JP4180212B2 - 注入材 - Google Patents

注入材 Download PDF

Info

Publication number
JP4180212B2
JP4180212B2 JP36452699A JP36452699A JP4180212B2 JP 4180212 B2 JP4180212 B2 JP 4180212B2 JP 36452699 A JP36452699 A JP 36452699A JP 36452699 A JP36452699 A JP 36452699A JP 4180212 B2 JP4180212 B2 JP 4180212B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
parts
agent
gypsum
strength
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP36452699A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001164249A (ja
Inventor
秀朗 石田
栄一 有水
隆 見辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denki Kagaku Kogyo KK filed Critical Denki Kagaku Kogyo KK
Priority to JP36452699A priority Critical patent/JP4180212B2/ja
Publication of JP2001164249A publication Critical patent/JP2001164249A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4180212B2 publication Critical patent/JP4180212B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、トンネルと地山の間に生じた空洞や亀裂のある岩盤へ充填し、地盤掘削時の湧水を防止し、軟弱な地盤を強固に改良する目的で使用する注入材に関する。
【0002】
【従来の技術】
セメントミルクは、圧縮強度が高く、又、その成分が地下水等へ溶出することがないために耐久性のある注入材として使用されている。しかしながら、ゲル化時間が数時間と長く、注入範囲以外にも注入材が漏れて逸流してしまうおそれがあり、又、ブリージング量が大きいために充填効果が期待できない等の課題があった。
【0003】
そこで、カルシウムアルミネート、セッコウ、グルコン酸やクエン酸ナトリウム等の凝結調整剤、及び水からなるミルクをA液とし、セメントと水からなるミルクをB液とする注入材が提案されている(特公昭57−10058号公報)。この注入材は、硬化するまでの時間を1分〜数十分の範囲内に調整できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、A液は、エトリンガイトやモノサルフェート等の水和物がミルク中で生成しやすく、実際の施工では、ミキサー、ポンプ、ホース、及び注入管の壁面に、これらの水和物がスケールとして付着するために、注入作業時に注入を中断し、スケールを掻き落とさなければならないという課題があった。
【0005】
本発明者は種々検討した結果、A剤にカルシウムアルミネート、セッコウ、スケール発生防止剤、及び必要に応じて使用する強度促進剤を併用することにより、A剤が固化物として確認されるまでの時間(以下、練り置き時間という)を長くでき、A剤とB剤を混合した後は、数分以内、好ましくは10秒以内にゲル化できる注入材を完成するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、カルシウムアルミネート、セッコウ、スケール発生防止剤、強度促進剤の炭酸カリウム、及び水を混練してなるA剤と、セメントと水とを混練してなるB剤からなる注入材であって、カルシウムアルミネートとセッコウの合計 100 重量部に対して、前記スケール発生防止剤が 0.1 10 重量部であり、前記強度促進剤が1〜5重量部である注入材であり、また、前記強度促進剤が3〜5重量部である前記注入材であり、さらに、前記A剤に、凝結遅延剤を混練してなる前記注入材であり、前記スケール発生防止剤が、カリウムミョウバンであり、カルシウムアルミネートとセッコウの合計 100 重量部に対して、 0.5 〜5重量部である前記注入材であり、前記A剤が、カルシウムアルミネート、セッコウ、スケール発生防止剤、及び強度促進剤の合計 100 重量部に対して、水が 466 633 重量部である前記注入材であり、前記B剤が、セメント 100 重量部に対して、水が 94 135 重量部である前記注入材である。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0008】
