重特性を異ならせ、動作荷重P3,P4の力点を押圧点K1、K2間の中点に対応する位置としたので、操作部(82)の形成位置を簡単に決めることができる。
【0047】
請求項4に記載の発明は、 請求項1に記載の発明において、第1、第2タクト板(6)、(7)の荷重特性を異ならせ、動作荷重P3,P4の力点を押圧点K1、K2間の中点に対応する位置からずらしたので、2段動作プッシュスイッチの1段目と2段目の荷重特性(例えばクリック感)の自由度をより大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本第1発明による2段動作プッシュスイッチの一実施形態例を示す図2の断面図であって、(a)はA−A線拡大断面図、(b)はB−B線拡大断面図、(c)はC−C線拡大断面図である。
【図2】 本第1発明による2段動作プッシュスイッチの一実施形態例を示す平面図である。
【図3】 図2の正面図である。
【図4】 図2の右側面図である。
【図5】 図1〜図4中のハウジング1を示す平面図である。
【図6】 図5の正面図である。
【図7】 図5の右側面図である。
【図8】 図5の断面図であって、(a)はA−A線断面図、(b)はB−B線断面図、(c)はC−C線断面図である。
【図9】 図1〜図4中のキートップ8を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は(a)の右側面図、(e)は(a)のA−A線断面図である。
【図10】 図1〜図4中のカバー9を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は(a)の右側面図である。
【図11】 本第2発明の一実施形態例を示す図で、(a)は要部の平面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図12】 本第2発明の他の実施形態例を示す図で、(a)は要部の平面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図13】 従来例を示す平面図である。
【図14】 図13の正面図である。
【図15】 図13の右側面図である。
【図16】 図13のA−A線断面図である。
【図17】 図13のB−B線断面図である。
【図18】 図13のC−C線断面図である。
【図19】 図13〜図18中のタクト板240を示す図で、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図20】 本出願人の即提案例を示す平面図である。
【図21】 図20の正面図である。
【図22】 図20の断面図で、(a)はA−A線断面図、(b)はB−B線断面図である。
【図23】 図20〜図22中のハウジング300を示す平面図である。
【図24】 図23の正面図である。
【図25】 図20〜図22中の第1タクト板360を示す平面図である。
【図26】 図25のA−A線断面図である。
【図27】 図20〜図25中の第1タクト板360を示す図で、(a)は図25のB−B線断面図、(b)は図25のC−C線断面図、(c)は(b)のD−D線断面図である。
【符号の説明】
1…ハウジング、 11…底板、 12…側板、 13…タクト板収容凹部、3…第1端子、 31…第1端子3の接触部、 33…第1端子3の接続部、 4…第2端子、 41…第2端子4の接触部、 43…第2端子4の接続部、 5…第3端子、 51…第3端子5の接触部、 53…第3端子5の接続部、 6…第1タクト板、 7…第2タクト板、 8…キートップ、 82…キートップ8の操作部、 83…キートップ8の第1押圧部、 84…キートップ8の第2押圧部、 9…カバー、 10…プリント配線基板、 10a…プリント配線基板10の切欠部、 110…プリント配線基板、 130…第1プッシュスイッチ、 132…第1キートップ、 133…第1タクト板、 140…第2プッシュスイッチ、 142…第2キートップ、 143…第2タクト板、 150…キートップ、 152…キートップ150操作部、 153…キートップ150の第1押圧部、 154…キートップ150の第2押圧部、 K1…第1押圧部83(153)の第1タクト板6(第1キートップ132)への押圧点、K2…第2押圧部84(154)の第2タクト板7(第2キートップ142)への押圧点、 P1…第1タクト板6(133)の動作荷重、 P2…第2タクト板7(143)の動作荷重、 P3…押圧点K1を支点としたときのモーメントのつり合い時における操作部82(152)への動作荷重、 P4…押圧点K2を支点としたときのモーメントのつり合い時における操作部82(152)への動作荷重。

Claims (4)

  1. ハウジング(1)にタクト板を収容するタクト板収容凹部(13)を形成し、ハウジング(1)に固定した第1、第2、第3端子(3)、(4)、(5)の接触部(31)、(41)、(51)をタクト板収容凹部(13)の内底面に露出させ、キートップ(8)の操作部(82)への押圧でタクト板を弾性変形させることによって2段階の接続をする2段動作プッシュスイッチであって、前記タクト板を、タクト板収容凹部(13)内に並列に配置されて、それぞれの中央部がタクト板収容凹部(13)の内底面から離れる方向に膨出したドーム状の第1、第2タクト板(6)、(7)で形成し、第1タクト板(6)の中央部、周辺部を第1、第3端子(3)、(5)の接触部(31)、(51)に臨設し、第2タクト板(7)の周辺部、中央部を第3、第2端子(5)、(4)の接触部(51)、(41)に臨設し、キートップ(8)は操作部(82)への押圧に基づき第1、第2タクト板(6)、(7)のそれぞれの中央部を押圧して反転させる第1、第2押圧部(83)、(84)を具備し、第1、第2タクト板(6)、(7)は、その中央部がキートップ(8)の第1、第2押圧部(83)、(84)に押圧されて若干弾性変形した状態でタクト板収容凹部(13)内に収容され、第1、第2タクト板の周辺部を第3端子(5)の接触部(51)に常時接触させた状態に組み立てられ、第1、第2押圧部(83)、(84)の第1、第2タクト板(6)、(7)への押圧点K1、K2のそれぞれを支点としたキートップ(8)のモーメントのつり合い時における操作部(82)への動作荷重をP3,P4としたときに、P3≠P4が成立する位置に操作部(82)を形成し、操作部(82)への1段目の押圧で第1、第2タクト板(6)、(7)の一方の中央部を反転させて1段目の接続を行い、操作部(82)への2段目の押圧で第1、第2タクト板(6)、(7)の他方の中央部も反転させて2段目の接続を行うことを特徴とする2段動作プッシュスイッチ。
  2. 第1、第2タクト板(6)、(7)の荷重特性を等しく形成し、動作荷重P3,P4の力点を押圧点K1、K2間の中点に対応する位置からずらしたことを特徴とする請求項1記載の2段動作プッシュスイッチ。
  3. 第1、第2タクト板(6)、(7)の荷重特性を異ならせて形成し、動作荷重P3,P4の力点を押圧点K1、K2間の中点に対応する位置としたことを特徴とする請求項1記載の2段動作プッシュスイッチ。
  4. 第1、第2タクト板(6)、(7)の荷重特性を異ならせて形成し、動作荷重P3,P4の力点を押圧点K1、K2間の中点に対応する位置からずらしたことを特徴とする請求項1記載の2段動作プッシュスイッチ。
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