JP4176569B2 - 立体表示装置及び画像表示方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、立体画像を表示する立体表示装置に係り、特に、補助電極を有する表示部を備えた立体表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
動画表示が可能な立体視画像表示装置、所謂、3次元ディスプレイには、種々の方式が知られている。近年、特にフラットパネルタイプで、且つ、専用の眼鏡等を必要としない方式の要望が高くなっている。このタイプの立体動画表示装置には、ホログラフィの原理を利用するものもあるが、実用化が難しく、直視型或いは投影型の液晶表示装置やプラズマ表示装置などのような画素位置が固定されている表示パネル(表示装置)の直前に表示パネルからの光線を制御して観察者に向ける光線制御素子を設置する方式が比較的容易に実現できる方式として知られている。
【0003】
光線制御素子は、一般的にはパララクスバリア或いは視差バリアとも称せられ、光線制御素子上の同一位置でも角度により異なる画像が見えるように光線を制御している。具体的には、左右視差(水平視差)のみを与える場合には、スリット或いはレンチキュラーレンズが用いられ、上下視差(垂直視差)も含める場合には、ピンホールアレイ或いはレンズアレイが用いられる。視差バリアを用いる方式にも、さらに2眼式、多眼式、超多眼式(多眼式の超多眼条件)、インテグラルフォトグラフィー(以下、IPと略記することがある)に分類される。これらの基本的な原理は、100年程度前に発明され立体写真に用いられてきたものと実質上同一である。
【0004】
IP方式でも多眼方式でも、通常は視距離が有限であるため、その視距離における透視投影画像が実際に見えるように表示画像を作成している。
【0005】
IP方式では、眼の位置から見た場合の視差バリアピッチPsが画素間ピッチPpの整数倍でないため、ブラックマトリクスが無視できない場合には、モアレが見えることがある。特に、水平方向の開口率が小さいスリット或いはレンチキュラーレンズを使用するとモアレが見えやすい。視距離において眼に見える視差バリアピッチPsが画素間ピッチPpの整数倍である多眼式の場合でも視距離を前後に外れると同様の原理でモアレが見えるが、画素の水平方向の開口率が50%で、且つ、デルタ配列であればモアレは解消でき、その他の画素形状でもモアレが解消できることが知られている(特許文献1)。また、レンチキュラーレンズを9.5度程度傾けることによりモアレが解消することも知られている(特許文献2)。デルタ配列や斜め方向のレンチキュラーレンズの利用により、水平方向の視差を垂直方向すなわち2行以上に振り分けて割り当てることも可能になり、縦横の解像度の差を小さくして、視差数をかせげるという利点もある。このほか、拡散フィルムやデフォーカスによってもモアレや色モアレが低減できることが知られている(特許文献3)。
【0006】
立体画像を表示する場合、複数のカメラから撮像された映像など、元となる画像データは、通常の平面表示用画像データと同様に、画素配列は正方配列であり、画素形状は正方形であることから、高速画像処理によって立体画像に変換するためには、立体表示装置側においても実効画素が正方配列かつ正方形状であることが望ましい。立体表示装置において、水平方向と垂直方向の解像度を合わせるには、即ち、実効画素の縦横比を1にするには、カラーフィルタがストライプ配列の場合、視差数を3の倍数にする必要がある。しかし、このように視差数を設定する場合には、水平方向に沿ったカラーフィルタの色の周期と視差バリアの周期が近いため、色モアレが見える問題がある。その対策として、視差数を3の倍数からずらす方法があるが、実効画素の縦横比が1でなくなり、画像を変換する必要が生じる。他の対策として、カラーフィルタをモザイク配列にする方法も提案されている。
【0007】
従来の立体表示装置では、視差画像を表示する表示装置として、液晶表示装置或いはプラズマ表示装置が主に使用されている。近年、有機エレクトロルミネッセンス表示装置(有機EL、有機LED、OLEDなどと略される)の開発がすすみ、実用化されつつある。有機EL表示装置も、表示面上の画素の位置が固定されているため、立体表示装置に使用するのに適している。
【0008】
有機EL表示装置は、EL発光を外部に取り出す方式として、下面発光方式及び上面発光方式が提案されている。
【0009】
下面発光方式の有機EL表示装置は、比較的製作が容易であるものの、支持基板に形成されたポリシリコン薄膜トランジスタなどのTFT回路でアクティブ駆動する場合には、特に、EL発光の透過を阻止する下地回路が配置されるため、十分な開口率や解像度を確保することが難しくなるという欠点がある。
【0010】
これに対して、上面発光方式の有機EL表示装置は、下地回路の占有面積に制約されず、有機EL素子の開口率を確保できる。
【0011】
しかし、上面発光方式の自己発光型表示装置では、上部電極の抵抗が高くなることに起因して、表示エリア面内で上部電極電圧が不均一となり、表示品質の低下を招くおそれがある。このような表示ムラの発生を抑制し、表示品位を向上することを可能とする方法として、表示素子に共通に形成されている透明な第2電極と電気的に接続された補助配線を設置する方法が提案されている(特許文献4)。
【0012】
有機EL表示素子に限らず、表示素子の解像度を高める方法として、空間分割でなく時分割により3原色を表示する方法が提案されている(特許文献5)。高フレームレートのモノクロ表示装置の前面に時分割カラーシャッタを設置する方法が一般的である。カラーシャッタは、進相軸(遅相軸)が面内でスイッチング可能な1/2波長板として機能する液晶セルを2枚使用し、液晶セル間と外側の3ケ所に色偏光フィルム又は多層位相差フィルムを設置する方式のものがよく知られている。CRTは、表示が高速であり、シャドウマスクが不要なモノクロCRTであれば解像度が高くできるため、カラーシャッタと組み合わせた製品がある。カラーシャッタと組み合わせるモノクロ表示装置は、通常の30fps程度の動画表示レートに対して3倍の90fpsで表示を行い、この表示レートに同期してシャッタは、赤、緑、青の波長域を透過する状態を切り替える。このような表示方法によって時分割でカラー画像を表示し色割れを低減することができる。
【0013】
【特許文献1】
特開平7−15752
【0014】
【特許文献2】
特表2001−501073
【0015】
【特許文献3】
特開平8−149520
【0016】
【特許文献4】
特開2002−318553
【0017】
【特許文献5】
特登3300642号
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、液晶表示素子を表示素子とする表示装置にあっては、モアレを解消する方法は、上述したいくつかの文献に開示されている。しかしながら、モアレ或いは色モアレを抑制し、且つ、画素の縦横比が1であると同時に正方配列とし、視差ごとの色情報を欠落させないことが困難である問題がある。
