JP4176861B2 - 梱包体の結束帯処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、梱包体の結束帯処理装置に関し、詳しくは、各種製品の梱包体を締結したバンドや紐などを切断処理して解梱に備えるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばビールやジュース等の製造工場に納入される空き缶やペットボトル等は、立ての姿勢として平面的に並べこれらを段ボール等のシートを挟んで上下に積み重ねたバルク積み品として梱包されており、この梱包のためには、バルク積み品に対して縦方向にポリプロピレン等を素材としたバンドを2〜3本掛け回して荷崩れを防止していた。
【0003】
かかるバンドの切断及び除去作業は、従来人手に頼っていたが、本出願人は、これを自動化することのできる結束帯除去装置を実開平7−21507において開示した。
【0004】
すなわち、上記結束帯除去装置は、バンドを梱包体の表面から引き離すプラー装置と、引き離したバンドを保持するクランプ装置と、クランプしたバンドを切断するカッタ装置と、切断したバンドの先端側を拘束してバンドを梱包体から引き抜く方向に送りを与える回収装置と、同回収装置からのバンドを微細片に切断する寸断装置とを備えた構成としており、梱包体の表面に当たっているバンドはプラー装置により表面から引き離され、クランプ装置によってこの状態を保ち、カッタ装置が引き離した部分を狙ってバンドを切断し、これに続いて切断したバンドが回収装置側に引き抜かれて梱包体の周りからバンドが除去され、そして、回収装置からのバンドは寸断装置により微細片に切断されて処分されるものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記結束帯除去装置には、未だ下記の課題が残されていた。
【0006】
すなわち、例えば梱包体が前記したバルク積み品ではなく、規格パレット上に載置されたコンテナ等の場合、結束帯となるバンドはパレットに形成した貫通穴を通してコンテナに掛け回され、コンテナをパレット上に緊締状態に結束することになるが、コンテナのサイズによっては、コンテナ端部がパレット端部よりも内側に位置することがあり、バンドはコンテナ上面からパレットにかけて裾広がりの傾斜状態に掛け渡されることになって、バンドとコンテナの側部表面との間に間隔が形成される。
【0007】
しかも、コンテナ端部とパレット端部との間隔は一定せず、かつ、コンテナが多段積みとなることもあるので、バンドの傾斜角度は多様であり、これを前記した従来の結束帯除去装置で自動処理しようとすると、クランプ位置がクランプ装置基準で一定位置に設定されていたためにバンドを円滑にクランプできないという問題があった。
【0008】
これでは、たとえバンドの切断はできてもクランプされていないのでバンドの引抜きや、引き抜いたバンドを寸断装置に案内することができなかった。
【0009】
本発明は、上記課題を解決することのできる梱包体の結束帯処理装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、上記課題を解決するために、請求項1記載の本発明では、梱包体に掛け回した結束帯を探る爪体と、同爪体により探り当てた結束帯をクランプするクランプ装置と、同クランプ装置によりクランプした結束帯を切断するカッタ装置とを具備する結束帯処理装置において、前記クランプ装置は、クランプ用アクチュエータにより進退自在とした可動挟持片と、これと対をなす固定挟持片とにより一定の挟持力で結束帯をクランプする挟持部と、同挟持部全体を梱包体に対して進退可能とした挟持部進退用アクチュエータとを具備することとした。
【0011】
また、前記挟持部進退用アクチュエータの作動力を結束帯の張力よりも小さくし、可動挟持片が進出して結束帯を押圧する力の反力で挟持部全体を後退させ、結束帯の張力と釣り合った位置において結束帯をクランプするように構成した。
【0012】
