JP4174953B2 - 酸化物超電導線材の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は酸化物超電導線材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
酸化物超電導体を銀や銀合金からなる金属被覆で被覆した酸化物超電導線材の開発が進められている。これまでの酸化物超電導線材は横断面形状をテープ状に成形したものが一般的であった。これは線材をテープ状に成形することで、▲1▼酸化物超電導体の密度を向上できる、▲2▼金属被覆と酸化物超電導体との接触面積が大きくできる、また、▲3▼金属被覆と酸化物超電導体との界面が平滑にでき、高い臨界電流密度(以下、Jcという)を実現できるからである。すなわち、例えば、第56回1997年度春季低温工学・超電導学会講演概要集p22にあるように、超電導特性発現のための超電導化熱処理に際し、金属被覆である銀または銀合金との界面部分で酸化物超電導体を構成する材料の配向組織が得られ、その結果Jcが高くなるためである。
【0003】
しかしながら、酸化物超電導線材の形状がテープ状の場合、製造上厚さや寸法の制御が難しく、ソレノイド状コイル等の形成に難点があり、横断面形状が円形で高Jcの酸化物超電導線材が待ち望まれていた。
【0004】
これまでにも、横断面円形状を有する酸化物超電導線材の製造方法の提案はなされている。
【0005】
第1の製造方法として、銀などの金属管中に酸化物超電導前駆体粉末を充填し、押し出しや伸線などによって縮径加工を行ない、次いで超電導化熱処理を施すか、または金属管中に酸化物超電導前駆体粉末を充填した複数本を更に別の銀などの金属管中に組み込み、これらを押し出しや伸線などによって縮径加工を行ない、次いで超電導化熱処理を施す方法が提案されている(例えば、第53回1995年度春季低温工学・超電導学会講演概要集p77、第57回1997年度秋季低温工学・超電導学会講演概要集p82)。
【0006】
また、第2の製造方法として、酸化物超電導前駆体を金属被覆しテープ状に加工したものを複数本束ね、更に金属管中に組み込み、押出しや伸線などの縮径加工を行ない、次いで超電導化熱処理を施すことで、Jcの向上を図った方法も提案されている(特開平9−223418号公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術の第1の製造方法では依然としてJcが低かった。また、第2の製造方法では、ある程度のJcは確保できるものの、製造過程でテープ状に加工する工程が必須であり、線材の作製に時間とコストを要するという問題があった。
【0008】
一方、このような酸化物超電導線材においては、各超電導素線の酸化物超電導体同士は被覆した銀又は銀合金で遮断されている。しかしながら、銀又は銀合金の高い電気電導度は超電導素線の長手方向に低い電気電導度を与えるばかりでなく、素線間に横方向の低い電気電導度も与える。従って、このような導体を交流電流の電導のために使用した場合、導体内部で電流が異なる超電導素線のいくつかの区間を通して互いに反対方向に流れるような流れの渦を伴う渦電流が生じることがあり、非常に大きな電気エネルギーの損失をもたらす。
【0009】
このような渦電流の発生を抑えるには、素線間に各素線を電気的に遮断できる絶縁層を設ければよい。このような酸化物超電導線材を製造する方法として、各素線の銀外皮の上に銀又は銀合金より電気抵抗が大きい絶縁材、例えばBaZrO3 、SrZrO3 、Al2 O3 、MgO、TiO2 等の無機絶縁物質を被覆することが知られている。
【0010】
前記の無機絶縁物質を被覆する方法としては、BaZrO3 等の粉末を溶剤、例えばエタノール等に混合して塗布し、乾燥させる。しかしながら、この方法では乾燥後、溶剤が完全に揮発するため、残ったBaZrO3 等の無機絶縁物質の粉末は素線の外周に接触しているだけで直ぐに剥離してしまう。その結果、部分的に絶縁膜がある部分とない部分が存在すると同時に、その厚さが不均一になってしまうため、導体自身の寸法も不均一になってしまう。また、溶剤に混合した無機絶縁物質の粉末を酸化物超電導前駆材の素線に塗布した後、ダイス等を利用して厚さを均一にしようとしても、溶剤が揮発するとBaZrO3 等の無機絶縁物質の粉末は部分的に剥離してしまうので、当然、厚さが均一にはならない。更に、無機絶縁物質と溶剤の懸濁液を塗布した素線は、前記と同様な理由から、超電導化熱処理前に伸線加工や撚線加工等の機械加工を施すことができない。
