JP4179586B2 - 新規のペプチド、これを含有するアンジオテンシンi変換酵素阻害剤、かかるアンジオテンシンi変換酵素阻害剤を含有する医薬用組成物及び食品用組成物 - Google Patents

新規のペプチド、これを含有するアンジオテンシンi変換酵素阻害剤、かかるアンジオテンシンi変換酵素阻害剤を含有する医薬用組成物及び食品用組成物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規のペプチド、これを含有するアンジオテンシンI変換酵素(以下、「ACE」ともいう)阻害剤、かかるACE阻害剤を含有する医薬用組成物及び食品用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
高血圧症は、循環器系の種々の疾病の重要な危険因子であり、血圧を正常な範囲に保つことは、健康の維持に重要であるが、平成10年の国民栄養調査によれば、15歳以上の男性19.8%、女性14.5%が高血圧である。
【0003】
高血圧症の多くは、明確にその原因が特定できない本態性高血圧症であるが、近年、遺伝子レベルで高血圧症とレニン・アンジオテンシン系との関連を示唆する報告がでる等、高血圧症の要因の一つとしてACEの作用異常が挙げられるようになった。
【0004】
ACEは、主に2つの血圧調節系に関与して昇圧作用を示す酵素であるが、この酵素が異常に作用すると高血圧症を誘発するとされる。そこで、このようなACEの昇圧作用を阻害する物質を投与することにより高血圧症を改善しようとする試みがなされ、目立った副作用もないことから全高血圧治療薬に占める割合も増加している。
【0005】
一方、食品の三次機能としての生体調節機能の解明が様々な食品についてなされ、その過程において多くのACE阻害物質を単離した報告も数多くなされている。また、このような食品等から得られたACE阻害物質の中には、高血圧症のモデル動物への投与で効果が確認されているものもあり、このような特徴を利用した機能性食品の開発もなされてきている。
【0006】
ところで、光合成を行う緑色植物の葉緑素には、ルビスコ( RuBisCO : ribulose-1,5-bisphosphate carboxylase/ oxygenase)と呼ばれる酵素が含まれている。本酵素は光合成の暗反応において、リブロース−1,5−二リン酸と二酸化炭素から二分子のグリセリン酸−3−リン酸を生成することにより、二酸化炭素をカルビン回路に取り込む働きを持っており、地球上においてもっとも量が多い酵素であるとも言われる。現在までに、ルビスコからACE阻害剤を分離し又はルビスコからACE阻害ペプチドを単離し、その構造を決定したという報告は知られていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記観点からなされたものであり、新規のペプチド、これを含有するACE阻害剤、かかるACE阻害剤を含有する医薬用組成物及び食品用組成物を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、ルビスコのペプシン又はペプシンとパンクレアチンによる加水分解物、及び該加水分解物から得た画分にACE阻害作用があることを見出した。さらに、該画分を単離、構造決定したところ、かかるACE阻害作用を有するものは新規のペプチドであることを同定し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、以下に示すものに係る。
(1)配列番号1のアミノ酸配列におけるアミノ酸番号1〜3で表される配列から成るペプチド。
(2)配列番号2のアミノ酸配列から成るペプチド。
(3)(1)に記載のペプチド、その生理的に許容される塩、(2)に記載のペプチド及びその生理的に許容される塩から選ばれる1種又は2種以上を含有するアンジオテンシンI変換酵素阻害剤。
(4)(3)に記載のアンジオテンシンI変換酵素阻害剤と製剤上許容される他の材料とを含有する医薬用組成物。
