JP4173206B2 - 酸性ガス除去剤およびその製造方法 - Google Patents

酸性ガス除去剤およびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、酸性ガス、中でも酸性ガス成分を含む広範囲の廃ガス、特にゴミ焼却設備より排出される廃ガスから、酸性物質、中でも酸性ガス成分、特に硫黄酸化物やハロゲン化水素等の有害酸性ガス成分を中和除去しうるとともに、その除去処理物、例えばゴミ焼却処理による飛灰などに含有される重金属の溶出を抑止することで重金属固定化能を示す酸性ガス除去剤及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ゴミ焼却廃ガス中の酸性ガスは水酸化カルシウムにより中和され、煤塵と共に飛灰として捕集されるが、同時に鉛等の有害な重金属も捕集され飛灰中に含まれる。そのため、飛灰は「特別管理一般廃棄物」に指定され、新設工場については厚生大臣が定める4方法により中間処理後、埋立処分されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような事情の下、ゴミ焼却施設等の煙道中における廃ガス等の酸性ガスの中和除去処理で生じる飛灰等の除去処理物中の重金属についてその溶出を抑止しうる酸性ガス除去剤を提供することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、前記した好ましい特性を有する酸性ガス除去剤を開発するために種々研究を重ねた結果あらかじめ調製した消石灰とリン酸カルシウムとの複合体を水性媒体中に懸濁し、次いで水を希釈することによりその目的を達成しうることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0005】
すなわち、本発明は水性媒体中に消石灰−リン酸カルシウム複合体若しくはそれと消石灰との混合物を懸濁した固形分濃度0.1〜50重量%、カルシウムとリンのモル比10:1ないし3000:1を有する水性懸濁液からなる酸性ガス除去剤及びカルシウムとリンのモル比が300:1の消石灰−リン酸カルシウム複合体粉末を水性媒体に懸濁し、固形分濃度0.1〜50重量%に調整することを特徴とする酸性ガス除去剤の製造方法を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の酸性ガス除去剤は、消石灰とリン酸含んでいる。
【0007】
上記のリン酸としては、メタリン酸、ピロリン酸、オルトリン酸、三リン酸、四リン酸などが挙げられ、これらは1種用いてもよいし、また2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0008】
この酸性ガス除去剤は、成分として消石灰−リン酸カルシウム複合体、消石灰と消石灰−リン酸カルシウム複合体との混合物を含む水性懸濁液からなっている。この水性懸濁液の固形分濃度は0.1〜50重量%、好ましくは1〜30重量%、特に5〜15重量%の範囲にあることが必要である。固形分濃度が0.1重量%未満では酸性ガス除去能力が低下するし、また50重量%を超えると懸濁液の粘性が増すので好ましくないまた、本発明酸性ガス除去剤が消石灰と消石灰−リン酸カルシウム複合体との混合物からなる場合には、カルシウムとリンの含有割合は、10:1ないし3000:1、好ましくは30:1ないし1000:1、特に100:1ないし300:1の範囲内にすることが必要である
【0009】
この酸性ガス除去剤は、水性媒体で固形分が均一に分散されたスラリーを形成している。この水性媒体として水単独や、水と有機溶剤との混合媒体が用いられる。この有機溶剤としては、例えばメタノール、エタノール、1‐プロパノール、2‐プロパノール、1‐ブタノール、2‐ブタノール、イソブチルアルコール、tert‐ブチルアルコールなどのアルコール、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテルが挙げられる。
