JP4179871B2 - 照明装置制御方法、照明装置制御プログラム、照明装置制御プログラムを記録した記録媒体、照明装置および測定機 - Google Patents

照明装置制御方法、照明装置制御プログラム、照明装置制御プログラムを記録した記録媒体、照明装置および測定機 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、照明装置制御方法、照明装置制御プログラム、照明装置制御プログラムを記録した記録媒体、照明装置および測定機に関する。例えば、画像処理型測定機の照明について、照明の照度および色度を制御する照明装置制御方法、そのプログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、照明装置およびこの照明装置を備える測定機に関する。
【0002】
【背景技術】
被測定物に向かって光を照射する照明装置と、被測定物からの反射光を受光する受光センサと、受光センサで受光した画像から被測定物形状を画像処理によって求める画像処理装置とを備える画像処理型測定機が知られている。
この照明装置は、異なる発光色を発光する複数の発光光源と、各発光光源に対する印加電流を制御する印加電流制御部と、外部から操作可能に設けられ照明の照度を指示値として設定入力する指示値入力手段とを備えて構成されている。
【0003】
近年では、発光光源としては発光ダイオードが知られ、赤色を発光する発光ダイオード(赤色LED)、緑色を発光する発光ダイオード(緑色LED)、青色を発光する発光ダイオード(青色LED)などが使用されるようになってきている。
各発光ダイオードの発光の色度(x、y)は予め規格されているので、所定の合成色例えばCIE1931色度座標(0.3、0.3)の白色光を合成するのに、各発光ダイオードの混合比(rR、rG、rB)が求められる。すると、指示値入力手段で指示された照度Lに応じた各発光ダイオードの発光照度は、それぞれ次のように求められる。赤色LEDの照度をLR、緑色LEDの照度をLG、青色LEDの照度をLBで表す。
【0004】
R=rR
G=rG
B=rB
【0005】
そこで、規格に従って、各発光ダイオードをLR、LG、LBの照度で発光させるための印加電流値が求められる。印加電流制御部は、各発光ダイオードに必要な印加電流を印加する。
【0006】
このような構成において、ユーザーが指示値入力手段で照明の照度Lを指示する。すると、印加電流制御部は、指示された照度で所定の色度例えば白色の合成照明を照射するように各発光光源に対して所定の印加電流を印加する。この印加電流の印加により各発光光源が所定の照度(LR、LG、LB)で発光することにより、指示された照度で白色の照明が被測定物に照射される。被測定物からの反射光が受光センサで受光され、受光された画像からのエッジ検出等により被測定物の形状または寸法等が測定される。
【0007】
ここで、画像測定においては被測定物に照射する照明の照度および色度が非常に重要である。例えば、指示された照度に比べて実際の照明照度が暗い場合には、光量がたりずに画像を得ることができないかまたはエッジ検出ができない。指示された照度に比べて実際の照明照度が明るい場合には、光が飽和してしまうため画像がにじんで(画像がとんで)しまいエッジ検出を行うことができない。
また、照明の色度が白色光から色差を有する場合には、着色された被測定物の画像を正確にとれないため、エッジ検出を行うことができない。すなわち、赤色LED、緑色LED、青色LEDへの印加電流を制御して、合成照明の照度および色度を正確に制御することが精密な測定においては極めて重要である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、発光ダイオードは、各製品ごとに固体差を有していることから、規格通りに同じ値の印加電流を印加しても照度が固体ごとに異なるという問題がある。図14(A)(B)および図15に、各照明装置ごとに赤色LED、緑色LEDおよび青色LEDをそれぞれ発光させた場合の印加電流値と照度との関係を示す。例えば、図14(A)の赤色LEDの照度特性において、印加電流が高くなると、すべての装置で照度も高くなるが、装置1と装置4との比較から分かる通り、印加電流値が高いところでは照度の差が非常に大きい。これは図14(B)の緑色LEDおよび図15の青色LEDにおいても同様である。すなわち、所定の照度で発光させるための印加電流値は各固体ごとに異なっているため、照度を指示したからといって印加電流値をただちに規定することができない。
規格に従って印加電流値を印加すると、各発光ダイオードの照度がずれて合成照明としても照度が指示値にならないという問題が生じる。また、各発光ダイオードの照度がずれていれば合成照明の色度もずれてしまうという問題が生じる。
【0009】
さらに、発光ダイオードの発光色度は各製品ごとに個体差を有し、かつ、発光色度は発光強度に相関して変化していくという特性がある。図16、図17、図18に各照明装置ごとに、赤色LED、緑色LEDおよび青色LEDをそれぞれ発光させた場合の照度と色度との関係を示す。
例えば、図18(A)に各照明装置について青色LEDの色度のx座標を示す。この図において、照度の変化に応じて色座標が変化していくのが分かる。また、各照明装置により色度が異なることが分かる。これは、図16、図17から赤色LED、緑色LEDについても同様である。
すなわち、各製品ごとに発光の色度が異なっているため、所定の合成照明を合成するための混合比を規格に従って決定すると、合成照明の色度は指示値とは異なってしまうという問題がある。
【0010】
なお、固体ごとの照度特性の違いに留意しながら合成照明の照度を実現するのに、それぞれの発光ダイオードの発光強度を調整して印加電流値を変化させると、照度は確かに正確である。しかしながら、この場合、照度を変化させると色度も変化してしまうので、合成照明の色度がずれてしまうという問題が生じる。
逆に、色度に注目して、合成照明の色度を実現する発光ダイオードの色混合比を決定するにしても、固体ごとに発光色度が異なり、なおかつ、発光色度は照度によっても変化することを考えると、発光ダイオードの色度は一義に決まらないので、所定色度を合成するための混合比を単純に決定することはできない。
【0011】
本発明の目的は、従来の問題を解消して、所定の照度および所定の色度を有する合成照明を照明することができる照明装置制御方法、照明装置制御プログラム、照明装置制御プログラムを記録した記録媒体、照明装置および測定機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の照明装置制御方法は、異なる発光色を発光する複数の発光光源と、前記各発光光源に対する印加電流を制御する印加電流制御手段と、照明の照度を指示する指示値を入力する入力手段とを備えた照明装置を制御して前記各発光光源からの各照明を合成して前記指示値で指示された照度および所定の色度を有する合成照明を生成する照明装置制御方法において、前記発光光源ごとに前記印加電流値に対する照度および色度を測定する光源特性測定工程と、前記光源特性測定工程で測定された前記発光光源の照度変化に応じた色度変化、および、複数の異なる色度の色から所定色度の合成色を合成するために必要な各色の強度の混合比を求める理論式を用いて、前記指示値で指示された照度で所定色度を有する合成照明を合成するために必要な前記各発光光源からの発光強度の混合比を算出する混合比算出工程と、前記混合比算出工程で算出された前記混合比から前記指示値で指示された照度を生成するための前記各発光光源の照度を算出する照度算出工程と、前記照度算出工程で算出された照度で前記各発光光源を発光させるために必要な前記印加電流値を前記光源特性測定工程で得られた前記発光光源の特性から読み取る印加電流値読出工程と、を備え、前記混合比算出工程は、初期的に前記混合比として所定割合を有する第1仮混合比に設定する第1仮混合比設定工程と、前記第1仮混合比のもとで前記指示値にて指示された照度を生成するのに必要な前記各発光光源のそれぞれの照度を算出する仮照度算出工程と、前記仮照度算出工程で算出した前記各発光光源の照度におけるそれぞれの前記各発光光源の色度を前記光源特性測定工程での測定結果から読み出す色度読出工程と、前記色度読出工程で読み出された色度で合成照明の所定色度を生成するのに必要な前記各発光光源の発光強度の混合比を第2仮混合比として前記理論式に基づいて算出する第2仮混合比算出工程と、前記第1仮混合比と前記第2仮混合比とを比較する仮混合比比較工程と、前記仮混合比比較工程での比較結果に応じて前記第2仮混合比を改めて前記第1仮混合比として再設定する仮混合比再設定工程と、を備えていることを特徴とする。