【0019】
また、液晶表示素子を表示素子とする表示装置においては、平面的画像(2次元)表示と立体的画像(3次元)表示を切り替えたときに解像度が大きく変わるという問題が依然としてある。
【0020】
更に、表示素子として有機EL表示素子が使用される場合は、補助配線が設けられ、画素が円形の表示素子をそのまま立体表示装置に適用した場合、視差数が十分確保できない、モアレや色モアレが発生するなどの問題がある。
【0021】
以上詳述したように、有機EL表示素子をそのまま立体表示装置に適用した場合、視差数が十分確保できない、モアレや色モアレが発生するなどの問題がある。
【0022】
この発明は、上記事情を考慮してなされたものであり、その目的は、視差数を十分確保し、モアレ或いは色モアレを抑制し、且つ、画素の縦横比を1であると同時に正方配列として視差ごとの色情報を欠落させず、平面的画像表示と立体的画像表示を切り替えても解像度が大きく変わらない有機EL立体表示装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
この発明によれば、
表示面を有する自己発光型表示部と、及び
前記表示部からの光線方向を制御する複数の光学的開口部を有する視差バリアと、
前記表示部の前記表示面が前記光学的開口部夫々に対応した要素画像に分割されて当該要素画像が表示される立体表示装置において、
前記表示部は、
基板と、
この基板上に配置され、信号線信号が与えられる複数の信号線と、
前記信号線に略直交して配置され、走査線信号が与えられる複数の走査線と、
前記基板上において行列に配置されて前記表示面を形成する複数の画素であって、前記画素毎に独立に前記基板側に形成される第1電極及び複数の画素に共通に前記表示面側に形成される第2電極を有し、この第1及び第2電極間に独立島状に形成される発光層を備える画素と、
夫々が前記画素に直列に接続され、前記信号線と前記走査線の交点付近に配置され、夫々が走査線信号及び信号線信号に応答して駆動信号を前記画素に供給して前記発光素子を自己発光させる複数のスイッチング素子と、及び
前記第1電極とは電気的に絶縁され、前記第2電極に電気的に接続され、前記表示面上で前記要素画像境界に配置され、1画素に相当する幅を有し、列方向に沿って延出される補助配線と、
を具備することを特徴とする立体表示装置が提供される。
【0024】
また、この発明によれば、
表示面を有する自己発光型表示部と、及び
前記表示部からの光線方向を制御する複数の光学的開口部を有する視差バリアと、
前記表示部の前記表示面が前記光学的開口部夫々に対応した要素画像に分割されて当該要素画像が表示される立体表示装置において、
前記表示部は、
基板と、
この基板上に配置され、信号線信号が与えられる複数の信号線と、
前記信号線に略直交して配置され、走査線信号が与えられる複数の走査線と、
前記基板上において行列に配置されて前記表示面を形成する複数の画素であって、前記画素毎に独立に前記基板側に形成される第1電極及び複数の画素に共通に前記表示面側に形成される第2電極を有し、この第1及び第2電極間に独立島状に形成される発光層を備える画素と、
夫々が前記画素に直列に接続され、前記信号線と前記走査線の交点付近に配置され、夫々が走査線信号及び信号線信号に応答して駆動信号を前記画素に供給して前記発光素子を自己発光させる複数のスイッチング素子と、
前記第1電極とは電気的に絶縁され、前記第2電極に電気的に接続され、前記表示面上に1又は複数の画素行毎に配置され、行方向に沿って延出される第1の補助配線と、及び
前記第1電極とは電気的に絶縁され、前記第2電極に電気的に接続され、前記表示面上で前記要素画像境界に配置され、列方向に沿って延出される1画素に相当する幅を有する第2の補助配線と、
を具備することを特徴とする立体表示装置が提供される。
【0026】
尚、表示面とは、表示装置を直接見た場合に見える発光部と遮光部の表面であるとする。スイッチング素子等が設置される基板の、スイッチング素子等が設置される面に対向して、透明ガラス板等が設置される場合でも、その透明基板を通して見える発光部と遮光部の表面が表示面であるとする。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態に係る立体表示装置を詳細に説明する。
【0028】
(第1の実施の形態)
図1は、この発明の一実施の形態にかかる有機EL立体表示装置の表示部の構成を概略的に示す平面図である。
【0029】
この図1に示すような有機EL表示装置においては、その表示部には、発光部が略円形、例えば、8角形状の画素34が配列され、その発光部はブラックマトリクス35で囲まれて略六方最密に配置されている。ここで、カラー画像を表示する表示装置にあっては、赤色光線を発光するR画素34Rが一列に配置され、R画素34Rに対して半ピッチPp/2(半位相)だけシフトして緑色光線を発光するG画素34Gが一列に配置され、R画素34Rと同一位相で青色光線を発光するB画素34Bが一列に配置され、これらR、G、Bの画素34R、34B、34Gの行が列方向に配列され、これらR、G、Bの画素34R、34B、34Gの間は、光線を吸収するブラックマトリクス35で埋められて表示部の表示画面が構成されている。このように画素が隣接する行で配列がシフトされ、列がジグザグに形成されている。従って、表示画面では、モアレ或いは色モアレを防止して画像を表示することができる。水平位置がずれていてもジグザグをなす組は同一列とみなして画像情報が与えられる。この場合は隣接行の水平位置のシフトがちょうどPp/2であるため、ジグザグをなす組を同一列とみなさずに、Pp/2の位置ごとに視差を付与した画像情報を与えることもできる。
【0030】
尚、このようなカラー画像を表示するカラー画像表示装置においては、RGBの3つの画素34で1実効画素、即ち、輝度と色が任意に設定できる最小単位が構成される。RGBのひとつひとつは、一般的にはサブピクセルと呼ばれることが多い。また、白黒の画像を表示する表示装置にあっては、サブピクセルの概念がなく、各行に発光する画素34が1実効画素、即ち、輝度と色が任意に設定できる最小単位として配置され、同様に画素34の間はブラックマトリクス35で埋められている。この明細書においては、以下、一般的な呼称であるサブピクセル及びピクセルの概念を含めて単に画素34として説明する。
【0031】
