JP4175069B2 - ロッドインテグレータ及びプロジェクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロッドインテグレータ、及びこのロッドインテグレータを用いるプロジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
プロジェクタなどの表示装置においては、入射光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置に均一な強度の照明光を入射させることが望ましい。光源部からの照明光の強度分布を均一化させるための代表例としてロッドインテグレータが知られている。
【0003】
ロッドインテグレータは、例えば、光軸に沿った長手方向に中空内壁を有している。内壁面には、鏡面処理が施され、凹凸の無い状態に研磨されている。そして、ロッドインテグレータの入射側の開口部から照明光が入射される。入射した照明光は、鏡面処理された内壁面で繰り返し反射される。そして、繰り返し反射した光は、射出側の開口部から射出される。このとき、光軸に対して様々な角度成分の光が繰り返し反射される。これにより、射出側の開口部から様々な角度で光が射出する。この結果、見かけ上複数の2次光源から光が供給されたような照明光を得られる。よって、照明光の強度を均一化できる。均一化された照明光は、続くリレー光学系などへ導かれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のロッドインテグレータでは、中空内壁面を構成する周囲の一定の厚さを有する壁部の端面は何ら処理が施されていない。未処理の端面は粗面(砂面)であるため、この端面に入射した光は散乱されてしまう。このため、光源からの光のうち有効に使用できるのは、入射側の開口部から入射して中空内壁面を繰り返し反射して進行する光のみである。例えば、プロジェクタの現状では、光源部からの光のうち略半分程度の光しか投写されていない場合がある。従って、光源部からの光を十分に使用していないため、光利用効率が十分でないという問題がある。特に、Sequential Color Recapture方式(以下、「カラーリキャプチャ方式」という。)のプロジェクタの場合、ロッドインテグレータの入射側の端面近傍に、光源部からの光を集光させる。このとき、光源部からの光が十分に集光されないと、入射側開口部に入射できず、けられてしまう。けられてしまう光はエネルギー密度の高い光である。具体的には、集光スポット径が10mmφ、開口部の寸法が4.8×6.2mmの場合、スクリーンに投射される光量は、光源部の光量の略20%である。よって、リキャプチャ方式のプロジェクタにおいては光利用効率の低下が顕著になり問題である。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、高い光利用効率で明るい均一な強度の光が得られるロッドインテグレータ及びプロジェクタを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、一端側から入射した光線を繰り返し反射させて他端側から射出する導光部と、第1の面と第2の面とを備え、前記導光部の周囲に設けられている周囲壁部とを有し、前記周囲壁部は、光を入射または反射させる研磨された平坦面である第1の面と、光を入射または反射させる研磨された平坦面である第2の面と、前記第1の面又は前記第2の面から入射した光を繰り返し反射させて他方の面から射出させる反射面とを有することを特徴とするロッドインテグレータを提供できる。ここで、「平坦面」とは、入射光が反射・屈折の法則に従う面、いわゆる鏡面(粗面でない)やTIR(Total Internal Reflection)面等をいう。従って、「平坦面」に入射した光は、散乱されることなく、反射、又は透過、又は全反射される。
この本発明により、周囲壁部内を導光路として使用することで、部品点数を増やすことなく簡易な構成のまま高い光利用効率で明るい均一な強度の光を得られる。
【0007】
また、本発明の好ましい態様によれば、一端側から入射した光線を繰り返し反射させて他端側から射出する導光部と、第1の面と第2の面とを備え、前記導光部の周囲に設けられている周囲壁部とを有し、前記周囲壁部は、前記周囲壁部内を進行する光を反射する反射膜が形成された第1の面と、光を入射または反射させる研磨された平坦面である第2の面と、前記第2の面から入射した光を繰り返し反射させて前記第1の面に形成された前記反射膜で反射させ、さらに繰り返し反射させて前記第2の面から射出させる反射面とを有することが望ましい。これにより、周囲壁部内を導光路として使用することで、部品点数を増やすことなく簡易な構成のまま高い光利用効率で明るい均一な強度の光を得られる。
