JP4179047B2 - プラズマ処理装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スパッタリングにより薄膜を形成するためのプラズマ処理方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体集積回路(以下「IC」と称す)の製造工程では誘電体の成膜が種々行われる。その目的は、例えば層間絶縁膜、エッチングや選択的なイオン注入や選択的な電極の形成のためのマスク、パッシベーション、キャパシタの誘電体膜等である。目的により材質やプラズマ処理方法が選ばれる。たとえば、CVD、ドライエッチング、スパッタリング等種々用いられている。近年ICの小型化のためにキャパシタの誘電体膜にチタン酸バリウムストロンチウム(BST)やチタン酸ストロンチウム(STO)等の高誘電体物質のプラズマ処理を行うことが検討されている。さらにセンサやアクチュエータ、不揮発性メモリデバイス用にチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、ストロンチウムビスマスタンタレート(SBT)といった強誘電体物質のプラズマ処理も検討されている。
【0003】
従来のスパッタリングを行うプラズマ処理装置を、図面を参照して説明する。図5は複数の基板を連続処理可能なスパッタ装置を概念的に示す縦断面図である。従来のスパッタリング装置は真空引き可能な真空容器41でスパッタ室を形成し、スパッタ室の下方にはターゲット48が下部電極45に固定保持される。下部電極45は容器41とは電気的に絶縁されている。そして下部電極45はターゲット48の温度が上昇するのを防ぐために水冷機構を内蔵するが図示を略している。
【0004】
そして、スパッタ室の上方には可動式基板保持機構42が下部電極45に対向して平行に配置される。そして、この可動式基板保持機構42は真空容器41と電気的に絶縁されており、浮遊電位である。そして、可動式基板保持機構42上に基板43a、43b、43c、例えば半導体ウェハが載置される。そして、可動式基板保持機構42は基板43a、43b、43cを所定の温度に維持するための加熱機構を内蔵するが図示していない。さらに、ターゲット48と可動式基板保持機構42および基板43a、43b、43cの間には可動式シャッタ47が載置され、電気的に接地されている。
【0005】
そして、下部電極45と真空容器41(接地)間に高周波電源46により、所定の高周波電力が所定の負のDCバイアスのもとに与えられる。
【0006】
このスパッタリング装置で成膜処理を行うには、まず、可動式基板保持機構42上に基板43a、43b、43c(例えばウェハ)を載置し、図示しない排気口につながる真空ポンプ(図示せず)により真空に引き、次に、図示しないガス導入口から所定のガス(例えばArガス)を所定流量導入しつつ排気口(図示せず)と真空ポンプ(図示せず)との間に介在する可変コンダクタンスバルブ(図示せず)を調節して所定の圧力に調節する。そして、高周波電力を印加してプラズマを発生させターゲット48をスパッタする。その際、ターゲット48最表面は不純物が付着しているため、スパッタリングを開始した直後のスパッタ粒子を基板43a、43b、43cに付着させないために可動式シャッタ47を基板43a、43b、43cとターゲット48の間に挿入しておく(プリスパッタ)。しばらくスパッタリングを続け、ターゲット48表面がスパッタされ、新鮮な面が露出したところで、可動式シャッタ47をターゲットと基板43a、43b、43cの間から退避させ、被処理基板43aへ薄膜を形成する。
【0007】
そこで、ターゲット48から飛散する成分は被処理基板43a上に積もって成膜される。そして、ターゲット48から飛散する成分は基板43aに向かうものばかりではなく、他の方向に向かうものもある。それが真空容器41の内壁やその他の図示しないスパッタ室内の構造物に付着するとその清掃が困難なので下部電極45と可動式基板保持機構42を取り囲むように防着板44を配置する。防着板44は金属でなり、真空容器41に電気的につながり接地電位となっていて、着脱容易として表面に付着したスパッタ物質が厚くなるととりはずして清掃するようにしている。そして、防着板44は基板43a、43b、43cの出し入れのために部分的に待避可能となっているが図示を省略している。
【0008】
また、特許文献1には、イオンプレーティング装置においてプラズマ密度の高均一化および高密度プラズマ形成のために可動式シャッタを浮遊電位にすることも開示されており、さらに、特許文献2には、ECRプラズマCVD装置においてパーティクル低減のために可動式シャッタを浮遊電位とすることが開示されている。