本発明では、カルシウムアルミネート、セッコウ、スケール発生防止剤、水、及び必要に応じて使用する強度促進剤を混合してA剤を調製することが好ましい。
【0009】
本発明のカルシウムアルミネートとは、カルシアを含む原料と、アルミナを含む原料とを混合して、キルンでの焼成や、電気炉での溶融等の熱処理をして得られる、CaOとAl23とを主たる成分として、水和活性を有する物質の総称であって、CaO及び/又はAl23の一部が、アルカリ金属酸化物、アルカリ土類金属酸化物、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化鉄、アルカリ金属ハロゲン化物、アルカリ土類金属ハロゲン化物、アルカリ金属硫酸塩、及びアルカリ土類金属硫酸塩等と置換した化合物、あるいは、CaOとAl23とを主成分とするものに、これらが固溶した物質である。鉱物形態としては、結晶質、非晶質いずれであってもよい。これらの中では、反応活性の点で、非晶質のカルシウムアルミネートが好ましく、12CaO・7Al23(C127)組成に対応する熱処理物を急冷した非晶質のカルシウムアルミネートがより好ましい。
【0010】
カルシウムアルミネートの粒度は浸透性の点で、ブレーン値で3000cm2/g以上が好ましく、5000cm2/g以上がより好ましい。3000cm2/g未満だと浸透性が悪くなるおそれがある。
【0011】
本発明のセッコウとしては、無水セッコウ、半水セッコウ、及び二水セッコウ等が挙げられ、又、天然産のセッコウや、リン酸セッコウ、排脱セッコウ、及びフッ酸セッコウ等の化学セッコウ、又はこれらを熱処理して得られたセッコウも挙げられる。これらの中では、強度が大きい点で、無水セッコウが好ましい。
【0012】
セッコウの粒度は浸透性の点で、ブレーン値で3000cm2/g以上が好ましく、5000cm2/g以上がより好ましい。3000cm2/g未満だと浸透性が悪くなるおそれがある。
【0013】
セッコウの使用量は、カルシウムアルミネート100重量部に対して、50〜300重量部が好ましく、90〜200重量部がより好ましい。50重量部未満だと初期強度が小さくなるおそれがあり、300重量部を越えると長期強度が小さくなるおそれがある。
【0014】
本発明のスケール発生防止剤とは、カルシウムアルミネートとセッコウの水和反応により、A剤中にエトリンガイトが生成するのを抑制するものをいう。
【0015】
スケール発生防止剤としては、ミョウバン類(X2SO4・Y2(SO43・24H2O、但し、X=Na、K、NH4、又はLi等、Y=Al、Fe、Cr、Co、Ti、又はMn等)、焼ミョウバン類(X2SO4・Y2(SO43、但し、X、Yはミョウバン類の場合と同じ)、硫酸鉄(II)、硫酸鉄(III)、硫酸鉄(II)水和物、硫酸鉄(III)水和物、塩化アルミニウム、塩化アルミニウム水和物、塩化鉄(II)、塩化鉄(III)、塩化鉄(II)水和物、塩化鉄(III)水和物、硝酸アルミニウム水和物、硝酸鉄(III)水和物、リン酸アルミニウム、及びリン酸アルミニウム水和物等が挙げられる。これらを単独又は2種以上を使用してもよい。これらの中では、スケールの発生を防止し、練り置き時間が長く、A剤とB剤を混合してからのゲル化時間を短くできる点で、カリウムミョウバン、硫酸鉄(II)水和物、及び硫酸鉄(III)水和物からなる群の1種以上が好ましく、強度が大きい点で、カリウムミョウバンがより好ましい。
【0016】
スケール発生防止剤の使用量は、カルシウムアルミネートとセッコウの合計100重量部に対して、0.1〜10重量部が好ましく、0.5〜5重量部がより好ましい。0.1重量部未満だと、A剤の混練後エトリンガイトやモノサルフェートが生成し、練り置き時間が短くなるおそれがあり、10重量部を越えると注入材のゲル化時間が長くなるおそれがある。
【0017】
さらに、本発明では、ゲル化後の初期強度を向上する点で、強度促進剤を使用する。
【0018】
本発明の強度促進剤としては、ゲル化後の初期強度が大きい点で、炭酸カリウムを使用する
【0019】
強度促進剤の粒度は特に限定されるものではなく、通常市販されているものであれば充分使用できる。
【0020】
強度促進剤の使用量は、カルシウムアルミネートとセッコウの合計100重量部に対して、〜5重量部である重量部未満だとゲル化後の初期強度が小さくなるおそれがあり、重量部を越えるとA剤の練り置き時間が短くなるおそれがある。
【0021】
さらに、本発明では、必要とするゲル化時間に調整するために、凝結遅延剤を使用することが好ましい。
【0022】