【0008】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記周囲壁部の前記反射面は、全反射面又は反射膜が形成された面であることが望ましい。これにより、全反射面の場合は簡易に安価に構成でき、反射膜の場合はさらに効率的に光利用効率を向上できる。
【0009】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記周囲壁部は、前記第1の面が前記第2の面よりも大きく、前記反射面がテーパ面となるように形成されていることが望ましい。これにより、第1の面からより多くの光を取り込むことができる。また、第2の面から射出する光と光軸とのなす角度を大きく出来る。この結果、本ロッドインテグレータをプロジェクタに適用した場合、空間光変調装置の周辺部を効率的に照明できるので、照度を均一化できる。
【0010】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記周囲壁部の前記第2の面は、前記導光部の中心軸に対して所定角度をなすように形成されていることが望ましい。これにより、第2の面から射出する光と光軸とのなす角度を大きく出来る。この結果、本ロッドインテグレータをプロジェクタに適用した場合、空間光変調装置の周辺部を効率的に照明できるので、照度を均一化できる。
【0011】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記周囲壁部の前記第2の面は、さらに所定部分に反射膜が形成されていることが望ましい。これにより、第2の面の所定部分以外から射出する光と光軸とのなす角度を大きく出来る。この結果、本ロッドインテグレータをプロジェクタに適用した場合、空間光変調装置の周辺部を効率的に照明できるので、照度を均一化できる。
【0012】
また、本発明の好ましい態様によれば、光を供給するための光源部と、前記光源部からの光を均一化するための上述のロッドインテグレータと、ロッドインテグレータから射出された光を画像信号に応じて変調する空間変調素子と、前記空間変調素子からの変調光を投写する投写レンズとを有することを特徴とするプロジェクタを提供できる。これにより、周囲壁部内を導光路として使用することで、部品点数を増やすことなく簡易な構成のまま高い光利用効率で明るい均一な強度の光を得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るプロジェクタの概略構成を示す図である。プロジェクタ100は、カラーリキャプチャ方式のプロジェクタである。
【0014】
白色光である照明光を供給する光源部101と、前面硝子部102と、光源部101からの白色光を均一化させるためのインテグレータ200と、インテグレータ200の射出側に設けられ色分解を行うためのカラーホイール103とを有する。インテグレータ200については後述する。光源部101からの光は前面硝子部102に入射する。前面硝子部102には、UVコート、IRコートが施されている。このため、光源部101からの光のうちの紫外光や赤外光がカットされる。また、前面硝子部102は、光源部101のランプが損傷した場合の他の部材への被害を低減する役割をも有する。カラーホイール103には、ダイクロイック膜が螺旋状等の適当な形状に組み合わされて設けられている。ダイクロイック膜は、特定の波長領域の光を透過し、他の波長領域の光を反射させる。例えば白色光を、3つの波長領域の光に色分解する場合は、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の光のみをそれぞれ透過させるR光透過ダイクロイック膜41R、G光透過ダイクロイック膜41G、B光透過ダイクロイック膜41Bが形成されている。そして、カラーホイール103は、光軸AX1と平行な軸AX2を中心に回転している。
【0015】
カラーホイール103で色分解された光は、リレーレンズ104を経由して反射型空間光変調装置105、または反射型ライトバルブ105へ入射する。反射型空間光変調装置105としては、例えばティルトミラーデバイスを用いた光変調装置を用いることができる。ティルトミラーデバイスの例の一つは、テキサス・インスツルメンツ社のDMDである(DMDは同社の商標)。反射型空間光変調装置105は、画像信号に応じて入射光を変調して射出する。変調された光は、投写レンズ106を経由してスクリーン107の方向へ反射される。投写レンズ106は、反射型空間光変調装置105に形成されている画像を拡大してスクリーン107へ投写する。
【0016】
