JP4178471B2 - 貯蔵タンクの浮屋根の浮力維持方法及びそれを用いる浮屋根構造 - Google Patents

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本発明は、石油等の油タンクとして用いられる浮屋根式貯蔵タンクにおける浮屋根の浮力維持方法及びそれを用いる構造に関する。
原油やガソリン等の貯槽として用いられる浮屋根式貯蔵タンクとして、図6に一部断面概念斜視図を示すように、円筒状のタンク側板51の内部にシングルデッキ型の浮屋根52を備えるものがある。
シングルデッキ型の浮屋根52は、図6のA部拡大断面図である図7(A)に概念的に示すように、当該浮屋根52の中央部を構成するデッキプレート52Aの外周に環状のポンツーン53が設けられ、このポンツーン53に作用する浮力によって貯蔵液体50の液面上に浮かんで当該液面を覆うようになっている。
ポンツーン53は、内周側のインナーリム53Aと、外周側のアウターリム53Bと、下面を形成する下部デッキ53Cと、上面を形成する上部デッキ53Dとによって、外周側(アウターリム53B側)が厚い不等辺矩形の断面形状を呈している。
ポンツーン53の外周部には、アウターリム53Bの外面に装着されてタンク側板51の内面に摺動可能に密着するシール54Aとその上側に配設されたウェザーシールド54Bとから成るシール装置54が設けられている。
ところで、地震によって貯蔵タンクが加振されると、主として長周期型地震動によって貯蔵液体50の液面が長周期で揺動する所謂スロッシングを生ずることがある。スロッシングが生ずるとそれに伴って浮屋根52が揺動し、タンク側板51への衝突による破損や、作用する大きな応力による座屈や溶接部の破断を生じ、ポンツーン53の水密性が破綻する虞がある。
このため、ポンツーン53の内部は、図7(B)に断面斜視図を示すように、放射状に配設された区画板53E(バルクヘッド)によって水密的に隔絶する複数の浮き室53Fに区画されている。これら浮き室53Fの容量は、隣接する二つの浮き室53Fが同時に破損して浮屋根52全体の浮力に偏りが生じても貯蔵液体50に沈下しないよう設定される。
また、特許文献1及び2に開示のごとくスロッシングによる浮屋根の揺動を抑制する構成も提案されている。
特開昭60−99886号公報 実開昭62−159393号公報
ところで、上記のごとく構成された浮屋根52では、例えば大きな地震による大きなスロッシングによって浮屋根が大きく揺動して図8(A)に示すように隣接する二室以上の浮き室53Fが破損した場合には、その破損部位53Xを介した貯蔵液体50の浮き室53F内への侵入によって浮力が消失し、図8(B)に示すように貯蔵液体50に沈下してしまう虞がある。
浮屋根52が沈下すると、特に揮発性が高い貯蔵液体の場合には、揮発蒸気が大量に発生し、近隣に刺激臭等の影響を与えるばかりでなく、発火・爆発・火災の可能性がある。浮屋根が沈下した状態で万一火災が発生すると、図8(C)に示すように全面火災となってタンク周囲に設置されている消火設備での消火は不可能となり、最悪の場合側板の倒壊に至り、貯蔵液体が流出して甚大な被害を与える可能性もある。