【0010】
本発明の酸性ガス除去剤により除去処理される酸性ガスは酸性物質、例えば酸性ガス成分を含有するガスであれば特に制限されないが、例えば酸性ガス成分を含む広範囲の廃ガス、特にゴミ焼却廃ガス、火力発電で生じる燃焼廃ガス、ボイラーからの廃ガス、古タイヤ等の燃焼性廃棄物の燃焼廃ガスなどが挙げられる。
本発明の酸性ガス除去剤で酸性ガスを処理することにより、酸性ガスから、酸性物質、中でも酸性ガス成分、特に硫黄酸化物やハロゲン化水素等の有害酸性ガス成分を中和除去することができる。この除去処理として有利には酸性ガスに対し酸性ガス除去剤を噴霧する方法などが用いられる。
【0011】
また、本発明方法に従えばあらかじめ調製された消石灰とリン酸カルシウムとのモル比300:1の複合体の粉末を水性媒体に懸濁し、固形分濃度0.1〜50重量%の水性懸濁液を調製することにより、所望の酸性ガス除去剤を得ることができる。
【0012】
水性媒体の使用量は、消化分量を越え、得られる酸性ガス除去剤が所定固形分濃度をもつように調整され、例えば生石灰とリン酸又は水酸アパタイトあるいはその両方の水溶液とを反応させる際には、モル比で、通常、水/酸化カルシウム=5〜4500、好ましくは20〜100の範囲に調整される。
反応に用いる水性媒体として有利には水や、水と有機溶剤との混合媒体が用いられる。この有機溶剤は、反応を遅延せしめるものが好ましく、このようなものとしては、例えばメタノール、エタノール、1‐プロパノール、2‐プロパノール、1‐ブタノール、2‐ブタノール、イソブチルアルコール、tert‐ブチルアルコールなどのアルコール、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテルが挙げられる。
【0013】
本発明方法で酸性ガス除去剤の製造に用いられる水は、純水が好ましいが、本発明の目的をそこなわない範囲で多少の不純分を含んでいても差し支えなく、工業用水で十分である。
【0014】
【実施例】
次に実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。なお、各比較例および実施例の各ガス濃度は、1時間積算値の平均値である。
【0015】
先ず、比較のために比較例を示す。
比較例1
20℃の水500000モルに生石灰17832モルを添加し、消化反応が終了するまで撹拌した。得られた懸濁液に水を添加し、固形分濃度8重量%に調整したものを酸性ガス除去剤として用い、処理能力200トン/日のゴミ焼却炉の稼動時の廃ガス処理を行った。廃ガス処理塔の廃ガス煙道入口における廃ガス濃度はHClが580ppm、SO2が40ppmであり、HClとSO2の合計入口濃度に対して酸性ガス除去剤を水酸化カルシウム濃度が約4当量となるような量で噴射した。塔出口ガス濃度はHClが20ppm、SO2が12ppmであり、除去率はHClが97%、SO2が70%であった。この際の飛灰の集塵はバグフィルターで良好に行われ、また、廃ガス温度は175〜185℃であった。
飛灰中の各重金属含有量を測定したところ、鉛が650mg/kg、カドミウムが24mg/kg、ヒ素が6.9mg/kg、総クロムが73mg/kg、総水銀が6.1mg/kg含有されていた。この飛灰について環境庁告示13号溶出試験を行った結果、各重金属溶出量は、鉛が5mg/リットル、水銀が0.0007mg/リットルであった。また、カドミウム、ヒ素及び六価クロムは検出されなかった。
【0016】
比較例2