さらに、請求項2記載の本発明では、前記梱包体の結束帯処理装置において、切断した結束帯を引き込みながら細片に剪断する寸断装置を配設するとともに、切断された結束帯の先端を前記寸断装置入口まで案内すべく、クランプ装置を旋回可能とした。
【0013】
さらに、請求項3記載の本発明では、結束帯の掛け回し方向に直交する方向への梱包体の位置ずれに対応して、爪体を結束帯方向へ案内するガイド体を具備することとした。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明は、梱包体に掛け回した結束帯を探る爪体と、同爪体により探り当てた結束帯をクランプするクランプ装置と、同クランプ装置によりクランプした結束帯を切断するカッタ装置とを具備する結束帯処理装置において、前記クランプ装置は、クランプ用アクチュエータにより進退自在とした可動挟持片と、これと対をなす固定挟持片とにより一定の挟持力で結束帯をクランプする挟持部と、同挟持部全体を梱包体に対して進退可能とした挟持部進退用アクチュエータとを具備するものである。
【0015】
かかる構成とすることにより、可動挟持片が進出して結束帯をクランプするときのクランプ位置を、結束帯を基準として変化させることができ、次いで、カッタ装置により結束帯を切断することができる。
【0016】
例えば、梱包体が規格パレット上に載置されたコンテナ等の場合、結束帯はパレットに形成した貫通穴を通してコンテナに掛け回され、コンテナをパレット上に緊締状態に結束することになるが、コンテナ端部がパレット端部よりも内側に位置している場合、結束帯は梱包体の上面からパレットにかけて裾広がりとなるように傾斜状態に掛け渡されることになって、結束帯と梱包体表面との間は離隔することになる。
【0017】
本発明では、挟持部全体を梱包体に対して進退可能とした挟持部進退用アクチュエータを具備する構成としているので、可動挟持片がクランプするために進出して結束帯に当接してなお押圧しようとすると、挟持部全体が後退し、これに伴い固定挟持片も後退して結束帯を基準とした位置で確実にクランプすることができる。
【0018】
より具体的には、前記挟持部進退用アクチュエータの作動力を結束帯の張力よりも小さくし、可動挟持片が進出して結束帯を押圧する力の反力で挟持部全体を後退可能とし、結束帯の張力と釣り合った位置において結束帯をクランプするように構成するとよい。
【0019】
したがって、梱包体のサイズによって、結束帯の下方傾斜が異なり結束帯と梱包体表面との距離が様々に異なっていても、本発明によれば結束帯基準としてクランプ位置が定まることになり、常に確実なクランプが可能となる。
【0020】
なお、後述する理由でクランプ位置は切断端部よりも下方にしておくことが望ましいので、カッタ装置はクランプ装置よりも上方へ配置する。
【0021】
また、爪体と挟持部の固定挟持片及び可動挟持片との配置関係は、爪体が結束帯を探り当てたその位置で、結束帯が固定挟持片と可動挟持片との間に位置するよう設定しておくとよい。
【0022】
上記のようにして切断した結束帯の後処理を容易化するために、切断した結束帯を引き込みながら細片に剪断する寸断装置を配設するとともに、切断された結束帯の先端を前記寸断装置入口まで案内すべく、クランプ装置を旋回可能に構成することができる。
【0023】
すなわち、クランプした後に結束帯を切断すると、クランプ装置を上方に旋回させ、結束帯の切断端部を寸断装置入口に臨ませ、結束帯を梱包体周りから引抜ながら寸断装置により細かく剪断して廃棄処分しやすくするものである。
【0024】
さらに、結束帯の掛け回し方向に直交する方向への梱包体の位置ずれに対応して、爪体を結束帯方向へ案内するガイド体を具備することができる。
【0025】
ガイド体は爪体の略直上方に設けることが好ましく、梱包体が例えばコンテナの場合、爪体が横移動して結束帯を探る際にガイド体をコンテナ表面を当接させながら横移動させると、爪体は確実に結束帯を探り当てることができる。
【0026】