また、火災は免れても、貯蔵液体を収容したままでの復旧は困難であって開放・検査・補修といった工程が必要となり、運用計画の変更は避けられず、その結果、多大な費用と損失を生ずる。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、スロッシングによる浮屋根の揺動等に起因してポンツーンの外周部に破損を生じても、貯蔵液体への沈下を防ぐことのできる貯蔵タンクの浮屋根の浮力維持方法及びそれを用いる浮屋根構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成する請求項1の発明に係る貯蔵タンクの浮屋根の浮力維持方法は、デッキプレートの外周に、内部が放射状に配設された区画板部材によって周方向に隔絶する複数の浮き室に仕切られたポンツーンを備えて成る貯蔵タンクの浮屋根において、前記浮き室内に貯蔵液体に対して耐浸食性を有する素材によって形成された中空袋部材を挿置し、前記ポンツーンの破損によって水密性が破綻した部位と対応する浮き室内に不活性ガスを注入して当該浮き室内に不活性ガスを満たした後、不活性ガスの注入によって前記中空袋部材を当該浮き室内で膨らませ、浮力を維持することを特徴とする。
これにより、浮き室内に不活性ガスを注入して当該浮き室内に不活性ガスを満たした後、中空袋部材を膨らますことで、中空袋部材が膨らむ際の浮き室の内面との接触摩擦に起因する静電放電による発火を防ぐとともに、膨らんだ中空袋部材の浮力によって、ポンツーンの破損によって水密性が破綻した部位の浮力を維持し、貯蔵液体への沈下を防ぐ。
請求項2の発明に係る貯蔵タンクの浮屋根の浮力維持方法は、折り畳んだ上記中空袋部材を上記破損部位と対応する浮き室内に挿置し、該浮き室内で膨らませることを特徴とする。
これにより、膨らんだ中空袋部材の浮力によって、ポンツーンの破損によって水密性が破綻した部位の浮力を維持し、貯蔵液体への沈下を防ぐ。
請求項の発明に係る浮屋根の浮力維持方法を用いる浮屋根構造は、デッキプレートの外周に、内部が放射状に配設された区画板部材によって周方向に隔絶する複数の浮き室に仕切られたポンツーンを備えて成る貯蔵タンクの浮屋根であって、前記浮き室内に貯蔵液体に対して耐浸食性を有する素材によって形成され折り畳んで挿置される中空袋部材と、前記中空袋部材に不活性ガスを供給する供給手段と、前記浮き室内への貯蔵液体の侵入を検知する検知手段と、前記検知手段による貯蔵液体の浸入検知情報に基づいて前記供給手段から前記中空袋部材に不活性ガスを供給して前記中空袋部材を膨らませる制御装置と、を備えて構成されていることを特徴とする
この構成では、検知手段によって浮き室内の貯蔵液体の侵入を検知すると、制御装置が供給手段を駆動して中空袋部材に不活性ガスを供給して膨らませ、中空袋部材の浮力によって貯蔵液体への沈下を防ぐ。
請求項4の発明に係る浮屋根の浮力維持方法を用いる浮屋根構造は、前記制御装置を、前記検知手段による貯蔵液体の浸入検知情報に基づいて前記ポンツーンの破損部位に対応する前記浮き室に前記供給手段から不活性ガスを注入して不活性ガスで満たした後、前記中空袋部材を膨らませるよう制御する構成としたことを特徴とする
この構成では、浮き室内に不活性ガスを注入して当該浮き室内に不活性ガスを満たした後、中空袋部材を膨らますことで、中空袋部材が膨らむ際の浮き室の内面との接触摩擦に起因する静電放電による発火を防ぐ。
請求項1の発明に係る貯蔵タンクの浮屋根の浮力維持方法によれば、スロッシングによる浮屋根の揺動等に起因するポンツーンの破損によって水密性が破綻した部位で、浮き室内に不活性ガスを注入して当該浮き室内に不活性ガスを満たした後、貯蔵液体に対して耐浸食性を有する素材によって形成された中空袋部材を不活性ガスの注入によって膨らませることで、中空袋部材が膨らむ際の浮き室の内面との接触摩擦に起因する静電放電による発火を防ぐことができ、火災の発生を未然に防ぐことができるとともに、その浮力によってポンツーンの破損によって水密性が破綻した部位の浮力を維持し、貯蔵液体への沈下を防ぐことができる。これにより、浮屋根の沈下及びそれによる大量の揮発分の漏洩が無く運用を継続でき、万一火災が発生した場合でもシール部のリング状火災に抑えられるために備えられている消火設備での消火が可能であって被害を最小限に抑えることができる。即ち、大規模火災を防ぐことができる共に多大な復旧費用を要することもないものである。