図1に示される表示装置においては、3画素行毎に行方向(水平方向)に画素34の発光部に比べて大きな幅を有する補助配線31が設けられている。この補助配線31が延出する領域下には、画素34が形成されず発光領域には該当せず、画面内では光線を遮る遮光部に相当している。従って、画面上では、実質的な遮光部が水平方向に延在されていることとなる。また、列方向(垂直方向)にも補助配線41が設けられる場合があるが、この補助配線41は、立体画像表示時における要素画像境界42に相当する領域を垂直方向に延出されている。図1に示される表示画面では、15列12行の画素34で1実効画素43(この1実効画素43は、図1において黒枠で示されている。)が構成される。従って、このような表示部の構造では、水平方向のみに15視差を与えることができる立体表示が可能となる。
【0032】
尚、垂直方向にも視差を与える場合には、水平方向の実効画素境界43を垂直方向の要素画像境界とみなし、垂直方向に4視差を割り当て、水平方向と掛け合わせて合計60視差を与えることも可能である。また、Pp/2の位置ごと(1行おきに縦に並ぶ6画素)に視差を付与して、水平方向を30視差(n×m×2視差)とすることもできるが、さらに上記と同様に垂直方向にも視差を与える場合には、垂直方向は2視差となるため、掛け合わせた合計視差数は同じく60視差となる。
【0033】
図1に示される表示画面では、3画素行毎及び要素画像境界42毎に補助配線31、41が配置されるように描かれているが、この遮光部に相当する補助配線31、41は、すべて設置される必要はなく、数本間隔(3n画素行毎或いはp要素画像境界毎[ここで、n,pは、整数])に設けられても良い。この表示構造では、水平方向のみに15視差がある立体表示が可能であり、多眼式の場合は15眼となり、補助配線41は、表示面内において15列間隔で設けられる。IP方式の場合は、例えば15画素ピッチが視差バリアピッチPsに等しく平行光線の組ができるような設計においては15画素幅よりわずかに大きい間隔(例えば15.02)で要素画像境界42が生じることから、補助配線41は、表示面内において15列間隔で或いは16列毎に設けられる。
【0034】
尚、要素画像境界42の画素を補助配線31に代えて画素列が配置されれば、16視差を与える表示が可能となる。
【0035】
後述のように高精細の有機EL表示装置では、上面発光構造で、上面に補助配線31、41が設置されているが、このように水平方向に沿って補助配線31、41を設置することにより立体表示装置に必要な水平解像度を確保することができる。要素画像境界42に補助配線41を設置しても、視差数が1つ減るが、解像度に影響を与えることはなく、視域がわずかに狭くなるだけですむ。要素画像境界42にも、補助配線41を配置した場合は、この補助配線41のピッチPeが画像の実効的な水平解像度を決めるため、立体画像表示時も、また、視差のない平面画像表示時も、同じ実効水平解像度で表示する方法をとれば、表示ムラなどの問題は発生せず、正常な画質で表示することができる。従って、解像度を決定する実効的な画素は、43の範囲に配置される12×15の画素群となる。
【0036】
実効画素43が縦横比1かつ正方配列であることから、垂直方向は、水平方向と実質同じ実効解像度で表示することができる。従って、表示画像の作成が容易となり、各画素に与える表示情報を比較的高速に求めることができる。垂直方向は、補助配線31が3行毎に配置されることから、最大解像度は線32の間隔により決定され、実質的に水平方向より高い解像度で表示することもできる。このような表示では、実感される解像度は、実効水平解像度よりも高くなる。
【0037】
図2に示される表示画面例では、図1とは異なり、要素画像境界42には、補助配線41が設けられていない。また、この表示画面の例では、画素の発光部は、略円形でやや横長の形状で略六方最密配置されている。視差数を3の倍数にすれば、カラー表示画面において、垂直解像度と水平解像度とを一致させることが可能である。この図2には、視差数を12視差とする要素画像境界42が示されている。要素画像境界42は、補助配線42が設けられず、従って、この補助配線42による制約がないため、視距離或いは視差数(解像度)と表示画像を変えることにより要素画像境界42の位置を変えることも可能である。矩形の枠で示す範囲43a、この範囲43aよりも大きな範囲43bは、垂直解像度と水平解像度を同じにする場合の実効画素のグルーピング例を示している。図2に示される表示画面では、3行3列(n=3)の画素34で画素群を構成し、垂直方向に沿って4個(m=4)の画素群が配列され、水平方向に沿って4個(m=4)の画素群が配列される例を示し、この例では、水平方向に3×4個の視差が与えられる。より抽象化すれば、図2に示される表示画面では、n行n列(n×n:n=3,4,・・・)の画素34で正方形となる最小単位の画素群を構成し、垂直方向に沿ってm個(m=1,2,3,・・・)の画素群が配列され、水平方向に沿ってm個(m=1,2,3,・・・)の画素群が配列されて実効画素が構成される。この例では、水平方向にn×m個の視差が与えられる。垂直方向にも視差を与える場合には、水平方向の実効画素境界43bを垂直方向の要素画像境界とみなし、垂直方向に4視差を割り当て、水平方向と掛け合わせて合計48視差を与えることも可能である。また、Pp/2の位置ごと(1行おきに縦に並ぶ6画素)に視差を付与して、水平方向を24視差(n×m×2視差)とすることもできるが、さらに上記と同様に垂直方向にも視差を与える場合には、垂直方向は2視差となるため、掛け合わせた合計視差数は同じく48視差となる。
【0038】
立体画像表示時には、画素群の範囲43b(画素群がn=3に相当する3行3列で構成され、範囲43b内には、4×4の画素群が配置される)が実効画素サイズとして利用され、視差のない平面画像表示時は、1つの画素群(画素群がn=3に相当する3行3列で構成される。)が実効画素サイズとして利用され、表示の態様に応じて解像度を変えることも可能である。尚、多眼式の場合は12眼として要素画像ピッチPeは、12画素間ピッチPpと同じになるが、IP方式の場合は、一般的には画素間ピッチPpの整数倍にならない。IP方式のうち視差バリアピッチPsが画素間ピッチPpの12倍で12視差と呼ぶ場合でも要素画像ピッチPeは、12画素間ピッチPpよりわずかに大きい値(例えば12.02)となる。従って、厳密には水平方向の解像度と垂直方向の解像度はわずかに異なるが、同じとして扱っても実用上ほとんど問題はない。
【0039】