(5)(3)に記載のアンジオテンシンI変換酵素阻害剤と食用に用いられる他の材料とを含有するアンジオテンシンI変換酵素を阻害するための食品用組成物。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
<1>本発明の新規ペプチド及びアンジオテンシンI変換酵素阻害剤
本発明のペプチドは、新規の化合物であり、ACE阻害作用を有する。
【0011】
本発明のペプチドは、Met−Arg−Trpで表される配列番号1のアミノ酸配列から成るものである。
【0012】
また本発明のペプチドは、Met−Arg−Trp−Arg−Aspで表される配列番号2のアミノ酸配列から成るものである。
【0013】
これら本発明のペプチドは、アミノ酸配列が明らかなため、化学的に合成することにより得ることもできるし、例えば下記に示す方法等により、ホウレンソウ由来のルビスコをペプシン又はペプシンとパンクレアチンで加水分解して得られる加水分解物から、単離することにより得ることもできる。
【0014】
本発明のペプチドの高速液体クロマトグラフィー(以下、「HPLC」ともいう)を用いた抽出例を以下に例示する。
(1)ルビスコの加水分解物の調製
詳しくは後述するように、ホウレンソウ由来のルビスコの溶解液にペプシンを加えて酵素反応させる。酵素反応を終了させた後、遠心分離により不溶物を除き、得られた上清を凍結乾燥してペプシンの加水分解物を得る。
【0015】
また前記操作において、ペプシンの反応後にパンクレアチンを加えて更に酵素反応させ、その酵素反応を終了させた後、遠心分離で不溶物を除き、得られた上清を凍結乾燥すれば、ペプシン−パンクレアチンの加水分解物が得られる。
【0016】
(2)HPLCによる分画
前記の加水分解物に対し、溶出液の組成を適宜変更させた条件で、HPLCを用いてクロマトグラフ分画を行う。分画により単離したペプチドの構造決定は、詳しくは後述する実施例で示すように、ペプチドシーケンサーによる定法に従って行うことができ、またこれらのペプチドの活性は、これも詳しくは後述する実施例の方法で測定できる。
【0017】
以上により、配列番号1においてアミノ酸番号1〜3で表されるアミノ酸配列から成るペプチド又は配列番号2のアミノ酸配列から成るペプチドの分画物を単離することができる。
【0018】
以上のようにしてホウレンソウ由来のルビスコの加水分解物から単離された本発明のペプチドは、詳しくは後述する実施例で示すように、ACE阻害作用を有するため、ACE阻害剤として有用である。尚、配列番号2のアミノ酸配列から成る本発明のペプチドは、実施例で述べているようにプロドラッグタイプである可能性があるが、いずれにしても、配列番号1のアミノ酸配列におけるアミノ酸番号1〜3で表される配列から成る本発明のペプチド及び配列番号2のアミノ酸配列から成る本発明のペプチドは両者ともにACE阻害剤として有用である。
【0019】
また本発明のペプチドを単離する前のルビスコの加水分解物又はその粗精製物も、これらに含まれる本発明のペプチドの示すACE阻害作用を利用することができ、後述する実施例で示すようにACE阻害作用を示す。したがって、前記のようなルビスコの加水分解物やその粗精製物も本発明のACE阻害剤として有用である。
【0020】
このように、本発明のペプチド、これを含有するルビスコの加水分解物、又はこれらの生理的に許容される塩は、1種又は2種以上を組み合わせて、本発明のACE阻害剤として利用することができる。
【0021】
ここで、前記の生理的に許容される塩とは、生理的に許容されるものであれば特段の限定はされないが、例えばナトリウム塩やカリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩やマグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、トリエチルアミン塩やトリエタノールアミン塩等の有機アミン塩、又はリジン塩やアルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩が好適に例示できる。
【0022】
さらに前記のACE阻害剤と、医薬用又は食品用として通常用いられている他の任意成分とを組み合わせれば、ACE阻害作用を有する医薬用組成物や食品用組成物を提供することができる。
