JP4177389B2 - フィルタおよび分波器 - Google Patents

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    • H03H9/72Networks using surface acoustic waves
    • H03H9/725Duplexers

Description

本発明は、フィルタおよび分波器に関し、特に実装部に実装されたフィルタおよび分波器に関する。
近年、移動体通信システムの発展に伴って携帯電話、携帯情報端末等が急速に普及しており、これら端末の小型・高性能化の開発が行なわれている。また、携帯電話のシステムとして、アナログとディジタルの両方が用いられ、使用周波数は800MHz〜1GHz帯と1.5GHz〜2.0GHz帯とが主に用いられている。これら移動通信用に用いられる機器に提供する弾性表面波フィルタまたは圧電薄膜共振器フィルタを用いたアンテナ分波器が提案されている。
近年の携帯電話器の開発では、システムの多様化によりデュアルモード(アナログとディジタルの併用、ディジタルのTDMA:時間分割変調方式、とCDMA:コード分割変調方式の併用)あるいはデュアルバンド(800MHz帯と1.9GHz帯、900MHz帯と1.8GHz帯又は1.5GHz帯の併用)化を行なうことで端末を高機能化することが行なわれている。これらに用いられる部品(フィルタ)も高機能化が求められている。
一方、機能以外に小型且つ低コスト化も求められている。高機能端末におけるアンテナ分波器は、誘電体あるいは少なくとも一方に誘電体を用いた弾性表面波との複合分波器あるいは弾性表面波デバイスのみで構成されたものが多い。
誘電体分波器は、サイズが大きいために、携帯端末機器の小型化や薄型化が非常に難しい。また、片方に弾性表面波デバイスを用いる場合でも誘電体デバイスのサイズが小型・薄型化を難しくしている。従来の弾性表面波フィルタを用いた分波器デバイスは、プリント板上に送信用フィルタ、受信用フィルタ、整合回路を個別に搭載したモジュール型のものや多層セラミックパッケージに送信及び受信用フィルタチップを搭載し整合回路をパッケージ内に設けた一体型のものがある。これらは、誘電体分波器に比べ体積は、1/3から1/15程度で、高さ方向だけでみると1/2から1/3程度の小型薄型化が可能となる。特許文献1には、フィルタチップを、セラミック基板等が積層された積層パッケージや積層基板等である実装部に実装したフィルタおよび分波器が開示されている。
一方、ラダー型フィルタおよびこれを用いた分波器の直列共振器に並列にインダクタを接続する技術が特許文献2および3に開示されている。インダクタを直列共振器に並列に接続することにより、減衰極をフィルタの通過帯域に隣接して設け、抑圧特性を向上させることができる。
特開平8−18393号公報 特開2004−135322号公報 特開2003−332885号公報
直列共振器に並列にインダクタを接続したフィルタチップを実装部に実装し小型化した場合、高抑圧な特性を得るためには、信号線同士の相互インダクタンスを低減することが求められる。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、信号線同士の相互インダクタンスを低減し、小型化した場合も阻止帯域における高抑圧化が可能なフィルタおよび分波器を提供することを目的とする。
本発明は、共通端子と第1端子とに接続され、第1直列共振器を有する第1フィルタと、前記共通端子と第2端子とに接続された第2フィルタと、前記第1直列共振器に並列に接続された第1インダクタと、前記第1フィルタおよび前記第2フィルタを実装する実装部と、前記実装部に設けられ前記第1インダクタと前記第1直列共振器とを接続する第1インダクタ線路と、前記実装部に設けられ前記第1フィルタと前記第1端子とを接続する第1端子線路と、を具備し、前記第1インダクタ線路を流れる電流と前記第1端子線路を流れる電流は、互いに交差する方向のみに流れていることを特徴とする分波器である。本発明によれば、第1インダクタ線路と第1端子線路との相互インダクタンスを低減し、小型化した場合も第1フィルタの阻止帯域における高抑圧化が可能な分波器を提供することができる。
上記構成において、前記実装部に設けられ前記共通端子と前記第1フィルタとを接続する第1共通線路を具備し、前記第1共通線路を流れる電流と前記第1端子線路を流れる電流は、互いに交差する方向のみに流れている構成とすることができる。この構成によれば、第1共通線路と第1端子線路との相互インダクタンスを低減し、小型化した場合も第1フィルタの阻止帯域における高抑圧化が可能な分波器を提供することができる。
上記構成において、前記第2フィルタは、第2直列共振器と、該第2直列共振器に並列に接続された第2インダクタと、を有し、前記実装部に設けられ前記第2インダクタと前記第2直列共振器とを接続する第2インダクタ線路と、前記実装部に設けられ前記第2フィルタと前記第2端子とを接続する第2端子線路と、を具備し、前記第2インダクタ線路を流れる電流と前記第2端子線路を流れる電流は、互いに交差する方向のみに流れている構成とすることができる。この構成によれば、第2インダクタ線路と第2端子線路との相互インダクタンスを低減し、小型化した場合も第2フィルタの阻止帯域における高抑圧化が可能な分波器を提供することができる。
上記構成において、前記実装部に設けられ前記共通端子と前記第2フィルタとを接続する第2共通線路を具備し、前記第2共通線路を流れる電流と前記第2端子線路を流れる電流は、互いに交差する方向のみに流れている構成とすることができる。この構成によれば、第2共通線路と第2端子線路との相互インダクタンスを低減し、小型化した場合も第2フィルタの阻止帯域における高抑圧化が可能な分波器を提供することができる。