固形分濃度8重量%に調整した、比表面積が13m2/gの特号消石灰(奥多摩工業社製)の懸濁水を酸性ガス除去剤として用いた以外は比較例1と同様にして廃ガス処理を行った。塔出口ガス濃度はHClが21ppm、SO2が10ppmであり、除去率はHClが96%、SO2が75%であった。この際の飛灰の集塵はバグフィルターで良好に行われ、また、廃ガス温度は175〜185℃であった。
飛灰中の各重金属含有量を測定したところ、鉛が620mg/kg、カドミウムが28mg/kg、ヒ素が8.9mg/kg、総クロムが82mg/kg、総水銀が5.8mg/kg含有されていた。この飛灰について環境庁告示13号溶出試験を行った結果、各重金属溶出量は、鉛が7mg/リットル、水銀が0.0006mg/リットルであった。また、カドミウム、ヒ素及び六価クロムは検出されなかった。
【0017】
比較例3
固形分濃度8重量%に調整した、比表面積が40m2/gの高比表面積消石灰(奥多摩工業社製)の懸濁水を酸性ガス除去剤として用い、その噴射量をHClとSO2の合計入口濃度に対して消石灰濃度が約2当量となるような量とした以外は比較例1と同様にして廃ガス処理を行った。塔出口ガス濃度はHClが20ppm、SO2が8ppmであり、除去率はHClが97%、SO2が80%であった。この際の飛灰の集塵はバグフィルターで良好に行われ、また、廃ガス温度は175〜185℃であった。
飛灰中の各重金属含有量を測定したところ、鉛が1250mg/kg、カドミウムが62mg/kg、ヒ素が12mg/kg、総クロムが103mg/kg、総水銀が8.9mg/kg含有されていた。この飛灰について環境庁告示13号溶出試験を行った結果、各重金属溶出量は、鉛が22mg/リットル、水銀が0.003mg/リットルであった。また、カドミウム、ヒ素及び六価クロムは検出されなかった。
【0018】
参考例
20℃の水500000モル、オルトリン酸17.8モルの混合溶液に生石灰17832モルを添加し、消化反応が終了するまで撹拌して得た懸濁液を酸性ガス除去剤として用いた以外は比較例1と同様にして廃ガス処理を行った。塔出口ガス濃度はHClが20ppm、SO2が8ppmであり、除去率はHClが97%、SO2が80%であった。この際の飛灰の集塵はバグフィルターで良好に行われ、また、廃ガス温度は175〜185℃であった。
飛灰中の各重金属含有量を測定したところ、鉛が650mg/kg、カドミウムが23mg/kg、ヒ素が8mg/kg、総クロムが78mg/kg、総水銀が4.8mg/kg含有されていた。この飛灰について環境庁告示13号溶出試験を行った結果、鉛の溶出量は0.2mg/リットルであった。また、水銀、カドミウム、ヒ素及び六価クロムは検出されなかった。
【0019】
参考例
20℃の水500000モル、オルトリン酸59.4モルの混合溶液に生石灰17832モルを添加し、消化反応が終了するまで撹拌して得た懸濁液に水を添加し、固形分濃度8重量%に調整したものを酸性ガス除去剤として用いた以外は比較例1と同様にして廃ガス処理を行った。塔出口ガス濃度はHClが19ppm、SO2が9ppmであり、除去率はHClが97%、SO2が78%であった。この際の飛灰の集塵はバグフィルターで良好に行われ、また、廃ガス温度は175〜185℃であった。
飛灰中の各重金属含有量を測定したところ、鉛が620mg/kg、カドミウムが18mg/kg、ヒ素が11mg/kg、総クロムが73mg/kg、総水銀が4.5mg/kg含有されていた。この飛灰について環境庁告示13号溶出試験を行った結果、鉛の溶出量は0.1mg/リットルであった。また、水銀、カドミウム、ヒ素及び六価クロムは検出されなかった。
【0020】
参考例
20℃の水500000モル、オルトリン酸178モルの混合溶液に、生石灰17832モルを添加し、消化反応が終了するまで撹拌して得た懸濁液に水を添加し、固形分濃度5重量%に調整したものを酸性ガス除去剤として用いた以外は比較例1と同様にして廃ガス処理を行った。塔出口ガス濃度はHClが23ppm、SO2が6ppmであり、除去率はHClが96%、SO2が85%であった。この際の飛灰の集塵はバグフィルターで良好に行われ、また、廃ガス温度は175〜185℃であった。
