JP4179223B2 - 車両用遮光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の室内へ入射する光を遮る車両用遮光装置に関するものである。
従来、車両には、フロントガラス上部を通過して車内へ入射しようとする光を遮るための遮光体としてサンバイザが設けられている。一般的な構成では、フロントガラス上縁に沿った回転軸を中心としてサンバイザが回転自在に取り付けられており、フロントガラス上方の格納位置と、フロントガラス上部をその内側から覆う遮光位置とに位置を切り替えることができるようになっている。さらに、サンバイザをフロントガラス側からサイドガラス側へ回転移動させることにより、サイドガラス上部をその内側から覆う位置にも移動させることができるようになっている。
ところで、このように回転移動によりサンバイザの位置を切り替える構成では、サンバイザを移動させるために大きな空間が必要となり、サンバイザが車両の乗員の顔の付近を通るといったように、車両の乗員にとって邪魔になってしまうことがある。
そこで、サンバイザを格納位置と遮光位置との間でスライド移動させるようにした構成のものがある。例えば、フロントガラス側及びサイドガラス側に、スライド移動する構成のサンバイザをそれぞれ設けた構成が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平5−278463号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の構成では、フロントガラス側とサイドガラス側とにそれぞれサンバイザやスライド機構を設ける必要があり、コストが高くなってしまうという問題がある。
本発明は、こうした問題にかんがみてなされたものであり、スライド移動する構成のサンバイザを用いてフロントガラス及びサイドガラスからの光を遮る構成を、低コストで実現することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の車両用遮光装置は、車両の室内へ入射しようとする光を遮るための遮光体(例えば板状の物体)と、この遮光体を支持する支持体と、を備えている。そして、本車両用遮光装置において、支持体は、車両に対してスライド移動可能に設けられ、そのスライド移動に伴い、遮光体を、車両の天井部における格納位置と車両のフロントガラス上部をその内側から覆う遮光位置との間でスライド移動させるように構成されている。また、遮光体は、車両のフロントガラス上部をその内側から覆う遮光位置となっている状態で、支持体に対して車両のサイドガラス側(運転席用の遮光体であれば運転席のサイドガラス側、助手席用の遮光体であれば助手席のサイドガラス側)へスライド移動しつつ回転移動することにより、サイドガラス上部をその内側から覆う位置へ移動可能に構成されている。
つまり、本車両用遮光装置では、車両に対する支持体のスライド移動により、遮光体が格納位置と遮光位置との間で移動し、さらに、支持体に対する遮光体のサイドガラス側へのスライド移動及び回転移動により、遮光体が遮光位置とサイドガラス上部をその内側から覆う位置との間で移動する。
このため、本車両用遮光装置によれば、フロントガラス上部を覆う場合とサイドガラス上部を覆う場合とで共通の遮光体を用いることができる。この結果、低コストで構成することができる。しかも、遮光体は、格納位置と遮光位置との間についてはスライド移動し、遮光位置とサイドガラス上部位置との間についてはスライド移動しつつ回転移動するように構成されているため、回転移動のみで遮光体の位置を切り替える構成に比べ、遮光体を移動させるために要する空間を小さくすることができる。
ところで、支持体は、例えば請求項2に記載のように、車両の天井部に設けられたレールによりスライド移動可能に支持された構成とすることができる。このようにすれば、支持体が車両に対してスライド移動可能となる構成を簡単な構造により実現することができる。
一方、遮光体は、例えば請求項3に記載のように、支持体及び遮光体のうちの一方に設けられたレール部と、その他方に設けられレール部にスライド移動可能な状態で装着されるスライド部材とによって、支持体に支持された構成とすることができる。このようにすれば、遮光体が支持体に対してスライド移動可能となる構成を簡単な構造により実現することができる。