図2(a)は、ロッドインテグレータ200近傍の構成を拡大して示す図である。図2(b)は、その斜視図である。その他の構成は図示を省略する。まず、ロッドインテグレータ200の導光部201のみを進行する光について説明する。
【0017】
光源部101からの光は、ロッドインテグレータ200の一端側の開口部205近傍に集光される。開口部205から入射した光L1は、導光部201の内壁面に形成された反射膜201aで繰り返し反射される。反射膜201aで繰り返し反射された光は、ロッドインテグレータ200の他端側から射出する。他端側から射出した光は、カラーホイール103に入射する。
【0018】
ここで、カラーホイール103のR光透過ダイクロイック膜41Rに照射される光を考える。光源部101からの白色光のうちR光(L2)は、カラーホイール103のR光透過ダイクロイック膜41Rを透過する。これに対して、G光及びB光(L3)はカラーホイール103のR光透過ダイクロイック膜41Rで反射され他端側から導光部201へ入射する。他端側から入射したG光及びB光は、導光部201の反射面201aで繰り返し反射しながら光源部101の方向へ戻る。導光部201内を光源部101の方向に向かって進行するG光及びB光は、一端側の面に到達する。ロッドインテグレータ200の一端側の端面には、開口部205の周辺に反射膜206aが形成されている。反射膜206aは、その法線が光軸AX1と平行な面上に位置する。反射膜206aは、例えば、Al、Al合金、Ag、Ag合金、誘電体多層膜等で形成できる。このため、導光部201内を光源部101の方向に向かって進行したG光及びB光のうち、反射膜206aに入射した光は、当該反射膜206aで反射される。反射膜206aで反射されたG光及びB光は、導光部201内をカラーホイール103の方向へ進行する。そして、導光部201の他端側の端面から射出する。他端側の端面から射出したG光及びB光は、回転しているカラーホイール103のG光透過ダイクロイック膜41G又はB光透過ダイクロイック膜41Bに照射されれば、そのまま透過する。また、透過できずにカラーホイール103を反射した光は、再度上述と同じ工程を繰り返す。ここで、カラーホイール103は常時回転しているので、反射された光のうちいずれかの成分の光はカラーホイール103を透過することができる。
【0019】
次に、本実施形態における特徴的な構成について説明する。上述の工程のうち、カラーホイール103で反射されたB光又はG光のうち、ロッド形状の周囲壁部204の第2の端面、または面203に入射する光L3を考える。第2の端面203は研磨された平坦面である。このため、第2の端面203に入射した光L3は、反射・屈折の法則に従う。周囲壁部204は、硝子などの高屈折率部材で構成されている。第2の端面203から入射した光L3は、周囲壁部204内を全反射を繰り返しながら光源部101の方向へ進行する。
また、周囲壁部204の長手方向に沿った面に反射膜204aを形成しても良い。この場合、第2の端面203から入射した光L3は、反射膜204aで繰り返し反射しながら光源部101の方向へ進行する。全反射面の代わりに反射膜204aを形成した場合は、周囲壁部204の支持部や汚れた部分からの光漏れを防止できる。そして、繰り返し反射する光L3は、第1の端面、または面202に到達する。第1の端面202は、第2の端面203と同様に研磨された平坦面である。従って、第1の端面202に入射した光は、光源部101の方向へ透過して射出する。
【0020】
第1の端面202から射出した光L4は、光源部101のリフレクタRF(図1)に入射する。リフレクタRFに入射した光L4は、このリフレクタRFでロッドインテグレータ200の方向へ反射される。反射された光のうち、ロッドインテグレータ200の開口部205又は第1の端面202に入射した光は、再度導光部201又は周囲壁部204内を繰り返し反射しながらカラーホイール103の方向へ進行する。そして、導光部201の他端側の端面又は周囲壁部204の第2の端面203から射出する。ここで、周囲壁部204内を進行する光の損失を低減するために、第1の端面202及び第2の端面203は、光軸AX1に対して略垂直な面であることが望ましい。さらに好ましくは、第1の端面202及び第2の端面203には反射防止膜を形成することが良い。
【0021】
上記説明では、R光透過ダイクロイック膜41Rに照射された光を例にしている。上述の光の振る舞いは、カラーホイール103を射出してG光透過ダイクロイック膜41G、又はB光透過ダイクロイック膜41Bに入射する光についても同様である。特に、本実施形態では、従来は導光に使用されていなかった周囲壁部204内を積極的に導光に使用している。従って、光の損失が低減され、光源光を有効に利用することができる。これにより、効率良く色分解でき、明るいカラー表示を実現できる。例えば、5%程度の光利用効率を向上できる。また、反射面204aは、光を繰り返し反射させる面であれば、研磨された平坦面又は反射膜を形成した面のいずれでも良い。
