JP4173835B2 - 洗濯用スベリ性改善剤 - Google Patents
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Description
〔1〕メタリン酸カリウムを含有してなる洗濯用スベリ性改善剤、
〔2〕メタリン酸カリウムのK/Pモル比が1未満である前記〔1〕記載の手洗い洗濯用スベリ性改善剤、
〔3〕手洗い洗濯用である前記〔1〕又は〔2〕記載の手洗い洗濯用スベリ性改善剤、
〔4〕前記〔1〕又〔3〕記載の洗濯用スベリ性改善剤と、可溶化剤とを含有する洗剤組成物、
〔5〕可溶化剤の量がメタリン酸カリウム中のカリウムイオンに対して少なくとも1倍当量の置換イオン源を含有してなる前記〔4〕記載の洗剤組成物、
〔6〕さらに界面活性剤及び/又はビルダーを含有する前記〔4〕又は〔5〕記載の洗剤組成物、
〔7〕ビルダーとして、カルシウムイオン捕捉能100mgCaCO3 /g以上の金属イオン封鎖剤を5重量%以上含有する前記〔6〕記載の洗剤組成物、
〔8〕金属イオン封鎖剤が水溶性有機物質である前記〔7〕記載の洗剤組成物、
〔9〕さらにケイ酸塩を含有する前記〔4〕〜〔8〕いずれか記載の洗剤組成物、
〔10〕ケイ酸塩がケイ酸ナトリウムである前記〔9〕記載の洗剤組成物、
〔11〕さらにリン酸塩を含有する前記〔4〕〜〔10〕いずれか記載の洗剤組成物、
〔12〕リン酸塩がトリポリリン酸ナトリウムである前記〔11〕記載の洗剤組成物、並びに
〔13〕メタリン酸カリウムの水中濃度30mg/L以上、浴比2以上の条件下で手洗い洗濯を行う方法
に関する。
洗濯用スベリ性改善剤は、スベリ性改善剤含有洗剤として洗剤と混合して用いたり、洗濯時に直接、洗剤とは別に添加して用いることもできる。
本発明の洗濯用スベリ性改善剤は、メタリン酸カリウムを含有してなるものであり、具体的には、メタリン酸カリウム単体及びメタリン酸カリウムと他の基剤との混合物を指す。
また、メタリン酸カリウムと他の基剤との混合物である場合、これらの成分を公知の方法で混合することで製造することができる。
本発明の洗剤組成物は、前記スベリ性改善剤及び可溶化剤を含有する点に一つの大きな特徴がある。かかる特徴を有するために、洗濯時に洗剤組成物が溶解した洗濯液がローション状の粘稠溶液となり、手洗い洗濯時でも、被洗浄物間のスベリ性が改善されることによって、軽い力で洗濯できるなどの手洗い性を改善し、更には手洗い洗濯後の乾燥後の皮膚が柔らかく、滑らかになったと感じられるハンドケア効果や衣類ケア効果が発現される。
1.メタリン酸カリウム
本発明に用いられるメタリン酸カリウムとは、水への溶解度が非常に低いが、洗濯液中では可溶化剤(ナトリウムイオン源、リチウムイオン源、アンモニウムイオン源を含有する化合物) との塩交換により水溶性を呈する物質である。なかでも(KPO3 )nで表される高分子量のメタリン酸カリウム(分子量=約1万〜数千万) が手洗い洗濯時の被洗浄物間のスベリ性を改善し、手洗い洗濯性を向上させるのに好適である。ここでメタリン酸カリウムとは、カリウムが一部ナトリウムやリチウム等に置換されているものも含む。
nKH2 PO4 → (KPO3 )n + nH2 O
即ち、リン酸二水素カリウム(KH2 PO4 ) を加熱して分子間脱水を行うことにより、メタリン酸カリウムが生成するが、加熱温度と時間の差等の因子により各種重合度の製品が得られ、脱水反応を高温で行うほど重合度は大きくなる。