【0009】
【特許文献1】
特開平9−256148号公報
【特許文献2】
特開平7−58033号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来例のスパッタリングを行うプラズマ処理装置では、プリスパッタが終了し、可動式シャッタ退避時にプラズマが可動式シャッタ移動方向に引っ張られ、結果的にターゲット直上にある被処理基板以外の基板もプラズマにさらされてしまい、不良となるという問題点があった。
【0011】
本発明は、上記従来の問題点に鑑み、プリスパッタが終了し可動式シャッタが退避しても被処理基板以外の基板がプラズマにさらされることなく、安定してスパッタリングが行えるプラズマ処理装置および方法を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本願第1の発明のプラズマ処理装置は、プラズマ処理室を形成する容器内に、少なくとも2枚以上の基板保持できる可動式の基板保持部と、前記基板に形成する薄膜の材料で構成されたターゲットと、前記基板と前記ターゲットとの間の可動式シャッタ機構と、少なくとも一部の端部において向かい合う面間の距離がシース厚み以上である二重金属板で構成された防着板とを具備し、前記可動式シャッタが浮遊電位であることを特徴とする。
【0013】
本願第2の発明のプラズマ処理装置は、プラズマ処理室を形成する容器内に、少なくとも2枚以上の基板保持できる可動式の基板保持部と、前記基板に形成する薄膜の材料で構成されたターゲットと、前記基板と前記ターゲットとの間の可動式シャッタ機構と、少なくとも一部の端部において向かい合う面間の距離がシース厚み以上である二重金属板で構成された防着板とを具備し、前記可動式基板保持機構と前記基板は浮遊電位であり、かつ、前記可動式シャッタが浮遊電位かつ前記基板保持機構と前記基板と同電位であり、かつ、少なくとも可動時は接地電位となる電位切り替え機構を有することを特徴とする。
【0014】
本願第3の発明のプラズマ処理装置は、プラズマ処理室を形成する容器内に、少なくとも2枚以上の基板保持できる可動式の基板保持部と、前記基板に形成する薄膜の材料で構成されたターゲットと、前記基板と前記ターゲットとの間の可動式シャッタ機構と、少なくとも一部の端部において向かい合う面間の距離がシース厚み以上である二重金属板で構成された防着板とを具備し、前記可動式シャッタが接地電位であり、少なくとも可動時は浮遊電位となる電位切り替え機構を有することを特徴とする。
【0015】
本願第1から3の発明のプラズマ処理装置において、好適には前記薄膜が誘電体であることが望ましい。更に好適には前記基板が少なくとも300℃以上に加熱できる基板加熱機構を有することが望ましい。さらに好適には前記可動式シャッタを前記基板と前記ターゲットの間に挿入した際、前記ターゲットと前記可動式シャッタ間の距離が50mm以下であることが望ましい。さらに好適には前記可動式シャッタを前記基板と前記ターゲットの間に挿入した際、前記ターゲットと前記可動式シャッタ間の距離が30mm以下であることが望ましい。
【0016】
本願第4の発明のプラズマ処理方法は、基板をターゲットの対向面に載置する工程と、前記ターゲットと前記基板との間に挿入された浮遊電位の前記可動式シャッタと浮遊電位の前記可動式基板保持機構とを電気的に接続し導電位とする工程と、前記ターゲットと前記可動式シャッタの間にプラズマを発生させる工程と、前記可動式シャッタを前記ターゲットと前記基板との間から退避させることで前記基板に前記ターゲット材料を成分とする薄膜を形成する工程とを含むことを特徴とする。
【0017】
本願第5の発明のプラズマ処理方法は、基板をターゲットの対向面に載置する工程と、前記ターゲットと前記基板との間に挿入された接地電位の前記可動式シャッタと、前記ターゲットの間にプラズマを発生させる工程と、前記可動式シャッタを浮遊電位に切り替える工程と、浮遊電位となった前記可動式シャッタを前記ターゲットと前記基板との間から退避させることで前記基板に前記ターゲット材料を成分とする薄膜を形成する工程とを含むことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態を示す図である。これは真空容器41内に複数の基板43a、43b、43c(例えば、Si基板)を投入し連続的にスパッタリングにより誘電体であるSiO2薄膜を形成するプラズマ処理装置の例である。