【0013】
このような構成によれば、異なる発光色を合成して、指示された照度で、かつ、所定の色度を有する合成色が生成される。
光源特性測定工程においては、発光光源ごとに印加電流値を変化させて、印加電流値に対する照度および色度の関係を調べる。発光光源は品質誤差により固体差を有するので、同じ印加電流値であっても固体ごとに照度も色度も異なり、また、照度が変化すると色度も変化するところ、予め各固体ごとに特性を調べておく。
【0014】
混合比算出工程では、指示された照度で所定の色度を有する合成色を生成するための各発光光源の発光強度比である混合比を求める際に、各発光光源の固体ごとの特性を考慮する。そして、照度が変化すると色度も変化してしまうが、理論式を用いて所定の色度を合成できるかどうかを逐次確認しながら混合比を求める。
この求められた混合比から各発光光源の必要照度を求めて、さらに、この照度で発光させるための印加電流値を求める。そして、この印加電流値を各発光光源に印加すると、指示された照度で所定色度の合成照明を生成することができる。
【0016】
また、混合比算出工程では、初期的に第1仮混合比が設定され、この第1仮混合比のもとで指示された照度を合成するための各発光光源の照度が算出される。この照度で各発光光源を発光させた場合、合成色の照度は指示された照度になるものの、色度は所定の値になるとは限らない。そこで、色度読出工程で、各発光光源について照度に応じた色度を発光光源の特性から読み出す。そして、色合成理論により、この色度で所定色度を合成するための混合比を第2混合比として求める。もし、照度が変化しても色度が一定であるならば、この色合成理論で求められた混合比で所定の色度の合成色を合成できるはずであるが、照度の変化により色度も変化するため、第1仮混合比から第2仮混合比が大きくずれてしまう場合、第2仮混合比では所定の色度を合成できないと考えられる。
【0017】
そこで、第1仮混合比と第2仮混合比とを比較して、両者の違いが許容範囲を超えている場合には、改めて第2仮混合比を第1仮混合比に再設定する。そして、第1仮混合比と第2仮混合比との違いが許容範囲内に収束するまで計算を繰り返す。
このように、発光光源の特性を考慮して、色合成理論による計算を計算結果が許容範囲に収束するまで繰り返すことにより、照度変化による色度の非線形な変化に関わらず、指示された照度で所定色度を有する合成色を生成する混合比を算出することができ、また、色合成理論による理論値と実際の色度との誤差を収束させることができる。
【0018】
本発明で、前記光源特性測定工程の後に、前記発光光源について色度の平均値を求める平均色度算出工程と、前記平均色度算出工程で算出された平均の色度に基づいて前記合成照明の所定色度を生成する前記発光光源の混合比を代表混合比として前記理論式により求める代表混合比算出工程と、を備え、前記第1仮混合比設定工程における前記第1仮混合比は、前記代表混合比であることが好ましい
【0019】
このような構成によれば、発光光源の色度の平均値を各発光光源ごとに求めて、この色度の平均値を用いて色合成理論により所定色度を生成するための混合比を代表混合比として求める。そして、この代表混合比を第1仮混合比として第1仮混合比として初期設定する。
第1仮混合比と第2仮混合比との差が許容範囲に収束するまで色合成理論式による計算が行われるところ、当初から第1仮混合比と第2仮混合比とは近い値であった方が繰り返しの回数が減るので望ましいことはもちろんである。そこで、適当な割合を第1仮混合比とするよりも、色度の平均値に基づいて算出された代表混合比から出発すれば、最終結果に近いので収束が速く、計算を迅速に終えることができる。
【0020】
本発明で、前記印加電流値読出工程で読み出された前記印加電流値を実際に検証する検証工程と、前記検証工程での検証結果に基づいて前記印加電流値を修正する修正工程とを備え、前記検証工程は、前記印加電流値読出工程により読み出された前記印加電流値に従って前記各発光光源に印加電流を印加し、このときに点灯する合成照明の色度を測定する検証測定工程と、前記検証測定工程で測定された色度と目標とする所定色度とを比較する検証比較工程と、前記検証比較工程の比較結果から測定された色度と目標とする所定色度との色度差を色度補正量として記憶する色度補正量記憶工程とを備え、前記修正工程は、前記混合比算出工程における前記理論式にて前記混合比を求める際に目標とする所定色度を前記色度補正量の分だけずらして前記混合比を算出することが好ましい
【0021】
このような構成によれば、理論的計算結果と実際とは誤差を有するところ、検証して修正することにより、実際に指示された照度で所定色度を有する合成色を正確に合成することができる。
理論的に求められた印加電流値で合成色を合成して、この合成色の色度を実際に測定する。このとき、目標とした所定色度と実際との誤差を色度補正量として求める。そして、色合成理論を適用する際には、この色度補正量を加味して計算の目標値を設定すれば、理論と実際との差を埋めて、実際の合成色の色度を目標の所定色度にすることができる。
【0022】
本発明で、前記印加電流値読出工程で読み出される前記印加電流値を前記指示値に対応させて記憶し、前記印加電流値と前記指示値とを対応づけたテーブルとして格納する指示値/電流値テーブル格納工程を備えていることが好ましい
【0023】
このような構成によれば、指示値と印加電流値との関係を記録したテーブルを用意しておくので、指示値で照度が指示された際には、テーブルから印加電流値を読み出すだけですぐに合成色を照明することができる。また、種種の色度の場合についても、指示値と印加電流値との関係をテーブルとして記憶しておけば、種種の色度の合成色を指示された照度で照明することができる。
【0024】
本発明で、前記発光光源は、発光ダイオードを備えて構成されることが好ましい
【0025】
このような構成によれば、発光ダイオードは、発光に必要な電流値が少なくてよいので、照明装置の消費電流を低減することができる。
また、発光光源としては、赤色LED(light emitting diode)、緑色LED、青色LEDの少なくとも三つの基本色を備えていることが好ましい。赤、緑、青を混色することによりすべての色を合成することができるからである。あるいは、さらに、黄色、紫、青緑など他の発光色の発光ダイオードを備えていてもよい。
【0026】