凝結遅延剤としては、クエン酸、グルコン酸、酒石酸、及びリンゴ酸等の有機酸類、有機酸類のナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、及びカルシウム塩、リン酸類又はこれらの塩類、ホウ酸、アルカリ金属ホウ酸塩、ケイフッ化物、澱粉、並びに糖類等が挙げられる。これらの中では、ゲル化時間が長いためにゲル化時間を広い範囲で調整可能な点で、クエン酸及び/又は酒石酸が好ましい。
【0023】
凝結遅延剤の粒度は特に限定されるものではないが、通常市販されているものであれば充分使用できる。
【0024】
凝結遅延剤の使用量は、必要とするゲル化時間により調整するが、カルシウムアルミネート、セッコウ、スケール発生防止剤、及び必要に応じて使用する強度促進剤の合計100重量部に対して、10重量部以下が好ましく、0.05〜5重量部がより好ましい。10重量部を越えるとA剤とB剤を混合してもゲル化せず、強度が小さくなるおそれがある。
【0025】
本発明では、セメントと水を混合してB剤を調製することが好ましい。
【0026】
セメントとしては、普通、早強、及び超早強等の各種ポルトランドセメント、これらポルトランドセメントに高炉スラグ又はフライアッシュ等を混合した各種混合セメント、微粒子セメント、並びに超微粒子セメント等が挙げられる。これらの中では、浸透性の点で、微粒子セメント及び/又は超微粒子セメントが好ましい。
【0027】
セメントの粒度は浸透性の点で、ブレーン値で6000cm2/g以上が好ましく、9000cm2/g以上がより好ましい。6000cm2/g未満だと浸透性が悪くなるおそれがある。
【0028】
本発明の注入用セメント混和材の使用にあたっては、カルシウムアルミネート、セッコウ、スケール発生防止剤、及び必要に応じて使用する強度促進剤を予め混合したものを現場で水と混練してもよく、それぞれ単独のものを現場で水と混練時に混入してもよい。
【0029】
本発明では、A剤とB剤を混合して注入材とする。
【0030】
凝結遅延剤は、作業性の点で、A剤に混合することが好ましいが、B剤に凝結遅延剤を混合しても良い。
【0031】
A剤の水量は、初期強度を増大させる場合には少なくし、初期強度がそれほど必要でない場合には多くするが、カルシウムアルミネート、セッコウ、スケール発生防止剤、及び必要に応じて使用する強度促進剤の合計100重量部に対して、30〜3000重量部が好ましく、200〜1000重量部がより好ましい。30重量部未満だとA剤の粘性が高く作業性が悪くなるおそれがあり、3000重量部を越えると初期強度が小さくなるおそれがある。
【0032】
B剤の水量は、長期強度を増大させるには少なくし、長期強度がそれほど必要でない場合には多くするが、セメント100重量部に対して、30〜1000重量部が好ましく、50〜300重量部がより好ましい。30重量部未満だとB剤の粘性が高く作業性が悪くなるおそれがあり、1000重量部を越えると長期強度が小さくなるおそれがある。
【0033】
A剤とB剤の混合方法としては、それぞれのミキサーで混練、調製した後に、A剤とB剤を別々に圧送し、Y字管で混合する方法や、二重管を用い内管と外管に別々に圧送し、二重管の先端部で合流させる方法等いずれの方法も使用できる。即ち、単管ロッド工法、単管ストレーナ工法、二重管単相ストレーナ工法、及び二重管複相ストレーナ工法等の現在使用されている注入工法に本発明の注入材が使用できる。これらの中では、単管ロッド工法や単管ストレーナ工法に比べ、均一な改良体を形成できる点で、二重管単相ストレーナ工法又は二重管複相ストレーナ工法を使用することが好ましい。
【0034】
A剤とB剤の混合比率は、容積比で、1:20〜5:1が好ましく、1:10〜2:1がより好ましい。A剤が多いと長期強度が小さくなるおそれがあり、B剤が多いと初期強度が小さくなるおそれがある。
【0035】
さらに、本発明においては、減水剤、分散剤、起泡剤、発泡剤、消泡剤、及び増粘剤等を、本発明の目的を実質的に阻害しない範囲で、A剤、B剤、A剤やB剤の両方に使用してもよい。
【0036】
【実施例】
以下、実施例に基づき詳細に説明する。
【0037】
実験例1
カルシウムアルミネート100重量部、セッコウ100重量部、及びカルシウムアルミネートとセッコウの合計100重量部に対して表1に示す重量部のスケール発生防止剤を混合して注入用セメント混和材とした。この注入用セメント混和材に、カルシウムアルミネート、セッコウ、及びスケール発生防止剤の合計100重量部に対して、水633重量部を添加、混練してA剤とした。一方、セメント100重量部と水135重量部を混練してB剤とした。
A剤とB剤を容積比1:1の割合で混合し、注入材とし、A剤の練り置き時間、ゲル化時間、及び圧縮強度を評価した。結果を表1に示す。
なお、試験温度は20℃とした。
【0038】
(使用材料)
カルシウムアルミネート:C127の組成に対応するもの、非晶質、ブレーン値5600cm2/g
セッコウ:無水セッコウ、ブレーン値5300cm2/g
スケール発生防止剤ア:カリウムミョウバン、市販品
スケール発生防止剤イ:ナトリウムミョウバン、市販品