メタリン酸カリウムは、水に極めて難溶性であるが、可溶化剤の存在下で水溶性を呈する。ここでいう可溶化剤とは、メタリン酸カリウム中のカリウムを置換できるナトリウムイオン源及び/またはリチウムイオン源及び/又はアンモニウムイオン源を含有する化合物のことを言う。よって、洗剤組成物中において、メタリン酸カリウムを含有してなる前記スベリ性改善剤と可溶化剤とを併用することで、洗剤組成物を水に溶解させた際でもメタリン酸カリウムが溶解し、洗濯水がローション状が粘稠溶液となり、その結果、被洗浄物間のスベリ性が向上し、手洗い性が向上するという利点がある。
本発明の洗剤組成物には、界面活性剤及び/ビルダーを含有することができる。
中でも、スベリ性効果を高める観点からは、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸エステル塩が好ましく、特にアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムが好ましい。
中でも、洗濯水中の硬度成分量の上昇に伴い、スベリ性改善効果が低下する特徴があるため、ビルダーとして、金属イオン封鎖剤を洗剤組成物に配合し、洗濯水中の硬度成分を捕捉することは、メタリン酸カリウムの性能発現に非常に効果的である。特にカルシウムイオン捕捉能100mgCaCO3 /g以上である金属イオン封鎖剤がより効果的である。かかる金属イオン封鎖剤としては、ゼオライト、結晶性ケイ酸塩などのイオン交換体、ポリアクリル酸塩、アクリル酸−マレイン酸共重合体(塩)等のポリマー、トリポリリン酸ナトリウム塩、エチレンジアミン四酢酸塩、メチルグリシン二酢酸塩、クエン酸塩等のキレート剤等の水溶性有機物質が挙げられる。
炭酸ナトリウムと非晶質ケイ酸ナトリウムは金属イオン封鎖剤に含まない。
再汚染防止剤には、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール等が挙げられる。
本発明の洗剤組成物には、ケイ酸塩、リン酸塩を配合することでスベリ性改善効果がさらに向上できる利点がある。
ケイ酸塩としては、非晶質、結晶性のものが知られており、いずれのものも用いることができる。ここでSiO2 /M2 O比( Mはアルカリ金属) として1 以上、好ましくは1.5以上、より好ましくは2以上、また、4以下が好ましく、3以下がより好ましい。ここで特に好ましくは非晶質ケイ酸ナトリウムであり、JIS 1号ケイ酸ナトリウムやJIS 2号ケイ酸ナトリウムを好適に用いることができる。その配合量としては、手洗い洗濯性の観点から、洗剤組成物中、3重量%以上が好ましく、5重量%以上がより好ましく、7重量%以上が更に好ましい。また、スベリ性改善効果を高く維持しながら、洗濯時の溶け残りを抑制する観点から、前記配合量は、30重量%以下が好ましく、20重量%以下が特に好ましい。
本発明の洗剤組成物には、酵素、香料、蛍光染料、色素等も適宜配合することができる。
前記のような構成を有する本発明の洗剤組成物は、前記各成分を公知の方法で適宜混合することにより製造することができる。
なお、本発明の洗剤組成物中に含有されるメタリン酸カリウムは、前記のように、水中において、可溶化剤の存在下で水溶性を呈するようになるため、製造プロセス、又は保存時における水分を低減させることが好ましい。例えば、噴霧乾燥法にて洗剤組成物を製造する場合には、噴霧乾燥工程後の造粒工程、表面改質工程及びアフターブレンド工程等でスベリ性改善剤を添加することが望ましい。
かかる洗剤組成物の例としては、例えば特許庁公報10(1998)-25(7159) 周知慣用技術集(衣料用粉末洗剤)に記載の組成及び製造方法にて得られる洗剤組成物等が挙げられる。
本発明の手洗い洗濯方法は、メタリン酸カリウム水中濃度30mg/L以上、浴比2以上の条件下で、手洗いで洗濯を行う方法であり、例えば、メタリン酸カリウムを洗剤成分の一部としてあるいは洗剤成分と別に洗濯液に添加して手洗いで洗濯を行う方法等が挙げられる。