本発明の照明装置制御プログラムは、異なる発光色を発光する複数の発光光源と、前記各発光光源に対する印加電流を制御し前記各発光光源からの各照明を合成して所定の照度および色度を有する合成照明を生成する印加電流制御手段と、照明の照度を指示する指示値を入力する入力手段とを備えた照明装置にコンピュータを組み込んで、このコンピュータに、前記発光光源ごとに前記印加電流値に対する照度および色度を測定する光源特性測定工程と、前記光源特性測定工程で測定された前記発光光源の照度変化に応じた色度変化と、複数の異なる色度の色から所定色度の合成色を合成するために必要な各色の強度の混合比を求める理論式と、を用いて前記指示値で指示された照度で所定色度を有する合成照明を合成するために必要な前記各発光光源からの発光強度の混合比を算出する混合比算出工程と、前記混合比算出工程で算出された前記混合比から前記指示値で指示された照度を生成するための前記各発光光源の照度を算出する照度算出工程と、前記照度算出工程で算出された照度で前記各発光光源を発光させるために必要な前記印加電流値を前記光源特性測定工程で得られた前記発光光源の特性から読み取る印加電流値読出工程と、を実行させ、前記混合比算出工程は、初期的に前記混合比として所定割合を有する第1仮混合比に設定する第1仮混合比設定工程と、前記第1仮混合比のもとで前記指示値にて指示された照度を生成するのに必要な前記各発光光源のそれぞれの照度を算出する仮照度算出工程と、前記仮照度算出工程で算出した前記各発光光源の照度におけるそれぞれの前記各発光光源の色度を前記光源特性測定工程での測定結果から読み出す色度読出工程と、前記色度読出工程で読み出された色度で合成照明の所定色度を生成するのに必要な前記各発光光源の発光強度の混合比を第2仮混合比として前記理論式に基づいて算出する第2仮混合比算出工程と、前記第1仮混合比と前記第2仮混合比とを比較する仮混合比比較工程と、前記仮混合比比較工程での比較結果に応じて前記第2仮混合比を改めて前記第1仮混合比として再設定する仮混合比再設定工程と、を実行させることを特徴とする。
【0027】
本発明の記録媒体は、異なる発光色を発光する複数の発光光源と、前記各発光光源に対する印加電流を制御し前記各発光光源からの各照明を合成して所定の照度および色度を有する合成照明を生成する印加電流制御手段と、照明の照度を指示する指示値を入力する入力手段とを備えた照明装置にコンピュータを組み込んで、このコンピュータに、前記発光光源ごとに前記印加電流値に対する照度および色度を測定する光源特性測定工程と、前記光源特性測定工程で測定された前記発光光源の照度変化に応じた色度変化と、複数の異なる色度の色から所定色度の合成色を合成するために必要な各色の強度の混合比を求める理論式と、を用いて前記指示値で指示された照度で所定色度を有する合成照明を合成するために必要な前記各発光光源からの発光強度の混合比を算出する混合比算出工程と、前記混合比算出工程で算出された前記混合比から前記指示値で指示された照度を生成するための前記各発光光源の照度を算出する照度算出工程と、前記照度算出工程で算出された照度で前記各発光光源を発光させるために必要な前記印加電流値を前記光源特性測定工程で得られた前記発光光源の特性から読み取る印加電流値読出工程と、を実行させ、前記混合比算出工程は、初期的に前記混合比として所定割合を有する第1仮混合比に設定する第1仮混合比設定工程と、前記第1仮混合比のもとで前記指示値にて指示された照度を生成するのに必要な前記各発光光源のそれぞれの照度を算出する仮照度算出工程と、前記仮照度算出工程で算出した前記各発光光源の照度におけるそれぞれの前記各発光光源の色度を前記光源特性測定工程での測定結果から読み出す色度読出工程と、前記色度読出工程で読み出された色度で合成照明の所定色度を生成するのに必要な前記各発光光源の発光強度の混合比を第2仮混合比として前記理論式に基づいて算出する第2仮混合比算出工程と、前記第1仮混合比と前記第2仮混合比とを比較する仮混合比比較工程と、前記仮混合比比較工程での比較結果に応じて前記第2仮混合比を改めて前記第1仮混合比として再設定する仮混合比再設定工程と、を実行させる照明装置制御プログラムを記録したことを特徴とする。
【0028】
このような構成によれば、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を奏することができる。さらに、CPU(中央処理装置)やメモリ(記憶装置)を有するコンピュータを組み込んでこのコンピュータに各工程を実行させるようにプログラムを構成すれば、各工程におけるパラメータを容易に変更することができる。そして、このプログラムを記録した記録媒体をコンピュータに直接差し込んでプログラムをコンピュータにインストールしてもよく、記録媒体の情報を読み取る読取装置をコンピュータに外付けし、この読取装置からコンピュータにプログラムをインストールしてもよい。なお、プログラムは、インターネット、LANケーブル、電話回線等の通信回線や無線によってコンピュータに供給されてインストールされてもよい。
【0029】
本発明の照明装置は、異なる発光色を発光する発光光源と、前記各発光光源に対する印加電流を制御する印加電流制御手段と、照明の照度を指示する指示値を入力する入力手段とを備え、前記各発光光源からの各照明を合成して所定の照度および色度を有する合成照明を生成する照明装置において、前記印加電流制御手段は、前記発光光源ごとに前記印加電流値に対する照度および色度を測定し記憶する光源特性測定手段と、前記光源特性測定手段で測定された前記発光光源の照度変化に応じた色度変化と、複数の異なる色度の色から所定色度の合成色を合成するために必要な各色の強度の混合比を求める理論式と、を用いて前記指示値で指示された照度で所定色度を有する合成照明を合成するために必要な前記各発光光源からの発光強度の混合比を算出する混合比算出手段と、前記混合比算出手段で算出された前記混合比から前記指示値で指示された照度を生成するための前記各発光光源の照度を算出する照度算出手段と、前記照度算出手段で算出された照度で前記各発光光源を発光させるために必要な前記印加電流値を前記発光光源の特性から読み取る印加電流読出手段と、前記印加電流読出手段で読み取られた前記印加電流値を前記指示値に対応させた指示値/電流値テーブルを格納する指示値/電流値テーブル格納手段とを備え、前記混合比算出手段は、初期的に前記混合比として所定割合を有する第1仮混合比に設定する第1仮混合比設定手段と、前記第1仮混合比のもとで前記指示値にて指示された照度を生成するのに必要な前記各発光光源のそれぞれの照度を算出する仮照度算出手段と、前記仮照度算出手段で算出した前記各発光光源の照度におけるそれぞれの前記各発光光源の色度を前記光源特性測定手段での測定結果から読み出す色度読出手段と、前記色度読出手段で読み出された色度で合成照明の所定色度を生成するのに必要な前記各発光光源の発光強度の混合比を第2仮混合比として前記理論式に基づいて算出する第2仮混合比算出手段と、前記第1仮混合比と前記第2仮混合比とを比較する仮混合比比較手段と、前記仮混合比比較手段での比較結果に応じて前記第2仮混合比を改めて前記第1仮混合比として再設定する仮混合比再設定手段と、を備えていることを特徴とする。
【0030】
このような構成によれば、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を奏することができる。
【0031】
本発明の測定機は、被測定物に向かって光を照射する前述した照明装置と、前記被測定物からの反射光を受光する受光センサと、前記受光センサで受光した画像から前記被測定物の形状を画像処理によって求める画像処理手段とを備えることが好ましい
【0032】
このような構成によれば、照明装置から指示された照度で所定の色度の照明が被測定物に照射されるので、受光センサにて被測定物の正確な画像が取得される。よって、画像処理により正確な被測定物の形状を求めることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
図1に、本発明の照明装置を備えた測定機として画像処理型測定機1を示す。
この測定機1は、ステージ2上に載置された被測定物(不図示)に光を照射する照明装置3と、被測定物からの反射光を受光する撮像手段4と、撮像手段4で取得された画像から画像処理により被測定物形状を測定する画像処理手段5とを備えて構成されている。なお、図1中では、被測定物に代えてステージ2上に照明の照度および色度を測定する照度計6が載置されている。
【0034】
照明装置3は、被測定物に対して真上から照明光を照射する落射照明装置31と、被測定物と撮像手段4とを結ぶ光学軸Aを中心軸とするリング状光束を被測定物に向かって照射するリング照明装置32と、照明制御装置33と、を備えて構成されている。
【0035】
