JP4179223B2 - 車両用遮光装置 - Google Patents
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Description
すなわち、請求項4に記載の車両用遮光装置では、上記請求項3の車両用遮光装置において、スライド部材が複数設けられている。そして、本車両用遮光装置では、遮光体が遮光位置となっている状態では、複数のスライド部材がレール部に装着され、遮光体が支持体に対して車両のサイドガラス側へスライド移動することに伴いスライド部材がレール部から外れるように構成されている。さらに、本車両用遮光装置において、遮光体は、支持体に対する車両のサイドガラス側へのスライド移動に伴い複数のスライド部材のうちの1つのスライド部材のみがレール部に装着されている状態となった場合に、そのスライド部材を回転軸として回転移動可能となるように構成されている。このため、本車両用遮光装置によれば、遮光体を支持体に対してスライド移動させつつ回転移動させる構成を簡単な構造により実現することができる。特に、遮光体が遮光位置となっている状態では、複数のスライド部材がレール部に装着されることにより遮光体が回転移動できない状態となるため、遮光位置における遮光体の位置決めを確実に行うことができる。
まず、実施形態の車両用遮光装置の概要について説明する。
図1は、実施形態の車両用遮光装置を車両の室内から見た状態での説明図である。
図2は、本車両用遮光装置の概略構成を説明するための説明図である。
同図に示すように、この車両用遮光装置は、車両1におけるフロントガラス2上方の天井部(具体的には、ルーフパネル(外板)3とルーフライニング(内張)4との間)に設けられており、スライド用レール10と、サンバイザ本体20とを備えている。
そして、支持部30は、その車両1の車幅方向(図3(a)でいう左右方向)に沿った両端がスライド用レール10によって支持されており、車両1に対してその前後方向に沿ってスライド移動可能に設けられている。具体的には、支持部30には、電気的に回転駆動力を発生するモータ31(図7参照)が内蔵されており、さらに、このモータ31によって回転する歯車32が両端位置(車両1の車幅方向に沿った両端位置)に設けられている。一方、スライド用レール10は、支持部30の歯車32を上下方向から挟んでガイドするように形成されているとともに(図2参照)、その片側(例えば下側)には、支持部30の歯車32に形成されている歯と同じ形状の歯が形成されており、モータ31を駆動して支持部30の歯車32を回転させることにより支持部30がスライド用レール10に沿って移動するように構成されている。これにより、遮光板部40を、車両1の天井部における格納位置とフロントガラス2上部をその内側から覆う遮光位置との間でスライド移動させるようになっている。
一方、遮光板部40は、サンバイザ本体20を上下に分割したうちの下部を形成するものであり、車両1の室内へ入射しようとする光を遮る目的から略長方形の板状となっている。
同図に示すように、本車両用遮光装置は、日射センサ51と、サンバイザ状態検出センサ52と、遮光位置検出センサ53と、格納位置検出センサ54と、上述のモータ31と、制御部60とを備えている。
このサンバイザ制御処理が開始されると、まずS110で、格納位置検出センサ54からの検出信号に基づき、遮光板部40が格納位置に位置しているか否かを判定する。
そして、S140で、遮光板部40が遮光位置に到達していないと判定した場合には、S130へ戻る。つまり、遮光板部40が遮光位置に到達するまでモータ31を正転駆動するようになっている。
また、S110で、遮光板部40が格納位置に位置していないと判定した場合にも、S150へ移行する。
そして、S180で、遮光板部40が格納位置に到達していないと判定した場合には、S170へ戻る。つまり、遮光板部40が格納位置に到達するまでモータ31を逆転駆動するようになっている。
なお、上記実施形態の車両用遮光装置では、スライド用レール10が、レールに相当し、支持部30が、支持体に相当し、溝部33が、レール部に相当し、溝部33の端部33aが、ストッパーに相当する。また、遮光板部40が、遮光体に相当し、突起部41,42が、スライド部材に相当し、特に、突起部42が、回転軸となるスライド部材に相当する。また、モータ31と、サンバイザ制御処理(図8)におけるS130,S170の処理とが、移動手段に相当し、サンバイザ状態検出センサ52が、検出手段に相当し、S160の処理が、禁止手段に相当する。
例えば、上記実施形態の車両用遮光装置では、遮光板部40に設けられた突起部41,42が支持部30に設けられた溝部33に装着されることにより、遮光板部40が支持部30に支持される構成となっているが、これとは逆に、支持部30に突起部を設け、遮光板部40に溝部を設けた構成にしてもよい。
Claims (8)
- 車両の室内へ入射しようとする光を遮るための遮光体と、
前記遮光体を支持する支持体と、
を備えた車両用遮光装置であって、
前記支持体は、前記車両に対してスライド移動可能に設けられ、そのスライド移動に伴い、前記遮光体を、前記車両の天井部における格納位置と前記車両のフロントガラス上部をその内側から覆う遮光位置との間でスライド移動させるように構成されており、
前記遮光体は、前記遮光位置となっている状態で、前記支持体に対して前記車両のサイドガラス側へスライド移動しつつ回転移動することにより、前記サイドガラス上部をその内側から覆う位置へ移動可能に構成されていること、
を特徴とする車両用遮光装置。 - 請求項1に記載の車両用遮光装置において、
前記支持体は、前記車両の天井部に設けられたレールによりスライド移動可能に支持されていること、
を特徴とする車両用遮光装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の車両用遮光装置において、
前記遮光体は、前記支持体及び前記遮光体のうちの一方に設けられたレール部と、その他方に設けられ前記レール部にスライド移動可能な状態で装着されるスライド部材とによって、前記支持体に支持されていること、
を特徴とする車両用遮光装置。 - 請求項3に記載の車両用遮光装置において、
前記スライド部材は複数設けられており、前記遮光体が前記遮光位置となっている状態では、前記複数のスライド部材が前記レール部に装着され、前記遮光体が前記支持体に対して前記車両のサイドガラス側へスライド移動することに伴い前記スライド部材が前記レール部から外れるように構成されており、
前記遮光体は、前記支持体に対する前記車両のサイドガラス側へのスライド移動に伴い前記複数のスライド部材のうちの1つのスライド部材のみが前記レール部に装着されている状態となった場合に、そのスライド部材を回転軸として回転移動可能となるように構成されていること、
を特徴とする車両用遮光装置。 - 請求項4に記載の車両用遮光装置において、
前記レール部には、前記回転軸となるスライド部材が当該レール部から外れてしまうことを防止するためのストッパーが設けられていること、
を特徴とする車両用遮光装置。 - 請求項4又は請求項5に記載の車両用遮光装置において、
前記複数のスライド部材は、前記遮光体に設けられており、
前記回転軸となるスライド部材は、前記遮光体が前記遮光位置となっている状態で、前記遮光体における前記車両のサイドガラス側の位置とは反対側の位置となるように配置されていること、
を特徴とする車両用遮光装置。 - 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の車両用遮光装置において、
前記支持体と前記遮光体とは、1枚の板を上下に分割した形状となっていること、
を特徴とする車両用遮光装置。 - 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の車両用遮光装置において、
前記支持体をスライド移動させる移動手段と、
前記遮光体が前記支持体に対して前記車両のサイドガラス側へスライド移動した位置となっていることを検出する検出手段と、
前記検出手段により前記遮光体が前記サイドガラス側へスライド移動した位置となっていることが検出されている状態では、前記移動手段の作動を禁止する禁止手段と、
を備えたことを特徴とする車両用遮光装置。
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