飛灰中の各重金属含有量を測定したところ、鉛が620mg/kg、カドミウムが31mg/kg、ヒ素が7mg/kg、総クロムが65mg/kg、総水銀が4.5mg/kg含有されていた。この飛灰について環境庁告示13号溶出試験を行った結果、鉛の溶出量は0.1mg/リットルであった。また、水銀、カドミウム、ヒ素及び六価クロムは検出されなかった。
【0021】
参考例
20℃の水500000モル、オルトリン酸594モルの混合溶液に、生石灰17832モルを添加し、消化反応が終了するまで撹拌して得た懸濁液に水を添加し、固形分濃度8重量%に調整したものを酸性ガス除去剤として用いた以外は比較例1と同様にして廃ガス処理を行った。塔出口ガス濃度はHClが20ppm、SO2が11ppmであり、除去率はHClが97%、SO2が73%であった。この際の飛灰の集塵はバグフィルターで良好に行われ、また、廃ガス温度は175〜185℃であった。
飛灰中の各重金属含有量を測定したところ、鉛が620mg/kg、カドミウムが21mg/kg、ヒ素が7mg/kg、総クロムが75mg/kg、総水銀が4.3mg/kg含有されていた。この飛灰について環境庁告示13号溶出試験を行った結果、鉛の溶出量は0.01mg/リットルであった。また、水銀、カドミウム、ヒ素及び六価クロムは検出されなかった。
【0022】
参考例
20℃の水500000モル、オルトリン酸17.8モルの混合溶液に、比表面積が13m2/gの特号消石灰(奥多摩工業社製)17832モルを添加し、撹拌混合して得た懸濁液に水を添加し、固形分濃度8重量%に調整したものを酸性ガス除去剤として用いた以外は比較例1と同様にして廃ガス処理を行った。塔出口ガス濃度はHClが15ppm、SO2が8ppmであり、除去率はHClが97%、SO2が80%であった。この際の飛灰の集塵はバグフィルターで良好に行われ、また、廃ガス温度は175〜185℃であった。
飛灰中の各重金属含有量を測定したところ、鉛が680mg/kg、カドミウムが28mg/kg、ヒ素が11mg/kg、総クロムが71mg/kg、総水銀が5.1mg/kg含有されていた。この飛灰について環境庁告示13号溶出試験を行った結果、鉛の溶出量は0.2mg/リットルであった。また、水銀、カドミウム、ヒ素及び六価クロムは検出されなかった。
【0023】
参考例
20℃の水500000モル、オルトリン酸59.4モルの混合溶液に、比表面積が13m2/gの特号消石灰(奥多摩工業社製)17832モルを添加し、撹拌混合して得た懸濁液に水を添加し、固形分濃度8重量%に調整したものを酸性ガス除去剤として用いた以外は比較例1と同様にして廃ガス処理を行った。塔出口ガス濃度はHClが18ppm、SO2が10ppmであり、除去率はHClが97%、SO2が75%であった。この際の飛灰の集塵はバグフィルターで良好に行われ、また、廃ガス温度は175〜185℃であった。
飛灰中の各重金属含有量を測定したところ、鉛が720mg/kg、カドミウムが29mg/kg、ヒ素が14mg/kg、総クロムが78mg/kg、総水銀が6.8mg/kg含有されていた。この飛灰について環境庁告示13号溶出試験を行った結果、鉛の溶出量は0.2mg/リットルであった。また、水銀、カドミウム、ヒ素及び六価クロムは検出されなかった。
【0024】
参考例
20℃の水500000モルに比表面積が13m2/gの特号消石灰17832モルを添加し、撹拌混合して得た懸濁液にオルトリン酸17.8モルを添加し、撹拌混合して得た懸濁液を酸性ガス除去剤として用いた以外は比較例1と同様にして廃ガス処理を行った。塔出口ガス濃度はHClが23ppm、SO2が10ppmであり、除去率はHClが96%、SO2が75%であった。この際の飛灰の集塵はバグフィルターで良好に行われ、また、廃ガス温度は175〜185℃であった。
