JP4180209B2 - 温室用カーテン開閉装置及び該装置に用いられるクリップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、温室に、遮光、保温等の目的のため張設される温室用カーテンの開閉装置、および温室用カーテン開閉装置に用いられるクリップに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、温室の各側面付近に、該側面に沿って掛け渡し配設されるワイヤロープやパイプ材等からなる案内部材と、案内部材に対して略直交する方向に沿って設けられ、駆動ワイヤの駆動により案内部材に沿う方向に移動するパイプ材等からなる先導部材と、案内部材上に被覆されると共に、先端部が前記先導部材に連結され、先導部材の移動により伸縮して開閉されるカーテン部材と、前記先導部材と駆動ワイヤを連結するクリップとを有して構成される温室用カーテン開閉装置がある。
【0003】
この装置は、カーテン部材の先端部に連結された先導部材が、クリップにより駆動ワイヤに連結されていることから、駆動ワイヤを駆動させると、隣接する他のカーテン部材の後端部(カーテン部材は、温室内上方に複数配設されており、各カーテン部材の後端部は、案内部材に対して略直交する方向に沿って、それぞれ所定の間隔をおいて固定されている。)に対して、先導部材が離間する方向又は接近する方向へ移動する。そして、当該先導部材が離間する方向へ移動する際には、先導部材がカーテン部材を押していき、該カーテン部材の後端部が固定された位置付近に寄せ集められ開放される。逆に、当該先導部材が接近する方向へ移動する際には、寄せ集められていたカーテン部材が先導部材に誘導されて引き伸ばされていき、最終的に、隣接する他のカーテン部材の後端部まで移動して温室内上方を閉鎖するようカーテン部材を張設するようになっている。
【0004】
かかる装置において、カーテン部材は、各カーテン部材の側部付近を案内部材であるワイヤーロープやパイプ材等に下面が当接するように掛け、温室の側面の一部又は全部を覆い隠すように各カーテン部材の側部を垂れ下げている。また、カーテン部材を所定の高さで支持するため、温室の各側面付近に張設されるワイヤーロープやパイプ材等の間には、同様に、カーテン部材を支持し、案内部材としての役割を果たす棚線と呼ばれるコーティングワイヤも所定間隔をおいて張設されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の温室用カーテン開閉装置では、駆動ワイヤにより走行する先導部材が、カーテン部材を支持する上記案内部材の緩みにより、また、カーテン部材の垂れ下げられた側部の重みにより、さらには、カーテン部材と案内部材との摩擦による抵抗等により、温室の妻面に対して平行に移動するのではなく、中程が突出して、両端よりも先行して移動したり、あるいは、中程が遅れ、両端が先行して移動したりする場合がある。かかる場合に、従来、先導部材と駆動ワイヤを連結するクリップが、駆動ワイヤの走行に伴って先導部材を移動させるべく、駆動ワイヤに固定されていたため、カーテン部材を閉じた際に、該カーテン部材の先端部に連結された先導部材と、該先導部材が当接する隣接する他のカーテン部材の後端部との間に隙間ができてしまい、その結果、温室内上方を完全に閉鎖するようカーテン部材を張設することができないという問題があった。
【0006】
本発明は、上記した点に鑑みなされたものであり、先導部材に誘導されるカーテン部材が、最終的に、隣接する他のカーテン部材の後端部まで移動して接した際に、両者間に隙間が生じることのない温室用カーテン開閉装置及び該開閉装置に用いられるクリップを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するため、本発明は以下の温室用カーテン開閉装置及び該装置に用いられるクリップを提供する。
【0008】
1.温室内に掛け渡し配設される案内部材と、案内部材に対して略直交する方向に沿って設けられ、駆動ワイヤの駆動により案内部材に沿う方向に移動する先導部材と、案内部材上に被覆されると共に、先端部が前記先導部材に連結され、先導部材の移動により伸縮して開閉されるカーテン部材と、前記先導部材と駆動ワイヤとを連結し、前記駆動ワイヤと共に移動可能である一方、所定以上の移動を阻止する力を受けた場合には、前記駆動ワイヤに対し、相対的にスライド可能なクリップとを有する温室用カーテン開閉装置において、前記クリップが、前記先導部材に係合する係合部と、前記駆動ワイヤを把持する把持部材とを有し、該把持部材が前記駆動ワイヤを弾発的に把持できることを特徴とする温室用カーテン開閉装置。