【0019】
図1において真空容器41の下部にターゲット48(ターゲットとしては、所望の絶縁膜を構成する元素でできたもの、もしくは反応性ガスと反応して所望の絶縁物を形成することができる材料が好ましいが、今回はSiO2を用いた)および下部電極45を配し、真空容器41の上部に基板43a、43b、43cを複数枚配置可能な可動式基板保持機構42、ターゲット48直上の基板43aに成膜を行い、終わると可動式基板保持機構42が移動し次の基板43bに成膜を行う。
【0020】
また、ターゲット48を囲むようにSUS性で筒状の二重防着板11a、11bが設けられており、内側防着板11aおよび、外側防着板11bは接地電位である。上部に行くに従って二枚の防着板11a、11b間の距離が離れて行き、最上部ではシース厚み以上の間隔(今回は10mmとした)となっている。
【0021】
また、ターゲット48と基板43aの間に可動式シャッタ47が挿入できるように二重防着板11a、11bは上下に二分割されている。この真空容器41中にArとO2の混合ガスを導入した。導入するガスとしては不活性ガス(不活性ガスにはHe,Ne,Ar,Kr,Xe,Rn等がある)のみ、あるいは、不活性ガスと反応性ガス(反応性ガスにはO2、N2、等があるが成膜したい物質が酸化物ならO2、窒化物ならN2が好ましい)、あるいは反応性ガスのみを導入する。可動式シャッタ47はセラミック等の絶縁物12を介して真空容器41と接続されており浮遊電位である。この可動式シャッタ47をターゲット48と基板43a、43b、43cの間に挿入した状態で、下部電極43−真空容器41間に1kW高周波電力を印加した(ターゲット47が導電性のものであれば直流電力でもよい)。
【0022】
すると、ターゲット47直上にプラズマが発生し、プリスパッタが開始され、ターゲット47からスパッタされたSiO2は可動式シャッタ47に付着し、基板43a、43b、43cに付着することはない。ターゲット48最表面がスパッタされ新鮮な面が露出したころに可動式シャッタ47を退避させ、基板43aへのSiO2薄膜の形成を開始した。その際、可動式シャッタ47は浮遊電位であるためプラズマが引っ張られることはなかった。
【0023】
以上のことにより、プラズマが二重防着板11a、11bの外側に広がることがなく、被処理基板43a以外の基板43b、43cにプラズマがあたることなく安定してプラズマ処理を行うことができた。
【0024】
なお、本実施の形態1で示した例は基板加熱機構を有していないが、300℃以上に基板加熱が可能な基板加熱機構を有していても良い。また、可動式シャッタ47とターゲット48間の距離は明示していないが50mm以下であることが望ましく、更に望ましくは30mm以下である。
【0025】
(実施の形態2)
図2は本発明の第2の実施の形態を示す図である。これは真空容器41内に複数の基板43a、43b、43c(例えばSi基板)を投入し連続的にスパッタリングにより誘電体であるSTO(SrTiO3)薄膜を形成するプラズマ処理装置の例である。第1の実施の形態との相違点は、可動式シャッタ47の電位を接地電位と浮遊電位に切り替える電位切り替えスイッチ22を具備している点である。また、基板加熱機構21を有しておりSi基板43a、43b、43cを300℃以上に加熱することができる点である。基板43a、43b、43cが加熱されるために可動式シャッタ47が基板43a、43b、43cに近いと基板43a、43b、43cの温度が変化してしまうために、可動式シャッタ47とターゲット48間の距離は約30mmと近く配置し、基板43a、43b、43cからは遠ざけている点である。
【0026】
まず、基板加熱機構21により基板43a、43b、43cを350℃に加熱した。次に、この真空容器41中にArとO2の混合ガスを導入した。導入するガスとしては不活性ガス(不活性ガスにはHe,Ne,Ar,Kr,Xe,Rn等がある)のみ、あるいは、不活性ガスと反応性ガス(反応性ガスにはO2、N2、等があるが成膜したい物質が酸化物ならO2、窒化物ならN2が好ましい)、あるいは反応性ガスのみを導入する。
【0027】
可動式シャッタ47は、基板43a、43b、43cとターゲット48の間に挿入しておき電位は接地電位にしておく。そして、下部電極45と真空容器41間に1kW高周波電力を印加した(ターゲット48が導電性のものであれば直流電力でもよい)。すると、ターゲット48直上にプラズマが発生し、プリスパッタが開始され、ターゲット48からスパッタされたSTOは可動式シャッタ47に付着し、基板43a、43b、43cに付着することはない。