落射照明装置31は、筐体311と、筐体311内に収納された発光光源としての赤色LED391、緑色LED392および青色LED393と、各光源からの光を集光しかつ合成するレンズ312と、各光源からの光をそれぞれレンズ312に導くダイクロイックミラー313とを備えて構成されている。ここで、ダイクロイックミラー313は、光の波長に応じて透過または反射する特性を有するものであり、各光源から発射された光を選択的に透過または反射させることにより、各光源からの光を効率よくレンズ312に導き合成するものである。落射照明装置31から発射された合成照明は、ミラー314によって光軸A側に向かって反射された後、光軸A上に設けられたハーフミラー315によって被測定物に向かって反射される。
赤色LED391、緑色LED392、青色LED393はそれぞれ複数ずつ設けられ、以後の説明では、それぞれの色のグループを「群」として称する。
【0036】
リング照明装置32は、光軸Aを中心軸とするリング状の筐体321と、筐体321内に設けられた発光光源としての赤色LED391、緑色LED392、青色LED393と、各光源からの光を被測定物に向かって反射する反射ミラー323と、各光源からの光を反射ミラー323に導くダイクロイックミラー324とを備えて構成されている。赤色LED391、緑色LED392、青色LED393の光源は光軸Aを囲んでリング状に複数配列されている。ダイクロイックミラー324は、各光源からの光を光軸A側とは反対方向に反射する。反射ミラー323は、ダイクロイックミラー324からの光を被測定物に向かって反射する。
【0037】
照明制御装置33は、図2に示されるように、照明の照度を指示する指示値を設定入力する入力手段34と、指示値とそれぞれの光源群391〜393に対する印加電流値との関係を有する指示値/電流値テーブル36を格納するメモリ(指示値/電流値テーブル格納手段)35と、各光源へ印加電流を印加するドライバ37と、中央制御装置(CPU)38とを備えて構成されている。ここで、メモリ35、ドライバ37、およびCPU38により印加電流制御手段が構成されている。
【0038】
入力手段34は、外部に臨んで設けられ手動操作可能に設けられたレバーあるいはボタン等で構成されている。入力手段34で設定入力された指示値はCPU38に送られる。
【0039】
指示値/電流値テーブル36は、図3に示されるように、指示値に対して赤色LED群391、緑色LED群392、青色LED群393の各発光ダイオード群に印加する印加電流値が記録されたテーブルである。なお、この指示値/電流値テーブル36は、各発光ダイオード群391〜393の照度特性、色度特性および製品間の固体差を校正して、指示された指示値の照度で所定の合成色である白色光を照明するために各発光ダイオード群、赤色LED群391、緑色LED群392、青色LED群393のそれぞれに印加する印加電流値を求めて作成されたものである。合成色の色度としては任意であるが、以後CIE1931色度座標(0.3、0.3)の白色の合成色として説明する。
この指示値/電流値テーブル36の作成については後述する。
【0040】
CPU38は、入力手段34からの指示値に従って、メモリ35に格納された指示値/電流値テーブル36から指示された指示値に対応する印加電流値を赤色LED群391、緑色LED群392、青色LED群393について読み出す。CPU38は、読み出した印加電流値をドライバ37に指令する。
また、CPU38は、光源特性測定手段、混合比算出手段、照度算出手段、印加電流読出手段等を備えているが、これら各手段の動作についてはフローチャートを用いて説明する。
【0041】
ドライバ37は、各発光ダイオード群391〜393に電流を印加して発光ダイオードを発光させるものであり、赤色LED群391に電流を印加する赤色LEDドライバ371と、緑色LED群392に電流を印加する緑色LEDドライバ372と、青色LED群393に電流を印加する青色LEDドライバ373とを備えて構成されている。ドライバ37は、CPU38から印加電流値の指令を受けて、各ドライバ371〜373から各発光ダイオード群へ電流を印加する。
【0042】
撮像手段4は、被測定物からの反射光を集光する撮像レンズ41と、撮像レンズ41からの光を撮像する撮像素子を有するCCDカメラ(charge coupled device)42とを備えて構成されている。
【0043】
次に、指示値/電流値テーブル36を作成する指示値/電流値テーブル作成工程について説明する。
指示値/電流値テーブル36の作成にあたり、ステージ2上に照明の照度および色度を測定する照度色度センサとしてのカラー照度計6を設置する。カラー照度計6で測定された照明の照度および色度のデータはCPU38に送信される。
【0044】
指示値/電流値テーブル36を作成する指示値/電流値テーブル作成工程は、図4のフローチャートに示すように、指示値に対する照明照度を設定する指示値/照度テーブル作成工程ST1と、各発光ダイオード群の照度および色度の特性を基礎データとして取得する基礎データ準備工程ST2と、基礎データ準備工程ST2で取得された各発光ダイオード群391〜393の特性に基づいて指示値とこの指示値で指示された照度で所定合成色を生成するのに必要な印加電流値との関係を表す指示値/電流値の仮テーブルを作成する指示値/電流値仮テーブル作成工程ST3と、指示値/電流値仮テーブルを検証する検証工程ST4と、検証工程ST4での検証結果に基づいて指示値/電流値仮テーブルを修正する修正工程ST7とを備えて構成されている。
なお、これらの各工程はプログラミングされて、CPU38にてこのプログラミングが実行されることによって上記各工程は処理される。
【0045】
指示値/照度テーブル作成工程ST1について説明する。
指示値[%]と照度[Lx]との関係は、横軸に指示値をとり縦軸に照度をとると、例えば図5(A)のように、指示値に対応して照度が決定される制御カーブで表される。この関係は予めCPU38内に記憶させておいてもよく、あるいは、入力手段34により新たに設定してもよい。そして、CPU38により、この制御カーブから指示値に対応した照度が読み出され、例えば図5(B)のように、指示値に対して照度が表された指示値/照度テーブルが作成される。
【0046】
基礎データ準備工程ST2について説明する。
基礎データ準備工程ST2は、図6のフローチャートに示されるように、印加電流値と赤色LED群391の特性との関係を測定する工程ST21と、印加電流値と緑色LED群392の特性との関係を測定する工程ST22と、印加電流値と青色LED群393の特性との関係を測定する工程ST23と、各発光ダイオード391〜393について色度の平均値を求める工程(平均色度算出工程)ST24と、平均の色度に基づいて所定合成色つまりCIE1931色度座標(0.3、0.3)の合成色を生成するための代表混合比を求める工程(代表混合比算出工程)ST25とを備えている。
【0047】
印加電流値と赤色LED群391の特性との関係の測定ST21について説明する。
CPU38は、赤色LED群391の特性を調べるに際して、赤色LEDドライバ371に0から順番に印加電流を上げていく指令を送る。すると、赤色LEDドライバ371が0から順番に印加電流が赤色LED群391に印加され、赤色LED群391が印加電流値に応じて発光する。この時、カラー照度計6は、赤色LED群391からの照明照度および色度を測定する。測定結果は、CPU38に送られる。CPU38では、赤色LED群391への印加電流値とこの印加電流での照度および色度との関係を記憶する。この関係は、例えば、図7に示されるように、印加電流値に対する赤色LED群391の色度(x、y)および照度の関係としてテーブルに記録される。
【0048】
赤色LED群391について電流値0から有効範囲の電流値(例えば、16ビットで制御した場合、65536)までについて測定が終了すると、次は、緑色LED群392、そして青色LED群393について印加電流値と特性との関係が測定され(ST22、ST23)、測定結果として図7の印加電流値と照度および色度との関係のテーブルが作成される。