また、コンテナが二列若しくはそれ以上の複数列で載置されている場合、一つのコンテナの結束帯の処理を終了して次へ進むときに、コンテナの載置状態によっては各コンテナ端部とパレット端部との間の距離が異なる場合があり、各コンテナ間に段差が生じることがあるが、ガイド体を備えているために、次なるコンテナ表面を円滑になぞって行くことができる。したがって、ここでも結束帯を確実に爪体が探り当てて切断、引抜、剪断の作業を順次行うことができる。
【0027】
このように、本発明によれば、結束帯が梱包体上面から裾広がりの傾斜状態に掛け渡され、結束帯と梱包体表面との間に間隔が形成されていても、結束帯の位置を基準として確実にクランプすることが可能となり、続いての結束帯切断作業や引抜き、剪断作業を自動化することができ、省力化を図ることができる。
【0028】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら具体的に説明する。
【0029】
図1は本実施例に係る結束帯処理装置Aの側面図、図2は同平面図である。なお、本実施例では、箱状のコンテナ1を梱包体としている。
【0030】
コンテナ1は、パレット10上に複数個載置され、これらを、結束帯としてのポリプロピレン等を素材としたテープバンド(所謂PPバンド)2,2 を2本掛け回して緊締状態に結束し、パレット10ごとコンベアライン11により所定位置まで供給される。
【0031】
また、コンテナ1は、パレット10の外周よりも内側に位置するように載置されており、したがって、テープバンド2は、コンテナ1の上面からパレット10にかけて裾広がりの傾斜状態に掛け渡されることになって、テープバンド2とコンテナ1の側部表面との間には間隔が形成されている。
【0032】
結束帯処理装置Aは、前記コンベアライン11に沿って配置されており、フレーム3及び同フレーム3上に配設されたバンド処理部4により構成されている。
【0033】
フレーム3には、コンベアライン11に直交方向に設けたX軸レール30に沿って基台31を移動自在に配設するとともに、同基台31上に長手方向にY軸レール32を設けており、同Y軸レール32上に、バンド処理部4を搭載したベース40を移動自在に配設している。41はベース40に設けたスライダ、42,43 はバンド処理部4のX、Y方向への移動用モータである。
【0034】
ベース40には、コンテナ1に掛け回したテープバンド2を探る爪体5と、同爪体5により探り当てたテープバンド2ををクランプするクランプ装置6と、同クランプ装置6によりクランプしたテープバンド2を切断するカッタ装置7とを配設している。
【0035】
図3はバンド処理部4を示す説明図であり、爪体5は、図示するように、ベース40に設けた爪体用シリンダ81によりコンベアライン11に直交方向に進退自在としたバンド処理部4を支持する支持フレーム44の先端に設けられており、矩形板状の本体部5aと、同本体部5aの上部に取付けた爪状のピック部5bとからなり、同ピック部5bの先端部はコンテナ1側に少し折曲してテープバンド2を本体部5aへ案内容易にしている。
【0036】
また、本体部5aの裏面下部には、クランプ装置6の固定挟持片62を収容する挟持片用凹部51を形成するとともに、同挟持片用凹部51の上方にバンドセンサ52を取付け、さらに上端部には、カッタ装置7の固定刃70を収容する固定刃用凹部(図示せず)を形成している。
【0037】
爪体5は、爪体用シリンダ81により進出してコンテナ1に当接すると、前記移動用モータ42によってコンテナ1の表面に沿って横移動し、前記ピック部5bによってテープバンド2を探り当てるとそのままガイドして本体部5aに滑り込ませ、前記バンドセンサ52によりテープバンド2を検出すると停止する。このとき、テープバンド2は、本体部5aの上部に位置する固定刃70、及び、下部に位置する固定挟持片62と重合状態になっている。
【0038】