上記構成において、前記第1フィルタは、前記第1直列共振器を含む複数の直列共振器を有し、前記第1直列共振器は前記第1直列共振器を含む前記複数の直列共振器のうち最も前記共通端子側に設けられている構成とすることができる。この構成によれば、整合回路を不要とすることができる。
上記構成において、前記第2フィルタは、前記第2直列共振器を含む複数の直列共振器を有し、前記第2直列共振器は前記第2直列共振器を含む前記複数の直列共振器のうち最も前記共通端子側に設けられている構成とすることもできる。この構成によれば、整合回路を不要とすることができる。
上記構成において、前記第1インダクタ線路と前記第1端子線路との電流の向きのなす角度は77.5°以上102.5°以下である構成とすることができる。この構成によれば、第1フィルタの阻止帯域における一層の高抑圧化が可能な分波器を提供することができる。
上記構成において、前記第1共通線路と前記第1端子線路との電流の向きのなす角度は77.5°以上102.5°以下である構成とすることができる。この構成によれば、第1フィルタの阻止帯域における一層の高抑圧化が可能な分波器を提供することができる。
上記構成において、前記第2インダクタ線路と前記第2端子線路との電流の向きのなす角度は77.5°以上102.5°以下である構成とすることができる。この構成によれば、第2フィルタの阻止帯域における一層の高抑圧化が可能な分波器を提供することができる。
上記構成において、前記第2共通線路と前記第2端子線路との電流の向きのなす角度は77.5°以上102.5°以下である構成とすることができる。この構成によれば、第2フィルタの阻止帯域における一層の高抑圧化が可能な分波器を提供することができる。
上記構成において、前記第1端子は2つ設けられ、前記第1端子線路に接続され、前記2つの第1端子に互いに位相の異なる信号を入力または出力させるバランを具備する構成とすることができる。この構成によれば、不平衡−平衡変換を行うバランを内蔵した分波器を実現することができる。
上記構成において、前記バランは、チップインダクタおよびチップキャパシタまたは集中定数受動素子からなる構成とすることができる。上記構成において、前記第1インダクタはチップインダクタまたは集中定数受動素子からなる構成とすることができる。上記構成において、前記第2インダクタはチップインダクタまたは集中定数受動素子からなる構成とすることができる。
上記構成において、前記第1直列共振器は弾性表面波共振器または圧電薄膜共振器である構成とすることができる。上記構成において、前記第2直列共振器は弾性表面波共振器または圧電薄膜共振器である構成とすることができる
本発明は、第1入出力端子と第2入出力端子との間に接続された直列共振器と、前記直列共振器に並列に接続されたインダクタと、前記直列共振器を実装する実装部と、前記実装部に設けられ前記インダクタと前記直列共振器とを接続するインダクタ線路と、前記実装部に設けられ前記直列共振器と前記第2入出力端子とを接続する第2線路と、を具備し、前記インダクタ線路を流れる電流と前記第2線路を流れる電流は、互いに交差する方向のみに流れていることを特徴とするフィルタである。本発明によれば、インダクタ線路と第2線路との相互インダクタンスを低減し、小型化した場合もフィルタの阻止帯域における高抑圧化が可能となる。
上記構成において、前記実装部に設けられ前記直列共振器と前記第1入出力端子とを接続する第1線路と、を具備し、前記第1線路を流れる電流と前記第2線路を流れる電流は、互いに交差する方向のみに流れている構成とすることができる。この構成によれば、第1線路と第2線路との相互インダクタンスを低減し、小型化した場合もフィルタの阻止帯域における高抑圧化が可能となる。
上記構成において、前記インダクタ線路と前記第2線路との電流の向きのなす角度は77.5°以上102.5°以下である構成とすることができる。この構成によれば、フィルタの阻止帯域における一層の高抑圧化が可能となる。
上記構成において、前記第1線路と前記第2線路との電流の向きのなす角度は77.5°以上102.5°以下である構成とすることができる。この構成によれば、フィルタの阻止帯域における一層の高抑圧化が可能となる。
上記構成において、前記第2入出力端子は2つ設けられ、前記第2線路に接続され、前記2つの第2入出力端子に互いに位相の異なる信号を入力または出力させるバランを具備する構成とすることができる。この構成によれば、不平衡−平衡変換を行うバランを内蔵したフィルタを実現することができる。
本発明によれば、信号線同士の相互インダクタンスを低減し、小型化した場合も阻止帯域における高抑圧化が可能なフィルタおよび分波器を提供することができる。
以下、図面を参照に本発明に係る実施例について説明する。
実施例1は、ラダー型フィルタを有する2GHz帯W−CDMAシステム向けの分波器を積層パッケージに実装して形成した例であり、直列共振器に並列に第1インダクタ30を接続した第1フィルタ10を受信用フィルタ、第2フィルタ20を送信用フィルタとした例である。図1は、実施例1に係る分波器の回路図である。図1を参照に、共通端子Ant(アンテナ端子)と第1端子T1(受信端子)との間に第1フィルタ10(受信用フィルタ)が接続されている。共通端子Antと第2端子T2(送信端子)との間に第2フィルタ20(送信用フィルタ)が接続されている。第1フィルタ10はラダー型フィルタであり、第1フィルタ10は、直列共振器S11からS13および並列共振器P11およびP12を有する。また、第2フィルタ20はラダー型フィルタであり、直列共振器S21からS23および並列共振器P21およびP22を有する。直列共振器S11からS23および並列共振器P11からP22は、表面弾性波共振器であり、例えば42°YカットでX方向に弾性波が伝搬するLiTaO3等の圧電性基板表面に、インターディジタルトランスデューサIDTが設けられ、IDTの両側に反射器R0が設けられている。
