JP4175675B2 - 連続生検具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、経内視鏡的に生体組織を吸引、切除して複数の組織標本を採取する連続生検具に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般の連続生検具で組織を採取するためには、可撓性のシース部を内視鏡の鉗子チャンネルに挿入し、先端部に切除部を設けた鉗子を体内の採取部位に当接させて、鉗子とシース部を相対移動させて組織を切除する。
【0003】
組織片は組織収納部に複数個収納可能である。以上の操作により、複数個の組織を採取する連続生検具についてはPCT(特許協力条約)のWO95/08945、WO95/08946、WO95/20914号公報において開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記WO95/08946、WO95/20914号公報に開示されている構造では、図8に示すように生体組織50からカップ51a、51bの開閉により切除して採取した組織片52がカップ51a、51bの内側に貼り付き、収納部53への移動が困難となる場合がある。
【0005】
また、連続的な採取を行う間に、カップ51a、51bに付着した採取組織が体内に脱落することも有り得る。また、前記の理由から収納部53には採取した順番通りに収納されず、採取した複数の組織片の診断に支障を来すという問題点があった。
【0006】
一方、PCTのWO95/8945号公報に開示されている構造は、図9に示すようにシース部61内に進退自在のチューブ状部材62を設け、このチューブ状部材62の先端に一対のジョー或いはカップ63a,63bを設け、さらにチューブ状部材62の内側に収納部64を形成し、このチューブ状部材62の内側に配置した部材65の先端面から先端に針状突起66を設けた係止用リトラクタ67を突出して、収納手段68を形成している。
そして、切除した組織片69をカップ63a、63bの内側から剥離させて収納部64へ収納する。
【0007】
この収納手段68はシース部61とカップ63a,63bの相対移動とは独立して移動する必要があるため、構造及び操作が複雑になる。また、収納手段68が針状に形成されている場合、組織を貫通する必要があるので損傷が大きく、採取組織片69の診断に支障を来すという問題点があった。
【0008】
(発明の目的)
本発明は前記の問題に鑑みてなされたもので、簡単な構造で切除した組織片を収納部に確実に移動し、損傷を与えることなく係止することが可能な連続生検具を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明による連続生検具は、 内視鏡の鉗子チャンネルに挿通可能なシース部と、前記シース部の先端から突没自在に設けられ、先端部の開閉により生体組織を切除すると共に切除した組織片を格納する切除部を有する鉗子と、前記切除部の手元側に配置されて前記切除部内に格納されている前記組織片を収納する収納部と、を具備する連続生検具において、
前記収納部を前記切除部の後方に設け、
切除した組織片を前記収納部内に係止する係止部材を、前記収納部の内腔の軸中心方向に突出して該収納部の先端と前記切除部の先端との間に配設し、該係止部材と前記シース部とは相対的に移動せず、かつ該係止部材と前記切除部とは相対的に移動可能とし、
前記切除部の、前記シース部の手元側への一連続移動動作に応じて、当該先端部の開閉により生体組織が切除されると共に前記切除された組織片が当該切除部内に格納され、同連続移動動作に応じて前記切除部に格納されている前記組織片が前記係止部材を通過して前記収納部に収納される。
【0010】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
図1〜図5を参照して本発明の第1実施の形態について説明する。図1は本発明の第1の実施の形態の全体図、図2はその先端側の詳細な断面図で、図2(A)は先端側の縦断面図、図2(B)は図2(A)のA−A線断面図、図3(A)は鉗子部が組織を切除した状態の垂直断面図、(B)は水平断面図、図4は切除した組織片を収納部に移動する過程を示し、図5は収納部から複数の切除された組織片を回収する過程を示す。
【0011】
図1に示すように本発明の第1実施の形態の連続生検具1は、内視鏡の鉗子チャンネルに挿通可能な細長い挿入部2と、この挿入部2の手元側に設けられた操作を行う操作部3とより構成される。