【0009】
2.前記1記載の温室用カーテン開閉装置であって、前記クリップの把持部材が、互いに近接することにより前記駆動ワイヤを把持するよう対向して配設される第1及び第2の把持部からなり、かつ一方の把持部が、スプリングにより他方の把持部に近接する方向に付勢されていることを特徴とする温室用カーテン開閉装置。
【0010】
3.温室内に掛け渡し配設される案内部材と、案内部材に対して略直交する方向に沿って設けられ、駆動ワイヤの駆動により案内部材に沿う方向に移動する先導部材と、案内部材上に被覆されると共に、先端部が前記先導部材に連結され、先導部材の移動により伸縮して開閉されるカーテン部材とを有する温室用カーテン開閉装置における前記先導部材と駆動ワイヤとを連結するために用いられるクリップであって、前記駆動ワイヤと共に移動可能である一方、所定以上の移動を阻止する力を受けた場合には、前記駆動ワイヤに対し、相対的にスライド可能であり、前記先導部材に係合する係合部と、前記駆動ワイヤを把持する把持部材とを有し、該把持部材が前記駆動ワイヤを弾発的に把持できることを特徴とするクリップ。
【0011】
4.前記3記載のクリップであって、前記把持部材が、互いに近接することにより前記駆動ワイヤを把持するよう対向して配設される第1及び第2の把持部からなり、かつ一方の把持部が、スプリングにより他方の把持部に近接する方向に付勢されていることを特徴とするクリップ。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示した実施の形態に基づき本発明をさらに詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の温室用カーテン開閉装置の一の実施形態を示す概略構成図である。図示したように、この温室用カーテン開閉装置1は、案内部材2、カーテン部材3、先導部材4、駆動ワイヤ5、クリップ6を有して構成される。
【0014】
案内部材2は、ワイヤロープからなる。但し、案内部材としては、後述するカーテン部材3を支持可能なものであれば、どのようなものでもよく、ワイヤロープ以外にも、コーティングワイヤ、アルミニウムやステンレス等の金属や硬質プラスチック等から構成される棒状体、アングル材又はパイプ材等を用いることができる。
【0015】
かかる案内部材2は、例えば、温室の妻面間に側面に沿って掛け渡す場合には、それに応じた長さ、すなわち、両妻面付近に位置する温室の骨組み材に案内部材2の各端部を連結固定できる程度の長さを有している。なお、本明細書中、「温室の骨組み材」とは、温室自体を構成する梁等の骨組みそのもののほか、案内部材2を配設するために温室内に別途配設したパイプ材やワイヤ等の支持材も含む意である。
【0016】
カーテン部材3は、プラスチックフィルム等からなり、その先端部3aが後述する先導部材4に固定される(図2参照)。また、後端部3bは、温室の各側面付近に張設される案内部材2の間に、案内部材2に対して略直交する方向に沿って掛け渡し配設されたワイヤやパイプ材等の止め材7に固定されている(図1参照)。また、図6に示したように、側部付近3cが上記のように張設された案内部材2に掛けられ、下方への垂れ下がり部分が温室の側面を覆うことができるような大きさに形成されている。
【0017】
かかるカーテン部材3は、図1に示したように、温室内上方に隣接するように複数配設され、一のカーテン部材3の先端部3aに連結された後述する先導部材4が、隣接する他のカーテン部材3’の後端部3b’が固定された止め材7’に当接することにより、一のカーテン部材3と他のカーテン部材3’とが接続され、温室内上方を閉鎖するよう張設される。なお、カーテン部材3を所定の高さで支持するため、温室の各側面付近に張設される案内部材2の間には、カーテン部材3の下面に当接可能な高さで、コーティングワイヤ等からなる棚線8が所定間隔をおいて張設されている(図6参照)。
【0018】
先導部材4は、金属や硬質プラスチック等から構成される断面略四角形の棒材が用いられている。図2に示したように、先導部材4の下面には、後述するクリップ6の係合部611が係合される断面略T字状の係合溝4aが形成されている。