請求項2の発明に係る貯蔵タンクの浮屋根の浮力維持方法によれば、折り畳んだ中空袋部材を破損部位と対応する浮き室内に挿置し、該浮き室内で膨らませることで、その中空袋部材の浮力によってポンツーンの破損によって水密性が破綻した部位の浮力を維持し、貯蔵液体への沈下を防ぐことができる。これにより、浮屋根の沈下及びそれによる大量の揮発分の漏洩が無く運用を継続でき、万一火災が発生した場合でもシール部のリング状火災に抑えられるために備えられている消火設備での消火が可能であって被害を最小限に抑えることができる。即ち、大規模火災を防ぐことができる共に多大な復旧費用を要することもないものである。
請求項3の発明に係る貯蔵タンクの浮屋根の浮力維持方法を用いる浮屋根構造によれば、検知手段によって浮き室内の貯蔵液体の侵入を検知すると、制御装置が供給手段を駆動して対応する浮き室内に備えられた中空袋部材に不活性ガスを供給して膨らませ、中空袋部材の浮力によって貯蔵液体への沈下を防ぐことができる。これにより、浮屋根の沈下及びそれによる大量の揮発分の漏洩が無く運用を継続でき、万一火災が発生した場合でもシール部のリング状火災に抑えられるために備えられている消火設備での消火が可能であって被害を最小限に抑えることができる。即ち、大規模火災を防ぐことができる共に多大な復旧費用を要することもないものである。
請求項4の発明に係る貯蔵タンクの浮屋根の浮力維持方法を用いる浮屋根構造によれば浮き室内に不活性ガスを注入して当該浮き室内に不活性ガスを満たした後、中空袋部材を膨らますことで、中空袋部材が膨らむ際の浮き室の内面との接触摩擦に起因する静電放電による発火を防ぐことができる。これにより、浮屋根の沈下及びそれによる大量の揮発分の漏洩が無く運用を継続でき、万一火災が発生した場合でもシール部のリング状火災に抑えられるために備えられている消火設備での消火が可能であって被害を最小限に抑えることができる。即ち、大規模火災を防ぐことができる共に多大な復旧費用を要することもないものである。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は本発明に係る貯蔵タンクの浮屋根の浮力維持方法の一例を適用する浮屋根式貯蔵タンクの浮屋根を示し、(A)は部分断面図,(B)は部分断面斜視図である。
図示貯蔵タンク1の浮屋根10は、中央部を構成する円盤状のデッキプレート11の外周にポンツーン20が設けられて成る、所謂シングルデッキ型の浮屋根である。
ポンツーン20は、内周側のインナーリム21と、外周側のアウターリム22と、下面を形成する下部デッキ23と、上面を形成する上部デッキ24とによって、外周側(アウターリム22側)が厚い不等辺の矩形の断面形状を呈している。
ポンツーン20の外周部には、アウターリム22の外面に装着されてタンク側板1Sの内面に摺動可能に密着するシール12Aとその上側に配設されたウェザーシールド12Bとから成るシール装置12が設けられている。
ポンツーン20の内部は、放射状(径方向)配設された複数の区画板部材としての区画板25によって周方向に水密的に隔絶された複数の浮き室20Aに区画されている。
各浮き室20Aの上部には、点検用のマンホール26と、このマンホール26より小径の挿入口としての挿入管27が上部デッキ24を貫通して設けられている。これらマンホール26及び挿入管27は、通常時は蓋によって水密的に閉止されているものである。