クランプ装置6は、図1及び図2に示すように、クランプ用アクチュエータであるクランプ用シリンダ82により進退自在とした可動挟持片61と、これと対をなす固定挟持片62とにより一定の挟持力でテープバンド2をクランプ可能とした挟持部60と、同挟持部60全体をコンテナ1に対して進退可能とした挟持部進退用アクチュエータである挟持部用シリンダ83と、クランプ装置6全体を上下方向へ旋回させる旋回用シリンダ84とを具備している。なお、この旋回用シリンダ84については後述する。
【0039】
すなわち、クランプ用シリンダ82を枠体63を介して挟持部用シリンダ83に連設し、同挟持部用シリンダ83のロッド先端に取付けた可動挟持片61と、前記枠体63に連設したアーム部64の伸延先端に取付けた固定挟持片62とで対をなす挟持部60を構成し、クランプ用シリンダ82によって可動挟持片61を進出させて一定の挟持力でテープバンド2をクランプ可能としている。
【0040】
前述したように、テープバンド2は、コンテナ1の側部表面に対して傾斜状態に締結されており、クランプされる位置としては固定挟持片62よりも離れた位置にある。
【0041】
そこで、本実施例では、可動挟持片61及び固定挟持片62とクランプ用シリンダ82とからなる挟持部60全体をコンテナ位置に対して進退させる挟持部用シリンダ83を設け、さらに、同挟持部用シリンダ83の作動力をテープバンド2の張力よりも小さくし、可動挟持片61が進出してテープバンド2を押圧する力の反力で挟持部60全体を後退可能とし、テープバンド2の張力と釣り合った位置においてテープバンド2をクランプするようにしている。
【0042】
したがって、可動挟持片61がクランプするために進出してテープバンド2に当接してなお押圧しようとすると、挟持部用シリンダ83の作用により挟持部60全体が後退し、これに伴い固定挟持片62が後退して、テープバンド2を基準とした位置、すなわち、テープバンド2の張力と釣り合った位置で確実にクランプすることができる。
【0043】
したがって、コンテナ1のサイズによって、テープバンド2の下方傾斜が異なり、同テープバンド2とコンテナ1の側部表面との距離が様々に異なる場合でもテープバンド2を基準としてクランプ位置が定まり、常に確実なクランプが可能となる。
【0044】
また、カッタ装置7は、図1〜図3に示すように、前記クランプ装置6の上方に配置されており、前述したように、爪体5の本体部5aの上端に固設した固定刃70と、カッタ用シリンダ85により駆動される可動刃71とにより構成されている。
【0045】
可動刃71は、基端を前記カッタ用シリンダ85に連結した可動刃アーム71a の先端に連設されており、枢支部71b を中心に回動して固定刃70と協働して、テープバンド2をクランプ位置の上方部位で切断することができる。
【0046】
また、本実施例に係る結束帯処理装置Aは、切断したテープバンド2を装置A側に引き込みながら細片に剪断する寸断装置9を配設している。
【0047】
寸断装置9は、バンド処理部4のベース40上に立設した縦フレーム45上に連設した載置板46上に設けられており、寸断装置9の入口90内に上・下ローラ91,92 を回転可能に配設している。なお、上ローラ91は昇降可能に構成されている。
【0048】
そして、両ローラ91,92 の下手側に、剪断用固定刃93を刃先を上方へ向けて固設するとともに、同固定刃93に対応する複数の刃を設けた回転刃94を配設している。95は前記上・下ローラ91,92 及び回転刃94の駆動モータであり、同駆動モータ95の駆動力は、駆動モータ95とベルト97で連動連結した中間プーリ96を介して伝達される。
【0049】
そして、前記入口90に、切断されたテープバンド2の先端を案内すべく、前記旋回用シリンダ84を配設し、同旋回用シリンダ84によってクランプ装置6を上下方向へ旋回可能としている。図1及び図2中、9aはクランプ装置6を載置固定した支持フレーム44の一部をなすクランプベース部44a に連設した略三角形の連結板であり、上端部側を枢軸9bと連結している。したがって、旋回用シリンダ84のロッドを作動させると連結板9aは枢軸9b周りに上方へ回動し、クランプ装置6全体が上方へ旋回することになる。
【0050】