なお、ST21、ST22、ST23により光源特性測定工程が構成される。
【0049】
次に、各発光ダイオード群391〜392について、群ごとに色度の平均値が求められる(ST24)。すなわち、CPU38により、各発光ダイオード群391〜393について、各印加電流値で測定された色度を平均化した値が求められる。各発光ダイオード群391〜393の色度の平均値は図7の最下欄に示される。
【0050】
次に、代表混合比が求められる(ST25)。代表混合比とは、各発光ダイオード391〜393の発光色度を平均色度であるとした場合に、CIE1931色度座標(0.3、0.3)の合成色を合成するための発光ダイオード群、赤色LED群391、緑色LED群392、青色LED群393の発光強度比である。
【0051】
任意の合成色(x、y、E)を合成するための混合比は、色合成理論の式から求められる。色合成理論について説明する。
発光の強度をEで表す。また、赤色LED群391のCIE値を(xR、yR、ER)、緑色LED群392のCIE値を(xG、yG、EG)、青色LED群393のCIE値を(xB、yB、EB)とする。
このとき、合成色(x、y、E)は、次の式で表される。
【0052】
【数1】
Figure 0004179871
【0053】
(式1)から、TR、TG、TBについて解くと次のようになる。
【0054】
【数2】
Figure 0004179871
【0055】
従って、合成色(x、y、E)を合成するための各発光ダイオード群391〜393の強度は次のように表される。
【0056】
【数3】
Figure 0004179871
【0057】
この各発光ダイオード群391〜393の強度ER、EG、EBの比から、合成照明の色度(x、y)を合成する混合比(rR、rG、rB)が求められる。
【0058】
そこで、各発光ダイオード群391〜393の平均色度を、赤色LED群391について(xRave、yRave)、緑色LED群392について(xGave、yGave)、青色LED群393について(xBave、yBave)として、(式3)より、CIE1931色度座標(0.3、0.3、1)の合成色を合成するための代表混合比(rRave、rGave、rBave)がCPU38により求められる。
【0059】
次に、指示値/電流値仮テーブル作成工程ST3について説明する。
指示値/電流値仮テーブル作成工程(図4、ST3)は、図8に示されるように、合成色(0.3、0.3、Li)を生成する混合比を算出する混合比算出工程ST33と、混合比算出工程ST33で算出された混合比から各発光ダイオード群391〜393それぞれの発光光源の照度を算出する照度算出工程ST34と、各発光ダイオード群391〜393を照度算出工程で算出された照度で発光させる印加電流値を読み出す電流値読出工程(印加電流値読出工程)ST35とを備えている。
【0060】
指示値/電流値仮テーブル作成工程ST3においては、まず、指示値/照度テーブル(図5(B))から指示値iに対する照度Liが読み出される(ST32)。このとき、指示値iのカウンタiは、はじめゼロに初期設定される(ST31)。ST32からST35までを完了したところで、順次カウンタiを1ずつカウントアップして(ST38)、すべての指示値iについてST32からST35が行われる(ST36)。
【0061】
混合比算出工程(ST33)について説明する。
混合比算出工程ST33は、図9に示されるように、各発光ダイオード群391〜393の発光強度の暫定的な混合比を第1仮混合比として設定する第1仮混合比設定工程ST331と、第1仮混合比のもとで合成照明の所定照度を生成するのに必要な各発光ダイオード群391〜393それぞれの照度を求める仮照度算出工程ST332と、仮照度算出工程ST332で算出した各発光ダイオード群391〜393の照度におけるそれぞれの発光ダイオード群391〜393の色度を読み出す色度読出工程ST333と、色度読出工程ST333で読み出された色度で合成照明の所定色度を生成するために必要な各発光ダイオード群391〜393の発光強度の混合比を第2仮混合比として算出する第2仮混合比算出工程ST334と、第1仮混合比と第2仮混合比とを比較する仮混合比比較工程ST335と、仮混合比比較工程ST335での比較結果に応じて第2仮混合比を改めて第1仮混合比として再設定する仮混合比再設定工程ST338とを備えている。
【0062】
第1仮混合比設定工程ST331は、まず、各発光ダイオード群391〜393の発光強度比である第1仮混合比(rRi、rGi、rBi)を先に求められた代表混合比(rRave、rGave、rBave)に暫定的に設定する。
【0063】
仮照度算出工程ST332は、第1仮混合比で合成照明の照度Liを生成するのに必要な各発光ダイオード群391〜393の照度(LRi、LGi、LBi)を算出する。ここで、各発光ダイオード群391〜393の照度は、次の式で求められる。
【0064】
Ri=rRii
Gi=rGii (式4)
Bi=rGii
【0065】
ちなみに、今、第1仮混合比を代表混合比に設定(ST331)している。代表混合比は、発光強度に関わり無く、各発光ダイオード群391〜393の色度が常に平均の色度で一定であると仮定した場合にCIE1931色度座標(0.3、0.3)の合成色を合成するための混合比として設定されたものである。従って、(LRi、LGi、LBi)で各発光ダイオード群391〜393を発光させた場合、照度に関しては照度Liになるが、色度に関して実際のところは、発光強度の違いにより色度が変化するため、合成照明の色度がCIE1931色度座標(0.3、0.3)にはならない可能性がある点に留意する。
【0066】
色度読出工程ST333では、仮照度算出工程ST332で算出された照度(LRi、LGi、LBi)で発光ダイオード群391〜393が発光した時の色度を読み出す。これは、先に基礎データ準備工程ST2で用意した印加電流値と照度および色度とのテーブル(図7)から、照度に対する色度を読み出す。
赤色LED群391、緑色LED群392、青色LED群393のそれぞれについて、
赤色LED群391が照度LRiのときの色度、R=(xRi、yRi
緑色LED群392が照度LGiのときの色度、G=(xGi、yGi
青色LED群393が照度LBiのときの色度、B=(xBi、yBi
であると読み出されたとする。
読み出された色度が、平均の色度からずれていた場合には、この色度で合成色の色度(0.3、0.3)を合成する混合比は、第1仮混合比(現段階では代表混合比)からずれてくることに留意する。
【0067】
第2仮混合比算出工程ST334は、色度読出工程ST333で読み出された色度で、合成照明の色度、CIE1931色度座標(0.3、0.3)を生成するときの混合比を第2仮混合比(rRi’、rGi’、rBi’)として色合成理論に基づいて算出する。
(式3)により、合成照明の色度(0.3、0.3)を生成するために必要な各発光ダイオード群391〜393の発光強度、すなわち、ER、EG、EBが求められる。従って、第2仮混合比(rRi’、rGi’、rBi’)は、(ER、EG、EB)の比として求められる。
【0068】
仮混合比比較工程ST335は、第1仮混合比と第2仮混合比とを比較する。第1仮混合比の各成分と、第2仮混合比の各成分とを成分ごとに対比して比較する。
ここで、色合成理論では、第1仮混合比による照度で発光する場合の色度に基づいて計算を行って第2仮混合比を算出するものであるところ、照度の変化によって色度が非線形に変化するので、第2仮混合比で合成照明を合成した場合でもCIE1931色度座標(0.3、0.3)の合成照明を生成することができないこともありうる。そこで、ST338において、第2仮混合比を第1仮混合比として再設定する繰り返しの収束処理を行い、仮混合比比較工程ST335において収束の程度を判定する。