【0028】
また、可動式シャッタ47は接地電位であるので、可動式シャッタ47とターゲット48の間が30mmと近いにもかかわらず安定してプラズマを発生することができた。ターゲット48最表面がスパッタされ新鮮な面が露出したころに、電位切り替えスイッチ22で可動式シャッタ47を浮遊電位にした後に可動式シャッタ47を退避させ、基板43aへのSTO薄膜の形成を開始した。その際、可動式シャッタ47は浮遊電位であるためプラズマが引っ張られることはなかった。
【0029】
以上のことにより、プリスパッタ時に安定してプラズマを発生させることができ、かつプラズマが二重防着板11a、11bの外側に広がることがなく、被処理基板43a以外の基板43b、43cにプラズマがあたることなく安定してプラズマ処理を行うことができた。
【0030】
なお、この実施の形態2で示した例は可動式シャッタ47とターゲット48間の距離は30mmであるが基板43a、43b、43cとターゲット48の距離が十分はなれていれば50mm以下であっても良い。
【0031】
(実施の形態3)
図3は本発明の第3の実施の形態を示す図である。これは真空容器41内に複数の基板43a、43b、43cを投入し連続的にスパッタリングによりSiO2薄膜を形成するプラズマ処理装置の例である。第1の実施の形態との相違点は浮遊電位である可動式シャッタ47と浮遊電位である可動式基板保持機構42を電気的に接続する、接続機構31を具備している点である。
【0032】
この真空容器41中にArとO2の混合ガスを導入した。導入するガスとしては不活性ガス(不活性ガスにはHe,Ne,Ar,Kr,Xe,Rn等がある)のみ、あるいは、不活性ガスと反応性ガス(反応性ガスにはO2、N2、等があるが成膜したい物質が酸化物ならO2、窒化物ならN2が好ましい)、あるいは反応性ガスのみを導入する。浮遊電位の可動式シャッタ47は基板43a、43b、43cとターゲット48の間に挿入しておき、接続機構31により浮遊電位の可動式基板保持機構42と浮遊電位の可動式シャッタ47を電気的に接続しておく。そして下部電極45と真空容器41間に1kW高周波電力を印加した(ターゲット48が導電性のものであれば直流電力でもよい)。すると、ターゲット48直上にプラズマが発生し、プリスパッタが開始され、ターゲット48からスパッタされたSiO2は可動式シャッタ47に付着し、基板43a、43b、43cに付着することはない。このとき、可動式シャッタ47と可動式基板保持機構42は同電位であるために、可動式シャッタ47と可動式基板保持機構42との間で異常放電が起こることなく、安定してプラズマを発生することができた。ターゲット48最表面がスパッタされ新鮮な面が露出したところに、可動式シャッタ47を退避させ、基板43aへのSiO2膜の形成を開始した。その際、可動式シャッタ47は浮遊電位であるためプラズマが引っ張られることはなかった。
【0033】
以上のことにより、プリスパッタ時に異常放電がおこり被処理基板43aを不良にすることなく安定してプラズマを発生させることができ、かつ、プラズマが二重防着板11a、11bの外側に広がることがなく、被処理基板43a以外の基板43b、43cにプラズマが当たることがなく安定してプラズマ処理を行うことができた。
【0034】
なお、この実施の形態3で示した例は基板加熱機構を有していないが、300℃以上に基板加熱が可能な基板加熱機構を有していても良い。また可動式シャッタ47とターゲット48間の距離は明示していないが50mm以下であることが望ましく、更に望ましくは、30mm以下である。
【0035】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本願第1発明のプラズマ処理装置によれば、プラズマ処理室を形成する容器内に、少なくとも2枚以上の基板保持できる可動式の基板保持部と、前記基板に形成する薄膜の材料で構成されたターゲットと、前記基板と前記ターゲットとの間の可動式シャッタ機構と、少なくとも一部の端部において向かい合う面間の距離がシース厚み以上である二重金属板で構成された防着板とを具備し、前記可動式シャッタが浮遊電位であるために、プリスパッタが終了し可動式シャッタが退避しても被処理基板以外の基板がプラズマにさらされることなく、安定してスパッタリングが行える。
【0036】