より具体的には、例えば請求項4のように構成するとよい。
すなわち、請求項4に記載の車両用遮光装置では、上記請求項3の車両用遮光装置において、スライド部材が複数設けられている。そして、本車両用遮光装置では、遮光体が遮光位置となっている状態では、複数のスライド部材がレール部に装着され、遮光体が支持体に対して車両のサイドガラス側へスライド移動することに伴いスライド部材がレール部から外れるように構成されている。さらに、本車両用遮光装置において、遮光体は、支持体に対する車両のサイドガラス側へのスライド移動に伴い複数のスライド部材のうちの1つのスライド部材のみがレール部に装着されている状態となった場合に、そのスライド部材を回転軸として回転移動可能となるように構成されている。このため、本車両用遮光装置によれば、遮光体を支持体に対してスライド移動させつつ回転移動させる構成を簡単な構造により実現することができる。特に、遮光体が遮光位置となっている状態では、複数のスライド部材がレール部に装着されることにより遮光体が回転移動できない状態となるため、遮光位置における遮光体の位置決めを確実に行うことができる。
さらに、請求項5に記載の車両用遮光装置では、上記請求項4の車両用遮光装置において、レール部には、回転軸となるスライド部材がレール部から外れてしまうことを防止するためのストッパーが設けられている。例えば、複数のスライド部材のうち回転軸となるスライド部材のみを異なる大きさや形状とすることにより、その回転軸となるスライド部材のみが外れないようにレール部を形成することができる。本車両用遮光装置によれば、遮光体を支持体に対してスライド移動させた際に、遮光体が支持体から完全に分離してしまうことを防ぐことができる。
また、請求項6に記載の車両用遮光装置では、上記請求項4又は5の車両用遮光装置において、複数のスライド部材が遮光体に設けられており、回転軸となるスライド部材は、遮光体が遮光位置となっている状態で、遮光体における車両のサイドガラス側の位置とは反対側の位置となるように配置されている。このため、本車両用遮光装置によれば、遮光体の支持体に対するスライド移動量を大きくすることができる。この結果、サイドガラス上部をその内側から覆うのに適した位置まで遮光体を移動させることができる。
一方、請求項7に記載の車両用遮光装置では、上記請求項1〜6のいずれかの車両用遮光装置において、支持体と遮光体とが、1枚の板を上下に分割した形状となっている。このため、本車両用遮光装置によれば、遮光体と支持体とが互いに出っ張っていない分、支持体の車両に対するスライド移動をスムーズに行うことができる。さらに、支持体の幅(遮光体が支持体に対してスライド移動する方向の幅)が遮光体の幅と同じ分だけ確保されるため、支持体の幅が遮光体の幅より小さい構成に比べ、遮光体の支持体に対するスライド移動量を大きくすることができる。加えて、外観もよくすることができる。
次に、請求項8に記載の車両用遮光装置では、上記請求項1〜7のいずれかの車両用遮光装置において、支持体をスライド移動させる移動手段(例えば電気的な動力により移動させる手段)が設けられており、検出手段が、遮光体が支持体に対して車両のサイドガラス側へスライド移動した位置となっていることを検出し、検出手段により遮光体がサイドガラス側へスライド移動した位置となっていることが検出されている状態では、禁止手段が、移動手段の作動を禁止する。このため、本車両用遮光装置によれば、遮光体がサイドガラス側へスライド移動した位置となっているにもかかわらず、支持体が遮光体を格納位置へ移動させる方向にスライド移動してしまうことを防ぐことができる。
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
まず、実施形態の車両用遮光装置の概要について説明する。
図1は、実施形態の車両用遮光装置を車両の室内から見た状態での説明図である。
図1(a)に示すように、この車両用遮光装置では、サンバイザ本体20が車両の天井部に格納されるようになっている。そして、図1(b)に示すように、フロントガラス2上部をその内側から覆う位置へサンバイザ本体20をスライド移動させることにより、車両の前方から車内へ入射しようとする光が遮られる。さらに、本車両用遮光装置では、サンバイザ本体20が上下に分割されるようになっており、図1(c)に示すように、サンバイザ本体20の下部を形成する遮光板部40をサイドガラス5側へスライド移動させつつサイドガラス5の面に沿うように回転移動させることで、遮光板部40がサイドガラス5上部をその内側から覆う位置となり、車両の側方から車内へ入射しようとする光が遮られる。