【0011】
本発明の目的は、上記従来技術の欠点を解消し、積極的なテープ状加工の工程を要せずしてJcを向上させることのできると共に、電気エネルギーの損失の少ない安価な酸化物超電導線材を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では次のような方策を採用した。即ち、酸化物超電導体又はその前駆体を金属材で被覆してなる横断面が円形の素線に、無機絶縁物質の粉末を樹脂エナメル塗料等と混合してなるコーティング材を塗布し、そのコーティング材が塗布された素線を熱処理してコーティング材の被膜を硬化させ、しかる後、硬化したコーテイング材の被膜を有する素線の複数本を対称的に隣接配置して集合させた後、その集合体に少なくとも表面部に露出するコーティング材の被膜が脱落するまで縮径加工を施し、しかる後、その縮径加工が施された集合体に超電導化熱処理を施す方法である。
【0013】
このような方策によれば、無機絶縁物質の粉末は縮径加工の途中まではその殆どが脱落せず、縮径加工後はセグメント間にのみ残存することになるので、結果的に電気エネルギーの損失防止に寄与することになる。また、各素線は縮径加工を経ることによって長手方向にほぼ垂直な断面方向に前記素線の一部が材料流れを起こし、コアフィラメントのそれぞれのアスペクト比(長軸長/短軸長)が縮径加工前より大きくなるので、結果的に導体のJc向上に寄与することになる。勿論、縮径加工を経ることにより表面部からコーティング材の被膜がなくなるので、超電導化熱処理の際、炭素を含むガス、例えばCO、CO2 の発生が低く抑えられ、結果的に導体のJc向上に寄与する。
【0014】
なお、縮径加工により表面部に露出する被膜が脱落する段階を断面減少率で見てみると、縮径加工前の集合体の横断面における外接円の断面積をS1、縮径加工後の集合体の横断面における実質的な断面積をS2とすると、断面減少率(R)は、R=(1−S2/S1)×100%で表すことができ、これが50%未満であるとコーティング材の被膜はある程度加工性を有するため集合体の表面部にほぼ残存し、超電導化熱処理の際、炭素を含むガス、例えばCO、CO2 を大量に発生し、また酸化物超電導体の粒界に残存して酸化物超電導線材のJcを下げてしまう恐れがある。従って、縮径加工は断面減少率Rにして50%以上であることが望ましい。縮径加工後の集合体の横断面における空間部を素線の一部で完全に埋めるには70%以上の断面減少率であることが望ましい。
【0015】
本発明におけるコーティング材の成分である無機絶縁物質の粉末としては前記したようなものを用いることができ、樹脂エナメル塗料等としては、例えばポリエステル系樹脂、ポリエステルイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂等の適当な熱処理によって重合等の化学反応を起こして硬化し、更に適当な熱処理によって分解して消失するような有機物質を主体とした塗料を用いることができるが、コーティング材としてはそのような塗料と無機絶縁物質の粉末との混合物に限らず、無機絶縁物質の粉末と前記のような樹脂と溶媒との混合物であればよい。
【0016】
また、素線の作製方法としては、パウダーインチューブ法は勿論のこと、ディップコート法、ドクターブレード法、塗布法、有機酸塩法、溶射法、プラズマ溶射法、スクリーン印刷法、蒸着法、CVD法、スパッタリング法、レーザーアブレーション法等によるジェリーロール法、或はその組合せ等何れであっても差し支えない。またその構造としては一つの酸化物超電導体と一つの金属の組合せに限定されず、複数材及びその他の材料との組合せが採用できる。
【0017】
また、酸化物超電導体の種類としては、少なくともBiを含む2212、2223相、少なくともTlかHgを含む2212、2223、1201、1212、1223、1234相、ReBaCu3 Oy 相(Re=Y、La、Nd、Eu、Dy、Gd、Ho、Er、Tm、Yb、Lu)等があげられる。その中でも特に超電導化熱処理の際、少なくとも一部が溶融状態にある作製プロセスが望ましい。その理由は、酸化物超電導体及びその前駆体が液相を生じる場合、核生成、成長は銀基板との接触部から生じた基板から沿面成長し、配向度のよい組織が得られるためである。
【0018】
金属材の種類としては、銀又は銀合金をはじめとして金、酸化物超電導体と反応しない材料であれば何でもよく、反応する材料であってもジルコニア、酸化マグネシウム等の反応防止材を備えていれば問題はない。
【0019】