【0022】
また、本実施形態において、カラーホイール103を透過した光の場合でも、この光がリレーレンズ104の呑み込み角よりも大きい場合、リレーレンズ104でけられてしまう。そこで、リレーレンズ104の呑み込み角を外れた領域に補助反射ミラーなどを配置する。この補助反射ミラーにより、リレーレンズ104を外れた光を再度光源部101の方向へ反射して戻す。そして、この戻された光をリキャプチャすることで光利用効率を向上できる。
【0023】
(第2実施形態)
図3は、本発明の第2実施形態に係るロッドインテグレータ300の構成を示す図である。本実施形態のロッドインテグレータ300は、周囲壁部204の第1の端面、または面202に反射膜202aが設けられている点が上記第1実施形態におけるロッドインテグレータ200と異なる。上記第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。上述したように上記第1実施形態では、周囲壁部204内を光源部101の方向へ進行した光は、第1の端面202から射出する。そして、第1の端面202から射出した光は、光源部101のリフレクタRFで反射される。
【0024】
これに対して、本実施形態では、第1の端面202に反射膜202aが形成されている。このため、周囲壁部204を繰り返し反射して光源部101の方向へ進行する光は、第1の端面202の反射膜202aで反射される。そして、カラーホイール103の方向へ繰り返し反射しながら進行する。この構成によれば、周囲壁部204内を光源部101の方向へ進行してきた光を全て反射させることができる。よって、さらに光利用効率を向上できる。
【0025】
(第3実施形態)
図4は、本発明の第3実施形態に係るロッドインテグレータ400の構成を示す図である。上記第1、第2実施形態のロッドインテグレータはリキャプチャ方式のプロジェクタに好適な構成である。これに対して、本実施形態に係るロッドインテグレータ400は、従来の光源部101からの光を透過させることに使用する均一化光学系を備えるプロジェクタに好適な構成である。本実施形態のロッドインテグレータ400は、上記第1実施形態のロッドインテグレータ200と異なり、導光部201の光源部101からの光が入射する一方側の端面には反射膜が形成されていない。
【0026】
不図示の光源部101からの光は、導光部201に入射する。導光部201に入射した光は、繰り返し反射しながら他端側の端面から射出する。本実施形態では、周囲壁部204の第1の端面、または面202及び第2の端面、または面203とは、研磨された平坦面である。よって、光源部101からの光は、第1の端面202からも周囲壁部204に入射する。また、周囲壁部204は、長手方向に沿った面に反射膜204aが形成されている。このため、第1の端面202から入射した光は、反射膜204aで繰り返し反射しながら進行する。そして、繰り返し反射する光は、第2の端面203に到達する。第2の端面203は、第1の端面202と同様に研磨された平坦面である。従って、第2の端面203に入射した光は、そのまま射出し、ほぼAX1で示す光軸方向に沿って進み、図示しないリレーレンズに入射する。この構成によれば、導光部201に加えて、周囲壁部204も光源部101からの光を導光する部分として使用している。この結果、光源部101からの光の利用効率を向上できる。
【0027】
(第4実施形態)
図5は、本発明の第4実施形態に係るロッドインテグレータ500の構成を示す図である。上記各実施形態のロッドインテグレータと同様の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。本実施形態は、周囲壁部204の第2の端面、または面501が、導光部201の中心軸に一致する光軸AX1に対して所定の角度αをなしている。つまり、第2の端面501の法線は光軸AX1と平行でない。本実施形態では、第2の端面501がこのように斜めに形成されているため、光線L4は、端面501を射出する際に屈折する。この結果、L4と光軸AX1とがなす角度が大きくなる。角度αは、リレーレンズ104を介してスクリーン107へ光を投写できる範囲内、例えば20°程度が望ましい。次に、第2の端面501を斜めに形成することの効果を図6に基づいて説明する。
【0028】