飛灰中の各重金属含有量を測定したところ、鉛が680mg/kg、カドミウムが25mg/kg、ヒ素が14mg/kg、総クロムが78mg/kg、総水銀が6.8mg/kg含有されていた。この飛灰について環境庁告示13号溶出試験を行った結果、鉛の溶出量は0.2mg/リットルであった。また、水銀、カドミウム、ヒ素及び六価クロムは検出されなかった。
【0025】
参考例
20℃の水500000モル、オルトリン酸594モルの混合溶液に、比表面積が13m2/gの特号消石灰(奥多摩工業社製)17832モルを添加し、撹拌混合して得た懸濁液に水を添加し、固形分濃度8重量%に調整したものを酸性ガス除去剤として用いた以外は比較例1と同様にして廃ガス処理を行った。塔出口ガス濃度はHClが11ppm、SO2が5ppmであり、除去率はHClが98%、SO2が88%であった。この際の飛灰の集塵はバグフィルターで良好に行われ、また、廃ガス温度は175〜185℃であった。
飛灰中の各重金属含有量を測定したところ、鉛が800mg/kg、カドミウムが33mg/kg、ヒ素が12mg/kg、総クロムが82mg/kg、総水銀が7.8mg/kg含有されていた。この飛灰について環境庁告示13号溶出試験を行った結果、鉛の溶出量は0.01mg/リットルであった。また、水銀、カドミウム、ヒ素及び六価クロムは検出されなかった。
【0026】
参考例
20℃の水500000モル、オルトリン酸178モルの混合溶液に、比表面積が13m2/gの特号消石灰(奥多摩工業社製)17832モルを添加し、撹拌混合して得た懸濁液を酸性ガス除去剤として用いた以外は比較例1と同様にして廃ガス処理を行った。塔出口ガス濃度はHClが19ppm、SO2が10ppmであり、除去率はHClが97%、SO2が75%であった。この際の飛灰の集塵はバグフィルターで良好に行われ、また、廃ガス温度は175〜185℃であった。
飛灰中の各重金属含有量を測定したところ、鉛が780mg/kg、カドミウムが27mg/kg、ヒ素が8mg/kg、総クロムが72mg/kg、総水銀が4.2mg/kg含有されていた。この飛灰について環境庁告示13号溶出試験を行った結果、鉛の溶出量は0.1mg/リットルであった。また、水銀、カドミウム、ヒ素及び六価クロムは検出されなかった。
【0027】
参考例10
20℃の水500000モル、オルトリン酸17.8モルの混合溶液に、比表面積が40m2/gの高比表面積消石灰(奥多摩工業社製)17832モルを添加し、撹拌混合して得た懸濁液に水を添加し、固形分濃度5重量%に調整したものを酸性ガス除去剤として用い、その噴射量をHClとSO2の合計入口濃度に対して消石灰濃度が約2当量となるような量とした以外は比較例1と同様にして廃ガス処理を行った。塔出口ガス濃度はHClが22ppm、SO2が8ppmであり、除去率はHClが96%、SO2が80%であった。この際の飛灰の集塵はバグフィルターで良好に行われ、また、廃ガス温度は175〜185℃であった。
飛灰中の各重金属含有量を測定したところ、鉛が1380mg/kg、カドミウムが62mg/kg、ヒ素が12mg/kg、総クロムが105mg/kg、総水銀が5.8mg/kg含有されていた。この飛灰について環境庁告示13号溶出試験を行った結果、鉛の溶出量は0.2mg/リットルであった。また、水銀、カドミウム、ヒ素及び六価クロムは検出されなかった。
【0028】
参考例11
20℃の水500000モル、オルトリン酸59.4モルの混合溶液に、比表面積が40m2/gの高比表面積消石灰(奥多摩工業社製)17832モルを添加し、撹拌混合して得た懸濁液に水を添加し、固形分濃度8重量%に調整したものを酸性ガス除去剤として用い、その噴射量をHClとSO2の合計入口濃度に対して消石灰濃度が約2当量となるような量とした以外は比較例1と同様にして廃ガス処理を行った。塔出口ガス濃度はHClが22ppm、SO2が8ppmであり、除去率はHClが96%、SO2が80%であった。この際の飛灰の集塵はバグフィルターで良好に行われ、また、廃ガス温度は175〜185℃であった。