第1フィルタ10の最も共通端子側の直列共振器S11(第1直列共振器)に並列に第1インダクタ30が接続されている。第1インダクタ30は減衰極を送信帯域に形成し、第1フィルタ10の送信帯域における抑圧特性を向上させる。また、第1インダクタ30は整合回路としての機能を有する。すなわち、第1フィルタ10の送信帯域での共通端子Antからみたインピーダンスを大きくする。これにより、送信信号の電力が第1フィルタ10に侵入することを抑制することができる。
実施例1においては、後述するように、共通端子Antと第1フィルタ10との接続は共通線路L11を用い、第1インダクタ30と直列共振器S11との接続は第1インダクタ線路L12を用い、第1フィルタ10と第1端子T1との接続は第1端子線路T13を用いている。
図2は実施例1に係る分波器の積層パッケージ40のキャップ56を外した上視図であり、図3は図2のA−A断面模式図である。図2を参照に、積層パッケージ40のダイアタッチ層44には、第1フィルタチップ11、第2フィルタチップ21およびインダクタチップ31がフェースダウン実装されている。第1フィルタチップ11には、第1フィルタ10の直列共振器S11からS13および並列共振器P11およびP12が形成されている。第2フィルタチップ21には、第2フィルタ20の直列共振器S21からS23および並列共振器P21およびP22が形成されている。インダクタチップ31には、第1インダクタ30が形成されている。積層パッケージ40の外形寸法は、約3×2.5×0.9mmであり、従来主流の約3.8×3.8×1.5mmに比べ大幅に小型化している。
インダクタチップ31は図4のように、集積型受動素子(IPD)として、絶縁基板または半導体基板38上に形成された導電性のスパイタルパターン33とスパイラルパターン33に接続されたパッド34から形成される。パッド34にはバンプ36が形成される。また、インダクタチップ31はチップインダクタでもよい。
図3を参照に、積層パッケージ40は積層が積み重なって構成されている。積層としては、キャップ搭載層48、キャビティ層46、ダイアタッチ層44、および線路パターン/フットパッド層42がある。キャップ搭載層48およびキャビティ層46は、チップ11、21、31を格納するキャビティ57を形成する。キャップ搭載層48上にはキャップ56が設けられ、チップ11、21および31をキャビティ57に封止する。チップ11、21および31はバンプ54(例えば半田等)を用いタイアタッチ層44の表面に実装されている。線路パターン層/フットパッド層42の下面にはフットパッド52が形成されている。各積層はセラミック等の絶縁体で形成され、後述する線路パターンやビア等の導電性パターンが形成されている。導電性パターンは、例えばAlを主成分とする合金(例えばAl−Cu、Al−Mg等)およびこれらの多層膜(例えばAl−Cu/Cu/Al−Cu、Al/Cu/Al、Al/Mg/Al、Al−Mg/Mg/Al−Mg)を用いることができる。各積層の絶縁体としては、例えばアルミナセラミックまたはガラスセラミック、有機基板等を用いることができる。
図5(a)から図5(e)を用い積層パッケージ40の各積層の構成について説明する。図中、黒で図示したパターンは導電性のパターンである。図5(a)を参照に、キャップ搭載層48にはキャビティ57を形成する空洞が設けられ、空洞上に導電性のキャップ56(図示せず)が搭載される。図5(b)を参照に、キャビティ層46にはキャビティ57を形成する空洞が設けられる。図5(a)から図5(d)に図示されたビアVGは、図5(e)に図示された線路パターン/フットパッド層42の下面のグランド端子であるグランドフットパッドFGとキャップ56とを接続する。
図5(c)を参照に、ダイアタッチ層44の表面には金属等の導電性材料で形成された線路パターン、導体を埋めこんだビア等の導電性パターンが設けられている。そして、各チップのパッドとダイアタッチ層44の表面の線路パターンとがバンプ54で電気的に結合される。ビアは各積層を貫通しビア内は金属等の導体で埋め込まれている。線路パターンはバンプまたはビア同士を接続するための導電性パターンである。ダイアタッチ層44の表面に実装される第1フィルタチップ11、第2フィルタチップ21およびインダクタチップ31は点線で示した。図5(d)を参照に、線路パターン/フットパッド層42の上面には、ダイアタッチ層44の表面と同様に、線路パターンおよびビアが形成されている。図5(e)を参照に、線路パターン/フットパッド層42の下面には導電材料からなるフットパッドが形成されている。
図6は図1の回路図と図5(c)から図5(e)の対応を説明するための図である。図5(c)から図5(e)および図6を参照に、共通端子Antである共通端子フットパッドFAは線路パターン/フットパッド層42に形成されたビアVA2および線路パターンLA、ダイアタッチ層44に形成されたビアVA1を介しインダクタチップ31に形成された第1インダクタ30の一端に接続される。また、ビアVA1は共通線路L11を介し第1フィルタチップ11に形成された第1フィルタ10の直列共振器S11に接続される。第1インダクタ30の他端は第1インダクタ線路L12を介し第1フィルタチップ11に形成された第1フィルタ10の直列共振器S11とS12との間に接続される。これにより、第1インダクタ30が直列共振器S11に並列に接続される。
第1端子T1である受信フットパッドFRは、線路パターン/フットパッド層42およびダイアタッチ層44に形成されたビアVR、第1端子線路L13を介し第1フィルタ10の直列共振器S13に接続される。第1フィルタ10の並列共振器P11およびP12のグランド側は第1フィルタチップ11内で短絡され、ダイアタッチ層44に形成されたビアVRG1、線路パターン/フットパッド層42に形成された線路パターンLRGおよびビアVRG2を介し、グランドフットパッドFGに接続される。