【0019】
かかる先導部材4は、案内部材2を温室の各側面に沿って配設した場合には、当該案内部材2の間に、案内部材2に対して略直交する方向に沿って掛け渡し配設される。そして、先導部材4の上面側には、カーテン部材3の先端部3aが固定されると共に、カーテン部材3が閉じた際の閉鎖性を高めるべく、先導部材4に沿ってブレード9が配設されている(図1及び図2参照)。また、下面側の適宜部位には、後述するクリップ6を介して、駆動ワイヤ5が連結され、先導部材4は、この駆動ワイヤ5の駆動により案内部材2に沿う方向に移動するようになっている(図6参照)。
【0020】
ここで、駆動ワイヤ5は、温室の一方の妻面付近に位置する温室の骨組み材に取り付けられたモータ等の駆動源(図示せず)により駆動される駆動ドラムと、温室の他方の妻面付近に位置する温室の骨組み材に取り付けられたプーリ(図示せず)との間に掛け渡し配設されている。そして、駆動ワイヤ5は、上記した駆動ドラムにより巻き取り又は巻き戻しされることにより、案内部材2に沿う方向に走行するようになっている。なお、駆動ワイヤ5としては、一般に、より線のみから構成されるものを用いることができるが、一部が金属製の単線(金属単線)からなるもの、例えば、駆動ドラムに巻き付けられる部位と、プーリに掛けられる部位のみがより線で構成され、それらの中間部が、当該より線にジョイント部材を介して連結された金属単線で構成されているものを用いることが好ましい。この駆動ワイヤ5によれば、案内部材2に沿う方向に走行する部位が金属単線で構成されているため、駆動時の伸びが小さい。このため、より線のみから構成されるものと比較して、動力の伝達効率がよい。
【0021】
クリップ6は、図2に示したように、軸体61、把持部材62及びスプリング63を有して構成される。軸体61の一端には、軸体61の軸部の直径よりも大きい幅を有し、平面視で略平行四辺形に形成された係合部611が設けられている(図2及び図3参照)。なお、かかる係合部611の形状は、先導部材4に形成された係合溝4aに係合可能であって、かつ係合溝4aに係合することによって軸体61の回転を規制する形状であれば、どのような形状であってもよい。また、軸体61の他端側には、外ねじ612が形成されており、この外ねじ612には、軸体61の他端側に沿って配設されるスプリング63の受け部を構成する座金64aを支持するナット65が螺合される。
【0022】
把持部材62は、図2、図4及び図5に示したように、側面621aの下端に、下方に突出する凸状部621bを有する第1の把持部621と、側面622aの上端に、該第1の把持部621の凸状部621bと噛み合うように形成された凹状部622bを有する第2の把持部622とを有して構成される。第1の把持部621の上面には、孔部621cが穿設され、かかる孔部621cに軸体61の軸部が挿通されて、第1の把持部621は、上面を先導部材4の下面に当接させて軸体61の一端側に配設される。第2の把持部622内には、上壁部に孔部622dが穿設され、下面が開口している筒状部622cが形成されており、かかる孔部622dに、軸体61の軸部、及び該軸部の周囲を覆うように配設されると共に、スプリング63のガイドとして機能する筒状のガイド部材66が挿通されている。
【0023】
スプリング63は、一端を第2の把持部622を構成する筒状部622cの上壁部下面に接して配設された座金64bに、他端を軸体61の他端付近に配設された座金64aに、それぞれ当接させて、軸体61の軸部に沿って配設される(図2参照)。かかるスプリング63は、上記のように配設されることで、その弾発力により、第2の把持部622を第1の把持部621に近接させる方向に付勢する。なお、スプリング63の弾発力は、軸体61の他端付近に螺合されたナットを締め付け又は緩めることにより簡単に調節することができる。
【0024】
上記した構成のクリップ6は、図2に示したように、軸体61の一端に形成された係合部611を、先導部材4の下面に形成された係合溝4aに係合させる。また、図5に示したように、把持部材62を構成する第2の把持部622の凹状部622b内に、駆動ワイヤ5を填め込み、その駆動ワイヤ5を第1の把持部621の凸状部621bにより上方から押さえつけるようにして、かかる凹状部622bと凸状部621bによって駆動ワイヤ5を挟み込むように把持し、先導部材4と駆動ワイヤ5を連結している。