次に、本車両用遮光装置の具体的な構成について説明する。
図2は、本車両用遮光装置の概略構成を説明するための説明図である。
同図に示すように、この車両用遮光装置は、車両1におけるフロントガラス2上方の天井部(具体的には、ルーフパネル(外板)3とルーフライニング(内張)4との間)に設けられており、スライド用レール10と、サンバイザ本体20とを備えている。
スライド用レール10は、サンバイザ本体20(具体的には、後述する支持部30)を車両1の前後方向に沿ってスライド移動可能に支持するためのものであり、車両1の天井部におけるサンバイザ本体20の両端位置(車両1の車幅方向(図2では紙面と垂直な方向)に沿った両端位置)に設けられている。
一方、サンバイザ本体20は、図3,図4に示すように、全体として略長方形の板状のものであり、支持部30と、遮光板部40とから構成されている。なお、本実施形態では運転席側の構成のみを説明するが、助手席側も同様に構成することができる。
支持部30は、サンバイザ本体20を上下に分割したうちの上部を形成するものであり、遮光板部40に比べて上下方向に短い形状となっている。
そして、支持部30は、その車両1の車幅方向(図3(a)でいう左右方向)に沿った両端がスライド用レール10によって支持されており、車両1に対してその前後方向に沿ってスライド移動可能に設けられている。具体的には、支持部30には、電気的に回転駆動力を発生するモータ31(図7参照)が内蔵されており、さらに、このモータ31によって回転する歯車32が両端位置(車両1の車幅方向に沿った両端位置)に設けられている。一方、スライド用レール10は、支持部30の歯車32を上下方向から挟んでガイドするように形成されているとともに(図2参照)、その片側(例えば下側)には、支持部30の歯車32に形成されている歯と同じ形状の歯が形成されており、モータ31を駆動して支持部30の歯車32を回転させることにより支持部30がスライド用レール10に沿って移動するように構成されている。これにより、遮光板部40を、車両1の天井部における格納位置とフロントガラス2上部をその内側から覆う遮光位置との間でスライド移動させるようになっている。
また、支持部30における下面(遮光板部40と対向する面)には、その長手方向(車両1の車幅方向)に沿って延びる断面略T字状の溝部33が設けられている。
一方、遮光板部40は、サンバイザ本体20を上下に分割したうちの下部を形成するものであり、車両1の室内へ入射しようとする光を遮る目的から略長方形の板状となっている。
そして、遮光板部40における上面(支持部30と対向する面)には、サイドガラス5側(図3(a)でいう右側)とその反対側(車両1の中央側であり、図3(a)でいう左側)とに、2つの突起部41,42が設けられている。これらの突起部41,42は、円柱状の軸部41a,42aと、この軸部41a,42aの先端に中心が固定された略正方形状の板部41b,42bとによりそれぞれ構成されている。そして、突起部41,42は、遮光板部40が遮光位置となっている状態では、支持部30に設けられた溝部33にスライド移動可能な状態で装着される。
ここで、突起部41の軸部41aの直径R1は、突起部42の軸部42aの直径R2に比べて小さくなっている。一方、図5は、支持部30の下面(遮光板部40と対向する面)を表す図(支持部30を遮光板部40から見た図)であるが、同図に示すように、支持部30の溝部33における軸部41a,42aに対応する部分(支持部30の下面に形成される部分)は、サイドガラス5側(図5でいう右側)の端部33aの幅W1が、軸部41aの直径R1より大きくかつ軸部42aの直径R2より小さく形成されており、残りの部分33bの幅W2が、軸部42aの直径R2よりも大きく形成されている。つまり、W2>R2>W1>R1の関係になっている。このため、遮光板部40を支持部30に対してサイドガラス5側へスライド移動させると、突起部41は溝部33から外れるが、突起部42は溝部33から外れない。なお、図示しないが、支持部30の溝部33には、突起部42がサイドガラス5側とは反対側へスライド移動することで溝部33から外れてしまうことを防止するためのストッパーも設けられている。