第1フィルタ10と第2フィルタ20との共通端子Ant側はダイアタッチ層44の表面に形成された線路パターンLRTを介し接続される。第2端子T2である送信フットパッドFTは、線路パターン/フットパッド層42に形成されたビアVT2および線路パターンLT、ダイアタッチ層44に形成されたビアVT1を介し第2フィルタ20の直列共振器S23に接続される。第2フィルタ20の並列共振器P21およびP22のグランド側は第2フィルタチップ21内で短絡され、ダイアタッチ層44に形成されたビアVTG1、線路パターン/フットパッド層42に形成された線路パターンLTGおよびビアVTG2を介し、グランドフットパッドFGに接続される。
このようにして、第1フィルタチップ11に形成された第1フィルタ10、第2フィルタチップ21に形成された第2フィルタ20およびインダクタチップ31に形成された第1インダクタ30が接続される。
比較例に係る分波器を作製し、実施例1に係る分波器との特性を比較した。図7(a)および図7(b)はそれぞれ比較例および実施例1のダイアタッチ層44を比較した図である。図7(b)は図5(c)からチップ11、21、31を示す点線を除き、電流の向きを示した図である。図7(a)を参照に、比較例のダイアタッチ層44においては、第1インダクタ線路L12と第1端子線路L13とが平行に配置され、第1インダクタ線路L12と第1端子線路L13とを流れる電流は同じ向きに流れている。一方、図7(b)を参照に、実施例1のダイアタッチ層44においては、第1インダクタ線路L12と第1端子線路L13とはほぼ90°に配置され、第1インダクタ線路L12と第1端子線路L13とを流れる電流の向きがなす角はほぼ90°である。
図8は比較例および実施例1における第1フィルタ10(受信用フィルタ)の通過特性を示した図である。受信帯域においては、比較例と実施例1とはほとんど同じであり、両者に通過帯域における挿入損失に差はない。一方、送信帯域においては、実施例1は比較例に比べ減衰量が大きくなっている。このように、実施例1は阻止帯域(送信帯域)において高抑圧化することができる。実施例1においては、第1インダクタ線路L12と第1端子線路L13とを流れる電流の向きをほぼ直角とすることで、阻止帯域における減衰量を改善できた。これは、第1インダクタ線路L12と第1端子線路L13との相互インダクタンスを低減できたためである。実施例1では、第1インダクタ線路L12と第1端子線路L13とを流れる電流の向きをほぼ90°であったが、これらの電流の向きは、第1インダクタ線路L12と第1端子線路L13との相互インダクタンスを低減するように配置すればよく、第1インダクタ線路L12と第1端子線路L13とを流れる電流の向き互いに交差する(つまり、電流の方向の延長線上で交わる)ように配置すればその効果を得ることができる。
図9は2つの線路パターンを流れる電流の向きのなす角度と、2つの線路パターン間の相互インダクタンスを計算した結果である。2つの線路パターンの電流の向きの角度を90°とすると最も相互インダクタンスを小さくできる。相互インダクタンスを1%以下とするためには、線路パターンの電流の向きを77.5°以上102.5°以下とすることが好ましい。さらに、相互インダクタンスを0.5%以下とするためには、線路パターンの電流の向きを85°以上95°以下とすることが一層好ましい。すなわち、第1インダクタ線路L12と第1端子線路L13とを流れる電流の向きのなす角度は77.5°以上102.5°以下が好ましく、85°以上95°以下がより好ましい。
実施例2は第1インダクタ線路L12と第1端子線路L13とに加え、共通線路L11と第1端子線路L13とを流れる電流の向きのなす角度をほぼ90°とした例である。図10(a)は比較例1のダイアタッチ層44表面の平面図であり、図7(a)と同じ図である。図10(b)は実施例2に係る分波器のダイアタッチ層44表面の平面図である。その他の積層は実施例1と同じであり、説明を省略する。図7(b)の実施例1のダイアタッチ層44に比べ、第1インダクタ線路L12と第1端子線路L13とに加え、共通線路L11と第1端子線路L13とを流れる電流の向きのなす角度をほぼ90°となっている。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
図11は、比較例1、実施例1および実施例2に係る分波器の第1フィルタ10の通過特性を示した図である。受信帯域においては、比較例1と実施例2とはほとんど同じであり、両者に通過帯域における挿入損失に差はない。一方、送信帯域においては、実施例2は実施例1よりさらに減衰量が大きくなっている。このように、実施例2は送信帯域における一層の高抑圧化が可能となる。
共通線路L11(第1共通線路)と第1端子線路L13とを流れる電流の向きが交差するように配置することにより、相互インダクタンスを低減できる。さらに、共通線路L11と第1端子線路L13とを流れる電流の向きがなす角度は、77.5°以上102.5°以下が好ましく、85°以上95°以下がより好ましい。
図12を参照に、実施例3は、直列共振器に並列に第1インダクタ30aを接続した第1フィルタ10aを送信用フィルタ、第2フィルタ20aを受信用フィルタとした例である。第1端子T1が送信端子、第2端子T2が受信端子となる。第1フィルタチップ11aには第1フィルタ10a(送信用フィルタ)の直列共振器S11からS13および並列共振器P11およびP12が形成されている。第2フィルタチップ21aには第2フィルタ20a(受信用フィルタ)の直列共振器S21からS23および並列共振器P21およびP22が形成されている。インダクタチップ31aには第1インダクタ30aが形成されている。共通端子Antと第1フィルタ10aとを接続する線路が共通線路L11、第1インダクタ30aと直列共振器S11とを接続する線路が第1インダクタ線路L12、第1フィルタ10aと送信端子T1とを接続する線路が第1端子線路T13である。