かかる構成により、切断されたテープバンド2の先端は、入口90に案内され、これを図示しないセンサが検知すると上ローラ91が下降してテープバンド2を挟持し、回転によって引込みながら、次々と細片に剪断される。細片は、ダクト98を介して下方へ落下し、回収箱99に収容される。
【0051】
さらに、本実施例では、テープバンド2の掛け回し方向に直交する方向へのコンテナ1の位置ずれに対応できるように、前記した爪体5をテープバンド2の方向へ案内するガイド体12を具備している。
【0052】
これは、図2に示すように、平面視で略く字状に形成されており、前記爪体5の略直上方に位置するように、支持杆12a,12b によってバンド処理部4の支持フレーム44に連設されている。
【0053】
このガイド体12をコンテナ1の側部表面に当接させながら横移動させながら、爪体5を横移動してテープバンド2を探れば、爪体5は確実にテープバンド2を探り当てることができる。
【0054】
また、コンテナ1が本実施例のように二列(図2参照)若しくはそれ以上の複数列で載置されている場合、一つのコンテナ1のテープバンド2の処理を終了して次へ進むときに、コンテナ1の載置状態によっては各コンテナ1の端部とパレット10の端部との間の距離が異なる場合があって、各コンテナ1間に段差が生じることがあるが、ガイド体12を備えているために、次なるコンテナ1の側部表面を円滑になぞって行くことができる。したがって、ここでもテープバンド2を確実に爪体5が探り当て、切断、引抜、剪断の作業を順次行うことができる。
【0055】
なお、図2中、13はコンテナセンサであり、コンテナ1の左右端部を検出し、この検出値に基づいて、バンド処理部4のX軸方向への移動開始する位置を図示しない制御部により算出するようにしており、また、かかる制御部を設けたことにより、本実施例では、結束帯処理装置Aを全自動運転可能としている。
【0056】
また、本実施例における各アクチュエータとしてのシリンダ81,82,83,84 は、全て空気圧を利用したものとしている。
【0057】
ここで、図4〜図11に示した作動状態説明図を参照しながら、本実施例に係る結束帯処理装置Aの実際の作動について説明する。なお、図4〜図11では、説明を容易にするために、構成を概略化して示している。
【0058】
バンド処理部4は、図4(a) の一点鎖線で示す位置を初期状態としており、コンテナ1がコンベアライン11上を流れて所定位置(一点鎖線で示す位置)に停止すると、バンド処理部4はY軸プラス方向(図上では上方)へ移動し、コンテナセンサ13によりコンテナ位置の先端を検出し、次いで、図4(b) に示すように、Y軸マイナス方向(図上では下方)へ移動しながらコンテナ1の後端を検出する。その検出値に基づいて、前述したように制御部によりバンド処理部4のX軸方向への移動開始位置、すなわち、バンド処理開始位置を算出する。この移動開始位置は、爪体5が図2で示したコンテナ1のリブ1aよりも内側となるように設定している。これは、テープバンド2をコンテナ1の左右のリブ1a,1a 間に掛け回すように定めているからである。
【0059】
X軸方向への移動開始位置に移動した後、図4(c) に示すように、バンド処理部4がベース40ごとコンテナ1側へ移動し、さらに、爪体用シリンダ81が作動して支持フレーム44を進出させると、ガイド体12が外側のリブ1aに当接するとともに、爪体5はコンテナ1の側部表面に略当接した状態で停止する。次いで、Y軸プラス方向へ移動して爪体5によりテープバンド2を探りに行く。
【0060】
そして、図4(d) に示すように、爪体5にテープバンド2が案内され、図3に示したバンドセンサ52によりテープバンド2が検出されるとバンド処理部4が停止する。
【0061】
図5は、図4(d) に対応する側面視による概略的説明図であり、図示するように、ここではコンテナ1を2段積みとしている。コンテナ1の上面とパレット10との間では、テープバンド2は傾斜してコンテナ1の側部表面と離隔しており、その傾斜部分は、上方からカッタ装置7の固定刃70と可動刃71との間、及び、クランプ装置6の固定挟持片62と可動挟持片61との間に通されている。なお、カッタ装置7の固定刃70と可動刃71との上下位置関係は、図3においては固定刃70を上側にしていたが、これらの上下位置関係は特に限定されるものではなく、図5〜図11においては、可動刃71を上側に配置した例で説明する。