さらに、突起部42の軸部42aは、その中心軸方向を回転軸方向として遮光板部40の本体に対して回転自在に設けられている。このため、突起部41が支持部30の溝部33から外れた状態では、遮光板部40は、突起部42を回転軸として回転移動可能となる。特に、突起部42の軸部42aは、その中心軸方向が車両1に対して鉛直方向となっており、遮光板部40を回転移動させても遮光板部40の上端面が水平に保たれる。
以上のような構成により、遮光板部40は支持部30に支持されている。そして、図6(a)に示すように、遮光板部40が遮光位置(フロントガラス2上部をその内側から覆う位置)に位置しており支持部30と遮光板部40とが一体となっている状態で、図6(b)に示すように、遮光板部40を支持部30に対してサイドガラス5側へスライド移動させることができる。そして、このスライド移動に伴い、突起部41が溝部33から外れると、図6(c)に示すように、遮光板部40を支持部30に対して回転移動させることができるようになる。このため、遮光板部40をサイドガラス5側へスライド移動しつつ回転移動させることができ、これにより、遮光板部40を、運転者の顔の付近を通ることなくフロントガラス2側からサイドガラス5側へ移動させることができる。
次に、本車両用遮光装置の電気的構成について、図7のブロック図を用いて説明する。
同図に示すように、本車両用遮光装置は、日射センサ51と、サンバイザ状態検出センサ52と、遮光位置検出センサ53と、格納位置検出センサ54と、上述のモータ31と、制御部60とを備えている。
日射センサ51は、車両1の室内におけるフロントガラス2の上部付近、具体的には車両室内に設けられたルームミラー6(図1参照)の背面に取り付けられており、外部から車室内に入射する光の強さ(光量)を検出する。
サンバイザ状態検出センサ52は、支持部30と遮光板部40との各対向面に設けられた図示しない接点の接触を電気的に検出することで、支持部30と遮光板部40とが一体となっている状態(図6(a)参照)であることを検出する。このため、接点が非接触であることを検出することで、遮光板部40が支持部30に対してサンバイザ5側へスライド移動された状態であることを検出することができる。
遮光位置検出センサ53は、支持部30がスライド用レール10に沿った最も前方の位置に位置していること(換言すれば、遮光板部40を遮光位置にすることができる位置に位置していること)を検出する。また、格納位置検出センサ54は、支持部30がスライド用レール10に沿った最も後方の位置に位置していること(換言すれば、遮光板部40を格納位置にする位置に位置していること)を検出する。なお、遮光位置検出センサ53及び格納位置検出センサ54としては、周知の位置検出センサ(例えばリミットスイッチ)を用いることができる。
モータ31は、制御部60によって正転駆動されることにより、本モータ31が組み込まれた支持部30をスライド用レール10に沿って車両1の前方方向へスライド移動させて、遮光板部40を格納位置から遮光位置へスライド移動させる。また、モータ31は、制御部60によって逆転駆動されることにより、支持部30をスライド用レール10に沿って車両1の後方方向へスライド移動させて、遮光板部40を遮光位置から格納位置へスライド移動させる。
制御部60は、周知のCPU、ROM、RAM等を備えている。この制御部60には、日射センサ51、サンバイザ状態検出センサ52、遮光位置検出センサ53及び格納位置検出センサ54からの各検出信号が入力されるようになっている。そして、制御部60は、入力された信号に基づきモータ31を駆動することで遮光板部40を遮光位置と格納位置との間で移動させるサンバイザ制御処理を行う。
ここで、制御部60が行うサンバイザ制御処理について、図8のフローチャートを用いて説明する。
このサンバイザ制御処理が開始されると、まずS110で、格納位置検出センサ54からの検出信号に基づき、遮光板部40が格納位置に位置しているか否かを判定する。
そして、S110で、遮光板部40が格納位置に位置していると判定した場合には、S120へ移行し、日射センサ51により検出される光の強さがしきい値L1以上であるか否かを判定する。つまり、車両1の乗員がまぶしいと感じる状態であるか否かを判定するのである。