図13(a)から図13(c)はそれぞれ実施例3のダイアタッチ層44、線路パターン/フットパッド層42の上面、線路パターン/フットパッド層42の下面を透視した図である。その他の積層は実施例1と同じであり説明を省略する。第1フィルタ10aが送信用フィルタ、第2フィルタ20aが受信用フィルタのため、図13(a)のダイアタッチ層44においては、図5(c)に対し、ビアVR、VRG1、VT1、VTG1がそれぞれビアVT、VTG1、VR1、VRG1に置き換わっている。図13(b)の線路パターン/フットパッド層42上面においては、図5(d)に対しビアVR、VRG2、VT2、VTG2、線路パターンLRG、LT、LTGがそれぞれビアVT、VTG2、VR2、VRG2、線路パターンLTG、LR、LRGに置き換わっている。図13(c)の線路パターン/フットパッド層42下面においては、図5(e)に対し、フットパッドFTとFRとが置き換わっている。その他の構成は実施例2と同じである。
図14(a)および図14(b)は比較例2と実施例3のダイアタッチ層44の表面を比較した平面図である。図14(a)を参照に、比較例2は第1インダクタ線路L12と第1端子線路L13の電流の向きがほぼ平行である。一方、図14(b)を参照に、実施例3は、第1インダクタ線路L12と第1端子線路L13の電流の向きがほぼ90°であり、共通線路L11と第1端子線路L13との電流の向きがほぼ90°である。実施例3のように、第1フィルタ10aを送信用フィルタ、第2フィルタ20aを受信用フィルタとすることもできる。これにより、送信用フィルタの受信帯域での減衰量を大きくすることができる。
実施例4は第1フィルタ10が受信用フィルタ、第2フィルタ20が送信用フィルタであり、第1フィルタ10および第2フィルタ20にそれぞれ直列共振器に並列に第1インダクタ30および第2インダクタ32が接続された例である。図15は実施例4に係る分波器の回路図である。第1フィルタ10(受信用フィルタ)の直列共振器S11(第1直列共振器)に並列に第1インダクタ30が接続され、第2フィルタ20(送信用フィルタ)の直列共振器S21(第2直列共振器)に並列に第2インダクタ32が接続されている。第1フィルタチップ11には第1フィルタ10の直列共振器S11からS13および並列共振器P21およびP22が形成されている。第2フィルタチップ21には第2フィルタ20の直列共振器S21からS23および並列共振器P21およびP22が形成されている。インダクタチップ31bには第1インダクタ30および第2インダクタ32が形成されている。図6に加え、第2インダクタ32と直列共振器S21とを接続する線路が第2インダクタ線路L22であり、第2フィルタ20と第2端子T2とを接続する線路が第2端子線路L23である。また、共通線路L11は第1フィルタチップ11を介し共通端子Antと第2フィルタ20とを接続する共通線路(第2共通線路)でもある。
図16(a)および図16(b)は実施例4のダイアタッチ層44および線路パターン/フットパッド層42の上面の平面図である。その他の積層は実施例1と同じであり説明を省略する。図16(a)を参照に、共通端子Antに接続するビアVA1がインダクタチップ31bの第2インダクタ32の一端に接続されている。第2インダクタ32の他端は第2インダクタ線路L22を介し、第2フィルタチップ21の直列共振器S21とS22との間に接続する。これにより、第2インダクタ32が直列共振器S21に並列に接続される。第2フィルタチップ21の直列共振器S23と第2端子T2に接続されるビアVTとが第2端子線路L23により接続される。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
図17(a)および図17(b)は比較例3および実施例4のダイアタッチ層44の表面を示す図である。図17(b)は図16(a)と同じ図である。図17(a)を参照に、比較例3では、第1インダクタ線路L12と第1端子線路L13とを流れる電流の向きがほぼ平行である。また、第2インダクタ線路L22と第2端子線路L23とを流れる電流の向きがほぼ平行である。一方、図17(b)を参照に、実施例4では、第1インダクタ線路L12と第1端子線路L13とを流れる電流の向きがなす角度はほぼ90°である。また、第2インダクタ線路L22と第2端子線路L23とを流れる電流の向きのなす角度はほぼ90°である。さらに、共通線路L11と第2端子線路L23とを流れる電流の向きのなす角度もほぼ90°である。
実施例4のように、第1フィルタ10および第2フィルタ20ともにそれぞれ第1インダクタ線路L12と第1端子線路L13との電流の向きおよび第2インダクタ線路L22と第2端子線路L23との電流の向きを交差させることにより、第1フィルタ10および第2フィルタ20両方の相手帯域の減衰量を大きくすることができる。これらの電流の向きがなす角度は、77.5°以上102.5°以下が好ましく、85°以上95°以下がより好ましい。
さらに、第1フィルタ10および第2フィルタ20ともに共通線路L11(第1共通線路)と第1端子線路L13との電流の向きを交差させ、共通線路L11(第2共通線路)と第2端子線路L23との電流の向きを交差させることにより、第1フィルタ10および第2フィルタ20両方の相手帯域の減衰量を一層大きくすることができる。これらの電流の向きがなす角度は、77.5°以上102.5°以下が好ましく、85°以上95°以下がより好ましい。なお、実施例4においては、共通端子Antと第1フィルタ10とを接続する共通線路L11と、共通端子Antと第2フィルタ20とを接続する共通線路L11と、が共通であったが別に設けてもよい。