【0012】
挿入部2は可撓性を持つシース部4の先端に、円筒形状の先端硬質部5が固着されている。図2(A)に示すように先端硬質部5の内部には先端側に開閉により生体組織を切除して採取する一対のカップ7a,7bを有する鉗子部6がシース部4及び先端硬質部5に対し突没自在に設けられている。なお、図2(B)は図2(A)のA−A線に沿った断面を示す。
この鉗子部6はその先端に設けた前記カップ7a、7bと、その手元側に形成され、前記カップ7a、7bが開くように付勢するバネ性(弾性)を有するアーム部8a、8bと、このアーム部8a、8bの後端に形成され、付勢が付けられていない円筒形状或いは軸方向に切り欠きが形成された直線部9と、この直線部9の後端に形成された接続部材10とを有し、この接続部材10の後端は操作ワイヤ11の先端に固着されている。
【0013】
この操作ワイヤ11はシース部4の内部を通って、操作部3に軸方向に摺動自在に設けられたスライダ12に固着される。
一対のカップ7a,7b及びその後端にそれぞれ形成された弾性体としてのアーム部8a、8bは、図2等に示す1点鎖線で示す中心軸の上下方向にほぼ対称に設けられている。
【0014】
上記アーム部8a、8bは、カップ7a、7bが外方向に展開する(より具体的には先端側が拡開する或いは先端側が互いに離間するように開く)ように付勢されており、図2(A)に示すようにアーム部8a、8bが先端硬質部5から出た状態でカップ7a、7bが開き、かつ、図3に示すようにアーム部8a、8bが先端硬質部5に完全に引き込まれるとカップ7a、7bは互いに接触し、その際カップ7a、7bで噛みついた組織を噛み切って接触する状態となる。つまり、一対のカップ7a、7bは開閉により組織を噛み切るのに十分な切断力を発揮する。
【0015】
鉗子部6及び先端硬質部5はステンレス鋼、チタン、黄銅等の金属やアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン、ポリカーボネート等の樹脂により形成される。開閉するカップ7a、7bには先端部及び側面部に複数のV字状突起13a、13bが設けられ、接触時には互いの山と谷が噛み合う。
【0016】
アーム部8a、8bの手元側に設けられた直線部9は常に先端硬質部5及びシース部4の内部に存在することにより、その円筒形状の内部空間で切除された組織片20の収納部14を形成している。
【0017】
先端硬質部5の先端には円筒形状のキャップ15がその基端のネジ部により取り外し自在に設けられ、図5に示すようにネジ部を外すことにより鉗子部6の全体を先端硬質部5から引き出すことが可能であり、収納部14に収納された組織片20を容易に取り出す事ができる。
【0018】
また、本実施の形態では切除部となるカップ7a,7bの開閉により組織19から組織片20を切除して、カップ7a,7bの内側の位置にある組織片20をその後方側の収納部14側に移動して、その移動した収納部14に係止する係止機構が以下のように簡単な構造で形成されている。
【0019】
鉗子部6のカップ7a,7bからアーム部8a,8bの後端の収納部14の前端に至る長手方向に(係止部材を移動自在に収納してガイドするガイド溝となる)スリット16a、16bが設けられている。そして、キャップ15の先端付近には切除された組織片20を係止する一対の硬質のフック17a、17bが固着され、各フック17a、17bはスリット16a、16bを貫通してシース部4(或いはその内側の鉗子部6を形成する収納部14の内腔等)軸中心O(図2(A)及び図2(B)参照)の方向に突出して、組織片20を収納部14に係止する係止部材を形成している。
【0020】
この構造により、各フック17a、17bがスリット16a、16bを貫通して半径方向内側にその先端が突出する状態で、スリット16a、16bが形成された長手方向の範囲内で(先端硬質部5或いはシース部4に対して)鉗子部6側を進退移動することができる。
【0021】
また、各フック17a,17bは軸中心O側にそれぞれ突出した先端が前方側から後方側に次第に突出量が大きくなり、後端面は垂直に立ち上がるテーパ状に切り欠いた形状(のテーパ形状部)にして、フック17a,17bに対して鉗子部6側を前方から後方側に移動した場合にはテーパ形状部により、切除した組織片20に通過の際に押圧する力を加える程度の負荷でスムーズに通過させることができ、逆方向に移動した場合には垂直に突出する面で組織片20の通過を阻止して収納部14に(収納された)組織片20を係止する機能を有する形状或いは構造にしている。