【0069】
仮混合比比較工程ST335は、第1仮混合比(rRi、rGi、rBi)と第2仮混合比(rRi’、rGi’、rBi’)との各成分ごとの違いを所定量εと比較する。そして成分ごとの違いが所定量ε未満である場合(ST336:YES)、すなわち、次の関係式5を満たす場合には、第2仮混合比を指示値iに対する仮混合比として設定する。ここで、所定量εは、照度の変化にともなう色度変化が許容できる範囲に収まる程度の第1仮混合比と第2仮混合比との差である。
【0070】
|rRi−rRi’|<ε
|rGi−rGi’|<ε
|rBi−rBi’|<ε (式5)
【0071】
また、(式5)の関係を満たさない場合(ST336:NO)には、第2仮混合比を第1仮混合比として再設定して(ST338)、第1仮混合比と第2仮混合比とが収束して式5を満たすまで、ST332からST335が繰り返される。
【0072】
次に、照度算出工程(図8、ST34)は、仮混合比のもとで、合成照明の照度Liを生成するための各発光ダイオード群391〜393の照度(LRi,LGi,LBi)を求める。これは、(式4)にならって求められる。
電流値読出工程ST35は、各発光ダイオード群391〜393を照度算出工程ST34で算出された照度で発光させる印加電流値を図7から読み出し、指示値iに対する各発光ダイオード群391〜393の印加電流値として記憶する。
すべての指示値iに対して、すなわち、有効範囲にあるすべてのカウンタiに対してST32からST35を行ったのち(ST36:YES)、指示値iに対する各発光ダイオードの電流値をテーブルにして指示値/電流値仮テーブルとする(ST37)。
【0073】
次に、指示値/電流値仮テーブルを実際に検証する検証工程を行う(図4、ST4)。すなわち、指示値/電流値仮テーブルに従って合成照明を点灯させ、点灯した照明の色度がCIE1931色度座標(0.3、0.3)になっているかどうかを検証する。
検証工程ST4は、図10に示されるように、合成照明を点灯させて色度を測定する検証測定工程ST41と、測定された色度と目標とする所定色度とを比較する検証比較工程ST42と、検証比較工程ST42の比較結果から測定された色度と目標とする所定色度との差を色度補正量として記憶する色度補正量記憶工程ST43とを備えている。
【0074】
検証測定工程ST41では、指示値/電流値仮テーブルに従って合成照明を点灯させる。この際の合成照明の照度は任意であり、適当な指示値iを指示して合成照明を点灯させる。そして、点灯した合成照明の色度(xi,yi)を測定する。
ここで、指示値/電流値仮テーブルは、色合成理論に基づく計算から合成照明の色度をCIE1931色度座標(0.3、0.3)にするべく求められたものである。しかしながら、目標とする合成照明の色度をCIE1931色度座標(0.3、0.3)に据えて色合成理論を適用した場合でも、理論値と現実に合成される色度との間にはずれが生じることがある(図11参照)。
【0075】
検証比較工程ST42では、測定された色度と目標とする色度(0.3、0.3)とを各成分ごとに所定の許容量αと比較する。そして成分ごとの違いが所定量α未満である場合(ST42:YES)、すなわち、次の関係式6を満たす場合には、指示値/電流値仮テーブルに従って点灯される合成照明は許容値内であり、検証OKであると判断する(ST45)。ここで、所定量αは、被測定物を画像処理測定する場合に、測定に影響を与えない程度の色差である。
【0076】
|xi−0.3|<α
|yi−0.3|<α (式6)
【0077】
検証結果がOKである場合(ST45)には、指示値/電流値仮テーブルを正式な指示値/電流値テーブルとして格納する(指示値/電流値テーブル格納工程、図4、ST6)
【0078】
一方、関係式6を満たさない場合、成分ごとの違いを色度補正量として記憶する(ST43)。すなわち、色度補正量(cx、cy)は次の式で表される。
x=0.3−xi
y=0.3−yi (式7)
色度補正量は、色合成理論で目標とした色度と実際に点灯された合成色の色度とのずれであることから、色合成理論で目標とする色度を色度補正量の分だけずらしておけば、実際に点灯される合成色の色度は目標値に合致すると考えられる。
【0079】
色度補正量を記憶したのち、指示値/電流値仮テーブルの修正が行われる(図4、ST7)。
指示値/電流値仮テーブルの修正を図12のフローチャートに示す。修正工程ST7は、図12に示されるように、基本的には指示値/電流値仮テーブル作成工程ST3と同じであり、図12は、図8と図9とを合わせたものに対応している。
修正工程ST7では、ST77において、色合成理論により第2仮混合比を算出する際に、直前(ST76)で読み出した色度補正量(cx、cy)を加味した色度(0.3+cx、0.3+cy)を目標の色度として計算を行う。
このように、色合成理論と実際とのずれを色度補正量として予め加味しておくことにより、実際に点灯された合成色の色度を目標の色度とすることができる(図13参照)。
【0080】
修正された指示値/電流値仮テーブルは、再び検証され(図4、ST4)、検証結果が良ければ(ST5:YES)、正式な指示値/電流値テーブル36として格納される(ST6)。
【0081】
次に、画像処理型測定機1の使用および動作について説明する。
画像処理型測定機1で被測定物を測定するにあたって、まず、ステージ2上に被測定物を載置する。そして、入力手段34で照明装置3の照度を指示する指示値を入力する(入力工程)。すると、CPU38は、指示値/電流値テーブル36から入力された指示値に対する各発光ダイオード群391〜393への印加電流値を読出し、この印加電流値をドライバ37に指示する。ドライバ37から各発光ダイオード群391〜393に対して印加電流が印加されると、落射照明装置31およびリング照明装置32からの照明が発射されて、指示された照度で白色の合成照明が被測定物に照射される(発光工程)。被測定物からの反射光は撮像手段4で撮像され、画像処理手段5により撮像された画像から演算処理により被測定物の形状が測定される。画像処理手段5での演算結果は、CRT等の表示装置で表示されるか、あるいはプリンタ等の出力装置から出力される。
【0082】
以上、このような構成によれば、次の効果を奏することができる。
(1)基礎データ準備工程ST2において、各発光ダイオード群391〜393の特性を調べておき、この特性に基づいて指示値で指示される照度で白色の合成色を生成する印加電流値が求められる。よって、発光ダイオードに固体差があっても、指示通りの照度かつ白色の照明を被測定物に照射することができる。その結果、正確に被測定物の画像を撮像することができる。また、被測定物の着色に関わらず画像を得ることができる。
【0083】
(2)混合比算出工程ST33において、色度が照度に応じて変化することを考慮して、色合成理論により算出した所定色度を生成するための第2仮混合比を、第1仮混合比と比較して、この第1仮混合比と第2仮混合比とが収束するまで計算を繰り返し行う。よって、所定色度の照明を合成するための混合比を正確に求めることができる。
【0084】
(3)各発光ダイオード群391〜393ごとの平均色度を算出しておき、この平均色度に基づいて所定色度の合成色を生成するための代表混合比を算出する。そして、この代表混合比から出発して混合比算出工程の計算を行う。その結果、混合比算出工程ST33での計算の繰り返し回数を少なくして、迅速に混合比を算出することができる。
【0085】
(4)検証工程ST4において、色合成理論に基づいて求められた指示値/電流値仮テーブルを検証する。このとき、実際に照明された合成照明の色度が所定色度からずれている場合、このずれている量を色度補正量とする。そして、色合成理論での目標値を色度補正量の分だけずらして混合比を算出して修正を行う。よって、理論と実際とのずれを修正し、正確に所定色度の合成照明を生成することができる。