このように構成された浮屋根10において、図3(A)に示すように地震に起因するスロッシング等によってポンツーン20が破損し、その破損部位20Xから浮き室20Aの内部に貯蔵液体2が侵入した場合、図2(A),(B)にそれぞれ図1と対応する断面図及び部分断面斜視図を示すように、その水密性が破綻した浮き室20Aに挿入管27を介して中空袋状部材としての加圧膨張バック30を挿置し、その加圧膨張バック30の内部に挿入管27から突出させたバルブ31を介して窒素ガス等の不活性ガスを注入して膨らませる。この加圧膨張バック30の浮き室20A内での膨張により、破損部位20Xから侵入した貯蔵液体2は破損部位20Xから押し出され、図3(B)に示すように浮力を維持して当該浮屋根10の貯蔵液体2への沈下を防ぐことができるものである。
加圧膨張バック30は、当該貯蔵タンク1に貯蔵される貯蔵液体2に対して耐浸食性を有する素材(貯蔵液体2が油の場合例えばNBR等の耐油性のゴム)によって浮き室と略対応する袋状に形成され、バルブ31を介して内部にガスを注入することで膨らんで浮き室20A内を満たすようになっている。このような加圧膨張バック30は、内部の空気が除去されてコンパクトに折り畳まれて浮き室20Aに挿置される。
また、浮き室20A内に挿入管27を介して加圧膨張バック30を挿置する際には、予め浮き室20A内に窒素ガス等の不活性ガスを注入し、貯蔵液体2の揮発ガスをパージする。これによって、加圧膨張バック30が膨らむ際に浮き室20Aの内壁面と擦れて生ずる静電気のスパークで揮発ガスに着火することを防ぐことができる。
加圧膨張バック30の浮き室20A内への挿置や不活性ガスによる浮き室20A内のパージは備えられているマンホール26を用いて行っても良いが、本構成例のごとく専用の挿入管27を設けることで必要最小限の開口径とすることができるため、作業効率を向上できてより好ましい。
このように、加圧膨張バック30によって浮力を維持して浮屋根10の貯蔵液体2への沈下を防ぐことにより、揮発分の漏洩も少なく抑えられ、万一火災となってもシール機構12部分のリング状火災に抑えられるためにタンク側板1Aの上縁部に備えられている消火設備での消火が可能である。また、運用計画の変更を伴う開放・検査・補修といった復旧作業を要すること無く運用を継続することができ、多大な費用と損失を生じさせることがないものである。
尚、本発明は上記構成例に限るものではなく、適宜変更可能なものである。例えば、加圧膨張バック30をその膨張によって容易に切断し得る支持部材で纏めて予め各浮き室20A内に設置しておいても良い。そうすれば、挿入管27を介して加圧膨張バック30を浮き室20A内に挿置する手間が省け、作業性が向上し破損時に迅速に対応できる。
更に、図4に示すように、浮き室20A内に設置された加圧膨張バック30と不活性ガスの貯蔵タンク41とを管路42で接続し、浮き室20Aに貯蔵液体2の侵入を検知する検知手段としての検知装置43を配設すると共に、この検知手段43による検知情報に基づいて管路42に介設された制御バルブ44を開閉制御する制御装置40を備え、検知手段43によって浮き室20A内に貯蔵液体2の侵入が検知されると、その検知情報によって制御装置41が制御バルブ44を開いて不活性ガスを加圧膨張バック30に供給して膨らませるように構成しても良い。これによれば、破損による貯蔵液体2の侵入に自動的に対応することができる。また、制御装置40を管理棟等から遠隔操作して手動で加圧膨張バック30を膨らませることも可能となる。この構成では、貯蔵タンク41と制御バルブ44が不活性ガスを供給する供給手段である。図中45はパージガスの管路,46はその制御バルブであり、この制御バルブ46は制御バルブ44と同様に制御装置40によって制御駆動され、加圧膨張バック30への不活性ガスの供給に先立って浮き室20A内の不活性ガスを供給してパージするものである。