【0022】
このように本実施の形態ではシース部4の先端付近に収納部14の内腔の軸の中心側に突出し、切除部を形成するカップ7a,7b及びアーム部8a,8bの移動を妨げないようにスリット16a,16bを貫通するように係止部材としてのフック17a,17bが設けられ、かつフック17a,17bはその突出する先端に鉗子部6側を前方から後方側に移動した場合には組織片20に殆ど損傷を与えることなくスムーズに通過させ、逆方向に移動した場合には組織片20の通過を阻止する機能を備えた構造にしていることが特徴となっている。
【0023】
次にシース部4の先端に係止部材を設けた本実施の形態による組織19を切除して切除した組織片20を収納部14に移動して係止状態に収納し、さらに回収する作用を図2〜図5を参照して説明する。
アーム部8a、8bを先端硬質部5に引き込んだ状態で挿入部2を内視鏡の鉗子チャンネルを通して体腔内に挿入する。
【0024】
スライダ12を先端側に移動する操作を行うことにより、操作ワイヤ11を介して鉗子部6を先端硬質部5に対して先端側に移動し、アーム部8a、8bを先端硬質部5から突出させ、図2(A)のようにアーム部8a、8bを外側に展開させる。アーム部8a、8bを外側に展開することにより、アーム部8a、8bの弾性力によって切除部としてのカップ7a,7bが開く。
【0025】
開いたカップ7a、7bを体腔内の組織19における採取を行おうと望む部位に当接し、さらに押圧し、この状態でスライダ12を手元側に引き、操作ワイヤ11を介して鉗子部6を先端硬質部5に対して手元側に移動して、図3(A)或いは図3(B)のようにアーム部8a、8bを先端硬質部5に収納する。
【0026】
この時、組織19にカップ7a、7bのV字状突起13a、13bが食いつき、カップ7a、7bと共に先端硬質部5に引き込まれる。カップ7a、7bはアーム部8a、8bが先端硬質部5に収納されるのに伴い、互いに接近し、完全に収納された状態において接触し、組織19の一部を切り離す切除を行う。そして、図3に示すように切除された組織片20はカップ7a、7bの内部に格納される。
【0027】
ここで図4のように鉗子部6を先端硬質部5内に収納するようにスライダ12を手元側に引く操作を行う。
【0028】
この操作により鉗子部6のスリット16a,16bが後方側に移動し、カップ7a,7b部分がシース部4の先端面付近を通過する際に、カップ7a,7bの内側の組織片20の塊の上下方向の表面部分にスリット16a,16bから内側に突出するフック17a,17bの先端のテーパ形状部が接触した後、(組織片20の塊の上下方向の長さがフック17a,17bの先端間の間隔よりも小さいと)テーパ形状部で押圧されて組織片20が変形することにより、組織片20がフック17a,17b部分を通過する。
【0029】
つまり、切除された組織片20はフック17a、17bのテーパ形状部の手元側に移動する。この状態を図4で示している。
【0030】
次の組織を採取するためにアーム部8a、8bを先端硬質部5から突出させ、カップ7a、7bを展開する。この場合、フック17a,17bの先端の後端面は垂直に立ち上がっているので、この部分により組織片20が通過してフック17a,17bの前側に移動することは阻止される。つまり、カップ7a,7bとその後端のアーム部8a,8bがフック17a,17bより前に移動するが、組織片20はフック17a,17bに係止された状態が維持されるので、図2のようにフック17a、17bに係止された組織片20はカップ7a、7bから剥離され、収納部14に留まる。
【0031】
必要個数の組織片20が採取できるまで上記操作を繰り返した後、連続生検具1を内視鏡の鉗子チャンネルより抜去してキャップ15を取り外し、図5のようにアーム部8a、8b全体を先端硬質部5から引き出し、複数の組織片20を回収する。
【0032】
本実施の形態によれば簡単な構成の係止機構により以下の効果を有する。
【0033】
(1)アーム部8a、8bを先端硬質部5内に引き込む操作により、切除された組織片20はフック17a、17bに係止され、収納部14内に留まるため、次の組織を採取するためにカップ7a、7bを先端硬質部5から引き出しても組織片20がカップ7a、7bに付着せず、連続的な組織採取に支障を来さない。