【0025】
本実施の形態に係る温室用カーテン開閉装置1は、次のように使用される。すなわち、カーテン部材3を開放状態から閉鎖する場合には、駆動ドラムを一方向に回転させる。これにより、図1に示したように、駆動ワイヤ5が一方向(閉鎖方向)に走行し、クリップ6を介して該駆動ワイヤ5に連結された先導部材4が、隣接する他のカーテン部材3’の後端部3b’が固定された止め材7’に近接する方向へ移動する。この際、カーテン部材3は、先端部3aが先導部材4に連結されると共に、側部付近が案内部材2に掛けられているため、案内部材2と擦れ合いながら引き伸ばされていく。また、クリップ6は、先導部材4が駆動ワイヤ5の走行に伴って移動するよう、把持部材62を構成する第1の把持部621の凸状部621bと、スプリング63により該第1の把持部621に近接する方向に付勢されている第2の把持部622の凹状部622bとの間に駆動ワイヤ5を挟み込んで、該駆動ワイヤ5をしっかりと把持している。
【0026】
先導部材4がさらに移動していき、最終的に、隣接する他のカーテン部材3’の後端部3b’が固定された止め材7’に当接すると、カーテン部材3と他のカーテン部材3’とが接続された状態となり、かかるカーテン部材3,3’によって、温室内上方が閉鎖される。なお、この場合、先導部材4に配設されたブレード9が、他のカーテン部材3’の後端部3b’と重なり合うため、閉鎖性がより高められる。
【0027】
ところで、前述したように、案内部材2の緩みやカーテン部材3と案内部材2との摩擦抵抗等により、先導部材4が例えば弓形に変形して移動する場合がある。先導部材4がこのように変形した状態で移動していくと、最終的に、隣接する他のカーテン部材3’の後端部3b’が固定された止め材7’には、先行して移動する先導部材4の一部のみが当接し、遅れて移動する他の部位は当接しないため、先導部材4と他のカーテン部材3’との間に隙間ができてしまう。しかしながら、温室用カーテン開閉装置1によれば、このような場合でも、クリップ6が、所定以上の移動を阻止する力を受けた場合には、駆動ワイヤ5に対し、相対的にスライド可能に設けられていることから、かかる隙間をなくして、温室内上方を完全に閉鎖するようカーテン部材3を張設することができる。
【0028】
より具体的は、図6に示したように、先行して移動する先導部材4の一部が止め材7’に当接すると、当該部位の付近に配設されたクリップ6(6A,6D)は、軸体61の一端に形成された係合部611が先導部材4の係合溝4aに係合しているため、先導部材4と共にその移動が停止する。従来の装置では、これ以上あえて動作させると、先導部材4のうち、既に当接している部位によって、隣接する止め材7’を無理矢理押すことになり、止め材7’が変形したり、他のカーテン部材3’が破損したりするおそれがある。これに対し、本実施の形態によれば、先導部材4の一部が止め材7’に当接しても、駆動ワイヤ5をさらに数センチから数十センチメートル駆動させる。これにより、クリップ6A,6Dは、各軸体61の係合部611が、止め材7’により移動が阻止されている先導部材4の一部付近に係合しているため、駆動ワイヤ5と共に移動しようとすると所定以上の移動を阻止する力を受けるが、スプリング63のバネ作用により、第1の把持部621の凸状部621bと、第2の把持部622の凹状部622bとの間に配設された駆動ワイヤ5を弾発的に把持しているため、クリップ6A,6Dは、駆動ワイヤ5に対して相対的にスライドし、すなわち、駆動ワイヤ5のみが凸状部621bと凹状部622bとの間を擦り抜けるように動作する。一方、遅れて移動する先導部材4の他の部位付近に配設されたクリップ6(6B,6C)は、先導部材4の他の部位が、未だ隣接する止め材7’に当接していないため、駆動ワイヤ5と共に移動していく。従って、弓形に変形していた先導部材4は、徐々に直線状になっていき、最終的に、先導部材4の全体が止め材7’に当接し、先導部材4と他のカーテン部材3’との間の隙間がなくなり、温室内上方を完全に閉鎖するようカーテン部材3を張設することができる。
【0029】
カーテン部材3を閉鎖した状態から開放させる場合には、駆動ドラムを上記と逆方向に回転させる。これにより、先導部材4が上記と逆方向(開放方向)に向かって移動していくと共に、先導部材4の移動に伴ってカーテン部材3が寄せ集められていき、温室内上方が開放される。