【0062】
このように、バンドセンサ52によりテープパンド2が所定位置にあることを検出すると、図6に示すように、クランプ用シリンダ82が作動して、可動挟持片61が進出し、テープバンド2に当接し押圧する。
【0063】
可動挟持片61がテープバンド2をなおも押圧しようとすると、挟持部用シリンダ83の作動力、すなわち空気圧は、テープバンド2の張力よりも小としているので、図7に示すように、挟持部60全体が後退し、これに伴い固定挟持片62の方が可動挟持片61側に引き込まれて、両挟持片61,62 により、テープバンド2に対応する位置で、しかも、クランプ用シリンダ82に設定された所定の挟持力を保持したまましっかりとクランプすることができる。
【0064】
クランプ装置6によりテープバンド2をクランプすると、カッタ装置7が作動する。すなわち、図2に示したカッタ用シリンダ85が作動して可動刃71を駆動し、図8に示すように、固定刃70と協働してクランプ位置の上部部位においてテープバンド2を切断する。2'はテープバンド2の切断端部である。
【0065】
テープバンド2を切断すると、図9に示すように、爪体用シリンダ81が作動して支持フレーム44を後退させ、バンド処理部4のバンド処理開始位置に復帰させる。
【0066】
次いで、図10に示すように、挟持部用シリンダ83が作動して、挟持部60を引込む。
【0067】
そして、図11に示すように、旋回用シリンダ84が作動して、挟持部60を上方へ90度旋回し、挟持部60によりクランプしているテープバンド2の切断端部2'を寸断装置9の入口90へ案内する。
【0068】
同入口90には、テープバンド2を検出するセンサが配設されており、テープバンド2が入口90内に臨んだことを検出すると、上ローラ91が下降して切断端部2'を挟持するとともに回転して寸断装置9の奥部へ送り、テープバンド2を高速でコンテナ1の外周から引き抜きながら、剪断用固定刃93と回転刃94とで略1cm長さの細片2aに寸断し、テープバンド2の処理を終える。なお、細片2aは、ダクト98を介して下方へ落下し、図1で示した回収箱99内に収容される。
【0069】
以上説明してきたように、本実施例によれば、テープバンド2がコンテナ1の側部表面から離隔していても、テープバンド1に合わせた位置で所定の力で確実にクランプし、引き続きこれを切断してコンテナ1周りから引抜きながら細片に寸断して回収することを、自動的にかつ速やかに行うことができる。
【0070】
【発明の効果】
本発明は上記のような形態で実施されるもので、以下の効果を奏する。
【0071】
(1)請求項1記載の本発明では、梱包体に掛け回した結束帯を探る爪体と、同爪体により探り当てた結束帯をクランプするクランプ装置と、同クランプ装置によりクランプした結束帯を切断するカッタ装置とを具備する結束帯処理装置において、前記クランプ装置は、クランプ用アクチュエータにより進退自在とした可動挟持片と、これと対をなす固定挟持片とにより一定の挟持力で結束帯をクランプする挟持部と、同挟持部全体を梱包体に対して進退可能とした挟持部進退用アクチュエータとを具備することとしたので、結束帯が梱包体の側部表面から離隔した状態で締結されていても、可動挟持片が進出して結束帯をクランプするときのクランプ位置を、結束帯を基準として変化させることができ、次いで、カッタ装置により結束帯を切断することができる。
【0072】
また、前記挟持部進退用アクチュエータの作動力を結束帯の張力よりも小さくし、可動挟持片が進出して結束帯を押圧する力の反力で挟持部全体を後退させ、結束帯の張力と釣り合った位置において結束帯をクランプするように構成したので、梱包体のサイズによって、結束帯と梱包体表面との距離が様々に異なっても、結束帯の位置を基準としてクランプ位置が定まることになり、常に確実なクランプが可能となる。