また、組織片20は採取された順に収納部14に収納されるため、採取場所と採取組織の相関を保持できる。
【0034】
(2)キャップ15が着脱自在であるために、収納部14に収納された組織片20を鉗子部6と共にシース部4の外部に引き出すことが可能で、複数の切除された組織片20の回収が容易となる。
【0035】
(3)また、組織片20を収納部14に移動する操作では組織片20を押圧する程度の力を加える程度で殆ど損傷を与えないし、収納部14に収納される組織片20は針で穿刺する等の組織片20に損傷を与える事を行わないで係止するので、信頼性の高い検査或いは診断を行う組織標本を得ることができる。
【0036】
(第2の実施の形態)
次に図6を参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。図6は第2の実施の形態の連続生検具21を示す。尚、第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し、詳細は省略する。
【0037】
この第2の実施の形態の連続生検具21では、フック17a、17bの代わりに可撓性を有するフラップ22a、22bがキャップ15の内側に固着され、フラップ22a、22bはそれぞれスリット16a,16bを貫通し、シース部4(或いは収納部14の内腔等)の軸中心方向側に突出するように設けられている。
【0038】
また、フラップ22a、22bは基部から末端にかけて手元側方向へ屈曲させた屈曲成形部を形成することにより、先端側から手元側への方向には変形しやすく、また手元側から先端側の方向には変形しにくくなっている。
【0039】
そして、キャップ15側に対して鉗子部6側を前方から後方側に移動した場合にはフラップ22a、22bの屈曲成形部により、切除した組織片20によりフラップ22a、22bが押し広げられるようにしてスムーズに通過させることができ、逆方向に移動した場合には組織片20の通過を阻止して収納部14に(収納された)組織片20を係止する機能或いは特性を備えている。
【0040】
その他の構成は第1の実施の形態と同様である。次に本実施の形態の作用を説明する。
図7は第2の実施の形態の使用状態を示す図である。
第1の実施の形態の作用で説明したようにカップ7a、7bを開き、採取を望む組織部位に当接し、さらに押圧した状態でスライダ12を手元側に引く操作を行うことによりアーム部8a,8bが先端硬質部5内に完全に収納されると、カップ7a,7bは閉じて組織19を切除してカップ7a,7bの内側には切り離された組織片20が収納されることになる。
【0041】
さらにスライダ12を手元側に引く操作を行い、カップ7a,7bが先端硬質部5内に収納されるようにすると、その操作の際に組織片20はフラップ22a、22bを変形させ(図7参照)、収納部14に移動することができる。その後、アーム部8a、8bを先端硬質部5から突出させるようにスライダ12を先端側に移動する操作を行うと、組織片20はフラップ22a、22bにより係止され、収納部14に留まる。
【0042】
必要個数の組織片20が採取できるまで上記操作を繰り返した後、この連続生検具を内視鏡の鉗子チャンネルより抜去してキャップ15を取り外し、図5のようにアーム部8a、8b全体を先端硬質部5から引き出し、複数の組織片20を回収する。
【0043】
本実施の形態によれば以下の効果がある。
第1の実施の形態の効果に加えて、フラップ22a、22bが可撓性を有するため、切除された組織片20がフラップ22a、22bを通過する際に加わる力をより軽減でき、組織表面部分もより完全な状態での組織標本を得ることができる。
【0044】
なお、鉗子部6の先端に形成され、開閉により切除を行う切除部はカップ7a,7bの構造に限定されるものでなく、開閉により切除を行うことができる構造のものであれば良い。
【0045】
また、接続部材10部分などで操作ワイヤ11側と分離できる構造にして鉗子部6の先端側の切除部の構造などを交換できるようにしたり、先端側部分の洗滌などを行い易いようにする等しても良い。
また、係止部材としてそれぞれ2つのフック17a,17b或いはフラップ22a,22bを軸中心方向に突出するように設けているが、2つの場合に限定されるものでなく、例えば3つ或いはさらに多数にしても良し、少なくとも1つ設けてあれば良い。
【0046】
[付記]
1.内視鏡の鉗子チャンネルに挿通可能なシース部と、前記シース部の先端から突没自在に設けられ、先端に開閉により生体組織を切除する切除部を有する鉗子と、前記切除部の手元側に配置され切除した組織片の収納部とを具備し、前記シース部と前記鉗子の相対移動により生体組織を切除し、複数の切除した組織片を前記収納部に収納する連続生検具において、
前記収納部の内腔の軸中心方向に突出し、切除した組織片を係止する係止部材を前記シース部の先端に設けたことを特徴とする連続生検具。
【0047】
2.前記鉗子が外方向に付勢されたアームを具備する弾性体で形成されたことを特徴とする付記1記載の連続生検具。
3.前記係止部材が弾性体であることを特徴とする付記1〜2記載の連続生検具。
4.前記係止部材が弾性であることを特徴とする付記1〜2記載の連続生検具。
5.前記係止部材が前記シース部から着脱自在であることを特徴とする付記1〜4記載の連続生検具。
【0048】
6.前記鉗子部は前記切除部から収納部の前端付近まで、前記係止部材が貫通して移動自在のガイド溝が設けられ、前記係止部材は前記鉗子部が後方側に移動した場合には組織片の通過を自在にし、かつ前記鉗子部が前方側に移動した場合には組織片の通過を阻止する特性或いは構造を持つ付記1記載の連続生検具。
【0049】
【発明の効果】
上述したように本発明によれば、内視鏡の鉗子チャンネルに挿通可能なシース部と、前記シース部の先端から突没自在に設けられ、先端に開閉により生体組織を切除する切除部を有する鉗子と、前記切除部の手元側に配置され切除した組織片の収納部とを具備し、前記シース部と前記鉗子の相対移動により生体組織を切除し、複数の切除した組織片を前記収納部に収納する連続生検具において、
前記収納部の内腔の軸中心方向に突出し、切除した組織片を係止する係止部材を前記シース部の先端に設けているので、簡単な構造で、切除された組織片が、収納部に確実に収納されるため、連続的な組織採取に支障を来さない。また組織は採取された順に収納部に収納されるため、採取場所と採取組織の相関を保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の連続生検具の全体図、
【図2】図1の先端側の詳細な構造を示す断面図。
【図3】組織を切除した状態の垂直断面及び水平断面を示す図。
【図4】切除した組織片を収納部に移動する過程を示す図。
【図5】収納部から複数の切除組織を回収する過程を示す図。
【図6】本発明の第2の実施の形態の連続生検具の先端側の詳細な構造を示す断面図。
【図7】切除した組織片を収納部に移動する過程を示す図。
【図8】従来例の連続生検具の先端側の構造を示す断面図。
【図9】他の従来例の連続生検具の先端側の構造を示す断面図。
【符号の説明】
1…連続生検具
2…挿入部
3…操作部
4…シース部
5…先端硬質部
6…鉗子部
7a,7b…カップ
8a,8b…アーム部
9…直線部
10…接続部材
11…操作ワイヤ
12…スライダ
13a,13b…V字状突起
14…収納部
15…キャップ
16a,16b…スリット
17a,17b…フック
19…組織
20…組織片
Claims (2)
- 内視鏡の鉗子チャンネルに挿通可能なシース部と、前記シース部の先端から突没自在に設けられ、先端部の開閉により生体組織を切除すると共に切除した組織片を格納する切除部を有する鉗子と、前記切除部の手元側に配置されて前記切除部内に格納されている前記組織片を収納する収納部と、を具備する連続生検具において、
前記収納部を前記切除部の後方に設け、
切除した組織片を前記収納部内に係止する係止部材を、前記収納部の内腔の軸中心方向に突出して該収納部の先端と前記切除部の先端との間に配設し、該係止部材と前記シース部とは相対的に移動せず、かつ該係止部材と前記切除部とは相対的に移動可能とし、
前記切除部の、前記シース部の手元側への一連続移動動作に応じて、当該先端部の開閉により生体組織が切除されると共に前記切除された組織片が当該切除部内に格納され、同連続移動動作に応じて前記切除部に格納されている前記組織片が前記係止部材を通過して前記収納部に収納される
ことを特徴とする連続生検具。 - 前記切除部と前記収納部とが該切除部を開方向へ付勢するアーム部を介して連設され、
前記シース部の先端側にキャップが着脱自在に設けられており、該キャップに前記係止部材が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の連続生検具。
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