スケール発生防止剤ウ:硫酸鉄(II)、市販品
スケール発生防止剤エ:硫酸鉄(III)、市販品
スケール発生防止剤オ:硫酸鉄(II)水和物、市販品
スケール発生防止剤カ:硫酸鉄(III)水和物、市販品
スケール発生防止剤キ:塩化アルミニウム水和物、市販品
スケール発生防止剤ク:硝酸アルミニウム水和物、市販品
スケール発生防止剤ケ:リン酸アルミニウム、市販品
セメントP:普通ポルトランドセメント、ブレーン値3340cm2/g、市販品
水:水道水
【0039】
(測定方法)
A剤の練り置き時間:A剤をビニール袋に採取してから、流動性が無くなるまでの時間。
ゲル化時間:A剤とB剤を混合して容器に入れてから、流動性が無くなるまでの時間。
圧縮強度:JIS R 5201に準じて測定。
【0040】
【表1】
Figure 0004180212
【0041】
実験例2
カルシウムアルミネート100重量部、セッコウ100重量部、及びカルシウムアルミネートとセッコウの合計100重量部に対して3重量部のスケール発生防止剤アと表2に示す重量部の強度促進剤を混合して注入用セメント混和材とし、この注入用セメント混和材に、カルシウムアルミネート、セッコウ、スケール発生防止剤、及び強度促進剤の合計100重量部に対して、水633重量部を添加、混練してA剤としたこと以外は、実験例1と同様に行った。結果を表2に示す。
【0042】
(使用材料)
強度促進剤α:炭酸カリウム、市販品
強度促進剤β:炭酸ナトリウム、市販品
【0043】
【表2】
Figure 0004180212
【0044】
実験例3
カルシウムアルミネート100重量部、セッコウ100重量部、及びカルシウムアルミネートとセッコウの合計100重量部に対して表3に示す重量部のスケール発生防止剤アと強度促進剤αを混合して注入用セメント混和材とし、この注入用セメント混和材に、カルシウムアルミネート、セッコウ、スケール発生防止剤、及び強度促進剤の合計100重量部に対して、水633重量部を添加、混練してA剤とし、表3に示すセメントを使用してB剤としたこと以外は、実験例1と同様に行った。結果を表3に示す。
【0045】
(使用材料)
セメントQ:微粒子セメント、ブレーン値6100cm2/g、市販品
セメントR:超微粒子セメント、ブレーン値9250cm2/g、市販品
【0046】
【表3】
Figure 0004180212
【0047】
実験例4
カルシウムアルミネート100重量部、セッコウ150重量部、及びカルシウムアルミネートとセッコウの合計100重量部に対してスケール発生防止剤ア3重量部と強度促進剤α1重量部を混合して注入用セメント混和材とし、この注入用セメント混和材に、カルシウムアルミネート、セッコウ、スケール発生防止剤、及び強度促進剤の合計100重量部に対して、水466重量部と表4に示す重量部の凝結遅延剤を添加、混練してA剤とし、セメント100重量部と水94重量部を混練してB剤としたこと以外は、実験例1と同様に行った。結果を表4に示す。
【0048】
(使用材料)
凝結遅延剤a:クエン酸ナトリウム
凝結遅延剤b:クエン酸
凝結遅延剤c:酒石酸
【0049】
【表4】
Figure 0004180212
【0050】
実験例5
カルシウムアルミネート100重量部、セッコウ150重量部、及びカルシウムアルミネートとセッコウの合計100重量部に対して表5に示す重量部のスケール発生防止剤アと強度促進剤α1重量部を混合して注入用セメント混和材とし、この注入用セメント混和材に、カルシウムアルミネート、セッコウ、スケール発生防止剤、及び強度促進剤の合計100重量部に対して、水466重量部と凝結遅延剤c1重量部を添加、混練してA剤とし、セメント100重量部と水94重量部を混練してB剤とし、試験温度を表5に示す温度にして、ゲル化時間を評価したこと以外は、実験例1と同様に行った。結果を表5に示す。
【0051】
【表5】
Figure 0004180212
【0052】
実験例6
実験No.3−6の注入材を、二重管単相ストレーナ工法により地盤に注入した。1日後に地盤を掘り起こしたところ、均一な改良体の生成が認められた。
【0053】
本発明の注入材を使用することにより、以下の効果が発現できた。
(1)スケールの発生を防止することができる。
(2)練り置き時間を好ましくは1時間以上と長くできる。
(3)ゲル化時間を1分以内、好ましくは10秒以内にできる。そのために、ゲル化時間が1分を越えた従来のセメント系材料では使用できなかった二重管単相ストレーナや二重管複相ストレーナ工法を用いることができる。この工法は、均一な改良体を形成できるために、より強固な地盤改良ができる。
(4)ゲル化時間の温度依存性が少ない。実際の注入材の注入では気温や水温が常に変化しているので、注入材としては温度が変化した場合にゲル化時間へ及ぼす影響が小さいことが好ましいが、本発明の注入用セメント混和材は、この条件に適うので、温度によって凝結遅延剤の使用量を調整する煩雑さが軽減される。