【0023】
尚、本発明において、ACE阻害作用を示すか否かを判断する方法としては、後述する実施例に示す通り、公知の測定方法を利用した評価方法を用いることができる。
【0024】
<2>本発明のアンジオテンシンI変換酵素阻害剤を含有する医薬用組成物
本発明の医薬用組成物は、前記した本発明のACE阻害剤を定法に従って配合したものである。
【0025】
本発明の医薬用組成物の剤型は、特に限定されないが、一般に製剤上許容される1又は2種類以上の担体、賦型剤、統合剤、防腐剤、安定剤、香味剤等の材料と共に混合して、錠剤、顆粒剤、カプセル剤、水薬、ドリンク剤等の内服剤型とすることが好ましい。このような製剤化は、通常、医薬品の製造に用いられる方法に従って製剤化することができる。
【0026】
本発明の医薬用組成物の投与量としては、症状、患者の年齢、体重等により異なるが、成人1日当たり、前記した本発明のペプチドが0.1〜50mgとなるように、1回ないし数回に分けて経口投与するのが好ましい。
【0027】
<3>本発明のアンジオテンシンI変換酵素阻害剤を含有する食品用組成物
本発明の食品用組成物は、前記した本発明のACE阻害剤を常法にしたがって配合したものである。
【0028】
本発明の食品用組成物は、食品として通常用いられている任意の成分や原料等の材料に前記した本発明のACE阻害剤を所要量配合することで製造できる。本発明のACE阻害剤を配合する際に特に留意することはなく、通常の製造方法により加工製造することにより、健康食品、機能性食品を製造することができる。食品用組成物中における本発明のACE阻害剤の配合量は、食品の種類により異なるが、食品の味を損なわず、且つ十分なACE阻害効果を得るためには、食品用組成物中において前記した本発明のペプチドが0.001〜1質量%となるよう配合するのが望ましい。
【0029】
【実施例】
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。
【0030】
【実施例1】
<ルビスコ加水分解物の調製及び本発明のペプチドの単離>
<1>ルビスコ加水分解物の調製
(1)ペプシンによる加水分解物の調製
ホウレンソウ由来のルビスコ(Sigma社製)100mgを10mLの純水に懸濁し、塩酸を加えてpH2.0で溶解した後、ペプシン(Sigma社製)1mgを添加し、37℃にて5時間酵素反応させた。
【0031】
続いて、1MのNaOH水溶液を加えてpH7.5に調整し、酵素反応を終了させ、さらに遠心分離(10000rpmで10分)により不溶物を除き、得られた上清を凍結乾燥してペプシン加水分解物を得た。
【0032】
(2)ペプシン−パンクレアチンによる加水分解物の調製
ホウレンソウ由来のルビスコ(Sigma社製)100mgを10mLの純水に懸濁し、塩酸を加えてpH2.0で溶解した後、ペプシン(Sigma社製)1mgを添加し、37℃にて5時間酵素反応させた。続いて、1MのNaOH水溶液を加えてpH7.5に調整した後、パンクレアチン(Sigma社製)を5mg添加し、さらに37℃にて5時間酵素反応させた。
【0033】
続いて、塩酸を加えてpH2.0に調整し、酵素反応を終了させ、さらに遠心分離(10000rpmで10分)により不溶物を除き、得られた上清を凍結乾燥して、ペプシン−パンクレアチン加水分解物を得た。
【0034】
<2>HPLCによるペプチドの単離及び構造決定
前記の実施例1の<1>(2)で得られたペプシン−パンクレアチン加水分解物を純水に再溶解し、下記の表1に示す条件で逆相カラムを順番に用い、HPLCによりACE阻害ペプチドを単離した。
【0035】
【表1】
Figure 0004179586
【0036】
表1において、
HPLCに用いた溶媒:アセトニトリル(0.1%トリフルオロ酢酸)/純水(0.1%トリフルオロ酢酸)
溶媒の濃度勾配:アセトニトリル(0.1%トリフルオロ酢酸):40分間に0→40%
カラム:ODS・・Cosmosil 5C18−ARII、Φ20mm×250mm(ナカライテスク社製)
PhA・・Cosmosil 5PE−MS、Φ4.6mm×250mm(ナカライテスク社製)