図3に示す表示画面例では、図2に示す表示画面と異なり、水平方向にもRGBの画素が交互に並べられ、その周期を考慮して9視差の実効画素43とし、発光部が六方最密から少しずれた「く」の字形の配列としている。即ち、3行3列の画素群に3つのB画素34B、3つのG画素34B及び3つのR画素34Rが配置されるように、実効画素領域43内の各行には、B画素34B、G画素34B及びR画素34Rが配置され、繰り返し配置されている。各行の画素34R、34G、34Bの配列は、隣接する行の画素34R、34G、34Bの配列に対して半ピッチPp/2より小さく位相がずれて配置されている。従って、各列では、画素34R、34G、34Bが”く”の字を描くように配列されるが、水平位置がずれていても”く”の字をなす1組は同一列とみなしそれぞれ同一視差の画像情報が与えられる。この場合は隣接行の水平位置のシフトがPp/2でないため、ジグザグをなす組を同一列とみなさずに、シフト位置ごとに視差を付与することは好ましくない。換言すれば、図3に示す実効画素領域43内には、3行3列(n=3)の画素34で正方形となる最小単位の画素群を構成し、垂直方向に沿って3個(m=3)の画素群が配列され、水平方向に沿って3個(m=3)の画素群が配列される例を示し、この例では、水平方向に3×3(n×m)個の視差が与えられる。垂直方向にも視差を与える場合には、水平方向の実効画素境界43を垂直方向の要素画像境界とみなし、垂直方向に3視差を割り当て、水平方向と掛け合わせて合計27視差を与えることも可能である。
【0040】
図4に示す表示画面例では、画素群の最小単位がRGBBの4画素34R、34G、34Bから構成されている。即ち、奇数行には、RBの画素34R、34Bが交互に配置され、また、奇数行には、GBの画素34G、34Bが交互に配置されている。有機EL素子では、発光色により発光効率が異なる場合、発光効率の低い発光色の画素の面積を大きくする必要があり、この例では、B画素34Bの発光効率が低いとして単位表示面における青色発光の画素の面積を大きくして十分な輝度を得るようにしている。このように画素群の最小単位が4画素(n=4)であることから、補助配線31が垂直方向に沿って4画素毎に設けられ、この周期で補助配線31によって生ずる比較的幅広の遮光部が配置されることとなる。垂直方向における画素周期を考慮して4の倍数の視差数が好ましく、この図4では、水平方向に12視差の実効画素43となり、要素画像境界は42で示される線により与えられる。換言すれば、図4に示す実効画素内には、4行4列(n=4)の画素34で正方形となる最小単位の画素群を構成し、垂直方向に沿って3個(m=3)の画素群が配列され、水平方向に沿って3個(m=3)の画素群が配列される例を示し、この例では、水平方向に4×3(n×m)個の視差が与えられる。垂直方向にも視差を与える場合には、水平方向の実効画素境界43を垂直方向の要素画像境界とみなし、垂直方向に3視差を割り当て、水平方向と掛け合わせて合計36視差を与えることも可能である。なお、この場合は隣接行の水平位置のシフトがPp/2であるが、Pp/2の位置ごと(1行おきに縦に並ぶ6画素)に不足する色成分があるため、シフト位置ごとに視差を付与することは好ましくない。
【0041】
図5に示す表示画面例では、図4と同様に効率の低い発光色の画素、例えば、B画素の面積を大きくする例を示している。即ち、図5に示す配置例では、第1及び第3の行にR及びGの画素34R、34Gが夫々配置され、この第1及び第3の行の間の第2の行にR及びGのサブピクセルよりも大きな面積を有するB画素34Bが配置され、この配置が水平方向に沿って繰り返されている。このような配置にあっても垂直解像度と水平解像度が一致するような画素配置にすることが望ましく、この図5では、6視差を与える実効画素43が画面内に連続して配置される。換言すれば、図5に示す実効画素内には、3行3列(n=3)の画素34で正方形となる最小単位の画素群を構成し、垂直方向に沿って2個(m=2)の画素群が配列され、水平方向に沿って2個(m=2)の画素群が配列される例を示し、この例では、水平方向に3×2(n×m)個の視差が与えられる。垂直方向にも視差を与える場合には、水平方向の実効画素境界43を垂直方向の要素画像境界とみなし、垂直方向に2視差を割り当て、水平方向と掛け合わせて合計12視差を与えることも可能である。また、Pp/2の位置ごと(1行おきに縦に並ぶRGBの3画素)に視差を付与して、水平方向を12視差とすることもできるが、さらに垂直方向に視差を与えることはできなくなる。
【0042】
以上、図1〜図5を参照する説明では、水平方向に限らず、垂直方向にも視差を与えることができるとしている。垂直方向に視差を与える場合には、すでに述べたように水平方向の実効画素境界43を垂直方向の要素画像境界とみなす方法があるほか、水平方向の補助配線31を垂直方向の要素画像境界とみなし、垂直方向に3視差(n=3、但し、図4ではn=4に相当する4視差)を割り当てる方法も可能である。但し、視差ごとの色情報はRGBのうち1成分のみとなり、2成分は欠落することとなる。また、Pp/2の位置ごと(1行おきに縦に並ぶ6画素)に視差を付与して、水平方向を2倍の視差(n×m×2視差)とすることもできるとしたが、例えば3行にわたってPp/3ずつ水平位置をずらして、水平方向を3倍の視差(n×m×3視差)とすることも不可能ではない。しかしこの場合は視差画像間(縦に並ぶ画素列の間)のクロストークが大きくなり、クロストークを抑制するために画素発光部の幅を補足すると輝度が犠牲になるなどの問題が発生するため、好ましくない。
【0043】
図6に示す画面例では、水平方向に3の倍数の視差を割り当て、水平方向の補助配線31を垂直方向の要素画像境界とみなして垂直方向に3視差の割り当てが可能な画素配置が示されている。また、図6に示す画面例では、色情報は一部欠落するが、垂直方向と水平方向でバランスがとれ同程度の欠落に留めることができる。補助配線31は、略水平方向に延出されるが、直線状に延出されず、3画素に相当する周期でジグザグを描く形状に延出されている。
【0044】
以上、図1〜図6を参照する例では、水平方向に延出する補助配線は、要素画像の水平方向の幅の1/m(m=1,2,3,・・・)の間隔で配置されている。このような構成によって、立体表示および平面表示のいずれの場合においても実効的な画素の縦横比が1になり、かつ実効的な画素が正方配列になり、容易に高速な画像処理が可能となる。
【0045】
次に、図1〜図6に示す表示部を実現する有機EL表示装置の構造について、図7〜図9を参照して説明する。
【0046】
有機EL表示装置は、図7に示すようにアレイ基板200を備え、アレイ基板200は、画像を表示する表示エリア209を有している。この表示エリア209には、赤、緑及び青にそれぞれ発光する3種類の発光部、即ち、有機EL素子203がマトリクス状に配置されている。図7には、図面を簡略化するために、1個の有機EL素子203のみが図示されている。
【0047】
各画素34R、34B、34Gを構成する有機EL素子203は、図8に示されるように素子毎に独立島状に形成される。即ち、有機EL素子203は、第1電極107と、第1電極107に対向して配置され各素子203に共通に形成される第2電極111と、これら電極107,111間に保持される発光層110としての有機発光層とによって構成される。
【0048】
各画素34R、34B、34Gには、2つの薄膜トランジスタ、即ち、TFT201及び202と、蓄積容量素子204と、有機EL素子203とが設けられている。有機EL素子203は、スイッチング素子としてのTFT201を介して選択され、有機EL素子203に対する励起電力は、TFT202により制御される。