実施例1から実施例4において、第1インダクタ30および第2インダクタ32が並列に接続される直列共振器S11からS13およびS21からS23は任意に設定しても、相手帯域に減衰極を形成することができる。しかしながら、例えば第1フィルタ10においては複数の直列共振器S11からS13のうち最も共通端子Ant側の直列共振器S11に第1インダクタ30を接続することが好ましい。第1インダクタ30を付加することにより、第2フィルタ20の通過帯域における共通端子Antから見たときの第1フィルタ10のインピーダンスを大きくすることができる。よって、整合回路が不要となるためである。同様に第2フィルタ20においても。複数の直列共振器S21からS23のうち最も共通端子Ant側の直列共振器S21に第2インダクタ32を接続することが好ましい。
実施例5はフィルタの例である。図18は実施例5に係るフィルタの積層パッケージ40のキャップ56を外した上視図であり、図19は図18のA−A断面模式図である。図18を参照に、積層パッケージ40のダイアタッチ層44には、フィルタチップ15、インダクタチップ31がフェースダウン実装されている。フィルタチップ15には、フィルタ14の直列共振器SからSおよび並列共振器PおよびPが形成されている。インダクタチップ31には、第1インダクタ30が形成されている。その他の構成は、実施例1の図2および図3と同じであり説明を省略する。
図20は実施例5に係るフィルタ14の回路図である。第1入出力端子TR1と第2入出力端子TR2との間に直列共振器S1からS3が接続され、並列に並列共振器P1およびP2が接続されている。これらの共振器はフィルタチップ15に形成されている。直列共振器S1に並列にインダクタ30が接続されている、インダクタ30はIPDチップ31に形成されている。第1入出力端子TR1とフィルタ14の直列共振器S1とを接続する線路が第1線路L01である。インダクタ30と直列共振器S1の他端とを接続する線路がインダクタ線路L02、第2入出力端子TR2と直列共振器S3とを接続する線路が第2線路L03である。
図21(a)から図21(e)を用い積層パッケージ40の各積層の構成について説明する。図21(a)および図21(b)はそれぞれキャップ搭載層48およびキャビティ層46であり、実施例1と同様であり説明を省略する。図21(c)から図21(e)はそれぞれダイアタッチ層44、線路パターン/フットパッド層42の上面、線路パターン/フットパッド層42の下面を上から透視した図である。第1入出力端子TR1であるフッドパットF1は、線路パターン/フットパッド層42に設けられたビアVS2および線路パターンLS、ダイアタッチ層44に設けられたビアVS1を介しインダクタチップ31に形成されたインダクタ30の一端に接続する。第1入出力端子TR1は第1線路L01を介しフィルタチップ15の直列共振器S1の一端に接続される。インダクタ30の他端は、インダクタ線路L02を介しフィルタチップ15の直列共振器S1の他端に接続される。これにより、インダクタ30が直列共振器S1に並列に接続される。フィルタチップ15の直列共振器S3は第2線路L03、ビアVS3を介し第2入出力端子TR2であるフットパッドF2に接続される。フィルタチップ15の並列共振器P1およびP2のグランド側はフィルタチップ15上で短絡し、ビアVG1、線路パターンLGおよびビアVG2を介し、グランド端子であるフッドパッドFGに接続される。
実施例5のように、フィルタにおいても、インダクタ線路L02と第2線路L03とを流れる電流の向きは互いに交差している。これにより、阻止帯域の減衰量を大きくすることができる。相互インダクタンスをより小さくするためには、これらの電流の向きがなす角度は、77.5°以上102.5°以下が好ましく、85°以上95°以下がより好ましい。また、第1線路L01と第2線路L03とを流れる電流の向きは互いに交差している。これにより、阻止帯域の減衰量を一層大きくすることができる。相互インダクタンスをより小さくするためには、これらの電流の向きがなす角度は、77.5°以上102.5°以下が好ましく、85°以上95°以下がより好ましい。
実施例6は実装部として積層基板60を用いた例である。図22は実施例6の上視図である。インダクタチップ31、第1フィルタ10を気密封止した第1フィルタパッケージ12、第2フィルタ20を気密封止した第2フィルタパッケージ22が積層基板60に実装されている。図23は図22のA−A断面図である。積層基板60は、有機基板であり、ダイアッタチ層64および線路パターン/フットパッド層62からなる。第1フィルタパッケージ12および第2フィルタパッケージ22がバンプ54を用いダイアタッチ層64に実装されている。ダイアタッチ層64、線路パターン/フットパッド層62の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
実装部はフィルタチップを実装する機能を有していれば良い。実施例1から実施例6のように、実装部は積層パッケージ40でも積層基板60でもよい。実装されるフィルタは実施例1から実施例のように直接実装部に実装されても良いし、実施例6のようにパッケージに実装された状態で実装部に実装されてもよい。積層パッケージ40や積層基板60として、実施例1から実施例のように、例えばアルミナセラミックまたはガラスセラミックを用いることもできるし、実施例6のように有機基板を用いることもできる。
実施例7は第1フィルタ10と第2フィルタ20とを1つのフィルタチップ13に形成した例である。図24は実施例7の上視図である。図2に比べ、第1フィルタチップ11と第2フィルタチップ21とが1つのフィルタチップ13に置き換わっている。図25は図24のA−A断面図である。図3に比べ、第1フィルタチップ11と第2フィルタチップ21とが1つのフィルタチップ13に置き換わっている。図26はダイアタッチ層44を示す図である。実施例2の図10(b)に比べ第1フィルタチップ11および第2フィルタチップ21がフィルタチップ13に置き換わり、第1フィルタチップ11と第2フィルタチップ21とを接続する線路パターンLRTはフィルタチップ13内に形成されるため、ダイアタッチ層44には形成されていいない。その他の構成は実施例2と同じであり説明を省略する。実施例7のように、第1フィルタ10と第2フィルタ2とを1つのフィルタチップ13に形成することもできる。