具体的な態様としては、前記スベリ性改善剤又を洗剤成分の一部としてあるいは洗剤成分と別に洗濯液に添加して手洗いで洗濯を行う方法が挙げられる。
金属イオン捕捉能は、金属イオン封鎖剤がイオン交換体の場合とポリマーやキレート剤の場合に対応して、それぞれ以下のような方法で測定する。
<イオン交換体の場合>
イオン交換体0.1gを精秤し、塩化カルシウム水溶液( 濃度はCaCO3 として500ppm) 100ml中に加え、25℃で60分間攪拌した後、孔サイズ0.2μmのメンブランフィルター( アドバンテック社、ニトロセルロース製) を用いてろ過を行い、そのろ液10ml中に含まれるCa量をEDTA滴定により測定する。その値よりイオン交換体のカルシウム交換容量( カチオン交換容量) を求める。
<ポリマーやキレート剤の場合>
溶液は全て以下の緩衝液を用いて調整する。
緩衝液;0.1M−NH4 Cl−NH4 OHバッファー(pH10.0)
(1) 検量線の作成
標準カルシウムイオン溶液を作成し、図1の如きカルシウムイオン濃度の対数と電位の関係を示す検量線を作成する。
(2) カルシウムイオンの捕捉能の測定
100mLメスフラスコに約0.1gのサンプルを秤量し、上記の緩衝液で100mLにする。これに、20000ppm(CaCO3 換算)に相当するCaCl2 水溶液(pH10.0)をビュレットから滴下する( ブランクも測定する)
。
滴下はCaCl2 水溶液を0.1〜0.2mlずつ加えて行い、その時の電位を読み取り、図1の検量線よりカルシウムイオン濃度を求める。
図2中のサンプルの滴下量Aにおけるカルシウムイオン濃度がサンプルのカルシウムイオン捕捉能となる。
メタリン酸カリウムの分子量とは重量平均分子量のことを指し、ゲルパーミェーションクロマトグラフィーを用いて以下の条件で測定し、ポリエチレングリコールの較正曲線を用いて換算する。
カラム;東ソー(株)社製 GMPWXL+GMPWXL
移動相;0.02Mリン酸緩衝液/アセトニトリル=90/10(重量比)
温度;40℃
流速;1mL/min
サンプル濃度、量;0.1重量%(可溶化剤トリポリリン酸ナトリウム0.6%)、100μl
検出器;示差屈折率検出器(RID)
また、メタリン酸カリウム配合による洗濯液の粘度上昇がヌル付き性発現要因となり、その結果、スベリ性が改善されているため、洗濯液の粘度測定により、手洗い洗濯性を定量評価することができる。
◎手洗い洗濯条件
本発明における手洗い洗濯の評価方法を以下に説明する。25℃に調整した89.3mgCaCO3 /リットルに相当する2リットルの硬水(Ca/Mgモル比7/3) を直径30cm、深さ13cm、容量8.2Lのポリプロピレン製洗面器(YAZAKI製) の中に満たし、15gとなるように秤量した洗剤組成物を水中に投入した後、水が洗面器より飛散しない程度に手によって攪拌し続ける。攪拌開始から30秒後に綿100%のTシャツ(グンゼ製白、Lサイズ) を洗面器の中の洗浄水にTシャツ全体が十分に濡れるように浸した後、Tシャツの後背部よりTシャツの胸部を両手で握り、Tシャツの胸部どうしを擦り合わせる。このとき擦り合わせる部分は洗浄水から出した状態で行う。3回から5回擦り合わせる毎に一旦洗浄水に擦り合わせる部分を浸す。擦り合わせるときの擦り易さをスベリ性として判定し、1〜5ランクとする。上記の調整水のみでこの評価を行った場合、Tシャツのしわがスベリ性を阻害し、また擦り合わせる部分に泡が無いため非常に擦りにくく、スベリ性が悪い。このときをスベリ性:1とする。各ランクの状態を下記に示す。
ランク1:スベリ性が非常に低く、きしみ感があり、手洗い洗濯が非常にしにくい。