このS120では、光の強さがしきい値L1以上であると判定した場合にS130へ移行し、モータ31を正転駆動することにより遮光板部40を遮光位置側へスライド移動させる。
続いて、S140では、遮光位置検出センサ53からの検出信号に基づき、遮光板部40が遮光位置に到達したか否かを判定する。
そして、S140で、遮光板部40が遮光位置に到達していないと判定した場合には、S130へ戻る。つまり、遮光板部40が遮光位置に到達するまでモータ31を正転駆動するようになっている。
一方、S140で、遮光板部40が遮光位置に到達したと判定した場合には、S150へ移行する。
また、S110で、遮光板部40が格納位置に位置していないと判定した場合にも、S150へ移行する。
S150では、日射センサ51により検出される光の強さがしきい値L2未満(L2<L1)であるか否かを判定する。つまり、車両1の乗員がまぶしいと感じない状態になったか否かを判定するのである。
このS150では、光の強さがしきい値L2未満であると判定した場合にS160へ移行し、サンバイザ状態検出センサ52からの検出信号に基づき、支持部30と遮光板部40とが一体となっている状態であるか否かを判定する。
そして、S160で、支持部30と遮光板部40とが一体となっている状態でないと判定した場合(遮光板部40が支持部30に対してサイドガラス5側にスライド移動している状態である場合)には、S150へ戻る。つまり、支持部30と遮光板部40とが一体となっていない場合には、遮光板部40を格納位置へ移動させる方向に支持部30がスライド移動することを禁止するようにしている。
一方、S160で、支持部30と遮光板部40とが一体となっている状態であると判定した場合(遮光板部40が遮光位置となっている場合)には、S170へ移行し、モータ31を逆転駆動することにより遮光板部40を格納位置側へスライド移動させる。
続いて、S180では、格納位置検出センサ54からの検出信号に基づき、遮光板部40が格納位置に到達したか否かを判定する。
そして、S180で、遮光板部40が格納位置に到達していないと判定した場合には、S170へ戻る。つまり、遮光板部40が格納位置に到達するまでモータ31を逆転駆動するようになっている。
一方、S180で、遮光板部40が格納位置に到達したと判定した場合には、S120へ戻る。
なお、上記実施形態の車両用遮光装置では、スライド用レール10が、レールに相当し、支持部30が、支持体に相当し、溝部33が、レール部に相当し、溝部33の端部33aが、ストッパーに相当する。また、遮光板部40が、遮光体に相当し、突起部41,42が、スライド部材に相当し、特に、突起部42が、回転軸となるスライド部材に相当する。また、モータ31と、サンバイザ制御処理(図8)におけるS130,S170の処理とが、移動手段に相当し、サンバイザ状態検出センサ52が、検出手段に相当し、S160の処理が、禁止手段に相当する。
以上説明したように、本実施形態の車両用遮光装置では、サンバイザ本体20が上下に分割されるようになっており、サンバイザ本体20の上部を形成する支持部30が、車両1の天井部に設けられたスライド用レール10によりスライド移動可能に支持されており、そのスライド移動に伴い、サンバイザ本体20の下部を形成する遮光板部40を格納位置と遮光位置との間でスライド移動させる。さらに、遮光板部40は、遮光位置となっている状態で、支持部30に対して車両1のサイドガラス5側へスライド移動しつつ回転移動することにより、サイドガラス5上部をその内側から覆う位置へ移動可能に構成されている。このため、本車両用遮光装置によれば、フロントガラス2を覆う場合とサイドガラス5を覆う場合とで共通の遮光板部40を用いることができる。この結果、低コストで構成することができる。しかも、遮光板部40は、格納位置と遮光位置との間についてはスライド移動し、遮光位置とサイドガラス5上部位置との間についてはスライド移動しつつ回転移動するように構成されているため、例えば格納位置と遮光位置との間の移動や遮光位置とサイドガラス5上部位置との間の移動を回転移動のみで遮光板部の位置を切り替える構成に比べ、遮光板部40を移動させるために要する空間を小さくすることができる。