【0049】
また、アレイ基板200には、有機EL素子203の行方向に沿って配置された複数の走査線213と、列方向に沿って配置された複数の信号線206と、有機EL素子の第1電極側107に電源を供給するための電源供給線205とが形成されている。
【0050】
更に、アレイ基板200の周辺部には、走査線213に走査線信号を供給する走査線駆動回路212と、信号線206に信号線信号を供給する信号線駆動回路211と、が設けられている。走査線213は、走査線駆動回路212に接続され、信号線206は、信号線駆動回路211に接続されている。
【0051】
TFT201は、走査線213と信号線206との交差部近傍に配置され、そのゲートが走査線213に接続され、そのソースが信号線206に接続され、そのドレインがTFT202のゲートに接続されている。TFT202は、有機EL素子203の第1電極107に直列に接続され、そのソースが電源供給線205に接続され、そのドレインが有機EL素子203に接続されている。また、蓄積容量素子204は、TFT201に直列に、且つ、TFT202に並列に接続されている。即ち、蓄積容量素子204は、TFT202のゲートに接続されるTFT201のドレイン及びTFT202のソース間に接続されている。
【0052】
電源供給線205は、表示エリア209の周囲に配置された第1電極電源線207,208に接続されている。有機EL素子203の第2電極111側端は、表示エリアの周囲に配置されコモン電位、即ち、接地電位を供給する第2電極電源線210に接続されている。
【0053】
図8は、図9に示した有機EL表示装置の構造を概略的に示す断面図である。この図8は、1画素分の有機EL素子のみの構造を示している。有機EL表示装置においては、支持基板102としてのガラス基板などの絶縁性基板上にポリシリコンTFT101等が集積化されている。このTFT101では、支持基板102上にポリシリコン半導体層101dが形成され、ポリシリコン半導体層101d上に第1絶縁膜103が形成され、この第1絶縁膜103上には、ゲート電極101c及び第2絶縁膜104が形成されている。また、第1絶縁膜103及び第2絶縁膜104を介してポリシリコン半導体層101dのソース領域にコンタクトしたソース電極101bが第2絶縁膜104上に設けられ、第1絶縁膜103及び第2絶縁膜104を介してポリシリコン半導体層101dのドレイン領域にコンタクトしたドレイン電極101aが第2絶縁膜104上に設けられている。この第2絶縁膜104上には、更に第3絶縁膜105が設けられている。
【0054】
第2絶縁膜104上に配置された第3絶縁膜105上には、ドレイン電極101aに電気的に接続された反射金属層106が設けられ、反射金属層106には、これに電気的に接続された第1電極107が配置されている。1画素分の有機EL素子203は、格子状に配置された隔壁108によって区画され、この有機EL素子203は、電気的に接続される第1電極107を透明導電材料であるITOを陽極とし、隔壁108及び有機EL素子203上に設けられ、同様に透明導電材料で作られた第2電極111を陰極とし、有機EL素子203からの光線は、第1電極107を介して反射金属層106から反射され、第1電極111を介して素子外に放出される。
【0055】
既に説明したように、有機発光層110は、下部に配置された第1電極107と、上部に配置された第2電極111との間に挟持されている。尚、有機発光層110は、各色共通に形成されるホール輸送層、エレクトロン輸送層、及び各色毎に形成される発光層の3層積層で構成されても良く、機能的に複合された2層又は単層で構成されても良い。発光層110は、ホール輸送層上に配置され、赤、緑、又は青に発光する有機化合物によって形成されている。この発光層110は、例えば、高分子系材料を採用する場合には、PPV(ポリパラフェニレンビニレン)やポリフルオレン誘導体又はその前駆体などを積層して構成されている。
【0056】
第2電極111は、隔壁108及び有機発光層110上に各有機EL素子に共通に配置され、光透過性を有する導電膜によって形成されている。ここでは、第2電極111を陰極とするので、例えば、Ca(カルシウム)は、光透過性を有する程度に薄く、およそ30nmの厚さで形成される。なお、Ca上にITOなどの透明導電膜が更に積層されても良い。
【0057】
このような構造を有する有機EL素子203では、走査線駆動回路212から走査線213に走査信号が与えられ、信号線駆動回路211から信号線206に信号線信号が与えられると、TFT201がオンされてTFT202に画素駆動信号が与えられる。この駆動信号電圧は、キャパシタ204で維持され、TFT202を介して電源供給線205から電源電圧が駆動信号に応じて有機EL素子203の第1電極107に印加される。従って、この第1電極107と接地されている第2電極111との間に挟持された有機発光層110に電子及びホールが注入され、これらが再結合されることにより励起子が生成され、この励起子の失活時に生じる所定波長の光放出により発光される。このEL発光では、アレイ基板200の表示面側、即ち、第2電極111側から各色の光線が出射される。この構造は、一般的に上面発光方式と呼ばれる。
【0058】
上述した有機EL素子構造では、第2電極側111からEL発光を出射させる必要があるため、第2電極111は、光透過性を有する導電性部材によって形成される。この光透過性導電性部材は、材料自体の透明度が高い透明導電材料を用いて形成し、或いは、材料自体の透明度の低い材料が薄く形成されて透過性を持たせるように形成することができる。
【0059】
このような光透過性導電性部材をシート状に成膜する第2電極111として適用した場合、表示エリア209面内で電位が異なり、表示ムラなどの表示不良を発生するおそれがある。そこで、第2電極111に電気的に接続され、表示エリア209に補助配線109が配置される。この補助配線109は、例えば、表示エリア209における各画素を電気的に分離する隔壁108上に設けられ、隣接する表示素子203を互いに電気的に連結して配置されている。また、各補助配線109は、図7に示すように、第2電極111に電源を供給するための第2電極電源線210に共通に電気的に接続され、表示エリア209の全体に亘って互いに連結されている。これにより、補助配線109には、第2電極111と同様に、接地電位が供給される。この補助配線109は、図9に示すように隔壁108上を行方向に沿って延出される補助配線214(図1〜図6における補助配線31に相当する)及び列方向に沿って延出される補助配線215(図1〜図6における補助配線41に相当する)として実現され、両補助配線214,215は、第2電極電源線210に接続され、表示エリア209に格子状に配置される。