本発明の製造方法で得られた酸化物超電導線材は、それ自身導体として、或はその複数本を集合化した導体、例えば、螺旋状又は直状の撚線として用いることができる。また、これらの導体を他の部材と複合化した構成としてもよい。その応用例としては、マグネット、コイル、ケーブル、ブスバー、電流リード、磁気シールド、限流器、永久電流スイッチ等の超電導デバイスがあげられる。更に、前記の応用として使用する場合、その作製法はR&W(React & Wind)法又はその逆のW&R法何れでもよい。
【0020】
なお、本発明で得られた酸化物超電導線材の横断面はほぼ円形であるが、必要に応じてこれをさらに平角線、テープ線に加工することは自由である。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明に係る酸化物超電導線材の実施形態を以下説明する。
【0022】
先ず、図2に示すように、酸化物超電導前駆体2を金属被覆3した長尺の素線1を1本用意する。この素線1は銀又は銀合金製のパイプに酸化物超電導前駆体の粉末を充填した単一コアフィラメントであるが、その複数本を束ねたものを別の銀または銀合金製のパイプに挿入し、それを縮径加工して得た、いわゆるマルチフィラメントの素線でもよい。この素線1はテープ状の加工が施されることなく、即ち、素線の横断面形状及び酸化物超電導体前駆体のコアフィラメント2の横断面形状がほぼ円形を保ったままのものである。
【0023】
一方、コーティング材として樹脂エナメル塗料、例えばポリエステルイミド系エナメル塗料に無機絶縁物質、例えばTiO2 の粉末を所定の割合で混合したものを用意し、このコーティング材を前記素線1の外周に所定の厚さに塗布して被膜4を形成した後、素線1に熱処理を施して素線表面の被膜4を硬化させる。
【0024】
次に、得られた被膜付きの素線11を3本に切り分け、その3本を図3に示すように、所定のピッチで撚り合せて集合体とする。この場合、集合体の横断面の外接円と、隣り合う2つの素線11の表面とで形成される空間は次の縮径加工によって長手方向にほぼ垂直な断面方向に素線の一部を材料流れさせるのに充分な広さが確保できるように各素線11を隣接配置する。
【0025】
次に、この集合体をダイス引きにより縮径加工する。この縮径加工は1回でも複数回の繰り返しでもよい。この縮径加工によって前記空間内に素線の一部が材料流れを起こす。この材料流れは結果的にほぼ円形断面の素線11を、図4に示すように、内角がほぼ120度の扇形状に変形させる。素線が2本の場合は半円形状に、素線が4本の場合は内角がほぼ90度の扇形状に変形させる。また素線が12本の場合は内角がほぼ30度の扇形状に変形させる。
【0026】
縮径加工によって材料流れが生じることにより、各素線11内の酸化物超電導前駆体のコアフィラメント2も変形し、アスペクト比(長軸長/短軸長)が縮径加工前に比べて大きくなる。これにより、アスペクト比がほぼ1の通常の円形断面をなす線材に比べてフィラメント2の平滑面を多く確保でき、且つフィラメント2の緻密度を高めることができる。
【0027】
集合体を構成する素線11の表面には被膜4が形成されているので、その被膜4中の無機絶縁物質の粉末が潤滑剤的に作用して縮径加工を容易にするが、断面減少率(R)が大きくなるにしたがって表面部に露出していた被膜4は各素線1の表面から剥がれ落ちるようになるので、別途、潤滑剤を適用しても差し支えない。表面部の被膜4が剥がれ落ちるのは断面減少率Rにして50%以上である。
【0028】
この縮径加工を経ることにより、図5に示すように、セグメント12間に被膜4の一部が残存し、表面部には金属被覆3が露出した横断面円形の素材が得られる。
【0029】
次いで、この素材に通常の条件により超電導化熱処理を施すことにより、図1に示すように、コアフィラメント2である酸化物超電導前駆体は酸化物超電導体21に転化される一方、セグメント12間に残存していた被膜4は樹脂分が分解して消失して無機絶縁物質が密着した状態で残り、セグメント12間が無機絶縁物質で絶縁された横断面円形の酸化物超電導線材が得られる。
【0030】
【実施例】
次に、本発明の実施例を説明する。
【0031】
組成としてBi2 Sr1 Ca2 Cu2 Ox が得られるようにBi2 O3 、SrCO3 、Ca2 CO3 及びCuOの各粉末を混合し、これを大気中で820℃−20時間の熱処理を施した後、粉砕してBi−2212相の酸化物超電導前駆体粉末を用意し、それを外径15mm、内径11mm、長さ1000mmの銀パイプ中にタッピング充填して複合ビレットを形成した。その複合ビレットを外径1.0mmになるまで引き抜き加工して素線を得た。