ランク2:スベリ性が低く、きしみ感があり、手洗い洗濯がしにくい。
ランク3:スベリ性が中程度できしみ感がなく手洗い洗濯できる。
ランク4:スベリ性が高く、きしみ感がなく、手洗い洗濯がしやすい。
ランク5:スベリ性が非常に高く、きしみ感がなく、手洗い洗濯が非常にし易い。
なお、上記試験において、6人のパネラー評価結果の平均値を求めランクとした。
<布帛ケア( MA試験布) >
(1)前処理布の調整
全自動洗濯機(東芝、AW-D802VP )を準備し、洗濯水量を45L に設定し、これに木綿Tシャツ合計10枚(約2.2kg)を入れた。更にコンパクト型粉末洗剤(アタック、花王(株))を標準使用量に従い投入し、洗濯8分、脱水3分、ため濯ぎ2回、脱水3分行ない、乾燥機で乾燥させた。この洗濯サイクルを5回繰り返し、前処理布とした。
上記前処理布のTシャツの内、5枚の胸の部分にTestfabrics,Inc.社製のMA(Machine Action)試験布をミシンで縫いつけた。なお、該MA試験布については、Frants Szaras;“The mechanical action in washing machines.MA−test pieces instruction and application.”(1982)に記載のものを用いた。
判定は5枚のMA試験布のほつれた糸の平均値を求めた。
水370kg、50重量%のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液200kg、40重量%の2号シリケート水溶液50kg、炭酸ナトリウム100kg、硫酸ナトリウム147.5kg、ポリエチレングリコール5kg、CBS型蛍光染料2.5kg、ゼオライト125kgを混合して均質なスラリーを調製した後、スラリーを噴霧乾燥し、洗剤組成物を得た。また、得られた洗剤組成物のスベリ性を表2に示す。スベリ性ランク:2の洗剤組成物であった。5枚のMA試験布のほつれた糸の平均値は60本/枚であった。
特許第3123757号に記載の実施例3に従って、水465kg、50重量%のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液48kg、40重量%のポリアクリル酸ナトリウム水溶液135kg、炭酸ナトリウム120kg、硫酸ナトリウム60kg、亜硫酸ナトリウム9kg、CBS型蛍光染料3kg、ゼオライト300kgを混合し均質なスラリーを得た。このスラリーを噴霧乾燥し、ベース顆粒を得た。
このベース顆粒100重量部と、非イオン性界面活性剤15重量部と陰イオン性界面活性剤15重量部とポリエチレングリコール1重量部からなる混合液とをを攪拌混合し、洗剤組成物を得た。得られた洗剤組成物のスベリ性を表2に示す。スベリ性ランク:1の洗剤組成物であった。5枚のMA試験布のほつれた糸の平均値は60本/枚であった。
比較例1で得られた洗剤組成物4.0kgをコンクリートミキサー(光洋機械産業(株)製、容量40L )に投入し、続いてメタリン酸カリウム(和光純薬工業株式会社製、型番: 169-07045)を0.04kg添加し、傾斜角30°、回転数20r/m で3分間混合して、洗濯用スベリ性改善剤含有洗剤組成物を得た。得られた洗濯用スベリ性改善剤含有洗剤組成物のスベリ性を表2に示す。スベリ性ランク:3で乾燥後の皮膚感触が非常に良好である洗濯用スベリ性改善剤含有の洗剤組成物であった。