CN・・Cosmosil 5CN−R、Φ4.6mm×250mm(ナカライテスク社製)
N−PhA・・Cosmosil 5NPE、Φ4.6mm×150mm(ナカライテスク社製)
【0037】
(1)前記のODSカラムを用いてHPLCによる分画を行ったときの状態を図1に示した。図1中、I〜IIIの3箇所にACE阻害活性が認められた。図1中、ODSカラムによるACE阻害物質の分画において、画分Iのリテンションタイムは22分、画分IIのリテンションタイムは27分、画分IIIのリテンションタイムは31分であった。
【0038】
(2)前記の実施例1<2>(1)で得られた3つの画分を、更にPhAカラム、CNカラム及びN−PhAカラムで順次分画し、活性画分の単離を行った。画分IIの分離過程を図2(a)〜(c)に示した。
【0039】
図2(a)中、PhAカラムによる分画において矢印で示す画分を次のCNカラムに供試した。また図2(b)中、CNカラムによる分画において矢印で示す画分を次のN−PhAカラムに供試した。図2(a)中、矢印の画分のリテンションタイムは1.2分、また図2(b)中、矢印の画分のリテンションタイムは4.9分、さらに図2(c)中、矢印の画分のリテンションタイムは38分であった。
【0040】
(3)前記の実施例1<2>(1)で示したようにODSカラムで分画した画分IIを、前記の実施例1<2>(2)で示したようにPhAカラム、CNカラム及びN−PhAカラムで順次分画し、最終的に得られた活性画分を、プロテインシーケンサー(アプライドバイオシステム社製、492型)にて分析し、ペプチドのアミノ酸配列を決定した。その結果、「Met−Arg−Trp−Arg−Asp(以下、MRWRDともいう)」(配列番号2)で示されるアミノ酸配列から成るペプチドであることが確認された。
【0041】
また、前記の実施例1<2>(1)で示したようにODSカラムで分画した画分IIIを、前記の実施例1<2>(2)と同様、PhAカラム、CNカラム及びN−PhAカラムで順次分画し、最終的に得られた活性画分を、前記の実施例<2>(3)と同様、プロテインシーケンサーにて分析した。その結果、「Met−Arg−Trp(以下、MRWともいう)」(配列番号1においてアミノ酸番号1〜3で表される配列)で示されるアミノ酸配列から成るペプチドであることが確認された。
【0042】
【実施例2】
<ACE阻害作用の評価>
<1>本発明のペプチド等のACE阻害作用は、山本らの方法(日本胸部疾患誌、vol.18,p297−303(1980))に準じて以下の方法により評価した。
【0043】
ここで、酵素基質としては、Bz(ベンジル)−Gly−His−Leuの86mgをリン酸緩衝液16mLに溶解した溶液を使用し、また酵素溶液としては、アンジオテンシンI変換酵素(ウサギ肺由来、A6778(シグマ社製))を100mMのホウ酸緩衝液(pH8.3)に0.1units/mLとなるよう溶解したものを使用した。
【0044】
前記の酵素基質を100μL、酵素溶液を12μL及び所定濃度の試料(本発明のペプチド等)を混合し、水で全体を250μLとした後、37℃で30分間反応を行った。反応は1NのHCL水溶液250μLを用いて終了させた。反応終了液に酢酸エチル1.5mLを入れ、15秒攪拌し、それを遠心分離した。酢酸エチル層から1.0mLをとり出して、酢酸エチルを留去し、それに1.0mLの蒸留水を入れて残渣を溶解し、抽出された馬尿酸の紫外吸収228nmの吸光度(OD228)を測定した。阻害率は試料(本発明のペプチド等)を混合せず、したがってACE阻害剤なしで反応したときの吸光度を100%とし、また反応時間0分のときの吸光度を0%として求め、阻害率50%の時の試料の濃度IC50を決定した。
【0045】
<2>結果
(1)前記の実施例1<1>で得た本発明のペプチドを含有するルビスコの加水分解物のACE阻害作用を評価した。すなわち、前記の実施例2<1>において、試料として実施例1<1>で得たルビスコの加水分解物を用いた。その結果、表2で示すように、何れの酵素を使用したルビスコの加水分解物も、ACE阻害作用を有することが認められた。
【0046】
【表2】
Figure 0004179586
【0047】