また、本実施形態の車両用遮光装置では、遮光板部40に設けられ回転軸となる突起部42が、支持部30の溝部33から外れないように構成されている。このため、本車両用遮光装置によれば、遮光板部40を支持部30に対してスライド移動させた際に、遮光板部40が支持部30から完全に分離してしまうことを防ぐことができる。特に、回転軸となる突起部42が、遮光板部40における車両1のサイドガラス5側の位置とは反対側の位置に配置されているため、遮光板部40の支持部30に対するスライド移動量を大きくすることができる。この結果、サイドガラス5上部をその内側から覆うのに適した位置まで遮光板部40を移動させることができる。
さらに、本実施形態の車両用遮光装置では、支持部30と遮光板部40とが、1つのサンバイザ本体20を上下に分割した形状となっている。このため、本車両用遮光装置によれば、支持部30と遮光板部40とが互いに出っ張りあっていない分、車両1の天井部に対するサンバイザ本体20の出し入れをスムーズに行うことができる。しかも、支持部30の車幅方向の幅が遮光板部40の幅と同じ長さとなっているため、支持部30の幅を遮光板部40の幅に比べて小さくした構成に比べ、遮光板部40の支持部30に対するスライド移動量を大きくすることができる。加えて、外観もよくすることができる。
また、本実施形態の車両用遮光装置では、遮光板部40が支持部30と一体となっていない状態では、支持部30のスライド移動を禁止するようにしている。このため、本車両用遮光装置によれば、遮光板部40が支持部30に対してずれた位置となっているにもかかわらず遮光板部40の格納動作が行われてしまうことを防ぐことができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態の車両用遮光装置では、遮光板部40に設けられた突起部41,42が支持部30に設けられた溝部33に装着されることにより、遮光板部40が支持部30に支持される構成となっているが、これとは逆に、支持部30に突起部を設け、遮光板部40に溝部を設けた構成にしてもよい。
また、上記実施形態の車両用遮光装置では、遮光板部40が支持部30と一体となっている状態では、突起部41,42が共に溝部33に装着されることで、遮光板部40が支持部30に対して回転移動できないようになり、これにより位置決めがされるように構成されているが、これに限ったものではない。例えば、突起部41に代えて磁石を設けるとともに、溝部33にも磁石や金属を設け、遮光板部40と支持部30とが一体となっている状態では、磁石の吸着力により位置決めがされるように構成してもよい。
さらに、上記実施形態の車両用遮光装置では、突起部42の軸部42aを遮光板部40の本体に対して回転自在に設けるようにしているが、これに限ったものではなく、例えば、板部42bを円形にすることで、突起部42を溝部33に対して回転自在とするようにしてもよい。
また、上記実施形態の車両用遮光装置では、遮光板部40と支持部30とを1つのサンバイザ本体20を分割した形状としているが、これに限ったものではない。例えば、支持部をフレーム状にし、フレーム状の支持部に対して遮光板部がサイドガラス5側へスライド移動しつつ回転移動するように構成してもよい。
さらに、支持部30の溝部33から外れた突起部41を溝部33に装着しやすくするためのガイドを設けてもよい。例えば、図9に示すように、突起部41における下端部を延長したガイド部34を形成する。このようにすれば、突起部41の溝部33への装着を容易に行うことができるようになる。
一方、上記実施形態の車両用遮光装置では、日射センサ51の検出情報に基づき遮光板部40が格納位置と遮光位置との間で自動的にスライド移動するようになっているが、これに限ったものではない。例えば、車両1の乗員による入力操作によりスライド移動するように構成してもよい。また、手動によりスライド移動するように構成してもよい。
実施形態の車両用遮光装置を車両の室内から見た状態での説明図である。 車両用遮光装置の概略構成を説明するための説明図である。 サンバイザ本体の正面図及び断面図である。 サンバイザ本体の斜視図である。 支持部に設けられる溝部の形状を説明するための説明図である。 遮光板部の支持部に対する移動を説明する説明図である。 車両用遮光装置の電気的構成を表すブロック図である。 サンバイザ制御処理のフローチャートである。 支持部に形成したガイド部の説明図である。