【0060】
この補助配線109は、例えばアルミニウム(Al)をモリブデン(Mo)でサンドイッチした構造を有している。補助配線109は、他の金属材料で構成しても良い。抵抗の低い補助配線109により、上部電極111の抵抗による画面面内の電圧ばらつきが抑制され、表示エリア209の全域にわたって均一な上部電極電位を供給することが可能となる。従って、表示ムラの発生を抑制し、表示品位を向上することが可能となる。
【0061】
この有機EL表示装置によれば、支持基板102上に回路素子を集積し、この回路素子上に有機EL素子を配置し、支持基板102と対向する側に透過性を有する電極111を配置して、EL発光をこの光透過性電極111から取り出している。このような上面発光方式を採用したことにより、回路素子の占有面積にかかわらず、高い開口率と精細度を確保することが可能となる。
【0062】
上述した上面発光方式で、画素の発光部の形が円形に近い有機EL表示素子を使用する場合は、必須となる補助配線31,109を水平方向に配置すれば、高精細が必要な水平方向に障害となる比較的幅の広い遮光部がなく、立体表示素子としての視差数を十分確保できる。補助配線31,109は、垂直方向の実効解像度に対応するn画素おきに配置すればよく、要素画像の水平方向の幅の1/m(m=1,2,3,・・・)の間隔で配置されることが特に望ましいが、そのうち補助配線31,109を設置せず遮光部のみを設置する箇所があってもよい。垂直方向でも、要素画像境界42は比較的立体視の障害になりにくいため、この部分にも補助配線41,109による比較的広い遮光部を設置してもよいが、この場合平面表示と立体表示の切り替えが同じ解像度でしかできなくなる。要素画像境界に設置する場合、その幅は画素と同じかそれ以下であることが望ましい。
【0063】
次に、多眼式及びIP方式の視差画像配置による立体表示について図10〜図16を用いて説明する。この図10〜図16に示す立体画像の表示は、図1〜図9を参照して説明した表示装置によって実現される。
【0064】
IP方式においても、また、多眼方式においても、通常は、視距離が有限であるため、その視距離における透視投影画像が実際に見えるように表示画像が作成される。一般に、画素とスリットとを結ぶ線と視距離面との交点毎に透視投影画像が作成される。ここで、画素に代えて画素列とスリットを結ぶ面と視距離面との交線における視点と画素毎に透視投影画像が作成されても良い。
【0065】
図10は、立体表示装置の全体を概略的に示す斜視図であり、図11は、図10に示した立体表示装置の表示部を基準にして垂直面内及び水平面内における光線軌跡を概略的に示す展開図である。
【0066】
図10及び図11に示すように、立体表示装置は、平面表示装置としての有機EL表示装置331及び光学的開口を有する視差バリア332、334を備えている。視差バリア332、334は、後に説明するようにスリット332或いはレンチュキュラーレンズ334で構成されるが、スリット332及びレンチュキュラーレンズ334は、一種の光学的開口に相当する。この立体表示装置においては、水平方向の視角341及び垂直方向の視角342の範囲内において、眼の位置から視差バリア332、334を介して表示装置331を観察して平面表示装置331の前面及び背面に立体像を観察することができる。ここでは、有機EL表示装置331の画素数は、正方形となる最小単位の画素群で数えた場合の一例として横方向(水平方向)が3200であり、縦方向(垂直方向)が2400であり、各最小単位の画素群は、赤、緑、青(RGB)の画素を含んでいるものとする。視差バリア332、334としては、略垂直方向に延び、略水平方向に周期的に配列されるスリット332又はレンチキュラーレンズ334が使用される。図12或いは図13に示すようにスリット332又はレンチキュラーレンズ334の水平方向のピッチPs(周期)は、正確に整数画素分に定められている。即ち、各スリット332の中心を通る中心軸351又は隣接するレンチキュラーレンズ334の境界を通る基準軸352は、画素41の境界を通り、中心軸351或いは基準軸352間に相当する領域には、整数個の画素41が配置され、中心軸351或いは基準軸352の水平方向のピッチPs(周期)は、一定に定められている。図12に示す例では、このピッチPsは、16画素分に定められている。表示装置の表示面331と視差バリア332、334との間のギャップdは、ガラス基板或いはレンズ材質の屈折率を考慮して実効的に約2mmに定められている。このように、視差バリア33のピッチPs(距離の差によって眼に見えるピッチPsでなく、視差バリア332、334の実際のピッチPs)が画素間ピッチPpの整数倍となっているものは、すでに説明したように一般的に多眼式に分類されず、1次元インテグラルフォトグラフィーに分類され、平行光線の組ができるために立体画像作成効率がよいという特徴がある。
【0067】
図11において、視差バリア332と視距離面343との間の視距離L、視差バリアピッチPs、視差バリアギャップdが定められれば、要素画像61のピッチPeが視距離面343上の視点からアパーチャ中心を表示素子上に投影した間隔により決定される。符号346は、視点位置と各アパーチャ中心とを結ぶ線を示し、視域幅Wは表示装置の表示面上で要素画像同士が重なり合わないという条件から決定される。
【0068】
尚、1次元IP方式にあっては、この直線346は、表示装置の表示面上では各画素の中心を通るとは限らないことに注意されたい。これに対し、多眼方式では、視点位置と各アパーチャの中心とを結ぶ線は、画素中心を通り、光線軌跡に一致している。アパーチャの水平ピッチPsが画素の整数倍の場合では、要素画像のピッチPeは、画素の整数倍から大きめにずれた端数を伴っている。アパーチャの水平ピッチPsが画素の整数倍でなくても、一般的に1次元IPでは、要素画像のピッチPeは、画素の整数倍からずれた端数を伴うこととなる。これに対し多眼では要素画像のピッチPeは画素の整数倍となる。
【0069】