実施例8は、実施例1の分波器の第1端子線路L13に集中定数型バランを接続したバランス出力型の分波器の例である。図27を参照に、第1フィルタ10(受信用フィルタ)の直列共振器S13が第1端子線路L13を介し集中定数型バラン70に接続している。集中定数型バラン70は、第1端子線路L13と第1端子1T11との間に直列にキャパシタ72および並列にインダクタ71が接続される。また、第端子線路L13と第1端子2T12との間に直列にインダクタ74および並列にキャパシタ73が接続される。その他の構成は、実施例1と同じであり説明を省略する。このように、バラン70は2つの第1端子1T11および第1端子2T12を有している。第1端子線路L13から入出力した信号を、第1端子1T11および第1端子2T12に互いに位相の異なる(一般的には180°位相の異なる)信号として入出力させる。このように、バラン70により不平衡−平衡変換を行うことができる。バラン70をフィルタまたは分波器に内蔵することにより、個別のバランが不要となる。
実施例8は受信用フィルタにバラン70を設けた例であったが、送信用フィルタに設けても良い。この場合は、バラン70は位相の異なる信号を入力する。また、受信用フィルタおよび送信用フィルタの両方にそれぞれバラン70を設けても良い。携帯電話端末では、高周波回路におけるコモンモードノイズを抑制するため受信側の信号は差動型とする場合がある。この場合、受信用フィルタにバラン70を設けることが特に有効である。
実施例9は、実施例5のフィルタに集中定数型バラン70を接続した例である。図28を参照に、第2線路L03にバラン70が接続され、バラン70は第2入出力端子1TR21と第2入出力端子2TR22とに位相の異なる信号を入力または出力させる。このように、フィルタ10にバラン70を設けても良い。
図29はバラン70にIPDを用いた例である。図29を参照に、例えば石英基板80上にキャパシタ72、73、インダクタ71、74が形成されている。パッド75が第1線路L01、パッド76、78がそれぞれ第2入出力端子TR21、TR22、パッド77、79がグランドに接続される。バラン70にIPDを用いることにより高性能で小型化が可能となる。
バラン70を構成するキャパシタおよびインダクタはチップキャパシタおよびチップインダクタを用いることもできる。バラン70にチップ素子を用いることにより、高性能で低コスト化が可能となる。
実施例1から実施例9において、第1直列共振器S11、第2直列共振器S21を含む直列共振器および並列共振器として表面弾性波共振器または圧電薄膜共振器を用いることができる。また、第1インダクタ30、第2インダクタ32をIPDを用い形成することにより、高性能で小型化が可能となる。第1インダクタ30、第2インダクタ32にチップインダクタを用いることにより高性能で低コスト化が可能となる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
図1は実施例1に係る分波器の回路図である。 図2は実施例1に係る分波器の上視図(キャップは図示せず)である。 図3は図2のA−A断面図である。 図4はインダクタにIPDを用い形成した例である。 図5(a)から図5(e)は積層パッケージの各層を示す図である。 図6は実施例1に係る分波器の回路図に積層パッケージの線路パターンを示した図である。 図7(a)および図7(b)はそれぞれ比較例1および実施例1のダイアタッチ層を示す図である。 図8は比較例1および実施例1に係る分波器の通過特性である。 図9は線路パターンの電流の向きのなす角度と線路パターン間の相互インダクタンスの結合係数を示す図である。 図10(a)および図10(b)はそれぞれ比較例1および実施例2のダイアタッチ層を示す図である。 図11は比較例1、実施例1および実施例2に係る分波器の通過特性である。 図12は実施例3に係る分波器の回路図である。 図13(a)から図13(c)は実施例3に係る積層パッケージの各層を示す図である。 図14(a)および図14(b)はそれぞれ比較例2および実施例3のダイアタッチ層を示す図である。 図15は実施例4に係る分波器の回路図である。 図15(a)およびから図15(b)は実施例4に係る積層パッケージの各層を示す図である。 図17(a)および図17(b)はそれぞれ比較例3および実施例4のダイアタッチ層を示す図である。 図18は実施例5に係るフィルタの上視図(キャップは図示せず)である。 図19は図18のA−A断面図である。 図20は実施例5に係るフィルタの回路図である。 図21(a)から図21(e)は積層パッケージの各層を示す図である。 図22は実施例6に係る分波器の上視図である。 図23は図22のA−A断面図である。 図24は実施例7に係る分波器の上視図(キャップは図示せず)である。 図25は図24のA−A断面図である。 図26は実施例7のダイアッタチ層を示す図である。 図27は実施例8に係る分波器の回路図である。 図28は実施例9に係る分波器の回路図である。 図29はバランにIPDを用い形成した例である
符号の説明
10 第1フィルタ
11 第1フィルタチップ
12 第1フィルタパッケージ
13、15 フィルタチップ
14 フィルタ
20 第2フィルタ
21 第2フィルタチップ
22 第2フィルタパッケージ
30 第1インダクタ
31 インダクタチップ
32 第2インダクタ
40 積層パッケージ
60 積層基板
70 バラン
Ant 共通端子
T1 第1端子
T2 第2端子
L11 共通線路
L12 第1インダクタ線路
L13 第1端子線路
L22 第2インダクタ線路
L23 第2端子線路
TR1 第1入出力端子
TR2 第2入出力端子
L01 第1線路