図5は、上記と異なる例の浮屋根式貯蔵タンク1′の浮屋根10′を示し、(A)は部分断面図,(B)は部分断面斜視図である。尚、上記例と共通する部分には同符号が付してある。
これは、挿入管27′がポンツーン20を下面側まで貫通して設けられており、この挿入管27′を介して折り畳んだ加圧膨張バック30′をポンツーン20の下側(当該浮屋根10′と貯蔵液体2の液面との間)に位置させ、窒素ガス等の不活性ガスを注入して膨らませ、これによって浮力を維持して浮屋根1′の貯蔵液体2への沈下を防ぐものである。加圧膨張バック30′の配設位置はポンツーン20の下側に限らず、図中に示すようにデッキプレート11の下側としても良い。その場合、加圧膨張バック30′はデッキプレート11に設けた挿入口28を介して挿置するが、タンク開放時に当該浮屋根10′を所定高さに支持するためのルーフサポートを装着するための既設の中空管を利用しても良いものである。
本発明に係る浮屋根式貯蔵タンクの浮屋根を示し、(A)は部分断面図,(B)は部分断面斜視図である。 (A),(B)は図1と対応する加圧膨張バックの作用説明図である。 (A),(B)は浮力維持の説明図である。 異なる構成例の断面図である。 異なる構成例の断面図である。 従来例としての浮屋根式貯蔵タンクの一部断面概念斜視図である。 (A)は図6のA部拡大断面図,(B)は断面斜視図である。 (A)−(C)はスロッシングによる浮き室の破損によって生ずる浮屋根の沈下の説明図である。
符号の説明
1 貯蔵タンク(浮屋根式貯蔵タンク)
11 デッキプレート
10,10′ 浮屋根
20 ポンツーン
20A 浮き室
27,27′ 挿入管(挿入口)
30 加圧膨張バック(中空袋部材)
40 制御装置
41 貯蔵タンク(供給手段)
43 検知装置(検知手段)
44 制御バルブ(供給手段)

Claims (4)

  1. デッキプレートの外周に、内部が放射状に配設された区画板部材によって周方向に隔絶する複数の浮き室に仕切られたポンツーンを備えて成る貯蔵タンクの浮屋根において、
    前記浮き室内に貯蔵液体に対して耐浸食性を有する素材によって形成された中空袋部材を挿置し、前記ポンツーンの破損によって水密性が破綻した部位と対応する浮き室内に不活性ガスを注入して当該浮き室内に不活性ガスを満たした後、不活性ガスの注入によって前記中空袋部材を当該浮き室内で膨らませ、浮力を維持することを特徴とする貯蔵タンクの浮屋根の浮力維持方法。
  2. 前記中空袋部材を、折り畳んで前記浮き室内に挿置したことを特徴とする請求項1記載の貯蔵タンクの浮屋根の浮力維持方法。
  3. デッキプレートの外周に、内部が放射状に配設された区画板部材によって周方向に隔絶する複数の浮き室に仕切られたポンツーンを備えて成る貯蔵タンクの浮屋根であって、
    前記浮き室内に貯蔵液体に対して耐浸食性を有する素材によって形成され折り畳んで挿置される中空袋部材と、
    前記中空袋部材に不活性ガスを供給する供給手段と、
    前記浮き室内への貯蔵液体の侵入を検知する検知手段と、
    前記検知手段による貯蔵液体の浸入検知情報に基づいて前記供給手段から前記中空袋部材に不活性ガスを供給して前記中空袋部材を膨らませる制御装置と、
    を備えて構成されていることを特徴とする貯蔵タンクの浮屋根の浮力維持方法を用いる浮屋根構造。
  4. 前記制御装置を、前記検知手段による貯蔵液体の浸入検知情報に基づいて前記ポンツーンの破損部位に対応する前記浮き室に前記供給手段から不活性ガスを注入して不活性ガスで満たした後、前記中空袋部材を膨らませるよう制御する構成としたことを特徴とする請求項3記載の貯蔵タンクの浮屋根の浮力維持方法を用いる浮屋根構造。
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