比較例1で得られた洗剤組成物4.0kgをコンクリートミキサー(光洋機械産業(株)製、容量40L )に投入し、続いてメタリン酸カリウム(和光純薬工業株式会社製、型番: 169-07045)を0.4kg添加し、傾斜角30°、回転数20r/m で3分間混合して、洗濯用スベリ性改善剤含有洗剤組成物を得た。得られた洗濯用スベリ性改善剤含有洗剤組成物のスベリ性を表2に示す。これを溶解させた洗濯水は粘稠溶液となり、スベリ性ランク:5で乾燥後の皮膚感触が非常に良好である洗濯用スベリ性改善剤含有の洗剤組成物であった。
水377.5kg、50重量%のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液140kg、40重量%の2号シリケート水溶液50kg、炭酸ナトリウム100kg、硫酸ナトリウム157.5kg、ポリエチレングリコール5kg、CBS染料2.5kg、ゼオライト125kg、40重量%のポリアクリル酸ナトリウム水溶液37.5kg、カルボキシルメチルセルロース5kgを混合して均質なスラリーを調製した後、スラリーを噴霧乾燥し、得られた洗剤組成物4.0kgをコンクリートミキサー(光洋機械産業(株)製、容量40L )に投入し、続いてメタリン酸カリウム(和光純薬工業株式会社製、型番: 169-07045)を0.40kg、セルラーゼ12g、プロテアーゼ12gを添加し、傾斜角30°、回転数20r/m で3分間混合しながら香料12gを賦香し、洗濯用スベリ性改善剤含有洗剤組成物を得た。得られた洗濯用スベリ性改善剤含有洗剤組成物のスベリ性を表2に示す。これを溶解させた洗濯水は粘稠溶液となり、スベリ性ランク:5で乾燥後の皮膚感触が非常に良好である洗濯用スベリ性改善剤含有の洗剤組成物であった。
水347.5kg、50重量%のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液200kg、40重量%の2号シリケート水溶液50kg、炭酸ナトリウム100kg、硫酸ナトリウム132.5kg、ポリエチレングリコール5kg、CBS染料2.5kg、ゼオライト125kg、40重量%のアクリル酸−マレイン酸共重合体水溶液37.5kgを混合して均質なスラリーを調製した後、スラリーを噴霧乾燥し、得られた洗剤組成物4.0kgをコンクリートミキサー(光洋機械産業(株)製、容量40L )に投入し、続いてメタリン酸カリウム(和光純薬工業株式会社製、型番: 169-07045)を0.28kg添加し、傾斜角30°、回転数20r/m で3分間混合して、洗濯用スベリ性改善剤含有洗剤組成物を得た。得られた洗濯用スベリ性改善剤含有洗剤組成物のスベリ性を表2に示す。これを溶解させた洗濯水は粘稠溶液となり、スベリ性ランク:5で乾燥後の皮膚感触が非常に良好である洗濯用スベリ性改善剤含有の洗剤組成物であった。
水322.5kg、50重量%のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液250kg、40重量%の2号シリケート水溶液50kg、炭酸ナトリウム100kg、硫酸ナトリウム102.5kg、ポリエチレングリコール5kg、CBS染料2.5kg、ゼオライト125kg、40重量%のアクリル酸−マレイン酸共重合体水溶液37.5kg、カルボキシルメチルセルロース5kgを混合して均質なスラリーを調製した後、スラリーを噴霧乾燥し、得られた洗剤組成物4.0kgをコンクリートミキサー(光洋機械産業(株)製、容量40L )に投入し、続いてメタリン酸カリウム(和光純薬工業株式会社製、型番: 169-07045)を0.28kg、セルラーゼ12g、プロテアーゼ12gを添加し、傾斜角30°、回転数20r/m で3分間混合しながら香料12gを賦香し、洗濯用スベリ性改善剤含有洗剤組成物を得た。得られた洗濯用スベリ性改善剤含有洗剤組成物のスベリ性を表2に示す。これを溶解させた洗濯水は粘稠溶液となり、スベリ性ランク:5で乾燥後の皮膚感触が非常に良好である洗濯用スベリ性改善剤含有の洗剤組成物であった。