飛灰中の各重金属含有量を測定したところ、鉛が1220mg/kg、カドミウムが68mg/kg、ヒ素が10mg/kg、総クロムが101mg/kg、総水銀が5.3mg/kg含有されていた。この飛灰について環境庁告示13号溶出試験を行った結果、鉛の溶出量は0.2mg/リットルであった。また、水銀、カドミウム、ヒ素及び六価クロムは検出されなかった。
【0029】
参考例12
20℃の水500000モル、オルトリン酸178モルの混合溶液に、比表面積が40m2/gの高比表面積消石灰(奥多摩工業社製)17832モルを添加し、撹拌混合して得た懸濁液に水を添加し、固形分濃度8重量%に調整したものを酸性ガス除去剤として用い、その噴射量をHClとSO2の合計入口濃度に対して消石灰濃度が約2当量となるような量とした以外は比較例1と同様にして廃ガス処理を行った。塔出口ガス濃度はHClが23ppm、SO2が6ppmであり、除去率はHClが96%、SO2が85%であった。この際の飛灰の集塵はバグフィルターで良好に行われ、また、廃ガス温度は175〜185℃であった。
飛灰中の各重金属含有量を測定したところ、鉛が1270mg/kg、カドミウムが57mg/kg、ヒ素が11mg/kg、総クロムが111mg/kg、総水銀が6.8mg/kg含有されていた。この飛灰について環境庁告示13号溶出試験を行った結果、鉛の溶出量は0.1mg/リットルであった。また、水銀、カドミウム、ヒ素及び六価クロムは検出されなかった。
【0030】
参考例13
20℃の水500000モル、オルトリン酸594モルの混合溶液に、比表面積が40m2/gの高比表面積消石灰(奥多摩工業社製)17832モルを添加し、撹拌混合して得た懸濁液に水を添加し、固形分濃度8重量%に調整したものを酸性ガス除去剤として用い、その噴射量をHClとSO2の合計入口濃度に対して消石灰濃度が約2当量となるような量とした以外は比較例1と同様にして廃ガス処理を行った。塔出口ガス濃度はHClが16ppm、SO2が6ppmであり、除去率はHClが97%、SO2が85%であった。この際の飛灰の集塵はバグフィルターで良好に行われ、また、廃ガス温度は175〜185℃であった。
飛灰中の各重金属含有量を測定したところ、鉛が1410mg/kg、カドミウムが70mg/kg、ヒ素が10mg/kg、総クロムが102mg/kg、総水銀が6.3mg/kg含有されていた。この飛灰について環境庁告示13号溶出試験を行った結果、鉛の溶出量は0.02mg/リットルであった。また、水銀、カドミウム、ヒ素及び六価クロムは検出されなかった。
【0031】
実施例
20℃の水500000モルにカルシウム/リン=300(モル比)、かつ比表面積が11m2/gの消石灰−リン酸カルシウム複合体粉末17832モルを添加し、撹拌混合して得た懸濁液に水を添加し、固形分濃度8重量%に調整したものを酸性ガス除去剤として用いた以外は比較例1と同様にして廃ガス処理を行った。塔出口ガス濃度はHClが14ppm、SO2が8ppmであり、除去率はHClが98%、SO2が80%であった。この際の飛灰の集塵はバグフィルターで良好に行われ、また、廃ガス温度は175〜185℃であった。
飛灰中の各重金属含有量を測定したところ、鉛が600mg/kg、カドミウムが25mg/kg、ヒ素が6mg/kg、総クロムが65mg/kg、総水銀が3.1mg/kg含有されていた。この飛灰について環境庁告示13号溶出試験を行った結果、鉛の溶出量は0.03mg/リットルであった。また、水銀、カドミウム、ヒ素及び六価クロムは検出されなかった。