【0073】
(2)請求項2記載の本発明では、前記梱包体の結束帯処理装置において、切断した結束帯を引き込みながら細片に剪断する寸断装置を配設するとともに、切断された結束帯の先端を前記寸断装置入口まで案内すべく、クランプ装置を旋回可能としたので、結束帯の切断端部を寸断装置入口に臨ませて、結束帯を梱包体周りから引抜ながら寸断装置により細かく剪断して廃棄処分しやすくすることができる。
【0074】
(3)請求項3記載の本発明では、結束帯の掛け回し方向に直交する方向への梱包体の位置ずれに対応して、爪体を結束帯方向へ案内するガイド体を具備することとしたので、爪体により確実に結束帯を探り当てることができ、結束帯の切断、引抜、剪断の作業を順次円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る結束帯処理装置の側面図である。
【図2】同結束帯処理装置の平面図である。
【図3】同結束帯処理装置のバンド処理部の斜視図である。
【図4】同結束帯処理装置の作動状態を示す平面視による説明図である。
【図5】同結束帯処理装置の作動状態を示す側面視による説明図である。
【図6】同クランプ装置のクランプ開始状態を示す説明図である。
【図7】同クランプ装置のクランプ状態を示す説明図である。
【図8】カッタ装置の作動状態を示す説明図である。
【図9】テープバンド切断後の結束帯処理装置の作動状態を示す説明図である。
【図10】クランプ装置の後退動作を示す説明図である。
【図11】クランプ装置の旋回及び寸断装置の作動状態を示す説明図である。
【符号の説明】
A 結束帯処理装置
1 コンテナ(梱包体)
2 テープバンド(結束帯)
4 バンド処理部
5 爪体
6 クランプ装置
7 カッタ装置
9 寸断装置
60 挟持部
61 可動挟持片
62 固定挟持片
81 爪体用シリンダ
82 クランプ用シリンダ(クランプ用アクチュエータ)
83 挟持部用シリンダ(挟持部進退用アクチュエータ)
84 旋回用シリンダ
Claims (3)
- 梱包体に掛け回した結束帯を探る爪体と、
同爪体により探り当てた結束帯をクランプするクランプ装置と、
同クランプ装置によりクランプした結束帯を切断するカッタ装置とを具備する結束帯処理装置において、
前記クランプ装置は、
クランプ用アクチュエータにより進退自在とした可動挟持片と、これと対をなす固定挟持片とにより一定の挟持力で結束帯をクランプする挟持部と、
同挟持部全体を梱包体に対して進退可能とした挟持部進退用アクチュエータとを具備し、
前記挟持部進退用アクチュエータの作動力を結束帯の張力よりも小さくし、可動挟持片が進出して結束帯を押圧する力の反力で挟持部全体を後退させ、結束帯の張力と釣り合った位置において結束帯をクランプすることを特徴とする梱包体の結束帯処理装置。 - 切断した結束帯を引き込みながら細片に剪断する寸断装置を配設するとともに、切断された結束帯の先端を前記寸断装置入口まで案内すべく、クランプ装置を旋回可能としたことを特徴とする請求項1記載の梱包体の結束帯処理装置。
- 結束帯の掛け回し方向に直交する方向への梱包体の位置ずれに対応して、爪体を結束帯方向へ案内するガイド体を具備することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の梱包体の結束帯処理装置。
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JP05560298A JP4176861B2 (ja) | 1998-03-06 | 1998-03-06 | 梱包体の結束帯処理装置 |
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JPH11255222A JPH11255222A (ja) | 1999-09-21 |
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