【0086】
(5)指示値に対する印加電流値は、指示値/電流値テーブル36として用意されているので、入力手段34で指示値が指示された際には、この指示値/電流値テーブル36から読み出すだけであり、指示値の変更に対する応答を迅速にできる。
【0087】
尚、本発明は、上記実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
印加電流値をすべての指示値に対して予め求めておいて指示値/電流値テーブル36として格納しておく例について説明したが、テーブルとして備えていなくても、指示値が指示された場合に混合比の算出、照度の算出、印加電流値の読出し等の処理を逐次行ってもよい。
【0088】
検証工程ST4は、指示値/電流値テーブル36を作成した後に行う例について説明したが、1つの任意の指示値に対する印加電流値を求めたのちにすぐ検証を行って、色度補正量を算出して、この色度補正量を加味して指示値/電流値テーブル36を作成してもよい。あるいは、各照明装置31、32ごとに色度補正量が予め分かっている場合には、はじめからこの色度補正量を加味して色合成理論を適用して計算し指示値/電流値テーブル36を作成してもよい。
【0089】
所定色度としてはCIE1931色度座標(0.3、0.3)とする場合について説明したが、目標とする所定色度は任意であることはもちろんである。合成照明の種種の色度について、色度ごとに指示値/電流値テーブル36を用意しておけば、種種の色度の合成照明を指示された照度で生成することができる。
【0090】
発光光源は特に発光ダイオードに限られるものではなく、また、発光ダイオードの色も赤、緑、青の他、黄や紫などを備えていてもよい。発光光源の色種が多くても本発明を適用することにより、指示された照度で所定の色度の合成色を合成できることはいうまでもない。
【0091】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の照明装置制御方法、照明装置制御プログラム、照明装置制御プログラムを記録した記録媒体、測定機によれば、所定の照度および所定の色度を有する合成照明を照明することができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態として画像処理型測定機を示す図である。
【図2】前記実施形態において、照明制御装置の構成を示す図である。
【図3】前記実施形態において、指示値/電流値テーブルを示す図である。
【図4】図3の指示値/電流値テーブルを作成する指示値/電流値テーブル作成工程を示すフローチャートである。
【図5】(A)は、指示値と照度の関係を設定する制御カーブを示す図である。(B)は、指示値と照度とのテーブルを示す図である。
【図6】基礎データ準備工程を示すフローチャートである。
【図7】印加電流値に対する各発光光源群の特性を示す図である。
【図8】指示値/電流値仮テーブル作成工程を示すフローチャートである。
【図9】混合比算出工程を示すフローチャートである。
【図10】検証工程を示すフローチャートである。
【図11】理論値と実際とのずれを示す図である。
【図12】修正工程を示すフローチャートである。
【図13】修正後の合成照明における照度と色度とを示す図である。
【図14】(A)は、各照明装置ごとに赤色LED群の印加電流値と照度との関係を示す図である。(B)は、各照明装置ごとに緑色LED群の印加電流値と照度との関係を示す図である。
【図15】各照明装置ごとに青色LED群の印加電流値と照度との関係を示す図である。
【図16】各照明装置ごとに赤色LED群の照度と色度との関係を示す図である。
【図17】各照明装置ごとに緑色LED群の照度と色度との関係を示す図である。
【図18】各照明装置ごとに青色LED群の照度と色度との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 画像処理型測定機
3 照明装置
4 撮像手段
5 画像処理手段
6 照度計
31 落射照明装置
32 リング照明装置
33 照明制御装置
34 入力手段
35 メモリ
36 指示値/電流値テーブル
37 ドライバ
38 中央制御装置
391 赤色LED群
392 緑色LED群
393 青色LED群

Claims (9)

  1. 異なる発光色を発光する複数の発光光源と、前記各発光光源に対する印加電流を制御する印加電流制御手段と、照明の照度を指示する指示値を入力する入力手段とを備えた照明装置を制御して前記各発光光源からの各照明を合成して前記指示値で指示された照度および所定の色度を有する合成照明を生成する照明装置制御方法において、
    前記発光光源ごとに前記印加電流値に対する照度および色度を測定する光源特性測定工程と、
    前記光源特性測定工程で測定された前記発光光源の照度変化に応じた色度変化、および、複数の異なる色度の色から所定色度の合成色を合成するために必要な各色の強度の混合比を求める理論式を用いて、前記指示値で指示された照度で所定色度を有する合成照明を合成するために必要な前記各発光光源からの発光強度の混合比を算出する混合比算出工程と、
    前記混合比算出工程で算出された前記混合比から前記指示値で指示された照度を生成するための前記各発光光源の照度を算出する照度算出工程と、
    前記照度算出工程で算出された照度で前記各発光光源を発光させるために必要な前記印加電流値を前記光源特性測定工程で得られた前記発光光源の特性から読み取る印加電流値読出工程と、を備え
    前記混合比算出工程は、
    初期的に前記混合比として所定割合を有する第1仮混合比に設定する第1仮混合比設定工程と、
    前記第1仮混合比のもとで前記指示値にて指示された照度を生成するのに必要な前記各発光光源のそれぞれの照度を算出する仮照度算出工程と、
    前記仮照度算出工程で算出した前記各発光光源の照度におけるそれぞれの前記各発光光源の色度を前記光源特性測定工程での測定結果から読み出す色度読出工程と、
    前記色度読出工程で読み出された色度で合成照明の所定色度を生成するのに必要な前記各発光光源の発光強度の混合比を第2仮混合比として前記理論式に基づいて算出する第2仮混合比算出工程と、
    前記第1仮混合比と前記第2仮混合比とを比較する仮混合比比較工程と、
    前記仮混合比比較工程での比較結果に応じて前記第2仮混合比を改めて前記第1仮混合比として再設定する仮混合比再設定工程と、を備えている
    ことを特徴とする照明装置制御方法。
  2. 請求項1に記載の照明装置制御方法において、
    前記光源特性測定工程の後に、前記発光光源について色度の平均値を求める平均色度算出工程と、
    前記平均色度算出工程で算出された平均の色度に基づいて前記合成照明の所定色度を生成する前記発光光源の混合比を代表混合比として前記理論式により求める代表混合比算出工程と、を備え、
    前記第1仮混合比設定工程における前記第1仮混合比は、前記代表混合比であることを特徴とする照明装置制御方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の照明装置制御方法において、
    前記印加電流値読出工程で読み出された前記印加電流値を実際に検証する検証工程と、前記検証工程での検証結果に基づいて前記印加電流値を修正する修正工程とを備え、
    前記検証工程は、
    前記印加電流値読出工程により読み出された前記印加電流値に従って前記各発光光源に印加電流を印加し、このときに点灯する合成照明の色度を測定する検証測定工程と、
    前記検証測定工程で測定された色度と目標とする所定色度とを比較する検証比較工程と、
    前記検証比較工程の比較結果から測定された色度と目標とする所定色度との色度差を色度補正量として記憶する色度補正量記憶工程とを備え、
    前記修正工程は、前記混合比算出工程における前記理論式にて前記混合比を求める際に目標とする所定色度を前記色度補正量の分だけずらして前記混合比を算出する