【0032】
実施例
20℃の水500000モルにカルシウム/リン=300(モル比)、かつ比表面積が42m2/gの消石灰−リン酸カルシウム複合体粉末17832モルを添加し、撹拌混合して得た懸濁液に水を添加し、固形分濃度8重量%に調整したものを酸性ガス除去剤として用い、その噴射量をHClとSO2の合計入口濃度に対して消石灰濃度が約2当量となるような量とした以外は比較例1と同様にして廃ガス処理を行った。塔出口ガス濃度はHClが12ppm、SO2が6ppmであり、除去率はHClが98%、SO2が85%であった。この際の飛灰の集塵はバグフィルターで良好に行われ、また、廃ガス温度は175〜185℃であった。
飛灰中の各重金属含有量を測定したところ、鉛が1220mg/kg、カドミウムが78mg/kg、ヒ素が14mg/kg、総クロムが103mg/kg、総水銀が7.3mg/kg含有されていた。この飛灰について環境庁告示13号溶出試験を行った結果、鉛の溶出量は0.02mg/リットルであった。また、水銀、カドミウム、ヒ素及び六価クロムは検出されなかった。
【0033】
参考例14
20℃の水300000モル、オルトリン酸17.8モルの混合溶液に生石灰17832モルを添加し、消化反応が終了するまで撹拌して得た懸濁液を酸性ガス除去剤として用いた以外は比較例1と同様にして廃ガス処理を行った。塔出口ガス濃度はHClが20ppm、SO2が8ppmであり、除去率はHClが97%、SO2が80%であった。この際の飛灰の集塵はバグフィルターで良好に行われ、また、廃ガス温度は175〜185℃であった。
飛灰中の各重金属含有量を測定したところ、鉛が680mg/kg、カドミウムが22mg/kg、ヒ素が5mg/kg、総クロムが76mg/kg、総水銀が4.1mg/kg含有されていた。この飛灰について環境庁告示13号溶出試験を行った結果、鉛の溶出量は0.2mg/リットルであった。また、水銀、カドミウム、ヒ素及び六価クロムは検出されなかった。
【0034】
参考例15
20℃の水500000モル、ピロリン酸178モルの混合溶液に生石灰17832モルを添加し、消化反応が終了するまで撹拌して得た懸濁液に水を添加し、固形分濃度8重量%に調整したものを酸性ガス除去剤として用いた以外は比較例1と同様にして廃ガス処理を行った。塔出口ガス濃度はHClが16ppm、SO2が6ppmであり、除去率はHClが97%、SO2が85%であった。この際の飛灰の集塵はバグフィルターで良好に行われ、また、廃ガス温度は175〜185℃であった。
飛灰中の各重金属含有量を測定したところ、鉛が670mg/kg、カドミウムが24mg/kg、ヒ素が8mg/kg、総クロムが54mg/kg、総水銀が3.5mg/kg含有されていた。この飛灰について環境庁告示13号溶出試験を行った結果、鉛の溶出量は0.1mg/リットルであった。また、水銀、カドミウム、ヒ素及び六価クロムは検出されなかった。
【0035】
参考例16
20℃の水500000モル、水酸アパタイト30モルの混合溶液に生石灰17832モルを添加し、消化反応が終了するまで撹拌して得た懸濁液に水を添加し、固形分濃度8重量%に調整したものを酸性ガス除去剤として用いた以外は比較例1と同様にして廃ガス処理を行った。塔出口ガス濃度はHClが15ppm、SO2が7ppmであり、除去率はHClが97%、SO2が83%であった。この際の飛灰の集塵はバグフィルターで良好に行われ、また、廃ガス温度は175〜185℃であった。
飛灰中の各重金属含有量を測定したところ、鉛が610mg/kg、カドミウムが21mg/kg、ヒ素が5mg/kg、総クロムが51mg/kg、総水銀が3.7mg/kg含有されていた。この飛灰について環境庁告示13号溶出試験を行った結果、鉛の溶出量は0.2mg/リットルであった。また、水銀、カドミウム、ヒ素及び六価クロムは検出されなかった。
【0036】