Claims (6)

  1. カルシウムアルミネート、セッコウ、スケール発生防止剤、強度促進剤の炭酸カリウム、及び水を混練してなるA剤と、セメントと水とを混練してなるB剤からなる注入材であって、カルシウムアルミネートとセッコウの合計 100 重量部に対して、前記スケール発生防止剤が 0.1 10 重量部であり、前記強度促進剤が1〜5重量部である注入材
  2. 前記強度促進剤が3〜5重量部である請求項1に記載の注入材。
  3. さらに、前記A剤に、凝結遅延剤を混練してなる請求項1又は請求項2に記載の注入
  4. 前記スケール発生防止剤が、カリウムミョウバンであり、カルシウムアルミネートとセッコウの合計 100 重量部に対して、 0.5 〜5重量部である請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項に記載の注入材。
  5. 前記A剤が、カルシウムアルミネート、セッコウ、スケール発生防止剤、及び強度促進剤の合計 100 重量部に対して、水が 466 633 重量部である請求項1〜請求項4のうちのいずれか一項に記載の注入材。
  6. 前記B剤が、セメント 100 重量部に対して、水が 94 135 重量部である請求項5に記載の注入材。
JP36452699A 1999-09-29 1999-12-22 注入材 Expired - Fee Related JP4180212B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36452699A JP4180212B2 (ja) 1999-09-29 1999-12-22 注入材