水370kg、50重量%のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液200kg、40重量%の2号シリケート水溶液50kg、炭酸ナトリウム100kg、硫酸ナトリウム130kg、ポリエチレングリコール5kg、CBS染料2.5kg、ゼオライト125kg、エチレンジアミン四酢酸17.5kgを混合して均質なスラリーを調製した後、スラリーを噴霧乾燥し、得られた洗剤組成物4.0kgをコンクリートミキサー(光洋機械産業(株)製、容量40L )に投入し、続いてメタリン酸カリウム(和光純薬工業株式会社製、型番: 169-07045)を0.28kg添加し、傾斜角30°、回転数20r/m で3分間混合して、洗濯用スベリ性改善剤含有洗剤組成物を得た。得られた洗濯用スベリ性改善剤含有洗剤組成物のスベリ性を表2に示す。これを溶解させた洗濯水は粘稠溶液となり、スベリ性ランク:5で乾燥後の皮膚感触が非常に良好である洗濯用スベリ性改善剤含有の洗剤組成物であった。
水370kg、50重量%のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液200kg、40重量%の2号シリケート水溶液50kg、炭酸ナトリウム100kg、硫酸ナトリウム135kg、ポリエチレングリコール5kg、CBS染料2.5kg、ゼオライト125kg、メチルグリシニン二酢酸12.5kgを混合して均質なスラリーを調製した後、スラリーを噴霧乾燥し、得られた洗剤組成物4.0kgをコンクリートミキサー(光洋機械産業(株)製、容量40L )に投入し、続いてメタリン酸カリウム(和光純薬工業株式会社製、型番: 169-07045)を0.28kg添加し、傾斜角30°、回転数20r/m で3分間混合して、洗濯用スベリ性改善剤含有洗剤組成物を得た。得られた洗濯用スベリ性改善剤含有洗剤組成物のスベリ性を表2に示す。これを溶解させた洗濯水は粘稠溶液となり、スベリ性ランク:5で乾燥後の皮膚感触が非常に良好である洗濯用スベリ性改善剤含有の洗剤組成物であった。
水325kg、50重量%のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液200kg、40重量%の2号シリケート水溶液125kg、炭酸ナトリウム70kg、硫酸ナトリウム147.5kg、ポリエチレングリコール5kg、CBS染料2.5kg、ゼオライト125kgを混合して均質なスラリーを調製した後、スラリーを噴霧乾燥し、得られた洗剤組成物4.0kgをコンクリートミキサー(光洋機械産業(株)製、容量40L )に投入し、続いてメタリン酸カリウム(和光純薬工業株式会社製、型番: 169-07045)を0.28kg添加し、傾斜角30°、回転数20r/m で3分間混合して、洗濯用スベリ性改善剤含有洗剤組成物を得た。得られた洗濯用スベリ性改善剤含有洗剤組成物のスベリ性を表2に示す。これを溶解させた洗濯水は粘稠溶液となり、スベリ性ランク:5で乾燥後の皮膚感触が非常に良好である洗濯用スベリ性改善剤含有の洗剤組成物であった。