【0032】
一方、コーティング材としてポリエステルイミド系塗料(大日精化社の商品名EH−402)にTiO2 粉末(平均粒径0.2μm)を重量比1:1の割合で混合したものを用意した。
【0033】
次に、前記素線の外周に前記コーティング材を10μmの厚さに塗布した後、50℃で30分熱処理してコーティング材の被膜中のポリエステルイミドを重合反応させて硬化させ、被膜付きの素線を得た。なお、被膜形成時、塗布直後にダイスを通して均一な塗膜厚さを得た。
【0034】
次に、得られた被膜付きの素線を3本に切り分け、その3本を20mmのピッチで撚り合せ加工して集合体とした後、その集合体をダイス引きにより外径3.1mmまで縮径加工した。その際、集合体表面部のコーティング材の被膜は殆どが残存していた。このものから長さ30mmを切り取り試料1とした。
【0035】
その後、残る集合体を外径1.7mmまで同様に縮径加工した。この場合、途中から表面部の被膜が剥がれ落ちはじめ、1.7mm径では殆ど残存していなかった。得られたものから長さ30mmを切り取り試料2とした。
【0036】
試料1と試料2について、超電導化熱処理として1atm、大気中で880℃−10分保持後、5℃/時間の冷却速度で830℃まで冷却し、更に1時間保持して炉冷する処理を施した。
【0037】
得られた各試料について、液体窒素中、外部磁場なしの状態で臨界電流を1μV/cmの定義で測定した結果、試料1によるもの(比較例1)は700A/mm2 、試料2によるもの(実施例)は1200A/mm2 のJcであった。また、同様に液体窒素中において同様の基準でJcを測定した結果、比較例1は3000A/cm2 、実施例は7000A/cm2 のJcであった。また、液体窒素温度でカロリメータ法により50Hzの周波数での交流損失を測定した結果、両者ともほぼ同様であった。
【0038】
一方、前記実施例の特性を、前記工程で最初からコーティング材を塗布しないで製造した外径1.7mmの試料(比較例2)の特性と比較すると、Jcはほぼ同様であったが、交流損失は約1/3であった。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、積極的なテープ加工の工程を要せずしてJcを向上させることのできると共に、電気エネルギーの損失の少ない酸化物超電導線材を安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る酸化物超電導線材の実施形態の一例を示す横断面図である。
【図2】本発明に係る酸化物超電導線材の実施形態の一例における素線の横断面図である。
【図3】本発明に係る酸化物超電導線材の実施形態の一例における集合体の説明図である。
【図4】本発明に係る酸化物超電導線材の実施形態の一例における縮径加工の途中の集合体を示す横断面図である。
【図5】本発明に係る酸化物超電導線材の実施形態の一例における縮径加工後の集合体(素材)の横断面図である。
【符号の説明】
1 素線
2 酸化物超電導前駆体のコアフィラメント
3 金属被覆
4 コーティング材の被膜
11 被膜付の素線
12 セグメント
21 酸化物超電導体
41 無機絶縁物質
Claims (3)
- 酸化物超電導体又はその前駆体を金属材で被覆してなる横断面が円形の素線に、無機絶縁物質の粉末と有機物質を主体としたコーティング材を塗布し、そのコーティング材が塗布された素線を熱処理してコーティング材の被膜を硬化させ、しかる後、硬化したコーティング材の被膜を有する素線の複数本を対称的に隣接配置して撚り合わせて集合させた後、その集合体に少なくとも表面部に露出するコーティング材の被膜が脱落するまで断面減少率にして50%以上縮径する縮径加工を施して前記酸化物超電導体又はその前駆体からなるコアフィラメントを、そのアスペクト比が縮径加工する前のコアフィラメントに比べて大きくなるようにし、しかる後、その縮径加工が施された集合体に超電導化熱処理を施すことを特徴とする酸化物超電導線材の製造方法。
- 前記素線の熱処理が、無機絶縁物質の粉末を樹脂エナメル塗料との混合物からなるコーティング材の被膜中の有機物質を化学反応により硬化させる処理であることを特徴とする請求項1に記載の酸化物超電導線材の製造方法。
- 前記縮径加工が、集合体を断面減少率にして70%以上縮径する加工であることを特徴とする請求項1に記載の酸化物超電導線材の製造方法。
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