図6は、ロッドインテグレータ500からティルトミラーデバイスを用いた反射型空間光変調装置105に至るまでの光路図である。図から明らかなように、ロッドインテグレータ500を射出した光のうち、光軸AX1に対する角度が大きい光ほど、リレーレンズ104を透過した後反射型空間光変調装置105の位置において、より光軸AX1側へ向かう傾向がある。また、図7は、反射型空間光変調装置105を正面から見た図である。ロッドインテグレータ500の周囲壁部204を経由して第2の端面501から射出する光が照射される領域を斜線を付して示す。このように、第2の端面501から射出した光は反射型空間光変調装置105の周辺領域を照明する。また、第2の端面501から射出する光のうち、光軸AX1との成す角度が大きい光ほど、反射型空間光変調装置105の周辺領域のうち、より中心側(光軸AX1側)へ向かう。ただし、後続するリレーレンズ等で光を有効に拾うためには、例えばα=20°〜35°程度が望ましい。
【0029】
本実施形態では、第2の端面501をこのように斜めに形成することで、光線L4は屈折するため、第1実施形態における光線と比較してその進行方向が変わる。この構成によれば、第2の端面501から射出する光と光軸とのなす角度を大きくできる。よって、周囲壁部204を経由した光を、反射型空間光変調装置105の周辺部へ導くことができる。一般に、画像の明るさは、中心領域に比較して周辺領域が暗い。本実施形態のようなロッドインテグレータ500を用いると、この光量が低下しがちな領域へ照明光を導くことができる。よって、より明るく均一な照度の画像を得ることができる。
【0030】
(第5実施形態)
図8は、第5実施形態に係るロッドインテグレータ800の構成を示す図である。反射面204aがテーパ面になっている点が上記第1実施形態のロッドインテグレータ200と異なる。その他の上記第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。本実施形態では、第1の端面、または面202の面積が第2の端面、または面203の面積よりも大きい。そして、反射面204aが第1の端面202側に大きく、第2の端面203側に小さくなるようなテーパ面となっている。この構成によれば、不図示のリフレクタRFで反射されてきた光を、大きな面積の第1の端面202で拾うことができる。そして、テーパ面となっている反射面204aで繰り返し反射することにより、反射角度、つまり光軸AX1に対する角度、が次第に大きくなる。そして、第2の端面203を射出する光の射出角度は、第1の端面202への入射角度よりも大きい。これにより、光軸AX1と射出した光との成す角度を大きくすることができる。この結果、周囲壁部204を経由した光により、上述のように反射型空間光変調装置105の周辺部を照明することができる。
【0031】
(第6実施形態)
図9は、第6実施形態に係るロッドインテグレータの構成を示す図である。第2の端面、または面203の略半分に反射膜601が設けられている点が上記第1実施形態のロッドインテグレータ200と異なる。その他の上記第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。本実施形態の構成によれば、第2の端面203を射出する光のうち、反射膜601が形成されていない領域から光が射出する。一方、反射膜601によって反射された光線L5は、周囲壁部204内を反射して第1の端面、または面202に到達する。そして、第1の端面に設けられた第1の端面202aによって反射され、そして、光軸AX1に対してβの角度を有する光線L6として第2の端面203から射出する。このため、射出した光と光軸AX1との成す角度が所望の値である光を射出させることができる。この結果、周囲壁部204を経由した光により、上述のように反射型空間光変調装置105の周辺部を照明することができる。
【0032】
本発明に係るロッドインテグレータは、従来は導光路(導波路)として使用されていない周囲壁部内を導光路として使用するものであれば、上記各実施形態に限られるものではなく、種々の態様を採ることができる。
【0033】
同様に、図10に示すソリッド型ロッドインテグレータ1000であってもよい。ソリッド型ロッドインテグレータとは、導光路が中空ではなく特定の光学部材1002が充填されているロッドインテグレータをいう。一般的には、光学部材1002として硝子(BK7、石英など)が用いられる。また、光源部として単一波長半導体光源を用いた場合は、耐熱性を無視してプラスチック材料(エポキシ、アクリルなど)でも良い。ソリッド型ロッドインテグレータ1000は、周囲壁部1001よりも屈折率の高い光学部材1002で中心部分を充填する。ソリッド型ロッドインテグレータ1000に入射した光は、高屈折率部材と低屈折率部材との界面で発生する全反射条件(TIR条件)に従って反射する。このため、界面において略100%の反射率を得ることができる。従って、中空のロッドインテグレータに比較して光の伝達効率が向上する。