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27764999 1999-09-29
JP11-277649 1999-09-29
JP36452699A JP4180212B2 (ja) 1999-09-29 1999-12-22 注入材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001164249A JP2001164249A (ja) 2001-06-19
JP4180212B2 true JP4180212B2 (ja) 2008-11-12

Family

ID=26552500

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36452699A Expired - Fee Related JP4180212B2 (ja) 1999-09-29 1999-12-22 注入材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4180212B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007137744A (ja) * 2005-11-22 2007-06-07 Taiheiyo Material Kk 急硬化材および地盤注入材
JP2007137745A (ja) * 2005-11-22 2007-06-07 Taiheiyo Material Kk 急硬化材および高浸透性注入材
JP2007177077A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Taiheiyo Material Kk 地盤注入材
JP5925538B2 (ja) * 2012-03-14 2016-05-25 デンカ株式会社 充填材およびその製造方法と充填工法
JP7548720B2 (ja) 2019-03-29 2024-09-10 Muマテックス株式会社 速硬性混和材
JP7442373B2 (ja) * 2020-03-31 2024-03-04 Muマテックス株式会社 速硬性セメント組成物
JP7503471B2 (ja) 2020-10-19 2024-06-20 デンカ株式会社 注入材料

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001164249A (ja) 2001-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2015182170A1 (ja) 急結用混和材
JP2007137745A (ja) 急硬化材および高浸透性注入材
JP6030438B2 (ja) 吹付け材料、およびそれを用いた吹付け工法
JP4180212B2 (ja) 注入材
JP2006342027A (ja) 急結剤、急結剤スラリー、吹付け材料、及びそれを用いた吹付け工法
JP4484302B2 (ja) 場所打ちライニング工法
JP4428598B2 (ja) 吹付工法
JP5192106B2 (ja) 吹付け工法
JP4335396B2 (ja) 注入用セメント混和材及び注入材
JP2007137744A (ja) 急硬化材および地盤注入材
JP2002249352A (ja) アルカリフリー急結剤及びセメント組成物
JP3813374B2 (ja) 凝結調整材スラリーを用いた吹付セメントコンクリートの施工方法
JP5646818B2 (ja) 吹付け材料及びそれを用いた吹付け工法
JP4157546B2 (ja) 急硬性セメントコンクリート及び急結性セメントコンクリート
JP3729317B2 (ja) 急硬性セメントコンクリート及び急結性セメントコンクリート
JP4841714B2 (ja) 吹付材料及びそれを用いた吹付工法
JP5190167B2 (ja) 吹付け工法
JP4493782B2 (ja) 急結剤、急結剤スラリー、吹付材料及びそれを用いた吹付工法
JP2005162949A (ja) 注入材
JP4484301B2 (ja) 場所打ちライニング工法
JP3976255B2 (ja) プレライニング用急結セメントコンクリート及びそれを用いたプレライニング工法
JP4342697B2 (ja) 吹付工法
JP7282459B2 (ja) 充填材
JP5192107B2 (ja) 吹付け工法
JP5190168B2 (ja) 吹付け工法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080521

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080527

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080627

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080627

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080725

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080820

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080827

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4180212

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110905

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110905

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120905

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120905

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130905

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees