JP4175561B2 - ラック用冷却ユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器ラック内の特定箇所を局所的に冷却するためにラック内に組み込んで使用するラック用冷却ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
実開平6−28573号公報
【0003】
電子機器ラックの内部は収納した電子機器の発熱により昇温するため、冷却する必要がある。そこで従来は特許文献1に記載のようにラック内の全体に冷却空気を循環させて全体冷却を行っていた。しかし、ラック全体を冷却するために冷却能力の大きい冷却装置が必要となり、また冷却装置のための特別な取り付けスペースが必要となるという問題があった。しかも電子機器には発熱量の大小や必要とする冷却温度の高低があるため、ラックの内部全体を均一に冷却する従来構造は合理性を欠く面もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記した従来の問題点を解決し、特別な設置スペースを必要とすることなく、冷却を必要とする部分のみをスポット的に冷却することができるラック用冷却ユニットを提供するためになされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するためになされた本発明のラック用冷却ユニットは、ペルチェ冷却装置を搭載したラックユニットの内部を仕切り板により上下に区画して一方を放熱室、他方を吸熱室とするとともに、ラックユニットの側面に上下の通気孔を形成し、吸熱室には一方の通気口から吸引した空気をペルチェ冷却装置の吸熱用ヒートシンクにより冷却したうえ、ラックユニットの前部から目的の機器搭載ユニットに冷却風を送風するための冷却用ファンを設け、また放熱室には他方の通気孔から吸引した空気をペルチェ冷却装置の放熱用ヒートシンクに流し、加熱された温風をラックユニットの後部に排出する放熱用ファンと、ペルチェ冷却装置の電源装置とを配置したことを特徴とするものである。
【0006】
本発明のラック用冷却ユニットは、通常のラックユニットと同様にラック内に収納して用いることができるため、冷却装置のための特別な取り付けスペースを必要としない。しかも冷却目的とする機器搭載ユニットの近傍に設置することにより、効率よくスポット的な冷却を行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の好ましい実施形態を示す。
図1は本発明のラック用冷却ユニットの斜視図、図2はラックへの取り付け状態を示す模式的な断面図である。これらの図において、1は浅箱状のラックユニットであり、その内部は仕切り板2によって上下の2室に区画されている。仕切り板2の中央部にはペルチェ冷却装置3が搭載されている。周知のようにペルチェ冷却装置3はペルチェ素子の両面に放熱用ヒートシンク4と吸熱用ヒートシンク5とを取り付けたものであり、この実施形態では仕切り板2の上側に放熱用ヒートシンク4を露出させて放熱室6とし、仕切り板2の下側に吸熱用ヒートシンク5を露出させて吸熱室7としてある。
【0008】
ラックユニット1の前後両端部には冷却用ファン8と放熱用ファン9とが配置されている。冷却用ファン8はラックユニット1の側面の下側通気孔10から吸引した空気を吸熱用ヒートシンク5により冷却したうえ、ラックユニット1の前部から冷却風として吹き出すものであり、放熱用ファン9はラックユニット1の側面の上側通気孔11から吸引した空気を放熱用ヒートシンク4に流し、加熱された温風をラックユニット1の後部に排出するものである。
【0009】
この実施形態では、ラックユニット1の前部に上面が開口したデフレクタ12を取り付け、冷却用ファン8から出た冷却風を上方に吹き出している。図2に示すように、このラック用冷却ユニットはマウントレール13,13間に差し込んで用いられるものであり、冷却目的である機器搭載ユニット20の直下に位置させておけば、送風された冷却風は機器搭載ユニット20のファン21によりその前部から吸引され、機器搭載ユニット20を通過する間に機器を冷却しながら、機器搭載ユニット20の後方に排出される。機器搭載ユニット20は例えば発熱量の大きいサーバーを搭載したユニットである。ユニットの後方に排出された温風は、図2に示すようにラック筺体30の上部側面や天井面に設けた排気ファン31により外部に放出される。
【0010】
なお、この実施形態では本発明のラックユニット1を他の機器搭載ユニット20と同一サイズ、同一高さとしたが、ファンやヒートシンクを大型のものとした場合にはラックユニットの高さを機器搭載ユニット20よりも高くしたものとしてもよい。ペルチェ冷却装置3の電源装置14はそれ自体が発熱源となるため、放熱室6側に配置する。また、コントローラ15は低温となる吸熱室7に配置することが好ましい。
【0011】
この実施形態ではラックユニット1の前部にデフレクタ12を取り付けて冷却風を目的とする機器搭載ユニット20に向かわせたが、デフレクタ12の代わりにダクトまたはホースにより冷却風を目的とする機器搭載ユニット20に導くこともできる。また、冷却用ファン8をラックユニット1の側面に配置してデフレクタやダクト等により機器搭載ユニット20の側面から冷却風を送り込むものとしてもよい。また、ラックユニット1の底面に冷却用ファン8を設けて真下の機器搭載ユニット20を冷却したり、ラックユニット1の天井面に冷却用ファン8を設けて真上の機器搭載ユニット20を冷却することもできる。
【0012】
このように構成された本発明のラック用冷却ユニットは、図2に示すようにマウントレール13,13間に差し込んで用いられるものであり、冷却目的である機器搭載ユニット20の近傍に差し込むことにより、冷却したい機器搭載ユニット20のみを効率よく冷却することができる。このため特別なスペースを必要としないうえ、ユニットの機器搭載部にペルチェ冷却装置3を搭載することができるので素子を多数設けることができ、冷却能力を高くすることができる。
【0013】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明のラック用冷却ユニットは広い設置スペースを必要とすることなく、冷却を必要とする部分のみをスポット的に効率よく冷却することができる。このため従来のようにラック筺体内部の全体を冷却するものとは異なり、設備コスト及びランニングコストを削減しつつ、必要な機器のみを的確に冷却することができる利点がある。また、それ自体が発熱源となるペルチェ冷却装置の電源装置は放熱室に配置したので、冷却効果が損なわれることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のラック用冷却ユニットの斜視図である。
【図2】ラックへの取り付け状態を示す模式的な断面図である。
【符号の説明】
1 ラックユニット
2 仕切り板
3 ペルチェ冷却装置
4 放熱用ヒートシンク
5 吸熱用ヒートシンク
6 放熱室
7 吸熱室
8 冷却用ファン
9 放熱用ファン
10 下側通気孔
11 上側通気孔
12 デフレクタ
13 マウントレール
14 電源装置
15 コントローラ
20 機器搭載ユニット
21 ファン
30 ラック筺体
31 排気ファン
Claims (1)
- ペルチェ冷却装置を搭載したラックユニットの内部を仕切り板により上下に区画して一方を放熱室、他方を吸熱室とするとともに、ラックユニットの側面に上下の通気孔を形成し、吸熱室には一方の通気口から吸引した空気をペルチェ冷却装置の吸熱用ヒートシンクにより冷却したうえ、ラックユニットの前部から目的の機器搭載ユニットに冷却風を送風するための冷却用ファンを設け、また放熱室には他方の通気孔から吸引した空気をペルチェ冷却装置の放熱用ヒートシンクに流し、加熱された温風をラックユニットの後部に排出する放熱用ファンと、ペルチェ冷却装置の電源装置とを配置したことを特徴とするラック用冷却ユニット。
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