【0034】
また、ロッドインテグレータを用いたプロジェクタもSCR方式のプロジェクタや従来型のプロジェクタに限定されることなく、様々な形式の反射型、透過型の空間光変調装置を用いたプロジェクタに容易に適用できる。さらに、本発明に係るロッドインテグレータを照明装置に適用すると、高い光利用効率で、均一な強度の光を得られる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、高い光利用効率で明るい均一な強度の光が得られるロッドインテグレータ及びプロジェクタを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るプロジェクタの概略構成を示す図である。
【図2】(a)、(b)は、本発明の第1実施形態に係るプロジェクタのロッドインテグレータの概略構成を示す図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係るロッドインテグレータの概略構成を示す図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係るロッドインテグレータの概略構成を示す図である。
【図5】本発明の第4実施形態に係るロッドインテグレータの概略構成を示す図である。
【図6】ロッドインテグレータから反射型空間光変調装置に至るまでの光路図である。
【図7】反射型空間光変調装置の正面図である。
【図8】本発明の第5実施形態に係るロッドインテグレータの概略構成を示す図である。
【図9】本発明の第6実施形態に係るロッドインテグレータの概略構成を示す図である。
【図10】ソリッド型ロッドインテグレータの概略構成を示す図である。
【符号の説明】
41R、41G、41B 各色光透過ダイクロイック膜
100 プロジェクタ
101 光源部
102 前面硝子部
103 カラーホイール
104 リレーレンズ
105 反射型空間光変調装置
106 投写レンズ
107 スクリーン
200 ロッドインテグレータ
201 導光部
201a 反射面
202 端面(面)
202a 反射膜
203 端面(面)
204 周囲壁部
204a 反射膜
205 開口部
206a 反射膜
300、400、500 ロッドインテグレータ
501 端面(面)
601 反射膜
800 ロッドインテグレータ
1000 ソリッド型ロッドインテグレータ
1001 周囲壁部
1002 光学部材
AX1 光軸
AX2 軸
RF リフレクタ

Claims (7)

  1. 一端側から入射した光線を繰り返し反射させて他端側から射出する導光部と、
    第1の面と第2の面とを備え、前記導光部の周囲に設けられている周囲壁部とを有し、
    前記周囲壁部は、
    前記周囲壁部内を進行する光を反射させる反射膜が形成され、前記一端側に備えられた前記第1の面と、
    周囲壁部の外部からの光を入射させる平坦面であり、前記他端側に備えられた前記第2の面と、
    前記第2の面から入射した光を繰り返し反射させて前記第1の面に形成された前記反射膜で反射させ、さらに繰り返し反射させて前記第2の面から射出させる反射面とを有することを特徴とするロッドインテグレータ。
  2. 前記導光部は中空であることを特徴とする請求項に記載のロッドインテグレータ。
  3. 前記周囲壁部の前記反射面は、全反射面又は反射膜が形成された面であることを特徴とする請求項1または2に記載のロッドインテグレータ。
  4. 前記周囲壁部は、前記第1の面が前記第2の面よりも大きく、前記反射面がテーパ面となるように形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のロッドインテグレータ。
  5. 前記周囲壁部の前記第2の面は、前記導光部の中心軸に対して所定角度をなすように形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のロッドインテグレータ。
  6. 前記周囲壁部の前記第2の面は、さらに所定部分に反射膜が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のロッドインテグレータ。
  7. 光を供給するための光源部と、
    前記光源部からの光を均一化するための請求項1乃至のいずれか一項に記載のロッドインテグレータと、
    前記ロッドインテグレータから射出された光を画像信号に応じて変調する空間変調素子と、
    前記空間変調素子からの変調光を投写する投写レンズとを有することを特徴とするプロジェクタ。
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