水370kg、50重量%のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液200kg、40重量%の2号シリケート水溶液50kg、炭酸ナトリウム100kg、硫酸ナトリウム147.5kg、ポリエチレングリコール5kg、CBS染料2.5kg、ゼオライト25kg、トリポリリン酸ナトリウム100kgを混合して均質なスラリーを調製した後、スラリーを噴霧乾燥し、得られた洗剤組成物4.0kgをコンクリートミキサー(光洋機械産業(株)製、容量40L )に投入し、続いてメタリン酸カリウム(和光純薬工業株式会社製、型番: 169-07045)を0.28kg添加し、傾斜角30°、回転数20r/m で3分間混合して、洗濯用スベリ性改善剤含有洗剤組成物を得た。得られた洗濯用スベリ性改善剤含有洗剤組成物のスベリ性を表2に示す。これを溶解させた洗濯水は粘稠溶液となり、スベリ性ランク:5で乾燥後の皮膚感触が非常に良好である洗濯用スベリ性改善剤含有の洗剤組成物であった。5枚のMA試験布のほつれた糸の平均値は50本/枚であった。
ハイスピードミキサー(三井三池(株)製、容量2L 、ジャケット付) にメタリン酸カリウム(和光純薬工業株式会社製、型番:169-07045 )を0.3kgと硫酸ナトリウムを0.3kg投入し、主軸を3600r/m で3分間攪拌した後、混合物を抜き出し、洗濯用スベリ性改善剤混合物(メタリン酸カリウム50重量%、硫酸ナトリウム50重量%)を得た。
〔評価基準〕
◎:乾燥後の手の皮膚が柔らかく滑らかに感じられる。
○:乾燥後に、目立った感触なし(メタリン酸カリウムを配合していない洗剤を用いた場合と同様)。
以下の方法でメタリン酸カリウムを合成し、手洗い洗濯評価を行った。
KH2 PO4 (シグマアルドリッチジャパン株式会社製、試薬特級、Lot.A8347、K/Pモル比=1.00)に、焼成後のメタリン酸カリウムのK/Pモル比が表3に示す値になるように、H3 PO4 (和光純薬工業株式会社製、試薬特級、純度85%、Lot.CKL2218、K/Pモル比=0.94)を添加し、表3に示す温度で3時間焼成した。得られた焼成物を乳鉢で粉砕し、メタリン酸カリウムを得た。
<K/Pモル比の測定方法>
白金ルツボに試料0.1gを採取し、更にLi2 B4 O7 を5g及び、剥離剤(重量比でLi2 CO3 :LiBr:LiNO3 =5:1:1)を0.5g加え、ビードサンプラ(東京科学(株)製、NT−2100)により、1230℃で溶融し、ガラスビードを作成した。
X線源 :Rh管球
電圧電流:50KV50mA
分光結晶 検出器 角度
・K:LiF SC(シンチレーションカウンタ) 136.68deg
・P:Ge PC(プロポーショナルカウンタ) 141.19deg
Claims (13)
- メタリン酸カリウムを含有してなる洗濯用スベリ性改善剤。
- メタリン酸カリウムのK/Pモル比が1未満である請求項1記載の洗濯用スベリ性改善剤。
- 手洗い洗濯用である請求項1又は2記載の洗濯用スベリ性改善剤。
- 請求項1又は3記載の洗濯用スベリ性改善剤と、可溶化剤とを含有する洗剤組成物。
- 可溶化剤の量がメタリン酸カリウム中のカリウムイオンに対して少なくとも0.5倍当量の置換イオン源を含有してなる請求項4記載の洗剤組成物。
- さらに界面活性剤及び/又はビルダーを含有する請求項4又は5記載の洗剤組成物。
- ビルダーとして、カルシウムイオン捕捉能100mgCaCO3 /g以上の金属イオン封鎖剤を5重量%以上含有する請求項6記載の洗剤組成物。
- 金属イオン封鎖剤が水溶性有機物質である請求項7記載の洗剤組成物。
- さらにケイ酸塩を含有する請求項4〜8いずれか記載の洗剤組成物。
- ケイ酸塩がケイ酸ナトリウムである請求項9記載の洗剤組成物。
- さらにリン酸塩を含有する請求項4〜10いずれか記載の洗剤組成物。
- リン酸塩がトリポリリン酸ナトリウムである請求項11記載の洗剤組成物。
- メタリン酸カリウムの水中濃度30mg/L以上、浴比2以上の条件下で手洗い洗濯を行う方法。
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