【0030】
なお、本発明の温室用カーテン開閉装置1は、上記した実施の形態に示されたものに何ら限定されるものではない。例えば、上記した実施の形態では、案内部材2を温室の側面に沿って妻面間に掛け渡し、カーテン部材3が温室の一方の妻面側から他方の妻面側へ開閉される構成としているが、案内部材2を温室の妻面に沿って側面間に掛け渡し、カーテン部材3が温室の一方の側面側から他方の側面側へ開閉される構成とすることもできる。また、略中央部が最も高い屋根型の温室において、略中央部を境に各側面に向かって開閉させるカーテン部材に適用することもできることはもちろんである。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、先導部材が閉鎖方向へ移動する際に変形を生じ、隣接する他のカーテン部材との間に隙間が生ずるような場合でも、かかる先導部材に誘導されるカーテン部材が、最終的に、隣接する他のカーテン部材の後端部まで移動して、当該隙間をなくして、確実に閉鎖するようカーテン部材を張設することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の温室用カーテン開閉装置の一の実施形態を示す概略構成図である。
【図2】図2は、カーテン部材、先導部材、クリップ及びブレードの配設状態を示す断面図である。
【図3】図3は、図2のA−A部断面図である。
【図4】図4は、図2のB−B部断面図である。
【図5】図5は、図2のC部拡大断面図である。
【図6】図6は、温室用カーテン開閉装置の作用を説明するための平面図である。
【符号の説明】
1 温室用カーテン開閉装置
2 案内部材
3 カーテン部材
4 先導部材
5 駆動ワイヤ
6 クリップ
61 軸体
611 係合部
62 把持部材
621 第1の把持部
621b 凸状部
622 第2の把持部
622b 凹状部
63 スプリング
64a,64b 座金
65 ナット
66 ガイド部材
7 止め材
8 棚線
9 ブレード
Claims (4)
- 温室内に掛け渡し配設される案内部材と、案内部材に対して略直交する方向に沿って設けられ、駆動ワイヤの駆動により案内部材に沿う方向に移動する先導部材と、案内部材上に被覆されると共に、先端部が前記先導部材に連結され、先導部材の移動により伸縮して開閉されるカーテン部材と、前記先導部材と駆動ワイヤとを連結し、前記駆動ワイヤと共に移動可能である一方、所定以上の移動を阻止する力を受けた場合には、前記駆動ワイヤに対し、相対的にスライド可能なクリップとを有する温室用カーテン開閉装置において、
前記クリップが、前記先導部材に係合する係合部と、前記駆動ワイヤを把持する把持部材とを有し、該把持部材が前記駆動ワイヤを弾発的に把持できることを特徴とする温室用カーテン開閉装置。 - 請求項1記載の温室用カーテン開閉装置であって、前記クリップの把持部材が、互いに近接することにより前記駆動ワイヤを把持するよう対向して配設される第1及び第2の把持部からなり、かつ一方の把持部が、スプリングにより他方の把持部に近接する方向に付勢されていることを特徴とする温室用カーテン開閉装置。
- 温室内に掛け渡し配設される案内部材と、案内部材に対して略直交する方向に沿って設けられ、駆動ワイヤの駆動により案内部材に沿う方向に移動する先導部材と、案内部材上に被覆されると共に、先端部が前記先導部材に連結され、先導部材の移動により伸縮して開閉されるカーテン部材とを有する温室用カーテン開閉装置における前記先導部材と駆動ワイヤとを連結するために用いられるクリップであって、前記駆動ワイヤと共に移動可能である一方、所定以上の移動を阻止する力を受けた場合には、前記駆動ワイヤに対し、相対的にスライド可能であり、前記先導部材に係合する係合部と、前記駆動ワイヤを把持する把持部材とを有し、該把持部材が前記駆動ワイヤを弾発的に把持できることを特徴とするクリップ。
- 請求項3記載のクリップであって、前記把持部材が、互いに近接することにより前記駆動ワイヤを把持するよう対向して配設される第1及び第2の把持部からなり、かつ一方の把持部が、スプリングにより他方の把持部に近接する方向に付勢されていることを特徴とするクリップ。
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