図14及び図16は、それぞれIP方式及び多眼式における表示装置の表示面内における画像の配置方法を示している。表示装置の表示面は、各アパーチャ(視差バリアの開口部)に対応する要素画像370に分けられ、要素画像は、IP方式においてそれぞれ16列又は17列の画素列から構成されている(本来要素画像幅は画素幅の16倍と17倍の間の端数だが、デジタル的に割り当てるため位置により16倍又は17倍としている)。視差割り当て可能な画素列は、例えば、画素が3×3の円形のサブ画素から成っているとすれば9600列、アパーチャ数は600(図14及び図16において、符号364で示す領域に記述されるアパーチャ番号の範囲は、#−300〜#−1,#1〜#300)であり、アパーチャピッチPsは、16画素列の幅と等しい。図14及び図16において、各画素列365には、対応する視差番号(この例では、視差番号−18〜−1,1〜18の36方向分)が符号363で示す領域に項目として示されている。アパーチャ番号#1の要素画像は、視差番号−8〜−1,1〜8の16視差の画素列からなり、アパーチャ番号#−299の要素画像は、視差番号−18〜−3の16視差の画素列からなる。要素画像幅が16画素列の幅よりわずかに大きいため、要素画像境界を最も近い画素列境界に合わせる(通常のA−D変換方法)とすると、アパーチャに対する画素列数は、大部分のアパーチャにおいて16列であるが、17列になっているアパーチャも出てくる。17列になるアパーチャ番号を境に、アパーチャ内の視差番号範囲が1つずつシフトされている。17列になっているアパーチャ番号は、#16,#47,#79,#110,#141,#172,#204,#235,#266,#297番(及びそのマイナスの番号)である(視距離1mの場合)。図14の横線を施した画素列は、要素画像境界42を含む画素列であり、前述のようにこの画素列が補助配線41(遮光部)に置き換えられても良い。この画素列は、水平断面を示した図12及び図13では、符号41を付している。
【0070】
多眼式の場合においては、要素画像幅は、すべて16画素列の幅からなるが、図16の横線を施した要素画像内で最も端の画素列(16番視差)は、補助配線41(遮光部)に置き換えても良い。この画素列は、水平断面を示した図15における符号41で示した箇所に相当する。
【0071】
以上のように、この発明の実施例に係る立体表示装置によれば、視差数を十分確保し、モアレ或いは色モアレを抑制し、且つ、画素の縦横比を1であると同時に正方配列として視差ごとの色情報を欠落させず、平面的画像表示と立体的画像表示を切り替えたときに解像度が大きく変わらない、という条件を同時に満たすことが可能となる。
【0072】
また、画素の発光部が円形、或いは、鈍角により形成される多角形で、かつ同一行において同一ピッチで配列され、かつ互いに隣接する行の画素はその水平方向の位相がシフトされて配置されていれば、視差バリアを通して見える遮光部の平均面積は、位置によらず略一定になるため、モアレが解消され、大形有機EL表示素子の高分子発光材料印刷工程にも適する。補助配線の幅も含めてn×nの画素群が正方形を形成するためには、画素は円形よりも横に長い楕円形や多角形であってもよい。
【0073】
更に、垂直方向に最も近い位置にある同色の画素同士がその水平方向の位相がシフトされて配置されていれば、さらに視差バリアを通して見える色成分も位置によらずほぼ一定になるため、色モアレも発生せず、視差ごとの色情報も欠落しない。
【0074】
n×n(n=3,4,・・・)の画素群を、立体画像表示時にはm×m(m=1,2,3,・・・)個まとめて水平方向視差をn×m視差あるいはn×m×2視差として解像度に対応する実効画素サイズ(n×m)×(n×m)として表示すれば、モアレや色モアレを抑制しかつ画素の縦横比が1であると同時に正方配列になり視差ごとの色情報が欠落しないという条件を同時に満たすことが可能となる。
【0075】
また、平面画像表示時には、同色のn画素をまとめてn×nの画素を実効画素サイズとして表示する画像信号生成手段を設置すれば、視差のない平面的画像表示と立体的画像表示を切り替えたときにそれぞれ最も効率のよい解像度とすることができ、いずれの場合も画素の縦横比が1であると同時に正方配列となるために高速な画像処理の点でも好適である。平面的画像表示と立体的画像表示とでは解像度がm倍に変わるが、mが1のときには、解像度は不変であり、解像度の変化を視差数より小さい倍数に抑えることができる。
【0076】
(第2の実施の形態)
図17を参照して、この発明の第2の実施の形態に係る立体表示装置を説明する。この立体表示装置は、第1の実施形態における図1〜図3の各画素が全て白色に発光するものとし、視差バリア332、334の前面に時分割カラーシャッタ401を備えている。
【0077】
カラーシャッタ401は、従来よく知られているものと同様であり、進相軸(遅相軸)が面内でスイッチング可能な12波長板として機能する液晶セルを2枚使用し、液晶セル間と外側の3ケ所に色偏光フィルム又は多層位相差フィルムを設置されている。有機ELによるモノクロ表示装置は、通常の30fps程度の動画表示レートに対して3倍の90fps(更に、その2,3倍であってもよい)で表示することができ、この表示レートに同期してシャッタは、赤、緑、青の波長域を透過する状態を切り替えることができ、このような表示方法によって時分割でカラー画像を表示することができる。有機EL表示装置は高速応答であるため、白色発光とカラーシャッタと組み合わせた際に、時分割カラー表示が容易に可能である。
【0078】
立体表示装置として構成するには、視差バリア332、334及びカラーシャッタ401が有機EL表示装置の前面に設置される。いずれを前面に設置しても時分割でのカラー画像の表示は可能であるが、カラーシャッタ401を最前面にすることが好ましい。視差バリア332、334開口部が要素画像を見込む角度が大きくなることから画角が広がり、連続的に立体視できる範囲(図11における視域幅Wに相当)を広げることができるためである。このような立体表示装置によれば、色情報を全く欠落させることなく実効的な解像度を高めることができる。色モアレも発生させることもない。高速応答が特徴である有機EL表示装置に適した方式である。
【0079】
尚、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものでなく、実施段階では、その要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
【0080】
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0081】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、視差数を十分確保でき、モアレや色モアレが抑制されかつ画素の縦横比を1であると同時に正方配列としとして視差ごとの色情報が欠落せず、平面的画像(2次元)表示と立体的画像(3次元)表示を切り替えたときに解像度が大きく変わらない、という条件を同時に満たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る立体表示装置の表示面におけるある画素配置方法を適用した画素配列を概略的に示す平面図である。
【図2】この発明の実施形態に係る立体表示装置の表示面における第2の画素配置方法を適用した画素配列を概略的に示す平面図である。
【図3】この発明の実施形態に係る立体表示装置の表示面における第3の画素配置方法を適用した画素配列を概略的に示す平面図である。
【図4】この発明の実施形態に係る立体表示装置の表示面における第4の画素配置方法を適用した画素配列を概略的に示す平面図である。