参考例17
20℃の水500000モル、水酸アパタイト30モルの混合溶液に比表面積が13m2/gの特号消石灰(奥多摩工業社製)17832モルを添加し、撹拌混合して得た懸濁液を酸性ガス除去剤として用いた以外は比較例1と同様にして廃ガス処理を行った。塔出口ガス濃度はHClが17ppm、SO2が10ppmであり、除去率はHClが97%、SO2が75%であった。この際の飛灰の集塵はバグフィルターで良好に行われ、また、廃ガス温度は175〜185℃であった。
飛灰中の各重金属含有量を測定したところ、鉛が730mg/kg、カドミウムが25mg/kg、ヒ素が10mg/kg、総クロムが71mg/kg、総水銀が3.2mg/kg含有されていた。この飛灰について環境庁告示13号溶出試験を行った結果、鉛の溶出量は0.2mg/リットルであった。また、水銀、カドミウム、ヒ素及び六価クロムは検出されなかった。
【0037】
参考例18
20℃の水500000モル、水酸アパタイト30モルの混合溶液に比表面積が40m2/gの高比表面積消石灰(奥多摩工業社製)17832モルを添加し、撹拌混合して得た懸濁液に水を添加し、固形分濃度8重量%に調整したものを酸性ガス除去剤として用い、その噴射量をHClとSO2の合計入口濃度に対して消石灰濃度が約2当量となるような量とした以外は比較例1と同様にして廃ガス処理を行った。塔出口ガス濃度はHClが23ppm、SO2が8ppmであり、除去率はHClが96%、SO2が80%であった。この際の飛灰の集塵はバグフィルターで良好に行われ、また、廃ガス温度は175〜185℃であった。
飛灰中の各重金属含有量を測定したところ、鉛が1280mg/kg、カドミウムが69mg/kg、ヒ素が11mg/kg、総クロムが105mg/kg、総水銀が6.3mg/kg含有されていた。この飛灰について環境庁告示13号溶出試験を行った結果、鉛の溶出量は0.2mg/リットルであった。また、水銀、カドミウム、ヒ素及び六価クロムは検出されなかった。
【0038】
【発明の効果】
本発明の酸性ガス除去剤は、重金属固定化能を併せもつので、酸性ガス、中でも酸性ガス成分を含む広範囲の廃ガス、特にゴミ焼却設備より排出される廃ガスから、酸性物質、中でも酸性ガス成分、特に硫黄酸化物やハロゲン化水素等の有害酸性ガス成分を中和除去しうるとともに、その除去処理物、例えばゴミ焼却処理による飛灰などに含有される重金属の溶出を抑止しうるという顕著な効果を奏する。
また、本発明の酸性ガス除去剤は、飛灰等の産業廃棄物中の重金属の溶出抑止に用いられる従来の重金属固定剤ではそれを該廃棄物に均一に分散させるのが実用的には困難であるのに対し、重金属固定剤を酸性ガス処理時に消石灰等の本来の酸性ガス除去剤とともに併用することで、飛灰等の酸性ガス除去処理物中に均一に分散させることができ、重金属の溶出抑止を一層効果的に行うことができる。

Claims (5)

  1. 水性媒体中に消石灰−リン酸カルシウム複合体若しくはそれと消石灰との混合物を懸濁した固形分濃度0.1〜50重量%、カルシウムとリンのモル比10:1ないし3000:1を有する水性懸濁液からなる酸性ガス除去剤。
  2. リン酸が、オルトリン酸、メタリン酸、ピロリン酸、三リン酸及び四リン酸の中から選ばれた少なくとも1種である請求項記載の酸性ガス除去剤。
  3. 水性媒体が水単独又は水と有機溶剤との混合媒体である請求項1又は2記載の酸性ガス除去剤。
  4. カルシウムとリンのモル比が300:1の消石灰−リン酸カルシウム複合体粉末を水性媒体に懸濁し、固形分濃度0.1〜50重量%に調整することを特徴とする酸性ガス除去剤の製造方法。
  5. 水性媒体が水単独又は水と有機溶剤との混合媒体である請求項記載の酸性ガス除去剤の製造方法。
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