また、本願第2発明のプラズマ処理装置によれば、プラズマ処理室を形成する容器内に、少なくとも2枚以上の基板保持できる可動式の基板保持部と、前記基板に形成する薄膜の材料で構成されたターゲットと、前記基板と、前記ターゲットとの間の可動式シャッタ機構と、少なくとも一部の端部において向かい合う面間の距離がシース厚み以上である二重金属板で構成された防着板とを具備し、前記可動式基板保持機構と前記基板は浮遊電位であり、かつ、前記可動式シャッタが浮遊電位かつ前記基板保持機構と前記基板と同電位であり、かつ、少なくとも可動時は接地電位となる電位切り替え機構を有するため、プリスパッタが終了し可動式シャッタが退避しても被処理基板以外の基板がプラズマにさらされることなく、安定してスパッタリングが行え、かつプリスパッタ時に安定してプラズマを発生させることができるプラズマ処理装置を提供するものである。
【0037】
また、本願第3発明のプラズマ処理装置によれば、プラズマ処理室を形成する容器内に、少なくとも2枚以上の基板保持できる可動式の基板保持部と、前記基板に形成する薄膜の材料で構成されたターゲットと、前記基板と前記ターゲットとの間の可動式シャッタ機構と、少なくとも一部の端部において向かい合う面間の距離がシース厚み以上である二重金属板で構成された防着板とを具備し、前記可動式シャッタが接地電位であり、少なくとも可動時は浮遊電位となる電位切り替え機構を有するため、プリスパッタが終了し可動式シャッタが退避しても被処理基板以外の基板がプラズマにさらされることなく、安定してスパッタリングが行え、かつプリスパッタ中に異常放電が起きることのないプラズマ処理装置を提供するものである。
【0038】
また、本願第4発明のプラズマ処理方法によれば、基板をターゲットの対向面に載置する工程と、前記ターゲットと前記基板との間に挿入された浮遊電位の前記可動式シャッタと浮遊電位の前記可動式基板保持機構とを電気的に接続し導電位とする工程と、前記ターゲットと前記可動式シャッタの間にプラズマを発生させる工程と、前記可動式シャッタを前記ターゲットと前記基板との間から退避させることで前記基板に前記ターゲット材料を成分とする薄膜を形成する工程とを含むために、プリスパッタが終了し可動式シャッタが退避しても被処理基板以外の基板がプラズマにさらされることなく、安定してスパッタリングが行え、かつプリスパッタ時に安定してプラズマを発生させることができるプラズマ処理方法を提供するものである。
【0039】
また、本願第5発明のプラズマ処理方法によれば、基板をターゲットの対向面に載置する工程と、前記ターゲットと前記基板との間に挿入された接地電位の前記可動式シャッタと、前記ターゲットの間にプラズマを発生させる工程と、前記可動式シャッタを浮遊電位に切り替える工程と、浮遊電位となった前記可動式シャッタを前記ターゲットと前記基板との間から退避させることで前記基板に前記ターゲット材料を成分とする薄膜を形成する工程とを含むために、プリスパッタが終了し可動式シャッタが退避しても被処理基板以外の基板がプラズマにさらされることなく、安定してスパッタリングが行え、かつプリスパッタ中に異常放電が起きることのないプラズマ処理方法を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例で用いたプラズマ処理装置の構成を示した断面図
【図2】本発明の第2の実施例で用いたプラズマ処理装置の構成を示した断面図
【図3】本発明の第3の実施例で用いたプラズマ処理装置の構成を示した断面図
【図4】従来例で用いたプラズマ処理装置の構成を示した断面図
【符号の説明】
11a、11b 二重防着板
12 絶縁物
21 基板加熱機構
22 電位切り替え機構
31 接続機構
41 真空容器
42 可動式基板保持機構
43a 基板(被処理)
43b、43c 基板(被処理以外)
44 防着板
45 下部電極
46 高周波電源
47 可動式シャッタ
48 ターゲット

Claims (1)

  1. 真空容器と、前記真空容器内に配置された基板を保持する基板保持台と、前記基板保持台に対向して設けられたターゲットと、前記基板保持台と前記ターゲットとの間に配設された可動式のシャッタ機構と、前記真空容器に環状に設けられ、かつ、互いに独立して配置された二重の防着板とを有するプラズマ処理装置において、
    前記二重の防着板は接地されていると共に、夫々、前記シャッタ機構を挟んで2つに分割され、かつ、前記二重の防着板のうち内側の防着板は、前記防着板の2つの開口部のうち、前記ターゲット側の第1の開口部が、前記基板保持台側の第2の開口部よりも大となるように配置されていること
    を特徴とするプラズマ処理装置。
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