    ことを特徴とする照明装置制御方法。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の照明装置制御方法において、
    前記印加電流値読出工程で読み出される前記印加電流値を前記指示値に対応させて記憶し、前記印加電流値と前記指示値とを対応づけたテーブルとして格納する指示値/電流値テーブル格納工程を備えていることを特徴とする照明装置制御方法。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の照明装置制御方法において、
    前記発光光源は、発光ダイオードを備えて構成されることを特徴とする照明装置制御方法。
  6. 異なる発光色を発光する複数の発光光源と、前記各発光光源に対する印加電流を制御し前記各発光光源からの各照明を合成して所定の照度および色度を有する合成照明を生成する印加電流制御手段と、照明の照度を指示する指示値を入力する入力手段とを備えた照明装置にコンピュータを組み込んで、このコンピュータに、
    前記発光光源ごとに前記印加電流値に対する照度および色度を測定する光源特性測定工程と、
    前記光源特性測定工程で測定された前記発光光源の照度変化に応じた色度変化と、複数の異なる色度の色から所定色度の合成色を合成するために必要な各色の強度の混合比を求める理論式と、を用いて前記指示値で指示された照度で所定色度を有する合成照明を合成するために必要な前記各発光光源からの発光強度の混合比を算出する混合比算出工程と、
    前記混合比算出工程で算出された前記混合比から前記指示値で指示された照度を生成するための前記各発光光源の照度を算出する照度算出工程と、
    前記照度算出工程で算出された照度で前記各発光光源を発光させるために必要な前記印加電流値を前記光源特性測定工程で得られた前記発光光源の特性から読み取る印加電流値読出工程と、を実行させ
    前記混合比算出工程は、
    初期的に前記混合比として所定割合を有する第1仮混合比に設定する第1仮混合比設定工程と、
    前記第1仮混合比のもとで前記指示値にて指示された照度を生成するのに必要な前記各発光光源のそれぞれの照度を算出する仮照度算出工程と、
    前記仮照度算出工程で算出した前記各発光光源の照度におけるそれぞれの前記各発光光源の色度を前記光源特性測定工程での測定結果から読み出す色度読出工程と、
    前記色度読出工程で読み出された色度で合成照明の所定色度を生成するのに必要な前記各発光光源の発光強度の混合比を第2仮混合比として前記理論式に基づいて算出する第2仮混合比算出工程と、
    前記第1仮混合比と前記第2仮混合比とを比較する仮混合比比較工程と、
    前記仮混合比比較工程での比較結果に応じて前記第2仮混合比を改めて前記第1仮混合比として再設定する仮混合比再設定工程と、を実行させることを特徴とした照明装置制御プログラム。
  7. 異なる発光色を発光する複数の発光光源と、前記各発光光源に対する印加電流を制御し前記各発光光源からの各照明を合成して所定の照度および色度を有する合成照明を生成する印加電流制御手段と、照明の照度を指示する指示値を入力する入力手段とを備えた照明装置にコンピュータを組み込んで、このコンピュータに、
    前記発光光源ごとに前記印加電流値に対する照度および色度を測定する光源特性測定工程と、
    前記光源特性測定工程で測定された前記発光光源の照度変化に応じた色度変化と、複数の異なる色度の色から所定色度の合成色を合成するために必要な各色の強度の混合比を求める理論式と、を用いて前記指示値で指示された照度で所定色度を有する合成照明を合成するために必要な前記各発光光源からの発光強度の混合比を算出する混合比算出工程と、
    前記混合比算出工程で算出された前記混合比から前記指示値で指示された照度を生成するための前記各発光光源の照度を算出する照度算出工程と、
    前記照度算出工程で算出された照度で前記各発光光源を発光させるために必要な前記印加電流値を前記光源特性測定工程で得られた前記発光光源の特性から読み取る印加電流値読出工程と、を実行させ
    前記混合比算出工程は、
    初期的に前記混合比として所定割合を有する第1仮混合比に設定する第1仮混合比設定工程と、
    前記第1仮混合比のもとで前記指示値にて指示された照度を生成するのに必要な前記各発光光源のそれぞれの照度を算出する仮照度算出工程と、
    前記仮照度算出工程で算出した前記各発光光源の照度におけるそれぞれの前記各発光光源の色度を前記光源特性測定工程での測定結果から読み出す色度読出工程と、
    前記色度読出工程で読み出された色度で合成照明の所定色度を生成するのに必要な前記各発光光源の発光強度の混合比を第2仮混合比として前記理論式に基づいて算出する第2仮混合比算出工程と、
    前記第1仮混合比と前記第2仮混合比とを比較する仮混合比比較工程と、
    前記仮混合比比較工程での比較結果に応じて前記第2仮混合比を改めて前記第1仮混合比として再設定する仮混合比再設定工程と、を実行させる照明装置制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  8. 異なる発光色を発光する発光光源と、前記各発光光源に対する印加電流を制御する印加電流制御手段と、照明の照度を指示する指示値を入力する入力手段とを備え、前記各発光光源からの各照明を合成して所定の照度および色度を有する合成照明を生成する照明装置において、
    前記印加電流制御手段は、
    前記発光光源ごとに前記印加電流値に対する照度および色度を測定し記憶する光源特性測定手段と、
    前記光源特性測定手段で測定された前記発光光源の照度変化に応じた色度変化と、複数の異なる色度の色から所定色度の合成色を合成するために必要な各色の強度の混合比を求める理論式と、を用いて前記指示値で指示された照度で所定色度を有する合成照明を合成するために必要な前記各発光光源からの発光強度の混合比を算出する混合比算出手段と、
    前記混合比算出手段で算出された前記混合比から前記指示値で指示された照度を生成するための前記各発光光源の照度を算出する照度算出手段と、
    前記照度算出手段で算出された照度で前記各発光光源を発光させるために必要な前記印加電流値を前記発光光源の特性から読み取る印加電流読出手段と、
    前記印加電流読出手段で読み取られた前記印加電流値を前記指示値に対応させた指示値/電流値テーブルを格納する指示値/電流値テーブル格納手段とを備え
    前記混合比算出手段は、
    初期的に前記混合比として所定割合を有する第1仮混合比に設定する第1仮混合比設定手段と、
    前記第1仮混合比のもとで前記指示値にて指示された照度を生成するのに必要な前記各発光光源のそれぞれの照度を算出する仮照度算出手段と、
    前記仮照度算出手段で算出した前記各発光光源の照度におけるそれぞれの前記各発光光源の色度を前記光源特性測定手段での測定結果から読み出す色度読出手段と、
    前記色度読出手段で読み出された色度で合成照明の所定色度を生成するのに必要な前記各発光光源の発光強度の混合比を第2仮混合比として前記理論式に基づいて算出する第2仮混合比算出手段と、
    前記第1仮混合比と前記第2仮混合比とを比較する仮混合比比較手段と、
    前記仮混合比比較手段での比較結果に応じて前記第2仮混合比を改めて前記第1仮混合比として再設定する仮混合比再設定手段と、を備えていることを特徴とする照明装置。
  9. 被測定物に向かって光を照射する請求項8に記載の照明装置と、
    前記被測定物からの反射光を受光する受光センサと、
    前記受光センサで受光した画像から前記被測定物の形状を画像処理によって求める画像処理手段と
    を備えることを特徴とした測定機。
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