符号の説明
1…車両、2…フロントガラス、5…サイドガラス、10…スライド用レール、20…サンバイザ本体、30…支持部、31…モータ、32…歯車、33…溝部、40…遮光板部、41,42…支持部、41a,42a…軸部、41b,42b…板部、51…日射センサ、52…サンバイザ状態検出センサ、53…遮光位置検出センサ、54…格納位置検出センサ、60…制御部

Claims (8)

  1. 車両の室内へ入射しようとする光を遮るための遮光体と、
    前記遮光体を支持する支持体と、
    を備えた車両用遮光装置であって、
    前記支持体は、前記車両に対してスライド移動可能に設けられ、そのスライド移動に伴い、前記遮光体を、前記車両の天井部における格納位置と前記車両のフロントガラス上部をその内側から覆う遮光位置との間でスライド移動させるように構成されており、
    前記遮光体は、前記遮光位置となっている状態で、前記支持体に対して前記車両のサイドガラス側へスライド移動しつつ回転移動することにより、前記サイドガラス上部をその内側から覆う位置へ移動可能に構成されていること、
    を特徴とする車両用遮光装置。
  2. 請求項1に記載の車両用遮光装置において、
    前記支持体は、前記車両の天井部に設けられたレールによりスライド移動可能に支持されていること、
    を特徴とする車両用遮光装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用遮光装置において、
    前記遮光体は、前記支持体及び前記遮光体のうちの一方に設けられたレール部と、その他方に設けられ前記レール部にスライド移動可能な状態で装着されるスライド部材とによって、前記支持体に支持されていること、
    を特徴とする車両用遮光装置。
  4. 請求項3に記載の車両用遮光装置において、
    前記スライド部材は複数設けられており、前記遮光体が前記遮光位置となっている状態では、前記複数のスライド部材が前記レール部に装着され、前記遮光体が前記支持体に対して前記車両のサイドガラス側へスライド移動することに伴い前記スライド部材が前記レール部から外れるように構成されており、
    前記遮光体は、前記支持体に対する前記車両のサイドガラス側へのスライド移動に伴い前記複数のスライド部材のうちの1つのスライド部材のみが前記レール部に装着されている状態となった場合に、そのスライド部材を回転軸として回転移動可能となるように構成されていること、
    を特徴とする車両用遮光装置。
  5. 請求項4に記載の車両用遮光装置において、
    前記レール部には、前記回転軸となるスライド部材が当該レール部から外れてしまうことを防止するためのストッパーが設けられていること、
    を特徴とする車両用遮光装置。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の車両用遮光装置において、
    前記複数のスライド部材は、前記遮光体に設けられており、
    前記回転軸となるスライド部材は、前記遮光体が前記遮光位置となっている状態で、前記遮光体における前記車両のサイドガラス側の位置とは反対側の位置となるように配置されていること、
    を特徴とする車両用遮光装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の車両用遮光装置において、
    前記支持体と前記遮光体とは、1枚の板を上下に分割した形状となっていること、
    を特徴とする車両用遮光装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の車両用遮光装置において、
    前記支持体をスライド移動させる移動手段と、
    前記遮光体が前記支持体に対して前記車両のサイドガラス側へスライド移動した位置となっていることを検出する検出手段と、
    前記検出手段により前記遮光体が前記サイドガラス側へスライド移動した位置となっていることが検出されている状態では、前記移動手段の作動を禁止する禁止手段と、
    を備えたことを特徴とする車両用遮光装置。
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