(2)前記の実施例1<2>で得た本発明のペプチドのACE阻害作用を評価した。すなわち前記の実施例2<1>において、試料として実施例1<2>で得た本発明のペプチドを用いた。その結果、表3で示すIC50値を示した。
【0048】
【表3】
Figure 0004179586
【0049】
【実施例3】
<自然発症性高血圧ラット(SHR)への単回投与試験>
<1>19及び20週齢のSHRに対して、本発明のペプチドMRWの場合は20mg/kg(SHRの体重)、本発明のペプチドMRWRDの場合は30mg/kg(SHRの体重)となるように生理食塩水に溶解させて経口投与し、その後の血圧の変化を室町機械製MK−2000を用いて2時間ごとに非観血的に測定した。
【0050】
<2>結果
MRWの20mg/kgの経口投与により、投与2時間後の測定において、投与前よりも約15mmHgの降圧作用が認められた(図3)。これに対して、生理食塩水を投与した対照においては、収縮期血圧に変化はなかった。また、4時間後の測定時には、MRW投与による降圧作用は保持されていなかった。
【0051】
一方、MRWRD30mg/kgの投与では、投与後2時間後及び4時間後において、投与前よりも約10mmHgの降圧作用が認められた(図4)。6時間後においては、収縮期血圧は投与前のレベルに戻っていたが、MRWRDは、MRWと比較して、降圧の程度は弱いものの、作用の継続時間が長いことが示された。これは、体内のペプチダーゼによってMRWRDが代謝されて遊離するMRWがACEの真の阻害剤であり、MRWRDがプロドラッグタイプの阻害剤である可能性があることを推察させた。
【0052】
【発明の効果】
本発明により、新規のペプチド、これを含有するACE阻害剤、かかるACE阻害剤を含有する医薬用組成物及び食品用組成物を提供することができた。
【0053】
【配列表】
SEQUENCE LISTING
<110> Kagome Co., Ltd.
<120> 新規のペプチド、これを含有するアンジオテンシンI変換酵素阻害剤、かかるアンジオテンシンI変換酵素阻害剤を含有する医薬用組成物及び食品用組成物
<130> P-9780
<160> 2
<210> 1
<211> 3
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<221> UNSURE
<222> (4,5)
<400> 1
Met Arg Trp
1 3
<210> 2
<211> 5
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<400> 2
Met Arg Trp Arg Asp
1 5
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1において、ODSカラムによるACE阻害物質の分画を説明する図。
【図2】 (a)実施例1において、画分IIのPhAカラムによる分画を説明する図。
(b)実施例1において、画分IIのCNカラムによる分画を説明する図。
(c)実施例1において、画分IIのN−PhAカラムによる分画を説明する図。
【図3】 実施例3において、MRWの経口投与がSHRの血圧に及ぼす影響を説明する図。
【図4】 実施例3において、MRWRDの経口投与がSHRの血圧に及ぼす影響を説明する図。

Claims (5)

  1. 配列番号1のアミノ酸配列におけるアミノ酸番号1〜3で表される配列から成るペプチド。
  2. 配列番号2のアミノ酸配列から成るペプチド。
  3. 請求項1記載のペプチド、その生理的に許容される塩、請求項2記載のペプチド及びその生理的に許容される塩から選ばれる1種又は2種以上を含有するアンジオテンシンI変換酵素阻害剤。
  4. 請求項記載のアンジオテンシンI変換酵素阻害剤と製剤上許容される他の材料とを含有する医薬用組成物。
  5. 請求項3記載のアンジオテンシンI変換酵素阻害剤と食用に用いられる他の材料とを含有するアンジオテンシンI変換酵素を阻害するための食品用組成物。
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