L02 インダクタ線路
L03 第2線路
S11、S12、S13 直列共振器
S21、S22、S23 直列共振器
S1、S2、S3 直列共振器
P11、P12 並列共振器
P21、P22 並列共振器
P1、P2 並列共振器

Claims (21)

  1. 共通端子と第1端子とに接続され、第1直列共振器を有する第1フィルタと、
    前記共通端子と第2端子とに接続された第2フィルタと、
    前記第1直列共振器に並列に接続された第1インダクタと、
    前記第1フィルタおよび前記第2フィルタを実装する実装部と、
    前記実装部に設けられ前記第1インダクタと前記第1直列共振器とを接続する第1インダクタ線路と、
    前記実装部に設けられ前記第1フィルタと前記第1端子とを接続する第1端子線路と、を具備し、
    前記第1インダクタ線路を流れる電流と前記第1端子線路を流れる電流は、互いに交差する方向のみに流れていることを特徴とする分波器。
  2. 前記実装部に設けられ前記共通端子と前記第1フィルタとを接続する第1共通線路を具備し、
    前記第1共通線路を流れる電流と前記第1端子線路を流れる電流は、互いに交差する方向のみに流れていることを特徴とする請求項1記載の分波器。
  3. 前記第2フィルタは、第2直列共振器と、該第2直列共振器に並列に接続された第2インダクタと、を有し、
    前記実装部に設けられ前記第2インダクタと前記第2直列共振器とを接続する第2インダクタ線路と、
    前記実装部に設けられ前記第2フィルタと前記第2端子とを接続する第2端子線路と、を具備し、
    前記第2インダクタ線路を流れる電流と前記第2端子線路を流れる電流は、互いに交差する方向のみに流れていることを特徴とする請求項1または2記載の分波器。
  4. 前記実装部に設けられ前記共通端子と前記第2フィルタとを接続する第2共通線路を具備し、
    前記第2共通線路を流れる電流と前記第2端子線路を流れる電流は、互いに交差する方向のみに流れていることを特徴とする請求項3記載の分波器。
  5. 前記第1フィルタは、前記第1直列共振器を含む複数の直列共振器を有し、
    前記第1直列共振器は前記第1直列共振器を含む前記複数の直列共振器のうち最も前記共通端子側に設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の分波器。
  6. 前記第2フィルタは、前記第2直列共振器を含む複数の直列共振器を有し、
    前記第2直列共振器は前記第2直列共振器を含む前記複数の直列共振器のうち最も前記共通端子側に設けられていることを特徴とする請求項3または4記載の分波器。
  7. 前記第1インダクタ線路と前記第1端子線路との電流の向きのなす角度は77.5°以上102.5°以下であることを特徴とする請求項1記載の分波器。
  8. 前記第1共通線路と前記第1端子線路との電流の向きのなす角度は77.5°以上102.5°以下であることを特徴とする請求項2記載の分波器。
  9. 前記第2インダクタ線路と前記第2端子線路との電流の向きのなす角度は77.5°以上102.5°以下であることを特徴とする請求項3記載の分波器。
  10. 前記第2共通線路と前記第2端子線路との電流の向きのなす角度は77.5°以上102.5°以下であることを特徴とする請求項4記載の分波器。
  11. 前記第1端子は2つ設けられ、
    前記第1端子線路に接続され、前記2つの第1端子に互いに位相の異なる信号を入力または出力させるバランを具備することを特徴とする請求項1から10のいずれか一項記載の分波器。
  12. 前記バランは、チップインダクタおよびチップキャパシタまたは集中定数受動素子からなることを特徴とする請求項11記載の分波器。
  13. 前記第1インダクタはチップインダクタまたは集中定数受動素子からなることを特徴とする請求項1から12のいずれか一項記載の分波器。
  14. 前記第2インダクタはチップインダクタまたは集中定数受動素子からなることを特徴とする請求項3または4記載の分波器。
  15. 前記第1直列共振器は弾性表面波共振器または圧電薄膜共振器であることを特徴とする請求項1から14記載の分波器。
  16. 前記第2直列共振器は弾性表面波共振器または圧電薄膜共振器であることを特徴とする請求項3または4記載の分波器。
  17. 第1入出力端子と第2入出力端子との間に接続された直列共振器と、
    前記直列共振器に並列に接続されたインダクタと、
    前記直列共振器を実装する実装部と、
    前記実装部に設けられ前記インダクタと前記直列共振器とを接続するインダクタ線路と、
    前記実装部に設けられ前記直列共振器と前記第2入出力端子とを接続する第2線路と、を具備し、
    前記インダクタ線路を流れる電流と前記第2線路を流れる電流は、互いに交差する方向のみに流れていることを特徴とするフィルタ。
  18. 前記実装部に設けられ前記直列共振器と前記第1入出力端子とを接続する第1線路と、を具備し、
    前記第1線路を流れる電流と前記第2線路を流れる電流は、互いに交差する方向のみに流れていることを特徴とする請求項17記載のフィルタ。
  19. 前記インダクタ線路と前記第2線路との電流の向きのなす角度は77.5°以上102.5°以下であることを特徴とする請求項17記載のフィルタ。
  20. 前記第1線路と前記第2線路との電流の向きのなす角度は77.5°以上102.5°以下であることを特徴とする請求項18記載のフィルタ。
  21. 前記第2入出力端子は2つ設けられ、
    前記第2線路に接続され、前記2つの第2入出力端子に互いに位相の異なる信号を入力または出力させるバランを具備することを特徴とする請求項17から20のいずれか一項記載のフィルタ。
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