【図5】この発明の実施形態に係る立体表示装置の表示面における第5の画素配置方法を適用した画素配列を概略的に示す平面図である。
【図6】この発明の実施形態に係る立体表示装置の表示面における第6の画素配置方法を適用した画素配列を概略的に示す平面図である。
【図7】本発明の実施形態にかかる有機EL表示装置の配置を概略的に示す模試的回路図である。
【図8】この発明の実施形態にかかる有機EL表示装置の画素構造を概略的に示す断面図である。
【図9】この発明の実施形態にかかる有機EL表示装置における第2電極に電気的にコンタクトされる補助配線の配線例を概略的に示す平面図である。
【図10】この発明が適用される立体表示装置を概略的に示す斜視図である。
【図11】図10に示す表示装置における要素画像ピッチPeと視差バリアピッチPsと視差バリアギャップdと視距離Lと視域幅Wの関係を示す模式図である。
【図12】インテグラルフォトグラフィー方式の画素と要素画像と視差バリアの位置関係を示す模式図である。
【図13】この発明の実施形態にかかるインテグラルフォトグラフィー方式の画素と要素画像と視差バリアの位置関係を示す模式図である。
【図14】この発明の実施形態にかかるインテグラルフォトグラフィー方式の立体表示装置の画像配置方法を示す模式図である。
【図15】多眼方式の画素と要素画像と視差バリアの位置関係を示す模式図である。
【図16】この発明の実施形態にかかる多眼方式の立体表示装置の画像配置方法を示す模式図である。
【図17】この発明の他の実施形態にかかる時分割カラー表示方式の立体表示装置を概略的に示す斜視図である。
【符号の説明】
31 … 水平方向の補助配線、32 … 垂直方向の最大解像度を示す線、34 … 画素、35 … ブラックマトリクス、41 … 要素画像境界の補助配線、42 … 要素画像境界、43 … 立体表示時の実効画素、101 …TFT、106 … 金属反射層、107 … 第1電極、108 … 隔壁、109 … 補助配線、110 … 有機発光層、111 … 第2電極、201,202 … TFT、203 … 有機EL素子、204 … 蓄積助容量素子、205 … 電源供給線、206 … 信号線、207,208 … 第1電極電源線、209 … 表示エリア、210 … 第2電極電源線、211 … 信号線駆動回路、212 … 走査線駆動回路、213 … 走査線、214,215 … 補助配線、331 … 有機EL表示装置、332 … 視差バリア、333 … スリット、334 … レンチキュラーレンズ、335 … 画素、341 … 水平方向の視角、342 … 垂直方向の視角、343 … 視距離面、346 … 視点とアパーチャ中心を結ぶ線、363 …視差画像の番号、364 … アパーチャの番号、365 … 表示装置の表示面上の画素列、370 … 要素画像、401 … 時分割カラーシャッタ

Claims (6)

  1. 表示面を有する自己発光型表示部と、及び
    前記表示部からの光線方向を制御する複数の光学的開口部を有する視差バリアと、
    前記表示部の前記表示面が前記光学的開口部夫々に対応した要素画像に分割されて当該要素画像が表示される立体表示装置において、
    前記表示部は、
    基板と、
    この基板上に配置され、信号線信号が与えられる複数の信号線と、
    前記信号線に略直交して配置され、走査線信号が与えられる複数の走査線と、
    前記基板上において行列に配置されて前記表示面を形成する複数の画素であって、前記画素毎に独立に前記基板側に形成される第1電極及び複数の画素に共通に前記表示面側に形成される第2電極を有し、この第1及び第2電極間に独立島状に形成される発光層を備える画素と、
    夫々が前記画素に直列に接続され、前記信号線と前記走査線の交点付近に配置され、夫々が走査線信号及び信号線信号に応答して駆動信号を前記画素に供給して前記発光素子を自己発光させる複数のスイッチング素子と、及び
    前記第1電極とは電気的に絶縁され、前記第2電極に電気的に接続され、前記表示面上で前記要素画像境界に配置され、1画素に相当する幅を有し、列方向に沿って延出される補助配線と、
    を具備することを特徴とする立体表示装置。
  2. 表示面を有する自己発光型表示部と、及び
    前記表示部からの光線方向を制御する複数の光学的開口部を有する視差バリアと、
    前記表示部の前記表示面が前記光学的開口部夫々に対応した要素画像に分割されて当該要素画像が表示される立体表示装置において、
    前記表示部は、
    基板と、
    この基板上に配置され、信号線信号が与えられる複数の信号線と、
    前記信号線に略直交して配置され、走査線信号が与えられる複数の走査線と、
    前記基板上において行列に配置されて前記表示面を形成する複数の画素であって、前記画素毎に独立に前記基板側に形成される第1電極及び複数の画素に共通に前記表示面側に形成される第2電極を有し、この第1及び第2電極間に独立島状に形成される発光層を備える画素と、
    夫々が前記画素に直列に接続され、前記信号線と前記走査線の交点付近に配置され、夫々が走査線信号及び信号線信号に応答して駆動信号を前記画素に供給して前記発光素子を自己発光させる複数のスイッチング素子と、
    前記第1電極とは電気的に絶縁され、前記第2電極に電気的に接続され、前記表示面上に1又は複数の画素行毎に配置され、行方向に沿って延出される第1の補助配線と、及び 前記第1電極とは電気的に絶縁され、前記第2電極に電気的に接続され、前記表示面上で前記要素画像境界に配置され、列方向に沿って延出される1画素に相当する幅を有する第2の補助配線と、
    を具備することを特徴とする立体表示装置。
  3. 行方向に沿って延出される前記補助配線又は前記第1の補助配線は、前記要素画像の水平方向の幅の略1/m(m=1,2,3,・・・)の間隔で配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の立体表示装置。
  4. 前記画素は、その発光部が略円形に形成され、かつ同一行において同一ピッチで配列され、かつ互いに隣接する行の画素はその水平方向の位相がシフトされて配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の立体表示装置。
  5. 前記画素は、垂直方向に最も近い位置にある同色の画素同士がその水平方向の位相がシフトされて配置されることを特徴とする請求項4に記載の立体表示装置。
  6. 前記画素が全て白色に発光し、前記視差バリアの前面に、時分割により赤、緑、青の波長域を透過する状態を切り替えるシャッタを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の立体表示装置。
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